「クー・フーリン〔キャスター〕」の版間の差分
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2024年8月21日 (水) 19:51時点における版
キャスター | |
---|---|
真名 | クー・フーリン |
外国語表記 | Cu Chulainn |
異名 |
光の御子[注 1] 森の賢者 |
性別 | 男性 |
身長 | 185cm |
体重 | 70kg |
好きな物 | 槍 |
苦手な物 | 天敵に同じ |
天敵 | メイヴ、モルガン |
出典 | ケルト神話 |
地域 | 欧州 |
属性 | 秩序・中庸 |
副属性 | 天 |
一人称 | オレ |
二人称 | アンタ等 |
三人称 | 奴/○○(呼び捨て)など |
声優 | 神奈延年 |
演者 | 加藤将 |
デザイン | また |
設定作成 | 桜井光 |
レア度 | ☆3 |
初登場作品 | Fate/Grand Order |
概要
- 略歴
- 『Fate/Grand Order』特異点F『炎上汚染都市 冬木』では西暦2004年の冬木に召喚され、突如としておかしくなった冬木の聖杯戦争においてたった一人、黒化していないまともなサーヴァントとして、セイバーオルタ及び彼女が泥で汚染し配下に置いた他のシャドウサーヴァントたちと敵対していた。
- 黒化したサーヴァントたちは既に敗退した扱いであり、生き残っているのはセイバーとキャスターの二名のみという状況下で、加えて自身の消滅も伴うと解かっていてなお、狂った聖杯戦争の幕引きのためにセイバーの打倒を狙う。
- 黒化し、シャドウサーヴァントと化したランサー、アサシンの二名に追い詰められた主人公らの前に助太刀に現れ、その後主人公と仮契約を結ぶ。 主人公らの協力を得て聖杯を守護していたセイバーオルタを打倒するも、それに伴い自身も現界を保てなくなる。
- セイバーの最期の言葉にきな臭いものを感じつつも、「次があるんなら、そん時はランサーとして喚んでくれ!」と言い残して消滅した。
- 第2部6章『妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』では後編からキーパーソンとして登場し、自身の秘密と共にブリテン異聞帯における『大厄災』の実態を明らかにしていく。
- 人物
- 青いローブを纏ったケルトの魔術師。
- ランサーと比べると若干落ち着いた口調で喋るようになった他、ちょっとばかり賢さが上がった分、騒ぎなどに素直に乗り切れないが、硬派を気取っている可能性も否定できない。ハロウィンならともかく、余所の国の祭事にかまけるほど尻軽ではないらしい。
- 性格などに関して大きな変更点はなく、助太刀に入った理由が「お嬢ちゃん(マシュ)が健気だったから」だったり、二人を倒した後にはマシュの尻を撫でて「役得役得」と満悦し、英霊に対しての礼を払おうとしたDr.ロマンには「前口上は聞き飽きてるからとっとと用件だけ話せ軟弱男」と言い放つ、スカサハには「まだ行けるわけねーだろ、歳考えろ」と突っ込むなど、本編と変わらないノリを披露する。なお、キャスターとなっても、やはりアーチャーとはソリが合わない様子。
- 宝具の使い方が全く解らないマシュを先達として特訓し、仮の物とはいえ宝具の使用を可能にしてくれるのだが、その特訓手段があんまりなモノだったので主人公から「ひょっとしてバカなんですかー!?」などと言われてしまったりする場面も。その後も悩むマシュに助言を送るなど、サーヴァントの先輩として振る舞う場面が多いが、これについてはプロフィールにおいて「キャスターとして現界した彼は、導く者としての役割を自らに課していると思われる」と説明されており、「真のドルイドではないが仮初めのそれとして、共にある限りマスターの進む道を照らしてくれるだろう」とも書かれている。
- なお、「やっぱキャスターは合わない」「冬木の聖杯戦争でキャスターなんてやってらんねえっての」などと度々愚痴をこぼしており、「ランサーで召喚されていればセイバーなんぞ一刺しで仕留めていた」と豪語する。どうやら本人としてはランサーとして戦う方が性に合うらしい。
- 能力
- スカサハより18の『原初のルーン』を授かっている。
- キャスターとして現界した彼はランサーとして現界したときとはうって変わり、スカサハから教えられた北欧の魔術であるルーンをメインに使っており、複数のルーンを使い分けることによって強力で多彩な効果を使いこなす。ただし、ルーンの効果を同時複数使用(併用)するのは不可。ゲイ・ボルクは持っておらず代わりにルーンを刻んだ杖を持っている。また、装備として金属類を身につけない。
- 戦闘ではルーンによる遠隔攻撃を行い、熱・火炎攻撃を行う際はアンサズのルーン文字を空間に浮かび上がらせる。ルーン魔術によって筋力をAに強化し、オーク材の杖または剣で殴りかかる近接攻撃も可能。アニメ『First Order』では体を樹にしてからの変わり身による緊急回避も行っている[注 2]。
- またギャンブルの際には杖を使ってサイコロ操作を行うイカサマをしているらしい。
- FGOコミカライズ版『-turas rèalta-』では、自身に身体強化のルーンをかけ、アーチャーの背後を取っていた。また、杖の先にはルーンが仕込まれており、発動すると流体化した魔力が超高圧で射出される仕組みとなっている。
- FGOコミカライズ版『-mortalis:stella-』でもマシュに身体強化(?)らしきルーンをかけている。
- どちらのコミカライズ版でもアーチャーの投影による剣の掃射も防壁のルーン一つで防いでいる。
- 「大神祭壇(ガンバンテイン・ヴァルホール)」
- ブリテン異聞帯で見せた秘儀。瞑想の場である「泉」を展開することで周囲を聖域化する。
- ストームボーダーの甲板上で展開したため、船全体がケルヌンノスの呪いすら跳ね除けるほどの聖域と化した。
バリエーション
賢人グリム
- ブリテン異聞帯におけるクー・フーリン〔キャスター〕の別名。
- 本編では同名の別人物が2人登場するため、此処では時空系列および活躍ごとに記述する。
- 妖精暦のグリム
- 「救世主トネリコ」の仲間であった初代グリム。
- 『汎人類史のモルガン』による知識の上書きにより自らの死を回避したトネリコは、まず最初に魔術の手ほどきを受けるため北欧の知慧の神オーディンを召喚。だが、いくら楽園の妖精とは云えど神霊の霊基維持は難しいと判断したのか、近くにいた妖精の子供[注 3]を依代にした疑似サーヴァントとなり、トネリコを手助けする最初の仲間としてブリテン救済に着手する。
- 実のところオーディンは、ブリテン異聞帯がこの先詰む世界になる事をすでに見抜いており、その結末を回避するための監視と軌道修正の役割も兼ねてこの形で干渉していた。だが、トネリコが幾度も『厄災』や争いごとを退けブリテンを救い世界を平和にしても、いつも目前で妖精達の「純粋な悪意と思いつき」による身勝手な行為で全てを壊されてしまう事に段々嫌気が差すと同時に心身ともに疲れ果て、妖精暦400年で何度目かに渡る平穏の基盤を台無しにされた事でとうとう妖精全てに対する怒りと憎悪から楽園の妖精の役割を放棄し、全てを支配する『女王モルガン』としてブリテンに君臨する事を決意。その最中グリムは初代妖精騎士の恩に報いりたいと言う同じ仲間の妖精騎士トトロットの願いを聞き届け、一連の計画準備とそれに必要な「妖精の粉」を手渡した後退去[注 4]していった。
- 女王暦のグリム
- 主人公一行と『予言の子』に協力する二代目グリム。そして、かつて特異点Fで主人公とマシュが出逢ったクー・フーリンその人。
- 上述のブリテン異聞帯への召喚において「救世主トネリコ」ことモルガンがブリテンの救済を放棄したことで、ブリテン異聞帯の変質が不可避になったと悟ったオーディンは、今度は対抗戦力となるカルデアの手助けをすべくあらかじめ目をつけていたもう一つの特異点『炎上汚染都市 冬木』にて妖精國での依代とルーン魔術の使用者という縁[注 5]を使い、英霊クー・フーリンに自身の機能を讓渡しキャスタークラスに霊基変換して介入させ、カルデアにおけるサーヴァント召喚に必要な『縁』を結ばせるため同じくレイシフトして来た主人公とマシュをサポートする。
- 特異点F退去後のクー・フーリンはオーディンによって冬木の記録を保持し続けたまま、汎人類史の神霊サーヴァントとしてカルデアが到着する一年前に妖精國ブリテンへ派遣され、彼なりに妖精國が抱える呪いと氏族の関係、モルガンと妖精騎士に関する秘密、妖精暦から女王暦に切り替わる際何が起きていたのかを調べ上げ自身のやるべき事と役割を知ると、その前準備としてコーンウォールの森から出たまま記憶が無いマシュの元へ使い魔の狼フレキを護衛兼見張りとして向かわせ、彼女が『予言の子』として連れて行かれたシェフィールドで女王モルガンの侵攻に巻き込まれた際は報せを聞き付けて自ら出向き、妖精騎士の足止めをして領主や住民たちと共に脱出させた。
- 後編ではマシュに記憶が戻った矢先モルガンの「水鏡」に呑まれてしまうと、彼女が眠る『棺』が安置されているオークニーに赴き、ハベトロットの導きを伴うカルデア一行を待つ。到着後は『予言の子』の巡礼の旅を成功させるべく協力者として合流し、そのまま女王モルガンとの決戦にも参じた。
- 崩壊編では戴冠式で協力者のノクナレアの毒殺を発端とする北と南の妖精間の争いに巻き込まれた上に『大厄災』まで発生。ストーム・ボーダーまで逃げ延びるも手段を全て絶たれて詰みかけたが、ここでマーリンが現れ、彼の導きにより「楽園の妖精」の本来の目的『聖剣鋳造』を、村正の犠牲はあれどアルトリアは無事に終わらせる。続く「炎の厄災」と「獣の厄災」もパーシヴァル、マシュ、主人公の活躍によってそれぞれ退けられた事で改めて『大厄災』の元凶ケルヌンノスに対峙。隙を作らせるためオーディンの秘儀を発動し呪詛返しを試みる[注 6]。そしてアルトリアによる聖剣術式とマシュのブラックバレルによりケルヌンノスも討伐され、『異星の神への対抗策となる神造兵装を与える』という本来の役目を完遂。カルデアにもう一度関わる可能性を示唆する発言[注 7]を残し去っていった。
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
キャスター | 主人公 (Grand Order) | E | D | C | B | D | B | 陣地作成:B 神性:B |
ルーン魔術:A 原初のルーン 矢避けの加護:A 仕切り直し:C 泉にて:EX |
強化クエストクリアでルーン魔術→原初のルーンに変化 Lostbelt No.6 第19節クリアで仕切り直し→泉にてに変化 |
宝具
- 灼き尽くす炎の檻(ウィッカーマン)
- ランク:B
種別:対軍宝具
レンジ:1~50
最大捕捉:50人
由来:ドルイド信仰における人身御供の祭儀。 - 無数の細木の枝で構成された巨人を召喚する。巨人は炎を纏いながら対象に襲いかかり、強烈な熱・火炎ダメージを与える。
- この巨人の胸部には鉄格子が付いており、胸部は生贄を押し込める檻になっている。しかし、宝具として出現した巨人の内部には生贄が収めておらず、本来納めるべき神々への贄を求めて荒れ狂う。
- この巨人及びその召喚はルーン魔術とは関わりがなく、炎熱を扱う「ケルトの魔術師」として現界した彼に与えられた、ケルトのドルイド達が操るべき宝具である。
- 具体的なサイズは長らく不明であったが、『空の境界』とのコラボイベント時に流れたCMにはちょっとしたビル並のサイズで映っており、ほとんど怪獣と言ってもいいレベルの代物であることが発覚した。
- 『Grand Order』では「敵全体に強力な攻撃[Lv]&防御力をダウン(3ターン)<オーバーチャージで効果アップ>&やけど状態を付与(10ターン)<オーバーチャージで効果アップ>」という効果のBuster宝具。
- 強化クエスト2クリア後はランクがB+に上昇。宝具威力倍率が上がり、宝具攻撃前に「自身のBusterカード性能をアップ(3ターン)」という効果が追加される。
- 大神刻印(オホド・デウグ・オーディン)
- ランク:A
種別:対城宝具
レンジ:1~80
最大捕捉:500人 - 真名開放と共に、スカサハより授かった原初の18のルーン全てを同時に起動する事で発動する。
- 北欧の大神オーディンの手にしたルーンの力が一時的にではあるが解放され、敵拠点に大規模な魔力ダメージを与える。
- 更に、生存している敵のバフ効果を全解除し、各能力パラメーターを強制的に1ランク減少させ、常時発動の宝具を有していた場合は1~2ターンの間停止する。
- 極めて強力な奥の手だが、『Fate/Grand Order』では使用されていない。これはオーディンによる使用制限がかけられている可能性もあるが、詳細は不明。
- 現在風で言うと「マトリクス・オーダイン」と呼ばれており、後述するようにマイルームでは宝具の改名をしようとしたが踏みとどまったやり取りがある。
真名:クー・フーリン
- クー・フーリン。アイルランド神話『アルスター伝説』に登場する大英雄。太陽神ルーとアルスターの王コノールの妹デヒテラの子。幼名はセタンタ。
- クー・フーリンという英霊の持つ一流のルーン魔術師としての側面を強化して現界した姿。キャスターでの召喚ということで代名詞の宝具、ゲイ・ボルクは持っておらず代わりにルーンを刻んだ杖を持っている。
- キャスター召喚時は「ケルトの魔術師」(ドルイド)として喚ばれているため、金属装備が身につけられなかったり、ドルイド魔術は使えないのにドルイドとしての宝具が付与されている。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/Grand Order
- 初期実装サーヴァントの一人。
- 特異点F『炎上汚染都市 冬木』クリアボーナスとして一騎確定で入手できる。
- ストーリーでは上述した通り特異点Fに登場し、ナビゲーターとして主人公らを導いた。
- Lostbelt No.6『妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』前編開幕に伴い、モーションが一新された。
- Fate/Grand Order Arcade
- 初期実装サーヴァントの一人。
- 後に眼鏡を着用する転身霊衣「シルバリーグラス」と、カラーバリエーション3種が実装された。
人間関係
Fate/Grand Order
- スカサハ=スカディ
- 生前の師匠と北欧の冬の女神が習合した異聞帯の女王。
- 師匠関連に加えて密かにオーディンにまつわる因縁があるためか、声をかけては口を濁すという不可解な態度を取っている。
- これに関しては彼女の幕間の物語シナリオで共演する形で改めて暗示されることになり、ある意味では北欧異聞帯における長く複雑な
運命 への終止符となる「答え」を握っていた。 - ブリュンヒルデ
- 北欧の戦乙女の長女。
- その数奇な運命に思いを馳せてか、「因果だねぇ」と口にしている。
- シグルド
- 北欧の英雄。
- その眼鏡越しにこちらをあまり見ないでほしいと苦手にしている。
- オーディン
- 北欧神話における主神にして魔術神。
- 彼からその智慧と能力を授けられた事が現在の霊基の主因になっている。
生前
- スカサハ
- 師匠。空の境界コラボイベントにて年齢ネタでおちょくった結果、マジギレした彼女にウィッカーマンごと叩き潰されてしまった。
- なお、師匠的には「自分が教えたルーンの使い方となにかが違う」と訝しんでいるが、それを口に出すとクー・フーリンからまたもや「耄碌した」と返され、ガチギレして槍を蹴り上げた[注 8]という。
- フェルグス・マック・ロイ
- 叔父。育ての親であり剣の師でもある。元はアルスターの騎士であったが、追放されコノートに亡命。クー・フーリンとは互いに勝ち負けを繰り返す誓約を交わした。
- フェルディア
- コノートの騎士。共にスカサハの下で修行した親友。
- メイヴ
- アルスターに攻め入ったコノートの女王。彼女に課せられた様々な誓約がクー・フーリンを死に至らしめた。
- 現行の彼女への人物評は「前から面倒くさい女だったが、ここまで面倒くさかったのか?」との事。
- アイフェ
- 影の国の隣国の領主。影の国に攻め入った彼女を一騎打ちで負かすも惚れ込んで妻にした。
- コンラ
- アイフェとの間に生まれた息子であり、スカサハの弟子。ゲッシュによって名乗らなかったため正体を知らずに戦う。
- 結果、全てを知ったのは槍が我が子の命を奪った後であった。
- なお、彼を使いに送り込んだ事に関しては「悪趣味にも程がある」とスカサハに漏らしている。
名台詞
Grand Order
戦闘
- 「たまには知的に行きますか」
「スカサハより学んだルーン魔術、その真髄って奴を……」 - 戦闘開始時の台詞。ランサーの時は(面倒くさいので)封印しているルーン魔術を全開で使う。
- 「焼き尽くせ木々の巨人。『
灼き尽くす炎の檻 』!」 - 宝具発動。炎を纏った木々の巨人が神々への贄を求めて荒れ狂う。
マイルーム
- 「おっと。今回は、キャスターでの現界ときたか――ああ、アンタらか。前に会ったな?」
- 召喚時に開口一番吐く台詞。ちなみにどのプレイヤーであっても、まず間違いなく最初に入手することになるのは序章突破時のクリア報酬としてなので、台詞に矛盾は発生しない。
- しかし、基本的にサーヴァントは特異点での記憶を持たずに召喚される。事実、彼以外の各章クリア報酬のサーヴァントは主人公とほぼ初対面の反応である。そのような中で彼だけが明確に「前に会った」ことを指摘しているが、その理由がオーディンの介入によるものとわかるのはかなり後になってからである。
- 「宝具の名前だけどよ…もっと解りやすく
現代 風に変えるのも悪くねぇよな……
"原初のルーン マトリクスオーダイン"!……あイヤ、ゴメンやっぱナシ。恥ずかしいわコレ!!」 - マイルーム会話。厨二病の気が…!?と思わせておいて直前で踏みとどまる。
- 気分で宝具の改名なんてできるのか? と思ってしまうが、好き勝手に付けた名前で宝具を発動させている者も居るので一応不可能では無いのだろう――そう思われていたが…。
本編
- 「我が魔術は炎の檻、茨の如き緑の巨人。因果応報、人事の厄を清める社───」
「倒壊するはウィッカー・マン!オラ、善悪問わず土に還りな───!」 - 第一部序章での宝具解放。マシュとの特訓中に放ち、彼女の宝具が発現するきっかけになった。
- 「永遠に終わらないゲームなんざ退屈だろう?良きにつけ悪しきにつけ、駒を先に進ませないとな?」
- 第一部序章にて、腐れ縁のアーチャーと対峙した時の台詞。
- 最終的に主人公たちの活躍により異常事態が紆余曲折あれ解決した他の特異点に対し、それがほとんど解決しておらずなお異常で謎だらけの特異点Fの真実の一端を知っていたかのような発言ともとれる。
- アーチャーもこれに「事のあらましは理解済みか」と述べ、それでもなお戦いを進めようとしているという点ではランサー時から変わらないと返している。
- 第一部終盤章にて明かされる真実の一端―――「FGO世界における2004年の冬木のキャスターはクー・フーリンではなかった」という点を考慮すると、シャドウサーヴァントというよりこのキャスターのクー・フーリンの存在そのものもイレギュラーの一つだったといえよう。
幕間の物語
イベント
- 「そりゃいい忠告だ! 美人に言われると骨身に染みる!
どうだい、バクチはそこそこにして、別の遊びをしていくかい? 年若い美人なら大歓迎だ!」 - 『空の境界』コラボイベントにて、スカサハに年齢の話を振った結果彼女に叩き潰されて幽閉された事に、注意混じりに忠告したマシュに対して。
- マシュに粉かけようとしたが、直後に現れた
スカサハ「名も無いクノイチ」にキツイ一撃をお見舞いされてしまう。
- 「えー、知りませーん! あなたドナタ様ですかーぁ! ここにクー・フーリンなんていないんですけどーぉ!」
- で、怒りと殺気に満ちたクノイチに対して「人違い」だとしらばっくれる馬鹿弟子。そして直後の戦闘において登場する、彼の敵としての名称が「人違いリン」。もうイミガワカラナイ。
- 戦闘後、彼がどうなったのかは定かではない。
- 「ハロウィンならともかく、余所の国の祭事にかまけるほど尻軽でもねえよ、オレは」
- バレンタインにて。クー・フーリンのときの「祭り好き」発言とは全く異なる。それ以前に「人理再編」発言をしているなど、彼が私たちの知るクー・フーリンではないのではないか、という疑問を抱かせる。
メモ
- 『Grand Order』において「矢避けの加護」はキャスター時でも健在なので、ランサー時程ではないがしぶとい。特にキャスター版は確定入手でき、かつ低レアキャスターには少ない攻撃宝具持ちだったことも相まって、FGOサービス開始当初は数多くのマスターが彼に頼ったとか。
- 「ルーン文字を使う」という設定はfateオリジナルだが、伝承のクー・フーリンも「オガム文字を木に刻み込みことによって魔法をかける」という具合に文字を使って魔法を使っている。
- 初期アイルランドでは言葉や文字を操ることは魔法として受け取られ、それは詩人がしばしば魔力を持つとされる要因となる。
- ドルイドとはケルト人社会に共通して存在する知識人階級。その役割は聖職者と法律家の両方を兼ね備えており、法律に関する事柄では王よりも高い発言権を持っている。
- スカサハとフェルグスが笑ったり、憐れんだりしているのは、狂戦士としての逸話が濃いクー・フーリンが品行方正な格好をしているためといったところか(不良が司教や教皇の服を着ているようなもの)。
- ケルトの戦士は装飾品をかなり好み、ブローチや指輪などの貴金属を身に付ける。また、高位の戦士なら鎧を着る。「キャスター時は金属類の装備を身に付けない」とあるが、この「戦士の装束(鎧や装飾品)」のことを指していると思われる。
- ケルトの戦士は裸で戦うというイメージが強いが、それは身分の低い戦士だけの話であり、本来身分の高いケルトの戦士は鎧やマント、装飾品をしっかり身に付ける。さらに、馬を持つ者はより階級が高いとされる。Eirr(=自分の戦車を持つエリート戦士)であるクー・フーリンがランサー時に皮1枚という軽装なのは、実はかなりおかしい(一応プロトタイプの方はしっかり鎧を着ているが)。
- 馬を所有することは、地位や権力、財産を示す象徴となる。これは、牛程重い物を引っ張れないにも関わらず馬というのは維持が大変であるため。しかし、戦場で必要とされることから戦士社会であるアイルランドではどの動物よりも重んじられている。馬に乗ることができるのは、限られた人間だけであり、特に貴族のような高い地位にある人々のみが、馬を所有し騎乗することができた。
- 【eirr】とは『戦車を持つ戦士』を指す。アイルランドにおける戦車は二頭立ての二輪車両であり、その車体は木材と金属の両方から成っており、特に高貴な者の戦車は複雑な装飾がなされている。さらに戦闘に特化した戦車となると車体にトゲ、車輪には鎌などの武装が施される。このように戦車は手の込んだ兵器であるため、これを所持することはステータスの誇示となるとされ、馬だけを持つ者よりステータスが高い。 伝承でeirrという語は「戦士の中でもより階級の高い・優れた・エリート戦士達」を意味する語としても使われており、言ってしまえば、ケルト神話で戦車を所有しているクー・フーリンは戦士の中でもエリート中のエリート。同時に「目下の者に勧められた食事は断らない」という禁忌(ゲッシュ)を持つクー・フーリンにとっては足枷ではあるが..。
- ケルトの戦士は裸で戦うというイメージが強いが、それは身分の低い戦士だけの話であり、本来身分の高いケルトの戦士は鎧やマント、装飾品をしっかり身に付ける。さらに、馬を持つ者はより階級が高いとされる。Eirr(=自分の戦車を持つエリート戦士)であるクー・フーリンがランサー時に皮1枚という軽装なのは、実はかなりおかしい(一応プロトタイプの方はしっかり鎧を着ているが)。
- クー・フーリンの享年については27歳とする説が一番有名だが、献本によっては33歳と表記されている事もある。キャスターの彼は後者を全盛期としているのかもしれない。
話題まとめ
- オーディンとクー・フーリン
- 上記のようにランサー時同様にルーンを使用する彼ではあるが、ドルイド由来の宝具である『灼き尽くす炎の檻』はともかく、『大神刻印』という規格外のレベルのルーンを使用できる宝具を所有する点に疑問を持つプレイヤーも多く、人理再編など思わせぶりな言動の多さも相まって「実はオーディンがクー・フーリンのふりをしているのではないか?」「スカサハ=スカディ同様、クー・フーリンにオーディンの霊基が混入、融合しているのでは?」という噂が与太話レベルではあるが存在していた。
- だが、彼の絆礼装「森なりし聖」の北米版での名前が「Yggdrasil Tree(ユグドラシル・ツリー)」であることが判明。北欧神話に由来する「何か」がある疑惑が非常に濃くなってきている。
- ちなみに、キャスターのクー・フーリンの最終再臨では、足元に二匹の狼がいるが、オーディンの使い魔にも『ゲリ』と『フレキ』(貪欲なもの)という2匹の狼がいるため、こちらも何か関係性があると思われる。さらに背景もケルト神話と関連がない雪山になっている。
- さらに『FGO material VII』でシグルドが彼に対して意味深な反応を見せており、さらに疑惑は深まっている。
- 『Fate/Grand Order Arcade』で先行実装されたセタンタのプロフィールでも、「影の国での修行に由来するスキル『影郷の武練』か、免許皆伝の証としての『魔槍ゲイ・ボルク』のどちらかをクー・フーリンなら必ず持っている」と断言されており、どちらも持っていない彼がさらに怪しくなっている。
- エイプリルフール企画で描かれたリヨによる絵でも、セタンタを含めた他のクー・フーリンシリーズでは絵のパーツが共通しているのに彼だけ顔が別のパーツで構成されており、純正のクー・フーリンでない疑惑が濃厚になっている。
- 2021年6月にはブリテン異聞帯の公開に伴いモーションが一新されて台詞も大幅に追加されたが、因縁のある相手として追加されたのがスカサハ=スカディ、ブリュンヒルデ、シグルドと見事に北欧に偏っている。
- さらに決定的となったのが、新宝具モーションで魔法円の中心にオーディンの象徴の一つでワルキューレの盾にもあるヴァルクヌートと呼ばれる山が三つ並んだ紋章が浮かび上がることと、スキル使用時に「あいにく。首はもう吊らねえよ」という台詞が追加されたこと。特に後者はオーディンの逸話そのものである。
- その後ブリテン異聞帯で登場した際には「賢人グリム」を名乗っていたが、オーディンの数多ある異名の一つに「グリームニル(仮面を被る者)」というものがあり、それが元ネタではないかと言われている。
- そしてブリテン異聞帯の後半でついに正体が明かされたが、実際はオーディン本人でも霊基融合した訳でもない「英霊クー・フーリンに対して神霊オーディンの力を与えられた一種の疑似サーヴァント」という、ラクシュミー・バーイーに近い存在だった。
- スカサハ=スカディの幕間によると、カルデアに再召喚された折にはオーディンの加護の大方は消えてしまっているそうだが、その一方でスプリガンの様な大物を召喚出来る程の魔力は備わったままの模様。
- もとから、staynightの時点でクー・フーリンのルーン魔術について「スカサハから18の『原初のルーン』を教わった」となっており、昔からクー・フーリンのルーンは「オーディンの18のルーンではないか?」と言われている。もし、スカサハがクー・フーリンに教えたのがこのオーディンのルーンだとしたら、魔術(オーディンの18のルーン)に特化した状態で召喚されればオーディンが混じる(または、オーディンを模倣した姿と能力を得る)こともあり得るだろう。事実、マテリアル本でもクー・フーリン本人であることが明言されているため、特殊な現界というより、初めからクー・フーリンはキャスタークラスで召喚されるとオーディンの能力を得た状態で召喚されるというのが一番有力と思える。
- 『Grand Order』における、2部6章以降の性能変遷
- FGOにおける実装当初は周回においてまずまずであり、★3の水準を出ない平凡な評価だったのだが、2部6章の進行によって行われるスキル強化により状況が一変。第3スキルが「泉にて」というものに変化する。
- その効果が凄まじく、要約すると「一度自滅した後にガッツで復活、NPを80チャージする」というとんでもないもの。更に同時期に追加された光のコヤンスカヤと合わせることでこれを1回のクエストで2回使い、宝具を3連射する周回運用が可能となった。
- 同スキルには攻撃力アップ効果もついており、2回使えば当然攻撃力も2度上がる。構成上Buster宝具を強化する光のコヤンスカヤはほぼ確実に編成されることもあり、ただ連射出来るだけでなく威力も備えた代物となる。実装時は大きな話題を呼んだ。
- 「あいにく。首はもう吊らねえよ」という台詞もあり、この周回は通称首吊りシステムとも呼ばれるように。
キャスターが死んだ!この人でなし! - 余談だが、上記の光のコヤンスカヤに併せて同時期に実装されたオベロンを併用することで、宝具の連射に加えて最終火力を大きく伸ばすことができる。そしてこちらの周回については、オベロンのスキル効果から首吊りスヤスヤ永眠システムというろくでもない通称が付けられている……。
脚注
注釈
- ↑ Fateシリーズオリジナルの名称であり、原典には登場しない。
- ↑ 本来は全裸になるが、キャスターになって知性が上がっているので咄嗟に樹になる前の霊基から下の服を拝借して着ている。
- ↑ ハベトロット曰く「二代目グリムにそっくりな、手に負えないほどワンパクな14歳くらいの剣を持った少年」。プレイヤーからは『Fate/Grand Order Arcade』に登場したセタンタと同じ姿だったのではと解釈されており、これは後に救世主トネリコ(第2段階)のマイルーム台詞で確定することとなった。
- ↑ 異聞帯のモルガンに変質したトネリコからサーヴァント契約を切られたのか、空想樹の枯死≒「妖精國ブリテンの成立」という変質した異聞帯が確立してしまった事実を見届けたからか、詳しい理由は明らかになっていない。
- ↑ 他にも選ばれた理由として明言している訳ではないが、ブリテンと冬木二つの特異点にそれぞれ関係するサーヴァントである事、ケルヌンノス自体がケルト神話のカテゴリに属する神性であり、その神々と特に縁深いアルスターサイクルの英雄かつ彼自身も太陽神ルーの血を引いている事、同時にモルガンと同一視される死の女神モリガン(モーリオン)とも関わりがある事、ケルトにおいて神を奉り怒りを沈める祭司の役割もあるドルイドの資格習得に必要なキャスタークラスへの適性があった事などが推測される。
- ↑ この時多少だが術式を呪いごと跳ね返され左目を損傷、奇しくもオーディンと同じ隻眼が再現された事で秘儀の精度が向上する事になる。
- ↑ モーション改修により追加されたマイルーム会話では「この後の大仕事は本来の自分に任せる」という含みを込めた台詞があり、これがランサーの自分とオーディンどちらを指しているかは不明。
- ↑ スカサハも所有するゲイボルクは、水着時で示されたように足の指で挟んで蹴るように投擲することで真価を発揮する。
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