「オベロン」の版間の差分
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− | :同上。ウェールズの森で、各地の情報収集に出る前に主人公に言った言葉。傍観者である自分達でも、絶対に物語に介入できる。自分が<ruby>当事者<rb></rb><rt>主人公</rt></ruby> | + | :同上。ウェールズの森で、各地の情報収集に出る前に主人公に言った言葉。傍観者である自分達でも、絶対に物語に介入できる。自分が<ruby>当事者<rb></rb><rt>主人公</rt></ruby>でないことに戸惑う彼/彼女に対して、迷いを捨てられるようにオベロンはそう語る。しかし、この言葉が終盤思いもよらぬ結果を招くことになるとは、この時の彼はまだ知る由もなかった。 |
;「あれ。気づいていたのかい、〇〇(主人公)?」<br>「まいったなあ。となると、わざわざタイミングを計っていたコトが恥ずかしいけど……」<br>「まあ、だからどうだって話。そもそも君には隠していなかったからね。」<br>「どうでもいい駒の中でも、一番どうでもいい駒だったからさ。」 | ;「あれ。気づいていたのかい、〇〇(主人公)?」<br>「まいったなあ。となると、わざわざタイミングを計っていたコトが恥ずかしいけど……」<br>「まあ、だからどうだって話。そもそも君には隠していなかったからね。」<br>「どうでもいい駒の中でも、一番どうでもいい駒だったからさ。」 |
2023年2月6日 (月) 10:47時点における版
プリテンダー | |
---|---|
真名 | オベロン・ヴォーティガーン |
外国語表記 | Oberon Vortigern |
異名 |
妖精王[注 1] 卑王、奈落の虫[注 2] |
性別 | 男性 |
身長 |
174cm(人間時) 17cm(妖精時) 全長1440km(虫竜体) |
体重 |
56kg(人間時) 6kg(妖精時) -kg(虫竜体) |
好きな物 |
多すぎて一言では言えない(第一、第二霊基時) 主人公[注 3](第三霊基時) |
苦手な物 |
借りたものの取り立て(第一、第二霊基時) 世界のなにもかも(第三霊基時) |
天敵 | マーリン |
出典 | ゲルマン民間伝承、中世ヨーロッパ文学、Fate/Grand Order |
地域 | 『夏の夜の夢』、妖精國ブリテン |
属性 | 混沌・悪 |
一人称 | 僕[注 4]俺[注 5] |
二人称 | 君、あんた(第三再臨以降) |
三人称 | 彼、彼女 |
声優 | 豊永利行 |
デザイン | 羽海野チカ |
レア度 | ☆5 |
初登場作品 | Fate/Grand Order |
概要
- 略歴
- Lostbelt No.6『妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』で初登場。
『名無しの森』にてモースとなった名無しの妖精に襲われた主人公 (Grand Order)達を助け、その後にアルトリア・キャスターとカルデア一行の巡礼の旅を、時に裏方に回りつつサポートする事になる。 - 妖精國の女王モルガンを打ち倒すため、そして予言の子の巡礼の旅を成功させるために妖精國中を飛び回り、あらゆる根回しを行い尽力するが、最後にはキャメロットでの決戦でモルガンの攻撃からアルトリアを庇って消滅する。
- しかし物語終盤、「呪いの厄災」ケルヌンノスを倒した後、カルデアのストームボーダー上に再び現れる。そこで自分の本当の正体がブリテン異聞帯の創世記の壁画の一番下に書かれていた、全てを飲み込む『奈落の虫』──ブリテン島の終末装置「ヴォーティガーン」により生まれた者である事を明かし、妖精國と汎人類史を諸共に奈落の底へ引きずり落とそうと企む。
- だが選ばれし者に聖剣を授ける『聖剣の騎士』の概念、アルトリア・アヴァロンとして召喚に応じたキャスターとカルデアの手によって敗北し、さらにすでにカルデアに鎮められていた「炎の厄災」が息を吹き返して奈落の虫を攻撃したことでカルデア一行の脱出を許してしまった後は、どこか穏やかな面持ちのまま自ら作り出した奈落へと落ちていった。
- 人物
- マントと王冠を身に着けた王子様のような姿の青年。
- いつもヘラヘラ笑っており軽薄で享楽的。自分が直接的に何かすることはあまりなく、周囲を振り回しがち。
- その一方で自分が思い入れを持つ人物に対しては情が深く、達成したい物事に対して準備を怠らずに手間を苦にしない用心深い性格。
- ……そして、さらなる深奥では虚飾に塗れたこの世のすべてに対して吐き気と嫌悪感を催し、消滅させたいと願っている虚無主義者。上記の性格とは矛盾しないものの、人前ではほぼ全く見せない第三再臨においてはそれまで隠していたこの本性がより強く表に出てくる。通称「闇の王子様」。
- ただしどちらの姿であっても、彼が背負っている特性により、彼の発言は基本的に信用できない。全部が全部嘘というわけではないが、どのような意図で発せられた言葉だとしても最終的に・強制的にねじ曲がってしまうためだ。これには彼本人も呆れ返っており、直しようが無いので開き直っている面もあるのだが、『過去のことは既に確定しており、ねじ曲がりようが無いのでそのまま口にする』のに対し、『本当に大事なことに関しては過去か否かに関わらず口には出さずはぐらかす』など、彼なりに誠実にその特性と向き合っている節も見られる。
- 能力
- ゲーム中のパッシブスキルに現れてはいないものの、(アルトリア・キャスターと同じく)嘘と真実を見抜く妖精眼を持つ。
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
プリテンダー | 主人公 (Grand Order) | D | D | A+ | A | EX | EX | 対人理:D 陣地作成:E- 道具作成:A + 騎乗:A 夏の夜の夢:EX |
夜のとばり:EX 朝のひばり:EX 夢のおわり:EX |
宝具
- 彼方にかざす夢の噺(ライ・ライム・グッドフェロー)
- ランク:E
種別:対人宝具
レンジ:5〜40人
最大捕捉:7人 - 固有結界と異なる大魔術にして、彼自身が語る見果てぬ楽園の数え歌。
自身の背の羽根から発生した鱗粉で対象の肉体を強制的に夢の世界の精神体に変化させる宝具。この夢の世界へと落ちた対象は、無敵性を与えられる代わりに現実世界での実行力を停止させられ、干渉が不可能になる。 - 『Grand Order』では「敵全体に強力な〔秩序〕特攻攻撃[Lv]<オーバーチャージで特攻威力アップ>&攻撃強化解除&睡眠を付与(1ターン)&無敵を付与(1ターン)」という効果のBuster宝具。追撃でダメージを与えるには無敵貫通が必要になるが、そうした場合は睡眠による行動阻害が不可能となる。
- 彼方とおちる夢の瞳(ライ・ライク・ヴォーティガーン)
- ランク:EX
種別:対界宝具
レンジ:無制限
最大捕捉:無制限 - 第三霊基以降で、上記に代わって使用可能な宝具。妖精國に生まれ落ちたオベロンの真の姿にして宝具。
ブリテン全土を飲み込み星を喰らう『空洞の虫』である魔竜ヴォーティガーンへとその体を変化させ、全長1400km以上の空洞で対象を世界ごと飲み込み堕落させる。この宝具は、対象を殺す宝具ではなく、一切の光が届かぬ奈落へ繋がる「異界への道」である。 - ゲームでの効果は「彼方にかざす夢の噺」の時と同じ。
真名:オベロン・ヴォーティガーン
- 妖精王オベロン。
- 中世の文学にその名が見られる妖精またはエルフの王であり、ウィリアム・シェイクスピア作『夏の夜の夢』に登場する事でも知られる。
- この英霊オベロンは、『夏の夜の夢』に登場するオベロンそのものではないが、それを含めたオベロンにまつわる伝説の集合体、もしくはそれらのモデルとなった存在がサーヴァントになったものだと本人は語る。
- が、此度妖精國に召喚されたオベロンと言うサーヴァントは事情が異なる。
- その正体はブリテン島の終末装置『ヴォーティガーン』であり、汎人類史では卑王ヴォーティガーンとしてアーサー王に討たれたもの。
- 三度目の顕現では「古妖精オベロン」の形で出力されようとしていたが、ここにモルガンが汎人類史から持ち込んだ「妖精王オベロン」の逸話の知識が混入し、「妖精王オベロン」と「終末装置」の2つの在り方が混在した状態で顕現した。
- 彼は「終わったはずの歴史が未だに続いているのが意味が分からない、気持ち悪い」ただそれだけでブリテン島の存在する世界そのものを滅ぼす。
- 妖精眼を持つが故に目に映るあらゆるものを嫌悪し、見下し、吐き気を覚えながらも、それとは全く異なる爽やかな笑顔を表面に張り付けて活動する。
- 彼には「自分だけが幸福になりたい」と言ったエゴイズムさえない。
- 周りの全てを貶めて不幸にするが、それを見て満たされるという訳でもなく、ただ「気持ち悪いから」、息を吸うのと同じくらい当たり前のこととしてそうしているに過ぎない。
- 自分は生涯幸福を感じる事ができない存在であるからこそ、生きているだけで幸福になれるチャンスを常に持つ他の生命体が全て等しく「気持ち悪い」のだ。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/Grand Order
- Lostbelt No.6「妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ」にて登場。その後、第二部第六章完結記念ピックアップにて期間限定星5サーヴァントとして実装された。
Fate関連作品
- Fate/Grand Order フロム ロストベルト
- ブリテン異聞帯関連の話でたびたび登場している。
人間関係
Fate/Grand Order
- マーリン (Grand Order)
- 同じ「夢」に関する存在だが、絶対に相容れない存在。『物語』というものに対するスタンスが決定的に違うためである。
- マーリンは読者として『物語』を傍観し、ひたすら
大団円 を望む存在。一方オベロンは『物語』が存在する事も、それらを娯楽として消費する読者の在り方も嫌悪するが、救いのない終わり が無意味ではないと知っている。 - オベロンはマーリンを拒絶する事に全偽装能力を振り分けており、マーリンは千里眼ではオベロンの姿も声も認識する事ができないばかりか、実際のバトル上でも同時に出場しているマーリンの強化成功率を減少させるパッシブスキル「対人理」を持つに至っている。
- 『Fate/Grand Order 藤丸立香はわからない』でも彼の事を露骨なまでに物理的に避けていた。(なお本人は「全然?」と否定している)
- ウィリアム・シェイクスピア
- 妖精王オベロンが登場する物語『夏の夜の夢』の作者であり、ある意味で"妖精王"としての生みの親。ただしオベロン自身はシェイクスピアに敬意を払っている訳ではなく、ファンレターを装った手紙に毒を仕込んで送りつけようとする程。
- 『夏の夜の夢』が「ここで起きた出来事は全てはまぼろし、真実に値しない」と締めくくられているが故に、彼は「オベロンの言動は全て真実に値しない」と言う呪いじみた性質を与えられてしまっている。
そればかりかオベロンの妻・ティターニアも同様にシェイクスピアの創作というだけでなく存在自体が真実ではない事になってしまっており、それらについて怨恨を抱いている。
- 女王メイヴ
- カルデアでは自分が知っている彼女と比較して「こっちも好きだな。自由に生きてるって感じがして」とあからさまな棒読みで肯定している。
- ナーサリー・ライム
- 同じ「物語」に由来する存在。
- そのためか、カルデアでは「すべての読み手がいなくなったらお茶会をしよう」とかなりギリギリなお誘いをするが、丁寧に断られてしまった。
- ガイウス・ユリウス・カエサル
- 伝承によっては、オベロンはカエサルが妖精との間に作った息子とされている。あちこちで借金をした上で返済を有耶無耶にし、そのくせ人々から愛されたままでいるコミュ力に父親の面影が見える。
- バレンタインイベントでは彼に
資金 をせびりに行こうと画策していた。
- ロビンフッド
- 「まだ会ったことはないが気が合いそうだ」とのことで、バレンタインイベントでは彼を護衛に雇おうとしていた。
- アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕
- Lb6クリア後に開放されるマイルームセリフで、気配が妖精ではなく竜のものであることに感づいている。
- 卑王ヴォーティガーンの名を戦いにて背負うが故の言及だろうか。
- 清少納言
- 彼女の幕間の物語「白い月を仰いで」にて共演。
- 言動からすると割としょっちゅう話しかけられているようで、皮肉交じりに「今は聞き応えのある話を持っていない」と語っていた。
- シバの女王
- 彼女の幕間の物語『三匹のジンのレポート』にて、あちこちから借金していたのを債権を一本化して取り立てに来た相手。
- シェイクスピアからの入れ知恵も込みで五体差し押さえに打って出ようとする彼女にドン引きしていた。
- 紅閻魔、ヴラド三世 (Grand Order)、イシュタル、エウロペ、ミス・クレーン、ナイチンゲール、カーマ、ジングル・アベル・ムニエル、カルナ
- シバの女王の幕間の物語『三匹のジンのレポート』にて明らかになった借金していた面々。
- 断らないであろうカルナはともかく、実際に上記のように「五体差し押さえ」に賛同しかねない明らかにまずいメンバーもちらほらいる。
- 本人は「みんな人が良くて簡単に」とコメントしているが……
- 望月千代女
- 『Fate/Grand Order 藤丸立香はわからない』では日本の忍者に興味があったようで、いろいろと教わっていた。
- なお教わったことはマーリンから隠れるためにすぐに実践することになった。
ブリテン異聞帯
- アルトリア・キャスター
- 彼女の幼少時に自らをマーリンと騙り、魔術を教えた。しかしオベロン自身は魔術の心得がある訳では無いため、アルトリアに教えた魔術はオベロンがマーリンを騙り始めてから独学ででっちあげたものである。中には物理的なピッキングの開錠技術や火薬による爆破など魔術とは何の関係も無いものもある。
もう立派なテロ行為だな。 - 彼女が選定の杖を取り上げられてから会話することはなくなったものの、オベロンとして出会ってからは巡礼の旅にもずっと付き合っていた。
- 「やりたくもない使命を押し付けられてもそれを投げ出そうとしない」、「妖精眼によって強制的に真実が見えてしまう」という共通点がある。
- モルガン (Grand Order)
- 仇敵。彼女が無理やりブリテンの歴史を蘇らせたことが、本来のブリテン諸島共々無の海に帰るはずだった終末装置・ヴォーティガーンが動き出す直接の要因になった。そして、これまでに二度異なる姿で終末装置に送り込まれた時は、どちらもモルガンによって退けられて失敗している。
- 「オベロン」という妖精の皮を被った存在として出力された三度目では、カルデアとコヤンスカヤ、そして各氏族すべてを上手く動かした事によりブリテンの崩壊を成し遂げたが、全存在を費やしてまで殺そうとした彼女の死に際には立ち会う事ができなかった。
- カルデアで同じサーヴァントとして再会した時はケジメとして「あんたの描いた
妖精國 は嫌いじゃなかった」と語っている。モルガンの妖精國について、蘇ったブリテンそのものとは異なる想いを抱いていることが推察されるが、真相は定かではない。
- 主人公 (Grand Order)
- ブリテン異聞帯に訪れたカルデアのマスター。自身をカルデアのサーヴァントと名乗り、彼/彼女を全力でサポートしながら旅を共にするが、実際には目的を達成するための駒と見做していたに過ぎない。ただし、「どうでもいい駒の中でもいちばんどうでもいい駒」であり、「
異邦の魔術師 を担う彼/彼女 なら妖精國 を終わらせてくれる」と信を置いていた。 - マイルームでは「好きなもの」としてマスターを挙げているが、あからさまな口調からしてまったく信憑性がない。
- 「傍観者でありながら重大な役目を背負わされた矛盾者」に加えアルトリア・キャスター同様「やりたくもない使命を押し付けられてもそれを投げ出そうとしない」という共通点があり、この3人は奇妙な関係で結ばれている。
- ムリアン
- ブリテン異聞帯の真実にいち早く気が付いた彼女を暗殺した。
- なお、彼女の復讐の発端になった牙の氏族による翅の氏族の虐殺については「当時ムシャクシャしていた自分がけしかけた」と言っているが、当時の「ヴォーティガーン」は「モースの王」のはずであるため、真相は不明である。
- オーロラ
- ブリテン異聞帯では彼女と秘密裏に連絡を取り合う。表向きはモルガン打倒のために協力していたが、実際はブリテン崩壊のために利用していた。
- 彼女の本質も把握しており、気まぐれで自分の計画を崩されないよう慎重に接していた。オーロラ曰く「妬けてしまいそうなほど見たことのない顔」でアルトリア・キャスターと主人公に手を出さないように言い含めている。
- 妖精騎士ガウェイン
- 「モースの王」だった頃に牙の氏族にかけた呪いによって生まれた忌み子。
- アドニスを食べてしまい絶望する彼女の記憶を消して「まだアドニスが生きている夢」を見られるように屋敷の部屋に細工をし、大厄災勃発のタイミングで
起爆する ように調整していた。 - 妖精王としても自らの領地であるウェールズの森を焼かれ滅ぼされた怨恨を持つことから険悪な関係にあり、カルデアでも彼女について「自業自得」と煽るような発言をしている。
- ブランカ
- ブリテン異聞帯のウェールズの森に住むスズメガの妖精。
- 彼女と出会ってから行動を共にするようになり、小さくなった彼は彼女の背に騎乗してブリテンのあちこちを飛び回っていた。飛行速度は時速130kmに達するらしい。(現実のスズメガもトンボと並んで昆虫で最速の飛翔能力を持つ)
- オベロンは積極的に彼女を連れ回していたが、オベロンへ向けられていた呪いを肩代わりした彼女が亡くなり、本性を現した際にはその遺体をあっさり捨てた[注 6]。彼女の献身を「どうでもいい」と口にしたオベロンの真意は、最終再臨を経て絆を深めたマスターであれば自ずと察するであろう。
名台詞
Fate/Grand Order
- 「はあ……いいよ、諦めた。そういう人間だもんな、きみは。
- 僕の名はオベロン。喚ばれたからには力を貸すとも。
- 心底、気持ち悪いけどね?」
- 召喚時(LB6クリア後)のセリフ。
- 彼はブリテン異聞帯での記憶を全て保持しており、ヴォーティガーンである事を隠さない場合は世界のあらゆるものへの嫌悪も隠さない。
- …が、カルデアに来た後は燃え尽き症候群のようなものでいい意味でも悪い意味でもやる気が鎮火しているらしく、表立って反抗する事は無くとりあえずは従ってくれる。
本編
- 「ワガママを言うんじゃありません!そんなコトを言う子は『予言の子』じゃありませんよ!」
「世の中には舞踏会に行きたくても行けない鮮血魔嬢もいるの!我慢なさいな!」 - Lostbelt No.6「妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ」にて。主人公曰くオベロンの継母マネ。ハロウィンイベントの3ヶ月も前にエリザベート=バートリー〔シンデレラ〕の話をしていたネタバレ妖精。
- 「できる事は見守るだけ。戦いに赴
くものを、後ろから支えるだけだ。」
「でも、だからといって自分を責める必要はない。」
「だって最後までに必ず、“君がやらなくちゃいけない場面”がやってくる。」
「他に誰もいない状況で、君にしか許されない全てをひっくり返すような、そんな場面が。」 - 同上。ウェールズの森で、各地の情報収集に出る前に主人公に言った言葉。傍観者である自分達でも、絶対に物語に介入できる。自分が当事者
でないことに戸惑う彼/彼女に対して、迷いを捨てられるようにオベロンはそう語る。しかし、この言葉が終盤思いもよらぬ結果を招くことになるとは、この時の彼はまだ知る由もなかった。
- 「あれ。気づいていたのかい、〇〇(主人公)?」
「まいったなあ。となると、わざわざタイミングを計っていたコトが恥ずかしいけど……」
「まあ、だからどうだって話。そもそも君には隠していなかったからね。」
「どうでもいい駒の中でも、一番どうでもいい駒だったからさ。」 - 同上。妖精國に迫る厄災を全て退けた主人公たちの前に、彼は再び姿を見せる。自分が消えていなかったこと、自分の正体に多少なりとも気がついていた主人公に驚き、されども当然であると彼は一人納得する。ちなみに、この台詞は6章にてたびたび存在する、バトルなしでありながらスキップ不可の選択肢において「オベロンのことについて深掘りする」選択肢を数回選ぶことで29節にて出現する赤い選択肢を選んだ際に聞くことができる。[注 7]
- 「ああ。君のそういうところ、僕は本当に嫌いだなあ。」
- 同上。カルデアとの最後の戦いを始める直前に主人公から「輝ける星
の話も嘘だったのか」と問われた際の返答。自分の目的や真意を察していながら向き合ってきた友人 に対し、翳がある笑顔を浮かべて心の底からの嫌悪 を吐き出す。 - 最終的に質問に肯定も否定もしなかったことから、輝ける星
の話は嘘ではないと伺える。 - なお、このセリフも上記と同じで赤い選択肢を選んだ際に聞けるものである。
- 「ああ。どれほど陳腐な王国でも、語られなかった脇役にも、意味はある。」
「最後のページと共に忘れられ、現実の速度に置いていかれた物語にも───」
「その後に残り続ける、権利はあったはずだ。」 - 同上。例え既にその後がない異聞帯
であったとしても、消される必要はない。彼はそう主張する。
- 「朝のひばりも、夜のとばりも、君にはまだ不要なものだ。」
「じゃあね、カルデアのクソヤロウ!つまらない旅だったが、予想外の連続だった!」
「次もがんばって!君たちの健闘を、心の底から祈っているとも!」 - 同上。最終的な目的は違えど、ともに旅をし、そしてこれからも旅を続ける仲間への激励の言葉。果たして本音なのか、それとも嘘の気持ちなのか。それは本人である彼しか知らない。
- 「ふん、あれが汎人類史の空か……」
「まったく。吐き気がするほど、キレイじゃないか───」 - 同上。奈落の底に落ちながら、最後に見た彼自身の夢の終わり。彼の瞳には、とても美しくどこまでも広がる青空が映っていた。
マイルーム会話
- 「底なしの空、空っぽの命。喜びは明日には値が下がり、苦しみは昨日のうちに忘れられる。美しいものはその前提が醜く、醜いものはその前提が美しい……はっ、お笑い種だ。人生に中身があるだなんて、本当に信じているのかい?なあ、聞かせてくれよブランカ。君の物語は、満足のいくものだったのかい?」
- 霊基再臨「第四段階」。
- 人理の果てまでついてきてしまったブランカに対して、どこか悲しそうに問いかける彼。なぜ彼女はついてきたのか。それはオベロンとの絆を深めることができれば、知ることができるだろう。
第一・第二再臨
- 「『拝啓、ウィリアム・シェイクスピア。この度は素敵な脚本をありがとうございます。私にとって一生の宝物です。墓まで持っていきたいと思います』っと。この手紙、あのクソ野郎に届けてくれる?あぁ、気をつけて。押しどめの蝋にたっぷり毒を混ぜたから。君は触っちゃダメだよ?」
- マイルーム会話「ウィリアム・シェイクスピア」。
- 自身の存在に呪いを与えた張本人。怨恨を込めて毒殺を企てるが、流石にマスターを殺す気は無いらしく毒に触れないよう忠告している。
というか、それを聞いたら普通に止められると思うんですが。ただ、マスターは毒に対して耐性があるため実際のところ触っても特に問題はなさそうである。
- 「こんにちは、素敵なお嬢さん。全ての読み手がいなくなったあと、お茶会を開くから、その時は来てくれるかい?あぁ、そうかい……。まぁ、そうだろうと思ったよ。」
- マイルーム会話「ナーサリー・ライム」。
- 同じ物語を愛する者であるため、彼女をお茶会に誘う彼。しかし、彼と違い「物語の読者」を愛する彼女には断られてしまった。
第三再臨
- 「ごめ~ん、休んでいるところなんだ。……話しかけないでくれる?」
- マイルーム会話の一つ。
- 口調こそ終始穏やかで表情も笑顔なのだが、一瞬間を置いた後半部分では顔の半分に影が掛かっており嫌悪感を滲み出させている。
- 「退屈だなぁ……。と言って、自分から行動するのはもう面倒だしなぁ……。嗚呼、“世界を救う”ために邁進していた妖精王はどこに行ったのやら。燃え尽きるって、こういう事なのかな?ま、いいや。食堂に行ってメロン食べよーっと♪」
- マイルーム会話「絆Lv3」。
妖精國 を滅ぼす終末装置として約20年間、数多くの重労働 をこなし、常に吐き気を伴う嫌悪感を隠し続けながら目的を達成した。その反動からか、記憶を保持してカルデアに召喚されてからはすっかり燃え尽き症候群を煩わせてしまったようで、唯一果たせなかった「汎人類史の根絶」やカルデアへの敵対行為に出る様子は今のところはない模様。最後のセリフから普通に馴染んでるようにも見えるが、これも本音かどうか分からないし。
- 「はあぁぁあもぉぉおおウンザリだっ!!君達、眠っている時くらい静かにしてくれないか!?マスター!虫除けスプレー持ってないかな!?」
- マイルーム会話「絆Lv4」。
- 実体としてか彼の精神世界内の概念としてなのかは定かではないが、どうやらカルデアに一緒について来たと思しきウェールズの森の虫妖精達に睡眠の邪魔をされたらしく、我慢の限界の如く隠しきれない程の苛立ちを露わにしている。しかし、マスターに対して殺虫剤ではなく虫除けスプレーを要求している事から、ブランカや虫妖精達を憎からず思っていた彼の本心が垣間見えている。
- 「レッドラ・ビット!?……あぁいや、人違い……いや、馬違いか。凄いな彼、こっちでもああいうキャラなんだ。……最後まで生き残るワケだ。」
- マイルーム会話「赤兎馬」。
- あまりにも自分の知る妖精そのものな赤兎馬に、珍しく本音と言える程の反応を示している。
- 「異聞帯の王たち?もちろん、尊敬しているともぉ。だって、揃いも揃ってカルデアに道を譲ったんだろ?人が出来てる!さすが王様だぁ。あぁでも、一緒にしないでね?奴らは惨めな負け犬……一方、俺はきっちり目的を果たした───勝ち馬だ。」
- マイルーム会話「異聞帯の王」。
- ヴォーティガーンとしての「自分のいるブリテン異聞帯を滅亡させる」目的を果たした自分に対し、その対極と言える「自分たちの世界を存続させる」使命を果たせなかった異聞帯の王たちを、棒読み混じりの皮肉たっぷりに揶揄している。
幕間の物語
- 「は?借りてないが?1シリングたりとてあの男から借用などしていないんだが?」
- シバの女王の幕間の物語『三匹のジンのレポート』にて、シェイクスピアから借金があると言われた途端の返し。
- それまでへらへらしながら軽口を叩いていたのが一変、思わず素が出かかっている。
- それもそのはず、実際にはシェイクスピアの手書きの借用書を紛れ込ませただけの悪戯であったわけで…
イベント
- 「それに……ほら。チョコレートってアレだろ。アレなんだろ?」
「動きだしたりボスになったりする怪異なんだろ?幸い、俺は結果しか伝え聞いてないけど。」 - バレンタインの個別シナリオにて。
- どうやら世間一般のチョコレートをどこかのおてんば娘が作り出してしまったあの怪異のことだと認識しているらしい。あれが特別なだけです。
- と思いきや、そのように作ったと言われる選択肢があり……
- 「マジかよ!イヤがらせばっかり上手くなってんじゃねえか、おまえ!?」
「失敬、汚い言葉遣いは厳禁だった。今のはお互い、なかった事に。」 - 上記の「そのように作った」に対する反応。
- 後半ではいつもの調子に戻っているが、実は語気を荒げた前半の台詞の直後に我に返ったように一瞬表情が変わっている。また、イヤがらせと捉えていることから前述の認識は本気ではないらしい。
本当にそう作ったのならまた彼女が製作に関わったのだろうか。
- 「じゃ、そういうことでグッバイ、マスター!」
「頼れる仲間がひとりもいなくなったら、ため息交じりに呼んでくれたまえ!」 - 同上。お返しの品を渡し、別れ際に彼はそう言うのであった。
- その後、夢から覚めた主人公が手にした彼からのお返しは虚影の塵の入った箱である。まさかのおなじみの素材に主人公は怒り、プレイヤー達は笑ったという。しかし、塵を収めた箱の方はウェールズの森の虫妖精らしきデザイン、中でも特に目を引く見覚えのある細工が施された、明らかに彼が用意した(恐らく完全な自作の)ものであり、プレイヤーからは主人公がバレンタインで自分の所にやってくる事を見越して用意していたのではと推察されている。
- なお、この発言より「たとえ世界中の誰も味方してくれなくなっても、彼だけはカルデアのマスターの味方でいてくれる」ということが少し話題になったりした。
Fate/Grand Order フロム ロストベルト
- 「こうして冬の女王は倒されました。めでたしめでたし」
- 第16話「冬の物語」ラスト。
- 本編同様にモルガンが妖精騎士トリスタンともども妖精たちに惨殺された後、うっすらと血の跡が見える閉じられた幕の前で笑みを浮かべながら。
- メタ的な演出ともいえるが、「この後」に起こる事を考えると、内心はどうだったのであろうか。
メモ
- 第二再臨までは「妖精王オベロン」の姿だが、第三再臨になると外見ががらっと変化し「オベロン・ヴォーティガーン」の姿になる。これに伴い、マイルーム・戦闘などのボイスが全て変わる他、宝具名およびその演出も変わる。
- ただし「霊基解放クエスト」をクリアするまでは、レベルを上げて霊基再臨をすることはできる(レベル90まで上げられる)が、セイントグラフのイラストおよびバトルキャラグラフィックが第二再臨のものまでしか解放されない。霊基解放クエストをクリアして初めて第三再臨になることができる(蘆屋道満と同じ仕様)。霊基解放クエストはLB6クリアで解放されるが、自力で召喚していない場合は第三再臨以降をパーティーキャラクターとして見ることはできない。
- マテリアルはオベロンの状態でマテリアル6まで存在し絆レベルだけで6まで解放できるが、LB6(霊基解放クエスト)のクリアおよび絆レベル6でマテリアルが全てオベロン・ヴォーティガーンのものに差し換わる。こちらは蘆屋道満には無い仕様だが、アルトリア・キャスターにも同様にマテリアル文の全項目更新が行われる(解放条件は異なる)。アルトリア・キャスターともども、セイントグラフのイラストを第一・第二再臨にしていると初期プロフィールになり、第三・最終再臨のイラストにしていると差し換え後のプロフィールを見ることができる。
- なおセイントグラフ上では、ヴォーティガーンの姿になる第三再臨以降でも真名は「オベロン」のまま。「オベロン・ヴォーティガーン」の名は現在のところ本編ストーリー上、バレンタインの個別シナリオでのみ語られる。
- 第三再臨の姿に関する隠匿仕様は徹底されており、LB6完走前ではバレンタインイベントにおいても選択肢が現れず、お返し礼装を受け取ることができない。
- 「妖精王オベロン」の姿ではアゲハ蝶のような羽根を背中に生やしているが、「オベロン・ヴォーティガーン」の姿に変わるとトンボかカゲロウのような四枚の羽根に変わる。前者のトンボは英語で「ドラゴンフライ(Dragonfly)」と呼称されるため、妖精王としてのオベロンと魔竜であるヴォーティガーンの両者の特性が表れたものとしても捉える事が出来る。
- 担当イラストレーターの羽海野チカ女史は「ハチミツとクローバー」「3月のライオン」等で著名な漫画家だが、本作に携わる以前の執筆環境は完全なアナログであり、FGOの仕事に際して初めてデジタル作画環境を整えたという。CGイラスト特有の文化である「イラストの表情差分」を描くにあたり、どうしてもペイントソフトのレイヤー機能が必要だったとのこと。
- しかし全行程をいきなりデジタルにすると今までアナログで培ってきた作風が失われるため、アナログをメインにしつつも部分的にデジタルの機能を取り入れる形で描かれている。
- また、彼女は虫が苦手で、オベロンおよびウォーティガーンのデザインや、ブリテン異聞帯における「とある一枚絵」を描くのはかなり大変だったとのこと。
- 「妖精王オベロン」がシェイクスピア執筆の作品に由来することは上述しているが、加えてシェイクスピア本人執筆の可能性が薄い作品群を指す「シェイクスピア外典(Shakespeare Apocrypha)」の中には、シェイクスピア戯曲の贋作者であったサミュエル・ウィリアム・ヘンリー・アイアランドの戯曲『ヴォーティガンとロウィーナ』がある。
- 第三再臨の姿からの連想か、「もし本多忠勝が実装されたら秒殺必至」との声もちらほら。
- ブリテン異聞帯ではあちらこちらから借金をしていたようだが結局返さなかったようで、プレイヤーからは「ブリテン異聞帯を滅ぼして自分の借金を有耶無耶にした」等と言われてしまっていた。
- カルデアに来てからも相変わらずのようで、シバの女王の幕間の物語『三匹のジンのレポート』では逸話のあるカエサルやダメ人間の以蔵を差し置いて「カルデアの借金王」扱いされてしまっていた。
話題まとめ
- プリテンダー触媒
- 初実装時はクラス名にちなんでOfficial髭男dismの『Pretender』が触媒に使えるとSNSを中心に話題になった。しかもよくよく聞くと歌詞までもオベロンの性格や心情に絶妙なバランスでマッチングしているのだから凄いとまで言われている。