牛若丸

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2022年7月2日 (土) 16:49時点におけるおっとー (トーク | 投稿記録)による版 (→‎生前)
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ライダー
真名 牛若丸 (源義経)
読み うしわかまる
外国語表記 Ushiwakamaru
異名 源九郎義経、九郎判官義経、遮那王
性別 女性
身長 168cm
体重 55kg
好きな物 兄(源頼朝)
マスター[注 1]
苦手な物 鵯越
コールタール[注 2]
出典 『義経記』『平家物語』
地域 日本
属性 混沌・中庸
一人称
二人称 貴方、○○殿[注 3]
三人称 彼、彼女
声優 早見沙織
デザイン 坂本みねぢ
設定作成 東出祐一郎
奈須きのこ
レア度 ☆3
初登場作品 Fate/Grand Order
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概要

騎兵」のサーヴァント

略歴
Fate/Grand Order』第七特異点『絶対魔獣戦線 バビロニア』においてギルガメッシュによって紀元前2655年のウルクに召喚され、神代の濃い魔力の効果で受肉した。
その後は自分と同じく召喚された巴御前、武蔵坊弁慶、レオニダス一世らと共にウルク北の防壁を護って戦っていた。
状況が進む中、遂に出撃してきたティアマトと彼女の生み出した魔獣達の前に部隊は潰走。自身はカルデアのマスター達を逃がす為殿として残った。
激戦の末に落命した彼女はその後メソポタミアの冥界に匿われていたらしく、終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では主従揃って冠位時間神殿に召喚され、エレシュキガルに導かれてⅦの座を統括する生命院サブナックとの交戦に馳せ参じた。
TVアニメ版では、藤丸立香(主人公)の台詞や描写が増え、人となりが大きく描かれるようになっており、彼と接した牛若丸の言動も、ほとんど全てがオリジナルのものに差し替わっている。
人物
黒髪に露出度の高い鎧兜と白装束を纏った、凛とした美貌の女剣士。
「天才」を自称しており、実際生前では余りに優れた才能とそれによって功績を築いていたが、その優れた武を誇ることはなく、戦いの場と結果のみで証明することを良しとする、不言実行で礼節を重んずる武士の鑑というべき人物。――のように見えるだけの戦闘マシーン。
まっすぐで嘘の付けない性格なため、やる事なす事すべて「一直線・最短最速」になってしまう。普通の人間がこれをやると大抵は失敗して反省し、次から失敗しないようにと色々と計画を練り、考察するのだが、前述のように彼女は「天才」であるため、失敗することなく困った性質のまま成長してしまった。
兄上大好き、マスター大好き。日常では兄を慕い、主を慕い、立派な人物の助けになりたいと一途に願う純真な少女だが、戦いにおいては非情・冷酷・最適手の権化で、部下たちへの扱いは鬼で嗜虐的な面を見せている。そこは彼女も源氏の血が流れる者、根っこは「支配者」。マスター以外にはそういった面も見せる。
人懐っこく明るく忠実だが、「ブレーキの壊れた忠犬」と評されるとおり感性がずれており、ラミアを普通の蛇のように食したり、生前では兄を喜ばせようと討ち取った敵将の首級を持ち帰ったりと、傍から見れば奇行にしか見えない行動を連発している。
ちなみに今でこそ礼節を保ち、丁寧に主と接する彼女であるが、幼い頃はやんちゃで戦術を学んだ鞍馬山の天狗の手をしょっちゅう焼かせていたという。実は今でも、時折湧き上がるいたずらごころを必死で抑えているそうな。
能力
天賦の才を持ち、優れた兵法を有している。万人に好かれる器ではないものの、兵を率いるカリスマにも恵まれている。
騎乗物は愛馬の「太夫黒(たゆうぐろ)」だが、戦闘中は使用していない。

別クラス /バリエーション

牛若丸〔アサシン〕

牛若丸が水着になって、アサシンにクラスチェンジしたもの。

詳細は牛若丸〔アサシン〕を参照。

バーサーカー/ビーストⅡ

ライダーがケイオスタイドに沈められ黒化した事で、ティアマトの眷属に変生させられた姿。

詳細は「牛若丸 (ケイオスタイド)」を参照。

アヴェンジャー

牛若丸が他の英霊の影響で、霊基を変化させたもの。

詳細は平景清を参照。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
ライダー 瑠璃姫
主人公 (Grand Order) D C A+ B A A+ 対魔力:C
騎乗:A+
カリスマ:C+
天狗の兵法:A→EX
燕の早業 B

宝具

遮那王流離譚(しゃなおうりゅうりたん)
ランク:A++
種別:対人宝具(自身)
レンジ:1
最大捕捉:1人
由来:牛若丸が源義経となり、奥州で果てるまでに産み出された様々な伝説の具現化。
牛若丸の宝具の正式名称。彼女が成し遂げた伝説の数々が宝具として具現化したもの。
後述の「壇ノ浦・八艘跳」もこの一つであり、それ以外にも残り四種が存在する。
「遮那王」とは源義経が幼少期に預けられた寺で付けられた稚児名。「流離譚」は「貴種流離譚」(英雄が各地を渡りながら試練を乗り越える説話形式)のことである。
自在天眼・六韜看破
種別:対軍奥義
フィールド上にいる全員を強制転移させる。
自陣を圧倒的有利に、敵陣圧倒的不利に変更する。
薄緑・天刃縮歩(うすみどり・てんじんしゅくほ)
種別:対人奥義
遮那王流離譚が二景。薄緑による煌光の斬撃。
天狗の歩法による縮地からの一撃は、躱すことが難しい。
弁慶・不動立地(べんけい・ふどうりっち)
種別:対人奥義
武蔵坊弁慶の肉体のみを擬似的に再現。弁慶への信頼が強ければ強いほど、盾として強固となる。
Bランクの対軍宝具までなら防ぎきれる。
壇ノ浦・八艘跳(だんのうら・はっそうとび)
ランク:C
種別:対人奥義
レンジ:1
最大捕捉:1人
由来:壇之浦の戦いにおいて船から船へと飛び移り八艘彼方へ去った逸話。
種別:対人奥義
壇ノ浦で見せたという八艘飛びの具現化。
どれほど足場が悪くとも、足を乗せる箇所がわずかでもあれば跳躍による移動が可能。また、跳躍力そのものの強化も行う。
『Grand Order』では「敵単体に超強力な攻撃&自身のスター発生率を大アップ[注 4][注 5]」という効果のQuick宝具。出現した小舟の上を次々と飛び移って敵に肉迫し、刀で一閃するというモーションで描かれている。
アニメ版では八人に分身して見えるほどの超加速を発揮し、敵の攻撃を次々とかわして切り返す姿が描かれた。もっとも何故か、残像のはずである分身が、捕まったり残って晒し者になったりする姿も描かれている。
吼丸・蜘蛛殺
種別:対軍奥義
薄緑の本来の「力」を発揮する。周囲の「魔」を打ち払い、音によるダメージを与える。
喜見城・氷柱削り(きけんじょう・つららけずり)
由来:青年時代の義経を主役として描かれた室町時代の御伽草子『御曹子島渡』より。
イベント『天魔御伽草子 鬼ヶ島』で使用した奥義。
茨木童子との対決の中、牛若丸を庇った弁慶の肩を駆け上がり独楽のように回転し、茨木童子の放った炎を刀で両断するという離れ業を披露した。
使用する際に「遮那王流離譚が五景外伝」と口上を述べており、宝具解説の際に触れられている5つの奥義にも含まれていない。

真名:牛若丸

うしわかまる。日本において織田信長と並び、その名を知らぬ者はいないと言われる武将。
天賦の才を持ち、カリスマ性を有しながらも、兄である頼朝や周囲からは疎まれ、最期には迫害された挙句に従者である弁慶ら共々打ち倒された。
真名である牛若丸は源義経の幼名であるが、挙兵する前の半生といったものは謎に包まれている。
十一歳のとき、鞍馬寺に預けられた牛若丸は陰陽師である鬼一法眼(一説には彼が鞍馬天狗であったとも)と出会い、兵法を授かったと伝えられている。
優れた兵法家であったことは疑いようもないし、兄である頼朝や誰かの為に戦う意思も偽りはなかった。
だが、彼女は周囲から不信感を抱かれ、頼朝には殺意を覚えられたのだ。
何せ、彼女は人の心が読み取れなかったのだ。己が人を惑わしていることを理解できなかったのだ。政治と人の心が分からなかったのだ。
幼い頃に親元から離され、寺に預けられた牛若丸は「愛」というものを全く知らなかったのだ。
彼女は武士であり、「主君に仕え、忠誠を誓う」事が真実であり、それ以外は度外視していた。
人間らしさを身につけられなかった彼女の在り方は忠犬。「自分の為ではなく、主の為に戦う」純粋な獣に近いモノ。だから頼朝は恐れたのだ。
次第に高まる牛若丸の人気ではなく、「権力による利益関係にも全く馴染まない」「一皮剥ければ味方にも牙を向けるかも知れない」非人間性を――――
もし彼女がいたら、頼朝は新しい時代を作ることができなくなる。平家を滅ぼした後、牛若丸抹殺に取り掛かったのだ。
彼女はそれも兄が望んでいることだと受け入れていたが、部下に説得されて奥州に逃れることとなった。
それでも、頼朝は執拗に追跡し、牛若丸は奥州にてついぞ討たれてしまった。その本質を誰一人も理解されぬまま。

関連

太夫黒(たゆうぐろ)
皇から贈られた名馬。ライダークラスとして召喚された牛若丸の騎乗物……なのだが、戦闘では一切使用しない。
太夫黒は名前の通り黒毛なのだが、TVCMやOPアニメーションで乗っている馬は白毛となっている。
鵯越の逆落とし
一の谷の合戦の際、義経が断崖絶壁とも言える背後の山から、馬に騎乗したまま駆け下りて平家に奇襲を仕掛けた逸話。
この逸話が元になったと思われる「一ノ谷逆落とし」と言う馬での崖下りに関する秘技を牛若丸は持ち、それについて源頼光に語っていたらしい。
もっとも、天才を自任する彼女にとってもかなり過酷なものであったらしく、マイルーム会話では「二度とやりたくない」とこぼしている。

登場作品と役柄

Fateシリーズ

Fate/Grand Order
ゲーム開始前のTVCMにて初公開され、ゲーム開始時から実装されている。
『いざ鎌倉にさよならを』の開催に際してモーション並びに宝具演出が一新された。
期間限定イベント『輝け!グレイルライブ‼』開催に伴い、『Fate/Grand Order Waltz in the MOONLIGHT/LOSTROOM』における彼女をイメージした同名の曲をモチーフにしたアイドル風の霊衣「サイケデリック流離譚」が実装された。
教えてFGO! 偉人と神話のぐらんどおーだー
9時間目の題材。

その他

ちびちゅき!
所属不明。こちらでは制服を着ているが、例のごとく破廉恥極まりない着方をしている。

人間関係

Fate/Grand Order

主人公 (Grand Order)
マスター。「主どの」と呼び、臣下の礼を取る。大勢のサーヴァントを擁しながらも、一人一人としっかり向き合う真摯さを気に入っている様子。
彼(彼女)の仲間ということからか、マシュやフォウにも「どの」などの敬称を付ける。
常陸坊海尊
牛若丸に仕えた郎党。子供の頃はよくやんちゃをして彼を困らせていたらしい。ちなみに彼を持っていた場合、マイルームの専用ボイスで脅す
後述の名台詞通り、本来は人情と愛嬌に満ちた彼に対して、一定の敬意すら払っているのだが、今回の現界では余計な名を騙り余計なことを繰り返しているので、度々殺気の眼差しを向けている。
実のところはその正体に気がついており、今は面白がって弄っているがナチュラルに飽きたら殺そうと考えている。
鬼一法眼
幼少期の牛若丸が師事した陰陽師にして、姿を自在に変える鞍馬天狗。牛若丸にとって数少ない、頭の上がらない相手である。
武芸を賞賛されてはいたものの、兵法書である「六韜三略」を盗み見られたことについては許さないと言われていた。
『いざ鎌倉にさよならを』では、この件のケジメをつけるべくカルデアに乗り込んできた。
平景清
壇ノ浦で戦った平家方の武将……の名を名乗る怨念達が、自身の霊基を使用し現界した姿。
生前に奥州で没した牛若丸は、自身を仲間に引き入れようとしていた彼らの存在にも、何となくだが気付いており、「誰かが自分の最期を看取ってくれている」と感じていた模様。
『いざ鎌倉にさよならを』では、事情を知り受け入れているのだが、その前提がない状態を指しているのか、マイルームボイスでは「あれはどう見ても景清ではなく私の姿だし、認めない」と発言している。
なお生前の牛若丸は、那須与一が壇ノ浦で扇の的を射止めた際に、本物の景清の襲撃を受けたことがある。この時の牛若丸は、与一の腕を讃えて湧いた平家方の人間に対して、そのムードをぶち壊すように攻撃指示を出していたのだが、これに怒った景清の心境については、ゲーム内では描写されていない。
源頼光
彼女の150年ほど前の先祖(高祖父の祖父の姉)。血筋的にも逸話的にも大変尊敬する相手。「あ、私たち根は近いな」と感じている。
手合わせしたいと思っているが、「源氏同士で殺し合うのはよくないですよね」と突っ込みどころ満載[注 6]の考えから断念している。
なお、残念ながら彼女が成人した頃まで成長しても体型は頼光には敵わないらしい。
ナチュラルに血なまぐさいサイコ気質なところは共通しており、期間限定イベント『ネロ祭再び』の際はチームを組んで気勢を上げていた。
酒呑童子茨木童子
鬼ということで、「彼女達なら首を斬ってもいいのでは?」と物騒なことを考えている。
坂田金時
先祖の部下。御先祖様ともども大変尊敬しているが、やはり見た目があまりにイメージと変わり過ぎていたらしく、イベント「天魔御伽草紙 鬼ヶ島」では初対面時に「外国かぶれのケダモノ」呼ばわりしてしまった上、彼の真名を知った後も心中では恰好や髪の色を「反抗期的なもの」と判断していた。
一方、金時も金時で彼女の目のやり場に困る服装には大変衝撃を受けており「後の源氏はこれがデフォなのか」と内心で困惑していた。
なお、彼のゴールデン・ベアー号には興味津々で、一度自分で乗ってみたいようである。
渡辺綱
先祖の部下。敵を細切れにして倒す絶技に大感激している。
なお、彼が対人戦が苦手ということについては「敵を大根おろしにしないと気が済まないのか?」とズレた考えから首をかしげている。
また、持っている刀が兄弟刀なのでそちらでも縁がある両者だが、それについて言及はなし。
俵藤太
武者の大先輩ということでサインを欲しがるくらいに尊敬している。
刑部姫
意外なことに、ゲームを一緒にする仲。
好きなジャンルは「首を斬るモーションがある格闘ゲーム」とのこと。サムスピかモータルコンバットだろうか。
マルタ荊軻
サンタオルタに残念三人組に認定された仲間。常識人の皮を被った変人どうし波長が合う。
「私が思っている事を口にするとたいていの人々は真顔になるのですが、荊軻どの、マルタどのは何事もなかったように会話を続けてくれるのです。こんな話やすい人たちは初めてです!」
ギルガメッシュ〔キャスター〕
第七特異点で自身を召喚した人物。
エレシュキガル
第七特異点で死亡した後、冥界に自身を匿ってくれた人物。
その後は冥界で労働してたが、主人公達の力になりたくて「解放してくれなかったら腹を切る」と駄々をこねて彼女に率いられる形で終章の戦いに参戦した。
女王メイヴ
「北条政子の方がマシ」と評するほどの暴君であるとして、嫌悪を抱いているケルトの女王。
一方では、最初から完成された美しさを持つ彼女に対して羨んでもおり、それを盾に人を従えようとする姿勢も、一層の不快感に繋がっている。努力すら必要とせず授かったそれを、自身が誇る「才能」とは別次元のものと見なしているあたりに、牛若丸の才能・天才とはいかなるものかという認識が表れているのかもしれない。
もちろん、美貌やお洒落のセンスを認めた上でのライバル意識なので、霊衣「サイケデリック流離譚」をもらった際には、「これは本当に自分に似合っているのか」とメイヴに聞いたこともある。
森長可
『ぐだぐだファイナル本能寺』のおまけシナリオで共演。
軽いノリで信長と敵対して味方について大鎧まで持ち出した姿に、平安時代と同じノリを感じていたようである。やはり平安は森君みたいなのがデフォだったのでは。
アルテラジャンヌ・ダルクエレナ・ブラヴァツキー
期間限定イベント『輝け!グレイルライブ‼』で、アイドルグループ「聖マハトマ歌劇團」を組んでいた相手。

生前

源頼朝
兄。生前、一途に慕っていたらしいが、兄には彼女の戦う理由を最後の最後まで信じてもらえなかった。
サーヴァントとなった今でも慕っており、聖杯に「兄と仲良く出来る」ようにと願いをかけるほど。
「兄上は厠とかいきません」と昔のアイドルみたいに彼女の中ではとても神格化されている。
なお、『偉人と神話のぐらんどおーだー』によると、兄に冷遇された時はさすがに理不尽だと思ったので、兄弟ゲンカ感覚で兵を起こして兄を討とうとしたが、そのこと自体ではまったく恨んでいない[注 7]
源範頼
もう一人の兄で、共に平家討伐に活躍した。自身の死後、頼朝に謀反を疑われて追放された挙げ句、暗殺されてしまう。
武蔵坊弁慶
牛若丸に仕えた郎党。彼の臣下としては最も名が知れており、互いに信頼しあう相棒のような間柄だったとか。
伊勢義盛
牛若丸に仕えた郎党。悪賢い狐のような顔をしていたらしいが、牛若丸にとっては気易く話せる部下であり、主人公も似た雰囲気を纏っているらしい。
北条政子
兄嫁。彼女の眼光を鬼神と同じと評している。
兄同様に牛若丸のブレーキの壊れた犬っぷりに頭を痛めていたらしく、何かやらかすたびに怒鳴り込んできていた模様。
常盤御前
母親。平治の乱の後、本来なら清盛に殺されるはずのところを彼女の嘆願もあって助命された。
平清盛
平氏の棟梁。本来なら死ぬはずだったところを、上記の嘆願の結果助命されて鞍馬寺に預けられた。
『地獄界曼荼羅』の回想では彼にも可愛がられていたようだが、それは「源氏が平氏に敗北した証のようなものだから」という若干歪んだ理由。
『偉人と神話のぐらんどおーだー』によると、このこともあって平氏には別に悪感情は無く清盛の親族とも親戚のような感覚らしい。それはそれとして兄と自分の敵なら倒すことに躊躇は皆無とのこと。
木曽義仲
同じ源氏の武者。先に上京していた彼と戦い、打ち倒した。
『地獄界曼荼羅』では直接の面識があったのかは不明だが、回想では実力を賞賛されつつも「次は、おまえだ」と不吉な予想を残していたようである。
静御前
愛人の一人とされる白拍子。
『地獄界曼荼羅』の回想では、恋愛感情の有無は不明だがずっと一緒にいたかったと語られていた。

名台詞

Fate/Grand Order

「牛若丸、まかりこしました。武士として誠心誠意、尽くさせていただきます」
天賦の才と数々の逸話を残した武将、時を越えて現代に召喚される。
「嫌いなもの……高い所は、少し。鵯越(ひよどりごえ)など、二度とやりたくありません」
マイルーム会話「嫌いなこと」。「鵯越」とは一の谷の合戦で義経が行った、急斜面の崖を馬で一気に駆け下り、その崖を背に陣を敷いていた平家軍に奇襲をかけたという「鵯越の坂落とし」のこと。
「戦を怖い……と思った事はありません。私、こう見えて天才ですから。どんな戦場に送り込んでも生還する、と兄上はよく言っていた程です」
マイルーム会話「絆Lv4」。英雄としての己の力への絶対的な自信。だが、武に優れたが故に戦への恐怖心が欠如し、戦を避けようとした兄や周囲の武士から反感を買ったのはあまりにも皮肉としか言いようがなかった。
「何度裏切られても、やっぱり私は誰かのために戦いたいです。主どのが許してくれるのなら、最期まで一緒に……いえ、なんでもありません」
マイルーム会話「絆Lv5」。信頼する兄に裏切られて非業の死を遂げた彼女だが、「信頼する誰かの為に戦う」信念は色褪せることはない。
「弁慶……?そなた弁慶か!?では、あれをやってみろ。白紙書経の斉唱だ。何……できない?では跳べ、跳んで小銭を私によこせ。何……それもできない?成程……貴様、あとで寺の裏に来るがいい」
マイルーム会話「武蔵坊弁慶」。昔はやんちゃしていたとのことだが、礼節を弁えるようになってもその悪癖は抜けきらなかった様子。
というか、台詞から察するに弁慶の「正体」に主君である彼女は勘付いたのかもしれない。それにしても本物の弁慶はそんな事やっていたのだろうか。
ちなみに彼の「正体」も、正真正銘彼女の郎党である。
「ぽんぽこ りん」
サーヴァントの強化時、レベルが上昇すると呟く謎の言葉。タヌキの腹鼓?
「兄上には及びませんね。出直して下さい」
戦闘終了時のセリフ。相手が魔神柱であっても言う。彼女の中で、頼朝は一体どれだけ神格化されているのか……。

本編

「私は兄上の刀にすぎないというか、他に興味がなかったというか……」
「さしたる大願も理想もないまま戦場を駆け、敵将の御首級みしるしをあげていただけです。」
「源氏姓……いえ、立場を持った私が呼ばれるとしたら、それは違う霊基カタチなのかもしれません。」
「多くの同胞を死に至らしめながら、最期まで己の愚かさを改められなかった冷血な武士として。」
第七特異点『絶対魔獣戦線バビロニア』にて、主人公に自身の人となりを聞かれた際の台詞。
未だ戦場を知らなかった頃の、若い姿と心境で召喚された牛若丸の義経評。後述する幕間の物語における牛若丸よりも、ウルクに召喚された牛若丸は、自身の在り方について正確に把握しているような節が見られる。
しかしながら、この「冷血である」という自己分析が正確かどうかは、のちに登場した霊基を見る限り疑問も残る。
「やってくるのは全てウガルだ、貴様らの手には負えん! だが撤退は許さん!」
「わずかでも生き延びて私の盾となれ!」
「であれば、貴様らの命と引き換えにきゃつらの首、一つ残らず切り落としてくれる!」
第七特異点『絶対魔獣戦線バビロニア』、魔獣の群れの中での武将としての命令。
兵士の足ではウガルからは逃げ切れず、食われるか連れ去られるのみ。ならばせめてここで死なせる。
その死が無駄にならぬよう、百人が殺されたら二百頭殺すと牛若丸は誓って見せた。
「それで良し、です○○(主人公)殿。どうか晴れやかに。笑顔なき者に大義は訪れません。」
「生前の私――源義経にそれはなかった。故に、戦に勝とうと最後まで負け続けた。」
「貴殿には、そのような結末は似合いませんとも。」
第七特異点『絶対魔獣戦線バビロニア』にて目覚めたゴルゴーン戦で主人公を逃がした際の台詞。
過去を思い返しながら、牛若丸の死を乗り越えていく主人公を笑顔で見送った。
「人類の敵が呆れたものだ。外道を気取っておきながら非道になりきれない。」
「そのような者をなんと言うか知っているか? 愚かな道化と、戦場で笑われるのだ」
第七特異点『絶対魔獣戦線バビロニア』にて、囚われの身となった牛若丸がキングゥを嘲笑った際の台詞。
捕らえた子供に同情し、逃してしまったキングゥの甘さを抉る一言。生前に数々の掟破りを行った、冷酷な将の一面を持つ牛若丸ならではの挑発である。
窮地にありながらも不敵に笑い、神の息子すらもたじろがせた人間・牛若丸だったが、その結果、より一層屈辱的な姿を晒すことになってしまった。
アニメ版ではより直接的な言い回しに差し替わったが、キングゥ自身の人間性の批判としては弱くなったためか、言いよどませることなく反撃をもらっている。
「感激です! やはり貴殿は素晴らしい方だ! 私を理解してくださった! 兄上以外で初めて……!」
アニメ版第6話にて、藤丸立香(主人公)と会話した際の台詞。
アニメ版の藤丸はゲームと異なり、自身の持つ牛若丸のイメージを積極的に口にするのだが、この際語られた「偉人への憧れと共感」が、牛若丸の琴線に触れいたく感動された。
もっとも頼朝の理解というのは、「義経のような人間を生かしておいてはいけない」という断絶を意味してもいるので、事情を知っているとほろ苦い台詞にも聞こえるようになっている。
「我らは英霊。人類史に刻まれた、かつてありし人の影。我らの存在は、人類史の存続によって報われる」
「そう――牛若丸に憧れてくれた子供が、千年の後にいた。その事実だけで私は戦える! 仮初めの命を懸ける価値がある!」
アニメ版第8話にて、ゴルゴーンに最後の反撃を挑む際の台詞。
自身の悲劇的な生涯は、生前には遂にほとんど理解されることなく幕を閉じた。しかしその一方で、後の世を生きた子孫達は、自身の戦う志を認め賞賛してくれた。
そうした藤丸達子孫のためにこそ、満身創痍の体を押して、人間・牛若丸は神へと挑む。

幕間の物語

「……。す、すいません。フォウさんの可愛さに、ちょっと胸が締め付けられました」
キャラクエ「無償の愛などなく」より、エネミーの気配を感じてマシュから静かにするように言われ、「キュッ。」と返事をしたフォウの姿にときめく牛若丸。やっぱり女の子である。
「ふぅ!いい運動になりました!ところでこの獲物、食べても大丈夫でしょうか?」
同上。まるで鳥や猪を狩ったかのようだが、彼女のいう獲物とはラミア。半分人間の体っていうか、化物なのだが…
戦の際に蛇を非常食にしていたから、と当人は言うが、ラミアと普通の蛇を同列に扱う感性にはマシュも軽く引いていた。
「私は……よく、人から『わからない』と言われたのです。」
「戦う理由が、誰かのためだというと皆がはて? と首を傾げてしまいます。」
「私の理由は、そんなに不思議なものでしょうか?」
兄のために命をかけて戦う。彼女にとって当たり前の戦う理由は、しかして周囲にとっては奇異なものであり、結果的には当の兄からも拒絶されてしまった。
まるでどこぞの赤い外套の騎士のような境遇である。
「マシュどの!主どのが、褒めてくれました!」
「よ、よろしければ。主どのに、少し、頭を撫でて貰えると、嬉しいです。」
英雄の名に恥じない大立ち回りの褒賞として彼女が求めたのは、ささやかな主君からの労い。彼女にとってはそれこそが、何よりも嬉しい見返りなのだろう。

イベント

「それではこちらをどうぞ!
 切れ味抜群でございますよ!
 良ければ今度、一緒に首を刈りに行きましょう!」
チョコレートに添えられたメッセージの内容。ヨシツゥネ、なぜそうなる。
なお、最初は「敵将の首型チョコ」を用意しようとしたが皆に死ぬ気で止められたようだ。
ノッブのドクロ型チョコとジャックのマスターの心臓型チョコは普通に用意できたが…よっぽどやばかっただろうか。
「ブレーキの壊れた忠犬もお忘れなく!」
期間限定クエスト『天魔御伽草子 鬼ヶ島』にて、一の大門を守る佐々木小次郎を倒して。
今まで他者に言われてきていた異名(?)だがついに自分で言ってしまった。とゆうかブレーキが壊れている事を自覚しているのなら直すか抑えるかしては……?
元ネタはプロレスラー、スタン・ハンセンの異名のひとつ「ブレーキの壊れたダンプカー」。なおFate/Grand Orderではまんま元ネタ通りに「ブレーキの壊れたダンプカー」という台詞が出てくるイベントがあったりする。
「血の滴る新鮮な鬼の首を山積みにお供えして、私は兄上に褒めてもらうのです!
 “またかヨシツゥネ、よくもやってくれた。マサコゥが怒鳴り込んでくる前に戦場に帰れ”と!」
期間限定クエスト『天魔御伽草子 鬼ヶ島』にて、酒が入って致命的なエラーが起きるほどに酔ってしまった。……文面からして奇行に頭を痛めているのでは?
なお、兄の頼朝が苦労人兼恐妻家であることや、特徴的な呼び名で呼んでいるという一面が明かされた。
「誓いましょう。清姫殿の想いを糧とし、その熱を胸に抱き、この牛若丸……」
「主殿の雌犬として、最後まで立派に戦いぬいて見せます!」
期間限定クエスト『天魔御伽草子 鬼ヶ島』にて、桃太郎一行の犬枠を清姫と争い、勝利した末の誓い。
同じブレーキの壊れた犬でも、マスターから雌犬扱いをされたかった清姫とは大きく方向性が異なるが、それでも熱い想い"だけ"は伝わった様子。
よーしいい子だご褒美をくれてやろう……。
「………………。
 そっか……主殿、オトナの私は知らないのですね……」
「サーヴァントは成長できませんので歳は取れませんが、いずれ、成長した私になれる時がないとも限りません。」
「ふ。
 その時をどうか楽しみにしていてください、主殿。」
同上イベントにて、頼光の血を継いでいることを嬉しく思う牛若丸が、主人公から「体の方は……」と冷かされての反応。
余裕のあるその態度はいかにも、オトナの肉体に期待を膨らませるものであるが、成長してもとても頼光の胸威おおきさには及ばないことが、弁慶の口から語られそうになる。
「御意にございますご先祖様!敵めの首、ことごとく取ってご覧にいれまする!」
『ネロ祭再び2016』にて。頼光の「源氏の本領を発揮せねばなりませんね」という発言への返答。遊びではなくガチな心意気を示す。またこれを聞き弁慶も牛若様がそうおっしゃるなら!とこちらもガチ。金時が「完全にノリが違ぇじゃん!殺しとか首とかナシだからな!」と忠告するも頼光から「徹底的にやらなければ負けますよ!」とこちらも戦の心意気。
「荊軻殿、サンタが怯えて隠れてしまいました。駄目でしょう。
 もぐらを殺すには、煙で燻す。
 砦に籠った兵士たちの首を刎ねるには、何もかも燃やしてしまうのが一番です。
 という訳でザックリと燃やしましょう!」
期間限定クエスト『二代目はオルタちゃん』にて、酔っ払った荊軻に怯えてしまったサンタリリィを見ながらの発言。
大人時代の記憶が他人事になっているとはいえ、「ジャンヌ・ダルク」に対して笑えないブラックジョークである。
……普段の言動を考えると、酒が回っている訳でもジョークでもなく素で言っている可能性が非常に高いが。
「……〇〇(主人公)……さん……。これは少し、恥ずかしくないでしょうか?」
期間限定イベント『サーヴァント・サマー・フェスティバル!』冒頭、民間機の中でのやり取り。
レイシフトではなく現代の交通手段を用いた移動のため、いつもの「主殿」も「様」もダメと言われてしまい、この呼び方に。
相当恥ずかしかったのかこれ以降「さん」では呼んでくれず、いつも通りに戻ってしまう。
「私は周りの心が判らぬ阿呆だったが、
 貴様は周りの心ばかりを汲む、愚かな男であった。」
「世を儚んでの仁王立ち。
 貴様の根底には常に、弱者へのいたわりがあった。」
「たとえ泥に飲み込まれようとも、 
 私はそんな貴様であれば情けをかけてやったろうに。」
期間限定イベント『レディ・ライネスの事件簿』において、ケイオスタイドに飲まれた弁慶へと言い放った言葉。
弁慶を名乗った男への、牛若丸なりの常陸坊海尊評。
「貴様は愚かで臆病だから生き残った。
 どうして、今更愚かさを捨てようとした。」
「ああしか生きられず、ああしか死ねない我らにとって、
 御坊こそは希望だったものを。」
上記の評価に続く言葉。
これらはあくまでもムネモーシュネーによる、シミュレーションの中で語られた推論に過ぎない。それでも、あるいは牛若丸にとっての弁慶とは、義経一派から削ぎ落とされてしまった、最後の人間性の象徴だったのかもしれない。

その他

「2年の間、この牛若丸は主と共にありました。どうかこれからも、よろしくお願いしますね!
 はい! 次は決して、黒い海には入りませぬゆえに!入りそうになったら、こう、水面を走ります!」
『Fate/Grand Order 2nd Anniversary ALBUM』の英霊正装より。
また飲み込まれないようにケイオスタイドの水面を走ると宣言する忠犬。
………この天才なら出来そうである。

メモ

  • 真名は幼名である「牛若丸」。少なくとも源平壇ノ浦の合戦での源義経の姿は彼女の「第三段階」と同様のものとなっているのだが、まだ、源氏姓と立場を持っていない頃の姿であるため。
    • 『サーヴァント・サマー・フェスティバル!』によると、彼女の外見年齢は、鞍馬山を降りた頃のものであるとのこと。もっともこの場合、正確な真名は「遮那王」となるはずなのだが、この辺りは知名度の違いが反映されたのだろうか。
    • 彼女が実際に「牛若丸」を名乗っていたのは11歳の頃までお前のような小学生がいるか。
    • なお、この姿は「オトナの姿」ではなく、成長しても胸は頼光程大きくはない模様。ちなみにそれをネタにしている弁慶に対して殺しにかかろうとしたあたり、どうやら気にしている模様。単に頼光のサイズが規格外であるだけだが。
    • Fate/Requiem』では「源九郎義経」名義での彼女が登場している。上記と異なり、言動の描写は牛若丸時代と全く同じで、観客からも「牛若丸」コールを受けているという、不思議な形での登場となった。
  • 酒はあまり強くなく、酔っ払ってしまうと地蔵を兄である頼朝か、主人公と勘違いして話しかけたりする。
    • 『絶対魔獣戦線 バビロニア』では八艘足らずの六艘か五艘飛びででんぐり返って大跳躍、勢い余ってウルクの橋を真っ二つにした。
  • YAMA育ちにして当時の源氏のSAMURAIの中にあって尚天才を自称するその能力は伊達ではなく、絆クエストでは「アサシンクラスに匹敵する気配遮断」「明らかに八艘分以上の距離を一息に跳躍する身体能力」を披露してみせた。前者を習得した経緯は、実際にアサシンクラスを得た水着姿のマテリアルで明かされる。
  • 太三郎狸や源九郎狸など牛若丸に縁のある狸こそいるものの「ぽんぽこ……りん」や「いつまでも横になっているとタヌ……あ、いえ、牛になると言いますゆえ」等の妙にタヌキを気にしたセリフの真意は不明。
  • これほど外見に突っ込み所のあるサーヴァントも珍しいだろうと思わせる外見をしている。女性化であることを差っ引いても、烏天狗モチーフと思われる品を身に着け、上半身は痴女同然、ついでに下着が時代を先取りし過ぎと、正直「これのどこが武士なんだ」とか言われても仕方ないような恰好をしている。
    • 『TYPE-MOONエース Fate/Grand Order』ではキャラクターデザインを担当した坂本みねぢ氏曰く「どうしたって女の子にしか見えない、というのがコンセプトです」との事。
    • 作中でも金時は「スパークしすぎ」と困惑し、小太郎も「寒そう」と突っ込まれている。そして『冥界のメリークリスマス』では冥界の寒さに苦しんでいた。やっぱりである。
    • 霊基再臨していけば全身に武具や衣服を装備していくが、肝心の胴体部分は殆どそのまま。第三段階まで行っても、おへそどころか下乳や下着すら丸出しのまま。これでよく戦場で生き残れたものである。やはり天才か…。
      • なお、片側だけとはいえ大袖(肩鎧)と佩盾(腰鎧)はきちんとついているので、そちらを前にして半身で構える分には意外と防御性能はある。速度で翻弄する戦闘スタイルとしては、胴を狙える距離なら自分が先に攻撃できるのでそれで十分なのであろうか。
    • ちびちゅき!』においても上半身はリボンだけで隠しており、さらにはスカートをめくって堂々と下着を見せようとした。
    • 日本中央競馬会とのコラボ企画『Fate/Grandprix Order -絶対競馬戦線アリマニア-』にも、馬を駆るライダーの代表格として登場していたのだが、そのビジュアルは競走馬・キタサンブラックの頭と首で、胴体露出とパンツが全て隠されているという、コンプライアンス遵守のための涙ぐましい努力がうかがえるものになっていた。
  • 牛若丸を女性にしたのは武内氏の要望であり、「男女比率がやばい。男ばかりだと華がない」と難しい顔で返したため。そのせいで二刀流の剣士からは文句言われたのだが。
    • なお女体化義経が登場する創作は本作前にも複数あり、少女漫画『リョウ』、ゲーム『少女義経伝』やTRPG『天下繚乱RPG』リプレイ『義経変生譚』などがある。
  • 日本人女性のサーヴァントとしては、時代背景を考えれば破格と言える168cmの高身長。史実通りであれば、肉体年齢は元服した15歳前後に相当するはずなのだが、現代においても目を疑うほどの長身である。日本人女性内第一位の座はご先祖様である源頼光175cmに明け渡したが、鈴鹿御前玉藻の前沖田総司織田信長清姫両儀式酒呑童子茨木童子らを余裕で抜いて第二位。
  • セイントグラフの背景は、岩手県平泉にある中尊寺がモデルとなっている。中に収められている金色堂は栄華を極めた奥州藤原氏を象徴しており、国宝は勿論、世界遺産にも指定されている。平泉は牛若丸にも縁深い場所であるため、この場所が選ばれたのであろう。
    • このイラストに描かれている建造物は、金色堂を保護するために設けられた鉄筋コンクリート造りの新覆堂(1965年建設)である。一方で牛若丸が生きていた時代には木造の旧覆堂(1288年建設)もなく、簡素な覆屋根が掛けられたくらいで金色堂は屋外に建ててあったと見なされている。もっともイメージイラストとしては、写真などでもよく見る新覆堂で描いてあった方が分かりやすいのだろう。
  • 使用している刀は薄緑。牛若丸は大蜘蛛を斬ったと伝わるこの刀を人の血で汚していることに先祖への申し訳無さを感じつつも、「一人一人など時間の浪費」であるとして切れ味の足りなさに不満を持っており、折角であれば「一振りで百人の首級を頂戴できる程度の魔剣」であってほしかったと語っている。
    • バレンタインデーには「名刀薄緑チョコ風味」としてこの刀にチョコレートコーティングしたらしきものを主人公へ渡している。
    • ちなみにこの刀は源頼光の佩刀としても伝わっている。もともとは源満仲が作らせた刀で、罪人を用いた試し斬りの際、首を落とした勢いそのままにその下の膝まで斬ったことから「膝丸」の名が付き、頼光が大蜘蛛を斬ったことで「蜘蛛切」と改名され、その後も源為義が所持していた時に蛇の鳴くような音を立てたために「吠丸」と、源氏の姫を娶った際の婿引出として名剣を賜った熊野別当家を経由して義経に贈られた時には熊野の山の緑になぞらえ「薄緑」と名を変えてゆき、義経が薄緑を奉納した箱根権現から(仇討ちで有名な曽我兄弟の手を経て)源頼朝の元へ献上された後は再び「膝丸」の名に戻ったとされる。現在では膝丸=薄緑とされる刀剣は複数伝承されており、京都の大覚寺が所蔵する「■忠」銘のもの(■部は破損しており判読不能、備前長船派初期の作と推定される)と箱根神社が所蔵する無銘(社伝によれば三条宗近作とされる)が特に有名。
    • また、この薄緑と同時期に打たれた兄弟刀に当たるのが「髭切」と呼ばれる太刀。こちらは渡辺綱に貸し出された後「鬼切安綱」に改名する。詳しくは人物名を参照。

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脚注

注釈

  1. 第七特異点クリア後。
  2. 第七特異点クリア後。十中八九ティアマトのせいであろう。
  3. マスターに対しては主殿。
  4. 3ターン
  5. オーバーチャージで効果UP
  6. 義仲や頼朝と対立した自身についてもそうであるが、むしろ頼光の時代の方が身内同士での殺し合いが身近であった。
  7. また、当時としては親兄弟で陣営が分かれて殺しあうことはよくある話で、ことさらに悲劇というほどのこともない。

出典


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