「クー・フーリン」の版間の差分

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== 話題まとめ ==
 
== 話題まとめ ==
 
; 刺し穿つ死棘の槍の命中率
 
; 刺し穿つ死棘の槍の命中率
: 「確実に心臓を貫く」という宝具なのに全く当たらないとよくネタにされる。しかし、そもそも「刺し穿つ死棘の槍」を使用した回数が少なく、『SN』では全ルートを通して初戦のセイバーにしか使っていない。『hollow』では相打ちになったもののバゼットの心臓に当てており、心臓を外したセイバーにも体には命中している。
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: 「確実に心臓を貫く」という宝具なのに全く当たらないと作品やファン、さらには武内氏からもネタにされる。しかし、そもそも「刺し穿つ死棘の槍」を使用した回数が少なく、『SN』では全ルートを通して初戦のセイバーとfateルートでわざと心臓から外して使った士郎に対して、と最大2回。『hollow』では相打ちになったもののバゼットの心臓に当てており、心臓を外したセイバーにも体には命中している。
 
: また、『CCC』で自分のサーヴァントが「刺し穿つ死棘の槍」に耐えると、言峰に「毎度毎度、お前の槍はなぜ外れるのか」とまで言われる。一応『EXTRA』では爆発寸前の[[ラニ=Ⅷ]]の心臓を摘出し、その場にいた面々を生還させるという快挙を成し遂げている。
 
: また、『CCC』で自分のサーヴァントが「刺し穿つ死棘の槍」に耐えると、言峰に「毎度毎度、お前の槍はなぜ外れるのか」とまで言われる。一応『EXTRA』では爆発寸前の[[ラニ=Ⅷ]]の心臓を摘出し、その場にいた面々を生還させるという快挙を成し遂げている。
 
: ちなみに、『[[Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ]]』で[[美遊・エーデルフェルト|美遊]]や[[イリヤスフィール・フォン・アインツベルン (プリズマ☆イリヤ)|イリヤ]]が「刺し穿つ死棘の槍」を使用した時には、ライダーの[[クラスカード]]の化身を一撃で仕留めている。それどころか、番外編やドラマCDまで含めても確実に心臓を貫いている。
 
: ちなみに、『[[Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ]]』で[[美遊・エーデルフェルト|美遊]]や[[イリヤスフィール・フォン・アインツベルン (プリズマ☆イリヤ)|イリヤ]]が「刺し穿つ死棘の槍」を使用した時には、ライダーの[[クラスカード]]の化身を一撃で仕留めている。それどころか、番外編やドラマCDまで含めても確実に心臓を貫いている。
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: [[エミヤ|アーチャー]]によれば「突き穿つ死翔の槍」は「大神宣言(グングニル)」を超える威力であるらしい。
 
: [[エミヤ|アーチャー]]によれば「突き穿つ死翔の槍」は「大神宣言(グングニル)」を超える威力であるらしい。
 
: そう評したアーチャーが北欧の主神と巡り合う可能性が低いと考えれば、生前にギルガメッシュが保有するゲイ・ボルクの原典を見て比較している可能性がある。あるいは、バゼットの「斬り抉る戦神の剣」のようにオーディン以外の人間がグングニルを使用している場面を見た可能性もある。
 
: そう評したアーチャーが北欧の主神と巡り合う可能性が低いと考えれば、生前にギルガメッシュが保有するゲイ・ボルクの原典を見て比較している可能性がある。あるいは、バゼットの「斬り抉る戦神の剣」のようにオーディン以外の人間がグングニルを使用している場面を見た可能性もある。
: また、アーチャーが言及したのは「威力」についてであるため、オーディンの槍は伝承において敵に向けただけで勝利が確定するなどの神が持つに相応しい能力を数々取り揃えており、そちらが重要という可能性もある。だが、その場合はわざわざ「威力」を比較する意味が無い(例えば、[[メディア|キャスター]]の「破戒すべき全ての符」の切れ味のみを比較して、武器としての優劣を語るようなもの)。
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: また、アーチャーが言及したのは「威力」についてであるため、オーディンの槍は伝承において敵に向けただけで勝利が確定するなどの神が持つに相応しい能力を数々取り揃えており、そちらが重要という可能性もある。だが、その場合はわざわざ「威力」を比較する意味が無い。
 
: 初期からの設定変更や矛盾したシーンが多く改変されているアニメ版『UBW』においても、アーチャーのこの台詞は変化していない。現在においても(少なくともアーチャーの視点から見て)これは変わらない事実のようである。
 
: 初期からの設定変更や矛盾したシーンが多く改変されているアニメ版『UBW』においても、アーチャーのこの台詞は変化していない。現在においても(少なくともアーチャーの視点から見て)これは変わらない事実のようである。
:『誰が知ろう。この守りこそアイアス。かのトロイア戦争において、大英雄の投擲を唯一防いだというアイアスの盾である。
+
:実際、「突き穿つ死翔の槍に因果逆転の効果が追加されたら」という話題に、きのこ氏は'''「そこまでいくとランサーの父親筋の能力になっちゃう。」<ref group = "出" >『Fate/complete material vol.02』より。</ref>'''と応えているため、グングニルもその類の宝具という可能性は十分にある。
:花弁の如き守りは七つ。その一枚一枚は古の城壁に匹敵する。投擲武具、使い手より放たれた凶器に対してならば無敵とされる結界宝具。
+
 
:この盾の前には、投擲など1枚羽にも届かず敗退するのが必定。少なくとも使用者であるアーチャーが知る限り、この守りを突破する槍など有り得ない。――――だが。必殺の槍は苦もなく貫通していく。』(fate/staynight作中原文)
 
  
 
;伝承でのゲイボルク
 
;伝承でのゲイボルク
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:クー・フーリンはスカサハから「水中戦の妙技」を教わっており水中戦もこなせる。「クーリーの牛争い」での浅瀬の決闘、コンラとの海中戦など水辺で戦うことの多い英雄で、彼の持つゲイボルクもまた「水中でのみ使える」という伝承がある。足の指で挟み投擲するというのが有名だが、この「水中でのみ使える」という伝承から、浅瀬で使うには足で摘まんだ方が水を潜らせやすかったのでは?という説もある。
 
:クー・フーリンはスカサハから「水中戦の妙技」を教わっており水中戦もこなせる。「クーリーの牛争い」での浅瀬の決闘、コンラとの海中戦など水辺で戦うことの多い英雄で、彼の持つゲイボルクもまた「水中でのみ使える」という伝承がある。足の指で挟み投擲するというのが有名だが、この「水中でのみ使える」という伝承から、浅瀬で使うには足で摘まんだ方が水を潜らせやすかったのでは?という説もある。
 
:資料によってかなりカタチが変わるゲイボルクだが、「共通して必ず心臓を破壊していることから因果逆転の槍」というのは案外的を得た設定なのかもしれない。
 
:資料によってかなりカタチが変わるゲイボルクだが、「共通して必ず心臓を破壊していることから因果逆転の槍」というのは案外的を得た設定なのかもしれない。
原典のフェルディアとの決闘シーンの記述によるとゲイボルクの攻撃は「下から来る攻撃」とされている(恐らく足で投擲する為)。ゲイボルクを知っていたフェルディアはこの武器の軌道も把握しており、下からくるゲイボルクを警戒し盾を下に構え、鎧の位置も調節している。
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:原典のフェルディアとの決闘シーンの記述によるとゲイボルクの攻撃は「下から来る攻撃」とされている(恐らく足で投擲する為)。ゲイボルクを知っていたフェルディアはこの武器の軌道も把握しており、下からくるゲイボルクを警戒し盾を下に構えている。
fateのゲイボルクはどの角度から打ち込んでも槍の間合いなら当たるにも関わらず、「槍の穂先を地面を穿つかのように下げて構えて、下段から足元を狙う」という所作をデフォルトとしているのは、恐らく伝承のゲイボルクの下から上にという軌道をfate流に再現した結果だと思われる。
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:fateのゲイボルクはどの角度から打ち込んでも槍の間合いなら当たるにも関わらず、「槍の穂先を地面を穿つかのように下げて構えて、下段から足元を狙う」という所作をデフォルトとしているのは、恐らく伝承のゲイボルクの再現だと思われる。
  
 
== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==

2020年7月15日 (水) 05:07時点における版

ランサー
真名 クー・フーリン
外国語表記 Cu Chulainn
性別 男性
身長 185cm
体重 70kg(FGOでは72kg)
特技 魚釣り、素潜り、山登り
好きな物 気の強い女、無茶な約束
苦手な物 回りくどい方針、裏切り
天敵
stay night
ギルガメッシュアーチャー
EXTRA
ユリウスレオ
EXTELLA
ギルガメッシュ
出典 ケルト神話、アルスター神話
地域 アイルランド
属性 秩序・中庸
一人称 オレ
二人称 お前/テメエ/あんた/○○(呼び捨て)
三人称 奴/奴等/○○(呼び捨て)
声優 神奈延年
デザイン 武内崇
設定作成 奈須きのこ
イメージカラー
レア度 ☆3
初登場作品 Fate/stay night
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概要

槍兵」のサーヴァント

略歴
『Fate/stay night』では魔術協会からの派遣魔術師バゼット・フラガ・マクレミッツによってフラガ家伝来のルーン石の耳飾りを触媒に召喚される。暫くの間はバゼットをマスターとして前哨戦や戦場の把握に努めていた。
しかし召喚から7日目、バゼットは旧知であった言峰綺礼により騙し討ちに遭い令呪を奪われ、令呪の強制力を以て言峰をマスターとすることに賛同させられる。さらに令呪によって諜報活動としてサーヴァント全てと一回以上交戦し、初戦は必ず自ら撤退することを命じられた為、初見の相手とは全力で戦えないハンデを負っていた。第五次聖杯戦争において、神出鬼没の行動を見せるのはその為。
『Fate/EXTRA』では遠坂凛のサーヴァントとして登場。主人公の選んだ選択によって、凛と共にその動向は変化する。凛ルートでは凛を主人公に託して消滅するが、ラニルートでは六回戦の対戦相手として登場する。
続編『Fate/EXTRA CCC』では、空間の歪みの中で言峰のサーヴァントとして登場。
人物
青い装束と紅の槍を手にした騎士。『Fate/EXTRA』では未来的な衣装にアレンジされている。
例え相手が親友であろうと、敵陣に回ったならば星の巡りの悪さを共に笑いながら命のやり取りをし、例え相手が親の敵であろうと、味方であるのならば誓約の限り守り通すというケルトの戦士特有の考え方に従って生きている。
戦いにおいて非常に冷徹で、背後からの不意打ちも厭わず、命令とあらば「口封じ」として一般人でも殺害する非情な人物だが、その反面さっぱりした気質で奔放ながらも面倒見がよく兄貴肌。
粗野で野蛮で人懐っこく、根は正直で忠義に厚い人物であり、敵味方の立場に分かれても気に入った人間には積極的に話しかけ、無視されても決してめげない。
名の由来および生前のゲッシュ(誓約)から犬を特別視しており、侮蔑の意味で「狗」と言われることを嫌う。
聖杯に託す望みはなし。死力を尽くし、強者と戦うことを望んでの参加である。
『Fate/EXTRA』によるとムーンセル調べでは、「兄貴になってほしい英霊」ナンバーワンに選ばれたらしい。
能力
ケルト神話では1位2位を争う大英雄で、圧倒的な能力が無かったとしても機転と経験とスピードで必ず生き延びる、サバイバル能力が抜きに出たサーヴァントとされる[出 1]。作中でも、こと生き残るだけなら、サーヴァントの中でも最高とされ、「卓越した敏捷性と豊富な戦闘経験を持つクー・フーリンが守りに徹すれば鉄壁」だとセイバーも称賛している。
高い白兵戦の技術とサーヴァント中でも最速とされる敏捷性を持ち、『槍兵』のクラスでも選りすぐりとされる脚を持つ。神速の如き槍さばきは猛者でも躱しづらく、本気を出した際の槍と足捌きは千里眼Cを持ってしても全く視認出来ない速度まで加速する。
卓越した技量の持ち主でその槍さばき故に、アーチャーは「これほどの槍手は世界に三人といまい」と評価している。また、槍投げの技術も「自分より優れているのは世界で二人、条件付きで三人」と本人は語る。
対魔力はCランクだが、敏捷Aである彼と対峙し、その隙をつき大掛かりな魔術を当てるのは至難の技であり、発動した魔術を彼に命中させることもまた、かなりの腕前が必要とされる[出 2]
武器戦闘を好むため滅多に使わないが、原初の18のルーン魔術も修得しており、キャスタークラスに適合出来る知識と腕前を持つ。ライダーの「他者封印・鮮血神殿」の存在をひと目で看破するも、状況を考え、破壊しないと判断を下している。
作中では探索のベルカナと炎のアンサス、『hollow』ではアトゴウラの四文字のルーンを披露した。探知される事無く唐突に現れるのもルーンの一つだという。また、全ルーンを使用する事で発動させた結界は上級宝具すら防ぐ代物。他にも、ライダーの石化の魔眼を防いだり、宝具のランクを上げる事で「十二の試練」の突破が可能。
高ランクの「戦闘続行」スキルを有しており、Fateルートではギルガメッシュを半日に渡って足止めし続け、それなりにダメージを与えた。UBWルートでは言峰令呪で自害を命じられて心臓を串刺しにしてしまってなお即死せず、背後から言峰を殺害し、炎のルーンであるアンサスでアインツベルン城を焼き落とすという執念を見せた。
『Fate/EXTRA』ではゲームの仕様上ゆえか、宝具は「刺し穿つ死棘の槍」のみ。耐久値がによってブーストされている代わりに、スキルの「戦闘続行」がAからCへ一時的にランクダウンしている。

別クラス / バリエーション

ランサー (クラスカード)

Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』で登場。冬木の聖杯戦争におけるサーヴァントとは異なり、「クラスカード」と呼ばれるカードを媒介に、ただの「力」として使役される存在。ただし、その力は本来のものより劣化している。

詳細は「クラスカード」を参照。

クー・フーリン (Prototype)

自分のオリジナルである、平行世界の「クー・フーリン」。"こちら"のクー・フーリンよりもいささか若い。
『Grand Order』では大まかには"過去の自分"と言う関係である模様。

詳細は「クー・フーリン (Prototype)」を参照。

キャスター (Grand Order)

Fate/Grand Order』で登場した「魔術師」のサーヴァント

詳細は「クー・フーリン〔キャスター〕」を参照。

クー・フーリン〔オルタ〕

聖杯の力によって、邪悪な王となったクー・フーリン。彼本来のバーサーカーとは異なる姿での召喚。

詳細は「クー・フーリン〔オルタ〕」を参照。

ミニクーちゃん

Fate/Grand Order』期間限定イベント『プリズマ☆コーズ』に登場したキャラクター。

詳細は「ミニクーちゃん」を参照。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
ランサー 言峰綺礼 B C A C E B 対魔力:C 戦闘続行:A
仕切り直し:C
神性:B
ルーン:B
矢避けの加護:B
遠坂凛 (EXTRA) B A A C D B 対魔力:C 戦闘続行:A→C
仕切り直し:C
神性:B
耐久値がブーストされたため
戦闘続行のランクが下がっている。
主人公 (Grand Order) B C A C E B 対魔力:C
神性:B
戦闘続行:A
矢避けの加護:B
仕切り直し:C
主人公 (EXTRA) B A A C E B 対魔力:C 戦闘続行:A→C
神性:B

宝具

刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルク)
ランク:B
種別:対人宝具
レンジ:2~4
最大捕捉:1人
由来:クー・フーリンが師匠スカサハから授かった魔槍ゲイ・ボルク。
ランサーのクラスで召喚された際に付与される宝具。
彼が編み出した対人用の刺突技。命中補正+100。体内殲滅の特性を持ち、命中時にダメージを敵体力数値分上乗せする。
槍の持つ因果逆転の呪いにより、真名解放すると「心臓に槍が命中した」という結果をつくってから「槍を放つ」という原因をもたらし、必殺必中の一撃を可能とする。心臓を穿つため、仮に「約束された勝利の剣」に耐える者でも確実に相手を死に至らしめることができる。それでいて、アルトリアが「あの程度の魔力消費ならマスターのバックアップなしで7回使用しても問題ない」と語っている通り魔力消費も非常に少ない。一対一ならば六連戦しても魔力を補充しなくてよいことから、対人戦において非常に効率がよく、巨大な図体を誇る怪物や異様なまでタフネスさを誇る相手とも相性が良いとされる。またHPの絶対値分を減らすという性質からHPお化けのアルクェイドであっても心臓に当たれば即死する。この体内殲滅はゲイ・ボルクに刺された者の体内を四方八方棘だらけにする伝承からきた効果であり、その補完としてゲイ・ボルクに胸を刺されたとき赤い茨の呪いが走るとのこと、アニメUBWでクー・フーリンと言峰の傷口から広がる茨のような模様がこれである。人間であれば「心臓を破壊する=即死」となるが、サーヴァントは心臓を破壊するだけでは死なない場合がある為、単純な心臓破壊は即死という扱いにはならず、必中効果とは別に体内殲滅があることで初めて即死扱いとなる(きのこ氏曰く妄想心音は即死ではなく、妄想心音で死ななかった言峰がゲイ・ボルクだと絶命したのはこのため)。なので心臓に必中するから必殺なのではなく、「心臓に必中する(因果逆転)」と「心臓に当たることで敵HP分削る即死(体内殲滅)」の2つが合わさることで必中必殺が成り立っている。
この宝具の存在故にクー・フーリンは死徒二十七祖を相手にしても戦闘を安心して見守れるメンバーに数えられている。
ちなみに、発動したと同時に「心臓を貫いたという結果」が成立しているため、仮に放った直後で彼が死んだとしても、槍はひとりでに動いて相手の心臓を貫く。
宝具の発動条件はかなり緩く、槍が届く距離の戦闘でタイミングさえ合ってれば必ず発動する(心臓があることが前提)。発動を防ぐには槍の間合いに入らないようにするしかなく、芸達者なアーチャーですら、クー・フーリンがゲイボルクの構えをとったら発動されないよう必死に下がるしかないという。
回避に必要なのは敏捷性ではなく幸運の高さであり、幸運が低ければ例え敏捷EXがあっても意味をなさないと原作者は語っている。その回避難易度は幸運のランクが上位になってようやく稀に外れる程とされる。言峰の令呪で諜報活動として「相手を殺さず生還しろ」というハンデがある時に戦った、幸運Bかつ「直感」のスキルを持つセイバーの場合でも、心臓からややズレた場所に命中して致命傷を免れた程度だった。
なお、因果操作の判定を回避しても、槍を完全に避けなければ負傷と回復阻害の呪いを残される。因果を逆転させる「原因の槍」であるため、余程の幸運が無ければこの世にこの槍が存在する限り、これによる傷を癒す事は出来ない。セイバーが初戦で受けた傷は、その後士郎と会話している最中に大して戦闘に支障が無い程には傷が癒えているが、一晩では完全に癒えておらず、三日後にアサシンと戦う時点まで傷を負ったままだった。
また、同じゲイ・ボルク同士をぶつけると、全く同じ軌道のため相殺するという現象が起きる。権能の一歩手前とされる。
なお「心臓を貫いたという結果」を作ってから「槍を放つ」という原因をもたらすという因果逆転の宝具であるためか、そもそも心臓が無い生物や機械のような相手にはこの因果逆転の呪いは成立しない。
ランクはBだがルーンを使用すればAランクにすることが出来るため、「Aランク以上でなければ攻撃が通らない」といったタイプの敵が相手でも問題なく使用出来る。
『EXTRA』では宝具発動の一手前のHPの110%分の貫通ダメージ。幸運値によってダメージが軽減される。GUARDで軽減できないため、基本的には防御系スキルを使用しなければほぼ即死する。
『Grand Order』では「敵単体に超強力な攻撃&敵単体の防御力をダウン[注 1]&中確率で即死効果[注 2]」という効果のQuick宝具。
強化後はランクがB+に上昇。ダメージ倍率と即死成功率が上がり、攻撃発動前に「自身に必中状態を付与[注 3]」という効果が追加される。
突き穿つ死翔の槍(ゲイ・ボルク)
ランク:B+
種別:対軍宝具
レンジ:5~40
最大捕捉:50人
由来:クー・フーリンが師匠スカサハから授かった魔槍ゲイ・ボルク。
ランサーのクラスで召喚された際に付与される宝具。
生涯一度たりとも敗北しなかった英雄の持つ破滅の槍。
魔槍ゲイ・ボルクの本来の使用方法。ランサーが全身の力と全魔力を使い、魔槍の呪いを最大限発揮させた上で相手に投擲する特殊使用宝具。
速度はマッハ2。飛距離約40㎞、必中性能込みなら地球の裏側に相手がいたとしても飛んでいく。「刺し穿つ死棘の槍」が命中を重視したものならば、こちらは威力を重視している。一人一人を刺し貫いていくのではなく、炸裂弾のように一撃で一軍を吹き飛ばす。
必中効果は健在であるものの概念的な特性や運命干渉などが無いため必ず心臓に当たるわけではなくなっており、あくまで単純威力系の宝具に分類されるが、何度かわされようと標的を捕捉し続ける特性は維持している。
作中の説明では「ランサーの全魔力で打ち出されたソレは躱す事も出来ず、防ぐ事も出来ない、狙えば必ず心臓を穿つ槍。故に必殺。」とされている。
ダメージ、形状、共にケルトの光神ルーが持つ『轟く五星(ブリューナク)』に迫るが、「幾たび躱されようと相手を貫く」という能力から北欧の主神オーディンの『大神宣言(グングニル)』寄りの宝具と言える。
「熾天覆う七つの円環」と衝突した際は一度静止したにも関わらず最終的にはその結界を完全破壊し、標的であるアーチャーの片腕をズタズタにする。「熾天覆う七つの円環」は投擲武器に対して無敵の概念が発動し、本来は投げ槍であれば一枚羽にも届かず終わるのが必然なのだがゲイ・ボルクは苦もなく六枚の花弁を貫通してみせた。
アーチャー曰く、その威力はオリジナルである「大神宣言」を超えているとのこと(詳しくは話題まとめの項へ)。また「Fate/side material」によると槍は分裂しながら敵に襲いかかるとされているが、英霊化の影響で生前より更に分裂数が増加され強化されたという。

使用技

Fate/unlimited codes

レッド・ブランチ・スリサズ
連続突きを繰り出す。
レッド・ブランチ・アルジズ
スリサズからの追加技。槍を振り上げて攻撃する。
レッド・ブランチ・ソウイル
アルジズからの追加技。槍を振り下ろして攻撃する。
レッド・ブランチ・エイワズ
頭上で槍を回転させて攻撃する。
レッド・ブランチ・エワズ
前方にスライディングし、追加のボタン入力で以下の4種類の技に派生する。
レッド・ブランチ・イス
エワズからの派生技。その場で急停止する。
レッド・ブランチ・カノ
エワズからの派生技。蹴り上げて相手を浮かせる。
レッド・ブランチ・ティール
エワズからの派生技。地面に突き刺した槍を支えにしてサマーソルトを繰り出す。
レッド・ブランチ・ハガル
エワズからの派生技。突きを繰り出す。
レッド・ブランチ・ウルズ
空中からの突進突き。
四枝の浅瀬(アトゴウラ)
超必殺技。一定時間魔力ゲージが溜まりやすくなる。

Fate/EXTRAFate/EXTRA CCC

槍術・初の槌
突進しての突き攻撃。敵に筋力ダメージを与え、麻痺状態にする。
槍術・中つ槍
突進しての突き攻撃。敵に筋力ダメージを与える。
赤枝の車輪
3ターンの間、自身のGUARDにMP吸収効果を付与する。
四枝の浅瀬(アトゴウラ)
自身の筋力と耐久を上昇させ、倒された際に一度だけ復活する状態を付与する。

Fate/EXTELLA LINK

魔槍投擲
前方に槍を投擲する。
槍術・地の牙
縦横無尽に高速移動しながら広範囲に連続攻撃。
槍術・空の爪
槍を地面に突き立て飛び上がり、空中から強力な叩き付け攻撃を行う。
四枝の浅瀬(アトゴウラ)
一定時間、攻撃力を大幅に上昇させる。ただし、防御力が低下してしまう。
槍術・茨の戒め
前方に突進し、高速な突きを放つ。突きの衝撃波で、ヒットした敵をスタン状態にする。
縮地
姿を消して前方へ瞬間移動を行う。ロックオン状態で使用すると、ターゲットの近くへ瞬間移動する。移動後、周囲の敵を一瞬のけぞらせ攻撃の隙を作る。

真名:クー・フーリン

クー・フーリン。アイルランド神話『アルスター伝説』に登場する大英雄。太陽神ルーとアルスターの王コノールの妹デヒテラの子。幼名はセタンタ。
幼い頃、豪商クランの番犬をあやまって殺してしまったことで、自分がこの犬の子を育て忠実な番犬にし、それまでは自分がクランの家を守ると誓った。以来彼は「クランの猛犬(クー・フーリン)」と呼ばれるようになった。
成人すると「赤枝の騎士団」に入団し、影の国の女王スカサハの下で数々の魔術と体術を会得し、魔槍ゲイ・ボルクを授かった。また、同じくスカサハの弟子であるフェルディアとは互いに強さを認め合う親友となった。
故郷アルスターに攻め入った、コノートの女王メイヴ率いる大軍を一人で撃退し、メイヴに差し向けられた親友のフェルディアをも討ち取り、メイヴを捕らえたが女であることを理由に彼女を釈放。しかし、この一件で復讐者と化したメイヴの策で、様々な誓約を負わされてしまう。それでも、国を守るため自らの破滅を覚悟し誓約を受け入れた。その後、メイヴの策略で誓約を次々に破らされ、ついにはゲイ・ボルクを腹に受けてしまう。それでも、柱に自分の体を縛りつけ最期まで倒れることなく戦い続けた。
この最期は後に「四枝(アトゴウラ)の川瀬」と呼ばれ、赤枝の騎士にとって不退転の証となるルーンとなった。

関連

誓約(ゲッシュ)
ケルトの戦士が各々の戒めを行う習慣で、誓約を破った戦士には呪いがかかったという。クー・フーリンは「生涯犬は食べない」という誓約を持ち、他にはメイヴと交わした「一日に一人の戦士とのみ戦う」と、叔父フェルグスとの間に交わした「一勝一敗」の誓約が有名である。
赤枝の騎士団
クー・フーリンや亡命する前のフェルグスなどが所属していたアルスターの騎士団。ただし、騎士団とはいうものの、不忠さえなければ好き勝手余所にケンカを売っていた自由奔放な集団であったという。
フェルディアとフェルグス
どちらもアルスターの敵国コノートの騎士であり、クー・フーリンの親友として伝承に残っているが、しばしば混同視されることが多い。フェルグスはカラドボルグの所有者として知られるが、フェルディアが所有者という説もある。実際、『hollow』でランサーが語ったフェルディアの部分が『EXTRA』の解説文ではフェルグスに置き換えられている等公式でも二人の扱いは曖昧なものであったが、後に『Grand Order』にてフェルグスがサーヴァントとしてカラドボルグを携え登場。
彼のプロフィールから、『Fate』の世界観においてはフェルディアとフェルグスははっきりと分けられる存在らしいことが判明した。

登場作品と役柄

Fateシリーズ

Fate/stay night
プロローグで士郎を口封じに殺す。セイバーが最初に交戦する相手。
Fate/hollow ataraxia
港で釣りを楽しんだり、冬木市中でバイトしている姿が目撃されたりと現代社会にかなり適応している模様。
Fate/EXTRA
凛のサーヴァントとして、存分に呪いの朱槍を振るう。
Fate/EXTRA CCC
空間の歪みの中で、言峰のサーヴァントとして登場。
Fate/EXTELLA
ネロ陣営の客将として力を振るう。
Fate/EXTELLA LINK
プレイアブルキャラクターの一人。カール大帝の同化を受けたスカサハと対峙する。
Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
クラスカードの一枚であり、黒化英雄として登場。

Fate/Grand Order

メインストーリー上では別クラスバージョンに出番を譲っており、ランサーとしての彼の登場はない。
800万ダウンロード記念に際してバトルキャラ、モーション並びに宝具演出が一新された。
イベント
  • ぐだぐだ本能寺
ぐだぐだ粒子に汚染されたサーヴァント「島津セタンタ」として登場。
  • 水着イベント2016
  • ネロ祭再び ~2016 Autumn~
  • ぐだぐだ明治維新
大坂五人衆の一人「後藤セタンタ」として登場。
  • 繁栄のチョコレートガーデンズ・オブ・バレンタイン

Fate関連作品

フェイト/タイガーころしあむ / フェイト/タイガーころしあむ アッパー
言峰が「死ぬまでホットドッグを食べ続けろ!」という虎聖杯への願いを思いつく。それを阻止するため、逃げた言峰を追跡する。
アッパーでは出番はあるものの個別のシナリオモードはなし。
衛宮さんちの今日のごはん
『hollow ataraxia』同様に、商店街でバイトに勤しんだり、港で釣りに精を出したりしている。士郎が目前で料理の話をし出すと、ご相伴にあずかるべく衛宮邸に乗り込んでくる。
Fate/unlimited codes
「疾風の蒼き槍兵」。原作同様の槍を振るい、キャラランクは最上位にあたる2強とされる。自身のシナリオではキャスターの「破戒すべき全ての符」を使うことで言峰に反旗を翻す。
Fate/Ace Royal
英霊カードの一枚として登場。
カプセルさーばんと
さーばんとの一匹。ルートによっては喋るランサーも登場する。

その他

ちびちゅき!
他の皆が自由気ままに過ごしている裏で、相変わらずカレンに酷使されている他、遅刻をした事でスカサハにお仕置きされる。
カーニバル・ファンタズム
交通事故に巻き込まれたり犬のエサにされたりバーサーカーによって丸一日物理的に振り回された挙句最後にはブーメランのように投げ飛ばされるなど、毎回理不尽な目に遭い続ける。

人間関係

冬木

バゼット・フラガ・マクレミッツ
召喚者。召喚から3日間でバゼットの英雄幻想を木端微塵にした。
言峰綺礼
『stay night』でのマスター。外道麻婆や理不尽な令呪に苦しむ。
カレン・オルテンシア
『hollow ataraxia』でのマスター。悠々自適にやりつつもたまに捕縛され、こき使われてる模様。
遠坂凛
『stay night』ではルート次第では士郎を介して共闘する。彼女の人柄は彼の好みに合うのか気前良く振る舞う。
アーチャー
犬猿の仲。目的のためなら裏切りも辞さない考えを嫌っている。
ギルガメッシュ
組む気など一片も湧かない、気に入らない奴。
子ギル
一緒にカレンに酷い目に遭わされる苦労人仲間。大人の時と違ってとても仲がいい。しかし、根の方まで心を許してはいない模様。
アサシン
「1対1でもやり合いたくない相手」と高く評価している。
真アサシン
キャスターとアサシンが消えた後、遭遇した相手。直接的な戦闘力で勝負すればランサーが負ける道理は無く、本来は初撃だけで仕留められたのだが、「殺さず」の誓約により急所から攻撃を反らしたこと、アサシンに痛覚がなかったことから逃げられてしまう。その後、最悪の存在が介入したことで形勢が不利になりその隙を着かれ敗北した。
劇場版第一章では第四次聖杯戦争で切嗣が利用した倉庫街のクレーンで遭遇し、そこから町中を移動しながら柳洞寺に追い込むが実際には誘い込まれ、本編通り敗北して最悪の末路を迎えた。
藤村大河
『hollow ataraxia』では、港の釣り場で魚を酒と交換する仲。
『衛宮さんちの今日のごはん』でも性格的な波長が合うのか、酒の席で盛り上がっていた。
キャスター
『unlimited code』の自身のルートでは、言峰を出し抜くために、致命傷を負わせた彼女に「葛木を助けること」を条件に宝具を使ってもらい、サーヴァント契約を解除した。

Fate/EXTRA

遠坂凛 (EXTRA)
『EXTRA』でのマスター。「うっかり」な凛をよくからかうが、主従としての相性は良い模様。
バーサーカー
月の聖杯戦争における、三回戦の対戦相手。
半人半機であるため「刺し穿つ死棘の槍」の効果が薄いというあまり相性の良くない相手。サーヴァント同士はほぼ互角の戦いを繰り広げるもマスターである凛のすぐれた判断能力及び連携によって戦いを有利に進めるが……。
アーチャー
ラニルートにおける、六回戦の対戦相手。
互いに平行世界の記憶があるらしく、両者の因縁は月で終止符を打つことになる。
主人公 (EXTRA)
凛ルートにおいて、途中退場することになった自分の代わりに、マスターの凛を託す。
言峰綺礼 (EXTRA)
『CCC』において組まされ、主人公たちの前に隠しボスとして現れる。
外道な命令に苦しめられているのは相変わらずだが、こちらは雰囲気がややコミカル。

Fate/EXTELLA

ネロ・クラウディウス
面白そうという理由と、新SERAPHと人類の未来のためという理由で割と真面目に仕えている。が無銘の姿を見てうげぇと顔をしかめたとか。
エリザベート=バートリー
敵対する陣営の一員。
ケルト由来の英霊のため歌には一家言あるのか、「お前のはただ絶叫してるだけだ」と徹底的にダメ出ししまくっている。
アルキメデス
割と良好な間柄ではあるが、敵に回れば「あー、うん。アイツはそういうことやるなぁ」とすぐ納得するドライな関係でもある。

Fate/Grand Order

エミヤ
遭遇/衝突するケースをあまりに多数経験したらしく、そろそろ決着をつけたい相手。
クー・フーリン〔キャスター〕
ルーン魔術に特化した姿。ランサーよりもやや知的。槍を持っていない自分を見た彼がどう思うのか気になる所。
クー・フーリン〔オルタ〕
とある理由で歪められた姿。バーサーカークラスで現界してはいるが、本来の形から変転しているため「バーサーカーとしてクー・フーリンを召喚した場合に現れる者」とは異なっている。
ディルムッド・オディナフィン・マックール
自分より次の世代(フェニアンサイクル)のケルトの戦士。「自分たちより紳士的になったな」と感じている。セイバーのディルムッドは敬称である「光の御子」と呼んでいる。
神槍 李書文
毎回ぐだぐだイベントに駆り出されるのが嫌になったのか、『ぐだぐだ帝都聖杯奇譚』後半戦ではランサー役を彼に押し付けてしまった。
森長可
期間限定イベント『ぐだぐだファイナル本能寺』で共演。凄まじく喧嘩早くすぐに手が出る彼とケルト的に意気投合した。

生前

エメル
ランサーの妻。未登場だが言及されており、彼からは「姫さん」と呼ばれている。
ルスカ領主フォルガルの娘で、祭りの時にランサーが一目ぼれする。後日プロポーズをしに訪れたランサーを「国一番の騎士あれどまともな武功を得てない人のとこに結婚できるか」などといった理由で断ったことでランサーが影の国へと赴くきっかけとなった。
結婚後のランサーはよく旅に出ては浮気をしていたが、最終的には彼女の元へ戻ってくるので正妻の余裕も相まって夫婦仲は良好であった。しかし、ランサーが旅先で出会った海神マクナーンの妻に手を出し一月帰らなかった時は激昂し、武装した侍女を50人ほど引き連れ浮気現場に突撃しランサーを震え上がらせるなど、結婚当時の伝承も含め勇ましい姫であったことが語られている。
ただ彼との間に子どもができないことに対して苦悩していたらしく、顔も知らず、ただ「いるかもしれない」というアイフェの子どものことを気にかけていた。不幸な偶然が重なりランサーが王の命令によって「謎の少年(コンラ)」を撃破するために出陣した際には涙ながらに引き留めたという(ランサー曰く、自分が戦いに出るのを姫さんが引き留めたのは最後の戦いと、この時のみらしい)
スカサハ
影の国の女王。かつての師であり、彼女から武術や魔術を学び、ゲイボルクも授かった。また、女性としても好んだ愛する女。
彼女を尊敬しているが、「このままでいいのか」と心配している。バレたら八つ裂きにされるから内緒だけど。
フェルグス・マック・ロイ
叔父。育ての親であり剣の師でもある。元はアルスターの騎士であったが、追放されコノートに亡命。ランサーとは互いに勝ち負けを繰り返す誓約を交わした。
フェルディア・マク・ダマン
コノート最強の騎士。共にスカサハの下で修行した親友。歳が近くゲイボルクの伝授をかけて競い合ってたこともあり、もともとはクーフーリンとライバル関係だったのだが、いつのまにか意気投合し兄弟の誓いを交わす仲になる。(Fate/hollow ataraxiaより)
史実において、
フィル・ボルグの末裔。全身が堅い角質で覆われるという逸話が有名だが、腹に平らな石を入れ対処しようとしたなどゲイボルクの対策は資料によって違う。肛門にゲイボルクを受ける逸話が一番有名だが、普通に胸を貫かれたり、「捻れの発作」を起こしたクー・フーリンに投げ飛ばされてやられるパターンも存在する。
メイヴは「美しい眉」と呼ばれる自身の娘フィンダヴィルとの結婚を約束したり、酒に酔わせたりするもフェルディアは親友との決闘を拒み続けた、最終的に臆病者と罵倒し(ケルトの戦士にとって「臆病者」とされるのはかなりの侮辱)、吟遊詩人に侮辱する詩を歌わせると脅すことで決闘を承認させる。
日毎に武器を変え戦うという内容で、資料によって戦った日数は3日だったり4日だったりする。1日目は投げ槍、2日目は剣、3日目は長槍、4日目は全ての武器、4日目の戦いでゲイボルクにより命を落とす(資料によっては1日目に「8本の剣」、「ダーツ」、「槍」で戦い、2日目に「投げ槍」、「槍」で戦い、3日目に「破壊力のある剣」、どちらも最終日にフェルディアが優勢になる)。その後、この浅瀬の名前は彼の名前にちなんで【アート・イル・ディア:ÁthFhir Diadh】となる。(ラウス州・アーディー)
メイヴ
アルスターに攻め入ったコノートの女王。彼女に課せられた様々な誓約がランサーを死に至らしめた。
現行の彼女への人物評は「前から面倒くさい女だったが、ここまで面倒くさかったのか?」との事。
アイフェ
影の国の隣国の領主。影の国に攻め入った彼女を一騎打ちで負かすも惚れ込んで妻にした。
「もし子を成したのならコンラと名付けてアルスターに寄越してくれと。その時は三つの誓いも付けさせてな。」(Fate/hollow ataraxiaより)
三つの誓い『名を訊ねられても答えるな』『決して進む道を変えるな』『戦いを挑まれたら断るな』(クーフーリン曰く「オレの息子としちゃあ最低限の条件だな」)
ちなみに彼女、一説によるとスカサハの双子の姉妹だとも言われている。そりゃあ師匠も怒るわな。
ウアタハ
スカサハの娘。
クーフーリンをもてなしている最中、彼の不注意で指を切ってしまう怪我を負ったことがきっかけで知り合った。
コンラ
アイフェとの間に生まれた息子であり、スカサハの弟子。ゲッシュによって名乗らなかったため正体を知らずに戦う。結果、全てを知ったのは槍が我が子の命を奪った後であった。なお、彼を使いに送り込んだ事に関しては「悪趣味にも程がある」とスカサハに漏らしている。
7歳という若さでありながらクーフーリンと互角に渡り合った。
クーフーリンが生前2回しか使用しなかったゲイボルクの二人目の犠牲者。

その他

クー・フーリン (Prototype)
自分のオリジナルである、平行世界の「クー・フーリン」。"こちら"のクー・フーリンよりもいささか若い。
『Grand Order』では大まかには"過去の自分"と言う関係である模様。

名台詞

Fate/stay night

「その心臓、貰い受ける───!」
刺し穿つ死棘の槍を繰り出す前、絶対の自信を持って告げる宣誓。
この宣告を受けたものは二人、敵サーヴァントであるセイバー、そして元マスターのバゼットである。
「ああ。初見からアンタのことは気に入ってたんだぜ?美人で強情で肝が据わっているときている。女をマスターにするんならな、アンタみたいなのがいい」
凛に共闘を持ちかけた際の台詞。この望みは後に別世界で実現することになる。
「は、なるほどなるほど!そりゃあそうだ、オレのマスターなんぞよりそっちの方が何倍も重要だよなあ坊主!」
共闘する条件として士郎から「気安く遠坂に近寄るな」と釘を刺され士郎の凛に対する感情を察する。これを聞いても自分と士郎は協力関係と言い張る凛をからかう。
「行くぞ。この一撃、手向けとして受け取るがいい───!!」
凛との共闘、教会前でのアーチャー戦にて。この後ランサーは突き穿つ死翔の槍を使用する。
「この程度でくたばれるんならよ、オレは英雄になんぞなってねえ」
言峰に「刺し穿つ死棘の槍」による自害を命じられてもなお生きていたランサーが、背後から言峰の心臓を貫いて一言。ちなみにHFでハサンの宝具をくらった時とは違い、ゲイボルクの呪いによる内部破壊が起こっているため言峰はこれで死亡することとなった。なお、一方でランサーはこの後にも未だ死んでおらず、凛を狙って現れた慎二に槍を突き刺し追い払い、自ら火のルーンを書いて城ごと己を焼くことで最期を遂げた。
「オレはオレの信条に肩入れしているだけだ」
ランサーの人柄を象徴する台詞。
「テメェと一緒にするな。もとよりな、オレは二度目の生なんぞに興味はない。
 ……いや。英霊なんて連中はな、どいつもこいつもそんな物に興味はねえんだよ。
 オレたちはこの世に固執してるんじゃない。果たせなかった未練に固執するのみだ。
 まあ、テメェみてえに欲の皮がつっぱった怨霊には分からないだろうがな」
ギルガメッシュに向けて放った自分の信条を表した言葉。

Fate/hollow ataraxia

「バーカ、それとこれとは話が別だ。敵でも好きなヤツぁ好きでいいんだよ。敵だから憎まなきゃいけねえ理由なんてないんだから」
仲が良いサーヴァントでも敵なのかと尋ねる士郎に対して。
気風の良いランサーらしい回答である。現代でも通じる考え方だが、これは同時に「仲が良くても肉親でも敵なら殺す」という怖い意味を含んでいる。
というか、ランサーの生前からしてそういう事態が多々ある。
「楽しみを伴った鍛錬ってトコか。こいつにはちょいと自信がある。こと釣りに関しちゃあサーヴァント中最強の自負があるね。
 ギリシャの大英雄はともかく、どこぞのコピーバカや竿も持てねえ貧弱王子にゃあ入ってこれない男の世界だ」
リールや竿がけに頼ることなく、己の感覚のみで多くの獲物を釣り上げ得意げに語る。しかしこの発言が嵐の予兆になるのであった…。
「……頼む、俺の楽園を返してくれ」
せっかく一人で釣りを楽しんでいたのに、投影した最新装備で固めたコピーバカと圧倒的物量で攻め立てる貧弱王子に楽園を荒らされてしまったことを嘆くつぶやき。
「そうかそうか。だがそいつは余計によくねえよセイバー。
 いいか、一つ教えてやる。そういう水着はだな、こう、もっと大人の女になってから着」
プールで士郎やセイバーと遭遇し、セイバーが着ているビキニの水着を士郎ではなくセイバーが選んだと知り彼なりの助言を送る。当然ながらセイバーの逆鱗に触れてしまい、全て言い切る前に吹っ飛ばされその後も執拗に追い回される羽目になった。
「あるだろ。アンタは聖杯戦争に勝つために来た。
 サーヴァントを全て倒すまで戦いは終わらない。
 アンタは今、オレと戦う為にここにいる」
自分を見て戦う理由はないと取り乱すバゼットに対して告げる無情の宣告。
「アンタに、別離わかれは言っていなかった
 忘れ物だ。これは、アンタに返しておく」
相討ちとなったバゼットへの手向けの言葉。
「ああ、だからまあ、アンタとは釣り合いが取れているんじゃねえか?」
「ま、お互い予想外だったな。まさか、背中を任せられるヤツと組めるとは思わなかった」
かつてのバゼットとのやり取り。性格は真反対だが相性はよかったようである。
「この戦いが終わったら、俺……」
『風雲イリヤ城』にて、ステージ開始時。最初のステージだろうと最終ステージだろうと言う。リメイクされても平常運転の死亡ネタ。
「いいからお前は働けよ!」
同上。対セイバー台詞。
全体的に、このゲームのサーヴァント間ではこんな感じの皮肉の応酬である。そりゃフジ隊長もみんななかよくと言いたくなる。

フェイト/タイガーころしあむ

「なっ!マジか!?マジなのかー!?」
自分ルート。「死ぬまでホットドックを食べ続けろ!」と願おうとする言峰を止めるため追いかける。
「オラァッ、ここまで来てやったぞ言峰!努力とか評価しながらとっとと出てこい!あと、ホットドックは止めて下さい!」
同上。追い詰められているためか、敬語が混じっている。
「はっはっは、おいそりゃ犯罪だぜ♪よく考えりゃオレは今からバイトだった。
 なんと今日は虎グッズの販売ノルマ50個!これは大変だぜー…そんじゃ!!」
カレンルート。日課のセイバーウォッチングを忘れていたといって逃げようとしたギルガメッシュにツッコミを入れつつ、カレンに巻き込まれる前に自分も逃げようとするが……。
「なんかな…誰かと血の繋がりを感じるねぇ…」
同上。エセ神父から教会を取り戻すため真祖と竜牙兵ぐらいの戦力差を集めようとするカレンを見ての感想。
「……あー、なんつーか。」
「店、どこよ?今度ひやかしでからかいに行ってやっから。」
キャスタールート。キャスターの制服姿を見て、ランサーなりに気遣い言葉を選んだ上での発言なんだろうが、その発想にキャスターは呆れた。
「いいね! アンタの様な男と戦える………まさに本懐だ!」
「息も絶え絶えの人間を姑息に攻撃する下らない任務かと思ったが、どうして、これがなかなか!」
「どっちが正義でどっちが悪かじゃねぇ。どっちが清くてどっちが汚いかでもねぇ」
「この後どっちが倒れているかだ!!!!」
葛木ルート。居並ぶ敵、ついにはバーサーカーすら倒した葛木に対して、赤枝の騎士は過去最大の闘志を募らせる。
本編どころかスピンオフを通しても不本意な戦いが多いランサーにとっては間違いなく最高に心躍る戦いであろう。たとえ、相手がただの人間だったとしても。

Fate/unlimited codes

「呪いの朱槍をご所望かい?」
キャラクター選択時の台詞、別媒体でもそのままの台詞を流用されるようになる。
「猛犬の異名は伊達じゃねぇよ」
キャラクター選択時の台詞
「そんじゃまあ、いきますかねえ!」
「おう、かかってきな!」
戦闘開始台詞。どちらも別媒体で流用される。
「なんだ、けっこうやるじゃねぇか坊主」
士郎との戦闘開始台詞。豆知識だが、相手の力量を正確に判断出来る為かクー・フーリンは何気に相手をリスペクトした発言が多かったりする。
「てめえの剣には決定的に誇りが欠けている」
アーチャーとの戦闘開始台詞。実力がありながら正道じゃない手段を取るアーチャーへの総評。
「てめえにゃ負けらんねえな」
ギルガメッシュとの戦闘開始台詞。
「あばよ、借りは返したぜ!」
言峰との戦闘開始台詞。サーヴァントとしての義理は果たし言峰に牙を剥く。
「まあ、こういうのも悪くはないか」
バゼットとの戦闘開始台詞
「よう、色男。一手遊んでいくかい?」
第四次のランサーとの戦闘開始台詞。時代を超えた先輩後輩の戦い。
「次は決死の覚悟を抱いてこい」
決着時台詞。殺さずの令呪により一度目の戦いは手加減しなければならない。故に再び戦う時は全力のクー・フーリンと戦わなければならない。
「あん? 何、今の全力?」
決着時台詞。別の媒体でも流用される。
「いい女にはとことん縁が無くってね」
女性キャラクターとの決着時
「別にぃ? 今のオレに望みがあるとしたら、この場でテメェの首を取ることだけさね」
「さあ、赤枝の騎士を舐めてかかったツケ、揃って返してもらおうか!」
ランサーシナリオでの言峰戦での台詞。途中でキャスターと遭遇した事で「破戒すべき全ての符」をあえて受け、まんまと言峰を出し抜いてバゼットの仇討ちに挑む。
ここでの「赤枝の騎士」は、自分自身のみならず騙し討ちされたバゼットとのダブルミーニングと思われる。
「英雄なんてのはな、二度目の生なんざに興味はねぇんだよ。」
「……まぁ結局、いずれお前とはこういう成り行きになる筈だったんだろうさ。やれやれ、清々したぜ」
ギルガメッシュに勝利した際のセリフ。サバサバとした彼らしいセリフである。
「噂以上だったぜ麗しの若武者さんよ。
 しかし、マックールの小僧も魔が差したもんだ。これだけの男を私怨で取りこぼすとはね」
第四次のランサーに勝利した際のセリフ。遠い後輩(伝承によれば約300年の開きがある)の武勇を素直に讃えている。
「腕前は悪く無かったが、俺の槍には及ばなかったな。まあ、観念してくれや。」
「いい勝負だった。アンタみたいな武人は好みだぜ。オレは。」
「こちとら赤枝の騎士の意地ってモンがあるんでね。そう簡単には負けられねえ。」
「その心臓、確かに貰い受けた。勝負あったな。まずはオマエが先に逝け」
「悪く思うなよ。アンタが聖杯に何を託してたか知らないが…ま、こういう結末もあるってこった」
戦闘勝利時の長文台詞
「やるねえ。アンタもスカサハに鍛えられたクチかい? まるで鏡を相手にしているみたいだったぜ」
戦闘勝利時長文台詞。敵もクー・フーリン使用していた場合の台詞。
「マスターだか何だか知らないが、いつまでも令呪ごときで英霊を縛れると思ってたのか? 結局ことの始まりからテメェはオレの仇敵だったんだぜ」
言峰相手に勝利した時の長文台詞。積年の恨みを感じる。
「正義云々にケチつけたいのは分かるが、そういう柄じゃねえだろテメェ。もちっと頭からっぽになったらどうだ?」
アーチャー相手に勝利した時の長文台詞。アーチャーの人と成りを見定めたうえでのアドバイス。
「しかし惜っしいなぁ、なんで素手なんだ?アンタなら剣も甲冑も似合うだろうによ。え、なに?女らしくないからイヤ?」
バゼット相手に勝利した時の長文台詞。
「目を覚ませバゼット。亡霊にしろ生霊にしろ、いいように使われるのは赤枝の名折れだろう?次はきっちり元凶を殴ってこい。」
バゼット相手に勝利した時の長文台詞。シリアス。

Fate/EXTRA

「―― チ、しゃあねえなあ。バカらしいが、他にできる面子がいねえし。オレがやるしかねぇようだ……!」
凛VSラニの三回戦、SE.RA.PHの障壁ごとこちらを吹き飛ばさんとするラニの自爆行為をみて、一人覚悟を決める。そして…。
「気にすんな、戦場じゃあよくある話だ。できるヤツができるコトをする。そんないい話でもねえだろ、坊主」
「しかし……ま、マスターが生き残れるのはありがたい。格好悪い話だが、無傷で守れる算段がついてなくてな。
 もっとも嬢ちゃんは怒るぜぇ、絶対。なだめるのはそっちの仕事だ。おまえ、ちゃんと責任取りやがれよ?」
両断されながらも決死の一撃で自爆装置を遠ざけ、自らのマスターと主人公を守って。赤枝の騎士の人懐っこい笑顔は、光の中に消えていった。
「おお?なんだよ、いきなり青春じゃねぇか!敵ながら話がわかるねぇ!」
「減るもんじゃあるまいし、ケチケチしねぇで戦歴くらい答えてやったらどうだ?
 コナかけてくる相手にゃコトかかなかっただろ、お嬢ちゃんなら?」
六回戦決戦前、恋愛話がしたいと言った主人公にくいついて。決戦前の敵との会話でこの軽さ、いかにも彼らしい。ただし他の話題を振るとほとんど口を出してこない。
「ぬかせアーチャー、そりゃこっちの台詞だぜ…!」
同じく六回戦、アーチャーに「腐れ縁もここまでだな」と言われての返答。世界を超えて因縁の対決が始まる。
「いくぜ、スカサハ直伝――」
「その心臓――もらいうける!」
宝具解放。刺し穿つ死棘の槍。必中の槍が心臓を貫く。

Fate/EXTRA CCC

「ああ……あまりの冷たさに身震いするぜ」
ギルガメッシュの「ランサーが横やりを入れた」という、槍とランサーをかけたAUOジョークを聞いた感想。さすがの言峰も言葉に詰まっていたし。
「アンタ、そいつのマスターかい?いやあ、マジ同情するわ。ソイツと組んでると頭いてえだろ。」
ギルガメッシュのマスターである主人公に対しての発言。経験者は語る。
「ちょ、待て待て待て!おまえ、幻とはいえオレのマスターだろうが!」
ギルガメッシュに敗れた後、言峰に「英雄王に剣を向けるなど、そんな莫迦はそこの犬で十分だろう。」と言われた際の台詞。
これに言峰は「あ、すまない。つい本音が漏れた」と素直に謝り、健闘した褒美を与えると言うが……。
「ふっざけんなああああああ!
 嫌がらせにしか令呪を使えない病気にでもかかってんのか、テメエは!」
健闘の褒美として「泰山の麻婆豆腐を10皿、1分で完食してくるがいい」と令呪で命令されての一言。
兄貴の不幸伝説は別世界の聖杯戦争でも健在であった。合掌。
「しらねえよ!なんだよその自爆コマンドって!テメェ、本気で腐りきってるな!?」
言峰の「私に自爆コマンドでもうたれた経験があるな?」というメタ発言後。知らないほうが本人のためだろう。
「諦めの三つ、くらっていきな!ゲイ・ボルク!」
「穿つは心臓、謳うは必中。ゲイ・ボルク!」
宝具解放・CCCバーション。

Fate/Grand Order

戦闘

「おう、かかってきな」
「少しは楽しめそうじゃねぇか」
戦闘開始の台詞。戦いを好む彼らしい台詞。
「んじゃまぁ、ぶちかますかねぇ!」
「紅い棘は茨の如くってな」
スキル使用時の台詞。
モーション改修後は不退転を示すアトゴウラのルーンを刻むようになった。
「呪いの朱槍をご所望かい?」
「その心臓貰い受ける! 『刺し穿つ死棘の槍ゲイ・ボルク』!」
宝具選択&発動。因果逆転の呪いを帯びた赤い魔槍が敵の心臓を貫く。
何故か「朱槍」の部分の読みが従来作通りの「しゅそう」ではなく「しゅやり」となっている。
「は? 何? 今の全力?」
勝利時。彼の台詞には挑発的なものが多いが、その中でも極め付け。

マイルーム

「お前さんとも長い付き合いになったな………俺はこの通り古参兵だが、重宝してもらえるんなら死力を尽くす
まぁ、なんだ。照れ臭いが、『これからも頼むぜ、マスター!』ってことだ!」
絆レベル5時のマイルーム会話。こちらこそ、これからもよろしくお願いします。
メタ的な意味でも最古参兵の彼だが、我々との関わりはいつまで続いていくのだろうか…。
「あの野郎と一緒とはな……あの赤い弓兵のことだよ。
どこに召喚されてもあの顔があるんだ。いい加減運命とか感じちまうだろ?
……おぉ~ヤダヤダ」
アーチャー所持時のマイルーム会話。もはや腐れ縁となっている犬猿の仲の二人だが、「運命感じちゃう」とか言われるとヘンな意味に聞こえてしまう…。
本来、数いる英霊の中で特定の誰かと同じ時代・場所に召喚される事は極めて稀[注 4]なのだが、何故か本作に至るまで全ての作品で共演している驚きの共演率なので、辟易するのも無理はない。赤い弓兵あるところ、青い槍兵あり。
「感謝するぜマスター!味方にフェルグスが居るんなら百人力だ!あとは師匠がいればまさに敵なしなんだがな」
フェルグス所持時のマイルーム会話。フェルグスに絶対の信頼を寄せていることが伺える。
「なぁマスター、スカサハは俺の師匠なんだが……なんだよあれ……城に居た時より腕前上がってねぇかあの人?
てかゲイ・ボルク二槍流って俺の立場無いですよね!?」
で、いれば敵なしの師匠所有時のマイルーム会話。やはり師匠には勝てないのだろうか……。

イベント

「ってなわけで、その心臓おいてけやぁ!」
イベント「ぐだぐだ本能寺」にて、島津セタンタとしての発言。
元ネタは別作品で首取りに拘って「妖怪首おいてけ」と呼ばれた別の「島津」だろうか。

カーニバル・ファンタズム

「で、なんでオレが黒ひげなんだよ!?」
第1話より。バラエティ番組となった聖杯戦争でくじ引きにより黒ひげ危機一髪の黒ひげ役にさせられる。その後、宝具禁止のルールを無視したギルガメッシュの「王の財宝」の一斉掃射により昇天。これがカニファンでのランサー不幸伝説の幕開けである。
「待て待て待て待て、なんだそりゃあああああ!?」
第5話より。バーサーカーのおつかいに無理矢理連れまわされた挙句、未知の宝具「回転して突撃する蒼い槍兵(ブーメランサー)」としてアーチャーへの攻撃に使われ、更に彼だけ"死亡"した(直撃を貰ったアーチャーを始め他の面子は全員"リタイア"表記)。
「ふ、ここはオレの安住の地さ。ふふ、オレは死の運命に勝ったんだ……」
彼のメイン回である第11話『FINAL DEAD LANCER』より。カニファンでの今までの死亡シーンの直前まで記憶を持った状態でタイムリープすることになった彼。
数々の死の運命に立ち向かい、唯一姿を見せなかった第二話の世界線に現れて勝利を確信し安堵したが……。
「オレ生きてる!?」
2ndシーズン映像特典「音声付 風雲イリヤ城」より。最終決戦のvsイリヤでアーチャーたちがやられるなか、セイバーと共にまさかの生還。しかし…
「ふ、こんな馬鹿な男がいたことを覚えていてくれ、あああああ!?」
同上。崩壊するイリヤ城から脱出を図るが逃げ遅れて崩れた地面の底へ。敏捷Aとは一体なんだったのか……。

ちびちゅき!

「おい、誰だぁ!あそこに師匠を立たせた奴は!?おちおち、寝坊も出来ねぇじゃねぇかあ!」
寝坊して遅刻した所、校門に立っていた師匠にお仕置きされる。まぁ、寝坊する方が悪いのだが。

カプセルさーばんと

「ほら、俺当たりだから城の宝具とか出せるぞ、城!!」
リン編バゼットENDでトレードにだされそうになったときに発した一言。
「当たり」のさーばんとは喋るだけではなく宝具の真名解放もできるが、城の宝具を出せることを引き合いに出したため普通のランサーではなく母国仕様のランサーであり「大当たり」な性能をもつさーばんとだと思われる
が、その説得もむなしく「ランサーダブってたしOKよ」という理由のため、バゼットの持っていた喋るアヴェンジャーと引き換えにトレードに出されてしまう。

その他

「しれっとアイルランドをUKに含めんなよ 殺すぞ」
読み切り『炎のストライカー』にて。セイバー率いるチームに「同じイギリス代表」としてランサーを入れた際の返答。
普段の陽気さからは想像もつかない剣呑な表情である。細かいことを気にしているだけに見えるが、イングランドに対して複雑な歴史的背景のある感情を持つアイルランドの住民としては普通の反応のようなので、むしろ殴られないだけ超マシ。
「おぅ、見てくれ。このダイオウグソクムシの姿揚げ、フウセンウナギ添え。真っ黒になるまでこんがりと揚げた精力のつく一品!」
『hollow』ドラマCD『怪物という名の食卓』にて。アーチャー、ギルガメッシュとの料理勝負でランサーが作ったものは、深海からとってきた甲殻類「ダイオウグソクムシ」を何の下味もせず、ただ油で揚げただけというどこぞのお笑い芸人がよくやる一品。当然、判定役のキャスターからは見ただけで罵倒され、皿を貸し出したライダーからはクリーニング代込みで高額なレンタル料を請求された。
「細けえこたあいいんだよ!」
同上。アーチャーが指摘したように本来「ダイオウグソクムシ」は大西洋に生息しており、冬木市から短時間で獲ってくることは不可能である。いったいどうやって獲ってきたのだろうか。
ちなみに元ネタは「マーダーライセンス牙 & ブラックエンジェルズ」の松田鏡二のセリフから。どちらかというと近年はやる夫AA(アスキーアート)のネタとしてのほうが有名だろうが。

メモ

  • どんな死地からでも「生き残る」事に特化したサーヴァントと言われており、サバイバーとしての活躍が多い。
    本人や凛によるとセイバーとアーチャーを同時に相手をしても守りに徹すれば充分に持ちこたえる事が可能であり、
    またギルガメッシュを相手に半日以上戦い抜き、それなりに消耗させたと語られている。
    士郎曰く派手さはないが堅実に勝利出来るサーヴァント。
    • 原典においてもその生命力は突出している。最期の時は半身が麻痺した状態でゲイ・ボルクで心臓を貫かれながらも、溢れた自らの内臓を水で清めてから腹の中に戻し、石柱に自らを括り付けて立ったまま息絶えたとされる。
      「戦闘続行:A」のスキルはここに由来すると思われる。
    • そのしぶとさ、情報収集力の高さから諜報役としては天才的とも称されている。本人は不満だが、言峰の戦略を行うにはうってつけのサーヴァントだった。
      • このしぶとさは『Grand Order』においても遺憾なく発揮されており、「他キャラが全滅するような状況に陥ってもランサーが一人で生き残って粘り勝つ」という流れがFGOの風物詩のひとつと化している。特に単独生存力において、最大レアリティである☆5を凌駕しうる程の活躍ぶりから「レア度詐欺」と渾名される。
      • 最大の要因となる「矢避けの加護」はキャスター時とバーサーカーオルタ時でも健在なので、これらもランサー時ほどではないが生き残りやすい。特にキャスター版は確定入手でき、かつ低レアキャスターには少ない攻撃宝具持ちだったことも相まって、FGOサービス開始当初は数多くのマスターが彼に頼った。
  • 伝承では恋多き男として伝えられているかなりの女好きであり、『hollow』ではナンパの常習犯となっている。
    『Grand Order』では四人の女がいたと打ち明けており、その面々は「槍の師匠と姫さんと死の女神と敵国の女王」となっている。
    • 『stay night』では「昔からいい女とは縁がなかった」と語っているが、これは「いい女と出会えなかった」ではなく「いい女とほど早く死に別れる」という意味。
    • その一方でセイバーキャスター、バゼットやスカサハをおちょくってる場面があり、その度に怒りを買って痛い目に遭う事が多い。
  • 第5次のバーサーカーを低確率ではあるが12回倒せると公式から言われており、勝率3割と劣勢であるとはいえギリシャの大英雄に勝機がある稀有な存在。『ランサーはルーン魔術と宝具の組み合わせで一時的にAランクに届くので、かなり不利な戦いになりますが「いくらか勝ち目のある」戦いを展開できます。』(コンプティーク2006年3月号の一問一答より)
  • 伝承で竜や魔物と戦った逸話が豊富にあるからか、ライダーなどの魔物としての属性を持つサーヴァントには有利に闘えると説明されている。
  • 『hollow』では女性陣を差し置いて着替え最多。アロハ、ギャルソン、Tシャツ、花屋のエプロンと実に多彩。バイト服も複数あるのが彼らしいと言えば彼らしいのだろうか...
  • 『hollow』や『衛宮さんちの今日のごはん』などの日常シーンでは喫煙をしている場面が見られる。現代の紙巻きタバコに興味を持ったのだろうか。
  • 禁戒(ゲッシュ)の中に「犬を食べない」というものがあり、ホットドックを食べたあとにその名前を聞いたときには「なんてもん食べさせるんだ!」と叫びながらどっかに走って行ってしまった。
    ただし当然ながらホットドックに犬の肉は使われていないのでこれはただ単にホットドックという食べ物を知らないランサーが「ホットドック」という名前をそのままの意味と勘違いして動揺しているだけだと思われる。
    ちなみに、伝承ではゲッシュである「犬を食べない」と「目下の者から勧められた食事を断らない」の二つの矛盾により受けた呪いが死につながっている。
    • 後輩であるディルムッドも含めて、ゲッシュによる誓約は死の原因にもなった明確な弱点と言える。サーヴァントとしての彼にどこまで適用されるかは不明だが、冬木の聖杯戦争で早々に真名がバレるとかなり致命的となるだろう。
    • 3DS版『プリズマイリヤ』では黒化英雄として獣人形態に変身するようになり、本当に犬になってしまった
    • ゲッシュには、『カラドボルグに対し、その使い手がアルスターゆかりの者であった場合、一度は破れなければならない』というものもある。
      これゆえか、TVアニメ版(2006年)でギルガメッシュがランサーに止めを刺す際、ギルガメッシュはアルスターゆかりの者ではないものの、カラドボルグを用いる演出がされている。
  • 赤い方のアーチャーもカラドボルグを使う描写がよくあるが、ランサーに対して使う描写は出ていない。
  • 魔術師、狂戦士のクラスでの召喚もありえ、イスカンダルによれば騎兵としての適性もあるらしい。とはいえ、奈須きのこは用語辞典で「やはり彼にはランサーが似合っていよう」と発言している。
    • イスカンダルによればライダーとしての騎乗物は「鏖殺戦馬セングレン」である模様。
    • また、剣士、弓兵などに適する逸話も持ち合わせている。『Fate/hollow ataraxia』でも、美綴に「何か武芸をされているのですか?」と質問された際に、「ん?まあ一通りな、剣でも弓でも戦車でも。本業は槍なワケだが」と応えていることからfate世界でも剣を扱える筈なのだが...『Fate/GranOrder』では、生前の剣の師だったフェルグス・マック・ロイに「剣の才能はあまりなかったからすぐに槍に鞍替えした」と言われている。彼が要求する水準が高すぎるのか、まともな剣とは言い難いカラドボルグを使う彼のセンスがおかしいのか、本当に剣の才能がなかったのかは不明。
      • キャスター時ではランサーへの未練について愚痴っている一方で、「セイバークラスでの召喚ってのも、いつか試してみてほしい」と語っていることから、クラス適性には問題無いらしい。また、GOマテリアルでクーフーリン[キャスター]の項目にはルーンで筋力をAランクまで強化しながら剣で殴りかかるという記述が存在するため、剣が全く使えないという事は無いようである。これが伏線になるのかはわからない。
        • 伝承の中でクー・フーリンは「クルージーン・カサド・ヒャン」と言う剣を使っている。鉄の館に柄まで深く突き刺さる上に隣接する二軒の木板の館まで貫通すると言う名剣であり、クー・フーリンも槍(ゲイ・ボルクとは別)を投げてカルブレ・ニア・フェルの心臓を貫通させたのちに、その屍が地に落ちる前に首を刈り取れるほどの技量があるため、セイバークラスの適性があると言われても不思議ではない。生前の強敵フェルディアとの戦いは「お互い決めた武器で戦う」というもので、始めは互いに短い槍で戦い、その後は長い槍、その後は剣と色々な武器で実力が拮抗していたとされており、クー・フーリンが下手だとフェルディアも剣の扱いがヘタクソということになる..。
  • 聖杯戦争の開催地が知名度が低い日本だったため能力が劣化してしまったが、もし知名度が高い欧州が舞台だったのならヘラクレスやアーサー王に並ぶ存在になったとの事。言うなれば知名度にかなり偏りがある英雄。
  • 彼の母国であるアイルランドならパラメーターの上昇と城、戦車(チャリオット)の宝具に、スキル(不眠の加護)が追加されるという。これはカプセルサーヴァントでのランサーの発言や、アイルランドでのみライダークラスになれるとは説明されてないことから、宝具を多く所持しているサーヴァントと同様『ランサークラスでありながら城と戦車の宝具を持ってこれる』という意味だと思われる。
    • 舞台がアイルランドならセイバーを凌ぐ力を発揮しただろうが、逆に彼女の母国イングランドで闘えば彼女に譲ると説明されている。
  • アイルランドにおける戦車は二頭立ての二輪車両である。戦車は馬、車体、戦士、御者から成る。武装として車体にトゲ、車輪には鎌が付けられることもある。クー・フーリンの戦車は御者に『ローグ』、馬に『マッハ』と『セングレン』。御者がいるため、クー・フーリン本人が戦車を操るシーンはないが、スカサハの教えの1つに鎌形戦車の操縦もあるため、伝承においても本人も操縦出来る。そのため『Fate/hollow ataraxia』作中で言った「戦車も扱える」というのは間違いではない。
    • 今でこそ「不眠の加護」という名称が広まっているが、この呼び方はファンが作った呼び方であったりする。
  • どうしようもないほどに低い幸運Eがネタにされるランサーの初代。『EXTRA』では幸運Dとなっている。(「Fate/EXTRA material」では幸運Eと記載されていが、ゲーム内の情報とビジュアルファンブックに記載されているデータとは違うので、間違いなく誤植と思われる)
    • だがバクチやゲームは結構好き。特にバックギャモンには一家言あるとのこと。
    • カーニバル・ファンタズムでは大半の回に登場し、その全てにおいてそれぞれ異なる演出で死亡する。その回数は15回に上る。
      その際、アメリカのコメディアニメ「サウスパーク」のケニー・マコーミックをオマージュしたと思われる「ランサーが死んだ!」「この人でなし!」というやりとりが半ばお約束となっている。
      • 『アニメディア』2015年6月では神奈延年氏はインタビューにてこのことを言及し、「でも、全編を通して15回もランサーを殺すのは、さすがにやりすぎじゃないかと(笑)」と締めくくった。
  • 『unlimited codes』のエンディングでは、聖杯を手に入れるも使うことなく消えていく。同作では元々戦うこと自体が目的である事に加え、「バゼットが召喚したサーヴァントが一番であることを証明する」という動機が付け加えられている。
    • 同作の「刺し穿つ死棘の槍」は、原作設定と異なり他の超必殺技の2倍分の魔力を消費するが、特にガード不能というわけではない。なお、ランサー自体のキャラ性能は最強クラスといわれている。
  • ルーンそのものはケルト圏ではなく北欧圏の文字である(ケルトの場合はオガム文字)。なぜケルトの英雄が北欧のルーンを持っているのかについては、『Grand Order』で登場した彼の師匠スカサハによると「刻んですぐに効果が出るルーンの方が戦うのに都合が良かったから」らしい(曰く「オガム文字は効きが悪い」)。「ルーン文字を使う」という設定はfateオリジナルだが、伝承のクー・フーリンも「オガム文字を木に刻み込みことによって魔法をかける」というふうに文字を使って魔法を使っている。ケルト圏では長らく文字というものがなかったことから、初期アイルランドでは言葉や文字を操ることは魔法として受け取られ、それが詩人がしばしば魔力を持つとされる要因となる。
    • 彼や蒼崎橙子が何かを燃やす時に使用するアンサズはその中でも「発火」に使われるルーンという設定だが(ルーン魔術師はそれぞれで意味の特定が異なる)、最大の効用は「知らしめる」もの。他に火系になるとサガズ、エワズがポピュラーらしい。ただし、TVアニメ版『UBW』ではそれらのルーンではなくカノを発火に使用している。カノの効能は松明・情熱・灯火・明るさ・暖かさの象徴。
  • ケルトの戦士は自身の後ろに線を引き「その線より下がらない」という覚悟で戦うことがある。アトゴウラはお互い足元に円を描き、その円から出ずにお互い槍を投げ合うという決闘法からきてると思われる。ホロウでクーフーリンがアトゴウラを刻む際に槍投げに適した距離を測ってるのは恐らくこのため。
  • 衛宮士郎が強化したポスターで戦った時、明らかに手を抜いていたが、これは「あ、なにあの小僧、ハラぁ決まってるじゃねえか。よし、なら一度は反撃のチャンスをやらねえとな」という感じで、あくまで相手への情けではなく、単に自分が楽しみたいから行った行為[出 3]。だがせっかく与えたチャンスを「反撃」ではなく「逃走」に使ったため、ランサーは興醒めしたという[出 4]。最後に放った一刺しはひょいと仕留める為のものだが、ポスターを広げて盾にした事で防がれ、驚いたという[出 5]
  • 『刺し穿つ死棘の槍』をアルトリアに防がれた時に激怒しているのは、自分の存在証明ともいえる一撃を防がれ、相手への敵意と自分への怒りで腸が煮えくり返っているため[出 6]。だがすぐに「あ、やべえ、熱くなってるなんて超情けねえ」と平常心に戻っている[出 7]
  • 原典では「Gáe Bolg」と表記されており、日本人の発音的には「ゲイ・ボルグ」と表される。しかしfateシリーズではゲイ・ボルクとなっている。
  • 劇場版Heaven's Feelの第一章ではゲーム版とは違い、埠頭から柳洞寺まで真アサシンとの激しいチェイスバトルが繰り広げられている。戦闘中に高速道路で爆発などが起きているが、途中から余所の市へ入っているので監督役の言峰は特に事後処理はせずに知らないフリをしていたとのこと[出 8]
    • この戦闘でクー・フーリンがまるでスポーツ選手のようないいフォームで全力疾走していたため、視聴者からはランサーではなくランナーのサーヴァントと言われるようになった。ufotableのスタッフたちは意図していなかったが所謂シリアスな笑いとしても好評だったようで、その後も台座付きアクリルスタンドや走っているシルエットに「追跡中 衝突注意」と書かれた注意書きステッカーといったグッズが展開され、アニメ版の衛宮さんちの今日のごはん第2話ではアルバイトをしている魚屋で同じフォームでダッシュをしていた。
      • ちなみに空想科学研究所によると、脚でブレーキをかけながら高速道路のトレーラーを追い抜いている時のクー・フーリンは推定で時速194kmの速度計算になるらしい。どこかの城からの逃走時とは違い、彼の敏捷Aにも納得できよう。[出 9]
  • フラガラックを受けたランサーだが「どうしてセイバーとは傷痕が違うのか?」という質問に対し竹箒にて説明されいる。セイバー戦では、きちんとフラガラックが「通り抜けた」場合。では続いて、爪楊枝をお豆腐に刺した状態で、ランサー戦では、フラガラックが「刺さった瞬間」にバゼットが破れたので、フラガラックの軌道が斜め上にはね上がってしまった。
  • アイルランドに限らずケルト人全体において「3」という数は特別な数であり、またその倍数である9、27、150などが度々出てくる。ケルト人には「3」という数字によってその人物が強められる、という思想があり、三兄弟として出てくるにも関わらず、実際には一人の人物のように行動する人物などがよく登場するのはこのため。偶然にも、FGOでのクー・フーリンのレア度も☆3となっている。
  • 原典では「魔槍ゲイボルク」の他に「光り輝く剣クルージーン」、「恐槍ドゥヴシェフ」、「空幻魔杖 デル・フリス」、「Duban という名の盾」等多くの武具を所有している英雄とされる。投石器を扱うことは有名だが、戦闘用のダーツも武装として所持している。フェルディアとの様々な武器を扱った戦いでも武器の中にダーツが含まれている場合がある。

話題まとめ

刺し穿つ死棘の槍の命中率
「確実に心臓を貫く」という宝具なのに全く当たらないと作品やファン、さらには武内氏からもネタにされる。しかし、そもそも「刺し穿つ死棘の槍」を使用した回数が少なく、『SN』では全ルートを通して初戦のセイバーとfateルートでわざと心臓から外して使った士郎に対して、と最大2回。『hollow』では相打ちになったもののバゼットの心臓に当てており、心臓を外したセイバーにも体には命中している。
また、『CCC』で自分のサーヴァントが「刺し穿つ死棘の槍」に耐えると、言峰に「毎度毎度、お前の槍はなぜ外れるのか」とまで言われる。一応『EXTRA』では爆発寸前のラニ=Ⅷの心臓を摘出し、その場にいた面々を生還させるという快挙を成し遂げている。
ちなみに、『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』で美遊イリヤが「刺し穿つ死棘の槍」を使用した時には、ライダーのクラスカードの化身を一撃で仕留めている。それどころか、番外編やドラマCDまで含めても確実に心臓を貫いている。
メタ的な視点から考えると、7組とそれほど多いわけでもないバトルロイヤル物で敵側の登場人物に「一撃必殺の攻撃」が存在してしまうと物語を展開する上で障害になる、という事情から制限されているとも言える。事実、上記のように一対一が基本で味方が使用する『プリズマ☆イリヤ』や、敵味方共に登場人数が多かった『Fate/Grand Order』でのクー・フーリン〔オルタ〕などはその性能を十全に発揮している。
突き穿つ死翔の槍の威力
アーチャーによれば「突き穿つ死翔の槍」は「大神宣言(グングニル)」を超える威力であるらしい。
そう評したアーチャーが北欧の主神と巡り合う可能性が低いと考えれば、生前にギルガメッシュが保有するゲイ・ボルクの原典を見て比較している可能性がある。あるいは、バゼットの「斬り抉る戦神の剣」のようにオーディン以外の人間がグングニルを使用している場面を見た可能性もある。
また、アーチャーが言及したのは「威力」についてであるため、オーディンの槍は伝承において敵に向けただけで勝利が確定するなどの神が持つに相応しい能力を数々取り揃えており、そちらが重要という可能性もある。だが、その場合はわざわざ「威力」を比較する意味が無い。
初期からの設定変更や矛盾したシーンが多く改変されているアニメ版『UBW』においても、アーチャーのこの台詞は変化していない。現在においても(少なくともアーチャーの視点から見て)これは変わらない事実のようである。
実際、「突き穿つ死翔の槍に因果逆転の効果が追加されたら」という話題に、きのこ氏は「そこまでいくとランサーの父親筋の能力になっちゃう。」[出 10]と応えているため、グングニルもその類の宝具という可能性は十分にある。


伝承でのゲイボルク
「ゲイ・ボルグ」、「ゲイ・ボルガ」、「ガイ・ボルガ」、「ゲイ・ブルグ」、「ゲイ・ブルガ」と呼ばれ、どれも最後は濁音で終わるが、fateではゲイボルとなっている(以下「ゲイボルク」という)。
槍そのものをゲイボルクとする場合もあれば、「戦闘で用いる魔術的な恐るべき技」というように槍ではなく技をゲイボルクとする場合もある。また、フェルディアとの戦いで1本目を肛門に2本目を胸にというようにゲイボルクが2本存在するなど、伝承によって在り方がかなり変わる武器(技)である。
「刺し込まれる時には一つの傷しか作らないが、体内に入ると一度に三十のとげが開く」という設定はきのこ氏曰く「体内殲滅」という即死効果で補完している。
クー・フーリンはスカサハから「水中戦の妙技」を教わっており水中戦もこなせる。「クーリーの牛争い」での浅瀬の決闘、コンラとの海中戦など水辺で戦うことの多い英雄で、彼の持つゲイボルクもまた「水中でのみ使える」という伝承がある。足の指で挟み投擲するというのが有名だが、この「水中でのみ使える」という伝承から、浅瀬で使うには足で摘まんだ方が水を潜らせやすかったのでは?という説もある。
資料によってかなりカタチが変わるゲイボルクだが、「共通して必ず心臓を破壊していることから因果逆転の槍」というのは案外的を得た設定なのかもしれない。
原典のフェルディアとの決闘シーンの記述によるとゲイボルクの攻撃は「下から来る攻撃」とされている(恐らく足で投擲する為)。ゲイボルクを知っていたフェルディアはこの武器の軌道も把握しており、下からくるゲイボルクを警戒し盾を下に構えている。
fateのゲイボルクはどの角度から打ち込んでも槍の間合いなら当たるにも関わらず、「槍の穂先を地面を穿つかのように下げて構えて、下段から足元を狙う」という所作をデフォルトとしているのは、恐らく伝承のゲイボルクの再現だと思われる。

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脚注

注釈

  1. 3ターン、オーバーチャージで効果UP
  2. オーバーチャージで効果UP
  3. 1ターン
  4. 例として、アルジュナカルナが同じ場所に召喚された時はお互いに「二度とない」と覚悟している。

出典

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