「マシュ・キリエライト」の版間の差分

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;「外の世界はすごいですね。カルデアでは知りえなかった情報ばかりで……毎時間新しい発見の連続です。先輩は、どうですか?」
 
;「外の世界はすごいですね。カルデアでは知りえなかった情報ばかりで……毎時間新しい発見の連続です。先輩は、どうですか?」
 
: マイルーム会話「絆レベル1」。カルデアで生まれ育った彼女は、カルデア以外のことを知らない。
 
: マイルーム会話「絆レベル1」。カルデアで生まれ育った彼女は、カルデア以外のことを知らない。
: この会話が開放されるのは序章クリア直後であり、その時点ではまだ語られないマシュの素性を窺わせる台詞となっている。
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: この会話が開放されるのは第一部序章クリア直後であり、その時点ではまだ語られないマシュの素性を窺わせる台詞となっている。
  
 
; 「私達の時代に至るまで、多くの人々の戦いと、生活があった。歪んだものとはいえ……人類史をこうして肌で感じられる事は、私にとって幸福な事だと思います」
 
; 「私達の時代に至るまで、多くの人々の戦いと、生活があった。歪んだものとはいえ……人類史をこうして肌で感じられる事は、私にとって幸福な事だと思います」
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;「あと一つで、魔術王の企みは崩壊する……。先輩の旅も、サーヴァントとしての私の在り方も、もうじき終わるんですね」
 
;「あと一つで、魔術王の企みは崩壊する……。先輩の旅も、サーヴァントとしての私の在り方も、もうじき終わるんですね」
: マイルーム会話「絆レベル4」。第六章終盤で開放される(内容的には、そのまま第六章を終了させてカルデアに戻ってきた後を想定していると思われる)。果たして、彼女の旅路の果てに待つものは何なのか。
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: マイルーム会話「絆レベル4」。第一部第六章終盤で開放される(内容的には、そのまま第一部第六章を終了させてカルデアに戻ってきた後を想定していると思われる)。果たして、彼女の旅路の果てに待つものは何なのか。
  
 
;「お誕生日おめでとうございます。大変めでたいので、国を挙げての祭日にするべきではないでしょうか」
 
;「お誕生日おめでとうございます。大変めでたいので、国を挙げての祭日にするべきではないでしょうか」
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;「まったくもって困りものです。うっかり迷い込んだレベルです。ほぼネコと同義です。」<br />「───まあ、わたしも同じようなものですが。」<br />「勤めて二年ほど経過しますが、よくわかりません。のんびり忍びこんだレベルです。ほぼワニと同義です。」
 
;「まったくもって困りものです。うっかり迷い込んだレベルです。ほぼネコと同義です。」<br />「───まあ、わたしも同じようなものですが。」<br />「勤めて二年ほど経過しますが、よくわかりません。のんびり忍びこんだレベルです。ほぼワニと同義です。」
:主人公のカルデアに対する無知(によってオルガマリーが怒っていること)を指摘する、謎の比喩。
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: 第一部序章、主人公のカルデアに対する無知(によってオルガマリーが怒っていること)を指摘する、謎の比喩。
  
 
;「先輩。起きてください、先輩。<br /> ……起きません。ここは正式な敬称で呼びかけるべきでしょうか……<br /> ───マスター。マスター、起きてください、起きないと殺しますよ。」
 
;「先輩。起きてください、先輩。<br /> ……起きません。ここは正式な敬称で呼びかけるべきでしょうか……<br /> ───マスター。マスター、起きてください、起きないと殺しますよ。」
:序章、レイシフト直後の初っ端で主人公に言った台詞。突然の不穏な発言に主人公も思わず聞き返すが、本人によると「殺されますよ」の言い間違いとのことらしい。
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: 第一部序章、レイシフト直後の初っ端で主人公に言った台詞。突然の不穏な発言に主人公も思わず聞き返すが、本人によると「殺されますよ」の言い間違いとのことらしい。
  
 
;「マシュ・キリエライトと言います! デミ・サーヴァントです!」
 
;「マシュ・キリエライトと言います! デミ・サーヴァントです!」
: 第三章にて、黒髭から「名前教えてくれないと今夜夢に見ちゃうゾ」と脅されての即答。そんなに嫌だったのだろうか。
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: 第一部第三章にて、黒髭から「名前教えてくれないと今夜夢に見ちゃうゾ」と脅されての即答。そんなに嫌だったのだろうか。
 
: 余談だが後半については、サテー氏の四コマ漫画のマシュが事あるごとにデミ・サーヴァントだと主張することからのネタだろうか。
 
: 余談だが後半については、サテー氏の四コマ漫画のマシュが事あるごとにデミ・サーヴァントだと主張することからのネタだろうか。
  
 
;「魔術王ソロモン。あなたはレフ・ライノールと同じです。」<br />「あらゆる生命への感謝がない。人間の、星の命を<ruby><rb>弄</rb><rt>もてあそ</RT></RUBY>んでいる……!」
 
;「魔術王ソロモン。あなたはレフ・ライノールと同じです。」<br />「あらゆる生命への感謝がない。人間の、星の命を<ruby><rb>弄</rb><rt>もてあそ</RT></RUBY>んでいる……!」
:第四章でソロモンに対しての台詞。
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: 第一部第四章でソロモンに対しての台詞。
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; 「聖杯戦争!?<br />まさか特異点Xのことですか!?」
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: 第一部第六章にて、アトラス院の中でのホームズによる真相の究明の中、驚いた発言。『特異点F』のはずが『特異点X』と呼んでいる。初めて主人公と共に旅に出た冬木においてはオルガマリーはその特異点を『空間特異点F』と呼んでおり、冬木にレイシフトした際も同じくマシュも冬木を『特異点F』と述べていたはずなのだが……。最初から常に一緒に旅をしてきたはずなのにマシュの記憶に何が起こっているのか。
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: また、『MELTY BLOOD 路地裏ナイトメア』では単行本の帯にてその舞台の名を『特異点X-2』と表記されている。
  
 
; 「た────あっっっっっ!<br />お──こ──り――ま――し――た――っ!!!!」<br />「完全に怒り心頭です! 私の中にはもういませんが、<br />きっと彼もそうだと思います!」<br />「ですので、代弁させていただきます!<br />サー・ランスロット! いい加減にしてください!」
 
; 「た────あっっっっっ!<br />お──こ──り――ま――し――た――っ!!!!」<br />「完全に怒り心頭です! 私の中にはもういませんが、<br />きっと彼もそうだと思います!」<br />「ですので、代弁させていただきます!<br />サー・ランスロット! いい加減にしてください!」
: 第六章にて。自分と融合した英霊の正体を知ったことから、王が過ちを犯していると知りつつ従い続けるランスロットに対し、怒りを爆発させた。
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: 第一部第六章にて。自分と融合した英霊の正体を知ったことから、王が過ちを犯していると知りつつ従い続けるランスロットに対し、怒りを爆発させた。
  
 
; 「ご安心を、マスター!<br />わたしは決して、あの人には負けませんっ!」<br />「この盾が、この鎧が、この胸が、そう叫んでいるのです!<br />だって、だって───!」<br />(霊基第3段階へ再臨)<br />「わたしはマシュ・キリエライト!<br />与えられた英霊の<ruby><rb>真名</rb><rt>な</RT></RUBY>はギャラハッド!」<br />「この<ruby><rb>霊基</rb><rt>からだ</RT></RUBY>にかけて、<br />今こそ円卓の不浄を断ちましょう───!」
 
; 「ご安心を、マスター!<br />わたしは決して、あの人には負けませんっ!」<br />「この盾が、この鎧が、この胸が、そう叫んでいるのです!<br />だって、だって───!」<br />(霊基第3段階へ再臨)<br />「わたしはマシュ・キリエライト!<br />与えられた英霊の<ruby><rb>真名</rb><rt>な</RT></RUBY>はギャラハッド!」<br />「この<ruby><rb>霊基</rb><rt>からだ</RT></RUBY>にかけて、<br />今こそ円卓の不浄を断ちましょう───!」
:怒りのまま、ランスロットに決闘を申し込んでマスターの度肝を抜いた後に。
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: 怒りのまま、ランスロットに決闘を申し込んでマスターの度肝を抜いた後に。
:これによりマシュの鎧はギャラハッドのものに更に近づき、能力も上昇した。
+
: これによりマシュの鎧はギャラハッドのものに更に近づき、能力も上昇した。
  
 
; 「いえ、ノーです三蔵さん。」<br />「父に見えたのは子供の頃だけ。<br />そうギャラハッド氏の霊基は証言したがっています。」<br />「実際、ランスロット卿とギャラハッド卿の仲は<br />そう良くなかったはず。」<br />「そうですよね、お父さん!」
 
; 「いえ、ノーです三蔵さん。」<br />「父に見えたのは子供の頃だけ。<br />そうギャラハッド氏の霊基は証言したがっています。」<br />「実際、ランスロット卿とギャラハッド卿の仲は<br />そう良くなかったはず。」<br />「そうですよね、お父さん!」
:ランスロットとギャラハッドが親子と教えられ、「親子なの、あの二人!?」と驚愕した三蔵に対する無慈悲な即答。一方で生前は呼ばなかった父呼ばわりを唐突にされたため、ランスロットもショック死しかけていたが、彼の受難はこれが始まりに過ぎなかった。
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: ランスロットとギャラハッドが親子と教えられ、「親子なの、あの二人!?」と驚愕した三蔵に対する無慈悲な即答。一方で生前は呼ばなかった父呼ばわりを唐突にされたため、ランスロットもショック死しかけていたが、彼の受難はこれが始まりに過ぎなかった。
  
 
; 「穀潰し!<br />顔に似合わずやりますね、お父さん!」<br />「――なにを言ってるんですか?<br />もう一度言いますよ、なにを言ってるんですか?」<br />「いままさに開戦一分前なのに、<br />ランスロット卿は頭の病気なのですか?」<br />「サー・ランスロット!<br />今さらノコノコお疲れ様です!」
 
; 「穀潰し!<br />顔に似合わずやりますね、お父さん!」<br />「――なにを言ってるんですか?<br />もう一度言いますよ、なにを言ってるんですか?」<br />「いままさに開戦一分前なのに、<br />ランスロット卿は頭の病気なのですか?」<br />「サー・ランスロット!<br />今さらノコノコお疲れ様です!」
:上述の台詞の後、第六章後半の各所で容赦なく投げかけられるランスロットへの痛烈な言葉の矢の数々。
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: 上述の台詞の後、第六章後半の各所で容赦なく投げかけられるランスロットへの痛烈な言葉の矢の数々。
 
:<del>もうやめて!ランスロットのライフポイントはゼロよ!</del>
 
:<del>もうやめて!ランスロットのライフポイントはゼロよ!</del>
  
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; 「でも、私はそれ以上に、あの信頼を信じたい。<br /> あの奇蹟を、大切にしたいのです。」<br />「……はい。<br />わたしは一度、死にました。<br />すごい爆発が起きて、瓦礫が落ちてきて……<br />下半身の感覚が、すべて失われて。<br />あと二分保たない、と正確に把握もできました。<br />……正直、ちょっと怖かったです。<br />残されたわずかな時間で何ができるのかを考えたら、<br />何もできないと分かったので。」<br />
 
; 「でも、私はそれ以上に、あの信頼を信じたい。<br /> あの奇蹟を、大切にしたいのです。」<br />「……はい。<br />わたしは一度、死にました。<br />すごい爆発が起きて、瓦礫が落ちてきて……<br />下半身の感覚が、すべて失われて。<br />あと二分保たない、と正確に把握もできました。<br />……正直、ちょっと怖かったです。<br />残されたわずかな時間で何ができるのかを考えたら、<br />何もできないと分かったので。」<br />
:深夜に一人で泣いていたベディヴィエールに会い、成り行きから「獅子王と対決することは怖くないのか」と聞かれ、胸中を語り始める。
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: 深夜に一人で泣いていたベディヴィエールに会い、成り行きから「獅子王と対決することは怖くないのか」と聞かれ、胸中を語り始める。
  
 
; 「───でも。<br />手を握ってくれる人がいた。<br />あの炎の中で、助けてくれた人がいた。<br />……もちろん、わたしを助けることは不可能です。<br />その人も、それをはっきりと理解していました。<br />その人はわたしと違って、自分の命が大切な人です。<br />自分が死ぬ事が怖くて、両膝が震えていました。<br />なのに、わたしを気遣ってくれました。<br />わたしのせいで、その人まで死んでしまう――<br />そんな思いをわたしがしないようにと、<br />笑顔で、わたしの手を握ってくれたのです。<br />……いま目の前にあるわたしの死は変えられない。<br />ならその最期の瞬間まで、せめて気持ちを楽にする事が<br />いまできる最善だとその人は信じ、行動した。<br />……あの時の手の温かさを、わたしは覚えています。<br />そしてそれが、ギャラハッドさんを呼び起こした。」
 
; 「───でも。<br />手を握ってくれる人がいた。<br />あの炎の中で、助けてくれた人がいた。<br />……もちろん、わたしを助けることは不可能です。<br />その人も、それをはっきりと理解していました。<br />その人はわたしと違って、自分の命が大切な人です。<br />自分が死ぬ事が怖くて、両膝が震えていました。<br />なのに、わたしを気遣ってくれました。<br />わたしのせいで、その人まで死んでしまう――<br />そんな思いをわたしがしないようにと、<br />笑顔で、わたしの手を握ってくれたのです。<br />……いま目の前にあるわたしの死は変えられない。<br />ならその最期の瞬間まで、せめて気持ちを楽にする事が<br />いまできる最善だとその人は信じ、行動した。<br />……あの時の手の温かさを、わたしは覚えています。<br />そしてそれが、ギャラハッドさんを呼び起こした。」
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;「今なら分かります。英霊ギャラハッドが認めたのは<br />わたしだけではないのです。<br />彼はわたしと先輩を───<br />そういう事ができる人間の善性を信じてくれた。」<br />「わたしは助けられたのではなく、委ねられた。<br />そういうもののために生きなさい、と。」<br />「……だから、怖くても戦うのです。<br />わたしはわたしが見た、あの美しいものの為に───<br />素晴らしい奇蹟のお礼に、<br />こうしてまだ生きているのですから。」
 
;「今なら分かります。英霊ギャラハッドが認めたのは<br />わたしだけではないのです。<br />彼はわたしと先輩を───<br />そういう事ができる人間の善性を信じてくれた。」<br />「わたしは助けられたのではなく、委ねられた。<br />そういうもののために生きなさい、と。」<br />「……だから、怖くても戦うのです。<br />わたしはわたしが見た、あの美しいものの為に───<br />素晴らしい奇蹟のお礼に、<br />こうしてまだ生きているのですから。」
:自分が見た人間の善性、美しさをギャラハッドも認めてくれたからこそ力を委ねられたと彼女は信じ、それを守るために戦うと言葉を結ぶ。
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: 自分が見た人間の善性、美しさをギャラハッドも認めてくれたからこそ力を委ねられたと彼女は信じ、それを守るために戦うと言葉を結ぶ。
  
 
;「それはありません。<br />決して、そんな事はありえない。<br />わたしも、このわたしの体も断言しています。<br />ベディヴィエールさんが求めた旅の終わりが、<br />無意味なもののはずがない。<br />だって貴方は……<br />きっと、いつでも旅を終わらせられたはずです。」<br />「でも終わらせなかった。<br />どんなに辛くて怖くても、ここまでやってきています。<br />それは自分のためではなく、<br />他の誰かのための旅だったから。<br />ベディヴィエール卿は臆病者ではあっても、<br />卑怯者ではなかったから。<br />だから───きっと、旅の終わりには意味があります。<br />貴方の長く歩いた痕跡に酬いるだけの、最後の救いが。」
 
;「それはありません。<br />決して、そんな事はありえない。<br />わたしも、このわたしの体も断言しています。<br />ベディヴィエールさんが求めた旅の終わりが、<br />無意味なもののはずがない。<br />だって貴方は……<br />きっと、いつでも旅を終わらせられたはずです。」<br />「でも終わらせなかった。<br />どんなに辛くて怖くても、ここまでやってきています。<br />それは自分のためではなく、<br />他の誰かのための旅だったから。<br />ベディヴィエール卿は臆病者ではあっても、<br />卑怯者ではなかったから。<br />だから───きっと、旅の終わりには意味があります。<br />貴方の長く歩いた痕跡に酬いるだけの、最後の救いが。」
:旅の終わりが無意味なものかもしれないことへの恐怖を吐露したベディヴィエールの言葉を静かに否定し、励ます。彼女もまた、終わりの見える長い旅を続けている身であるからか。
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: 旅の終わりが無意味なものかもしれないことへの恐怖を吐露したベディヴィエールの言葉を静かに否定し、励ます。彼女もまた、終わりの見える長い旅を続けている身であるからか。
  
 
;「それは違う!<br />違う、ことです!<br />あなたは間違っている。<br />あなたのいう幸福を、わたしは認めません!<br />なぜなら、わたしは!<br />この時代で、多くの命を見てきたから!<br />子供を助けるために命を落とした人がいました!<br />その事を嘆く人がいました!<br />そして───それでも、生き続けると。<br />自分が生きているかぎり、<br />お母さんの人生は続くと顔をあげた人がいました!<br />終わりは無意味ではないのです。<br />命は先に続くもの、その場かぎりのものではなく!<br />いつまでもいつまでも、多くのものが失われても、<br />広く広く繋がっていくものなのです!」
 
;「それは違う!<br />違う、ことです!<br />あなたは間違っている。<br />あなたのいう幸福を、わたしは認めません!<br />なぜなら、わたしは!<br />この時代で、多くの命を見てきたから!<br />子供を助けるために命を落とした人がいました!<br />その事を嘆く人がいました!<br />そして───それでも、生き続けると。<br />自分が生きているかぎり、<br />お母さんの人生は続くと顔をあげた人がいました!<br />終わりは無意味ではないのです。<br />命は先に続くもの、その場かぎりのものではなく!<br />いつまでもいつまでも、多くのものが失われても、<br />広く広く繋がっていくものなのです!」
:「自分によって価値が落ちないように停止され、保管されることこそが人間の幸福」と語った獅子王に、彼女は真っ向からそれを否定し、立ち向かう。最果ての荒波を前に、命の在り方を示さんとして。
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: 「自分によって価値が落ちないように停止され、保管されることこそが人間の幸福」と語った獅子王に、彼女は真っ向からそれを否定し、立ち向かう。最果ての荒波を前に、命の在り方を示さんとして。
  
 
;「いきます……!<br />マスター・○○、わたしに力を……!」<br />「見ていてください所長───<br />今こそ、人理の礎を証明します……!!!!」<br />「其は全ての疵、<br />全ての怨恨を癒す我らが故郷───<br />顕現せよ、<br />『<ruby>いまは遙か理想の城<rb></rb><rt>ロード・キャメロット</RT></RUBY>』!」
 
;「いきます……!<br />マスター・○○、わたしに力を……!」<br />「見ていてください所長───<br />今こそ、人理の礎を証明します……!!!!」<br />「其は全ての疵、<br />全ての怨恨を癒す我らが故郷───<br />顕現せよ、<br />『<ruby>いまは遙か理想の城<rb></rb><rt>ロード・キャメロット</RT></RUBY>』!」
:放たれた聖槍の一撃を前に、遂に宝具が解放されその真の姿を現す。
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: 放たれた聖槍の一撃を前に、遂に宝具が解放されその真の姿を現す。
  
 
;「……はい!<br />サー・ベディヴィエールの要請に全力で応えます!」
 
;「……はい!<br />サー・ベディヴィエールの要請に全力で応えます!」
:ベディヴィエールの真実を知り、最後の供を頼まれて。彼の忠義と覚悟に涙しながら、獅子王との最後の戦い――「聖剣の返還」に臨む。
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: ベディヴィエールの真実を知り、最後の供を頼まれて。彼の忠義と覚悟に涙しながら、獅子王との最後の戦い――「聖剣の返還」に臨む。
  
 
;「よろしくお願いします、ジャガーマンさん。先輩の正式サーヴァント、マシュ・キリエライトです」
 
;「よろしくお願いします、ジャガーマンさん。先輩の正式サーヴァント、マシュ・キリエライトです」
: 第7章『絶対魔獣戦線バビロニア』にて、ジャガーマンと笑顔で握手して。
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: 第一部第七章『絶対魔獣戦線バビロニア』にて、ジャガーマンと笑顔で握手して。
 
: 仲間になった経緯があっさりとしたマスター目的だったためか、この素早い牽制にジャガーマンは野生の感で「怖い子」と理解した。
 
: 仲間になった経緯があっさりとしたマスター目的だったためか、この素早い牽制にジャガーマンは野生の感で「怖い子」と理解した。
  
 
;「……良かった。これなら何とかなりそうです、マスター。」<br />「今まで、ありがとうございました。先輩がくれたものを、せめて少しでも返したくて、弱気を押し殺して、旅を続けてきましたが───<br />ここまで来られて、わたしは、わたしの人生を意義あるものだったと実感しました。<br />……ドレイク船長の言った通り。最期の時に、わたしは、わたしの望みを知ったのです。」<br />「……でも、ちょっと悔しいです。わたしは、守られてばかりだったから――最後に一度ぐらいは、先輩のお役に、立ちたかった。」
 
;「……良かった。これなら何とかなりそうです、マスター。」<br />「今まで、ありがとうございました。先輩がくれたものを、せめて少しでも返したくて、弱気を押し殺して、旅を続けてきましたが───<br />ここまで来られて、わたしは、わたしの人生を意義あるものだったと実感しました。<br />……ドレイク船長の言った通り。最期の時に、わたしは、わたしの望みを知ったのです。」<br />「……でも、ちょっと悔しいです。わたしは、守られてばかりだったから――最後に一度ぐらいは、先輩のお役に、立ちたかった。」
:終章にて、ゲーティアの第三宝具を防ぎながら。
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: 第一部終章にて、ゲーティアの第三宝具を防ぎながら。
:これほどの戦いを続けてきながら、彼女のマスターに対する感謝への返しとしては何一つとして足りていなかった。
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: これほどの戦いを続けてきながら、彼女のマスターに対する感謝への返しとしては何一つとして足りていなかった。
:…たとえそれが"ただあの朝に出会っただけ"という些細なきっかけであったとしても。
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: …たとえそれが"ただあの朝に出会っただけ"という些細なきっかけであったとしても。
  
 
;「───そして、巨王は立ち上がりました」<br />「それは古代ペルシャの王。アケネメス朝最後の王」<br />「逆臣バガアスを粛清し、国を正し、運命の相手たる征服王イスカンダルと激突した巨王」<br />「世界最高の戦闘王に立ちはだかった、大いなる壁。無限の勇猛を称えた、巨大な男」<br />「その名はダレイオス三世。彼を倒し得るのは世界にただひとり、イスカンダルのみ」<br />「故に彼は無敵でした。並み居る敵兵をものともせず、打ち砕きます」<br />「左翼から敵大隊、接近。けれど」<br />「絶対無敵。ただ、敵兵は打ち砕かれてゆきます」<br />「右翼から敵大隊、接近。当然───」<br />「究極無敵。ただ、敵兵は薙ぎ払われるのみです」<br />「強大なり、ダレイオス三世。勇壮なり、ダレイオス三世」<br />「その猛進は止まることがありません。それは、まるでかつての生前に戦った征服王を彷彿とさせて」
 
;「───そして、巨王は立ち上がりました」<br />「それは古代ペルシャの王。アケネメス朝最後の王」<br />「逆臣バガアスを粛清し、国を正し、運命の相手たる征服王イスカンダルと激突した巨王」<br />「世界最高の戦闘王に立ちはだかった、大いなる壁。無限の勇猛を称えた、巨大な男」<br />「その名はダレイオス三世。彼を倒し得るのは世界にただひとり、イスカンダルのみ」<br />「故に彼は無敵でした。並み居る敵兵をものともせず、打ち砕きます」<br />「左翼から敵大隊、接近。けれど」<br />「絶対無敵。ただ、敵兵は打ち砕かれてゆきます」<br />「右翼から敵大隊、接近。当然───」<br />「究極無敵。ただ、敵兵は薙ぎ払われるのみです」<br />「強大なり、ダレイオス三世。勇壮なり、ダレイオス三世」<br />「その猛進は止まることがありません。それは、まるでかつての生前に戦った征服王を彷彿とさせて」

2017年2月11日 (土) 21:50時点における版

マシュ・キリエライト

  • クラス:シールダー
  • スペル:Mash Kyrielight
  • 身長:158cm / 体重:46kg
  • 出典:Fate/Grand Order
  • 地域:カルデア
  • 属性:秩序・善 / カテゴリ:地
  • 性別:女性
  • 年齢:16歳(『Grand Order』プロローグ時点)
  • CV:種田梨沙(初代)→高橋李依(2代目)

Fate/Grand Order』で主人公が最初に出会う少女であり、パートナー。「盾兵」のデミ・サーヴァント

略歴
人理継続保障機関カルデアの局員。
生誕年は西暦2000年[1]。『Grand Order』のプロローグで16歳の誕生日の朝、カルデアにやって来た主人公と運命的な出会いを果たす。
カルデアの前所長マリスビリーが人間と英霊を融合させることで英霊を「人間に」するため遺伝子操作によって作り出した、英霊を呼ぶのに相応しい魔術回路と無垢な魂を持った人間。設定されている寿命は長くても18歳と短命で、『Grand Order』第六章の時点であと1年生きられるかどうかという状態であり、終章では寿命的な面と戦闘面もほぼ限界に達していた。
英霊と人間を融合させるデミ・サーヴァント実験の被検体となり、英霊の召喚自体は成功したものの、彼女の中に召喚された英霊ギャラハッドはその高潔さから彼女と融合することも、彼女の死亡を招く彼女の体からの退去も拒み、彼女の中で眠りにつくことを選んだ。その後はDr.ロマンの「マシュのマスター適性は一流のものであり、これを活用しないのは資源の無駄だ」という説得によってカルデアのスタッフ入りし、半年も経たずにマスター候補Aチーム主席となる。
ギャラハッドは召喚以降沈黙を守り続けたが、『Grand Order』本編開始から間もなくカルデアを襲った破壊工作で致命傷を負った彼女に手を差し伸べて最後まで寄り添おうとした主人公に心打たれ、マシュとの間に「過去の異変の排除」を条件に戦闘能力を譲り受ける契約を交わし、人間と英霊の融合体「デミ・サーヴァント」として彼女を蘇生させて消滅した。これ以降マシュは主人公をマスターとして、シールダーのクラスのサーヴァントとして共に聖杯探索を行っていくこととなる。
なお、戦闘能力を譲ったギャラハッドは真名も告げずに消滅してしまったため、当初マシュは自身の宝具はおろかクラス名すら解らない状態であった(三章においては自身をシールダークラスのサーヴァントとして認識しているが、それ以前は何のクラスか他の英霊に質問されても答えられなかった)。
ちなみに人間であった頃には眼鏡に白衣と研究者然とした服装を纏っていたが、シールダーとなってからは視力も向上したのか眼鏡を外し、初期状態のままでは少々露出の多いサーヴァントとしての姿のままで行動している。一応カルデアでの待機中には元の眼鏡を付けた白衣姿に戻っているようだ。
人物
一人称は「わたし」。
性格は真面目、純真さ故にたまに天然。時折「独特な台詞回し」をすることもある。
研究員として以前からカルデアに居たにも関わらず、後からやって来た主人公を「先輩」と呼ぶ。読書や勉学は数多くしてきたのか知識は豊富で、魔術や歴史、英雄について主人公に説明するシーンも多いが、反対に人生経験は希薄であるため、主人公のような普通の人間なら驚かないような物事にも新鮮そうな反応を見せる。
感情表現が苦手で、人の感情の機微などにも疎く、人間臭い一面を持つサーヴァントに驚いたり、感心することもある。
主人公に対して初対面の時から「敵意も脅威も感じなかった」と信頼を寄せ、シールダーとなってからも一途な信頼を向ける。主人公が特に女性サーヴァントから好意を向けられると「妬く」こともあり、中には必死に主人公を引き止めたり、叱ったりする場面もある。しかし自分が「恋心を抱いている」事を自覚しておらず、アルテミスや清姫にその事を指摘されても不思議がっている一面も見られる。
自分からしっかり挨拶をし、相手に会話、意見を求めている。一方で外面こそクールでしっかりしているように見えるが、芯は至って真逆の「恐がり」。どれだけ強くなっても戦うのはいつも怖いが主人公のために頑張っている。彼女はマスターを守ることを第一に考え、マスターが危機に陥れば命を投げ出すくらいであるが、そこに戦士としての覚悟や経験が全くなく、元から持つ恐怖と戸惑いを克服しないままソレを実行する姿を子ギルは「容易く折れそうが故の可憐さ」と評している。
意外とお祭り好きで、イベントの時には普段の様子からは想像もつかないほどテンションの高い振る舞いを見せることもある。また酒に非常に弱く、酔うと積極的になりやたらと主人公に抱きついたりする。他にも、『人魚姫』に胸をときめかせたり、主人公の夢の中で自分がお姫様として登場していたと知ると機嫌が良くなったりとかなりの乙女でもある。
能力
元々カルデアのマスター候補だったのだが、「戦闘訓練ではいつでも居残りだった」と語る辺り運動神経はそこまでよろしくは無かった模様。
人間だったころから謎生物であるフォウの言語を理解できた他、言語を話せない一部の「狂戦士」のサーヴァントともある程度なら意思の疎通は可能な模様。
「デミ・サーヴァント」として蘇生した後は融合したサーヴァント=ギャラハッドの能力が使用可能となっている。
身体能力などもかなり向上しており、人間や悪霊、魔物相手であれば危なげなく戦えるが、完全なサーヴァントと比べると劣るらしい。
それでも通常のサーヴァントであるカーミラをして「熟練の技」と言わしめるほどの技量を持っているのだが、これはギャラハッドの技量がそのまま反映されていると思われる。
また、半分は人間であるために霊体化などは不可能なようだが、半分は英霊であるためか肉体的な疲労にはかなり耐性があり、眠らなくとも十全に能力を発揮できる。
憑依継承
サクスィード・ファンタズム。
デミ・サーヴァントが持つ特殊スキル。憑依した英霊が持つスキルを一つだけ継承し、自己流に昇華する。
マシュの場合は『魔力防御』。魔力放出と同タイプのスキルで、魔力をそのまま防御力に変換するというもの。
膨大な魔力を持つ英霊なら一国をも守護する聖なる壁を形成可能というかなり強力なスキル。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
シールダー 主人公 (Grand Order) C A D B C - 対魔力:A
騎乗:C
自陣防御:C
憑依継承:?
今は脆き雪花の壁
→誉れ堅き雪花の壁
時に煙る白亜の壁
奮い断つ決意の盾
第1スキル「今は脆き雪花の壁」は、
第六章で「誉れ堅き雪花の壁」に強化。
第3スキルは当初は「戦闘続行:C」だったが、
第四章追加時のアップデートにて「奮い断つ決意の盾」に変更された。
憑依継承、自陣防御はFGO未実装

宝具

仮想宝具 疑似展開/人理の礎(ロード・カルデアス)
ランク:D
種別:対人宝具
レンジ:1
最大捕捉:-
憑依した英霊の真名が分からぬままマシュが本能に従って展開した宝具。前方に強力な守護障壁を展開する。当然宝具の真名も知らないため、この名前は便宜上オルガマリーが命名したもの。
作中では「マシュにも意味のある名前」「ぴったりな名前」とどこか曖昧に表現されるが、プロフィールでは「カルデアスの名を冠しているのはマシュの根底にある願いが、“人類の未来を見る”ものであるからだと思われる」とより直接的に言及されている。
宝具ランクこそDと低いものの、シナリオ上ではクー・フーリン曰く「抜群の相性」によってセイバーオルタの「約束された勝利の剣」を防いだり、ジャンヌの「我が神はここにありて」とともに2人がかりでファヴニールのブレスを一時的にとはいえ防いでジークフリートが回復するまでの時間を稼いだり、ブーディカとともに2人がかりで対城宝具級の威力を発したアルテラの「軍神の剣」を防いだりするなど、主人公たちの命を救う活躍を幾度も見せている。
作中における戦闘以外での使い道として、触媒にしてカルデアの召喚サークルを設置する他、聖杯を一つ程度だか仕舞うスペースを作られている。何故か、ピクニック中にシート代わりに弁当の下にひいてたりする事も。
『Grand Order』ではゲーム的に「味方全体の防御力をアップ(3ターン)〈オーバーチャージで効果UP〉+ダメージカット状態を付与[Lv.1~](3ターン)」として設定されている。
アーチャー曰く、本来は盾として用いるような代物ではないらしいが…?
いまは遙か理想の城(ロード・キャメロット)
ランク:B+++
種別:対悪宝具
英霊・ギャラハッドが持つ宝具であり、「人理の礎」の本来の姿。白亜の城キャメロットの中心、円卓の騎士たちが座る円卓を盾として用いた究極の守り。前方に白亜の城を展開する。
強度は使用者の精神力に比例し、使用者の心が折れなければその城壁と正門も決して崩れことのないが、逆に言えばその心に迷い・曇り・汚れがあれば綻びを生み、壊されてしまう。初めてその真名を解放した時は通常の規格の宝具の最高級火力よりも桁違いの威力を有していた獅子王の「最果てにて輝ける槍」をベディヴィエールの指南もあって防ぎ切った。
またこの多くの英雄が集った円卓は「英霊を集める」ものであるためカルデアが英霊の召喚を安定させるための触媒としても使用されており、マシュと契約していること自体が多くの英霊を集める下地となっている。
『Grand Order』ではゲーム的に「味方全体の防御力をアップ(3ターン)〈オーバーチャージで効果UP〉&ダメージカット状態を付与[Lv.1~](3ターン)+自身を除く味方全体の攻撃力をアップ(3T)」として設定されている。防御力アップ、ダメージカットそれぞれが(宝具レベルが上昇したことで)「疑似展開/人理の礎」より強化されており、また倍率の大きい攻撃力アップ効果が追加されたため、攻防ともに味方を大きく強化する。

登場作品と役柄

Fate/Grand Order
  • 〔シールダー〕キャラクターデザイン:武内崇 / 設定作成:奈須きのこ / レア度:☆3→☆4
レア度が設定されているのはシステム上のもので、召喚(ガチャ)から登場することはなく、また他のサーヴァントと違ってシナリオの進行に伴ってレベル上限の解放、及び絆レベル、レア度の上昇が行われる特別な扱いをされる。
特に第六章後半からクリアにかけて、宝具の真名解放による変化および宝具レベルの上昇、そしてレア度が上昇することによる基礎ステータス及び上限レベルの変更(順番はこちらが先)と、大きく強化される。
また、第五章途中で発生するイベントで「より強い決意の表れ」として戦闘モーション及び戦闘中のボイスの大半が一新される。そのあと前述のレア度上昇によって戦闘グラフィックが変化するが、これは他のサーヴァント同様外見のみでモーションやボイスは一新後のものと共通。
コハエース
型月一武道会に坂田金時とペアを組んで出場。
登場当時は『Fate/Grand Order』は一枚絵が公開されていたのみだったので、一言も台詞は無く、見返りポーズから全く動かない。
ちびちゅき!
相も変わらずの後輩属性のために可愛がられ、生徒会に勧誘される。

人間関係

Fate/Grand Order

主人公 (Grand Order)
マスター。「先輩」と呼び慕い、彼(彼女)に対して何かと世話を焼く。「マスター」呼称を使うことも多く、その時はサーヴァントに徹している。
ムック本付属ドラマCDの収録現場では、声優を務める種田氏に奈須先生は「(主人公に対して)まだ自覚はしてない淡い恋心を抱いているような感じで」という演技指導をしたとのこと。
オルガマリー・アニムスフィア
同じカルデアの一員。冬木での言動から、局員として十分に信頼していることが窺える。ただ、当初はその生い立ちからマシュに復讐されるのではと恐れていたらしい。
しかしマシュにそんな考えは一切なく、同じように信頼を寄せている。おそらく、その態度を受けてオルガマリーも考えを変えたものと思われる。
ロマニ・アーキマン
たいへんお世話になっているので信頼も信用もしている。マシュにとっては隣の家の親切な父親とも、隣の家の親切なお兄さんとも取れる人物。
親しさの裏返しなのか、時に頭痛を覚えるほどお気楽な彼の言動にはきついツッコミを入れることもある。
ロマニの事は普段「ドクター」と呼ぶが、前述したようにボケがあまりにも酷いと辛辣な評価を下す形で「Dr.ロマン」と呼んでいる。
フォウ
カルデア内を闊歩する彼(?)に非常に懐かれており、スキあらば肩を(乗り場的な意味で)狙われるらしい。フォウに直感的に(鳴き声を聞いたから)「フォウ」と名付けた。
ちなみにマシュはフォウを「フォウさん」と敬称付で呼んでいる。
レフ・ライノール
二年の間、魔術部門の恩師であるが、敵対関係に。
しかし、彼もまた例外的にマシュを"一人の人間"として扱っていたため、マシュは彼が悪人だという意識が持てないでいる。
ギャラハッド
融合しているサーヴァント。マシュにとっては二度に渡って命を救われ、戦う力を授けてくれた恩人。
デミ・サーヴァントとなったマシュの中には既に彼の意識は残っていないが、サーヴァントとしての霊基を通してマシュに影響を与えている。
ランスロット
融合しているギャラハッドの父親。
上述の通りマシュはギャラハッドの霊基から感情面で影響を受けているようで、基本的に礼儀正しい態度で他人と接するいつもの彼女からは信じられないほどの辛辣な言動で対応する。
クー・フーリン
デミ・サーヴァント化してから初めて出会ったまともなサーヴァント。
ごく自然にセクハラしたり、宝具の使用法が解らないマシュに稽古をつけてやったり、悩んでいるときにアドバイスを送ってやったりと、かなり世話を焼かれている。
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
「人間は好きなものを自分で選べる」というマリーの今際の言葉が理解出来ない故に彼女と旧知の仲たる彼に質問してみた所、「人間は何かを好きになる義務がある」と説かれる。
世界からあらゆるものを受け取って、いつか世界を越えよと激励を受けた。偉大なる音楽家の善や悪を超越した人間賛歌に感銘を受け、彼女は一歩成長する。
ブーディカ
世話焼きの彼女の心の琴線に触れたのか、まるで妹か娘のように可愛がられる。また、融合している英霊について何か感じ取ったような言動を見せていた。
抱きしめられるのは胸で苦しいやら気恥ずかしいやらでやや遠慮気味。
まっとうな人格者であるため信頼は厚いようで、「頼りになって、優しくて、抱きしめられるとほわっとする」とのこと。
フランケンシュタイン呂布奉先
呻き声の意味を理解できる。
ランスロット(狂)
同上。また、セイバーのランスロットと異なり正体に気がついていないのか、親しげに会話している。
エミヤ
彼のことも「エミヤ先輩」と呼び歴戦のサーヴァントとして敬っている。また、彼の方も主人公とマシュには存分に世話焼きぶりを発揮している。
歴史・伝説上の人物ではないということで気安く接しやすいのか、あるいは本家後輩リスペクトか。
レフの言によれば「マシュにとって主人公ぐらいの年頃の人間はみんな先輩」とのことなのだが、実際にマシュが主人公以外で「先輩」と呼ぶキャラクターは他に全くいない。というかエミヤと主人公では歳が近いかすら怪しいところだが……。
エドワード・ティーチ
四六時中アレな発言を垂れ流しているため、最早発言に怒ったり驚いたりせず無視を決め込んでいる。
モードレッド
二つの特異点においてそれぞれ味方、敵として出会う。どちらにおいても、マシュと融合しているサーヴァントの正体及びマシュの盾の特性を把握していた。
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
愛読者。特に「人魚姫」がお気に入りのようだが、彼の少女の夢を破壊するようなやさぐれた言動には辟易している。
シャーロック・ホームズ
彼の物語についても愛読していたようで、英霊として現れた彼に尊敬の念を表しており、あちらもそんなマシュに好意的。
アルトリア・ペンドラゴン〔リリィ〕
期間限定イベント『セイバーウォーズ』にて、事前登録特典として1体のみ配布された彼女と「宝具成長しない同盟」を結成。
しかし、『セイバーウォーズ』はそのリリィを配布して宝具レベルを上げられるようにするイベントなので、すぐに崩壊する運命にある哀しい同盟なのであった。現在では第6章実装によりマシュもめでたく宝具レベル2となったが、やっぱりそれ以上は上げられない。
アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕
死が怖いと言った自分にその恐怖を楽しめと言った人物。
タマモキャット
料理の師匠。ついでに恋愛関係のアドバイスも受けている。
レオニダス一世
同じ盾使いということで、最大限にリスペクトしている。
レオニダスがメインストーリーで初登場した第二章では何の接点もなく、イベントでマシュがやたらに熱く硬たているだけの関係だったが、第七章では味方として関わりを持つことになった。
イリヤスフィール・フォン・アインツベルン (プリズマ☆イリヤ)‎
自分よりも年下の相手は珍しいのか、積極的に面倒を見ようとする。
同時に、どんなに過酷な運命に置かれても決して諦めようとしない強さを見て、その支えになろうとしている。

名台詞

Fate/Grand Order

「戦闘です。マスター、指示を」
「武装完了……行きます、先輩!」
モーション変更前の戦闘開始時の台詞。武器を装備し、マスターでもある先輩の指示を仰ぐ。
「見ていてください、マスター」
「武装完了……行きますね、先輩」
モーション一新後の戦闘開始時の台詞。若干の自信とマスターに自分の勇姿を見せたいという思いが伝わって来る。
「はい…」
「了解です」
「行きます」
モーション変更前のカード選択時の台詞。マスターの指示に従順に従う。
「はい」
「落ち着いて……落ち着いて……」
「了解、押し切ります」
モーション一新後のカード選択時の台詞。より強い決意と共に、決意による緊張が見て取れる。
「真名、偽装登録───行けます」
「宝具、展開します……!」
宝具選択&発動。台詞の通り真名解放ではないが、真名解放出来ずとも、マスターを守る壁となる。
「真名、開帳───私は災厄の席に立つ……」
「其は全ての疵、全ての怨恨を癒す我らが故郷――顕現せよ、『いまは遙か理想の城ロード・キャメロット』!」
真名解放後の宝具選択&発動。顕現した白亜の城は、使い手の心に曇り無き限りあらゆる害悪を阻み、その正門は決して崩れない。
"災厄の席"とは、伝説においてギャラハッドが円卓13番目の呪われた席を選び、その呪いに打ち勝った事からと思われる。
「これで、倒れて!」
エクストラアタック時の台詞。彼女は英霊と融合しただけであり、決して英雄ではない。
「これで、倒します!」
モーション一新後のエクストラアタック時の台詞。経験を積んだことでの心境の変化を感じさせる。
「最大火力、発揮します」
スキル使用時の台詞の一つなのだが、彼女のスキルは全て防御系のものであり、「火力」と言えるような部分には一切影響しない、いささか不可解な台詞。
「シールドエフェクト、発揮します」
よって、CV変更後はこちらに変更された。全台詞中、CV変更に伴って「内容」が変わったものはこれだけ。やはり開発上の意図通りの台詞ではなかった模様である。
「ステータスアップ……頑張ります」
スキル使用時の台詞の一つ。確かに防御力を上げられるが、こちらも見方によっては違和感のある言い回しではある。
「ステータスアップ。これで耐えます」
「まだ、倒れません」
第五章以降のスキル使用時の台詞の一つ。シールダーらしく耐えることを宣言する。
「だめ…まだ、戦わなく…ちゃ…」
「ごめん…なさい……」
消滅時の台詞。マスターに対する申し訳なさが伝わって来る。
「見事な采配です……先輩」
「戦闘終了。…何とかなりましたね」
戦闘終了時の台詞。マスターを褒め、戦闘が無事終わった事を安堵する。
「戦闘終了……。あの、お役に立てましたか……?」
第五章以降の戦闘終了時の台詞。役に立っているか不安な模様。
「お疲れ様です。レベルアップですよ、先輩」
レベルアップ時の台詞。レベルアップさせてくれた主人公を労う言葉。
「少しはサーヴァントらしくなってきたでしょうか…」
「基礎能力向上。レベルアップです、マスター」
「もっと先輩のお役に立てるよう……頑張ります」
霊基再臨1回目、2回目、3回目の台詞。成長する過程で、マシュは充分サーヴァントに相応しい活躍をして来たが……まだまだ不安は拭えない様子。
「探索を続行しますか? 私はいつでもOKです」
マイルームでの会話「会話1」。暗に自身の休憩はいらないと言いつつ、マスターの事を気遣う台詞。
「まだまだ未熟なサーヴァントですが、先輩の力になれるよう努力します」
マイルーム会話「会話2」。自分のサーヴァントとしての力にに自信がない模様。
「好きなもの? 空の色とか、地面の匂いとか…好きです」
「嫌いなもの? …すみません。目下のところ、そこまで否定するべきものはありません」
マイルーム会話「好きなこと」「嫌いなこと」。普通の人間にしてみれば「ごく当たり前なこと」を特別なものと感じ、何かを特別嫌うだけの経験もないと言う。
「聖杯を探索し、回収することが私の使命です。頑張りましょう、マスター」
マイルーム会話「聖杯について」。マスターの任務と同様、聖杯を回収する事を自身の使命としている。
「将来的には、アイコンタクトだけで戦闘、炊飯、掃除、談話ができる……そんな関係を目指しています」
マイルームでの会話。…どんな関係だろうか。というか、目くばせだけでいいのなら"談話"とは呼ばない気が…。
「外の世界はすごいですね。カルデアでは知りえなかった情報ばかりで……毎時間新しい発見の連続です。先輩は、どうですか?」
マイルーム会話「絆レベル1」。カルデアで生まれ育った彼女は、カルデア以外のことを知らない。
この会話が開放されるのは第一部序章クリア直後であり、その時点ではまだ語られないマシュの素性を窺わせる台詞となっている。
「私達の時代に至るまで、多くの人々の戦いと、生活があった。歪んだものとはいえ……人類史をこうして肌で感じられる事は、私にとって幸福な事だと思います」
マイルーム会話「絆レベル2」。歪んだものとはいえ、多くの人々の紡いだ人類史を感じている。
「不謹慎だと自覚していますが……わたしはこの旅に感謝しています。わたしは、もっと多くの空を見たいと感じています。それに……先輩のお役に、もっと立ちたいんです」
マイルーム会話「絆レベル3」。彼女が今まで見ることも触れることもなかった「世界」。それを見て、感じる喜びを示しつつ、慕っている先輩の力になりたいと願っている。
「あと一つで、魔術王の企みは崩壊する……。先輩の旅も、サーヴァントとしての私の在り方も、もうじき終わるんですね」
マイルーム会話「絆レベル4」。第一部第六章終盤で開放される(内容的には、そのまま第一部第六章を終了させてカルデアに戻ってきた後を想定していると思われる)。果たして、彼女の旅路の果てに待つものは何なのか。
「お誕生日おめでとうございます。大変めでたいので、国を挙げての祭日にするべきではないでしょうか」
マイルーム会話「誕生日」。流石に言い過ぎである。というか、ここで指す"国"ってどこだろうか?
「特殊事象の発生を確認…!先輩、急ぎましょう!張り切ってレアゲットです!!」
マイルーム会話「イベント開催中」。案外、物欲的……?
「まったくもって困りものです。うっかり迷い込んだレベルです。ほぼネコと同義です。」
「───まあ、わたしも同じようなものですが。」
「勤めて二年ほど経過しますが、よくわかりません。のんびり忍びこんだレベルです。ほぼワニと同義です。」
第一部序章、主人公のカルデアに対する無知(によってオルガマリーが怒っていること)を指摘する、謎の比喩。
「先輩。起きてください、先輩。
 ……起きません。ここは正式な敬称で呼びかけるべきでしょうか……
 ───マスター。マスター、起きてください、起きないと殺しますよ。」
第一部序章、レイシフト直後の初っ端で主人公に言った台詞。突然の不穏な発言に主人公も思わず聞き返すが、本人によると「殺されますよ」の言い間違いとのことらしい。
「マシュ・キリエライトと言います! デミ・サーヴァントです!」
第一部第三章にて、黒髭から「名前教えてくれないと今夜夢に見ちゃうゾ」と脅されての即答。そんなに嫌だったのだろうか。
余談だが後半については、サテー氏の四コマ漫画のマシュが事あるごとにデミ・サーヴァントだと主張することからのネタだろうか。
「魔術王ソロモン。あなたはレフ・ライノールと同じです。」
「あらゆる生命への感謝がない。人間の、星の命をもてあそんでいる……!」
第一部第四章でソロモンに対しての台詞。
「聖杯戦争!?
まさか特異点Xのことですか!?」
第一部第六章にて、アトラス院の中でのホームズによる真相の究明の中、驚いた発言。『特異点F』のはずが『特異点X』と呼んでいる。初めて主人公と共に旅に出た冬木においてはオルガマリーはその特異点を『空間特異点F』と呼んでおり、冬木にレイシフトした際も同じくマシュも冬木を『特異点F』と述べていたはずなのだが……。最初から常に一緒に旅をしてきたはずなのにマシュの記憶に何が起こっているのか。
また、『MELTY BLOOD 路地裏ナイトメア』では単行本の帯にてその舞台の名を『特異点X-2』と表記されている。
「た────あっっっっっ!
お──こ──り――ま――し――た――っ!!!!」
「完全に怒り心頭です! 私の中にはもういませんが、
きっと彼もそうだと思います!」
「ですので、代弁させていただきます!
サー・ランスロット! いい加減にしてください!」
第一部第六章にて。自分と融合した英霊の正体を知ったことから、王が過ちを犯していると知りつつ従い続けるランスロットに対し、怒りを爆発させた。
「ご安心を、マスター!
わたしは決して、あの人には負けませんっ!」
「この盾が、この鎧が、この胸が、そう叫んでいるのです!
だって、だって───!」
(霊基第3段階へ再臨)
「わたしはマシュ・キリエライト!
与えられた英霊の真名はギャラハッド!」
「この霊基からだにかけて、
今こそ円卓の不浄を断ちましょう───!」
怒りのまま、ランスロットに決闘を申し込んでマスターの度肝を抜いた後に。
これによりマシュの鎧はギャラハッドのものに更に近づき、能力も上昇した。
「いえ、ノーです三蔵さん。」
「父に見えたのは子供の頃だけ。
そうギャラハッド氏の霊基は証言したがっています。」
「実際、ランスロット卿とギャラハッド卿の仲は
そう良くなかったはず。」
「そうですよね、お父さん!」
ランスロットとギャラハッドが親子と教えられ、「親子なの、あの二人!?」と驚愕した三蔵に対する無慈悲な即答。一方で生前は呼ばなかった父呼ばわりを唐突にされたため、ランスロットもショック死しかけていたが、彼の受難はこれが始まりに過ぎなかった。
「穀潰し!
顔に似合わずやりますね、お父さん!」
「――なにを言ってるんですか?
もう一度言いますよ、なにを言ってるんですか?」
「いままさに開戦一分前なのに、
ランスロット卿は頭の病気なのですか?」
「サー・ランスロット!
今さらノコノコお疲れ様です!」
上述の台詞の後、第六章後半の各所で容赦なく投げかけられるランスロットへの痛烈な言葉の矢の数々。
もうやめて!ランスロットのライフポイントはゼロよ!
「───以上が、ルシュド君とのお別れでした。
 わたしには彼の気持ちは分かりませんが、
 いま、とても胸が温かくて」
「特異点では悲しいことばかり起きますが――
 同じぐらい、良い事があるのだと」
呪腕のハサンにルシュドとの別れに交わした言葉の内容を語った後で。母の死を受け止め、それでも強く生きようとする少年の言葉は彼女の胸に温かな想いをもたらし、後に奮い立たせる力となった。
「でも、私はそれ以上に、あの信頼を信じたい。
 あの奇蹟を、大切にしたいのです。」
「……はい。
わたしは一度、死にました。
すごい爆発が起きて、瓦礫が落ちてきて……
下半身の感覚が、すべて失われて。
あと二分保たない、と正確に把握もできました。
……正直、ちょっと怖かったです。
残されたわずかな時間で何ができるのかを考えたら、
何もできないと分かったので。」
深夜に一人で泣いていたベディヴィエールに会い、成り行きから「獅子王と対決することは怖くないのか」と聞かれ、胸中を語り始める。
「───でも。
手を握ってくれる人がいた。
あの炎の中で、助けてくれた人がいた。
……もちろん、わたしを助けることは不可能です。
その人も、それをはっきりと理解していました。
その人はわたしと違って、自分の命が大切な人です。
自分が死ぬ事が怖くて、両膝が震えていました。
なのに、わたしを気遣ってくれました。
わたしのせいで、その人まで死んでしまう――
そんな思いをわたしがしないようにと、
笑顔で、わたしの手を握ってくれたのです。
……いま目の前にあるわたしの死は変えられない。
ならその最期の瞬間まで、せめて気持ちを楽にする事が
いまできる最善だとその人は信じ、行動した。
……あの時の手の温かさを、わたしは覚えています。
そしてそれが、ギャラハッドさんを呼び起こした。」
最悪の中での最善を信じ、寄り添ってくれた者がいた。その思い出を、その手の温もりを、彼女は決して忘れない。
「今なら分かります。英霊ギャラハッドが認めたのは
わたしだけではないのです。
彼はわたしと先輩を───
そういう事ができる人間の善性を信じてくれた。」
「わたしは助けられたのではなく、委ねられた。
そういうもののために生きなさい、と。」
「……だから、怖くても戦うのです。
わたしはわたしが見た、あの美しいものの為に───
素晴らしい奇蹟のお礼に、
こうしてまだ生きているのですから。」
自分が見た人間の善性、美しさをギャラハッドも認めてくれたからこそ力を委ねられたと彼女は信じ、それを守るために戦うと言葉を結ぶ。
「それはありません。
決して、そんな事はありえない。
わたしも、このわたしの体も断言しています。
ベディヴィエールさんが求めた旅の終わりが、
無意味なもののはずがない。
だって貴方は……
きっと、いつでも旅を終わらせられたはずです。」
「でも終わらせなかった。
どんなに辛くて怖くても、ここまでやってきています。
それは自分のためではなく、
他の誰かのための旅だったから。
ベディヴィエール卿は臆病者ではあっても、
卑怯者ではなかったから。
だから───きっと、旅の終わりには意味があります。
貴方の長く歩いた痕跡に酬いるだけの、最後の救いが。」
旅の終わりが無意味なものかもしれないことへの恐怖を吐露したベディヴィエールの言葉を静かに否定し、励ます。彼女もまた、終わりの見える長い旅を続けている身であるからか。
「それは違う!
違う、ことです!
あなたは間違っている。
あなたのいう幸福を、わたしは認めません!
なぜなら、わたしは!
この時代で、多くの命を見てきたから!
子供を助けるために命を落とした人がいました!
その事を嘆く人がいました!
そして───それでも、生き続けると。
自分が生きているかぎり、
お母さんの人生は続くと顔をあげた人がいました!
終わりは無意味ではないのです。
命は先に続くもの、その場かぎりのものではなく!
いつまでもいつまでも、多くのものが失われても、
広く広く繋がっていくものなのです!」
「自分によって価値が落ちないように停止され、保管されることこそが人間の幸福」と語った獅子王に、彼女は真っ向からそれを否定し、立ち向かう。最果ての荒波を前に、命の在り方を示さんとして。
「いきます……!
マスター・○○、わたしに力を……!」
「見ていてください所長───
今こそ、人理の礎を証明します……!!!!」
「其は全ての疵、
全ての怨恨を癒す我らが故郷───
顕現せよ、
いまは遙か理想の城ロード・キャメロット』!」
放たれた聖槍の一撃を前に、遂に宝具が解放されその真の姿を現す。
「……はい!
サー・ベディヴィエールの要請に全力で応えます!」
ベディヴィエールの真実を知り、最後の供を頼まれて。彼の忠義と覚悟に涙しながら、獅子王との最後の戦い――「聖剣の返還」に臨む。
「よろしくお願いします、ジャガーマンさん。先輩の正式サーヴァント、マシュ・キリエライトです」
第一部第七章『絶対魔獣戦線バビロニア』にて、ジャガーマンと笑顔で握手して。
仲間になった経緯があっさりとしたマスター目的だったためか、この素早い牽制にジャガーマンは野生の感で「怖い子」と理解した。
「……良かった。これなら何とかなりそうです、マスター。」
「今まで、ありがとうございました。先輩がくれたものを、せめて少しでも返したくて、弱気を押し殺して、旅を続けてきましたが───
ここまで来られて、わたしは、わたしの人生を意義あるものだったと実感しました。
……ドレイク船長の言った通り。最期の時に、わたしは、わたしの望みを知ったのです。」
「……でも、ちょっと悔しいです。わたしは、守られてばかりだったから――最後に一度ぐらいは、先輩のお役に、立ちたかった。」
第一部終章にて、ゲーティアの第三宝具を防ぎながら。
これほどの戦いを続けてきながら、彼女のマスターに対する感謝への返しとしては何一つとして足りていなかった。
…たとえそれが"ただあの朝に出会っただけ"という些細なきっかけであったとしても。
「───そして、巨王は立ち上がりました」
「それは古代ペルシャの王。アケネメス朝最後の王」
「逆臣バガアスを粛清し、国を正し、運命の相手たる征服王イスカンダルと激突した巨王」
「世界最高の戦闘王に立ちはだかった、大いなる壁。無限の勇猛を称えた、巨大な男」
「その名はダレイオス三世。彼を倒し得るのは世界にただひとり、イスカンダルのみ」
「故に彼は無敵でした。並み居る敵兵をものともせず、打ち砕きます」
「左翼から敵大隊、接近。けれど」
「絶対無敵。ただ、敵兵は打ち砕かれてゆきます」
「右翼から敵大隊、接近。当然───」
「究極無敵。ただ、敵兵は薙ぎ払われるのみです」
「強大なり、ダレイオス三世。勇壮なり、ダレイオス三世」
「その猛進は止まることがありません。それは、まるでかつての生前に戦った征服王を彷彿とさせて」
ダレイオス三世のキャラクエでのマシュのナレーション。ロマニが「やることがなさそうだから、取りあえずこれを朗読してなさい」と台本のようなものを送信してきたので読んでいた。実際ダレイオス三世は周囲の骸骨兵を薙ぎ払っていて、下手に接近できない状況だった。
「ああ、でもお団子の回収もしないと……特にレア中のレアであるレアお団子はレア死守しなければ……」
イベント「月の女神はお団子の夢を見るか?」第0話にて、お団子を持ち去った怪しい3人組を追いかけに行く際に発した言葉。「食い意地が張っているワケでは」ないらしい。
「先輩最低です」
イベント『チョコレート・レディの空騒ぎ』にて、「バレンタイン期間をずっとナーサリーライムと過ごす」シミュレートをした想像上でのマシュの冷たい一言。
元ネタはおそらく、2016年1月に行われたニコニコ生放送番組「Fate/Grand Order カルデア放送局 ~お正月生放送~」での欲望に忠実すぎる行動をキメた島崎氏(主人公役)に対する種田氏の発言。詳しくはこちら
東出祐一郎氏はこの言葉をいたく気に入っており「どこかにねじ込みたい台詞」と発言していたため、その縁で挿入されたものと思われる。
「ドクター、ゲラアウッ!」
「盾持ちの英霊に悪い人はいないのです!」
「空の境界 / the Garden of Order 」より。レオニダスもまた他のサーヴァント同様変質したと語るDr.ロマンに対しての強い叱責。
マシュにしては珍しく感情が高ぶっており、尊敬する盾持ち英霊のレオニダスに、暗黒面などないと言い切った。
マシュ曰く、カルデアが選ぶ春の盾持ち英霊第一位とのこと。……盾持ちサーヴァントの人数を調べるのは無粋というものだろう。
「デミ魔法少女です!……じゃなくてっ、デミ・サーヴァントです!!」
イベント『プリズマ・コーズ』にて、エレナに「肉食酒乱ビースト系魔法少女ふかふか☆マシュ」と言われての返し。
なお、公式で使われたことにサテー氏当人はかなり驚いた模様 [1]。是非もないネ!
「止まった時を生きる英霊でも、何かを理解し、何かを育もうとする。
たとえそれが一夜限りの夢だとしても、夢を見たこと自体は、決して無駄ではないはず」
イベント『ハロウィン・カムバック!』にて、ハロウィンを無事開催させたエリザベート、そしてハロウィンを楽しむ街の様子を見て。
それはマシュにとっても無駄ではない一夜であり、穏やかな表情の彼女を見て、何かに気付いているニトクリスも「何も言う必要はない」と見守っていた。
「1周年を記念しての贈り物です これからもよろしくお願いします」
「FGO夏祭り2016∼1st Anniversary∼」の特別ログインボーナス一日目。
「何事も小さな備蓄から始まるもの。この調子でいきましょう、先輩」
マスターミッション画面での台詞。
「報酬獲得です。大切にしましょうね、先輩」
マスターミッション画面での台詞。
「カッキ―ン。カッチーン。……あ、あぁ、大丈夫です。大切な資源で遊んだりはしていません。……していません」
マスターミッション画面での台詞。大切な資源である聖晶片で遊んでいたのを隠すところが可愛らしい。
「資源回収に成功しました、マスター。小さすぎて手の平から零れ落ちそうですが、これも立派な資源です」
マスターミッション画面での台詞。聖晶片は結構小さいらしい。
「纏まったらダ・ヴィンチちゃん工房に。使い道はマスターにお任せします」
マスターミッション画面での台詞。聖晶片は七つ集めることでダ・ヴィンチちゃん工房で聖晶石一個と交換できる。それをどう使うかはマスター次第。

ちびちゅき!

「そうですね… またみんなで 素敵なイベントが出来ますように!」
体育祭が終わって、MVPを受賞して聖杯にかけた願い。
形は違うが、些細な日常に価値を見いだせたようである。出典元のほうでも、素敵なイベントをずっと続けていけるのであろうか。

メモ

  • 元々はPC版『Fate/stay night』のヒロイン予定だった盾のサーヴァントのキャラクター。ギルガメッシュ同様第四次聖杯戦争から生き延びている「はぐれサーヴァント」として予定されていたのだがこれ以上登場人物を増やしてプレイヤーを混乱させてはいけないとプロット段階にて没になってしまった。当時から既に髪で片目が隠れたデザインであり、現在のマシュの原型が伺える。設定はマスターを殺して暴走している捨てられた子犬系ヒロインでセイバーのライバルというもので現在の決定案とは全く違う。
    • その後2006年のアニメ『Fate/stay night』においてオリジナルストーリーにて小次郎の代わりに登場する予定となり、改めて盾などの正式なデザインがなされたものの(ちなみにこの際デザインしたのはORTやヴィマーナなどのデザインもしたPFALZ氏である)、再びお蔵入りになってしまった。そのまま眠らせるのは惜しいということで、ついに『Grand Order』で初めて日の目をみることとなった。
      • キャラクターデザインを担当した武内氏によると、元のstay night時のデザインはSF的なボディスーツ姿で重厚な盾を振り回すモノだったが、『Grand Order』用に鎧部分と胸のボリュームを追加したのが今のデザインとのこと。このように、セクシーな衣装のせいか、主に男性サーヴァントから度々セクハラを受ける。ちなみに、カエサルによるとバストサイズはネロよりは下とのこと。
      • また、私服のメガネ姿も「似合いそうなので付けてみた」とのこと。きっとあの人も喜んでいるのは想像に難くない。
  • 最終的に死亡するのではないかという意見がよく出ていた。力を使う度に確実に死が近づいたり邪竜になり果てたりした過去の類似の能力と比べても高水準で、デメリットらしいデメリットが一つも出てきてないことが不吉な予感を駆り立てるのだろう。だが、実際のところは主人公がマシュと出会ってた時点で死を間近に控える状態だった。デザインベイビーとして作られた当時は30年の寿命だったが、無菌室で育った体に英霊融合術式の影響で18年へと既にただでさえ短かった寿命が更に削られている。
    • インタビューでOPテーマソングが「まるで(FGOの)ラストシーンをそのままあらわすかのような歌詞」とも言われており、そもそも創造主こと菌糸類は以前から「英霊との別れがFateの醍醐味」と言うようなことを仰せになっているせいで不吉な予感はますます深まるのであった。
    • 結果的には生還を果たしたものの、一度は完全に死亡しため、その予感は的中したともいえる。
  • たびたびチョロイン(チョロいヒロインのこと)とも言われる。確かに爆発で瀕死の状態の中助けようとし、最期になるかもしれない瞬間に手を握り付き添ってくれた主人公には心を許すのも止む無しかもしれないが、それ以前に初対面の頃から廊下で爆睡していた主人公に疑いなく近づき起こしたり、彼(彼女)の言葉に一喜一憂したりと対応が全く変わりない。おかげで「マシュはコスト0」=「マシュにかかるコストは0」=「マシュは安い女」という超解釈をするようなマスターもいたりする。
  • 比較的豊満な体つきとそれが強調される衣装の為、名前と掛けて「マシュマロ」と作内外の多数の人物からネタにされている。
  • 特別に食いしん坊キャラというわけではないのだがソーシャルゲームという特性上作中では季節の話題が多く必然的にマシュと食べ物が関わる話題も多くなっている。
    • イベントごとに実際に食べているかどうかはさて置いても様々な食べ物と関わりを持ち、概念礼装「花より団子」では団子を実際に食べている様子が描かれている。
    • ウィークリーミッションの確認画面でも季節ごとの反応をするため食べ物の話題もあり、極めつけは2017年1月でのボイスは3つ中2つがお餅関連の話題になっている。
  • 一時名前の綴りが安定していない時期があった。
    • 最初に「マシュ」の綴りが登場したのは「チョコレート・レディの空騒ぎ -Valentine 2016- 」で女性サーヴァント達から送られるチョコ礼装で、彼女から送られたチョコに「Matthew」とつづられていた(現在は「Mash」に変更済み)。これは十二使徒の一人の聖人マタイと同じものである。
    • また『First Order』公式サイトでは当初「KIRIERAITO MASHU」とローマ字読みそのままで表記されていた。恐らくは誤植だったと思われる。
  • ムック本にて彼女の紹介ページでは、最終ステータス、及び宝具のランクが「????」表記であった。真名の判っていない後者はともかく、前者はゲーム内にて明確な値が示されているにもかかわらずこのような対応がとられていることから鑑みて、ステータスそのものの上限などを改変するような大幅な強化がこの先あるであろうと推測されていた。六章にて真名と共についに真の宝具が開帳され、その予想が的中することとなった。
    • 第六章において、マシュに融合した英霊の真名が明かされるとともに、マシュのステータス及び宝具が大きく強化された。
  • エドワード・ティーチの最終霊基再臨時イラストにはマシュのフィギュアがある。ちなみに他にはロムルスのフィギュアなんかも置いてあったりする。
  • 担当声優の種田梨紗氏は2016年9月より病気療養に専念するため声優の仕事を当面の間休業しており、これに伴って同10月1日からキャラクターボイス担当が高橋李依氏に変更されることになった。『Fate/Grand Order ‐First Order‐』でも同様の措置をとっている。
    • これは、10月1日更新分のマスターミッションに使用されているボイスの追加収録が必要となることから、これまで収録されているボイスも含めて変更する措置を取ったため。なので「ゲーム中で実際には使われず、ボイス再生機能でしか聴けない高橋氏版のボイス」が存在する。
    • なお、種田氏が他に担当したキャラである清姫マリー・アントワネットマタ・ハリに関しては変更の予定はない模様。

話題まとめ

色彩
『Fate/Grand Order』オープニングテーマであり、TYPE-MOON作品においてジャンヌ・ダルク両儀式役を演じた坂本真綾氏が歌っている。
竹箒日記によると、2014年には曲作りの際に坂本真綾氏と打ち合わせをして物語のラストがどうなるかを説明し、ゲームのテーマに合わせた曲を作っていた。
予めラスボス戦でアレンジ版を流すことが決められ、それからの一年『色彩』を聴きながら終章のイメージを広げ、ゲーティアの怒りと主張、極天に降る流星雨と、盾を振るうマシュの姿を夢想したものとなっている。
『Grand Order』のプロットは坂本真綾氏のアルバム少年アリスに収録された楽曲『スクラップ』を聴きながら書いたものであり、奈須氏はロマンが10年で得た答えと、スクラップの雰囲気がメチャクチャ近く、『スクラップ』を採用しようと武内氏に相談したところ、「それなら坂本氏に新曲をやってもらおう」という話になった。それを打ち合わせの時に告げて、「スクラップのような、早いビートでありつつ、根底には寂しさと力強さと打開していく言葉の強さがほしい」とオーダーした。
ちなみに『色彩』は勇気をもってゴールまで駆け抜ける詩であり、マシュの物語を指している。
余談ではあるが、『色彩』の歌詞が「二人で未来を生きる事」よりも「二人で現在を生きる事」を重視しているように聞こえる事や、Fateシリーズの物語の最後が「別れ」で終わる事が多い事などから、終章前までは「主人公とマシュの別れを象徴する曲」と一部では囁かれ、マシュが主人公を守って消え去ってしまう未来を「色彩する」等と表現するような若干の風評も広がっていた。

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脚注

  1. 『Grand Order』第6章冒頭より。

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