キルケー
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オケアノスのキャスター | |
---|---|
真名 | キルケー |
外国語表記 |
Circe Caster of Okeanos(真名判明前) |
性別 | 女性 |
身長 | 147cm |
体重 | 39kg |
好きな物 | キュケオーン |
苦手な物 | 愚かで、傲慢で、嘘吐きで、つける薬もない男 |
天敵 | オデュッセウス |
出典 | ギリシャ神話 |
地域 | 欧州 |
属性 | 混沌・中庸 |
副属性 | 天 |
一人称 | 私 |
二人称 |
きみ/愛豚 |
三人称 | 彼/彼女 |
声優 | 茜屋日海夏 |
デザイン | 左 |
設定作成 | 星空めてお |
レア度 | ☆4 |
初登場作品 | Fate/Grand Order |
概要
- 略歴
- 『禁忌降臨庭園 セイレム』にて、シバの女王が英霊召喚システムを暴走させて自分を触媒として召喚される。
- そのため主人を持たず、顕現直後は混乱し魔力が枯渇するという問題にも直面。また聖杯からの知識が不十分になってしまったためか、カルデアを信用できず逃亡を図ったが、結果的に事件が起きているセイレムを「利用価値がある」と踏み、単独で侵入して当初はメディアを装っていた。
- しかし、怪物となってしまったティテュバを鎮める際にその正体を現す。この時点でティテュバがサーヴァントであることを見抜いており、また主人公とは「事件を解決しない限りお互いに特異点から脱出できない」として運命共同体と称し、行動を共にする。
- その後は神代の魔術師としての知識を活かしてマタ・ハリの死を偽装するなど、カルデアに全面的に協力する。
- また水夫たちの息抜きとして上演した芝居には本人とメディア〔リリィ〕の一人二役をこなすも、当の水夫たちには「おチビちゃん」と呼ばれてしまっていた。
- 物語終盤ではアビゲイル・ウィリアムズが霊基を解放したことによって村人たちの前で戦闘を行い、主人公共々収監されてしまう。
- そして裁判にかけられてしまうも、特異点の黒幕である魔神柱ラウムが正体を現したことと、アビゲイルが真に魔女となってしまったため戦闘に突入。アビゲイルとの戦闘ではシバの女王と共に結界を作成してサーヴァントたちの負荷を取り払い、勝利に貢献する。
- 事件解決後はカルデアのメンバーと演じた芝居を楽しかったと告白し、退去していった。
- 『Samurai Remnant』では逸れのサーヴァントとして登場。土御門の術を免れており正気を保っていたが、本拠としていた小石川に訪れた宮本伊織を勘違いから豚にしてしまう。
- その後はセイバーがモーリュという薬草を集めてきた事で伊織の豚化を解除し、友誼を結ぶこととなった。
- しかし、自身の異傅ではまたも勘違いによって紅玉の書を豚にしている。
- 人物
- 惚れっぽくて嫉妬深い、永遠の乙女。いじらしく甘やかす、その愛玩の手練手管はまさに禁断の蜜の味。
- 好きなものは「自分を頼りにしてくれる、欠点のある人間の男性」「麦粥“キュケオーン”をご馳走すること」であり、反対に嫌いなものは「男性に飽きられたり、一方的に護られること」である。
- ホメロスも讃えた自慢の美しい髪を、ある時期からばっさりと短くしてしまったのは、彼女を打ちのめす手痛い失恋を経験したことが切欠であり、霊基再臨第二段階で長い髪になった際も、「この姿でいるのは複雑な気持ち」「乙女のようで落ち着かない」と述べている。
- 外見は子供のソレとなっているが、子供扱いされることをよく思っていない。そして「叔母様」[出 1]「おばさん」といった年齢に関することを言われると憤激してしまう。
- 能力
- さまざまな効能や変異をもたらす魔法薬の調合を得意とする。
- 鷹の翼は衣装だが、魔術回路の行き届く身体の一部でもある。
- 亜種特異点Ⅳで初登場した時にメディアをいとも簡単に眠らせて出し抜いていた。
別クラス / バリエーション
ドック・キュケオン
- サーヴァントユニヴァースにおけるキルケー。
- 地域密着型パンケーキ店「リリィちゃん
最高 ランド」の経営者の一人であり、「キュケオン粒子」の発見と研究の第一人者。 - 詳細はドック・キュケオンを参照。
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
キャスター | 主人公 (Grand Order) | E | B | D | A+ | A | C | 陣地作成:B 道具作成:A |
高速神言:B 毒の食饌:A 出航の助言:A |
|
マスターなし | E | B | D | A+ | A | C | 陣地作成:B 道具作成:A |
宝具
- 禁断なる狂宴(メタボ・ピグレッツ)
- ランク:C
種別:対人宝具 - 召喚の固有結界。
- 豪勢な酒宴空間に招かれた無粋な輩は、魔女キルケーの愛豚“ピグレット”に蹂躙される。
- 愉快で騒がしく、はち切れるほど満腹になる恐るべき魔術の宴。法悦の味を覚えた者は、みずから進んで愛豚に堕ちるを望む。
豚になぁれ。なった。 - 『Grand Order』では「敵単体に超強力な攻撃[Lv]&豚化状態<特殊なスタン状態>を付与(一部の特別な敵には無効)(1ターン)&クリティカル発生率をダウン(3ターン)<オーバーチャージで効果アップ>」という効果の宝具。
- 強化クエストクリアでC+ランクに上昇し、宝具威力倍率の上昇に加え「敵単体の攻撃強化状態を解除」という効果が追加される。
- 打擲せし炬火(ギガンテス・キリング)
- コミカライズ版亜種特異点Ⅳで披露された第二宝具。
- ヘカテーへの祈りを捧げるとともに三つの冥界の門が開き、貌を出した犬が鎖によって対象を縛り上げ、動けなくなったところを無数の光柱が頭上から貫く。
- おそらくは師匠にあたるヘカテーの逸話を再現する宝具[注 1]。
真名:キルケー
神話に名高き、誘惑と堕落の魔女。
ホメロスの叙事詩『オデュッセイア』に登場。
アイアイエー島の神話に名高き魔女。
さまざまな効能や変異をもたらす魔法薬の調合を得意とするリケジョ。
島を訪れた人間の男をご馳走でもてなし歓待するが、飽きてしまうと獅子や狼、豚といった動物に変えてしまう。
兄はアイエーテス(メディアの父・コルキス王)。妹はパーシパエー(アステリオスの母・クレタ王ミーノースの妻)
海神グラウコスから恋愛相談を持ち掛けられた際には、グラウコスに横恋慕をして拒絶され、嫉妬が高じて、相手の乙女スキュラを怪物へと変えてしまった。
このスキュラは後にオデュッセウスの六人の部下を食らっている。
英雄オデュッセウスは、故郷への帰還の途中にアイアイエー島に立ち寄り、キルケーの毒入りの麦粥を勧められるが、ヘルメスの加護をもってその魔法を破ったため、特に彼女から気に入られる結果となった。オデュッセウスが立ち去る際には、旅の苦難を避ける有益な助言を彼に与えている。
関連
- キュケオーン
- 彼女の得意料理としてしばしば登場する古代ギリシャの飲み物。調合の醸造酒、あるいは農民のお気に入りや病人に与える栄養食だったとされる。
- 正式な作り方は分かっていないが、ワインに大麦、チーズ、蜂蜜などを加えた麦粥のようなものであると言われている。現存している資料で再現して食すと、カスタードに近い味をしているというレビューが多い。
- あまりにも頻繁に登場するせいか事実上の彼女の代名詞と化しており、とうとう「キュケオーンのキャスター」呼ばわりされてしまっている。
- 彼女のキュケオーンを食べると豚にされてしまうが、久遠寺有珠曰くキュケオーン自体にそういう薬効があるわけではなく「キュケオーンを食べると豚にされる」という場を作っている、とのこと。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/Grand Order
- 亜種特異点Ⅳ『禁忌降臨庭園 セイレム』の実装に際して、真名を伏せる形で実装。
- Fate/Requiem
- 聖杯トーナメントの実況者として登場。
- Fate/Samurai Remnant
- 逸れのサーヴァントの一騎として登場。友誼を結んだ後に戦闘で操作可能となる。
その他
- ちびちゅき!
- 生徒役。病人の看病でおかゆを食べさせようとしている。原材料についてはあえて問うまい。
- 衛宮さんちの今日のごはん
- 第26話のメディアの妄想に登場。豚と聞くと思いだしてしまうらしい。
人間関係
Fate/Grand Order
- エドワード・ティーチ
- 船乗りや海賊は嫌いでないため彼のような人物も全然ウェルカム。
- ただ、ロリBBAだの合法ロリだの騒々しかったから豚に変えて厨房の氷室に吊るしたとか。
- ……なお、口調からすると特に彼のキャラに嫌悪を抱いたわけではなく、本当に文字通り「煩かったから」のようである。
- 『Fate/Rrequiem』では聖杯トーナメントの実況解説を一緒にやっていた。
- アステリオス
- 妹であるパーシパエーの子。なのでアステリオスからすれば「伯母」にあたる。
- なお、キルケーは彼との面識はないものの、律儀に「伯母さん」と呼ばれるのは嫌である。
- しかし黒髭と違い彼を豚に変えず、マスターに「伯母さんと呼ぶのやめさせてくれ」と注意させるだけで済んだが。
- 女王メイヴ
- 彼女の幕間の物語で共演。
- 蜂蜜を分けてもらいにやってきた彼女からキュケオーンをバカにされた事で激怒。戦いになってしまう。
- セミラミス、ヴァン・ホーエンハイム・パラケルスス、アスクレピオス
- 2020年のバレンタインイベントで、共同してチョコを開発したメンバー。
- アスクレピオスを除いて嫌な予感しかしないメンバーであるが、幸い?食べた紫式部の意識が飛ぶくらいで済んだ。
- サロメ
- 明言はされていないが、『死想顕現界域 トラオム』で復讐界域の料理担当として彼女にキュケオーンの作り方を教えていたようである。
Fate/Requiem
- エウクレイデス
- 友人同士。聖杯トーナメントの実況を一緒にするはずだったが、すっぽかされてしまった。
Fate/Samurai Remnant
- 宮本伊織
- 「盈月の儀」におけるセイバーのマスター。
- 小石川に訪れた彼を勘違いから豚に変えてしまった。その後はちゃんと豚化を解いて、彼と友誼を結ぶ。
- 自身の異傅では、彼らが買ってきた食材を用いて日の本の菓子を模した「桜餅・
愛豚 」なるものを作り、プレゼントする。 - そして彼は菓子の返礼として自身を長屋へと招く。自身はいつも客を招く側だったためかテンションがおかしくなってしまったものの、彼の長屋でもてなしを受け、より一層絆を深めた。
- セイバー
- 「盈月の儀」におけるセイバー。
- 「人間を豚にする」という光景を間近で見ていたため、少し警戒されている。
- 『Grand Order』でカルデアに召喚された自身を見た際にも驚かれていた。
- 紅玉の書
- 伊織の持つ喋る西洋魔術書。
- 自身の異傅ではまたも勘違いで彼を豚にしてしまった。
- 小笠原カヤ
- 伊織の義妹。
- 自身の異傅にて伊織とセイバー宛の言伝を受け取るが、伊織を「豚」呼ばわりしていたために、伊織と爛れた関係性を持っていると勘違いされてしまった。
- 地右衛門
- 「盈月の儀」におけるランサーのマスター。
- 元々小石川を拠点としていたため、気にかけてキュケオーンを差し出すなどしていたようだが、全く手を着けなかったらしい。
- 挙句に「他の女を連れて小石川を立ち去ろうとした」ため、怒って身を護るための礼装や、傷を癒す薬をたんと押し付けた。
- それを彼は何も言わずに受け取っており、そのためか彼が戻ってくるまで小石川を守ろうとしていた。
生前
- パーシパエー
- 妹。わりと自由奔放な性格をしていたとか。兄弟姉妹の中で最も優れた才能を持ちながらそれを活かさなかったとキルケーは非難している。
- ヘカテ
- 魔術の女神であり、師匠。
- メディア
- 妹弟子。血縁上は兄アイエテスの娘=姪。
- 女神ヘカテの薬術を疎かにしたことが愚かだったと語る。
- 不憫な子であると思うと同時に、羨ましいと思っている。
- メディア〔リリィ〕
- 妹弟子の若かりし姿。こちらは彼女の性格故か苦手にしており、ストレスで羽根が抜けそうになるとか。
- アタランテ
- アルゴノーツと共にアイアイエー島に来た時には気が合って、互いに悪趣味だとか何だとかいい話し相手になったとか。
- 男性に頼らない生き様がスカッとしていて最高らしい。
- オデュッセウス
- オデュッセイアの主人公であり、かのトロイア戦争において「トロイの木馬」を発案し勝利の立役者としても知られる大英雄。
- オデュッセイアにおいては彼とキルケーは1年もの間愛し合ったとされたが、故郷に帰ろうとする彼を止められず最終的に別れる事となった。
- その為かキルケーは彼に対し色々複雑な思いを抱いており、置いていかれるという事に対してトラウマに近い思いを抱いている模様。
- ペーネロペー
- 上記のオデュッセウスが故郷に残してきた妻。
- 彼女に対しては張り合おうという気すら起きないようで、マテリアルでも部屋の隅でガタガタと敗北感に打震えていた。
- グラウコス
- 恋愛相談に来た彼に横恋慕するが、拒絶された事に嫉妬して彼の恋したスキュラを怪物にしてしまう。
- スキュラ
- キルケーによって怪物にされた女性。上半身は美女だが、下半身は魚の尾と6頭の犬の前半身となっている。
- ホメロス
- キルケーの髪の美しさを讃えた。
- とはいえある時期からばっさりと短くしてしまったが。
- イアソン
- かつてアイアイエー島にアルゴノーツを率いてやってきた船長。
- 船乗りには偏見が無い彼女であるが、上陸時のトラブルやメディア絡みの事情からあまり良い印象は抱いていない。
- 彼自身についても「英雄の欠点の博覧会のような男」と辛辣。
- テセウス
- アルゴノーツと共にアイアイエー島にやってきた一員。
- パーシパエー絡みの因縁を解消してくれたことは知っているが、自分にとっての姪であるアリアドネを置き去りにした事から印象はかなり悪い。
- ヘルメス
- ギリシャ神話における旅の神。オデュッセウスとイアソンの共通の曾祖父に当たる。
- 英霊旅装にて「あいつきらい」と名指しで嫌っている。オデュッセウスがアイアイエー島に来た際、彼女の魔術を打ち破る薬草を彼に提供したのがヘルメスなのでそれ由来と思われる。
その他
- アルチナ
- シャルルマーニュ伝説において、男を誘惑して囲っては飽きたら家畜や植物に変えていたという魔女。
- 性質が酷似しているためキルケーと同一視されることもあり、シャルルマーニュの関係者からはその疑惑をかけられているが。「スタイル抜群で愛人をとっかえひっかえするような不貞な女と一緒にするな」と言ったらあっさり引き下がったため、それはそれで怒りを覚えたとか。
名台詞
Fate/Grand Order
戦闘
- 「待たせたねえ! 私の愛しいピグレット達! 宴を張ろう、饗宴を開き、客人をもてなそう! さぁ、暴れ呑み、貪食せよ! 『
禁断なる狂宴 』! ふふ……ふふっ、あはははははははっ!」 - 宝具使用時の台詞。尚、真名判明の前後で台詞の変化はない。
マイルーム
- 「行けばいいだろ!? 私を置いて何処へでもさぁ! ……いや、ごめん。あの……連れてって! ねぇ?」
- マイルーム会話「会話1」(大抵のサーヴァントの場合、出陣を促す台詞)。突き放そうとするも置いていかれることを恐れて直ぐに謝ってきている。それ程にも置いていかれた事へのトラウマは根深い。
- 茜屋氏の可憐な演技に多くのマスターの心をつかんだ模様。
- 「この麦粥キュケオーンはね、薬にもなるし毒にもなる。神の食べ物なんだ! ふふっ!」
- マイルーム会話「好きなこと」。シナリオ中でも作っていただけでなく戦闘中でもスキル使用時に取り出すあたり筋金入り。
- 「オデュッセウス? さぁて、知らないな。完全に記憶に無いね。そんな愚かで、傲慢で、嘘吐きで、つける薬もない男の事なんて」
- マイルーム会話「嫌いなこと」。生前の伴侶に対して強く想っていたり割り切っていたりするサーヴァントは多いが、忘れようとしながら未練がある反応は結構珍しい。
- 「よし! ここに豚小屋を作ろう!」
- マイルーム会話「絆Lv1」。
- 「豊満な方が好みだったか!? テクニックには自信あるんだけど! むぅ……頑張るよ……!」
- マイルーム会話「絆Lv3」。『オデュッセイア』ではグラマーでセクシーな女神様として描かれたが、FGOではそのような原典の面影が全く見当たらない、ロリ体格で登場してしまっている。
- それはそうと「テクニック」に自信があるとは意味深だが
いったい主人公に何を言われたのやら。
- 「なんだってするし、耐えられるんだ。一緒に居てくれさえするなら。だから、行かないで……」
- マイルーム会話「絆Lv4」。マスターに対して縋り付いて来る。
- 「本当に連れ出してくれる、とはね。あの島に囚われた私の魂を。うん、どこへでも行くよ。一緒に旅をしよう。草原に寝転んで同じ夢を見よう」
- マイルーム会話「絆Lv5」。大魔女であることばかり強調するが根幹は乙女なのかもしれない。
イベント
- 「『キュ』ートで『ケ』ナゲな『オー』イシー、素敵なロマ『ン』スの食べ物!」
「それがキュケオーンなのに!」 - 秦良玉の幕間『大熊猫大作戦』の冒頭朝食シーンにて。
- 無理があるとツッコまれ、本人も同意するほどに強引。
- ただの朝食の選択に決意を込めるマスターと、マスターの前に秦良玉が『毒見』『バイオハザード』と食するほどに信用もない。味は美味しいらしい。
その他
- 「マスターの好みのフレーバーを知りたくてさ。甘さの加減はどうだろう。ほろ苦いほうが舌に合うかな?」
「苦手な香料があれば熟知しておきたいんだ。今後の調薬のためにもね」
「よく考えると手作りのお菓子なんてダサいよな……なぁ、どう思うメディア?」
「マスターの前世が豚だとすると何種だい?」「ニホンにはトーキョー●ックスっていう交配種がいるんだよ。浪漫だね! ●ックスだぞ!」 - 2018年バレンタインイベントでキルケーからプレゼントされたチョコ礼装の説明文の一部。
- その文字数、なんと1400弱である。勿論、全礼装の説明文でもダントツの長さ。表示上の限界だったのか、実装当初はテキストサイズが一回り小さくなっていた[注 2]。
- 内容は「メディアに変装してマスターの好みをそれとなく聞き出そうとするものの、結局バレてしまう」というもの。ちなみに文中で伏字付きで挙げられている豚の品種だが、こちらは「トウキョウX(エックス)」という日本のブランド豚でちゃんと実在している。
伏せる場所があまりに露骨すぎる - ただこのチョコレート、食べると豚になるとんでもない効果があり、試食して豚になった犠牲者が二名現れた為に翼にガムテープを貼られるお仕置きを受けてしまう。
- 余談だが、この礼装が実装される少し前から、長文でキルケーの奇行や妄想を本人の一人称で綴る「怪文書」と呼ばれるネタが一部のユーザーの間で流行っていた。それに便乗するかのような公式のテキストは話題になり、「怪文書のキャスター」という異名が生まれることとなる[注 3]。
- ちなみに、2019年のバレンタインイベントからチョコの受け渡し場面で音声が付くようになったが、キルケーのイベントでは名前の無いカルデア職員にも音声が付く豪華な仕様となっている。
ちびちゅき!
- 「とらないよー!!」
- メディアから葛木先生について相談(という名の惚気話)を聞いた際、隣のアタランテから「横取りされるぞ」と皮肉られての返答。
- グラウコスの逸話を鑑みると、「どの口が言うか」とツッコミたくなること請け合いである。
メモ
- 公開された時には「オケアノスのキャスター」名義で真名は伏せられていたが、鷹の翼を思わせるマント[注 4]や「オケアノス」の名前、何より宴会を開いて相手を豚に変えるという露骨すぎる演出から、真名はほぼ推定されていた。
- 「亜種特異点Ⅳ」本編中においても、なんと「オケアノスのキャスター」という名称が初めて出た回には真名を明かしており、隠す必要があったのか疑問視されることも。他の亜種特異点との兼ね合いだろうか。
- 上記の通り英雄オデュッセウスと愛し合った事が非常に有名な逸話として残されている彼女だが、実は彼女には彼との子であるテーレゴノスという息子がいるという伝承がテレゴネイアにて残っている。
- 更にその後テーレゴノスは後に父に会いに行く旅の途中、父であるオデュッセウスを誤って殺してしまう悲劇を起こしてしまう。しかしテーレゴノスは父の遺体と彼が故郷へ帰る理由であった正妻ペーネロペー、異父兄弟のテーレマコスをキルケーの待つアイアイエー島へ連れて帰った。そして父を埋葬したのちにテーレゴノスはペーネロペーを、テーレマコスはキルケーを妻として娶り、不老不死になって島で永遠に過ごしたと言う逸話が残されている。…血の問題はないにしてもそれぞれ異母兄弟がいる父の女を妻に迎える辺りギリシャの貞操観念は色んな意味で不思議である。
ぶっちゃけオイディプス王のパクリ- 一応オデュッセイア原典にはない後付けの二次創作である。オデュッセイアにおいてはオデュッセウスはテイレシアスの予言を受け、帰国後にポセイドンの怒りを鎮める儀式を行うことで恵まれた老年を送り老衰にてこの世を去るという結末を迎えている。マテリアルにてキルケーは遂に告白できなかったとあるので、テレゴネイアの説は採用されていないようである。
- 『神統記』ではオデュッセウスとの間にはラティーノスという息子を設けたとされる。この場合だとなんとロムルスの先祖となってしまう。
- 更にその後テーレゴノスは後に父に会いに行く旅の途中、父であるオデュッセウスを誤って殺してしまう悲劇を起こしてしまう。しかしテーレゴノスは父の遺体と彼が故郷へ帰る理由であった正妻ペーネロペー、異父兄弟のテーレマコスをキルケーの待つアイアイエー島へ連れて帰った。そして父を埋葬したのちにテーレゴノスはペーネロペーを、テーレマコスはキルケーを妻として娶り、不老不死になって島で永遠に過ごしたと言う逸話が残されている。…血の問題はないにしてもそれぞれ異母兄弟がいる父の女を妻に迎える辺りギリシャの貞操観念は色んな意味で不思議である。
- オデュッセウスの他にも海神グラコウスやピクス王との恋愛の逸話があるがやはり失恋で終わってしまう。
神話級負けヒロイン。
- 挙げ句、妹弟子にまで「キルケー敗北拳」等とネタにされてしまった。[出 2]
- なおその失恋の経緯で怪物スキュラが誕生し、後にオデュッセウスに対処方法を授けることになる。
- 彼女の宝具はご存じの通りどんな対象だろうが豚に転じさせる魔術であるが、豚を不浄の動物扱いしている宗教の英霊だろうがゲームシステム上おかまいなしである[注 5]。
ちなみにダビデは『星の三蔵ちゃん、天竺に行く』にて猪八戒という豚の妖怪を演じたりする。- 後に実装されたオデュッセウスについては、ピンポイントで彼女の宝具による豚化を無効化するスキル「伝令神の加護」を所持している。これは彼が、アイアイエー島にて彼女に囚われた部下を救出する過程で、彼女の魔術に対抗するために伝令の神ヘルメスより与えられた、魔術を無効化する薬草・モーリュを飲んだ、という逸話によるものと思われる。
- 『オデュッセイア』ではグラマーでセクシーな女神様として描かれたが、FGOではそのような原典の面影が全く見当たらない、身長僅か147㎝、体重39㎏というまさかのロリ体格で登場してしまっている。
合法ロリである。- ちなみに、同じく亜種特異点Ⅳの登場人物である12歳のアビゲイルは152cmで、体重は44kg……比較するまでもない、船乗りたちもキルケーを子ども扱いしてしまうわけである。
とはいえ、外見が幼く見えてしまうだけで、本来の聡明さや狡猾さは失っておらず、度々主人公らを窮地から救った。見た目は子供、頭脳は大人。
- ちなみに、同じく亜種特異点Ⅳの登場人物である12歳のアビゲイルは152cmで、体重は44kg……比較するまでもない、船乗りたちもキルケーを子ども扱いしてしまうわけである。
話題まとめ
- 「女神」か「魔女」か
- 原典であるホメロスの『オデュッセイア』では、「魔女」と呼称されている場面はほとんどなく、一般的には「女神」と呼ばれている。実際に、ギリシア神話の神の系統では、キルケーは太陽神ヘーリオスを父に持ち、女神ペルセーイスを母に持つという完璧な神の血筋である。母系ではティーターン十二神の長兄である海神オケアノスの孫娘にあたり[注 6]、父系ではティーターン十二神の一人であるヒュペリーオーンの孫娘に当たる存在である(但し、「ヒュペリーオーン」が「ヘーリオス」の別名であるという説もある)。その為、本作にサーヴァントとして登場するキルケーに「神性」スキルがないことに疑問を抱く声も存在する。
- 型月では、信仰を失った神霊は精霊に降格してしまうという設定がある。キルケーは正確には下級女神に格落ちした「ニュンペー」と呼ばれる存在であり、「精霊に格落ちした神霊」であるがゆえに「神性」を持たないという可能性が考えられる。
- 但し、ギリシア神話原典において「信仰を持たない」「降格された下級神霊」はゴルゴーン姉妹にも当て嵌まることであるため、これだけではキルケーが「神性」を持たない理由としてまだ不十分であり、ましてや神の血筋に人間や怪物の血が混ざり込んだ「混血」の英雄にすら「神性」持ちサーヴァントとなった者が多い中で、完璧な神の血筋を持つキルケーに「神性」が無いことにはやはり疑問が残る。
- 本作では「神性」の代わりに「陣地作成」「道具作成」をクラススキルに持っており、サーヴァントとして現界した際、「女神」としてではなく、「魔女」としての反英雄の側面が強調された可能性もあるが、詳細は不明。
- 型月では、信仰を失った神霊は精霊に降格してしまうという設定がある。キルケーは正確には下級女神に格落ちした「ニュンペー」と呼ばれる存在であり、「精霊に格落ちした神霊」であるがゆえに「神性」を持たないという可能性が考えられる。
- 神代の五大魔術師
- メディアは、ヘカテーより魔術を教授された神代の魔女であり、その魔術の腕は型月世界において五本の指に入るとされているが、ストーリー上メディアを超える存在と明言されている魔術王以外、他に五本指に入る三人については未だに言及されていない。しかし、キルケーはメディアの叔母であると同時に、同じくヘカテーを師に持つメディアの姉弟子に当たる存在でもある為、彼女も五本指に入る一人である可能性がある。
- ホメロスの『オデュッセイア』では、「恐ろしい女神」「女王の如く」と描写され、風を起こしてオデュッセウス達の船を送りだしたりと、魔法薬以外にも天候を操る能力を持つことが示唆されている。
- 一方で、古代ローマの詩人オウィディウスの『メタモルポーセース』では、キルケーの超然とした地位と実力について更に詳しく紹介されている。林や川のニュンペー達からは「主人」と崇められ恐れられ、「王宮」と呼ばれる場所に君臨する女王の如く神威を振舞う恐ろしい女神であり、暗雲と霧を駆除し、天を晴れさせることもできれば、月光を曇らせ、暗黒神ニュクスや魔神ヘカテーを召喚し、大地をも揺るがすことすらもできるという。
- しかし本作のステータスを見ると、「陣地作成」「道具作成」「高速神言」ともにAランクであるメディアと比べ、彼女は何故か「道具作成」以外はBランクであり、意外にも妹弟子(ストーリー上では教え子にすら当たる存在)に紙一重負けている[注 7]。
- メディア・リリィのFGO絆礼装においてメディアは超が三つつくくらい一流となっているが、メディアのスキル「キルケーの教え」の説明においてキルケーこそ魔術の天才と書かれており、超々々一流のメディアから見ても天才的な魔術の腕を持っていると判断できる。それらを考えると、やはり5本の指に入る可能性は高いかもしれない。
脚注
注釈
- ↑ ヘカテーは三つの貌を持つ魔術神にして冥界の神であり、ギガントマキアの際にはギガンテスの一柱であるクリュティオスを松明によって打ち据えたとされている。
- ↑ 「読みにくい」という文句でもあったのか、2019年のバレンタインイベントでは通常のテキストサイズに戻っていた。
- ↑ 厳密に言えば、ユーザー間で流行った「怪文書」ネタはそもそも彼女の絆礼装のテキストに由来するものであり「絆礼装(公式)→ユーザーが怪文書としてネタにし、怪文書ネタを作る(二次)→バレンタインイベントで再び怪文書が出る(公式)」という流れなので便乗ではない。
- ↑ 「キルケー(Κίρκη)」はギリシア語で「鷹」を意味する。
- ↑ 一応補足すると、不浄な動物である豚肉を食べることはイスラム教、ユダヤ教で戒律上禁止されている。
- ↑ 「オケアノスのキャスター」の由来でもある。
- ↑ もっとも、亜種特異点Ⅳで初登場した時にメディアをいとも簡単に眠らせて出し抜き、事を知った当時居合わせた全員を驚愕させたことから、彼女の真の実力はやはり侮れないとも言えるが。