Fate/Grand Order
Fate/Grand Order
TYPE-MOON作品過去最大の開発規模で贈るスマートフォン用RPG。
七つの聖杯を巡り、大スケールのストーリーが展開され、今までの作品で登場したサーヴァントが全て登場予定の他、新たなサーヴァント・キャラクターも多数登場する。Android版は2015年7月31日より、iOS版は2015年8月12日より配信を開始した。
かつてTYPE-MOONでオンラインゲームとして『Fate/Apocrypha』が企画されていたが、そのプロジェクトは当時の様々な事情で中止となった。現在では『Fate/Apocrypha』は小説として公開され、当時作られたキャラクターたちは人気を博している。だがプロジェクトは水面下で進められていたらしく、公開されたこの作品は「Fate/Online project REBOOT」と銘打たれている。
サーヴァントのキャラクターデザインを担当する作家の数は企画発表時点で50人超、概念礼装イラストを含めたイラストレーターの総数は2016年9月現在100人を超えている。主に今までTYPE-MOON作品でキャラクターデザインを担当した作家、漫画・コミカライズ版作者、企画や同人誌でのイラスト・挿絵を担当した作家がいる他、TYPE-MOON作品と直接関わりが無くとも、開発スタッフと関係のある著名なイラストレーターも集められている。フリーのイラストレーターも数多く参加し、キャラクターデザインのバリエーションは非常に豊富なものとなっている。
2016年12月31日に長編TVアニメスペシャル『Fate/Grand Order ‐First Order‐』が放送。
2017年に『Fate/Grand Order -Epic of Remnant-』の配信、およびメインクエスト第二部の制作が決定された。
あらすじ
神代は終わり、西暦を経て人類は地上でもっとも栄えた種となった。
我らは星の行く末を定め、星に碑文を刻むもの。
人類をより長く、より確かに、より強く繁栄させる為の理――人類の航海図。
これを魔術世界では『人理』と呼ぶ。
そして2015年の現代。輝かしい成果は続き、人理継続保障機関「カルデア」により人類史は100年先までの安全を保証されていたはずだった。
しかし、近未来観測レンズ「シバ」によって人類は2017年で滅び行く事が証明されてしまった。何の前触れもなく、何が原因かも分からず。
カルデアの研究者が困惑する中、「シバ」によって西暦2004年日本のとある地方都市に今まではなかった、「観測できない領域」が観測された。
これを人類絶滅の原因と仮定したカルデアは人類絶滅を防ぐため、実験の最中だった過去への時間旅行の決行に踏み切る。
それは術者を過去に送り込み、過去の事象に介入することで時空の特異点を探し出し、解明・破壊する禁断の儀式。
- 人理定礎値 C+
第1の聖杯:“救国の聖処女” AD.1431 邪竜百年戦争 オルレアン - 人理定礎値 B+
第2の聖杯:“薔薇の皇帝” AD.0060 永続狂気帝国 セプテム - 人理定礎値 A
第3の聖杯:“嵐の航海者” AD.1573 封鎖終局四海 オケアノス - 人理定礎値 A-
第4の聖杯:“ロンディニウムの騎士” AD.1888 死界魔霧都市 ロンドン - 人理定礎値 A+
第5の聖杯:“鋼鉄の白衣” AD.1783 北米神話大戦 イ・プルーリバス・ウナム - 人理定礎値 EX
第6の聖杯:“輝けるアガートラム” AD.1273 神聖円卓領域 キャメロット - 人理定礎値 A++
第7の聖杯:“天の鎖” BC.2655 絶対魔獣戦線 バビロニア - 人理定礎値
終局特異点:AD.2016 冠位時間神殿 ソロモン
禁断の儀式の名は、聖杯探索 ―――――― グランドオーダー。
それは同時に、人類を守るために永きに渡る人類史を遡り、運命と戦う者達への呼び名でもある。
それは、未来を取り戻す物語。 『Fate』史上最大規模の戦いが、いま、幕を開ける。
登場キャラクター
人理継続保障機関・カルデア
- 主人公
- カルデアに招集されたマスター候補の中でも、数合わせとして呼ばれた魔術経験すらない素人。一般人。
- 狂った人類史を正すため、召喚した英霊達と共に7つの聖杯探索を巡る。
- アニメ化に伴い『
藤丸立香 』というデフォルトネーム(男女共用)が付いた。 - マシュ・キリエライト
- カルデアで主人公と出会う、不思議な雰囲気の少女。
- 人間と英霊の融合体「デミ・サーヴァント」シールダーとして主人公と共に聖杯探索を行う。
- フォウ
- マシュと共に出会う謎の動物。
- 基本的に「フォーウ」としか鳴かないが、マシュとの間にはしっかりと意志疎通が成立している模様。
- オルガマリー・アニムスフィア
- カルデアの所長を務める女性。魔術の名門であり時計塔の天体科を統括するロードであるアニムスフィア家の現当主。
- ロマニ・アーキマン
- カルデア専属の医師。通称「Dr.ロマン」。サボり癖があるものの、有事の際には己の危険を顧みずに働く。
- オルガマリーの出自故の悩みを理解しており、主人公にも理解を促す。
- レフ・ライノール
- 近未来観測レンズ「シバ」を造った魔術師。カルデアを訪れた主人公と出会う。
- 人理の守護に人生の全てを捧げる好青年とのことだが…?
- レオナルド・ダ・ヴィンチ
- カルデアに常駐するサーヴァントの1騎。クラスはキャスター。
- 自称「ダ・ヴィンチちゃん」。
- 史実ではもちろん男性なのだが、彼の場合はドレイクやネロといった面々とは異なり、ちゃんとした”女性の姿である理由”が用意されている。
協力者
- ベンジャミン・ラッシュ
- 第五章に登場する人物。史実においては独立時のアメリカ側の重鎮のひとり。
- 医師としてエジソン側に参加し、ナイチンゲールと共に負傷者の治療を行う。
- シータ
- 第五章に登場するサーヴァント。ケルト軍によってアルカトラズ刑務所に捕えられていた。
- 彼女の献身的な行為によって、ラーマに掛けられていた心臓破りの呪いが解かれることになった。
- セルハン
- 第六章に登場する人物。聖都周辺で追剥まがいの活動をしていたが、主人公らに返り討ちに遭う。
- その後、ランスロットの保護区域に身を寄せており、ダ・ヴィンチや主人公らをサポートした。
- 恐らく史実において後にサルハン侯国を建立した部族長サルハンだと思われる。
- “山の翁”
- 第六章に登場する人物。アズライールの霊廟を住処とする大男で、歴代の「山の翁」の監督役に近い立ち位置。
- 呪腕のハサンの要請を受けて主人公らに協力する。
- 冠位指定のサーヴァントである可能性が示唆されている。
敵対者
- ファヴニール
- 第一特異点にて主人公らと対峙したドラゴン。出展は『ニーベルンゲンの歌』にてジークフリートに倒された邪竜。
- ジャンヌオルタによって召喚され、シナリオ中では最大の脅威として立ち塞がる。
- 以降のいくつかのキャラクエストやイベントクエストにもたびたび敵として登場する。
- イアソン
- 第三特異点にて主人公らと対峙した人物。ギリシャ神話に語られるアルゴー船の船長であり、『stay night』に登場したメディアの夫。
- 敵どころか味方からも人望が全くなく、彼をよく知る者達からは口を揃えて酷評されるなど、紛うこと無き人間の屑。
- 一応サーヴァントだと思われるが、クラスは不明。
- マキリ・ゾォルケン
- 第四特異点にて主人公らと対峙した人物。『stay night』に登場した間桐臓硯その人であり、彼の若い頃の姿。
- 本編の彼とは違ってまだ理想を忘れたわけではないようだが、第四特異点破壊のために展開された「魔霧計画」の中心人物『M』として主人公らと敵対する。
- ソロモン
- 第四特異点の最終盤にて登場した、本作の黒幕と思われる人物。
- グランドキャスターのクラスを持つサーヴァント。
- ボスキャラではあるが、四章クリア後に霊基一覧のマテリアルに登録される。
- アグラヴェイン
- 第六特異点に登場した円卓の一員。
- 獅子王からギフトは与えられるのを固辞しているが、最期まで王に仕え続け、第六特異点の締めを勤めた。
- 獅子王
- 第六特異点に現れた円卓たちを率いる王。
- キングゥ
- ティアマトの子。
- 魔神柱
- 第二章以降から現れるボスキャラ。強力な全体攻撃を使用する。
- ハーゲン
- ジークフリートの親友。彼のキャラクエストに亡霊として登場。
- キャプテン・キッド
- アン・ボニー&メアリー・リードのキャラクエストに亡霊として登場。
- ロベスピエール
- シュヴァリエ・デオンの生前の敵対者。彼のキャラクエストに亡霊として登場。
- ゲオルク・ファウスト
- メフィストフェレスの生前の主。彼のキャラクエストに亡霊として登場。
- ヴィクター・フランケンシュタイン
- フランケンシュタインの製作者。彼女のキャラクエストに「もしも生きていたら」という仮定上の存在として、彼女の後継機とともに登場。
- グレンデル
- ベオウルフの生前の宿敵。彼のキャラクエストに登場。
- トゥルッフ・トゥルウィス
- 期間限定イベント『FGO 2016 SUMMER』の最終ボス。
- アーサー王伝説にその名を残す魔猪であり、舞台となる島で聖杯を手に入れる。
- 討伐後も肉体を機械化して二千年後まで復讐心と共に生きながらえるが、再び討ち果たされ、消えて行った。
- ファースト・レディ
- 期間限定イベント『プリズマ・コーズ』の最終ボス。
- 最初の魔法少女と言われており、強力な固有結界を張り巡らして魔法少女達を駆り集めた。
- テスタメント
- 期間限定イベント『プリズマ・コーズ』の裏ボス。
- 魔法紳士たちの魔法少女への妄執から誕生した。
その他
- ピエール・コーション
- 第一章冒頭に登場する人物。ジャンヌ・ダルクを火刑に処したフランスの異端尋問官。
- ヴィクター・フランケンシュタイン
- 第四章に登場する人物。ヴィクター・フランケンシュタインの孫。
- 敵陣営に勧誘されたが断った為、主人公らと出会う前にメフィストフェレスに殺害されてしまう。
- 槍の竜インヴィディア
- イベント『ネロ祭』に登場した敵。「七つの丘の一冠」というかなり危ない背景を持つ。
- ミラー
- イベント『プリズマ☆コーズ』に登場する人物。
- イベントボスであるファースト・レディのかつての親友であり、彼女に殺されてエコーとなった後も彷徨っている。
登場サーヴァント
『Fate/Grand Order登場サーヴァント一覧』に分割。
概念礼装
- いわゆる、サーヴァントに付与する装備アイテム。一部の概念礼装が歴代Fateシリーズのマスターをモチーフにしているのは、TYPE-MOON社員アザナシ氏の「マスターが描かれた礼装をサーヴァントに装備させることで、擬似的にユーザーの好きな主従関係を楽しめるようにしたい」というアイデアから。
『概念礼装一覧』
アイテム
『Fate/Grand Orderアイテム一覧』に分割。
登場エネミー
『Fate/Grand Order登場エネミー一覧』に分割。
シナリオ
『Fate/Grand Orderシナリオ一覧』に分割。
イベント
用語
- 人理継続保障機関・カルデア
- 魔術師の貴族であるアニムスフィア家が管理する機関。正式名称は人理継続保障機関フィニス・カルデア。
- マスター候補
- 各国から選抜あるいは発見された霊子ダイブが可能な適性者。魔術の名門から38人、才能ある一般人から10人の計48人。
- 訓練期間は一年、半年、最短の三ヶ月などあるが、数合わせのために緊急で採用した一般枠の場合、訓練期間は無い。
- シャドウサーヴァント
- サーヴァントの残留霊基。見た目は名前の通り、黒いシルエット。
- 序章に登場した聖杯の泥に汚染されたものや聖杯で英霊を短時間で無理矢理召喚しようとした場合に出現したもの、聖杯自体の変質によって外に漏れ出たものなど、出現経緯は様々。
- 意思疎通が可能なものと不可能なものがいるが、両者の違いは特にはっきりとはしていない。
- ゲーム的には通常のサーヴァントと同様にスキルを使用するが、宝具の代わりにエクストラアタックを使用する。
- セイントグラフ
- ゲーム内で使用するサーヴァントが宿るカードの総称。
開発スタッフ
- 全体構成・シナリオ・総監修&コラボイベントシナリオ・監修
- 奈須きのこ
- キャラクターデザイン&アートディレクション
- 武内崇
- シナリオ執筆
- 東出祐一郎(Fate/Apocrypha)
- 桜井光(Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ)
- 水瀬葉月(アニメ版Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ)
- 星空めてお(ファイヤーガール)
- 『Fate/Accel Zero Order』シナリオ
- 虚淵玄(Fate/Zero)
- 『魔法少女紀行 ~プリズマ・コーズ~』監修
- ひろやまひろし(Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ)
サーヴァント設定
- 奈須きのこ
- マシュ・キリエライト、アルトリア・ペンドラゴン(セイバー)、アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕(セイバー)、アルトリア・ペンドラゴン〔リリィ〕、ネロ・クラウディウス、ジル・ド・レェ(セイバー)、エミヤ、ギルガメッシュ、ロビンフッド、クー・フーリン(ランサー)、エリザベート・バートリー、メドゥーサ、メディア、ハンス・クリスチャン・アンデルセン、佐々木小次郎、呪腕のハサン、ヘラクレス、ランスロット(バーサーカー)、呂布奉先、タマモキャット、エリザベート・バートリー〔ハロウィン〕、玉藻の前(キャスター)、フランシス・ドレイク、アルトリア・ペンドラゴン〔サンタオルタ〕、ナーサリー・ライム、カルナ、謎のヒロインX、ネロ・クラウディウス〔ブライド〕、両儀式(セイバー)、両儀式(アサシン)、アンリマユ他
- 奈須きのこ・桜井光
- ステンノ
- 奈須きのこ・虚淵玄
- ディルムッド・オディナ(ランサー)、百の貌のハサン