プリテンダー
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プリテンダー(Pretender)とは「役を羽織る者」の英霊。エクストラクラスの一つ。
概要[編集 | ソースを編集]
ホームズ曰く、「誰かのふりをすることで本物以上の業績を残したもの」「世界を相手に回して欺いたもの」が適合するとされるクラスである。
サンプルが少なすぎて詳細は不明だが、オベロンは霊基が絶えず変動していて信憑性がまるでなく、正体が判明するとともに「真名熔解」の演出と共にルーラークラスのカードの表面が黒塗りになってプリテンダークラスのそれに変わり、へファイスティオンは正体判明と共に「真名析出」の演出と共に透明なカードに浮かび上がるようにプリテンダークラスのそれになった。他にもゲーム中でオベロンが一時的に味方NPCとして参加した時は毎回違うクラスになっており、このため「自身のクラスや真名を偽装する」能力を持っていることが推測されている。
これまで登場したのは以下9人。
名前 | クラスカード(変化前) | 文字演出 | 登場作品 |
---|---|---|---|
オベロン | ルーラー | 真名熔解 | Fate/Grand Order |
ヘファイスティオン〔プリテンダー〕 | クラスなし(透明のカード) | 真名析出 | Fate/Grand Order |
レディ・アヴァロン | 正体判明演出なし | Fate/Grand Order | |
九紋竜エリザ | 正体判明演出なし | Fate/Grand Order | |
トラロック | ルーラー[注 1] | 真名建造 | Fate/Grand Order |
ケット・クー・ミコケル | 正体判明演出なし | Fate/Grand Order | |
テュフォン・エフェメロス | クラスカード演出なし | 真名融解 | Fate/Grand Order |
アレッサンドロ・ディ・カリオストロ | アヴェンジャー | 真名暴露 | Fate/Grand Order |
アビゲイル・ウィリアムズ〔サンタ〕 | 正体判明演出なし | Fate/Grand Order |
『Fate/Grand Order』ゲーム上ではバーサーカーのクラスに互いに弱点を突き合う相性になり、フォーリナーのクラスに不利で、アルターエゴに有利。また、セイバー、アーチャー、ランサーのクラスに攻撃のみ有利で、ライダー、アサシン、キャスターのクラスに攻撃のみ不利。[注 2]
メモ[編集 | ソースを編集]
- プリテンダー(Pretender)の意味は「誰かのふりをする者」。まさにそのままの意味である。作中ではホームズが「役を羽織る者」と書いてプリテンダーとルビを振った形で呼んでいる。
- また、「王位を狙うもの」という意味もあり、こちらは最初に登場したプリテンダーであるオベロンの本性にぴったりである。
- 加えて「偽善者」「詐欺師」という意味も有するため、史実における経歴からカリオストロにもぴったりのクラスであることが分かる。
- また、「王位を狙うもの」という意味もあり、こちらは最初に登場したプリテンダーであるオベロンの本性にぴったりである。
- プリテンダーというクラス名称はホームズによって看破されたものだが、亜種特異点Ⅳのメインテーマとして登場したフォーリナーと比較すると比較的あっさり明かされる。単に珍しいだけで、フォーリナーほどには「ありえない」クラスではないのか、それともそもそもホームズがその時考えて名付けた全く新しいクラスなのかは不明。
- 比較として、フォーリナーは「外世界からの来訪者」と言うこの世界にとっての異物であるのに対し、プリテンダーはどれほど世界の脅威であっても、この世界から生じた物である、と言う違いが考えられるか。
- 偽りの姿という意味ではフェイカーが先行登場しているが関係性は不明。このクラス適正で登場していたへファイスティオンも、FGOではプリテンダークラスとなって実装された。
- エクストラクラスではあるが、『元のクラスがあったうえで化けている』ため、濫用しても歪みは生じないとのこと[出 1]。そのためオーディール・コールでは、独自に扱われることはない様子。
- 隠された真名が明らかになる際は、「真名○○」という文字が現れてクラスカードがプリテンダーのものに変化する演出が入る。個々の演出は上記の表を参照。
- レディ・アヴァロンや九紋竜エリザ、ケット・クー・ミコケルといった季節系イベント初出のプリテンダーたちには未だそういった演出はない。
彼女らはそもそも正体がバレバレだが。 - なお、オベロンは2部6章においてアーチャーやキャスターといったクラスでも登場しており、トラロックは2部7章にてバーサーカークラスでも登場している。無論これらもルーラーと同じく偽装されたクラスである。
- カリオストロは奏章Ⅱにて自身をオルタでありアヴェンジャークラスであると偽造していた。また『地獄界曼荼羅 平安京』においても自身をキャスタークラスと偽造していたことが彼のプロフィール6にて明らかになっている。
- レディ・アヴァロンや九紋竜エリザ、ケット・クー・ミコケルといった季節系イベント初出のプリテンダーたちには未だそういった演出はない。
- E-アクアマリー曰く「カルデアス内で製造された
金型 」とのことで、『オルガマリークエスト_2』ではその基礎理念を知っていた彼女によってプリテンダーのクラススコアが開示された。
話題まとめ[編集 | ソースを編集]
- クラス適正について
- 初めてタイプムーンエースでクラス適正について解説された際、このクラスは『「本物ではなかったが、本物そのものとして人理に刻まれた偽物」「本人の名前は歴史に残されていないが、その功績は別の英雄の物として歴史に残されている」と言った者でなければ該当しない』と言う極めて厳しい登録条件が課されていた。
- 例えば、誰かになりすましているだけでは適合せず、具体例として、怪傑ゾロは「他に本物がいる訳ではない」「ドン・ディエゴ・ベガの名が歴史に残っている」ため該当しないとされている。また、自身の伝承が歴史に残されている場合も該当しない。
- 本編時点では説明が少なく、「役を羽織るもの」といういかようにも取れる意味合いから「既存のこの英霊が該当するのでは」「役者や、変装の得意な英霊も該当するだろう」と言う推測が挙げられていたが、この定義でいくと、実際には非常に狭いクラスであり、ほとんどが当てはまらない。
- 例として武蔵坊弁慶は、常陸坊海尊が影武者を演じているサーヴァントなので該当者として有力視されていたが、「常陸坊海尊と言う名が歴史に残されている」ため、この条件に該当する可能性は低い。また、フランソワ・プレラーティについては「世界のテクスチャを騙す幻術」を駆使する事から「世界を相手に回して欺いたもの」として有力視されたものの、弁慶=海尊と同じ理由で可能性が薄まっている。酒呑童子〔キャスター〕も一応役である護法少女としては振る舞っているものの、本人に正体を隠す気があまり無い(正体を明かしても一部の人々には全く信じてもらえないが)。
- 現在登場している中でこの条件に適合しそうなのは、コハエース版徳川家康(影武者であり、自身の名が伝わっていない)かエウクレイデス(複数名の共同ペンネーム説があり、かつその個々の具体的情報が無い)、また意外なところでは通常の聖杯戦争ならばアサシン一択となるべき一連のハサン・サッバーハ(初代を除く)達も自らの名を棄てた事により当てはまっている。
- ……と、初期情報ではそういった適正条件のクラスであったのだが、3人目として「真名秘匿のため、自らプリテンダークラスに霊基変換している」と言う設定のレディ・アヴァロンが登場。彼女の特徴はタイプムーンエースで当てはまらないとされた怪傑ゾロの特徴と、大きく一致している。
- また、4人目として登場した九紋竜エリザは、一応「九紋龍史進のふり」はしているものの、元がエリザベート=バートリーである事を全く隠しておらず、尚且つ取り込んだ史進の自意識も生きている。どちらも、前述の初期情報には全く当てはまっていない。
- しかもこの2人は、アヴァロンが「正体を隠しているが、他の英霊の真名を名乗ったり霊基を纏っている訳ではない」、エリザが「他の英霊の真名を名乗り霊基を纏っているが、正体を隠していない」と、不一致の方向が全くの正反対でありプリテンダークラスとしての共通点が全く見いだせない。
- 一応、最初の2人も含めて「霊基が何らかの形で弄られている」と言う共通点がなくもないが、その場合、多少の魔術的素養があれば誰でも簡単にプリテンダーになれてしまう、と言う事になる。
- かくしてこのクラスは「厳しい適正条件」と言う初期設定から転じて「極めて曖昧な適正条件」と言う全く正反対のクラスに変化してしまった。理由としてはやはりムーンキャンサー同様、ゲーム的にこのクラスのサーヴァントを増やす必要が生じたため、と言う所だろうか。ただ、「最初に明かした設定が後々事情によって変更される」と言うのは珍しくないとしても、プリテンダーの場合は最初の情報開示から設定変更までがあまりに早すぎる[注 3]ため、何かしらの行き違いが有ったと言う可能性もあるだろう。
- ともあれ、今後新たな適正条件が公開される可能性や、前述の「可能性がない/薄まった」とされるサーヴァント達がプリテンダーとして登場する可能性も、あるかもしれない。
- なお、ソロモンとして活動していたゲーティアは、ビーストとしてのクラス相性がプリテンダーのそれと酷似している。
- 設定としても「ソロモンになりすまして行動していた」と言う点から、プリテンダーとの関連性が疑われている。
脚注[編集 | ソースを編集]
注釈[編集 | ソースを編集]
出典[編集 | ソースを編集]
- ↑ 週刊ファミ通2023/8/17・24合併号 p.43