ジャック・ザ・リッパー (Apocrypha)
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黒のアサシン | |
---|---|
真名 | ジャック・ザ・リッパー |
外国語表記 | Jack the Ripper |
性別 | 女性 |
身長 | 134cm |
体重 | 33kg |
スリーサイズ | B69/W49/H71 |
特技 | 解剖 |
好きな物 |
六導玲霞(Apo) 暖かい布団(FGO) |
苦手な物 |
世界(Apo) いじめる人(FGO) |
天敵 | スコットランドヤード |
出典 | 史実 |
地域 | ロンドン |
属性 | 混沌・悪 |
副属性 | 地 |
一人称 | わたしたち |
二人称 | あの人/あなた/おかあさん(マスターに対して) |
三人称 | あいつ |
声優 | 丹下桜 |
デザイン |
近衛乙嗣 真田茸人(原案) |
設定作成 | 東出祐一郎 |
イメージカラー | ブラッドレッド |
レア度 | ☆5 |
初登場作品 | Fate/Apocrypha |
概要[編集 | ソースを編集]
- 略歴
- 『Fate/Apocrypha』においてユグドミレニアの魔術師・相良豹馬によって召喚を目論まれるが、人血で描いた魔法陣のみを用いた召喚が失敗したため、人血の魔法陣に加えて触媒であるナイフによる玲霞の殺害を加え、二度目の儀式で成功し召喚された。しかし召喚成功の直前にサーヴァントは彼の呼びかけよりも玲霞の『死にたくない』という願いに強く惹かれ、現界するやいなや召喚者である豹馬から令呪を宿した腕と下顎を切り落とし、玲霞への令呪の移し変えが終了後殺害。
- 正式に玲霞をマスターとして行動を開始したアサシンは、魔力補給のために裏路地で女性を襲う暴漢やマフィアなどの悪人を殺戮しながら、聖杯大戦の地に向かう。黒陣営側のサーヴァントではあるが、「黒」も「赤」も自分の願いの邪魔になるため最初から敵と見做し、独立して行動。
- シギショアラで獅子劫のバックアップとして魔術協会から派遣されていた魔術師達を良い餌として皆殺しにする。これによって異常を感知し、自らを囮として現れた獅子劫と赤のセイバーとの戦闘に突入するが、その最中に黒のアーチャーの乱入を受けてセイバーとの戦闘から離脱。受けた傷を修復した後、シロウ達の攻勢に便乗する形で戦線に再び潜み入り、ユグドミレニアのホムンクルス達を捕食して魔力補給を行う。
- 大聖杯がシロウ達に奪われた後、まず弱ったユグドミレニア側から片付ける事を決める。街に潜伏していた魔術師達を拷問してミレニア城塞への潜入方法を聞き出し、サーヴァント達が自分を探しに出払った隙を突いて強襲を仕掛ける。宝具の霧を展開しフィオレを仕留めようとするが、狙いに気づいて戻ってきた黒のアーチャーに阻まれ、ジークの攻撃を受けて撤退。
- 再度攻撃は危険すぎる為どうするべきか思案に暮れていたが、玲霞の提案した策でジークとルーラーを分断する。ルーラーを始末するため街で攫った一般人の子供に自分を構成する悪霊を憑依させ、懐からの奇襲で隙を作らせた上、完璧なタイミングで「解体聖母」を発動させるが、規格外の呪詛耐性に阻まれ失敗し、戦闘になる。
- 怨霊を憑依させた子供たちを利用してルーラーとジークを追い詰めるが、黒のアーチャーの援護を受けたルーラーが放った強烈な一撃で戦闘不能になるまでのダメージを受ける。危機を察した玲霞が令呪を使用してその場は逃れたが、撤退の最中に現れた赤のアーチャーに玲霞を殺害されてしまう。必死に呼びかけるが、玲霞はアサシンの生存を僅かでも上げるために令呪を使用して事切れ、悲しみ茫然としていた所に彼女自身も赤のアーチャーが放った矢を心臓に受ける。
- これによりマスターと自らの命を失いサーヴァント『切り裂きジャック』という軛から解き放たれて変質した結果、赤のアーチャー、巻き込まれたジークとルーラーを内的世界に取り込み、自分たちが生まれた『正義も悪も無くただシステムとして生命が消費される「地獄」』を見せる。
そうして救いを求め続けるが、彼らが生きる事は怨霊としての仲間を増やし続ける事を意味していた。そしてルーラーとの問答の末に洗礼詠唱による浄化を受け入れ、消滅。「黒のサーヴァント」4人目の脱落者となる。 - だが赤のアーチャーを取り込んだ際に憑依していた一部が残留。赤のアーチャーが彼女達の一部を受け入れてしまったことでその怒りと憎しみに同調し、ルーラーへの殺意に駆り立てる…。
- 『Fate/Grand Order』では第四特異点『死界魔霧都市 ロンドン』にて召喚され、体を蝕む「魔霧」に包まれた西暦1888年のロンドンで人々を殺戮し、降り立った主人公や一足先に召喚され事態の打開に動いていたモードレッドを「情報抹消」のスキルとともに翻弄する。
- その後パラケルススと共にスコットランドヤード襲撃に同行し、中に立て篭もっていた警官たちの心臓を喰らい尽くしたが、駆けつけてきた主人公たちに倒され消滅した。
- 終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚され、フランケンシュタイン、ナーサリー・ライムやパラケルススと共にⅣの座を統括する管制塔バルバトスに攻撃を仕掛ける。
- 人物
- 肌の露出が多い衣装を纏った、短めの銀髪にアイスブルーの瞳の少女。
- 頭の回転は速いがあどけない口調で、性格は純粋にして残酷であるため他者の悪意に対しては残酷に応じるが、好意には脆い。本来生まれえるはずのなかった存在のため、好奇心旺盛で何にでも首を突っ込みたがる。なお、露出度の高い衣装を着ているが恥ずかしがりで、昼間は出歩こうとしない。
- 理性はあるが精神的に破綻しているため、情愛と殺人欲が同居しており、そして愛したものを愛するがゆえに殺害する危険性を常に孕んでいる。そして強烈な胎内回帰願望と母親に対する憧れを持っており、愛情が深まれば深まるほどに腹部に潜り込みたくなる胎内回帰を求める節がある。聖杯にかける願いも一つの人間として形成された肉体のまま「母の胎内に戻る」ことだが、善良なマスターであれば彼女の願いを叶えることが不可能だとも知ることとなる。
- 玲霞のことは『マスター』と『おかあさん』が重なったような不思議な発音で呼び、慕っている。『Grand Order』の主人公には隙あらば解体しようとする素振りを見せているものの、いずれにせよマスターが善良であれば非常によく懐き、ある程度の自制はできる。
- 好物は玲霞が作ってくれるハンバーグ。最初は一緒に食事をしようという玲霞の提案に戸惑っていたが、ルーマニアに来てからもまた作ってくれるよう頼んでいて、とても気に入っている。
- 一番嫌いなのが医者なのは、彼らが『彼女達』を殺し続けたからで、当時、彼女達の犯行が医者の仕業とされた事を喜んでいたという。
- 魔術師ではない玲霞からの魔力供給は望めなかったこともあり、人の魂を食らうことで魔力を賄っていた。それについては彼女の属性が『混沌・悪』であるため、同質の魂…つまり悪人の魂のほうが美味で消化がいいらしい。
- アサシンは然程魔力消費の激しいサーヴァントではないのだが、ステータス低下を避けるためか、かなり頻繁に食事を行っている。また魂を食うだけでなく、美味とは感じないが血も吸うことができる。
- 能力
- ジャック・ザ・リッパーの世界的な高知名度による補正もあってか、三つのスキルが互いに長所を生かし合っておりアサシンのサーヴァントとして図抜けて優秀。
- 主武装として、六本のナイフを腰に装備するほか、太股のポーチに投擲用の黒い医療用ナイフ(スカルペス)などを収納している。
- アサシンのクラス別能力である「気配遮断」が高ランクであり、さらに『攻撃態勢に移るとランクが低下する』という欠点も夜間で確実に先手を取れるスキル「霧夜の殺人」によって補われているため、完璧な奇襲を可能としている。
- さらに、対戦終了の瞬間に目撃者と対戦相手の記憶から彼女の能力、真名、外見的特徴などの情報が消失する特殊スキル「情報抹消」も所有し、白昼堂々の対戦であっても問題なく発揮されるため、現場に残された証拠から論理と分析によって正体を導かれるまでの長期間に渡り存在を隠蔽することができる。
- ソウルイーターとしての効率も極めてよく、マスターからの魔力供給が見込めずとも殺害を繰り返すことで一線級の戦闘力を保持でき、他のサーヴァントの霊核を喰って自分を強化することもできる。そして元々人間ですらない真性の「魔」にあたるため身体能力も人間を超越しているうえ、「暗殺者」としての技術を本能的に非常に高い水準で発揮している。
- 「外科手術」の技能も会得しており、自身や他サーヴァントは勿論マスターの治療や令呪の転写を行うこともできる。だが120年前の技術でもあるため、ミミズが這ったような縫い方で見た目は保障されない。
- 自分を構成する怨霊を分離し、子供に憑依させて操る能力を持つ。憑依された人間は共通して腕が黒く変色し、魔力の籠もったメスを振るって攻撃を行うが、低級霊であるため除霊の技能によって浄化する事は容易で脅威度も低い。だが"自分たち"の幼い外見が相手の油断や戸惑いを誘うことも熟知しているアサシンは、大量の子供に憑依させることで「兵力」としてではなく「動く人質」として活用しており、相手の性格や方針にもよるが大きな足枷として使ってくる。
- その反面、悪霊の集合体であるため、教会の「洗礼詠唱」による浄化は彼女にとって最大の鬼門である。
ステータス[編集 | ソースを編集]
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アサシン | 六導玲霞 | C | C | A | C | E | C | 気配遮断:A+ | 霧夜の殺人:A 情報抹消:B 精神汚染:C 外科手術:E |
|
主人公 (Grand Order) | C | C | A | C | E | C | 気配遮断:A+ | 霧夜の殺人:A 情報抹消:B 外科手術:E |
宝具[編集 | ソースを編集]
- 暗黒霧都(ザ・ミスト)
- ランク:C
種別:結界宝具
レンジ:1~10
最大捕捉:50人
由来:産業革命の後の1850年代、ロンドンを襲った膨大な煤煙によって引き起こされた硫酸の霧による大災害。 - 現象の宝具化。霧の結界を張る結界宝具。硫酸の霧を半径数メートルに拡散させる。骨董品のようなランタンから発生させるのだが、発生させたスモッグ自体も宝具である。このスモッグには指向性があり、霧の中にいる誰に効果を与え、誰に効果を与えないかは使用者が選択できる。
- 強酸性のスモッグであり、呼吸するだけで肺を焼き、目を開くだけで眼球を爛れさせる。一般人は時間経過でダメージを負い、数分以内に死亡する。魔術師たちも対抗手段を取らない限り、魔術を行使することも難しい。サーヴァントならばダメージを受けないが、敏捷がワンランク低下する。
- 最大で街一つ包み込めるほどの規模となり、霧によって方向感覚が失われる上に強力な幻惑効果があるため、脱出にはBランク以上の直感、あるいは何らかの魔術行使が必要になる。
- 『Grand Order』では明確な使用はされないが、攻撃演出を見る限りでは下記の『解体聖母』の発動の際に併用していると思わしき部分がある。
- 解体聖母(マリア・ザ・リッパー)
- ランク:D~B(Apo)/D(Grand Order)
種別:対人宝具
レンジ:1~10
最大捕捉:1人
由来:霧の夜に娼婦を惨殺した、正体不明の殺人鬼「ジャック・ザ・リッパー」の逸話。 - 通常はランクDの4本のナイフだが、条件を揃える事で当時ロンドンの貧民街に8万人いたという娼婦達が生活のために切り捨てた子供たちの怨念が上乗せされ、凶悪な効果を発揮する。
- 条件とは『対象が女性(雌)である』『霧が出ている』『夜である』の三つ。このうち『霧』は自身の宝具『暗黒霧都』で代用する事が可能なため、聖杯戦争における戦いでは1つ目の条件以外は容易に満たすことができる。
- これを全て揃った状態で使用すると対象の霊核・心臓を始めとした、生命維持に必要な器官を蘇生すらできない程に破壊した状態で問答無用で体外に弾き出し、血液を喪失させ、結果的に解体された死体にする。“殺人”が最初に到着し、次に“死亡”が続き、最後に“理屈”が大きく遅れて訪れる。
- 条件が揃っていない場合は単純なダメージを与えるのみだが、条件が一つ揃うごとに威力が跳ね上がっていく。またアサシンを構成する怨霊が等しく持つ胎内回帰願望により、相手が宝具で正体を隠しても性別を看破することが可能で、より正確に使用する事ができる。
- この宝具はナイフによる攻撃ではなく、一種の呪いであるため、遠距離でも使用可能。それ故にこの宝具を防ぐには物理的な防御力ではなく、呪いへの耐性が必要となる。相手が女性限定とはいえ、いかに手を尽くしても物理的な対策が不可能な高威力攻撃を遠距離から与えることができ、なおかつスキル「情報抹消」により事前に対処を行うことも不可能という強力無比な宝具。ただし、中世以前の英霊の多くは一定以上の呪い耐性を持っている事が多いため、対策不能なほどの凶悪な効果を発揮するのは神秘に縁の薄い近代の英霊か、またはそもそも英霊ではない生身の存在が相手の場合に限られる。呪いの耐性を一定以上持つ多くのサーヴァント相手には相性が悪いため、魔術的に最高のマスターを得て3つの条件を揃えることで、ようやくハサンたちが使用する『ザバーニーヤ』の平均値に匹敵するだけのダメージを与えることができるとされる。実際、規格外クラスの呪い耐性を持つルーラーには、ほぼ完全な条件で決めたにも関わらず大したダメージを与えられなかった。
- 『Grand Order』では「自身に〔女性〕特攻状態を付与(1ターン)<オーバーチャージで効果アップ>+敵単体に超強力な防御力無視攻撃[Lv]」という効果のQuick宝具。
- 幕間の物語クリアでD+ランクに上昇し、宝具威力倍率が上昇する。
- 演出としては姿を隠してからのナイフによる直接攻撃のようになっており、Apocryphaでの設定どおりではなく、相手の耐性によって阻害されたりはしない。ジャンヌ相手でもクラス相性以外は普通にダメージが通る。
- 2020年3月25日に演出がリニューアルされ、街灯のようなランタンから霧が広がる演出、辺りが夜の街になる演出が追加されたが、ナイフによる直接攻撃なのは変わっていない。
- 解体聖女(マルタ・ザ・リッパー)
- ヴァン・ゴッホの幕間の物語2に登場する終末装置[注 1]が使用する宝具。
- 効果は『解体聖母』と同一。
真名:ジャック・ザ・リッパー[編集 | ソースを編集]
- ジャック・ザ・リッパー。世界中にその名を知られるシリアルキラー。日本ではそのまま「切り裂きジャック」と呼称されることが多い。
- 五人の女性を殺害しスコットランドヤードの必死の捜査にもかかわらず捕まることもなく姿を消した。
- ジル・ド・レェやエリザベート=バートリーのように、権力を持った人間が狂い、非道な振る舞いを行い、猟奇的な事件を起こしたのはどの時代にも存在し、殺人鬼という概念はあった。
- だがジャック・ザ・リッパーは金目当てでも体目当てでもなく、「ただ人間の肉体を破壊したかっただけ」としか思えない殺し方をしていた。
- アサシンとして召喚された彼女は数万以上の見捨てられた子供たち・ホワイトチャペルで堕胎され生まれることすら拒まれた胎児達の怨念が集合して生まれた怨霊。
- この怨霊が母を求め起こした連続殺人事件の犯人として冠された名前が“ジャック・ザ・リッパー”である。
- 後に犯行が魔性の者によるものと気づいた魔術師によって消滅させられたが、その後も残り続けた噂や伝承により反英雄と化した。
- ところが「ジャック・ザ・リッパー」という概念は、あらゆる噂と伝聞と推測がない交ぜとなった今、全てが真実で全てが嘘であるために「誰でもあって、誰でもない」「誰でもなくて、誰でもある」無限に等しい可能性を組み込まれた存在と化した。
- そのため、もはや「彼女たち」が「ジャック・ザ・リッパー」の伝説に取り込まれたのか、伝説を取り込んでしまったのかすら定かではなくなっている。
- 加えてアサシンを形成する子供の怨念は群体で一個体となっている以上、その子供の一人一人には名前もなく、世界に個体としての存在が認められていない。
- 現在でも切り裂きジャックの正体は明らかになっていないため、各クラスで召喚される度に姿を変貌させることになる。
- 「暗殺者」として顕現したジャックは姿も精神も幼い子供のものとなっているのだが、本当に「真犯人」なのかはやはり本人自身にも分からない状態である。
登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]
Fateシリーズ[編集 | ソースを編集]
- Fate/Apocrypha (企画段階)
- 〔アサシン (バーサーカー)〕キャラクターデザイン:真田茸人 / 設定制作:東出祐一郎
- Fate/Apocrypha
- 「黒」のサーヴァントとして登場。
- Fate/Grand Order
- 『ほぼ週間 サンタオルタさん』の開催に伴い実装。アサシンクラスとしては初の☆5クラスのサーヴァントであり、2017年10月に刑部姫が実装されるまで約二年もの間、唯一恒常召喚可能な☆5アサシンサーヴァントであった。
- 高難易度において使い勝手の良い保有スキルと、全サーヴァントでも最強クラスの性能を誇るQuick攻撃の持ち主。
- 期間限定イベント『復刻版:Apocrypha/Inheritance of Glory -Triumphal-』の開催に伴い、モーションが一新された。
- Fate/Grand Order Arcade
- 第四特異点『死界魔霧都市 ロンドン』の開幕に伴い実装。
- 同名の概念礼装で見せた服装をとる総身霊衣「メモリー・オブ・クオリア」[注 2]や、カラーバリエーション3種も実装されている。
Fate関連作品[編集 | ソースを編集]
- カプセルさーばんと
- さーばんとの一匹。
- Fate/Grand Order 英霊食聞録
- 第4話に登場。
- Fate/Grand Order フロム ロストベルト
- 最終話にて、第四特異点のメンバーとして登場。
その他[編集 | ソースを編集]
人間関係[編集 | ソースを編集]
Fate/Apocrypha[編集 | ソースを編集]
- 六導玲霞
おかあさん 。彼女との相性は最高クラスで、親子のような関係を結んでいる。- 相良豹馬
- 召喚者。だが、玲霞の願いの方が遥かに強く、敵として処分した。
- ジーク
- 撤退の直前に思わぬ反撃を受ける。それによって彼に激しい怒りを抱き、ジークも同胞を殺されていたことから明確に彼女の事を敵視している。
- 最期の瞬間に世界の醜さを彼に教え、大きな命題を突きつけた。
- 赤のセイバー
- 能力の相性が悪い敵。
- 彼女が有する宝具が最も効果を発揮する「女性」だが、『暗黒霧都』の効果を高い対魔力と直感に破られ、挙句には赤雷の「魔力放出」によって吹き飛ばされてしまう。
- 「霧夜の殺人」の先制攻撃を「直感」によって防がれたことで一度狙って仕留められなかった事を根に持っており、疲弊した時を狙って『食べる』つもりでいた。
- ルーラー
- 能力の相性が最悪な相手。
- ルーラーを聖杯を求めて参加したジークのサーヴァントと誤解して、始末しようと自分から姿を現してしまったのが聖杯大戦において彼女の最大の失敗と言える。
- 宝具の対象となる女性だが、英霊の中でもトップクラスの呪詛耐性を持つうえ、聖旗によるケタ違いの防御力もあったため、「解体聖母」を万全の態勢で発動させても仕留めることはできなかった。追い打ちをかけるように、鬼門である洗礼詠唱の使い手でもある。
- 彼女による心の痛みに耐えながらの浄化を受け入れ、黒のアサシンは聖杯大戦の舞台を降りることになった。
- 黒のアーチャー
- 面識はないが、二回も隙を狙った狙撃を受けて重傷を負わされており、どうにも苦汁を舐めさせられた相手。
- 赤のアーチャー
おかあさん を目の前で殺した女。- しかしその彼女が受け入れてしまったため「怨霊達は完全には浄化されず憎しみの感情だけが残留し、同調した赤のアーチャーと共に暴走する」という最悪の事態を引き起こした。
Fate/Grand Order[編集 | ソースを編集]
- ナーサリー・ライム
- 本編実装に先駆けてクリスマスイベントで共演。「クリスマスの光に惹かれて迷い出て来た亡霊」として、生前に救いが無かった者同士(厳密には異なるが)意気投合し、以降もしばしば共演している。
- 最近やたらとお茶会に招待されるが、面白いものを見つけるとフラフラとどこか消えてしまうジャックは、ちょくちょくナーサリーに説教されるとか。
- 事実上FGO世界では一番の親友と言ってもよく、自身の幕間の物語その2でも「もっとも攻撃されたくない相手」として彼女の姿を思い浮かべる程。
- アステリオス
- トナカイさん。2017年のクリスマスイベントではナーサリーともども迷宮で一緒に遊んでいた。
- ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ
- 新しいお友達。
- 年齢的に微妙に年上っぽいが、その年上らしさを微塵も感じさせない愛らしさが、ちょっと羨ましいらしい。
- 名前が呼びにくいのか、彼女が実装されたクリスマスイベントのネタから「スパムリリィ」呼ばわりしている。
- ポール・バニヤン
- 『マンガで分かる!Fate/Grand Order』では当初色々と酷い目に遭わされたものの、世話を焼いたのが功を奏して友好的な関係になっていった。
- 期間限定イベント『オール・ザ・ステイツメン! ~マンガで分かる合衆国開拓史~』でもナーサリーと共に面倒を見て友情を育んでいった。
- アビゲイル・ウィリアムズ
- 彼女のこともお友達にしたがっている。
でもナイフを持って追いかけるのはやめよう。 - 名も無きマスター
- 期間限定イベント『オール・ザ・ステイツメン! ~マンガで分かる合衆国開拓史~』の特異点におけるマスター。
- ハンバーグを作ってくれたりレシピを教えてくれたりするくらいの交流はあったはずなのだが、ウィスコンシンに放り出してシカゴに行ってしまった彼女を追いかけて行った先でのバニヤンへの仕打ちに激昂。
- 最後には助けを求める彼女を「あなたはおかあさんじゃない」というジャックにとっての最大の拒絶の言葉とともに見捨てた。
- ヴァン・ホーエンハイム・パラケルスス
- 第四特異点で共演。敵陣営として彼の指揮の下暗躍している。
- その時にかけられた言葉がかなり悪かったため根に持っているようで、終局特異点では彼の指示で戦うことをかなり嫌がっていた。
- ミズ・ロンドン
- 自身の幕間の物語その2で、シミュレータの中で出会った女性。
- どこか茫洋とした雰囲気であり、いつか出会うかもう出会った女性を思わせるため、安らぎを感じていた。
Fate/Grand Order フロム ロストベルト[編集 | ソースを編集]
- ベリル・ガット
- 最終話にて、「おかあさん」と表現していた事からマスター扱いの模様。
- 「ベリルとキリシュタリアの人理修復」の顛末とカルデアでの関係が気になるところである。
マンガで分かる!FGO[編集 | ソースを編集]
- ちびっこ王国のアーチャー
- ちびっこ王国の仲間。一緒に人をさらったりと仲は良い。
ちびちゅき![編集 | ソースを編集]
- 岡田以蔵
- 調理実習で悪戦苦闘していた彼に「野菜は人だと思えば簡単に切れるよ」と物騒なアドバイスをしていた。
- 軍隊では人をカボチャだと思えと教えるらしいが、逆は前代未聞であろう。
その他[編集 | ソースを編集]
- ジャック・ザ・リッパー (Fake)
- 同じ「ジャック・ザ・リッパー」の名を持つ、全く別の存在。「バーサーカー」のクラスでジャックを召喚すると彼が現れる。
- こちらのジャックは自由自在の変身能力を持つが、「10歳前後の少女」に変身しようとすると『Apocrypha』のジャックの姿になってしまう。
名台詞[編集 | ソースを編集]
Fate/Apocrypha[編集 | ソースを編集]
- ――生きたいよね?
――生きたい。
―――うん、分かったよ。契約しよう、おかあさん 。 - 生きているという実感が霧のように薄い玲霞。生きていた、と言えるかどうかすら定かではないジャック。
二人は運命的な出会いを果たす。
- 「ごめんね、おかあさん。ごめんね、ごめんね、ごめんね。
でも、かえりたいの。
かえりたいの、かえりたいの、かえりたいの―――」 - 悲しげに哭きながら、彼女は哀れな犠牲者を解体し、血の臭いが漂う欠片に頬を寄せ涙する。
- 「やだよ。まだお腹すいてるんだもん!!」
- アニメ版第6話より。『暗黒霧都』を吹き飛ばした赤のセイバーの啖呵に対して。
- 字だけだと解り難いが、邪悪な笑顔を浮かべながらドスの利いた声で言っている。担当声優の演技が光る。
- 「此よりは地獄。“わたしたち”は炎、雨、力――」
- 宝具『解体聖母』発動。現代に再現される、霧の夜の「殺人事件」。
- ジャック「ころして、あげる……!」
- ジーク「それはこちらの台詞だ、アサシン」
- ジャック「次は、ぜったいだからね」
- フィオレの暗殺に失敗して撤退しようとする彼女の前に立ちはだかったジークから「あの母たちのように、とても痛いこと」をされて。
- ジークも同胞を殺した存在として生まれて初めて「憎悪」の感情を彼女に向ける。ジークとジャック、どちらも純粋な存在だが、聖杯大戦では最早相容れる存在ではなくなっていた。
- 「世界は――とても、醜くて。
わたしたちはそのことを知っている。 それでもまだ、生きていたい?」 - 人間に幻想を抱いていたジークに奈落の果てを見せて。
- この問いは世界を知らぬ少年の胸にこの上なく致命的な傷を残し、彼は思い悩むことになる。
Fate/Grand Order[編集 | ソースを編集]
戦闘[編集 | ソースを編集]
- 「此よりは地獄。わたしたちは炎、雨、力――――殺戮をここに。『
解体聖母 』――――!!」 - 宝具発動。『Apocrypha』での詠唱に後半部分が追加されている。
イベント[編集 | ソースを編集]
- 「んー……やっぱり、やだな。あなたって、立派な魔術師さんなんだもの。」
「わたしたち、あなたが大嫌い! あ、おかあさん は大丈夫だよ!」
「へっぽこだからね!」 - コラボイベント『Apocrypha/Inheritance of Glory』でダーニックおよび主人公に対して。
- サーヴァントのマスター評としてはかなり辛辣だが、「素人でごめんね!」と半ばやけ気味の主人公に対して「だからすきー!」と無邪気に返すなど、悪気は全くなく一般人的感性の持ち主に対し好意的な言葉でもあるのがわかる。
- 実際にそれ以前でも主人公を一目見るなり『おかあさん?』と呼び、ジャックの冷酷な一面を知るジークは主人公への懐き様に驚いている。
ちびちゅき![編集 | ソースを編集]
- 「野菜を切るときはね…人だと思えばいいよ」
- 調理実習の際に苦戦している人へのアドバイス。物騒すぎるが、相手が同類だったためにうまくいった。
メモ[編集 | ソースを編集]
- 『Fate/strange Fake』にも同じ真名のバーサーカーが登場するが、全く別の存在。『Fake』のジャックは「狂気の象徴」、『Apocrypha』のジャックは「数万以上の見捨てられた子供たちの怨念」である。
- 彼女自身もバーサーカーとしての適性を持っており、そのクラスで召喚された場合、常に宝具で身を隠しながら魔力があるものを片っ端に解体して食らう「霧の怪物」となる。だが『TYPE-MOONエース9』掲載のFateシリーズ作品作家鼎談において、成田良悟氏と東出祐一郎氏の間ですり合わせが行われ、「アサシンで召喚した時のみ『Apocrypha』のジャックが現れ、バーサーカーのクラスで召喚すると『Fake』でのジャックが出る」「『Fake』のジャックが少女の姿に変身しようとすると『Apocrypha』のジャックの姿になってしまう」ということになった。
- 後に「ジャック・ザ・リッパー」という存在が無限の可能性を持つ存在であることが明らかになった。つまり、召喚するマスター、土地、クラスによって別々の「ジャック・ザ・リッパー」が召喚されることになる。「ジャック・ザ・リッパー」はいわば人類史におけるブラックボックスであるために、本当の「ジャック・ザ・リッパー」はどれが本物なのかはもはや判別不能とされている。
- そのため『Grand Order』では『fake』のジャックが登場するの可能性も十分にありえるが、一方で同作の幕間の物語「ジャック・キルズ・ジャック」にて他の「ジャック・ザ・リッパー」を容赦なく倒していたことから、彼女と他のジャックが会えば、介入無くしては殺し合いになる可能性がかなり高い。
- 「解体聖母」が最大の効果を発揮する「女性」は、赤の陣営のアサシン、アーチャー、セイバー、黒の陣営のセレニケ、フィオレ、バーサーカー、中立陣営のルーラーの計7名。
ただし、発動にはある程度の時間が必要という欠点もあるようで、彼女達と実際に「夜間で」対峙しても絶対勝利出来る訳ではない(事実、赤のセイバーもフィオレも暗黒霧都の影響下に陥りながら生還しているうえ、ルーラーに至っては完全な条件で決められたにも関わらずさしたる効果がなかった)。 - 『Apocrypha』の主人公ジークとは最終的な敵であるシロウ以上に対照的なキャラクター。
3巻解説で『Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ』の作者・桜井光は「触れる者達にさえ眩しささえ感じさせながら成長していくジークと、苦痛と死を撒く邪そのものでありながら無邪気なまでに寄り添う母と共に歩むジャック。幼さという共通点を持ちながら、相反して並び立つ両者。一方は数多くの想いや仲間たちと共に、もう一方はただ一つの母だけを傍らに。生き残るのは、果たしてどちらの純粋さか」と2人を対比したコメントを寄せていた。 - 母親に見捨てられ愛されなかった存在が根底にあるためか「母親」としての愛を強く求めている。その事もあり、マスターの事は性別関係なしに「おかあさん」と呼んでいる。
- サーヴァントが自らの意思で令呪で自害を命じられる前に、マスター(召喚者)から令呪を奪い殺害するという行為は、これまでのシリーズでは前代未聞だった。
- 彼女が起こした殺人事件は作中世界の日本やルーマニアで一般に報道される結果となった。
彼女の持つ「情報抹消」もあって、ジル・ド・レェの様に現場に魔術の痕跡を残したり、多くの一般人に目撃されたり、白昼堂々行動したりということはないため魔術協会・聖堂協会共に彼女の犯行に気づいていなかった。
結局、シギショアラに派遣された魔術師達がこのサーヴァントに全滅させられたことを協会が悟ったのは「ジャック・ザ・リッパー、ルーマニアで復活」と大々的に報道されてしまった後であった。
なお一般的な感性では、「被害者が皆鋭利な刃物で心臓を抜き取られており、被害者は十人以上で同じ場所に居たのにも関らず、極めて犯行時間が短かったため、証拠はおろか目撃者すら存在しない」事件は異常というしかない。
殺害方法は余りに残忍なため省かれているものの、一般の報道でもこの事件の詳細は伝えられており、一切のフォローがされていない。これは取りも直さず、魔術協会がこの事件について隠蔽工作を行うことが出来ないほどに遅れを取ったことを意味する。ユグドミレニアの反乱・聖杯大戦の勃発で混乱していた影響は少なくないが…。 - オンラインゲーム版『Apocrypha』での設定身長および体重は150cm、45kg。小説版執筆にあたって近衛氏によって現在の身長・体重が再設定されたのだが、プロフィールの更新を忘れてしまっていたために旧設定が書籍版『Apocrypha』、『Grand Order』にも残ってしまっていた。現在は修正されており『Grand Order』ではそれに合わせたバトルキャラの微調整も行われた。
- 『Grand Order』では宝具『解体聖母』は、1ターンの間女性特攻効果を獲得し、敵単体に防御力を無視した攻撃を行うのみの効果になっている。複雑になりすぎるためか、「夜であること」「霧が出ていること」は条件としては影響しない[注 3]。
- 召喚したマスターの精神状態、および彼女に下した命令や彼女に対する振る舞いに応じて彼女の持つ精神汚染が深まるという特性を持つ。
彼女を召喚したマスターの性格が悪属性であり、その度合いが強ければ精神汚染のランクは高まっていく。かつ、彼女に対して残虐な行いをしてもさらに精神汚染ランクは上昇する。- その為、『Apocrypha』ではマスターである六導玲霞(あるいは大本の召喚者である相良豹馬)に影響され文字通り残酷かつ残虐、それでいて無邪気でもある危険なサーヴァントとして町に殺戮を振りまいていたが、
『Grand Order』のマスターである主人公は「善・中立」特性故に多少の危うさはあれど、残虐性が抑えられ無邪気な幼い子供そのものの性格により近づいている。
ただし、容赦なく敵を惨殺する面は基本どの状態でも持ち合わせる故、油断ならないサーヴァントであることには変わらない。加えて、あまり甘やかしすぎると彼/彼女を回帰すべき『おかあさん』として認識し、解体して腹部に潜り込もうとする可能性があることも示唆されている。
- その為、『Apocrypha』ではマスターである六導玲霞(あるいは大本の召喚者である相良豹馬)に影響され文字通り残酷かつ残虐、それでいて無邪気でもある危険なサーヴァントとして町に殺戮を振りまいていたが、
話題まとめ[編集 | ソースを編集]
- 『ジャック・ザ・リッパー』
- 記録にある「ジャック・ザ・リッパー」による犯行と断言できる殺人事件は五件しかない。しかし当時の倫敦では大量殺戮や猟奇殺人が頻繁に起こっていたため、実際の被害者の数は現在でも正確には不明である。
- 断定の根拠は「売春婦の臓器が外科手術のように切除されていた」ということだけであるため、未遂や五体切断なども仮定すれば推定されていた被害者の候補は20人にも及ぶといわれている。
- ロンドンスモッグ事件
- 産業革命によって工業力が飛躍的に向上したイギリスだが、同時に公害という新たな社会問題が発生するようになる。中でもスモッグの被害は深刻で、多くの犠牲者を出してきたにも関わらず、具体的な対策は何ひとつ取られなかった。
- 1950年12月に発生したスモッグはかつてないほど大規模なもので、1ヶ月余りで2万人以上の死者を出す大惨事となった。これは戦争レベル、もしくはそれ以上の数値であり、日本で「交通戦争」と呼ばれた昭和三十年代と六十年代でさえ年間で一万人ちょっとの死者数である事を考えればいかにとんでもない数であるか分かる。
- ジャック・ザ・ストリッパー事件
- 1959年から1965年にかけて、ロンドンで8人の売春婦が殺害された連続殺人事件。被害者が売春婦だったのと服を脱がされていたので、このような名称となった。スコットランドヤードは総力を挙げて捜査するも事件は未解決のままとなっている。
- フィギュア
- 『Fate/Apocrypha』のキャラクターの中ではジャンヌ・ダルクと一二を争う早さで立体化された。
- キャラクター人気を見込んだ早期のフィギュア化が予想されていたモードレッド、アストルフォ等よりも彼女の立体化が早かった理由は、ガレージキットディーラー「Seiren蒸留所」ぱっとん氏が2012年夏のワンダーフェスティバル新作として発表したジャックのガレージキットがファット・カンパニーから2015年8月に商業ベースの彩色製品として発売されたため。2012年末開始の小説版『Fate/Apocrypha』と実は無関係である。
- そのため先述のフィギュアのデザインは近衛乙嗣氏によるものではなく、「Fate/Complete material 4 [Extra material]」の企画版Apocryphaや「TYPE-MOONエースVol.7」掲載小説版の真田茸人氏によるデザインを意識した造形になっている。
脚注[編集 | ソースを編集]
注釈[編集 | ソースを編集]
出典[編集 | ソースを編集]