Fate/Grand Order
Fate/Grand Order
TYPE-MOON作品過去最大の開発規模で贈るスマートフォン用RPG。
七つの聖杯を巡り、大スケールのストーリーが展開され、今までの作品で登場したサーヴァントが全て登場予定の他、新たなサーヴァント・キャラクターも多数登場する。Android版は2015年7月31日より、iOS版は2015年8月12日より配信を開始した。
かつてTYPE-MOONでオンラインゲームとして『Fate/Apocrypha』が企画されていたが、そのプロジェクトは当時の様々な事情で中止となった。現在では『Fate/Apocrypha』は小説として公開され、当時作られたキャラクターたちは人気を博している。だがプロジェクトは水面下で進められていたらしく、公開されたこの作品は「Fate/Online project REBOOT」と銘打たれている。
キャラクターデザインを担当する作家の数は現段階で50人を超え、今までTYPE-MOON作品でキャラクターデザインを担当した作家、漫画・コミカライズ版作者、企画や同人誌でのイラスト・挿絵を担当した作家がいる。またTYPE-MOON作品と直接関わりが無くとも、開発スタッフと関係のある著名なイラストレーターも集められている。フリーのイラストレーターも数多く参加し、キャラクターデザインのバリエーションは非常に豊富なものとなっている。
あらすじ
神代は終わり、西暦を経て人類は地上でもっとも栄えた種となった
我らは星の行く末を定め、星に碑文を刻むもの
人類をより長く、より確かに、より強く繁栄させる為の理――人類の航海図
これを魔術世界では『人理』と呼ぶ
そして2015年の現代。輝かしい成果は続き、人理継続保障機関「カルデア」により人類史は100年先までの安全を保証されていたはずだった
しかし、近未来観測レンズ「シバ」によって人類は2016年で滅び行く事が証明されてしまった。何の前触れもなく、何が原因かも分からず
カルデアの研究者が困惑する中、「シバ」によって西暦2004年日本のとある地方都市に今まではなかった、「観測できない領域」が観測された
これを人類絶滅の原因と仮定したカルデアは人類絶滅を防ぐため、実験の最中だった過去への時間旅行の決行に踏み切る
それは術者を過去に送り込み、過去の事象に介入することで時空の特異点を探し出し、解明・破壊する禁断の儀式
人理定礎値 C+
第1の聖杯:“救国の聖処女”AD.1431 邪竜百年戦争 オルレアン
人理定礎値 B+
第2の聖杯:“薔薇の皇帝”AD.0060 永続狂気帝国 セプテム
人理定礎値 A
第3の聖杯:“嵐の航海者”AD.1573 封鎖終局四海 オケアノス
人理定礎値 A-
第4の聖杯:“ロンディニウムの騎士”AD.1888 死界魔霧都市 ロンドン
人理定礎値 A+
第5の聖杯:“ の白衣”AD.1783 北米神話大戦 イ・プルーリバス・ウナム
人理定礎値 EX
第6の聖杯:“輝けるアガートラム”AD.1273 ■■■■■■ ■■■■■
人理定礎値 ?
第7の聖杯:“天の鎖”BC.■■ 絶対魔獣戦線 ■■■■■
禁断の儀式の名は、聖杯探索 ―――――― グランドオーダー
それは同時に、人類を守るために永きに渡る人類史を遡り、運命と戦う者達への呼び名でもある。
それは、未来を取り戻す物語。 『Fate』史上最大規模の戦いが、いま、幕を開ける。
登場キャラクター
人理継続保障機関・カルデア
- 主人公
- カルデアに招集されたマスター候補の中でも、数合わせとして呼ばれた魔術経験すらない素人。一般人。
- 狂った人類史を正すため、召喚した英霊達と共に7つの聖杯探索を巡る。
- マシュ・キリエライト
- カルデアで主人公と出会う、不思議な雰囲気の少女。
- 人間と英霊の融合体「デミ・サーヴァント」シールダーとして主人公と共に聖杯探索を行う。
- フォウ
- マシュと共に出会う謎の動物。
- 基本的に「フォーウ」としか鳴かないが、マシュとの間にはしっかりと意志疎通が成立している模様。
- オルガマリー・アニムスフィア
- カルデアの所長を務める女性。魔術の名門であり時計塔の天体科を統括するロードであるアニムスフィア家の現当主。
- ロマニ・アーキマン
- カルデア専属の医師。通称「Dr.ロマン」。サボり癖があるものの、有事の際には己の危険を顧みずに働く。
- オルガマリーの出自故の悩みを理解しており、主人公にも理解を促す。
- レフ・ライノール
- 近未来観測レンズ「シバ」を造った魔術師。カルデアを訪れた主人公と出会う。
- 人理の守護に人生の全てを捧げる好青年とのことだが…?
- レオナルド・ダ・ヴィンチ
- カルデアに常駐するサーヴァントの1騎。クラスはキャスター。
- 自称「ダ・ヴィンチちゃん」。
- 史実ではもちろん男性なのだが、彼の場合はドレイクやネロといった面々とは異なり、ちゃんとした”女性の姿である理由”が用意されている。
敵対者
- ファヴニール
- 第一特異点にて主人公らと対峙したドラゴン。ジャンヌオルタによって召喚され、シナリオ中では最大の脅威として立ち塞がる。
- 以降のいくつかのキャラクエストやイベントクエストにもたびたび敵として登場する。
- イアソン
- 第三特異点にて主人公らと対峙した人物。ギリシャ神話ではアルゴー船の船長であり、『stay night』に登場したメディアの夫。
- 敵どころか味方からも人望が全くなく、彼をよく知る者達からは口を揃えて酷評されるなど、紛うこと無き人間の屑。
- 一応サーヴァントだと思われるが、クラスは不明。
- マキリ・ゾォルケン
- 第四特異点にて主人公らと対峙した人物。『stay night』に登場した間桐臓硯その人であり、彼の若い頃の姿。
- 本編の彼とは違ってまだ理想を忘れたわけではないようだが、第四特異点破壊のために展開された「魔霧計画」の中心人物『M』として主人公らと敵対する。
- ソロモン
- 第四特異点の終盤にて登場した人物。本作の黒幕と思われる人物。
- グランドキャスターのクラスを持つサーヴァント。
- ボスキャラではあるが、四章クリア後に霊基一覧のマテリアルに登録される。
- 魔神柱
- 第二章以降から現れるボスキャラ。強力な全体攻撃を使用する。
その他
- ピエール・コーション
- 第一章冒頭に登場する人物。ジャンヌ・ダルクを火刑に処したフランスの異端尋問官。
- ヴィクター・フランケンシュタイン
- 第四章に登場する人物。ヴィクター・フランケンシュタインの孫。
- 敵陣営に勧誘されたが断った為、主人公らと出会う前にメフィストフェレスに殺害されてしまう。
- ハーゲン
- ジークフリートの親友。彼のキャラクエストに亡霊として登場。
- キャプテン・キッド
- アン・ボニー&メアリー・リードのキャラクエストに亡霊として登場。
- ロベスピエール
- シュヴァリエ・デオンの生前の敵対者。彼のキャラクエストに亡霊として登場。
- ファウスト
- メフィストフェレスの生前の主。彼のキャラクエストに亡霊として登場。
登場サーヴァント
『Fate/Grand Order登場サーヴァント一覧』に分割。
概念礼装
『概念礼装』の記事に分割。
アイテム
『Fate/Grand Orderアイテム一覧』に分割。
シナリオ
メインシナリオ
シナリオライターは東出氏と桜井氏が交互に担当。奈須氏は序章や各章の冒頭と終わり、キャラクターの口調監修、ボスを倒した後のまとめ等、「章内の物語」が終わった後の「FGOとしての物語」を担当している[1]。
- 序章「特異点F 炎上汚染都市 冬木」
- シナリオ担当:奈須きのこ
- 西暦2004年の冬木を舞台にしたシナリオ。十年前の大火の比ではなく全てが燃え盛っており、未確認座標としか表記されないそれは元の場所の名前すら判別が不可能なほどの有様。元々は『stay night』同様に大聖杯を巡っての聖杯戦争が繰り広げられていたようだが……。
- 現在ではもはや人間の気配は無く、正体不明の魔物と聖杯戦争の参加者だった七騎のサーヴァントが残るのみとなっている。
- 戦場となる市内各所は、大橋、教会、港など、以前からのFateユーザーには見慣れた場所が揃う。
- 「TYPE-MOONエース Fate/Grand Order」によると、マップには明らかに「とある宝具」をぶっ放した跡が一直線に延びている。
- なおこの章のステージBGMは『stay night』の初期タイトル及び劇中曲「Into The Night」のアレンジである。
- 第一章「第一特異点 邪竜百年戦争 オルレアン」
- シナリオ担当:東出祐一郎 / 監修・加筆:奈須きのこ
- ジャンヌ・ダルクが火刑に処されてから日がさほど立っていない西暦1431年のフランスを舞台にしたシナリオ。
- 死んだはずの聖処女が復活し、竜の軍勢を率いて街々を滅ぼしているというが…?
- 全体を通してワイバーンとその亜種が大量に出没する。ライダークラスの彼らに有利をとれるアサシンのサーヴァントが活躍する章。
- なお、この章におけるマリー、サンソン、アマデウスのやりとりはほぼ奈須きのこが執筆している[1]。
- 第二章「第二特異点 永続狂気帝国 セプテム」
- シナリオ担当:桜井光 / 監修・加筆:奈須きのこ
- 第五代皇帝ネロ・クラウディウスによって統治されていた西暦60年の古代ローマを舞台にしたシナリオ。
- 複数の皇帝が集まり正当なローマ帝国を名乗る「連合ローマ帝国」が突如出現し、本来のローマ帝国と戦争を行っている。
- 全体を通して人間の兵士が多数出現する。彼等及び一部のボスサーヴァントに有利をとれる三騎士のサーヴァントが優位に立てる章。
- 第三章「第三特異点 封鎖終局四海 オケアノス」
- シナリオ担当:東出祐一郎 / 監修・加筆:奈須きのこ 11月5日のアップデートにより追加
- 幾多の海賊が財宝を求めた時代、西暦1573年を舞台にしたシナリオ。人理焼却により海を四方に閉ざされ、更に様々な時代、地域の海が封じ込まれている。
- ライダー、アーチャー、バーサーカークラスの敵が多数出現する。彼らに有利なランサーやアサシン等が育っていると多少楽になる。
- なお、基本シナリオは東出祐一郎担当だが、シナリオ中のフランシス・ドレイクの台詞は全面的に奈須きのこが担当している[2]。
- 第四章「第四特異点
死界魔霧都市 ロンドン」 - シナリオ担当:桜井光 / 監修・加筆:奈須きのこ 12月28日のアップデートにより追加
- 産業革命を迎え人類が著しい発展を遂げた時代、西暦1888年の大英帝国ロンドンを舞台にしたシナリオ。
- 全く視界が効かない程の濃霧に覆われており、人体に有害な程の濃度の魔力を含んだソレの中では、ホムンクルスや機械人形が動き回っている。
- 全体的にアサシン、キャスター、ランサークラスが多数出現し、中盤からはセイバークラスの敵も多数出現。
- シナリオもほぼ折り返し地点なだけあって敵もかなり強くなってきており、有利なクラスのサーヴァントがいないと厳しい戦いになる。
- また、今までイベント報酬以外での入手が不可能だったいくつかの素材アイテムをドロップする敵が本章にあわせてようやく実装された。
- ちなみに、シナリオ中のアンデルセンの台詞は全面的に奈須きのこが執筆している。
- 第五章「第五特異点 北米神話大戦 イ・プルーリバス・ウナム」
- 西暦1783年を舞台にしたシナリオ。現時点では名前のみが確認可能。
イベントシナリオ
期間限定で行われるイベントシナリオ。基本的にギャグシナリオが大半で、キャラクターも本編と比べてかなりはっちゃけている。
- 月の女神はお団子の夢を見るか?
- シナリオ担当:奈須きのこ 開催期間:2015年9月25日~10月2日
- お月見を題材としたシナリオ。
- 本来の暦に合わせて月見を開催することにした主人公たち。ちゃくちゃくと準備が進められる中、作っておいたお月見団子が根こそぎ持ち去られるという事態が発生。お団子奪還のためにとある特異点に赴いた主人公たちは、そこでオリオンと名乗るサーヴァントと出会い……。
- 竹箒日記によると急遽一日でシナリオを書いたとされ、そのせいか登場するサーヴァントたちの言動はかなり壊れ気味である。
- 月見団子を集めることでアイテムと交換でき、特選団子を集めることでイベントストーリーが開放される仕様であったが、ストーリー全開放後には特選団子が単なるハズレドロップになってしまうというユーザーからの批判が相次いだ。
- そのため、途中から特選団子2個=月見団子1個というレートで交換ができるよう改められた。だが、月見団子の半分の価値しかない"特選"団子とはいったいなんだという突っ込みが多発した。
- 歌うカボチャ城の冒険~マッドパーティー2015~
- シナリオ担当:東出祐一郎 / 監修・加筆:奈須きのこ 開催期間:2015年10月21日~11月4日
- ハロウィンを題材としたシナリオ。シナリオとの兼ね合いからか第一章のクリアが参加条件となっており、登場するサーヴァントも第一章に登場した面子が多い。
- ハロウィンを前にして主人公の元に一通の手紙が届く。それは誰かからの(誰なのかバレバレの)パーティーへの招待状であった。
- せっかくだからと招待に乗ることにした主人公たちは、ハロウィン仕様に改造されたチェイテ城へと向かう。
- 基本シナリオは東出祐一郎担当だが、タマモキャット、カルデア関係者周辺のテキストは奈須きのこが担当している[3]。
- ぐだぐだ本能寺
- シナリオ担当:経験値 開催期間:2015年11月25日~12月11日
- コハエース組シナリオ。織田信長が生きた日本の戦国時代がベースとなっているが、タイトルにある本能寺はほぼ関係ない。というか、まともに登場すらしない。
- 突如カルデアに二騎のサーヴァントが出現し、助けを求めてきた。二人に促されるままに正体不明の特異点に足を踏み入れる主人公たちだったが、そこに待ち受けていたものとは……?
- 登場するサーヴァント達の言動はある事象が原因でことごとく「残念」な事になっている。
- スカサハ体験クエスト
- シナリオ担当:桜井光 / 監修・加筆:奈須きのこ 開催期間:2015年12月9日~12月16日
- スカサハの期間限定登場に合わせて開催された。同時に実装されたディルムッドとフェルグスの体験も兼ねている。
- また、第一章、第二章で登場する大ボスたちが再び(あるいは初めて)敵として登場し、再戦が可能だった。
- 夢の中……マシュ、フォウと共に燃えさかる冬木の街に再び立った主人公。そこにいたのはアルスターに伝わる超人、スカサハだった。
- 曰く、今の二人の心は人理焼却によって発生した死にきれない者達「死の残骸」に浸食されているという。このままでは二人は命を落とすとも。
- 主人公は、協力を申し出たスカサハや彼女が喚び出したアルスターの英雄たちと共に残骸を退け、生きて夢から覚めるための戦いを始める。
- ほぼ週間 サンタオルタさん
- シナリオ担当:奈須きのこ 開催期間:2015年12月16日~12月25日
- クリスマスを題材としたシナリオ。現在でもまだ実装されていないあるサーヴァントが先行登場している(戦闘はしない)。
- クリスマスも間近に迫ったあくる日、突如としてマイルームから主人公の姿が忽然と消え失せる。
- それは、良い子たちにプレゼントを配るために相方を欲したサンタオルタの仕業であった。
- 彼女の協力要請に快く応じた主人公は、良い子たちにプレゼントを配送するべくトナカイ役として付き合うのであった……。
- 竹箒日記によれば、10月中旬に企画を知らされ、もうイラストも上がってきていたために土日返上でシナリオを描く羽目になったんだとか……。
- また、本来は2週間で隔日更新の予定だったのが「ぐだぐだ本能寺」の延長でズレ込んだようで、「ほぼ週間」といういささか妙なタイトルはその名残なのかもしれない。
- アルジュナ、カルナ体験クエスト
- シナリオ担当:東出祐一郎 開催期間:2016年1月1日~1月7日
- アルジュナ及びカルナの先行実装に合わせて開催された。
- レイシフト中に詳細不明の特異点に飛ばされ気を失った主人公は、嵐吹き荒れる海上で、記憶を無くしたアーチャーらしきサーヴァントに起こされる。
- 主人公を探していたマシュと合流した二人の前に突如、ランサーのシャドウサーヴァントが現れ、アーチャーに声をかけてきた。
- 何故かそのランサーに敵意を剥き出しにするアーチャーと共に彼と戦うことになる主人公だったが……。
- なお、カルナの体験の方は半ばおまけのような扱いであり、ストーリーはなく戦闘のみが行われる。
SABER WARS ~リリィのコスモ武者修行~- シナリオ担当:奈須きのこ 開催期間:2016年1月20日~2月3日
- セイバーリリィの修行を題材にしたシナリオ。
- 宝具のレベルが上がらないことに悩むセイバーリリィ。とある特異点での彼女の修行に付き合っていた主人公らの前に突如、宇宙船が墜落してくる。中から現れたのは自身を最強のセイバーと主張するアサシンのサーヴァント、ヒロインX。
- 破損した宇宙船の修理と引き換えにリリィに稽古をつけてくれるらしいのだが、果たして……?
- タイトル名やイベントロゴ、事前公開されたあらすじの様式等が、イベント開催時に最新作を公開していた某世界的有名なSF映像作品シリーズのパロディとなっているが、イベント内容とは特に関係がない。
- ブリュンヒルデ体験クエスト
- 開催期間:2016年2月3日~2月10日
- 500万ダウンロード記念ガチャに合わせて開催された。同時実装のフィン、ベオウルフの体験も兼ねている。
- マシュの名を語り、主人公を洗脳して未だ魔霧の残る第四特異点に連れ去ったブリュンヒルデ。その目的やいかに……?
- なお、新規サーヴァント三騎に対し、戦える回数は二回、しかもフィンとベオウルフは初戦でしかレンタルできないなど、「新規サーヴァントの体験」という観点から見ると、過去の体験クエストと比して少々残念な仕様であった。
用語
- 人理継続保障機関・カルデア
- 魔術師の貴族であるアニムスフィア家が管理する機関。
- 表面上は標高6,000メートルの雪山の斜面に建設されているように見えるが、実際には施設本体はその地下に広がっている。
- 100年後に時代設定したカルデアス表面の文明の光を観測する事により、未来における人類社会の存続を保障する事を任務とする。
- 2016年の人類滅亡が証明されてからは、本来は存在しないはずの過去の特異点事象を発見し、これに介入して破壊する事により、未来を修正するための作戦を始動した。
- なおこれら各種の研究や実験は国連の承認の下で実施されている。
- 占星術と天文学に秀でたことで有名な古代民族、あるいはそこから派生したバビロニアの占星術師階級の呼び名として「カルデア人」というものがある。ドレイクはカルデアという名を聞いた時に星見屋と呼んでいたが、ロマンはそれに対してカルデアの起源を知っているとコメントしていた。
- 事象記録電脳魔・ラプラス
- 1950年に完成した全知の悪魔の名を冠する、カルデアの発明の一つ。レイシフト時のマスターの保護を行う。
- 地球環境モデル・カルデアス
- 1990年に完成したカルデアの発明の一つ。惑星には魂があるとの定義に基き、その魂を複写する事により作り出された小型の擬似天体。小さな地球のコピーである。
- 星の状態を過去や未来に設定する事が出来、現実の地球の様々な時代を正確に再現可能だが、シバを使わなければ観測できない。
- 近未来観測レンズ・シバ
- 1999年に完成したカルデアの発明の一つ。カルデアスを観測するための専用望遠鏡。
- カルデアスを取り囲むように配置されており、いわば地球観測衛星のようなものである。カルデア内の監視システムとしても機能している。
- 観測できるのは西暦までで、紀元前以上に遡ると精度が落ち、必要な魔力と電力も膨大なものとなる。
- 守護英霊召喚システム・フェイト
- 2004年に完成したカルデアの発明の一つ。英霊とマスター双方の合意があって初めて召喚出来る。 カルデアはこれを用いて三騎のサーヴァントの召喚に成功している。
- 第一号は詳細不明、第二号は後にマシュと融合した「シールダー」、第三号は技術開発部部長として常駐してたダ・ヴィンチ。
- 第三号を除くサーヴァントは機密事項となっており、第一号に至っては先代所長がひた隠しにしている為か現所長のオルガマリーすらも知らなかった。
- このシステムの基礎は第二号である「シールダー」の協力によってようやく実証にこぎつけたとのこと。
- マシュがデミ・サーヴァントとなってからは彼女の宝具である十字の大盾を用いて召喚儀式を行う。
- 余談であるが、現実世界では2004年1月において『Fate/stay night』が発売されている。
- 霊子演算装置・トリスメギストス
- 2015年に完成したカルデアの発明の一つ。未来観測やレイシフトを管制するコンピューター。ラプラスと併せてカルデアスの事象分析やレイシフトの実行に用いられる。
- 概念礼装
- いわゆる装備アイテム。一部の概念礼装が歴代Fateシリーズのマスターをモチーフにしているのは、TYPE-MOON社員アザナシ氏の「マスターが描かれた礼装をサーヴァントに装備させることで、擬似的にユーザーの好きな主従関係を楽しめるようにしたい」というアイデアから。
- セイントグラフ
- ゲーム内で使用するサーヴァントが宿るカードの総称。
開発スタッフ
- シナリオ監修&シナリオ執筆
- 奈須きのこ
- キャラクターデザイン&アートディレクション
- 武内崇
- シナリオ執筆
- 東出祐一郎(Fate/Apocrypha)
- 桜井光(Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ)
サーヴァント設定
- 奈須きのこ
- ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト、タマモキャット
- 東出祐一郎
- アルジュナ、レオニダス一世、エドワード・ティーチ、牛若丸、メフィストフェレス、マタ・ハリ、荊軻、シャルル=アンリ・サンソン、清姫 他
- 桜井光
- ガイウス・ユリウス・カエサル、アルテラ、ロムルス、ブーディカ、マリー・アントワネット、マルタ 他
イラスト
『セイントグラフ』のページに分割。
公式サポート漫画
Fate/ぐだぐだオーダー
コハエースの作者・経験値氏が手がける公式サポート漫画。ノリもコハエースを思わせる内容…というか完全にソレ。
更新は延期前は毎週水曜日だったが、サービス開始延期後からは毎週木曜日となった。
桜セイバーと魔人アーチャー曰く「サービス開始までHPですることないから、何かテキトーに上げとけって型月の社長が」という理由で開始された企画であるとのこと。
当初はサービス開始までの全10回予定であったが、延期の影響でその後も継続。
延期に伴い長期間にわたって新情報が途絶え、使えるネタがなくなるという苦しい状況に立たされてもほぼ毎週更新されていたが、7月30日を以て連載終了となった。
その後、TYPE MOONエース Fate/Grand Orderにて全話再録+書き下ろしおまけ漫画「Fate/ぐだぐだヒストリア」が掲載された。
連載終了から大分経った頃に、二人がゲームテクニックを紹介する「Fateぐだぐだお得テクニック」の連載が唐突に開始される。
ゲーム内で詳しく言及されない細かい仕様等について解説し、ユーザーからの評判もそれなりだった。第13回をもって完結している。
ちなみに、閲覧はゲーム内のお知らせページからしか行えず、ネットでは基本見られないので注意。
そして11月下旬にて「Fateぐだぐだ本能寺」が開催されると同時に本作も期間限定で復活となった。
マンガで分かる!Fate/Grand Order
サービス開始に伴い、Fate/ぐだぐだオーダーに代わって連載が開始された公式サポート漫画。作者はリヨ氏。
本作の魅力とゲームシステムをゆるく解説するのだが、「狂気」を感じさせる行動を取る女主人公は見るものに強烈な存在感を発揮した。
しかし、それゆえに解説漫画なのに解説になっていないということで、各回の本来解説すべき内容を補足する「マフィア梶田の“バーサーカーでも分かる!”FGO講座」が後に連載。Fateとはあまり縁が無いマフィア梶田氏が起用された理由は、
本作をプレイしている中でお目当ての赤王が出ないことにTwitterで「赤王出ねぇ赤王出ねぇ」と呪詛を吐き散らしているのを公式に捕捉された(意訳)ため。
連載は15回で終了したが、2015年12月から続編の「もっとマンガで分かる!Fate/Grand Order」の連載が開始された。
メモ
- かつて奈須氏の発言から、『Fate/EXTRA CCC』で奈須きのこ本人によるFateシリーズの展開はこれで終わりかと思われることもあった。だが「竹箒日記」でのコメントでは
「もうFateは書かないと言ったな。あれは嘘だ。
ああ、石を投げないで! むしろ投げてもっと投げて!
でもしょうがないだろ、書いてるうちに興が乗っちまったんだから!
あいつはSSRが好きだったんだ……
このハサンがSSRだから、畜生……!(おにぎりを食べながら涙をこらえている)」
との事。新たなステージに進出し、Fateシリーズはこれからも続いていくのであった。 - 人類史の焼却という未曽有の大事件のためか、現界するサーヴァントは通常ならば例外・不可能・極低確率とされるケースのオンパレードである。具体的には、召喚自体が 原則不可能な神霊やそもそも英霊ですらない人間がサーヴァントとしてやってくる、晩年の精神や全盛期の姿ではなく元の人物がまだ未熟な頃の姿で召喚される、など。
- アメリカ出身の英霊が初登場する予定で、武内氏曰く「ちょっと変化球な人たちが多いです」。
奈須氏曰く「アメリカ系の英霊は『そうならざるを得ないよね』っていう人たちが多いと思います」との事。 - 疑似サーヴァントとデミ・サーヴァントという概念が新たに登場した。
疑似サーヴァントは「何らかの理由でサーヴァントになれない英霊が、人間の体を器にすることで現世に召喚された」存在。
デミ・サーヴァントは「サーヴァントと人間が憑依融合した」存在であるが具体的な面は今の所不明。
エルメロイⅡ世はこの2つを「結果は同じようなものだが、原理はまるで違う」と評している。- 過去にも人間に憑依して現界した英霊や一定時間ながら憑依させ完全具現化したホムンクルスなど存在したが、どちらに分類されるのか不明(前者は一応"研究段階で想定されていたデミ・サーヴァントの形"に近い)。
- アメリカ出身の英霊が初登場する予定で、武内氏曰く「ちょっと変化球な人たちが多いです」。
- 既存の英霊の中で、クー・フーリンやジキル/ハイドのように複数のクラス適性がある者の中には既存のものとは別のクラスで登場する者もいる。武内氏曰く、
「そんなにたくさんはいませんが、皆さんが『この人の別クラスが見たい!』という英霊については、たぶん実現されてるんじゃないかな」との事。- なお、同一キャラを二人チームに入れることはできないが(フレンドを除く)、クラスが違ったり、アルトリアでもオルタ、リリィだったりすると、別キャラ扱いとされ、同じチームに入れることができる。頑張れば青セイバー、セイバーオルタ、セイバーリリィ、サンタオルタ、ランサーオルタ、ヒロインXと、パーティーすべてをアルトリアで埋め尽くすアルトリア尽くしも可能である。
- サーヴァントのクラスごとに強弱の相性関係が設定されている。例えば、手強いランサークラスがボスとして現れた時は、ランサーに有利なクラスのサーヴァントを擁したチームで挑むといった作戦が必要となる。クラスの概念自体がゲームシステムとバランスに大きく関わっているためか、エクストラクラスのサーヴァントはごく一部に限られており、ほぼすべてのクラスに有利をとれるバーサーカークラスのサーヴァントは総数がかなり多い。
- 対して、召喚できるサーヴァントとレアリティには明らかな偏りが見られた。特に顕著だったのはアーチャーおよびセイバーの二種。
- アーチャークラスとしてサービス開始時点で実装されていたのは全3騎(次いで少ないランサーが5騎)。しかも内2騎はそれぞれ☆3(R)と☆4(SR)なので数を揃えるのが難しく、トドメに残る1騎の☆1(C)は自爆宝具持ちと、非常に始末が悪かった。現在ではアーチャー全体の数は☆3を中心に増加し、揃えにくいクラスという位置は変わらないがサービス当初よりは落ち着いている。
- セイバークラスは数こそ多いもののそのすべてが☆3以上であり、その内で一番入手しやすい☆3は3騎のみだった。最優のサーヴァントという設定を反映した結果だと思われるが、おかげで初期は入手に難航するユーザーが続出した。
- 対して、召喚できるサーヴァントとレアリティには明らかな偏りが見られた。特に顕著だったのはアーチャーおよびセイバーの二種。
- 全部で何人くらいのサーヴァントが登場するのかという質問に対し、武内氏曰く、
「具体的な数はまだ言えませんが、サーヴァントデザインとして参加された作家さんたちをご覧になって、そこからご想像いただければと」との事。
作家一人辺りに何人描くのか(あるいは描いたのか)知る由もないので想像しろという方が無理な話なのだが…。- もっともソシャゲ自体、いつサービスが終わるかなど最初から不明なので、サービス中に本来予定された人数から更に追加するという事もあり得る以上、
全部で何人を予定しているかと言われてもそもそも無茶な点もあるので、ある程度ぼやかした上での発言ではないかと思われる。
- もっともソシャゲ自体、いつサービスが終わるかなど最初から不明なので、サービス中に本来予定された人数から更に追加するという事もあり得る以上、
- 出演表記が決定されている豪華声優陣の中に、事あるごとに出続けてTYPE-MOONでは定番となりつつある中田譲治氏がいないことにも話題を呼んでいる。なお本人は本人でiOS版でプレイしている様子(Twitter)
- 『Fate/strange Fake』や『Fate/EXTRA CCC FoxTail』の様な連載中の作品からも登場するのかは不明。
ただし『TYPE-MOONエース Fate/Grand Order』では『Fate/strange Fake』に登場するエルキドゥの参戦予定が確定されていたり、『Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ』に登場するアーチャーやランサーが早い段階で明らかになるなど双方の同時進行による参戦もあり得る模様。 - 開始当初はサーバー障害や下記のガチャの排出率に関するもの等様々な要因の問題が発生し、炎上騒動が巻き起こってしまった。この事は多くのニュースサイトでも取り上げられたが、現在は落ち着いている。
- また、『stay night』等に登場する人間のキャラは、(一部を除き)本編にこそ出演はしないものの、概念礼装(サーヴァントに装備させるアイテム)のイラストという形で参戦している。
- そしてこの礼装がプレイヤーたちを悩ませる原因となっている。本作は他のゲームで言うところのポイントガチャと課金ガチャの二種が用意されているのだが、課金ガチャの排出率は概念礼装の方がサーヴァントよりも圧倒的に多く設定されている(数値にして約3:1)。サービス初期は、所謂十連ガチャをすると十個全部礼装といった現象もよく見られたほどである(現在は確定で何かしらのサーヴァント1騎以上が排出される設定が加えられ、また☆3のみだが比率が1:1に変更された)。
- 本作のゲームシステム上では「クラススキル=自動的に効果を発揮するスキル」「保有スキル=戦闘中に選択して使うスキル」として扱われているため、ゲーム中では「神性」スキルがクラススキル扱いとされていたり、「単独行動」を持つライダーや「騎乗」を持つランサーなどといった別クラスのクラス別スキルを保有しているサーヴァントについては、それらのスキルがクラススキル枠にまとめられている(どちらもムック本では神性スキル、別クラススキルとしてクラススキル、保有スキルとは別枠で扱われている)。
- 逆にルーラーのクラススキル「真名看破」と「神明裁決」は保有スキル枠に移動している。
話題まとめ
- 他作品とのコラボ
- ソーシャルゲームではよく他作品とのコラボ企画を行う事があるのだが、今作品は当初「『Fate』シリーズの設定が独特な為、無理ではないだろうか」と敬遠視される意見も多かった。
しかし『TYPE-MOONエースVOL.10』のインタビュー記事によると意外にも今作品も意慾的な様子で
武内氏曰く「他作品との折り合いさえつけば、いつか必ずやりたいとは思っています。」と発言しており、
また奈須氏も「コラボはスマホゲームの華ですからね。どんな作品との共演が実現するのか、個人的にも楽しみです。」と発言しており、「『Fate』と相性が良さそうな漫画やアニメはたくさんある」と意外にも肯定的な模様。 - 一方で、もはや日常茶飯事というくらい行ってきた「TYPE-MOON内他作品とのコラボ」などについてはまだ言及されていない。
- 現状では、2016年2月下旬に他作品とのコラボレーション第一弾を行うことが発表されている。
- 流出情報
- 利用規約の禁止事項にも触れられているものの、それでもサービス開始から早くも一部情報が解析されてしまい、今後登場するであろうサーヴァントの情報の流出、一部分ながらも今後のストーリーのネタバレなどが発生している。
- ネタバレが嫌な方はその手のサイトに近づかなければ特に問題こそないのだが、画像検索の場合まだ登場前のサーヴァント画像が見えてしまう事態が高確率で発生するため、ネタバレ拒否勢は使用の際、十分気を付ける様に。
スペック・公開情報
- 対応OS・ハード
- iOS 6 以降。iPhone、iPad対応。iPhone 5、iPhone 6 および iPhone 6 Plus に最適化済み
- Android 4.1以降、RAM 2GB以上搭載のスマートフォン及びタブレット端末(Intel CPUは非対応)
※一部機種に関しては推奨バージョン以上でも動作しない可能性あり
- ジャンル:FateRPG(フェイトRPG)
- リリース:Android版:2015年7月31日、iOS版:2015年8月13日
- 開発:DELiGHTWORKS(ディライトワークス)
- 製作:TYPE-MOON / FGO PROJECT
- 権利表記:(C)TYPE-MOON / FGO PROJECT
- 短縮権利表記:(C)TM / FGOP
- 料金:基本無料(アプリ内課金あり)
関連商品
脚注
- ↑ 1.0 1.1 『月刊コンプティーク』2015年12月号106ページ「東出祐一郎・桜井光 Fate/Grand Orderシナリオ対談」
- ↑ 東出祐一郎Twitter
- ↑ 竹箒日記2015/10/20