ロビンフッド
アーチャー | |
---|---|
真名 | ロビンフッド |
外国語表記 | Robin Hood |
異名 | 皐月の王 |
性別 | 男性 |
身長 | 175cm |
体重 | 65kg |
特技 | 農耕、調理 |
好きな物 | ナンパ |
苦手な物 | 騎士道、建前、暑苦しい人、いじけた女 |
天敵 | キャス狐 |
出典 | 史実 |
地域 | イギリス、シャーウッド |
属性 | 中立・善 |
副属性 | 人 |
一人称 | オレ |
二人称 | アンタ/オタク/お前/○○(呼び捨て) |
三人称 | アンタら/オタクら/お前ら/○○(呼び捨て) |
声優 | 鳥海浩輔 |
デザイン | ワダアルコ |
設定作成 | 奈須きのこ |
イメージカラー | 草色 |
レア度 | ☆3 |
初登場作品 | Fate/EXTRA |
概要
- 略歴
- 『Fate/EXTRA』ではムーンセルの聖杯戦争において、ダン・ブラックモアによって召喚される。第二回戦にて、主人公の前にマスターのダンと共に立ちはだかる。
- アーチャーとして召喚されたものの、ダンの望む騎士道に則った戦いと能力面の相性は悪く、戦闘の方針を巡って度々対立。ダンの再三の命令を無視して単独行動に及び、主人公に奇襲を仕掛ける。主人公を毒矢で射抜くが、これを良しとしなかったダンに毒矢の元となった宝具を破却、解毒され、令呪によってモラトリアム期間における宝具の使用を禁止される。また本来私闘が禁じられている学園サイドで奇襲を仕掛けたことにより、管理側からステータスの低下というペナルティも科されることに。しかしその実、単独行動に及んだ理由はダンを確実に勝たせたいという忠誠心によるものであり、ダンも彼の心情を汲んだ上で、自分のために手を汚す必要はないと諭していたため、すれ違いながらも内心では互いに理解し合っていた。ダンに不満を並べはしつつも関係は良好で、渋々と、だがどこか楽しそうにダンと共に戦う。騎士道精神とは相容れないものの、ダンが求める正義や正道さは彼の深層にくすぶっていた憧れに似た願いを叶えるきっかけとなり、最期は生前にできなかった事を貫かせてくれたダンに感謝しながら消滅していった。
- 『Fate/EXTRA CCC』では月の裏側においてBBによって蘇り、彼女の側に与することを強いられる。だが彼は高潔な騎士と共に戦った二回戦の結末に満足しており、宝具を奪われたこともあって忠実でない。
- 中盤までトラップや宝具による偽装で主人公達の妨害を行っていたが、その真意はダンの戦いを穢した真の黒幕を討つことで、影から主人公達に協力していた。
- 第六階層でメルトリリスの放った猛毒によって全身を崩壊させられながらも、重要な情報を主人公達に託す。そしてメルトウィルスに飲み込まれるのを良しとせず、戦いで未練を残さず逝きたいという想いから、主人公達との正真正銘最後の果し合いに挑む。敗北した後も満ち足りた表情で、後のことを主人公達に任せ、老騎士の後を追って消えていった。
- 『Fate/EXTRA Last Encore』では、強制的な蘇生によって『勝利にのみ固執する亡者』となったダンの姿に心を痛めるも何も得るものが無く散っていった彼に『上に登れない敗者であることは覆らない』という残酷な真実を伝えることもできず、敗北しないことを唯一の忠義として1000年もの間老騎士の亡霊と踊り続けている。
- 『Fate/Grand Order』の第五特異点『北米神話大戦 イ・プルーリバス・ウナム』では西暦1783年のアメリカに召喚され、レジスタンスに所属してビリーと共にゲリラ活動を行っていたが、ジェロニモの手引きで主人公達と合流。
- その後ジェロニモらと共に主人公とは別行動を取る班に振り分けられメイヴ暗殺に向かうも、予想外の事態が続発し、味方を全員失って敗走を余儀なくされるが、スカサハに救われ主人公らと再合流。エジソンらの協力を得て臨んだ最終決戦では、エリザベートと組んで最後までケルト軍との激戦を生き残った。
- 終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚され、他のサーヴァント達と共にⅤの座を統括する兵装舎ハルファスと交戦する。
- 人物
- 緑の衣装に身を包んだ痩躯の男。
- 勝つためには手段を選ばず、奇襲や闇討ち、毒矢を得意とする。しかしそれゆえに、騎士道に則った戦いを望むダンとは戦闘方針に食い違いを見せる。
- 軽薄な皮肉屋で毒舌家だが、根は善良。やや小心者で、正義にこだわる青臭い自分を隠すために、不真面目な素振りをしている。
- 本心ではダンの騎士道に則った戦いをしたいと望みながらも、自分がそんな戦いをしてもダンを勝たせることができないから、とその手段を否定している。
- 名誉や理想に殉じた死よりも、ただ生を尊重し、とにかく生き抜いて、その結果に温かいものが残ればいい、と考えている人物。しかしそれは彼の人生では手に入れることの叶わなかったもので、「そんなものは夢物語みたいなもんだ」と肩をすくめる。
- 世を拗ねた視点、物言いと何であれ「そんなもんですか」と流す事なかれ主義のせいで生前から嫌われ者だったが、本質的に人間好き。楽しそうな団らんがあればその端っこにひょっこり仲間入りし、最終的に友人ではないが他人でもない、というポジションに落ち着く。また根底に自身の戦い方や生き方の卑しさを恥じ入る後ろめたさとコンプレックスがあるため、決して他人の努力、徒労を嘲笑う事だけはしない。
- 生前、英雄の名を襲名した「名も無き誰か」のひとりであり、自分のためではなく人々のために戦い、そして死後、人々から忘れ去られる運命にあるなど、エミヤと似通ったパーソナリティを持っている。
- 能力
- 精霊の加護を持ち、ドルイド僧の知識を持った、優れた「森の守り手」。自然界の毒に精通している。得意とするのはイチイ(別名アララギ)の毒。『CCC』では麻痺毒も使用する。奇襲、暗殺、破壊工作といった『卑劣な作戦』を得意とする反面、正攻法での戦いを苦手としている。
- トラップの達人でもあり、スキル「破壊工作」を持ち、スキルレベルもランクAと高い。但し、このスキルはランクが高ければ高いほど、英雄としての霊格が低下する。
- 彼の持つ隠し宝具である『顔のない王』で姿を隠し、毒矢を射るというアサシンに似た戦法も得意とし、『CCC』では意外な使い道も見せるが、パッションリップの手によって残念な結果に終わってしまう。
- サウンドドラマCDにおいてはセイバーに対抗する為に短剣も使用し、「帰ってきたブロッサム先生 狐虎編」では通常の剣以外の武器なら何でも扱える上、それが森の狩猟に使う道具であるなら問題ないことが明かされた。
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アーチャー | ダン・ブラックモア | C | C | B | B | B | D | 対魔力:D 単独行動:A |
破壊工作:A | |
主人公 (Grand Order) | C | C | B | B | B | D | 対魔力:D 単独行動:A |
破壊工作:A 黄金律:E 皐月の王:B |
||
主人公 (EXTRA) | C | C | B | B | B | D | 対魔力:D 単独行動:A |
破壊工作:A 黄金律:E |
宝具
- 祈りの弓(イー・バウ)
- ランク:D
種別:対人宝具
レンジ:4〜10
最大捕捉:1人
由来:ロビンフッドの使っていたとされる弓の材質、猛毒を含んでいる木イチイから。 - アーチャーが持つ対人宝具。彼が生前に拠点とした森にあるイチイの樹から作った緑色の弓。ロビンフッドの通常武装であり奥の手。射程距離より近場での暗殺に特化した形状をしている。
- イチイはケルトや北欧における聖なる樹木の一種であり、イチイの弓を作るという行為は、「森と一体である」という儀式を意味する。また、イチイは冥界に通じる樹ともされ、ロビンフッドはその性質を知ってか、末期の時には「自分をこの矢が落ちた場所に埋葬して欲しい」といって矢を放った。矢はこれまたイチイの木の根元に刺さり、ロビンフッドはそこに埋葬されたという。
- もともとはイチイの木を材料にしただけの弓に宝具としての力が宿るのはこういった経緯から。イチイの弓(イー・パウ)は超自然的な力を宿し、イチイが持つ非常に強力な毒と、シャーウッドの森の再現を可能とする。
- 標的が腹に溜め込んでいる不浄(毒や病)を瞬間的に増幅・流出させる力を持ち、対象が毒を帯びていると、その毒を火薬のように爆発させる効果がある。非常に悪辣な事に矢が対象に命中する事は毒を爆発させるトリガーでしかないため、かすり傷どころか矢を弾いたり受けたりして防いだとしても効果は発動する。
- また、単に武器としての効果の他に、基点となる地面に矢を刺すことで周囲をイチイの毒で染め上げ毒の空間にすることが可能。サウンドドラマCDではこの毒の空間を先んじて作り毒矢を撃つ戦法も扱った。
- 『EXTRA』ゲーム内では相手が毒状態の場合に使用し、その毒を強化(ダメージ増大、効果ターン延長)する。直接のダメージがなく、状態異常治療で簡単に無力化できるため脅威度は低い。そのためか『CCC』では宝具自体にも魔力ダメージが発生するように強化されている。
- 『Grand Order』においても宝具として採用されており、EXTRAシリーズでの低評価を覆すような超性能でもってサービス開始から長い期間猛威を振るった。詳しくは「話題まとめ」の項にて。
- 『Fate/EXTRA Last Encore』では、直撃した場合は比喩抜きで相手が爆散するというとてつもない殺傷力があり、後述の『顔のない王』ともども強力な宝具という評価がされている。ただし、弓矢自体の破壊力や速度は特別に優れているわけではないらしく、毒に侵されていない相手からすれば普通の射撃と同様に対処可能。
- 『Grand Order』では「敵単体に超強力な〔毒〕特攻攻撃[Lv]<オーバーチャージで特攻威力アップ>」という効果のArts宝具。
- 2016年7月25日のメンテナンス以前は「敵単体に毒状態を付与(5ターン)」という効果も持っていたが、メンテナンス以降は「破壊工作:A」スキルの効果に移された。
- 顔のない王(ノーフェイス・メイキング)
- 由来:生前顔や素性を隠して圧制者と戦ったことから。
- 彼の着ている緑の外套による能力。完全なる透明化、背景との同化ができる。伝承防御と呼ばれる魔術品でもあり、光学ステルスと熱ステルスの能力をもって気配遮断スキル並の力を有するが、電子ステルスは有していない為、触ってしまえば位置の特定は可能。外套の切れ端であるものを使い指定したものを複数同時に透明化させたり、他人に貸し与えても効果は発動する。これを解除させるには、対軍クラスの攻撃をさせることが有効。
- 自然の化身であるロビンフッドは、成立後にそのままケルトの風習であるベルディーン祭り(春の祭り)を受け継いだ「
五月祭 」に取り入れられた。 五月柱 という村の広場の中央に立てられた柱の周りを囲んで踊り明かすというこの祭りでは、年頃の女性は「五月女王 」、年頃の男性は「五月王 」に扮する。この「五月王 」こそロビンフッドの比喩である。- この祭りでメイキングがまとう衣装は緑色の肌にぴったりとした衣装に茶色のアクセントが定番とされている。いうまでもなく葉っぱの緑と幹の茶色(グリーンマン)であり、ここでもロビンフッドは自然の化身であることが強調されている。
- 五月王の衣は着る者の気配を消し、その姿を自然に溶け込ませるという。ロビンフッドと同一視される妖精パックもこの能力を持っている。
- なお、ルビはサウンドドラマで初登場。ゲーム中ではもっぱら「顔のない王(かおのないおう)」とそのまま呼称されていた。
- 『EXTRA』ではSKILLとして使用。発動した直後の3手において、SKILL・宝具を除く全ての行動に勝利するという厄介な効果を持つ。『EXTELLA LINK』でも一定時間透明化するアクティブスキルとして使用している。
- 『Grand Order』では彼の宝具は上述の「祈りの弓」が採用されているが、絆Lv10達成報酬の概念礼装として「顔のない王」が手に入る。効果はロビンフッドが装備してフィールドにいる間に限り、味方全員のArtsカードの性能を15%アップする。
- 『Fate/EXTRA Last Encore』では第二階層での戦闘で使用し、発射した矢を透明化するという使用法を披露した。ただし、『祈りの弓』との同時使用はできないという制約があるため、『祈りの弓』を使うときは透明化を解除していた。
使用技
Fate/EXTRA、Fate/EXTRA CCC
- 矢尻の毒
- 毒矢によって、筋力ダメージと毒の状態異常を与える。
- 茂みの棘
- 足元からの奇襲で、魔力ダメージを与える。
- 毒蛇の一滴
- 『Fate/EXTRA CCC』で使用する。
- 毒矢によって筋力ダメージと麻痺の状態異常を与える。
Fate/EXTELLA LINK
- 矢尻の毒
- 直線状に強力な毒の矢を発射する。
- アタッチメント・榴弾
- 引火性のグレネード弾を広範囲に発射する。グレネード弾は、着弾点で爆発を起こす。
- 三連脚
- 高速に移動しながら3連脚を放つ。
- アタッチメント・神経弾
- 神経毒を仕込んだグレネード弾を発射する。ヒットした敵をスタン状態にする。
- アタッチメント・弩弓連射
- 連射アタッチメントを装着して、高速に矢を連射する。状態異常(毒)の敵に対して与えるダメージが上昇する。攻撃方向をある程度制御可能。
- 狩人の雨
- 上空に向けて矢を連射する。矢は放物線を描き広範囲に降り注ぐ。状態異常(毒)の敵に対して与えるダメージが上昇する。
真名:ロビンフッド
- ロビンフッド。イギリスのノッティンガムの近く、シャーウッドの森に潜んだと言われる盗賊・義賊。
- オリジナルの「ロビンフッド」は圧政者であったジョン失地王に抵抗したが、カークリースの修道院にて、修道院長の陰謀によって出血多量で死亡したとされている。
- モデルとなった人物は存在するが、それは複数おり、それらが混合された結果生まれた英雄。度重なる諸外国からの侵入によって疲弊したイギリス人の「祈り」「願望」が混合されており、「顔のない王」の化身とされている。
- 他にも、ドルイド信仰やギリシャ神話の狩人オリオン、ケルト神話の妖精の逸話も融合している。
- その時代にいた小さな英雄が人々の願いを受け、「ロビンフッド」という名を襲名し活躍したもの。サーヴァントとして召喚されたロビンフッドも、数いるロビンフッドのうちのひとりに過ぎない。
- もともとは放浪していたドルイド僧の子供で、幼くして父を亡くした孤児。父譲りの森でのサバイバル知識に長け、妖精の姿を見ることも出来た。
- しかし、妖精憑きとして村からは迫害を受け、厄介者として扱われ、村人も彼自身も互いに歩み寄ることはなかったが、それでも父の最期を看取ってもらった義理は感じていたらしい。
- 彼は村人たちを愛してはいなかったが、捨て去るほど嫌ってもいなかったのだ。そんな村が、領主の圧政に苦しめられるのを見捨てられず、彼は若さゆえの勢いも手伝って弓を手に取る。
- 一度目は偶然の助けで領主軍の撃退に成功。二度目からは、村人たちの願いと希望を背負っての奮戦となった。
- 多少の知識はあっても一般人にすぎなかった彼は、偶然の助けを望めない状況においては、何もかもを欺かねば英雄として機能しない。ゆえに、村人にすら顔と姿を隠し、個を捨てた。正義を成すためには、人間であってはならなかった。
- 生涯に渡って緑の衣装で素顔を隠し続けたが、結果として、村から保身のために関わりを断たれ、彼は村と領主の共通の害敵として扱われることになってしまう。
- 姿を、正体を隠し、徹底して奇襲・奇策に走った戦い方をする。武器を隠し、誇りを隠す。「卑怯者」と誹られようとも、卑しい戦いを徹底し、自身の誇りより村の平和をとり続け、村人に罪を被せる真似はしなかった。
- 待ち伏せの罠、食事に毒など日常茶飯事。殺した兵士の「せめて戦いの中で死にたい」という願いすら踏みにじる。そうでなければ、一人対軍隊の戦いなど勝てはしない。英雄として戦い続けることなどできない。
- ……だが結局、そんな無理が長く続くはずもなく、二年足らずで彼は敵の凶弾に倒れる。
- 末期には祈りの弓を手に取り、「自分をこの矢が落ちた場所に埋葬して欲しい」と言って矢を放つ。果たして、矢はイチイの樹の根元に刺さり、彼は親愛なるパートナーだった大樹の元に埋葬された。
- 己の顔を隠し続けた一人の青年。村人たちを愛することはなかったが、村人たちの穏やかな生活は愛したもの。
- 無銘のまま報われることなく、ただの一度も彼が望むような真の英雄として戦うことはなく森の土に還った彼は、その死をもって英霊と化した。
関連
- 顔のない王
- 古代ケルトにおいて、春の到来を祝うベルティーン祭に現れるとされる森の精霊、自然の化身、透明の王、緑の人、グリーンマン、ジャッコザグリーン。
- 読み仮名にある「メイキング(May King / 五月の王)」とは、ベルティーン祭を受け継いだヨーロッパの五月祭の中心となる男性で、ロビンフッドと同一視されることもある。ちなみに女性の場合はメイクィーン。
- イチイ
- 別名アララギ。世界中に分布しており、ケルトや北欧、日本では聖なる樹木の一種とされている。北欧などでイチイの弓を作るという行為は、「森と一体である」という儀式を意味する。また、イチイは冥界に通じる樹ともされる。材質は固いが加工しやすく、家具や工芸品に使われる他、イギリスやアイヌでは弓の材料にされていた。実在のロビンフッドが使っていた弓の材質としても有名であり、ロビンフッドの逸話の一つでは彼はこの木の下に埋葬されたとある。花言葉は「心残り」「哀しみ」。 日本では重要な神木の1つとなっており、神社の境内に植えられる他、サカキなどの代わりに葉のついた枝が玉串として使われる事がある。また、称号の「一位」はイチイが語源と言われている。
- 名も知れぬ記念銀貨
- コマドリが印字された記念銀貨。
- とある悪徳領主が倒されて領主が変わった際に記念として小数発行されたものだとか。
- 彼がそれを持っているのはとある女性から押し付けるように渡されたため。彼にとっても記念品なのか、箱には何度も開かれた形跡があり、銀貨自体も手入れされているのか錆が全くない。
- ……前後の文脈を考えると、「彼が領主を暗殺した犯人であり、とある女性は表向き明かされていない事情を知っていたが為にせめてもの報酬として無理矢理渡した」ものとしか思えず、数多居る「ロビンフッド」の中で彼個人の功績を証明する貴重な聖遺物である。
- 『Fate/Grand Order』の2017年のバレンタインイベントではチョコレートのお礼に「何なら換金してもいい」とあっさり渡されるのだが、果たして気軽に受け取ってしまっていいものなのであろうか。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/EXTRA
- 第二回戦の対戦相手。毒矢と罠で、容赦なく主人公を追い立てる。
- Fate/EXTRA Last Encore
- 第二階層で登場。主人公達の敵として立ちはだかる。
- 狙撃の絶好の機会に主人公ではなくセイバーを狙ったりと、本編よりはやや正道の振る舞いを見せている。
- Fate/EXTRA CCC
- BBによって蘇生され再登場。
- Fate/EXTELLA LINK
- プレイアブルキャラクターとして参戦。
- Fate/Labyrinth
- 四人のサーヴァントのうちの一人。
Fate/Grand Order
- ゲーム開始時から実装されている。
- その宝具により猛威を奮った件については話題まとめの項を参照。
- 期間限定イベント『サーヴァント・サマー・フェスティバル!』実装に伴い、水着霊衣「夏の狩人」が実装されている。
- ほぼ週間 サンタオルタさん
- エミヤ・ダビデと同じ船に登場。ダビデのあまりの平常運転っぷりにキレかけていた。
- 超極☆大かぼちゃ村
- 勇者エリちゃんのパーティーにスカウトとして
参加 させられた。
- 深海電脳楽土 SE.RA.PH
- バトルキャラ、モーション並びに宝具演出が一新された。
- シナリオ内ではBBによって召喚されパシリとして使われている。
- ネロ祭再び ~2017 Autumn~
- ブリュンヒルデの暴走時に駆け付けたサーヴァントの一人。
- 魔のビルドクライマー/姫路城大決戦
- 子供達へのお菓子の準備に忙しいという理由で出撃要請をパスする。
- 節分酒宴絵巻 鬼楽百重塔
- 温泉客の一人。
- サーヴァント・サマー・フェスティバル!
- ジャンヌオルタのアシスタント兼監督として、同人誌製作の進行管理を一手に引き受ける。
Fate関連作品
- カプセルさーばんと
- さーばんとの一匹。
- 移動せず、遠くまで届く上に貫通性能の矢を放つ。ダメージは低め。
- Fate/Grand Order 英霊食聞録
- 第4話に登場。イギリスの農村の食生活についていろいろと解説していた。
- Fate/Grand Order フロム ロストベルト
- 最終話にて、第五特異点のメンバーとして登場。
その他
人間関係
Fate/EXTRA
- ダン・ブラックモア
- マスター。戦闘の方針を巡って対立しつつも、信頼するパートナー。私情を捨て、汚い手段に徹した狙撃手としての過去と、騎士道に憧れるという共通の背景を持つ。
- CCCではダンとの戦いを汚した黒幕に対して激しい怒りを抱いている。
- セイバー、キャスター
- もとは反逆者であった彼は、為政者やその側に仕えていた立場を出自に持つセイバー、キャスターとはソリが合わない。キャスターとしては狐と狩人の関係、生前の末路により矢が苦手等もある。
- アーチャー
- 同じクラス、汚い現実を知っている、生前正統に評価されなかった等共通点も多い彼らだが、いざ語り合ってみると正義のあり方やナルシストな赤い弓兵とニヒリストな緑の弓兵は微妙に相違点もあり、最後まで相容れず終わった。
- 「ブロッサム先生」では、食堂で「トラップの掛け方」について議論している姿が見られ、二人は悪友なんだとか(桜談)。
- 結果的に、EXTRAでは主人公側のサーヴァント三人と彼は誰とも分かり合えない。だがCCCでは三人とも彼の最後に感じ入っており、最後の最後で分かり合うことができた。
- マスターである主人公に関しては対戦相手であったEXTRAを除けば、人としてそれなりに買っているので好意的である。
Fate/EXTRA CCC
- ギルガメッシュ
- 「ネズミ」と称してくるいけすかないサーヴァント。彼の「王殺し」の本能が自然とざわめくとっておきの暴君。
- しかし最期の心根を見せて挑んだ際、「ネズミ」を撤回する程の賞賛をたまわる。
- BB
- 自分を蘇生した者であり、月の裏側でのマスター。彼女の命令でパッションリップの支援やサクラ迷宮でのトラップ作成を命じられる。
- 唯々諾々と従っているかに思われたが、陰で彼女の裏に潜む者の正体を探っていた。彼女に対して憎しみや怒りは無く、不満を漏らしながらも、コントを繰り広げたり護衛を務めていた。
- 『FGO』でも基本彼女と絡む際は振り回されているが、根は悪くない奴となんだかんだ楽しんでる様子。
- パッションリップ
- BBにお守りを押し付けられ、パッションリップ自体が色々アレだったため、散々苦労するハメになる。
- 貸した宝具は破られるわ、役に立たない言われるわ、サボって敵の侵入を許すわ、まさに保父さんそのもの。
- 『FGO』で再会した際には、口では茶化しつつも彼女の精神的成長を祝福している。
Fate/EXTELLA LINK
- 主人公 (EXTRA)
- マスター。カール大帝の同化に対する抵抗勢力として手を組む。
- シャルルマーニュ
- 王でありながら体制への反逆者である自分にも平気で敬意を払い、あまつさえ「卿」付けしてくるため調子の狂う相手。
- ただそれ自体を悪くは思っていないようで、「確かに王様みたいな顔をしている」とも評価する。
- 彼からは上々に気に入られ、「アストルフォの友達なら俺の友達も同然」と言われている場面も存在する。
- アルジュナ
- 主人公たちの陣営へ合流する以前に厄介になっていた白いアーチャー。合流後も別働隊として動く彼の動きを適宜報告するなどしている。曰く、彼の矢は「焼夷弾クラスの破壊力」だそうな。
- 二人は『Grand Order』第五特異点でも共演。そちらでは当初敵同士であり、逃走中のところを彼に追跡されている。また終盤には近くで魔神柱の集合体「クラン・カラティン」を28柱纏めて吹っ飛ばすというとんでもない光景を見せられており、同じ弓兵としては複雑だったらしい。
- アストルフォ
- 大帝の軍に包囲されたところを助けてくれた、頭のゆるいライダー。彼からはシャルルマーニュを救援に連れてきてほしいと頼まれ、その話を聞いたシャルルマーニュからも救援を手伝ってほしいと頼まれた際は快諾している。
- あちらからも「ロビン」と気さくに呼ばれており、一緒に偵察に出かけたり、ゆるーい会話のやり取りをしている姿が見受けられる。
- なおロビンフッドは当初、彼のことを「嬢ちゃん」と呼んでいたため、アストルフォが男性であることに気づいていなかった可能性がある。
- クー・フーリン
- 味方陣営に合流したランサー。彼が追われているのを囮にし、トラップを仕掛けつつ自身も逃走してきたらしい。
- また別のルートでは大帝によって送り込まれてきた大軍を前に、主人公たちが駆け付けるまで彼と共闘してなんとか持ち堪えていた。
- カール大帝
- 「ああいうタイプはお断り」とのことだが、同時に「彼の物言いはちょいと可哀想すぎる」とも述べている。正直見ていられないらしい。
Fate/EXTRA Last Encore
- 風魔小太郎
- かつて第二階層で敵対したサーヴァント。森の中に入った所を弓で捉え、爆発四散させた。
- 鈴鹿御前
- 影だけの登場ではあるが、かつての聖杯戦争で敗れたサーヴァント。
Fate/Labyrinth
- 沙条愛歌
- セイバーと共に上手い事利用するはずが、いつの間にか同盟の傘下に。
- アサシン
- 「アサシンの旦那」と親しげに呼び、馴れ合いでもなく敵対でもない適切な距離感で、お互いに後ろを任せられるプロとして敬意をもって接している。
Fate/Grand Order
- ダビデ
- 2015年のクリスマスイベントにて一切の悪意無く傲慢な言動を繰り返す彼に苛立ち、事故に見せかけて殺そうとする。
- ビリー・ザ・キッド
- 第五特異点での共闘相手。軽口を叩き合いながらも、腕は信頼している様子。
- アウトローのアーチャー同士としてウマが合うのか、マイルーム特殊会話によると、カルデアの食堂で仲良く酒盛りをしたりカードゲームをしたりしている。
- エリザベート=バートリー
- 第五特異点での共闘相手。ムーンセルでの出会いをきっちり覚えており、濃すぎるキャラとの再会に心底うんざりしている。
- が、五章最終決戦では互いに背中を預け合ったり2016ハロウィンイベントでも味方として助けてやったりと、歌とキャラがアレなこと以外は特に悪く思ってない様子。
- 殺生院キアラ (Grand Order)
- 『Fate/EXTRA CCC』とのコラボイベントで対峙した相手。
- 元々いた月の裏側では直接面識は無く、そんな彼を連れてきたBBからも「悪党がいる」程度にしか聞かされていなかったが、対面した際には他の面子同様「ここまで頭のゆだった物の怪とは思わなかった」とドン引きした。
- シャルル=アンリ・サンソン
- 「反体制側のイギリス人」であるロビンと、「体制側のフランス人」である彼とは相性が最悪なようで、亜種特異点Ⅳで同行した時は「カエル野郎」と思い切り蔑称で呼んでいる(カエル野郎
はフランス人がカエルを食材として好む所からつけられた蔑称で、彼ら自身をカエルに見立てているわけではない)。 - 北米版でも大概であり、上記の「カエル野郎(Frog legs)」以外にも頻繁に「フランス野郎(Frenchie)」呼ばわりしている。
- 茨木童子
- 2016年のハロウィンイベントにて共演。チェイテ城を奪還する為に共にメンバーを組む。
- ハロウィンのお菓子でうまく操縦しており、以降もお菓子関連で絡む事がある。
- 彼女からも「森の賢人」と一目置かれており、何かと構われている[注 1]。
- パーシヴァル
- 戦闘スキル使用時に小鳥が飛んでくるという共通点があるサーヴァント。
ちびちゅき!
- セミラミス
- 王様体質のため相性が悪いと思われたが、共通の話題(毒)があったためそこまで悪い関係ではない。
- むしろ、口とは裏腹にマスターを大事にする者同士なせいか、意気投合。
その他
- オリオン
- ロビンフッドという伝説の存在の源流の一つである神話の狩人。
- アルトリア・ペンドラゴン、円卓の騎士
- 同郷の英霊であるため、ちょっと居心地が悪い。
名台詞
Fate/EXTRA
- 「誇り、ねぇ。オレにそんなもん求められても、困るんすよね。
っていうか、それで勝てるんならいいんですけど?
ほーんと、誇りで敵が倒れてくれるなら、そりゃ最強だ!
だが悪いね、オレゃあその域の達人じゃねえワケで。きちんと毒を盛って殺すリアリストなんすよ」 - アリーナを毒の結界で覆った彼に、ダンは「死肉をあさる禿鷹にも、一握りの矜持はある」と述べる。それに対して述べた言葉。
- 「あいあい、わかってますけどねぇ。……サーの旦那、こいつはちょいと七面倒くさい注文ですよ?
正攻法だけで戦えとか、オレが誰だかわかってます?酒とかかっくらってんすか?
あはは、つーか意味わかんねえ!オレから奇襲をとったら、なにが残るってんだよ?
ハンサム?この甘いハンサム顔だけっすよ!効果があるのは町娘だけだっつーの!」 - アリーナで主人公達と遭遇。姿を隠しての戦いを得意とする彼が、正面からの戦いを余儀なくされて。
- 「げ。やっぱり今回もっスか。はいはい、わかってます、了解ですよ。オーダーには従います。
あーあ、かっこいいよオレのマスターは。こんな小僧相手でも騎士道精神旺盛ときた。
……けどなぁ。誰でも自分の人生に誇りを持てるわけじゃねぇって、そろそろ分かってほしいんだけどねぇ……」 - 決戦日、エレベーターの中で。ダンに従いつつも、不満は隠せない。
あるいはダンの望む戦いが出来ない自分に対する、自嘲・自己嫌悪か。
- 「っ……旦那、そりゃ違うぜ。
アンタの願いは人間として正しいもんだ。この世の誰にも、それを笑う権利はない」 - 「無駄話はここまでだセイバー。まずはその饒舌から、オレの矢で撃ち抜いてくれる―――!」
- セイバーのダンを否定する言葉に対して、激昂。主の願いを叶えたい。その想いに偽りはない。
- 「無貌の王、参る―――」
- 「顔のない王」発動。姿を隠し、誰にも知られず戦い続けることが彼の在り方であった。
- 「我が墓地はこの矢の先に――」
「森の恵みよ、圧政者への毒となれ」
「毒血、深緑より沸き出ずる!」
「隠 の賢人、ドルイドの秘蹟を知れ―――」 - 宝具解放。「祈りの弓」。イチイの矢の先に彼は眠る。
- 「……すまねぇな、旦那。やっぱオレには正攻法は向いてないわ。
無名の英雄じゃあ、アンタの器には応えられなかった。
……情けねぇ。他のサーヴァントなら、旦那にこんなオチをつけなかったってのに」 - 敗北後。口では色々と言っていたが、ダンに対する忠誠心は本物だった。
- 「旦那との共闘はつまんなかったけどさ。くだらない騎士の真似事は、いい経験になった。
……ああ。生前、縁はなかったがね。一度くらいは格好つけたかったんだよ、オレも。
……だから、謝る必要なんかねぇんだ。十分、いい戦いだった。恥じるところなんかどこにもねぇ。
……いやぁ、そもそも戦いなんて上等なもん、オレに出来るとは思わなかった。
思えば、生前のオレゃあ、冨も、名声も、友情も、平和も、たいていのものは手に入れたけどさ。
それだけは、手に入れる事ができなかった。――だから、いいんだ。
……最期に、どうしても手に入らなかったものを、掴ませてもらったさ――」 - 最後に、ダンに感謝を。しかし誰にも聞かせるつもりもない、小さな声で。
Fate/EXTRA CCC
- 「おら、尻を出しな!昔から悪ガキにはこれと決まってんだ!」
- サボり魔なリップに普段冷静な彼も、堪忍袋の緒が切れてしまう。彼女の被虐体質のスキルに影響されたこともあるとはいえ、女性に向かって「尻を出しな!」はちょっと……。
ちなみに本当にただのお仕置きであり、決して変な意味はない。
- 「あー、すげー、コイツすげー。
ブレないわー。この状況でも、いや、この状況だからこそ本性だすわー」 - いい場面でも安定のシリアスブレイカーっぷりを発揮するキャスターへの言葉。つられているのかいないのか、いつもの調子に戻っている。
しかし、出て来たタイミングがタイミングのため、水着姿のキャスターに金的を受け爆散するという光景が繰り広げられてしまう。
- 「敗れたとはいえ、これは旦那の戦いだった。
……それを、くだらねえ個人の欲でどうにかしていいもんじゃねえんだよ」 - 主人公達に情報を託しながら語った、孤軍奮闘の理由。BBに命を握られようと己を売りはしない。それはかつての主に捧げている。
- 「よくねえよ、小言ばっかのひっでえ爺さんでしたよ。最後まで馬鹿げた信念に殉じやがって。
でもまぁ、年寄りの冷や水って言うの?
一文にもならない騎士さまごっこも、命まで懸けられたら笑えないだろ?
……まぁ、なんだオレには色々と過ぎたマスターだったってワケさ」 - ギルガメッシュとマスターについて会話した際に漏らした言葉。なんだかんだ言っているがダンに対する忠誠は非常に厚い。
- 「悪いがまだ足掻くぜ……。
オレはダン・ブラックモアのサーヴァントだからな!」 - サクラ迷宮・16階層での最後のアーチャー戦にて。
彼にとって、ダン・ブラックモアのサーヴァントであることこそが誇りとなっていた。
- 「それじゃあまあ、後はよろしく。
オレは先に抜けさせてもらうわ。出来る範囲で、納得のいく仕事をしてくれよ」 - 主が死しても最後まで忠義を貫いた森の狩人の最後。
軽口を叩きつつも、幾度となく戦った好敵手に後の事を託し、満足げに散っていった。
Fate/Grand Order
戦闘
- 「弔いの木よ、牙を研げ。『
祈りの弓 』!」 - 宝具発動。標的が腹に溜め込んでいる不浄を瞬間的に増幅・流出させる。
マイルーム
- 「やー、してませんよー?いくら悪い子だったりウザかったりしたからって、レディのお尻を叩くとかもう何のことだか。あっはっは。
……しっかし、アレがあのリップねぇ。一皮剥けて大人になったってぇことか。そこは素直に祝福してやらねぇとな」 - マイルーム会話「パッションリップ」。こことは違う可能性を辿った月の裏側での記憶をはっきりと有している。彼女の言動やスキル『被虐体質』の影響を考えれば憤るのは当然であるのだが……これでは犯罪者にしか聞こえない。
- しかし、そのような彼だからこそ、変わりつつある彼女に感心している。自分の気持ちに向き合う事を決めた彼女のことが何だかんだ嬉しいのだろう。
- 「マジかよ……BBがいるじゃねぇか……あのお嬢さん核爆弾クラスの厄ネタだぜ……ま、根っこが小市民なんでやることは精々町内会クラスだろうけどさ」
- マイルーム会話「BB」。様々な場所で連れ回され、酷い目に遭わされている事から考えれば納得の扱いである。しかし、彼女の本質を見抜いている辺り伊達に長い付き合いではないということか。
幕間の物語
- 「わかる?基本的に人でなしの卑怯者なの、オレ。だからマスターも気をつける事」
「外見が良いからって気を許すのは危ないぜぇ?オレはいざとなったらケツまくる臆病者だからさ」 - 彼の幕間の物語にて。口では皮肉を吐くものの、狩りの前にはマスターのために上質な毛布を買っておくなど主想いな所は相変わらず。
- 「…んー、まあ、あれだ。少年少女の夢を壊すのもどうかと思ったけれど、この際だから言っておくか」
「アンタらは人類を救うとか言ってるけど、オレには話が大きすぎて実感わかないのよ」
「そりゃあオレはサーヴァントですよ?なんかの間違いで英雄扱いされてますよ?」
「だがオレは反骨心で動いていただけの殺人者でね。別に、何かを救ったワケでもないんだよ」 - 同じく幕間にて。自らを英雄だと称えるマシュと主人公に対して彼は言い放つ。
- 結果論とは言え彼に救われた人は確かにいる。彼はそういった者を守るためにあえて距離をとろうとする。
本編
- 「何でだ。局地的におぼこ娘ブームでも来てんのか?」
- 『北米神話大戦 イ・プルーリバス・ウナム』にて、FGOにおけるエリザベート=バートリーの召喚回数を聞いて。
- 腐れ縁ということもあり、主人公から「元カノ?」と聞かれたこともあるが「想像するだけでおっそろしいこと言うなよ……。」と返すなど酷い評価だが、なんだかんだ言いながらも良いコンビっぷりで難所を切り抜けた。
- 「インダストリ&ドミネーション!」
- 『北米神話大戦 イ・プルーリバス・ウナム』より。再びエジソンが治める西部アメリカ合衆国に向かうことになった主人公一行。そこでケルト兵を捕縛し連行しながら、彼が機械化歩兵に呼び止められた際飛び出した言葉。
- 西部アメリカ合衆国のスローガン・挨拶であるらしく、全文は「インダストリ&ドミネーション!エジソン大統王は良い社長!」。
- 機械化歩兵の警備をやり過ごす為とはいえ、普段の彼からは想像もつかない言動に主人公一同は「ロビンさん!?」と動揺。尚、彼自身もこんな挨拶はやってられないという心境の様子。
イベント
- 「オレの首を獲れるヤツはいるか!」
- 期間限定イベント『サーヴァント・サマー・フェスティバル!』にて、ジャンヌオルタから「バトルシーンの資料が必要だから誰彼構わず喧嘩売ってこい」と無茶ぶりされて、路上での発言。
- キャラが崩壊しているように見えるが、ルルハワの陽気で頭南国な連中が多いから釣れるであろうという読みがあっての言葉。なお、結果は想像以上の爆釣であった。
Fate/EXTRA Last Encore
- 「話し合いより殺し合いが先でしょう」
「だって似た者同士だもん、そこのボウズとオレ」
「オタク、基本的に後ろ向きなタイプだろ?顔が強張ってんのはあれだ……そうでもしていないと悲観的になるからだ」
「聖杯なんてどうでもいいんだろ?他人を押しのけてまで叶えたい欲望はない。自分の為にまわりを食い物にするほどのエゴの強さもない」
「本当は今すぐ逃げたい。 何もかも放り出したい。結果なんてどうでもいいから、一秒でも早く楽になりたいんじゃない?」 - 第四話にて、ハクノを評して。あるいは、自分を評して。騎士道を見失ったダンに従い、マスターの殺害に加担する彼の真意とは。
- 「目的なんざねぇ…ただ負けたくねぇだけだ…」
- 「旦那はな……なにも得るものなんざなかった…栄光も得られず、報酬も与えられなかった…
それを老騎士に言えるのか?『お前は負け犬だから諦めて死ね』と真っ正直に言えるか?
オレはごめんだね!…ああ、オレは……
せめて負けないことくらいしかねえだろうが…示せる誇りなんざ!!」 - 変わり果てた主に仕え続ける理由。
それが「騎士のように戦いたい」というちっぽけな願いを叶えてくれた彼へ示せる唯一の誇りだと信じて。
- 「これでお終いだ、旦那…満足かい…?
気の遠くなるような、長い長い悪足掻きだったけれどさ…
しっかしまぁ、やっぱ正面からの闘いだと勝てませんわぁ、オレ…
その点だけは旦那の見込み違いでしたね…」 - 消滅間際の一言。皮肉を言いながらもその顔には満足そうな笑みが浮かんでいた。
顔は無くそうとも誇りは忘れず。 我らの亡骸は、どうかイチイの樹の下に
メモ
- Fateシリーズに登場するアーチャーでは初の純粋な「弓使いの英霊」。Fate本編のアーチャーは正しくは魔術師、ギルガメッシュに至っては単に攻撃方法が射撃というだけである。
- 本来、彼の方が「弓兵」としては普通なのだが、ファンからは「アーチャーなのに弓を使う変な奴」などと言われたことも。
元々おかしいのは赤いのと金ピカの方なのだが…… - 漫画版では外套を脱ぎ捨て、短剣の二刀流で赤セイバーと切り結ぶシーンもある。これは干将・莫耶を使うアーチャーへのオマージュと思われる。
- 本来、彼の方が「弓兵」としては普通なのだが、ファンからは「アーチャーなのに弓を使う変な奴」などと言われたことも。
- 奈須氏としては、アンリマユの系譜として扱っている。
- 一流の狙撃手であるダンをして「背筋が寒くなるほど」と言わしめる狙撃技術の高さに加え、透明化する「顔のない王」やトラップによる破壊工作で相手を追い詰める。これらを駆使した奇襲・闇討ちが得意なためか、アサシンのクラスの方が能力面では合っているのではないかと言われることもしばしば。
- EXTRAではマスターが騎士道精神を重んじるためか、イチイの毒以外のトラップ設置は行われなかったが、続編であるCCCではBBが迷宮内にトラップを設置するよう命じている。いたる所に設置された罠は非常にうっとおしいが、BBによればあれでも甘いらしく、彼に本気になればもっとエグい罠を仕掛けられるはずと文句を言っていた。また、アーチャー(赤)も「トラップの張りが甘いぞ、腕が落ちたか」とダメ出しをしていたので、もし本気を出して罠を仕掛けていたらどうなっていたのか考えるだに恐ろしい。
- そのアーチャー(赤)のダメ出しに対して、私的な理由でライフスタイルを変更したと語り、「たちの悪い罠は、しばらくは封印だ」と続けているため、BBの配下となった後もダンへの忠義によってわざと罠の手を抜いていた事が伺える。
- ただし「材料がなければ大した罠も仕掛けられない」と本人が口にしている通り、それなりの資材投資を行えなければトラップ技術を十全に生かすことは難しいようだ。それでも十分脅威だったが。
トラップを設置できる場所と、潤沢な資材を提供できるマスターがあってこその技能と言えよう。 - 『Grand Order』第五章最終局面ではその破壊工作によるゲリラ戦の本領を発揮。ケルト軍の北軍を6割も削る大戦果を上げた。落とし穴や岩の物理的トラップ、食糧や井戸水への毒の仕込み、裏切り工作などなど、普通は6割も軍が削られたら通常の軍隊の定義では全滅という大戦果だったが、生粋のバーサーカーとも言えるケルト軍を前には完全に止めることはできなかった。
- よくファン間で言われるのが、「衛宮切嗣が聖遺物無しでサーヴァントを召喚した場合、相性の関係で彼が呼ばれるのでは」という話題。騎士道を嫌い、弱者を助け、そして狙撃や破壊工作の優秀さという共通点からだろう。
- だが、「あくまで助ける個人個人を見ずただより多くの人命を優先する」切嗣と、「一つの小さな集落のために大多数の王の軍を手に掛けた」アーチャーには相違点がある。嫌っていた騎士道もダンとの共同戦線の最期では憧れを抱いていた事を語ったアーチャーは、切嗣と組んでも土壇場で決裂するのではという意見も。
- EXTRAではマスターが騎士道精神を重んじるためか、イチイの毒以外のトラップ設置は行われなかったが、続編であるCCCではBBが迷宮内にトラップを設置するよう命じている。いたる所に設置された罠は非常にうっとおしいが、BBによればあれでも甘いらしく、彼に本気になればもっとエグい罠を仕掛けられるはずと文句を言っていた。また、アーチャー(赤)も「トラップの張りが甘いぞ、腕が落ちたか」とダメ出しをしていたので、もし本気を出して罠を仕掛けていたらどうなっていたのか考えるだに恐ろしい。
- ゲームプロデューサー・新納一哉氏のイチオシキャラ。
- 自分で自分のことを「ハンサム」と言う彼だが、キャスターも、「いけすかないイケメン」と言って、嫌ってはいてもその点は認めている。
- 主人公の赤いアーチャーと区別する為に、「紅茶」「緑茶」とファン間では呼び分けられている。さらにCCCではBBから「ミドチャ」「緑茶さん」と呼ばれている。
- 『CCC』では一応公式の区別の仕方として「緑衣のアーチャー」という呼び名が使われている。
- 『Fate/Grand Order』でも主にBBから緑茶呼ばわりされており、北米版でも「Matcha(抹茶)」と呼ばれている。
- サバイバーとしての技術か、読唇術や盗み見(ピーピング)の心得もある。
- 無印での「祈りの弓」は、撃たれる前に毒を解除していれば痛くも痒くもない。直後の三手で強制的に勝利するスキル「顔のない王」の方がよほど凶悪であるため、プレイヤー間ではしばしば「真の宝具は顔のない王」などと言われていた。
- そしてCCCにおいて、顔のない王がマントの宝具だと判明した。
- そんな「祈りの弓」も、CCCでは毒強化効果に加えて「宝具ダメージ」を引っ提げて登場。宝具使用ターン中、発動前に毒を治療しても宝具によるダメージは発生するようになり、汚名返上を果たした。宝具によるダメージはそこまで大きなものではないものの注意が必要。また決戦時の階層では回復アイテムが使用不可となっており、礼装の準備を怠っていると苦戦は必至。
- 更に『Grand Order』においてはEXTRAやCCCでの鬱憤を晴らすがごとく、後述の通り容易に特攻効果が発動でき大ダメージを見込める火力源として優秀な性能となった。
- 二回戦の戦いではペナルティによるHPと耐久力の低下と令呪による宝具の制限。CCCでは一回目の戦いは宝具を取り上げられた状態、二回目は瀕死の状態と万全の状態で戦う機会に恵まれていない。
- そもそもバトルロイヤル式であれば、「毒の結界で強制的に服毒→祈りの弓で体内の毒を増幅・爆発」という悪質なコンボを、顔の無い王で居所を伏せながら発動出来る凶悪なサーヴァントであっただろう。トーナメント形式かつ決戦時以外の戦闘行為が基本的に禁じられている月の聖杯戦争自体と能力がイマイチ噛み合わない。尤も「騎士のように戦いたい」という心に秘めていた願いを考えれば、その条件は逆に幸運であったといえる。
- 『Last Encore』ではマスターと連携して戦うことができる状況、森林という彼の十八番とも言える戦場を与えられ、本領を発揮できる環境にあった。しかし、ここでもCCCと同じく、ダンへの忠義(もしくは彼自身の迷い)から敢えて正道寄りの戦い方をしていたため、能力をフルに発揮するには至っていない。
- ラニの迷宮で彼とアーチャーが出会った際の会話で、「私的な理由」とするべき所が、「詩的な理由」と誤った表記がされてしまった。お約束の誤字だが、CCCでの彼は合理的な考えを捨て、感情に従って戦っていたため、あながち間違いでもない。
- 主人公のサーヴァント達からは「ネズミ」呼ばわりされることもあるが、その真意は「騎士道とは縁遠い」と自嘲する彼が、その実「弱者に味方する」という騎士の在り方を体現していたことへの皮肉であった。
- キャラクターデザインについてはかなりのパターンが用意されていたとのこと。ビジュアルファンブックには本編採用案の他に、傭兵風の衣装が描かれている。これについても、コミカライズ版で生前のアーチャーの衣装として登場している。
- デザイン原案の武内氏によると、顔中に傷があるような傭兵風や、トリックスターのような好漢、など色々な案があったらしい。最終的に見栄えの良さも考慮して現在のキャラクターデザインが採用されたと語っている。
- ちなみに片目が隠れたデザインは最初から考えていた訳ではなく、ラフ時点で偶々描いていなかっただけだったりする。それをワダ氏がリデザインする際に片目隠れで描いたことによって決定案として生かされることとなった。
- 『Grand Order』で霊基再臨を三回以上行うと、青いコマドリ(ロスト・ロビン・ロンド)がロビンフッドの肩に乗るようになる。このコマドリとの因縁は意外と長く、彼が生前領主を打倒した際に発行されたと思われる記念硬貨にもなぜかコマドリの絵が描かれている。
- ちなみに青いコマドリに関しては「勝手に付いてきた」らしく、「あの鳥とオレには何も関係ない」とロビンが述べているようだ。
- 関係の有無は不明だが『魔法使いの夜』では「皐月の王様(メイキング)」なるものについて言及されている。シャーウッドの森に関係した高レベルの隠行を行うものだったようだが久遠寺有珠の霧によって粉砕されたらしい。
- 『EXTELLA』では未登場だが、EXTELLAマテリアルによると、玉藻の前のレガリアによって強制的に玉藻陣営に参加している。彼女に逆らうと、エリザ同様電撃が走るので、玉藻の前の太鼓持ちをしているが、隙あらば彼女を倒してレガリアを奪取、自由になろうと狙っている。その際、レガリアはどこかに売り払う気満々である。
- 人間関係では、玉藻の前は前述のとおり表向きは従いつつも反逆の機会を狙っている、主人公 (EXTRA)はそれなりに買っているので本心から好意的、アルキメデスは自分と同類である事を感じているのか信用していない、メドゥーサはサブルートで彼女のハートを狙うというもの。
- 次回作の『EXTELLA LINK』にて参戦した時は、トップが主人公、かつ立ち位置がカール大帝への抵抗勢力ということもあり、周囲とはあまり悪い関係にはなっていない。
- 『Labyrinth』における彼の登場タイミングとほぼ同じくして、『strange Fake』にリチャードⅠ世の従者として「ロクスレイ」名義の弓使いが登場しているが、当記事におけるロビン自身か否かは不明。仮に同一人物かつ記憶の引継ぎがされているとすれば、彼は雇用主の憧れの対象との共闘、という貴重な経験を経ている事になるが、果たしてその情報は向こうに伝わっているのか否か…?
話題まとめ
- 超火力宝具 祈りの矢
- 『Grand Order』における「祈りの矢」の与ダメージは、宝具Lvを上げることが比較的容易い☆3サーヴァントの持つ対単体宝具としては特攻効果発動時のエウリュアレの「女神の視線」(男性エネミーに特攻攻撃)に次いで高い。
- しかもサービス開始から2016年7月25日の約1年の間、バグで毒に限らずあらゆる状態異常、果ては敵の持つクラス別スキル等ですら特攻が発動する対象となる仕様になっていたためほぼ常時桁違いに高い火力が出せ、特攻効果無しでは並以下の出力になってしまうエウリュアレとは違いあらゆる相手に高火力を出せるアーチャーとして重宝された。
- なお、実のところ『Grand Order』サービス開始初期の毒状態はかなりレアな状態異常で、バグ修正前に味方側で付与する手段はこの宝具自体(修正前は毒付与効果があった)と、大分後に登場した酒呑童子の宝具だけであり、もし正しい挙動をしていたら致命的に使いにくくなっていたと思われる。『EXTRA』ではちゃんと攻撃スキルで自力で毒を付与できたのだが、『Grand Order』では主要な宝具とコマンドカード以外の攻撃手段(直接ダメージを与えるスキルの類。例として、モーション更新前のエミヤにおける鶴翼三連や、イスカンダルの神威の車輪など)は完全にオミットされているためこのような事態になってしまっていた。
- 現状では修正に伴う特例により、毒付与効果が宝具からスキル「破壊工作」に移動している。敵のスキルやクエストのギミックによっては失敗したり解除される場合はあるが容易に特攻の条件を満たせるので、修正後も十分使いやすく強力な性能に収まっている。
脚注
注釈
- ↑ 単純に彼女をお菓子で餌付けしようとしても通常はお菓子ごと食われるだけなので、互いに波長が合ったのであろう。
出典