カイニス
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ランサー | |
---|---|
真名 | カイニス |
外国語表記 | Caenis |
性別 | 女性[注 1] |
身長 | 174cm |
体重 | 59kg |
好きな物 | 甘い物、鳥 |
苦手な物 | 海と神 |
出典 | ギリシア神話 |
地域 | 欧州 |
属性 | 中立・悪 |
一人称 |
オレ 私[注 2] |
二人称 |
おまえ テメエ あなた[注 2] |
三人称 |
あいつ 奴 彼/彼女[注 2] |
声優 | 小松未可子 |
デザイン | Azusa |
設定作成 | 桜井光 |
レア度 | ☆4 |
初登場作品 | Fate/Grand Order |
概要
- 略歴
- Lostbelt No.1『永久凍土帝国 アナスタシア』でキリシュタリア・ヴォーダイムが従える3騎の神霊サーヴァントの1騎として登場。キリシュタリアの命によって、ロシアに飛び、カドック・ゼムルプスの動向を探る、及び各異聞帯の査察に行く。空想樹を根付かせていない異聞帯の状況を問題視するも、勝利を捨てていないカドックの気概を買い、異常無しと報告することを約束して異聞帯を去った。
- Lostbelt No.2『無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング』でも登場し、スカサハ=スカディの原初のルーンによって拘束された主人公 (Grand Order)を殺そうとしたが、ナポレオンの砲撃で妨害され、獲物を切り替えるがオフェリアのサーヴァントによって阻まれその事情を大体察し、台無しにするのは野暮という事で手を引き、北欧異聞帯の王とカルデアに向けた記録映像の伝言を渡した。
- その後はスルトの復活を見届け、コヤンスカヤと対話した後に北欧異聞帯から離脱し、神殿へと帰還した。
- Lostbelt No.5『神代巨神海洋 アトランティス』ではカルデア一行と汎人類史側のサーヴァントたちと衝突するが、一行がフランシス・ドレイクから託されていたポセイドンのコアの破片によって海神の加護を破られ敗北。さらには同陣営のディオスクロイに粛清され海に沈められるが、キリシュタリアの令呪で救われオリュンポスに流れ着く。
- Lostbelt No.5『星間都市山脈 オリュンポス』ではカルデアに発見され、ゴルドルフ・ムジークとの取引によりカルデアへの一時的な協力を約束。オリュンポスの機神たちを撃破するまで共に戦い抜くが、それが成された後はキリシュタリアの下に戻り再び敵対する立場になる。キリシュタリアがオリュンポスを守るため大令呪を使った後は彼の死を看取り、離脱途中のストーム・ボーダーに降り立ちカルデアと決闘の末に消滅する。
- 人物
- その身に怒りを秘めた戦士。嫌いなものは海。嫌いなものは神。
- アヴェンジャーとしてのクラス適性を有するほどの怒りである。
- ただし、普段はそう感じさせない。機嫌が良ければにこやかに応じてくれるだろう。
- 機嫌が悪くても、話しかければ応じてくるし、他愛のない世間話にも付き合ってくれる。
- 甘い物が好きなので、菓子類の話題を切り出せば大いに喜ばれるだろう。
- ひとたび怒りに火が付いてしまえば手が付けられない。マスター殺しさえ厭わないその狂乱のさまは、時にバーサーカーにさえ匹敵する。
- 言動も気性も粗暴だが、それは誇りから来るもの。破壊衝動の塊と評される。
- 正々堂々、一騎打ちの末に勝利した人間の誓いを反故にはしない。神々の様に、その場の都合で前言を撤回したりもしない。
- 失言をしたと認識した際には、反省はしないが言った言葉は訂正する。それを見た宮本武蔵には「根が真面目」と評された。
- 王殺しが好きで、ロシアの王を殺した主人公 (Grand Order)を「趣味が合うから」という理由で殺そうとした。
- オフェリア・ファムルソローネのような女性が一番嫌いなため当たりが強く、視認されることも喋りかけられることすらも嫌悪する。敵意を敵意で返せる者はそこまで嫌いではない。
- 能力
- 武装は槍と盾。片手でナポレオンの砲弾を止める事が出来る。
- 海神の加護などが何かで昇華され、神霊を自称するのに相応しい霊格を持ち、海を渡る権能によって異聞帯を渡る力を持つ。
- マシュによると魔術を得意とする霊基には見えなかったとのこと。
別クラス/バリエーション
ライダー
カイニスがスカサハ〔アサシン〕の手によって水着霊基に変更された姿。
詳細は「カイニス〔ライダー〕」を参照。
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ランサー | キリシュタリア・ヴォーダイム | ? | ? | ? | ? | ? | ? | ? | ? | |
主人公 (Grand Order) | A | B+ | A | D | B | C | 対魔力:C 狂化:EX 海神の神核:B |
怪力:B+ 略奪の鉾:B 簒奪の鉾:A 海神の偏愛:A |
幕間の物語クリアで「略奪の鉾」→「簒奪の鉾」に変化。 |
宝具
- 飛翔せよ、わが金色の大翼(ラピタイ・カイネウス)
- ランク:A
種別:対軍宝具
レンジ:1~50
最大捕捉:100人 - 己が存在そのものを宝具として昇華させた対軍宝具。
- 死の折に姿を変えたという「黄金の翼を持つ鳥」への変身を果たし、飛翔しながら突撃することで敵陣にダメージを与える。
- 海神の偏愛(ネプチューン・ブレッシング)
- ランク:B
種別:対人宝具
レンジ:0
最大捕捉:1人 - 海神ポセイドンから与えられた加護と祝福による常時発動型の宝具。不死性をともなう絶対防御。概念防御。
- 刃をものともせず、切られても突かれても傷付かない不死身の体。
- いかなる武器攻撃をも無効化するが、対城宝具以上の全体ダメージといった大質量や膨大なエネルギーによる面攻撃は無効化できない。
- 副次効果により海を渡る権能を行使可能。これにより異聞帯間の移動も可能になっている。
- イアソンによれば、生前は劇中のような極端な防御性能ではなかったらしい。
- 『Fate/Grand Order』ではスキルとして表現されている。
- 海の神、荒れ狂う大海嘯(ポセイドン・メイルシュトローム)
- ランク:EX
種別:対城/対海宝具
レンジ:1~70
最大捕捉:600人 - 地上であろうと空中であろうと区別なく、超質量の大海流によって対象を粉砕する。
- ただでさえ強力な攻撃宝具だが、水上や水中、大量の水が近くに存在するシチュエーションであれば、攻撃威力が更に増加する。
- 海神ポセイドンが有する大海の権能のごく一部を限定再現したものであり、本来は対国宝具、或いはそれ以上の超大な効果範囲を有していると目される。
- 『Fate/Grand Order』では基本的に使用されない。
- 海神の三叉矛
- カイニスの持つ槍。
- 『海神の偏愛』の本質は防御に類する加護と祝福だが、こちらは攻撃についての加護と祝福を別個に具象化したもの。
- 本来は海の権能すべてを操ることすらできる神造兵装だというが、カイニスでは権能の使用には制限が掛かっている。まともに権能など使おうとすれば神核が砕けて死ぬという。
真名:カイニス
- カイニス。猛々しきアルゴナウタイが一員、海に愛されたる者、無双の力を以て神と傲った僭主。海に穢されたもの。
- 生前の、男性としての名前はカイネウス。カイニスは元の(女性としての)名前である。
- ギリシャ神話に登場する戦士にして僭主。
- アルゴノーツの一員として数多の英雄たちと共に冒険を繰り広げた。
- 女であったが、男となった────と伝えられる。
- かつては正真正銘の女であり、美貌に名高く、テッサリアでは麗しき乙女と讃えられていたという。
- 数多の求婚を断り続けた彼女は、ある時、海神ポセイドン(ネプチューン)の愛を受けた。
- 純潔を奪われたのである。
- 満足した海神は「お前の願いはすべて叶う」と告げ、カイニスは「二度とこのような目に遭わぬよう、私を女でなくしてください」と答え、そしてカイニスは無敵の男になったのだと伝説は語る。
- 真実として彼女が男になったかは定かでない。
- 死後は黄金の翼持つ鳥となって空に消えたとされるが、
- 女としての死体が残されたという逸話もある。
- どちらにせよ────その後のカイニス/カイネウスは強壮の戦士となり、僭主として地を支配してみせた。
- 今回の現界においてカイニスは、女性型のサーヴァントとして現界。
- 真名も、女として生きていた頃のカイニスである。
- カイニスは死の折に、“黄金の翼を持つ鳥”へと姿を変えたという。
- その逸話は今回の現界でも宝具として具わっているが、この宝具が内包する「肉体の自在変化」という特性が暴走しているという可能性がある。
- 女性の肉体での現界や、身に具わった獣の特徴は、或いはそのためかもしれない。
- 霊基再臨を進めると、宝具(本作ではスキルとして表現)である海神の加護と祝福が色濃く現出して、カイニスは生前の自身に近付いた姿を得る。
- すなわち巨いなる海神ポセイドンの似姿が如き荘厳の鎧を纏った、輝ける、比類なき存在────“不死身の戦士”としての姿である。
- また、特に強いポセイドンの恩寵を受けた結果として、霊格が大幅に上昇した状態で霊基が構成されている。
- もはや英霊の枠には収まらず……召喚された戦士カイニスは、神霊サーヴァントとして現界を果たすのである。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/Grand Order
- Lostbelt No.1『永久凍土帝国 アナスタシア』で登場、Lostbelt No.5『星間都市山脈 オリュンポス』開始に伴い実装。
- ストーリーガチャ限定サーヴァントであり、Lostbelt No.5クリア後に追加される。
Fate関連作品
- Fate/Grand Order フロム ロストベルト
- 第5話で主役を務めるキリシュタリアの相手役として登場。第14話では自身が主役を務め、キリシュタリアという人間を自身や他人の視点から知っていく。
人間関係
Fate/Grand Order
- キリシュタリア・ヴォーダイム
- マスター。召喚された際に一騎打ちの末、惑星轟によって彼に敗北した。その時に彼の本当の目的を伝えられ、自身の目的とも通ずることもあってその目的に乗ることにした。以降は皮肉混じりながらも彼の命令で行動していた。
- 一見ディオスクロイと比べて一触即発に近い状態かと思いきや、キリシュタリアの方はカイニスを自身にとっての先駆者として敬意を評しており、カイニスもまたキザ野郎と軽口を言いながらもマスターとして信頼を置いている。
- アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ
- 彼女のようなお姫様系の女性は嫌いなようで、態度が露骨に刺々しくなっていた。
- カドック・ゼムルプス
- キリシュタリアの命令でロシアの空想樹の確認で訪問した先。
- 意外と反骨心があったことに見所を感じたのか、キリシュタリアを打倒する可能性を期待しつつ、空想樹の件は黙っていることにした。
- スカサハ=スカディ
- キリシュタリアの命令で伝言がてら訪問した先の北欧異聞帯の主。
- 当初は城内で暴れるつもりはあれど敵対するつもりは無かったが、「海に穢された」と特大の地雷を踏まれた為に殺意を向ける事になった。
- 宮本武蔵
- 武蔵からのスキンシップに対してややうっとおしそうにしているが、同じレベルのろくでなし同士息が合うようで戦いにおいてもかなり相性が良い模様。
- 「おしゃべりで、能天気で、ふざけた奴だった」と評している一方で「いっぱしの英霊だった」と称賛している。
- ただし実際には、自身が死にかねないような苦境も楽しむような、ガチの戦闘狂の側面に軽く引いてもいる。
- モードレッド
- 性格的にかなり共通する部分が多いからか、シミュレータでのバトルを一緒にやる仲。
- なお、隣のモヤシは面倒なので相手をしていないが、ハイド相手だとウマが合う(ただし中々顔を出さないのでつまらない)。
- 坂田金時
- 一見波長が合いそうだが、生まれはともかく育ちはお坊ちゃんなのでカルデア不良チームには入れてやらない、とのこと(上記のモードレッドは入っていそうだが、他には誰がいるのだろうか?)。
- また、根がよく分からず底知れないのも気に入らないとしている。
- マンドリカルド
- 大西洋異聞帯では敵対した間柄。カルデアでは遊び相手だと認識している。
- 一国の王のわりに卑屈すぎる点が気に障るようで、自分の肉体が女性であることも気にせずシミュレータに引きずっていこうとしていた。
- マルタ
- いろいろとうるさいから苦手な相手。顔を見ると逃げる。『Fate/Grand_Order_藤丸立香はわからない』ではモードレッドと共に彼女に追いかけられていた。
- レオナルド・ダ・ヴィンチ
- 自分の美意識に基づいて肉体を女性にした点について、理解の埒外だったのかドン引きしている。
- ただし気になってもいるようであり、理解できない故に興味深いらしい。
- アルテラ
- 顔を見ると背筋がざわつく。セファール関連で何かを感じ取っているのだろうか。
- ロムルス、ロムルス=クィリヌス
- 軍神マルス──ギリシャ神話におけるアレスの眷属。
- 自分の中のポセイドンの加護が納得している為か、つい声をかけてしまうようだ。
- ネモ
- 彼が内包している、ポセイドンの息子であるトリトンの要素関連でいじめっ子じみて絡みに行くが、マリーンルックから女性と勘違いして盛大に自爆してしまうハメに。
- マテリアルでは(トリトンから)容姿があまりにも変わっていたからか、三度見もしていた。
- ヴァン・ゴッホ
- 「人魚っていうのは、もっとこう、違う」「見ているだけで湿っぽい気分になってくる」と、妙な反応を見せている。
- 後から明かされたプロフィールを鑑みると、ネレイダスの一人だったクリュティエに対する反応であろうか。
- 殺生院キアラ〔ムーンキャンサー〕
- 自称人魚の怪物扱いするという的を得た見解を見せている。
- メドゥーサ〔セイバー〕
- メドゥーサの中でもポセイドンに対して恨みがある彼女とは、ポセイドンについての愚痴をいくら交わしても飽きることがないとか。
- ヤマトタケル
- 大切な人を海に奪われた彼とは気が合うようであり、自身が立ち上げようとしている「海の神ぶっ殺してやるぜ同盟」に誘っている。
- ゴルドルフ・ムジーク
- 大西洋異聞帯では彼によって命を救われ、その後の命がけの説得とクロワッサンでカルデアに味方することを決定した。
- その時の事とキリシュタリアの事を覚えていたためか、バレンタインイベントでは彼からクロワッサンの作り方を教えてもらったようで、チョコレートのお返しとしてプレゼントしてくれる。
- また、自身の幕間の物語では、明言していないが「キリシュタリアにとって人生の転機になったパン」を作ろうと悪戦苦闘し、彼に協力してもらうことになった[注 3]。
生前
- イアソン
- 生前アルゴー号のクルーとして、彼の船に乗り込んでいる。本人曰く「腐れ縁」。
- 『神代巨神海洋 アトランティス』では彼を臆病者と呼んで先に退場したヘラクレス共々煽るも、逆に神に味方している現在の立ち位置を持ちだされて煽り返されている。
- ただし「舐めるまでもない」として望月千代女の攻撃には防御すら取らなかった例と比較して、イアソンには攻撃に迎撃するなどの対処を見せており、口ほど軽視してはいなかった模様。
- ディオスクロイ
- アルゴー号のクルーとして共に行動していた。
- 第2部5章では、主人公一行に敗北した後に異聞帯側の彼等に「不要な存在」、「あなたはポセイドンに愛されただけ」と貶された末に重傷を負わされた。
- ヘラクレス
- アルゴー号のクルーとして共に行動していた。
- 第2部5章ではイアソンを煽る口実に使っているが不仲ではないようで、カルデアでは彼がバーサーカーの霊基で召喚された事に「随分とまた……」と零しつつも親し気な態度を見せている。
- 余談だが、伝承ではカイニスの兄弟であるポリュペモスはヘラクレスと親しく、ヒュラスを探す彼に最後まで付き合い共に置き去りにされたことで知られる。
- アルゴー号の船員たち
- かつて共に冒険した仲間たち。自分から仲間だと言うことは無いが、他人として扱う事もしない。
- ポセイドン
- ギリシャにおける海の神。
- 向こうからは肉体関係からの一方的な偏愛を向けられているが、彼としては人生を滅茶苦茶にされたため憎悪の対象。
- なお、彼から分けられた海の権能を振るうことについては抵抗感はあまりない模様。
名台詞
Fate/Grand Order
マイルーム
- 「カイニスだ。真名カイニス、神霊だ。
…………チッ。何がカイニスだ。ふざけやがって」 - 2部5章後半未クリア時の召喚ボイス。性格や能力が「カイネウス」としてのものであるからか、真名が「カイニス」として霊基に刻まれていることに不満がある模様。
- 「真名カイニス、神霊だ。
ランサーってやつらしい。宜しくな。
……ん。なんだよ、テメェか!
ハハ。なんだよ、やっぱりオレが必要かぁ?」 - 2部5章後半クリア後の召喚ボイス。2部での記憶を保持しており、こちらに気づくや否や声色を変える。2部においては敵として現れ、共闘することはあれど最終的には自身のマスターと共にカルデアと死闘を繰り広げた末消滅したが、カルデアのマスターに召喚されたことには満更でもない様子。
- 「ポセイドンの話? しねえよ。何であのクソの話なんぞ……あん? 加護やトライデントを貰うぐらいだからよほどの関係があるんだろうって?
ハハハハハハ!
───殺すぞ? それ以上何も言うな。殺すぞ」 - 絆レベル3での発言。
- やはり彼にとってはポセイドンとの関係は口にするのも嫌なようである。そして主人公が珍しく地雷を踏みかかっている。
- 「私……海を見るのが好きだったんです。ずっと昔は。
でも、ある日、海辺で……いいえ、何でもありません。
私は、テッサリアの女、カイニスはきっとあの日に死んで、時に僭主、時に英雄の一人として語られるカイネウスが生まれたのでしょうね。
なのに、こんな風にカイニスの名で現界してしまったのは、何故、なのか……」 - 絆レベル4での発言。
- それまでの粗野な口調からは一転、乙女のような態度に豹変している。これが「カイニス」の素なのだろうか。
- 「は? 女っぽかった? オレが? なんかの間違いだろ? ハハハ! 面白いこと言うじゃねえの、あんた。
───もう一回言えよ。唇開く前に首刎ねてやんよ。
……ん? 冗談じゃねえのか。そっか、ならそりゃあ、カイニスの名残かなんかだろうな。
いや、オレも今は真名カイニスだけどな、やれやれ、面倒なもんだぜ、ほんと。
……なんだその顔、おい、おいテメェ、詮索も想像も勝手にすりゃあいいが、同情だけはしてくれるなよ、マスター。
身内にそんなことされたら、……うっかり殺しちまうからさ」 - 絆レベル5での発言。
- 上記の絆レベル4を踏まえた内容になっている。カイニス的には「カイニス」を見られることよりも、普通に女扱いされる方が地雷なようである。
本編
- 「あ? なんだよマスター。このカイニス様に小間使いをさせる気か?」
- ロシア異聞帯の序章にて、カドックの動向を探るべくロシアへの出立をキリシュタリアに命じられての第一声の返答。
- 自分で自分に様付けしており、以降の言動もだいたいこんな感じである。
- 「……愚かな。クリプターと言っても奴とは随分と異なるな。女を捨てられぬ、哀れな者め。
炎の中で、ひび割れた油壷を持ち続けてどうする。乙女が波に素足を晒すが如き愚かさだ。」 - 北欧異聞帯にて、空想樹を目指すスルトを止められず、半ば強制的についていく羽目になったオフェリアを遠目に見ながら。
- この例えは、女性だった頃に波打ち際を歩いてポセイドンに見初められた自分の過去を振り返っての切実な意見であろうか。
- 「クソ、目が見えねぇ……どうなってやがる……まさか、消えるのか、オレが……?」
- 「汎人類史の破滅を見る前に、オレが……?」
- 「―――イヤだ。消えるのは、イヤだ。いま消えるのは、イヤだ……!」
- 「助けろ。誰か助けろ、オレを助けろ……!オレにはまだ、返すべき借りが―――!」
- 2部5章アトランティスにて、カイニスの弱点を見抜いたカルデア一行に追い詰められた際の独白。
- 一見すると命乞いとも取れるが、その実、「彼を助けるためにまだ死ぬわけにはいかない」という、必死の叫びであった。
- 「おいおい。その理屈じゃあ、イアソンのヤツも大した野郎ってことになるが――……。……ま、あれはあれで大した男だったか」
- さして強くないにも拘らず自分達に迷わず同行できる主人公を「大したものじゃないかしら?」と称する宮本武蔵に放った台詞。前章では散々イアソンを煽っていたカイニスだが、やはり根本の部分では他のアルゴノーツ同様彼を評価していたらしい。
- 「最後にオレの名を覚えていけ。
オレを辱めたポセイドンに罪を償わせ、その代償に神の座をいただき――――
殺戮と暴虐、怒りと驕りに身をやつした愚かな王。だが―――
この場においては、我が主との契約に全てを捧げよう!
我が名はカイニス、神霊カイニス!
キリシュタリア・ヴォーダイムが頼りにした、ただ一騎のサーヴァントだ!」 - ギリシャ異聞帯での最後の戦い。全てが終わりを告げ、戦う意味がなくなっても、彼は槍を掲げ、己が名を謳う。怒りでもなく、我欲でもなく、ただ、「彼」との信頼、その証を示すために。
メモ
- 2018年3月17日に「俺は―――神霊だぁぁぁぁっ!」と
どや顔で叫んでそうな叫ぶ彼のCMが公開されたが、3週間足らず後に実装されたLostbelt No.1『永久凍土帝国 アナスタシア』にて真名を明かした形で登場した。 - ギリシャ神話の伝承では元々は女性であったが、ポセイドンに強姦され、その埋め合わせとして「二度とこんな目に遭わないように男性になりたい」という願いを叶えてもらったとされている。
- この伝承を踏まえてか、性別がどうなっているのかは明言されていない。首から下は明らかに女性のものであるが、顔立ちは男性的であり、何より一人称が「俺」な上にアナスタシアにかけた言葉からすると、性自認も男性である可能性が高い。
- 実際、「男性の人格が女性時代の肉体に入っている」ことが実装された際に明らかになった。また、女性だった際の人格も肉体に残っており、マイルームでは時折それを見せることもある。
- このためか、性別不明枠ではあるがバレンタインイベントでチョコレートは「男性として贈ってお返しを貰う」ことしかできない。
- 実際、「男性の人格が女性時代の肉体に入っている」ことが実装された際に明らかになった。また、女性だった際の人格も肉体に残っており、マイルームでは時折それを見せることもある。
- この伝承を踏まえてか、性別がどうなっているのかは明言されていない。首から下は明らかに女性のものであるが、顔立ちは男性的であり、何より一人称が「俺」な上にアナスタシアにかけた言葉からすると、性自認も男性である可能性が高い。
- 実は立ち絵イラスト自体は2015年に納品されていたので、FGOサービス初期から温めていたサーヴァントでもある。[出 1]
- 頭についている耳は当初はポセイドン由来の馬耳かと思われていたが、後にウサギの耳であることが判明した。伝承にある肉体変異の逸話が暴発した結果生えてしまったようである。