「リチャードⅠ世」の版間の差分

提供: TYPE-MOON Wiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
 
(27人の利用者による、間の66版が非表示)
1行目: 1行目:
 
{{サーヴァント概要
 
{{サーヴァント概要
 
| タイトル = セイバー
 
| タイトル = セイバー
| 真名 = リチャード
+
| 真名 = リチャードⅠ世<br>獅子心王リチャード(第三再臨)
 
| 読み =  
 
| 読み =  
 
| 外国語表記 =  
 
| 外国語表記 =  
 
| 初登場作品 = [[Fate/strange Fake]]
 
| 初登場作品 = [[Fate/strange Fake]]
| 声優 =  
+
| 声優 = 小野友樹
 
| 演者 =  
 
| 演者 =  
 
| 依代 =  
 
| 依代 =  
| 身長 =  
+
| 身長 = 178cm
| 体重 =  
+
| 体重 = 66kg
 
| 誕生日 =  
 
| 誕生日 =  
 
| 血液型 =  
 
| 血液型 =  
| 出典 =  
+
| 出典 = 史実(第一・第二再臨)<br>史実?(第三再臨)
| 地域 =  
+
| 地域 = 欧州
| 属性 =  
+
| 属性 = 秩序・中庸
| 隠し属性 =  
+
| 副属性 =
 
| 性別 = 男性
 
| 性別 = 男性
 
| スリーサイズ =  
 
| スリーサイズ =  
| 異名 =  
+
| 一人称 = 俺(第一・第二再臨)<br>私(第三再臨)
 +
| 二人称 = 汝<ref group="注">召喚時のみ使用。</ref>(第一再臨)<br>アンタ/君(第一・第二再臨)<br>汝/我/我等(第三再臨)
 +
| 三人称 = ○○(呼び捨て)
 +
| 異名 = 獅子心王
 
| 愛称 =  
 
| 愛称 =  
 
| イメージカラー =  
 
| イメージカラー =  
 
| サーヴァント階位 =  
 
| サーヴァント階位 =  
 
| 特技 =  
 
| 特技 =  
| 好きな物 =  
+
| 好きな物 = 戦場を駆けること、音楽、アーサー王伝説等の英雄譚、ロックンロール(第一・第二再臨)<br>英雄の凱歌(第三再臨)
| 苦手な物 =  
+
| 苦手な物 = その時の気分で変わる(第一・第二再臨)<br>激情を抑えられない自分の弱い魂(第三再臨)
 
| 天敵 =  
 
| 天敵 =  
| デザイン =  
+
| デザイン = 森井しづき
 
| 設定作成 =  
 
| 設定作成 =  
| レア度 =  
+
| レア度 = ☆5
 
}}
 
}}
== セイバー (strange Fake) ==
 
  
 +
== 概要 ==
 
[[Fate/strange Fake|偽りの聖杯戦争]]には存在しないはずの「[[セイバー|剣士]]」を名乗る[[サーヴァント]]。
 
[[Fate/strange Fake|偽りの聖杯戦争]]には存在しないはずの「[[セイバー|剣士]]」を名乗る[[サーヴァント]]。
  
 
;略歴
 
;略歴
:[[スノーフィールド]]のオペラハウスで[[沙条綾香|アヤカ]]の前に姿を表した謎のサーヴァント。
+
:[[スノーフィールド]]のオペラハウスで[[アヤカ・サジョウ|アヤカ]]の前に姿を表した謎のサーヴァント。
:召喚された際に目の前にいたアヤカに自分のマスターかを問いかけるが、彼女からは激しく拒絶され、困惑する。しかし理由は不明ながら彼女と魔力供給のパスが繋がったため、マスターでなくとも一方的に保護対象とする宣言をする。
+
:召喚時に目の前にいたアヤカに自分のマスターかと問いかけるが、彼女からは激しく拒絶されて困惑する。しかし、理由は不明ながら彼女と魔力供給のパスが繋がったため、マスターでなくとも一方的に保護対象とする。
:召喚時、セイバーの本来の召喚者である魔術師カーシュラをすでに殺害していた[[アサシン (Fake)|アサシン]]に対して振るった軽い一撃でオペラハウスを半壊させ、その罪で誤認逮捕されそうになったアヤカを庇って警察に逮捕される。警察署でアヤカ共々拘留されるが、アサシンの警察署襲撃に乗じてアヤカと共に脱獄。その後、森で[[エルキドゥ]]と出会う。[[ジェスター・カルトゥーレ|死徒]]の乱入や妙な召喚など、今回の聖杯戦争が異常なことを察しており、アヤカの安全の確保のために、その原因を排除するまでは休戦することを提案。エルキドゥとの腕試しの末に実力を認められ、同盟を結成する。
+
:[[アサシン (Fake)|アサシン]]は召喚時にセイバーの本来の召喚者である魔術師カーシュラをすでに殺害しており、彼女に対して振るった軽い一撃でオペラハウスを半壊させ、その罪で誤認逮捕されそうになったアヤカを庇って警察に逮捕される。警察署でアヤカ共々拘留されるが、アサシンの襲撃に乗じてアヤカと共に脱獄し、森で[[エルキドゥ]]と出会う。[[ジェスター・カルトゥーレ|死徒]]の乱入や妙な召喚など、今回の聖杯戦争が異常なことを察しており、アヤカの安全の確保のために、その原因を排除するまでは休戦することを提案。エルキドゥとの腕試しの末に実力を認められ、同盟を結成する。その後現れたアサシンとも一時休戦し、アサシンと共に移動した先の屋敷で[[ウォッチャー (Fake)|ウォッチャー]]のマスターの[[シグマ]]とも休戦する。その後病院前で[[ギルガメッシュ]]と戦闘するも、アヤカのいる教会を庇い敗北、ペイルライダーによってアヤカと共に「夢の中」に引き込まれる。
 
;人物
 
;人物
:セイバー以外の六騎しか存在しないはずの偽りの聖杯戦争に姿を表した「七騎目」のサーヴァント。
+
:容姿はまだ若く、10代後半から20代前半ほどの青年。金髪に赤毛混じりの髪で、「古い西洋の貴族、ないし王族」とわかる荘厳な赤と銀の甲冑装束に身を包み、赤瞳は獣のように爛々と輝いている。
:偽りの聖杯戦争最後のサーヴァントにして「真なる聖杯戦争」最初のサーヴァントとなるはずの存在で、偽りと真実を併せ持つ橋渡しとなる英雄。
+
:セイバーを除く六騎しか存在しないはずの偽りの聖杯戦争に姿を表した「七騎目」のサーヴァント。
:容姿はまだ若く、10代後半から20代前半ほどの青年。金髪に赤毛混じりの髪で、「古い西洋の貴族、ないし王族」とわかる荘厳な装束に身を包み、瞳は獣のように爛々と輝いている。
+
:偽りの聖杯戦争最後のサーヴァントにして、「真なる聖杯戦争」最初のサーヴァントとなるはずの存在で、偽りと真実を併せ持つ橋渡しとなる英雄。
:人の上に立つカリスマ性と包容力を持ちながらも、悪童めいた稚気と悪戯心も同時に併せ持っている。あらゆる国と時代、全てのジャンルの音楽をこよなく愛し、どんな歌や曲でも聞きたがる音楽好き。
+
:感情のアクセルの踏み込みがちょっとおかしく、冷静に分析を続けた結果『今ここで爆発させる感情はこれが最適だな!』と判断して、結局喜怒哀楽を爆発させてしまう厄介な性分。なので人の上に立つカリスマ性と包容力を持ちながらも、悪童めいた稚気と悪戯心も同時に併せ持っている。あらゆる国と時代、全てのジャンルの音楽をこよなく愛し、どんな歌や曲でも聞きたがる音楽好き。
 
:故国の祖王たる[[アルトリア・ペンドラゴン|アーサー・ペンドラゴン]]を敬愛しており、騎士道を重んじる騎士でもある。
 
:故国の祖王たる[[アルトリア・ペンドラゴン|アーサー・ペンドラゴン]]を敬愛しており、騎士道を重んじる騎士でもある。
 
:偉大な騎士である反面、王としては「国民や弟に迷惑をかけっぱなしだった」「敵からは悪逆非道の王と呼ばれた」と自ら評するように、政治の機微は理解しながらも騎士としての生き方をやめられず、至らなかった自分を省みてもいる。
 
:偉大な騎士である反面、王としては「国民や弟に迷惑をかけっぱなしだった」「敵からは悪逆非道の王と呼ばれた」と自ら評するように、政治の機微は理解しながらも騎士としての生き方をやめられず、至らなかった自分を省みてもいる。
:聖杯に賭ける望みが何なのかを本人ですらわかっておらず、何故召喚されたのか心当たりがないという。そのため、とりあえずと「出来るだけ多くの歌と英雄譚を“座”に持ち帰る」位にしか願っていない。
+
:一方で初対面の人物にも気さくで協力的な面を持ち合わせながら'''敵と認識した者に対しては一切容赦がない'''側面を併せ持っており、マスターである[[アヤカ・サジョウ]]が[[エルメロイ教室]]の面々にその正体を疑われ詮索された時には、事もなげに自らのマスターに対する無礼さに言及して自然な態度で皆殺しを発言するなど伝説上にも謳われた苛烈さを秘めている(その後アヤカに対しては弁明としてあくまで脅しであると言い繕ったが、実行することも厭わない本音でもあったことも見て取れる)。
 +
:『strange Fake』では聖杯に賭ける望みが何なのかを本人ですらわかっておらず、何故召喚されたのか心当たりがないという。その為とりあえずと、「出来るだけ多くの歌と英雄譚を “座” に持ち帰る」位にしか願っていない。
 +
:『Grand Order』におけるマスターである[[主人公 (Grand Order)|主人公]]に対する態度はとにかくフレンドリーで、人当たりが極端に良い一面が強く表れている。生前は秒単位で性格が豹変するように見える程に感情の振れ幅が大きかった彼がこうなっているのは、憤怒や暴虐の側面が薄いセイバーの霊基状態というのもあるが、そもそも彼は基本的にマスターを『こちらを激怒させるような真似はしない、人類を救うという英雄ですら無謀な道に挑む、自分以上の激情を宿した苛烈で心地好い友人』だと考えており、そんな友には主君や家族以上に命を懸ける価値があると本気で思っている。
 +
:とはいえども本質そのものは変わっていないので、人当たりの良い笑顔のまま迷う事なく敵に刃を振り下ろせるし、仮にマスターがいけ好かない人間だと思ったら、[[令呪]]を使われる前に切り捨てる可能性は充分にありえる。なぜなら、彼は自分がそれで消滅するとしても恐れない(厄介な)勇猛さを備えているためである。
 +
:さらに『Grand Order』では、カルデアというアーサー王と円卓の騎士達を筆頭に、憧れの英雄達が一堂に会する聖杯の力でも辿り着けない夢の楽園のような場所にいるという為か、この性格に加え喜びと興奮を抑えきれないミーハーな部分が強くなっている。
 +
:「獅子心王」たる第三再臨の彼は、これもまたその『素の側面』の一欠片。故に[[オルタナティブ|オルタ]]でも[[アルターエゴ]]でもない。
 +
:獅子心王としての名や魂の在り方、煉獄の炎が結びついて見た目は獅子のそれになり、体格も大柄になっているが、プロフィールにおける身長と体重は核となっている霊基の物が記載されている。
 +
:言葉遣いもそれまでと比べて落ち着いたものとなっているが、記憶自体は再臨前から連続している模様。
 +
 
 
;能力
 
;能力
 
:「約束された勝利の剣」と「全て遠き理想郷」によく似たデザインの豪奢な作りの装飾剣を持つが、それ自体は何の魔力もないただの剣で宝具ではない(後に警察に押収されて手放している)。
 
:「約束された勝利の剣」と「全て遠き理想郷」によく似たデザインの豪奢な作りの装飾剣を持つが、それ自体は何の魔力もないただの剣で宝具ではない(後に警察に押収されて手放している)。
 
:『永久に遠き勝利の剣』により、剣やそれに類する得物を振るうことで光の斬撃を放つことができる。光の斬撃の威力・範囲は細かな調整が利くようで、通常の斬撃に合わせて小規模な光を放つことも可能。
 
:『永久に遠き勝利の剣』により、剣やそれに類する得物を振るうことで光の斬撃を放つことができる。光の斬撃の威力・範囲は細かな調整が利くようで、通常の斬撃に合わせて小規模な光を放つことも可能。
:剣技のみならず、映画で見ただけで即興でボクシングを組み合わせた格闘を編み出すなど、高い身体能力を持つ。身体強化の魔術も合わせ、敏捷性は[[アサシン (Fake)|アサシン]]や通常時のエルキドゥをも上回る。互いに本気ではない腕試しであるが、エルキドゥの無数の武具相手に鎧も纏わずに素手や木の枝だけで対抗し、実力を認められている。
+
:剣技のみならず、映画で見ただけで即興でボクシングを組み合わせた格闘を編み出すなど、高い身体能力を持つ。身体強化の魔術やスキルも合わせ、戦闘後に時間が経った後の敏捷性は[[アサシン (Fake)|アサシン]]や通常時のエルキドゥ、果てはギルガメッシュの宝具一斉射撃をも上回る。
 +
:互いに本気ではない腕試しであるが、エルキドゥの無数の武具相手に鎧も纏わずに素手や木の枝だけで対抗し、実力を認められている。
 
:また、初めて弾いたギターで一流プロ並みの演奏を披露したりと、多方面に才能を発揮している。
 
:また、初めて弾いたギターで一流プロ並みの演奏を披露したりと、多方面に才能を発揮している。
 +
:作中言及されている限りでは、セイバーの他にライダーとバーサーカーのクラス適正を持つ。ライダークラスの場合、軍団の力を扱うことができるようだ。どちらの場合も、セイバークラスの時ほど自由奔放な性格ではないらしい。
 +
:『Grand Order』では第三再臨にて獅子頭の獣人形態となり、文字通り「獅子心王」そのものといえる炎を駆使した戦い方をする。なお、ライダーの霊基であっても『条件』が揃えば第三再臨の姿へと変貌を遂げるとされる。
  
 
== ステータス ==
 
== ステータス ==
57行目: 71行目:
 
! クラス !! マスター !!  筋力 !! 耐久 !! 敏捷 !! 魔力 !! 幸運 !! 宝具 !! [[スキル (サーヴァント)|クラス別能力]] !! [[スキル (サーヴァント)|保有スキル]] !! 備考
 
! クラス !! マスター !!  筋力 !! 耐久 !! 敏捷 !! 魔力 !! 幸運 !! 宝具 !! [[スキル (サーヴァント)|クラス別能力]] !! [[スキル (サーヴァント)|保有スキル]] !! 備考
 
|-
 
|-
| [[セイバー]] || || || || || || || || || || style="text-align:left"|
+
| rowspan="2"| [[セイバー]] || [[アヤカ・サジョウ]] || B || B || EX<br>(B~A++) || B || C || A || 対魔力:B<br>騎乗:A || 獅子心:A<br>驥足百般:A<br>神速:A || style="text-align:left"|スキル「神速」により敏捷値が変動する。
 +
|-
 +
| [[主人公 (Grand Order)]] || B || B || EX || B || C || A || 対魔力:B<br>騎乗:A || 獅子心(神速):A<br>驥足百般:A<br>永久に遠き勝利の剣:D~A+ || style="text-align:left"|
 
|}
 
|}
  
 
==[[宝具]]==
 
==[[宝具]]==
 +
;獅子吼よ詠え、颯颯たる煉獄を(ユートピー・ピュルガトワール)
 +
: ランク:A<br>種別:対軍宝具<br>レンジ:99<br>最大捕捉:1~999体
 +
:『[[Fate/Grand Order]]』においてのみ所持しているとされる宝具。
 +
: 軍略家としての策謀を巡らせるだけでなく、王でありながら誰よりも速く戦場を駆ける事もあった、まさに獅子心王の無茶とも言える戦いぶりそのものが宝具と化したもの。
 +
: 特に第三再臨の、煉獄の炎に包まれている状態において現れる獅子達が、果たしてイングランドの王室紋章と何か関わりがあるのかどうかは、恐らく王本人にすら解らない事であろう。あるいは彼は、紋章のように心の中に三頭の獅子を飼い慣らしていたのかもしれない。
 +
:『Grand Order』では「自身のクリティカル威力をアップ(3ターン)+敵全体に強力な攻撃[Lv]&Quick攻撃耐性をダウン(3ターン)<オーバーチャージで効果アップ>&Arts攻撃耐性をダウン(3ターン)<オーバーチャージで効果アップ>&Buster攻撃耐性をダウン<オーバーチャージで効果アップ>&やけど状態を付与(5ターン)」という効果のBuster宝具。
 +
: 第一・第二再臨の宝具演出では部下と思しき騎士たちと共に敵へ吶喊し、第三再臨では複数体の炎の獅子を纏って一頭の巨大な獅子となり敵へ攻撃を行う。
 +
 
;永久に遠き勝利の剣(エクスカリバー)
 
;永久に遠き勝利の剣(エクスカリバー)
:手にする物を全て擬似的にエクスカリバーとする宝具。
+
: ランク:D~A+<br>種別:対軍宝具<br>レンジ:1~99<br>最大捕捉:1000人
:召喚直後は持っていた装飾剣から雷撃の如き光の斬撃を繰り出し、全力には程遠い一撃でありながら、一振りで州有数規模のオペラハウスを半壊させている。手にしたものはナイフだろうが丸めた紙だろうが、それこそ落ちていた枝であろうがエクスカリバーと化し、光の斬撃を放つことができる。ただし、枝のように得物の強度が脆ければ一発撃っただけで消し炭となってしまうため、連発するためには相応の武器が必要。斬撃の威力も武器の質によって変動する。
+
:手にした物を擬似的なエクスカリバーとする宝具。
:生前に手に持ったものを何でも「エクスカリバー」と名付けていたという、極度のアーサー王フリークであった逸話が昇華された宝具。本人が言及しているが、[[ランスロット]]の宝具『騎士は徒手にて死せず』と性質が似ている。
+
:ナイフだろうが丸めた紙だろうが、それこそ落ちていた枝や煉獄の炎であろうがエクスカリバーと化し、光の斬撃を放つことができる。ただし、枝のように得物の強度が脆ければ一発撃っただけで消し炭となってしまうため、連発するためには相応の武器が必要。斬撃の威力も武器の質によって変動するが、どれほどの武器を持ったとしてもオリジナルのエクスカリバーの威力には決して届かない。たとえ、本物のエクスカリバーを手にしたとしても。
 +
:召喚直後は持っていた装飾剣から雷撃の如き光の斬撃を繰り出し、全力には程遠い一撃でありながら、一振りで州有数規模のオペラハウスを半壊させている。
 +
:生前に得たとある『神秘』と、手に持ったものを何でも「エクスカリバー」と名付けていたという、極度のアーサー王フリークであった逸話が複合された宝具。本人が言及しているが、[[ランスロット]]の宝具『騎士は徒手にて死せず』と性質が似ている。
 +
:『Grand Order』ではスキルとして使用。
  
;名称不明
+
;円き十字に獅子を奏でよ(ラウンズ・オブ・レオンハート)
:召喚される際に、セイバーと縁のある英霊に声をかけ同意を得ることで、その者の魂を転写し座から同行させることが出来る。
+
: ランク:A<br>種別:対軍宝具<br>レンジ:-<br>最大捕捉:-
:魔術や弓矢による援護など、同行させた英霊の能力・技能を支援的に使用できる。「魔術による身体能力の強化」「セイバーの影の中から毒矢を放つ」「[[エルキドゥ]]の仕掛けた森の結界を看破・踏破する」「魔術的仕掛けを見抜き、光の灯った水球を出す」など多岐多彩なものである。ただし、サーヴァントのように現界させるには莫大な魔力が必要となり、通常のマスターでは不可能。
+
:自身の霊基を触媒として、生前にセイバーと縁のあった者を従者・協力者、あるいは供回り、指導者などの形として顕現させる宝具。
 +
:召喚される際に声をかけ同意を得ることで、その者の魂を転写し同行させることができる。英霊の座に記録されている者も呼び出せるが、その場合は本来の英霊としての性能よりも弱体化する。
 +
:魔術や弓矢による援護など、同行させた者は能力・技能による支援を行いセイバーを助ける。「魔術による身体能力の強化」「セイバーの影の中から毒矢を放つ」「[[エルキドゥ]]の仕掛けた森の結界を看破・踏破する」「魔術的仕掛けを見抜き、光の灯った水球を出す」など多岐多彩なものである。ただし、サーヴァントのように現界させ続けるには莫大な魔力が必要となるため、通常のマスターでは不可能。
 
:セイバーはよく彼らと会話しており、傍から見ると独り言のように見えている。
 
:セイバーはよく彼らと会話しており、傍から見ると独り言のように見えている。
:『Fake』においては七つの魂を従属させている。現在名前が確認されているのは「ロクスレイ」、「ウィリアム」、「ピエール・バジル」。
+
:あくまでも補助的な存在であるが、戦闘時に影として見え隠れしている頼もしき仲間達。
 +
:呼び出せる数はマスターの魔力量や召喚される土地によって変化するが、『strange Fake』においては七つの魂を従属させている。現在名前が確認されているのは「ロクスレイ」、「ウィリアム」、「ピエール・バジル」。
 +
:「カムランにて死に損ねた騎士の残影」「獅子心王本人を殺した弩兵」「アイヴァンホーを騙る何者か」「湖の乙女達、その数多の飛沫の一欠片」「獅子心王が生涯勝てなかった、当代屈指の騎兵」「ロビンフッド達の叙事詩の一節」<ref group ="注">このうち「弩兵」はピエール・バジル、「騎兵」はウィリアム、「ロビンフッド」はロクスレイが特徴と一致している。「飛沫の一欠片」はニミュエと予想されている魔術師、「騎士の残影」についてはペレアス卿と推測される騎士が該当すると思われる。</ref>ともう一人によって構成されるようだが、「もう一人」の存在についてのみリチャードⅠ世は気付いていない。
  
==真名:リチャード==
+
==真名:リチャードⅠ世==
:リチャード一世。第三回十字軍で勇名を馳せた、中世ノルマンディーの君主にしてイングランド王。十二世紀の人物。
+
:第三回十字軍で勇名を馳せた、中世ノルマンディーの君主にしてイングランド王。十二世紀の人物。
 
:その勇猛さから『<ruby><rb>'''獅子心王'''</rb><rt>ライオンハーテッド</rt></ruby>』の異名で知られ、敵将からも最高の騎士と讃えられた。
 
:その勇猛さから『<ruby><rb>'''獅子心王'''</rb><rt>ライオンハーテッド</rt></ruby>』の異名で知られ、敵将からも最高の騎士と讃えられた。
:『'''彷徨える王'''』の異名も持ち、未だ神代の残滓を残していたイングランドで『神話と歴史の境目を彷徨っていた』最後の王として、比較的新しい時代の王ながらも色濃い神秘に触れていた。<br>10年の在位期間で自分の国にいた期間は1年も満たなかった。
+
:『'''彷徨える王'''』の異名も持ち、未だ神代の残滓を残していたイングランドで『神話と歴史の境目を彷徨っていた』最後の王として、比較的新しい時代の王ながらも色濃い神秘に触れていた。
 +
:10年の在位期間で自分の国にいた期間は1年も満たなかった。
 +
 
 +
:最期は敵方の射手ピエール・バジルの射った矢による傷がもとで死亡した。
 +
 
 +
:『Grand Order』ではこの姿に加え、生前に数多の罪を犯してきた事に対し『神よ、どうかこの身を世界の終わりまで煉獄の炎に曝してくれ』と願った故に、獅子心王としての名と魂の在り方が煉獄の炎と結びついた事により、黒獅子の様相へと変化した外観が備わっている。
 +
:獅子心王と呼ばれる程に勇猛な彼は、ありとあらゆる外敵に剣を向ける事はおろか、時として神に背くような暴虐さえ怖れなかったとされる。この姿もまた、数多の感情を持ち合わせた豹変君主たる獅子心王の『素の側面』の一欠片なのである。
  
:最期はピエール・バジルによって殺害された。
 
 
===関連===
 
===関連===
 
;第三回十字軍
 
;第三回十字軍
89行目: 125行目:
 
:彼は故国の祖王たるアーサー・ペンドラゴンを敬愛しており、幼少の頃から寝物語でアーサー王と円卓の騎士達の伝説を聞いて育ち、城で楽師達が奏でる音楽は決まってアーサー王を讃える歌であった。
 
:彼は故国の祖王たるアーサー・ペンドラゴンを敬愛しており、幼少の頃から寝物語でアーサー王と円卓の騎士達の伝説を聞いて育ち、城で楽師達が奏でる音楽は決まってアーサー王を讃える歌であった。
 
:若い頃は放蕩するフリをしてアーサー王の遺産を探索していた説もあった他、戦場や日常問わず、剣を初めに自分の手に持って闘えるモノ全てに「エクスカリバー」と名付けたほど。
 
:若い頃は放蕩するフリをしてアーサー王の遺産を探索していた説もあった他、戦場や日常問わず、剣を初めに自分の手に持って闘えるモノ全てに「エクスカリバー」と名付けたほど。
 
;従属させている七つの魂
 
:現在判明しているのは「ロクスレイ」、「ウィリアム」、「ピエール・バジル」の三名だが、これはそれぞれリチャード一世を陰ながら支援した[[ロビンフッド]]ことロバート・ロクスレイ、一度はリチャード一世をも打ち負かした英国最強騎士ウィリアム・マーシャル、そしてリチャード一世を射殺した若き弓兵ピエール・バジルだと思われる。
 
  
 
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
97行目: 130行目:
 
;[[Fate/strange Fake]]
 
;[[Fate/strange Fake]]
 
:セイバーのサーヴァントとして登場。
 
:セイバーのサーヴァントとして登場。
 +
;[[Fate/Grand Order]]
 +
: 2025年の正月に期間限定サーヴァントとして実装。
 +
 +
===その他===
 +
;[[ちびちゅき!]]
 +
:ハロウィンをやるという事で小等部に乱入し、小道具を大量に持ち込んでアーサー王ごっこを提案した。……精神年齢が近いとか言ってはいけない。
 +
:音楽にも一家言あるためか、合唱コンクールの司会進行もやっていた。
  
 
== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
 
=== Fate/strange Fake ===
 
=== Fate/strange Fake ===
 
;[[アヤカ・サジョウ]]
 
;[[アヤカ・サジョウ]]
:マスターと目されているが、彼女が偽りの聖杯戦争への参加を拒んでいるため正式な契約関係とはなっていない。
+
:現界した際に彼女と魔力の経路が繋がったものの、偽りの聖杯戦争への参加を拒否されたため保護という名目で行動を共にする。途中、[[フランソワ・プレラーティ|真キャスター]]との交戦を経て願いを決めたことに伴い、正式な契約を結ぶ。マスターに対しては彼女の人となりを認め大いに信頼を置いている。
 
;[[アサシン (Fake)|アサシン]]
 
;[[アサシン (Fake)|アサシン]]
 
:召喚直後に戦闘を行い、撃退した相手。生前「山の翁」と縁があったため一目で彼女が「山の翁」の関係者であることを見抜いた。
 
:召喚直後に戦闘を行い、撃退した相手。生前「山の翁」と縁があったため一目で彼女が「山の翁」の関係者であることを見抜いた。
 
;[[エルキドゥ|ランサー]]
 
;[[エルキドゥ|ランサー]]
 
:街にいる[[ジェスター・カルトゥーレ|魔物]]を打倒する為に、同盟を持ちかける。
 
:街にいる[[ジェスター・カルトゥーレ|魔物]]を打倒する為に、同盟を持ちかける。
 +
:『Grand Order』では彼が自身を知っているような素振りをしている事に反応しており、同盟関係だったと知って興味を示している。
 +
;[[ギルガメッシュ|アーチャー]]
 +
:下の教会に居るアヤカを守る為に戦いを挑む。彼が持っている宝物の数々には興味津々なようである。
 +
:『Grand Order』ではちょっとした因縁があるようなないような気がするらしいものの、同じカルデアのサーヴァントとして上手くやっていこうとする姿勢を見せている。
 +
;[[アルトリア・ペンドラゴン|アーサー・ペンドラゴン]]
 +
:「我等が騎士道の偉大なる祖」と呼び、深い敬意を示している。そのフリークぷりは有名であり、宝具にまで昇華した。
 +
:『Grand Order』では、自分がカルデアの英霊として相応しいと示してから話しかけに行くつもりらしい。
 +
:なお、複数人のアーサー王を目にした際は三秒でそれを受け入れ、どんな名将をも超えるとしてカルデアを「カルデア・ザ・ネオアヴァロン」に改名しようと提案している。
 +
:第三再臨では上記のような自身の様子に対し、彼女を「我が魂に根付いた拭えぬ憧憬」とした上で大目に見てやってほしいと主人公に告げている。
 +
;[[マーリン]]
 +
:母親の作り話をずっと覚えていたようで、「出会ったら話にあったように掴んで振り回してエクスカリバーにしたい」などと[[フォウ]]が喜びそうなとんでもない事を口走っていた。
 +
:『Grand Order』においては[[マーリン (Grand Order)|サーヴァントとしての彼]]と遭遇し、足を持ってエクスカリバーにしたいと直接頼み込んでいる。
 +
;[[ジョン・ウィンガード]]
 +
:ライダーの結界内で一時的に共闘する。
 +
:実弟と同じ名前であること知りフレンドリーに接するが、リチャードの真名を把握していないジョンからは警戒された。
 +
;[[バズディロット・コーデリオン]]
 +
:真アーチャーのマスター。
 +
:一度交戦しかけるが相手もまた並々ならぬ決意を持っている事を理解し、その場での戦いは現れた[[オーランド・リーヴ]]らに任せ、当代の獅子心(コーデリオン)と杯を交わせなかった事を惜しみながら去っていった。
 +
 +
=== 「円き十字に獅子を奏でよ」の従者達 ===
 
;ロクスレイ
 
;ロクスレイ
 
:従属する七つの魂の一人であり、セイバーの親友。ロクスレイという名はかの[[ロビンフッド]]の別名で、ロバート・ロクスレイ。アサシンに匹敵するほどの敏捷性を持つらしい。
 
:従属する七つの魂の一人であり、セイバーの親友。ロクスレイという名はかの[[ロビンフッド]]の別名で、ロバート・ロクスレイ。アサシンに匹敵するほどの敏捷性を持つらしい。
 
:優れた弓の射手であり、影から毒を塗った矢を放ち、セイバーのサポートを行う他、結界化された森を迷うことなく中心へ案内する特殊な能力も有する。
 
:優れた弓の射手であり、影から毒を塗った矢を放ち、セイバーのサポートを行う他、結界化された森を迷うことなく中心へ案内する特殊な能力も有する。
 +
:リチャードの口から、彼もアサシンであることが言及されている。6巻でフードで顔を隠した狩人のような外見であることが判明した。
 +
:『Fate/Grand Order』のマテリアルでの呼び名は「ロビンフッド達の叙事詩の一節」。
 
;ピエール・バジル
 
;ピエール・バジル
 
:従属する七つの魂の一人であり、セイバーを殺した人物。全身に包帯を巻き、弩弓を手にした凄腕の弓兵。
 
:従属する七つの魂の一人であり、セイバーを殺した人物。全身に包帯を巻き、弩弓を手にした凄腕の弓兵。
 
:セイバー自身は気にしていないが、向こうは若干ばつが悪いようである。もっとも、アーサー王フリークっぷりにツッコミを入れたいようでもあるが。
 
:セイバー自身は気にしていないが、向こうは若干ばつが悪いようである。もっとも、アーサー王フリークっぷりにツッコミを入れたいようでもあるが。
 
:全身に包帯を巻いているのは、セイバーが許したにも関わらず皮剥ぎの刑で処刑された為と思われる。
 
:全身に包帯を巻いているのは、セイバーが許したにも関わらず皮剥ぎの刑で処刑された為と思われる。
 +
:『Fate/Grand Order』のマテリアルでの呼び名は「獅子心王本人を殺した弩兵」。
 
;ウィリアム
 
;ウィリアム
 
:従属する七つの魂の一人。魔力を入れると馬を出してくれるらしい。
 
:従属する七つの魂の一人。魔力を入れると馬を出してくれるらしい。
 +
:6巻で馬に騎乗した騎兵槍を所持する騎士であることが判明した。
 
:推測される名前は、セイバーの部下であり最高の騎士と讃えられた「ウィリアム・マーシャル」。
 
:推測される名前は、セイバーの部下であり最高の騎士と讃えられた「ウィリアム・マーシャル」。
 
:生涯無敗で知られ、一度は真っ向からリチャード一世と激突して勝利したほどの強さで知られる。
 
:生涯無敗で知られ、一度は真っ向からリチャード一世と激突して勝利したほどの強さで知られる。
;[[アルトリア・ペンドラゴン|アーサー・ペンドラゴン]]
+
:『Fate/Grand Order』のマテリアルでの呼び名はおそらく「獅子心王が生涯勝てなかった、当代屈指の騎兵」。
:「我等が騎士道の偉大なる祖」と呼び、深い敬意を示している。そのフリークぷりは有名であり、宝具にまで昇華した。
+
;魔術師
 +
:従属する七つの魂の一人であり、真名は不明だが(リチャードも魔術師、キャスターと呼称している)水の魔術を得意とする。
 +
:6巻では他の従者5名も実体化するなかで1人だけ球体状の水の姿で登場したが、これが本来の姿なのかは不明。
 +
:7巻では呼びかけとして「○○ュエ」としていたので、推測される名前はアーサー王伝説における湖の貴婦人の名前の一つ「ニミュエ」。後の『Grand Order』でははっきり「ニミュエ」と呼び掛けている。
 +
:『Fate/Grand Order』のマテリアルでの呼び名はおそらく「湖の乙女達、その数多の飛沫の一欠片」。
 +
;騎士
 +
:従属する七つの魂の一人。存在はギルガメッシュ戦で示唆されていたが6巻で本格的に登場。背中に複数の剣を持ち、戦闘中で『永久に遠き勝利の剣』の素材になる剣をリチャードに与え続ける。
 +
:『Grand Order』では、戦闘時にペレアス卿に剣を貸してほしいと呼び掛ける台詞が存在しており、これが彼でないかと推測される。
 +
:『Fate/Grand Order』のマテリアルでの呼び名はおそらく「カムランにて死に損ねた騎士の残影」。
 +
;アイヴァンホーを騙る何者か
 +
:詳細不明。
 +
:アイヴァンホーについては同名の小説に登場する主人公「サー・ウィルフレッド・オブ・アイヴァンホー」の事だと思われる。
 +
:『Grand Order』では「ジェ、ウィルフレッド」と途中から言い直す形で呼び掛けている。
 +
;もう一人
 +
:詳細不明。
 +
:リチャード自身はその存在について気付いていない。
 +
 
 +
===Fate/Grand Order===
 +
;[[円卓の騎士]]たち
 +
:生前からその話を聞いてきた、アーサー王の同胞たる騎士たち。
 +
:周囲の人々から盛られているとされていた吟遊詩人たちの伝承の内容よりも、実物はそれぞれが武勇も、人間性も、そして何かやらかす時のはっちゃけ具合をも超えているとして「本物はやはり違う!」と感嘆している。
 +
;[[ロビンフッド]]
 +
:親友とはまた別の「ロビンフッド」。
 +
:嫌そうな顔をしている彼に「君は間違いなく英雄だ」と声を掛けている。
 +
;[[妖精騎士ランスロット]]
 +
:母アリエノールの祖先と伝わる「メリュジーヌ」の名を持つサーヴァント。
 +
:彼女を汎人類史のメリュジーヌかと認識しかけたが、そうでないと知ってこれがチェンジリングかと理解を示している。
 +
;[[ジャック・ド・モレー〔フォーリナー〕]]
 +
:浅からぬ仲であるテンプル騎士団の団長であるため、交わす言葉があるかもしれないと思ったようだが、無辜の怪物たる彼女の在り様を見て困惑している。
 +
;[[アーサー・ペンドラゴン]]
 +
:異世界におけるアーサー王。
 +
:見た瞬間にアーサー王だと感覚で理解したようで、姿どころか根本から違う気もするようだが特に気にしていない。
 +
:なお、彼と汎人類史の円卓の距離感について、マスターに疑問を投げかけている。
 +
;[[イスカンダル]]
 +
:彼の身長について言及しており、サンジェルマンに聞いていた通りだと反応している。
 +
:彼とは酒を酌み交わしつつ、本人の口からその遠征の物語を聞こうとしている。
 +
;[[エミヤ]]
 +
:食堂で腕を振るう彼の姿を見て、成程と口にしている。
 +
;[[エミヤ〔アサシン〕]]
 +
:彼のことを「ロクスレイみたいな格好をしてる赤いフードの人」と呼んでいる。
 +
:また、食堂で自身が騎士道について熱く語る度に、彼が不機嫌になっている気がするとのこと。
 +
;[[ウィリアム・シェイクスピア]]
 +
:彼が自身の弟を主人公にした詩劇を書いたと耳にしたようで、是非読ませてくれと頼んでいる。
 +
:恐らくここで話題としている作品は『ジョン王』と推測される。……のだが、この作品内において主人公であるジョン王は悪人として描かれている。
 +
:自身の[[概念礼装|絆礼装]]「三頭の獅子、三つ影の娘達」では、激しい衝突の末に罪と美徳が惹かれ合うという展開を思いついた際、彼か[[清少納言]]に詩を吟じてもらおうとしている。
 +
;[[ジャンヌ・ダルク]]
 +
:彼女が自身の妹と同じ名を持つ事に反応しており、自分を「お兄ちゃん」と呼んでもいいと話しかけている。
 +
;[[マンドリカルド]]
 +
:憧れの英雄の一人らしく、不帯剣の誓いを成し遂げたという点に強く敬意を抱いている。
 +
:彼からサインを貰おうとしており、またその冒険譚についても聞きたがっていたが、あまりにも距離感を詰め過ぎたためか逃げられてしまった。
 +
;[[アントニオ・サリエリ]]、[[ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト]]、[[織田信長〔バーサーカー〕]]、[[謎のアイドルX〔オルタ〕]]、[[ネロ・クラウディウス]]、[[エリザベート=バートリー]]
 +
:音楽系のサーヴァントたち。
 +
:彼らの音楽をそれぞれ評価しており、音痴であるはずのネロとエリザベートの歌に関しても、特に気にする様子を見せるどころか「あれがデスコア・ノイジー・ベイビーメタルってやつか」と反応している。
 +
;[[トーマス・エジソン]]
 +
:第三再臨の自身と同じく、獅子の頭部を持つサーヴァント。
 +
:大統王という彼の概念について反応を示しており、獅子を身の内に抱き体現せし者、あるいは深き業を宿す者同士として親交を深めようとしている。
 +
;[[織田信勝]]
 +
:彼を見ていると弟たちを思い出すらしく、彼のような弟がいる者は果報者だと話しているが、本人からは「自分のような弟がいる事が、果報である筈がない」と言われている。
 +
:彼の発言についてはひねくれ方まで少し似ていると反応し、懐かしさを覚えている模様。
 +
;[[モルガン (Grand Order)|モルガン]]
 +
:異聞帯におけるモルガン。
 +
:知己である湖の妖精とはまったく異なる輝きだとしており、それについて考察しようとしている。
 +
:しかしそれを「無粋な詮索」としてすぐに止め、神々しい妖精の女王がいるという事実に感動するに留めている。
  
 
===生前===
 
===生前===
 
;好敵手
 
;好敵手
 
:生前におけるライバル。吸血種の同類である魔物に戦いを邪魔された上に自身の部下を殺害されたことで、戦場で相見えるはずだった彼と「山の翁」と手を組み、魔物を討伐した。
 
:生前におけるライバル。吸血種の同類である魔物に戦いを邪魔された上に自身の部下を殺害されたことで、戦場で相見えるはずだった彼と「山の翁」と手を組み、魔物を討伐した。
:推測される名前は、君主であり将軍「サラディン」。
+
:推測される名前は、君主であり将軍、イスラム圏において最も偉大な英雄の一人とされる「サラディン」。
 
;山の翁
 
;山の翁
 
:上述の「好敵手」とリチャードとともに魔物を討伐した歴代[[ハサン・サッバーハ]]の一人。
 
:上述の「好敵手」とリチャードとともに魔物を討伐した歴代[[ハサン・サッバーハ]]の一人。
 
:当時何かあったのか、「山の翁」の教団は[[アサシン (Fake)|アサシン]]の生きていた後代までリチャードがどれほど恐ろしい男であったのかを伝えていたらしい。
 
:当時何かあったのか、「山の翁」の教団は[[アサシン (Fake)|アサシン]]の生きていた後代までリチャードがどれほど恐ろしい男であったのかを伝えていたらしい。
;
+
;ジョン
:血を分けた兄弟。彼に敵国であるローマに売られかけ、セイバーを見捨てるどころか敵に金を払ってまで解放させないようにし、さらにセイバーを死んだことにして王座を簒奪しようとした。
+
:血を分けた兄弟。[[ロビンフッド]]でもお馴染みの「ジョン」欠地王。度々リチャードの口から存在が言及されていたが、6巻にてリチャードの回想及び発言からジョンと確定した。
 +
:彼に敵国であるローマに売られかけ、セイバーを見捨てるどころか敵に金を払ってまで解放させないようにし、さらにセイバーを死んだことにして王座を簒奪しようとした。
 
:彼自身は弟を恨むどころか、自身の金遣いの荒さで苦労させてしまった事や、貴族どころか国民にすらそっぽを向かれて失敗に終わったことに関しては哀れみと反省を抱いている。
 
:彼自身は弟を恨むどころか、自身の金遣いの荒さで苦労させてしまった事や、貴族どころか国民にすらそっぽを向かれて失敗に終わったことに関しては哀れみと反省を抱いている。
:推測される名前は、失地王「ジョン」。
+
:少なくともリチャードの回想から王らしからぬ兄の行動を度々諫めるなど、(やり方はともかく)国の運営のために腐心する人物ではあった模様。
 
;クレティアン・ド・トロワ
 
;クレティアン・ド・トロワ
 
:リチャードの時代に名を馳せた吟遊詩人。円卓の騎士達の物語を初めとする多くの騎士道物語を語り継いだ。
 
:リチャードの時代に名を馳せた吟遊詩人。円卓の騎士達の物語を初めとする多くの騎士道物語を語り継いだ。
137行目: 264行目:
 
:とあるアーサー王の遺物探索の際に出会った不審な男。
 
:とあるアーサー王の遺物探索の際に出会った不審な男。
 
:[[イスカンダル|アレキサンダー三世]]の話から興味を惹かれ、宮廷魔術師として連れ歩くようになった。
 
:[[イスカンダル|アレキサンダー三世]]の話から興味を惹かれ、宮廷魔術師として連れ歩くようになった。
 +
:なお、彼の印象は'''「グランド奇天烈木っ端貴族」'''と非常にアレである。
 +
;[[アリエノール]]
 +
:母。自分の才能故に悩むことを相談したり、円卓の騎士達の話を寝物語に聞いたりと生き方の指針となった。なお、怒ると笑顔のまま特大の雷を落とすようである。
 +
:彼女の教育方針については、サンジェルマンの見立てでは「厄介な性格を持つ自身(リチャード)に王の血筋と武の才が与えられてしまったため、人生の規範として数多の英雄譚を聞かせ続けたのだろう」とされている。
 +
;フィリップⅡ世
 +
:「尊厳王」の異名を持つフランス王であり、共に十字軍で戦った仲間。
 +
:正義は我にありと声高に叫び周囲を駆り立てるような存在であったらしい。
 +
;[[シャルルマーニュ]]、[[ベオウルフ]]、[[スカサハ]]
 +
:母親から彼らの英雄譚も聞かされていたのか、アーサー王程ではないが彼らについても憧憬の対象である。
 +
:『Grand Order』では第三再臨で彼らについて言及しており、その眩さに感慨を抱いている。
 +
:影の国については、自分も何か一つ違っていたら追い求めたかもしれないと語っている。
 +
;[[モードレッド]]
 +
:アーサー王の伝説を終わらせた彼(彼女)であるが、伝説の一環としてやっぱり憧憬の対象である。
 +
:彼女の行動については「不可能を成し遂げた」と認識しているようで、才能や呪いといった単純なものではないとしている。
 +
;サー・ウィルフレッド・オブ・アイヴァンホー
 +
:長編小説『アイヴァンホー』にて、自身に仕えていたとされる架空の人物。
 +
:直接の関わりがあるかは不明だが、自身に従属する七つの魂の一人として「アイヴァンホーを騙る何者か」がいる。
  
 
== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
 +
=== Fate/strange Fake ===
 
;「これはこれは、少しばかり変わった状況らしい。<br> 歓迎の言葉ひとつないとは」
 
;「これはこれは、少しばかり変わった状況らしい。<br> 歓迎の言葉ひとつないとは」
 
:召喚された際の台詞。偽りの聖杯戦争には存在しないはずの「剣士」のサーヴァントが姿を現す。
 
:召喚された際の台詞。偽りの聖杯戦争には存在しないはずの「剣士」のサーヴァントが姿を現す。
146行目: 291行目:
  
 
;「問おう。 汝が俺のマスターか?」
 
;「問おう。 汝が俺のマスターか?」
:アサシンを一撃で撤退させ、側にいた[[沙条綾香|金髪の少女]]に問う。
+
:アサシンを一撃で撤退させ、側にいた[[アヤカ・サジョウ|金髪の少女]]に問う。
  
 
;「現代の劇場はこうも脆いものなのか……。『座』に与えられた知識だけでは分からないもんだな……」
 
;「現代の劇場はこうも脆いものなのか……。『座』に与えられた知識だけでは分からないもんだな……」
156行目: 301行目:
 
:この光景は地元TV局員の手で放送され、それを見たほぼ全ての魔術師が「ちゃんと秘匿しろ」と頭を抱えることになる。
 
:この光景は地元TV局員の手で放送され、それを見たほぼ全ての魔術師が「ちゃんと秘匿しろ」と頭を抱えることになる。
  
;「ただとは言わない、手品を見せる事ができる。恐らくは君達の常識の埒外にあるものが見れるぞ?」<br>「ああ、ハッキリ言っておくが、すごいぞ?驚くぞ?」<br>「手には何も持ってないな?よく見ていてくれ。今から――」<br>「俺が消える」
+
;「ただとは言わない、手品を見せる事ができる。恐らくは君達の常識の埒外にあるものが見れるぞ?」<br>「ああ、ハッキリ言っておくが、すごいぞ?驚くぞ?」<br>「手には何も持ってないな?よく見ていてくれ。今から──」<br>「俺が消える」
 
:警察署内での取り調べにて。英霊が逮捕され、取り調べを受けているだけでも前代未聞だが、さらに一般人の前で堂々と霊体化する。もはや秘匿する気ゼロである。
 
:警察署内での取り調べにて。英霊が逮捕され、取り調べを受けているだけでも前代未聞だが、さらに一般人の前で堂々と霊体化する。もはや秘匿する気ゼロである。
  
 
;「なら、君の命令に従う必要はないという事だな!」<br>「これで俺は君に干渉し放題というわけだ。身の回りの世話を焼くから覚悟しろよ?」
 
;「なら、君の命令に従う必要はないという事だな!」<br>「これで俺は君に干渉し放題というわけだ。身の回りの世話を焼くから覚悟しろよ?」
:アヤカから、「私は貴方のマスターじゃない」と言われての返答。<br>なんとなく気になる内気な女子にちょっかいを出す餓鬼大将といった風情である。
+
:アヤカから、「私は貴方のマスターじゃない」と言われての返答。
 +
:なんとなく気になる内気な女子にちょっかいを出す餓鬼大将といった風情である。
  
;「俺の事はとりあえずセイバーと呼んでくれ。恩人に名乗らぬままなのは不名誉ではあるが、いずれ機を見て真名は教えよう」<br>「君も教えてくれないか。どうしてあんな場所にいたのか、<br> その刺青は――…」<br>「……すまない」<br>「まずは君の名前を教えてくれ」
+
;「俺の事はとりあえずセイバーと呼んでくれ。恩人に名乗らぬままなのは不名誉ではあるが、いずれ機を見て真名は教えよう」<br>「君も教えてくれないか。どうしてあんな場所にいたのか、<br> その刺青は──…」<br>「……すまない」<br>「まずは君の名前を教えてくれ」
 
:質問をする前に、まだ一番大切なことを教えてもらっていないことに気付く。
 
:質問をする前に、まだ一番大切なことを教えてもらっていないことに気付く。
 +
 +
;「我が名はリチャード! ノルマンディーの君主にしてイングランドの王である!」<br>「ま、死んだ今となっちゃどっちも『元だが』」<br>「真名や立場よりも……『<ruby><rb>獅子心王</rb><rt>ライオンハート</rt></ruby>』の通り名の方が有名かもしれないな」
 +
:正式なマスターでもない自分に真名を教えることを真剣に止めにかかるアヤカを尻目に堂々と名乗りを上げる。良くも悪くも空気を読まないサーヴァント。
  
 
;「一度やってみたかったんだ。『騎士は徒手にて死せず』と言って、拾った枝一本で敵を打ち払った、湖の騎士の真似事をな」
 
;「一度やってみたかったんだ。『騎士は徒手にて死せず』と言って、拾った枝一本で敵を打ち払った、湖の騎士の真似事をな」
 
:ランサーに対して、拾った木の枝を構えて。
 
:ランサーに対して、拾った木の枝を構えて。
 
:アーサー王フリークなだけあって、[[ランスロット]]の逸話にも詳しい。そして宝具名となった言葉も、彼の聞いた物語の中では一種の決め台詞のようである。
 
:アーサー王フリークなだけあって、[[ランスロット]]の逸話にも詳しい。そして宝具名となった言葉も、彼の聞いた物語の中では一種の決め台詞のようである。
 +
:…もし、[[妖精騎士ランスロット|異聞帯側のご先祖様]]がランスロットを名乗っていた事を知った場合、彼は正気を保てるのか否か。
  
 
== メモ ==
 
== メモ ==
 
*'''警察に逮捕された挙句、その姿が全米に生中継される'''という前代未聞の大暴挙をやらかした上に'''一般人の目の前で霊体化する'''など、神秘の秘匿には非常に無頓着。[[フラット・エスカルドス]]ですら、秘匿には(一応)気遣いを見せているのに、それ以上のとんでもなさである。
 
*'''警察に逮捕された挙句、その姿が全米に生中継される'''という前代未聞の大暴挙をやらかした上に'''一般人の目の前で霊体化する'''など、神秘の秘匿には非常に無頓着。[[フラット・エスカルドス]]ですら、秘匿には(一応)気遣いを見せているのに、それ以上のとんでもなさである。
*作者のインタビューによると、打ち合わせの時には武内崇より'''「性別を女性にして、セイバー顔にしませんか」'''と提案されたらしい。一緒にいた奈須きのこには「はっきり断ったほうがいいぞ!」と言われたとか。
+
*作者のインタビューによると、打ち合わせの時には武内崇氏より'''「性別を女性にして、セイバー顔にしませんか」'''と提案されたらしい。一緒にいた奈須きのこ氏には「はっきり断ったほうがいいぞ!」と言われたとか。
*召喚に用いられた触媒は、「アインツベルンがエクスカリバーの鞘を発掘した際にそれが収まっていた箱」であり、鞘と同じ紋章が入っていたことからアーサー王を確実に召喚できる触媒と目されていたが、実際に召喚されたのは彼であった。
+
*召喚に用いられた触媒は、「[[アインツベルン]]がエクスカリバーの鞘を発掘した際にそれが収まっていた箱」であり、鞘と同じ紋章が入っていたことからアーサー王を確実に召喚できる触媒と目されていたが、実際に召喚されたのは彼であった。
 
**経過を考えると、一度失われたエクスカリバーの鞘をリチャードが発見し、鞘に合わせて箱を作ってコーンウォールに納め、それが後世になってアインツベルンに発掘されたということになる。
 
**経過を考えると、一度失われたエクスカリバーの鞘をリチャードが発見し、鞘に合わせて箱を作ってコーンウォールに納め、それが後世になってアインツベルンに発掘されたということになる。
 
*生前に魔物討伐のため「山の翁」と共闘したとのことだが、リチャードと同時代を生きた「[[ハサン・サッバーハ|山の翁]]」が何代目のどんなハサンであったかは現時点では不明。この魔物討伐は第三回十字軍の戦場で行われたものなので、時期的には1189年~1192年の間に在位していた「山の翁」がそれに当たる。
 
*生前に魔物討伐のため「山の翁」と共闘したとのことだが、リチャードと同時代を生きた「[[ハサン・サッバーハ|山の翁]]」が何代目のどんなハサンであったかは現時点では不明。この魔物討伐は第三回十字軍の戦場で行われたものなので、時期的には1189年~1192年の間に在位していた「山の翁」がそれに当たる。
**少なくとも、1273年頃に在位していたとされた[[ハサン・サッバーハ〔呪腕のハサン〕|呪椀のハサン]]、呪腕以降の代である[[ハサン・サッバーハ〔百貌のハサン〕|百貌のハサン]]ではないことが分かる。
+
**少なくとも、1273年頃に在位していたとされた[[ハサン・サッバーハ〔呪腕のハサン〕|呪腕のハサン]]、呪腕以降の代である[[ハサン・サッバーハ〔百貌のハサン〕|百貌のハサン]]ではないことが分かる。
 
**初代である[[“山の翁”]]の活動時期が11世紀から12世紀にかけてであり、暗殺教団が1273年以降まで存続していたことを踏まえれば、比較的古い代の「山の翁」であったことが推測できる。
 
**初代である[[“山の翁”]]の活動時期が11世紀から12世紀にかけてであり、暗殺教団が1273年以降まで存続していたことを踏まえれば、比較的古い代の「山の翁」であったことが推測できる。
**史実上でこのポジションに相当する人物として、シリアのニザール派指導者「ラシード・ウッディーン・スィナーン」が存在する。実際は学者肌の人物であった、と伝えられる本来のハサン・サッバーハに対し、「暗殺教団」「山の老人」伝説の基となったラシードはより'''「Fate世界のハサン」'''に近い存在と言える。現状では作中においてサラディン共々実名の言及がされていないが、純粋な大人の事情なのかあるいはストーリー上の仕掛けなのか…?
+
**史実上でこのポジションに相当する人物として、シリアのニザール派指導者「ラシード・ウッディーン・スィナーン」が存在する。実際は学者肌の人物であった、と伝えられる本来のハサン・サッバーハに対し、「暗殺教団」「山の老人」伝説の基となったラシードはより'''「Fate世界のハサン」'''に近い存在と言える。作中においてサラディン共々実名の言及がされていないが、それが「この時の山の翁こそが[[ハサン・サッバーハ〔幽弋のハサン〕|真アサシン]]で、真名絞り込みを防ぐ為の仕掛けなのでは?」という裏読みにも繋がっていく事になる。
*『Grand Order』の六章の前日譚ではリチャード一世の名を名乗りながら、特徴が彼に全く共通しないサーヴァントが第六特異点に現れていた。偽者ではあるが、その実力は凄まじく「偽りの十字軍」を召喚して従え、「ギフトを与えられた円卓の騎士達が総がかりでやっても2,3人は確実に犠牲が出る」と評される魔人であった。最終的にはガレスに捨て身で押さえられたところをガウェインによって倒されるという末路を辿っている。この偽者のリチャードの正体は現時点では不明。竹箒日記でその概略に触れられたものの<ref>[http://www.typemoon.org/bbb/diary/log/201607.html 竹箒日記2016/7/31]</ref>、『Grand Order』ゲーム本編では一切登場せず、魔術王に関わりがあるかどうかすら定かではない。
+
*前述の通り生前に死徒と戦った経験のあるリチャードだが、彼が生きた12世紀(約800年前)は、[[ミハイル・ロア・バルダムヨォン]]の初代が生きていた時代と重なる。
 +
*『Grand Order』の六章の前日譚ではリチャード一世の名を名乗りながら、特徴が彼に全く共通しないサーヴァントが第六特異点に現れていた。偽者ではあるが、その実力は凄まじく「偽りの十字軍」を召喚して従え、「ギフトを与えられた円卓の騎士達が総がかりでやっても2,3人は確実に犠牲が出る」と評される魔人であった。最終的にはガレスに捨て身で押さえられたところをガウェインによって倒されるという末路を辿っている。この偽者のリチャードの正体は現時点では不明。竹箒日記でその概略に触れられたものの<ref group = "出">[http://www.typemoon.org/bbb/diary/log/201607.html 竹箒日記2016/7/31]</ref>、『Grand Order』ゲーム本編では一切登場せず、[[ゲーティア|魔術王]]に関わりがあるかどうかすら定かではない。
 +
**後に『Grand Order』へ登場したリチャードⅠ世は、第三再臨で獅子の頭部を持つ黒騎士となるため「第六特異点に現れたリチャードはこちらの姿だったのでは」と考察されている。
 +
*『Fate/Grand Order』における宝具と第三再臨の姿は、成田良悟氏曰く「小説の最終巻ネタとかではなく、正真正銘『FGOのための』宝具と獅子心王」との事<ref group = "出">[https://x.com/ryohgo_narita/status/1874114172092637283 成田良悟 Twitter 2025年1月1日00:23]</ref>。
  
 
== 話題まとめ ==
 
== 話題まとめ ==
185行目: 338行目:
 
:史実におけるリチャード一世も音楽好きであり、お気に入りの吟遊詩人とともに詩を詠い合ったり、「囚われ人は決して(Ja nus hons pris)」という単旋律歌曲を作ったという逸話が残されている。また彼の伝説には、幽閉されたリチャードの安否と捕囚場所を知るため、捕えられた城壁の下でお気に入りの吟遊詩人が王の好きな歌を歌い、彼が歌い返すことでその場所を教えたというものがある。なにかと音楽に関するエピソードが多い英雄である。
 
:史実におけるリチャード一世も音楽好きであり、お気に入りの吟遊詩人とともに詩を詠い合ったり、「囚われ人は決して(Ja nus hons pris)」という単旋律歌曲を作ったという逸話が残されている。また彼の伝説には、幽閉されたリチャードの安否と捕囚場所を知るため、捕えられた城壁の下でお気に入りの吟遊詩人が王の好きな歌を歌い、彼が歌い返すことでその場所を教えたというものがある。なにかと音楽に関するエピソードが多い英雄である。
 
:ちなみに、作中でセイバーがエレキギターの即興演奏をした際の発言で「ヘマをやらかして捕まった時に気まぐれで作った曲のリズムを少し速くしてみた」と語っていたことから、型月世界でも幽閉時の伝説は健在な様子。
 
:ちなみに、作中でセイバーがエレキギターの即興演奏をした際の発言で「ヘマをやらかして捕まった時に気まぐれで作った曲のリズムを少し速くしてみた」と語っていたことから、型月世界でも幽閉時の伝説は健在な様子。
 +
:なお、「獅子心王」=ライオンハートはアメリカのプロレスラー、クリス・ジェリコが日本を主戦場にしていた頃のリングネーム<ref group="注">メディア上の表記は中黒込みの「ライオン・ハート」。また、メキシコではスペイン語読みの「コラソン・デ・レオン」を名乗っている。</ref>としても知られているが、このジェリコも音楽に造詣が深く、自らバンド「フォジー(Fozzy)」を結成してアルバムリリースやツアーを行う二刀流を実践している。そして、彼らの4枚目のアルバムタイトルはその名も「Chasing the Grail(='''聖杯'''を追いかけて)」である。
  
 
;悪逆非道の王?
 
;悪逆非道の王?
190行目: 344行目:
 
:史実におけるリチャード一世はその勇猛さゆえイスラム諸国から恐れられており、伝承では上陸のために船を着ける前に海へと飛び込み、手にした斧で寄せ来る敵兵を片っ端から殺していった話が残されている。また、イスラエル北部のアッコンにて捕虜(女性と子ども含む)約3000人を殺したことから、アラブ地域では言うことを聞かない子供に「リチャード王が捕まえにくるぞ」という脅し文句が生まれた。
 
:史実におけるリチャード一世はその勇猛さゆえイスラム諸国から恐れられており、伝承では上陸のために船を着ける前に海へと飛び込み、手にした斧で寄せ来る敵兵を片っ端から殺していった話が残されている。また、イスラエル北部のアッコンにて捕虜(女性と子ども含む)約3000人を殺したことから、アラブ地域では言うことを聞かない子供に「リチャード王が捕まえにくるぞ」という脅し文句が生まれた。
 
:型月世界においてもこのような蛮行を働いているかどうかは定かではないが、リチャード自身の口から敵から恐れられた話を、やや自虐的な様子で語っているため、なにかしら思うところはあるのだろう。
 
:型月世界においてもこのような蛮行を働いているかどうかは定かではないが、リチャード自身の口から敵から恐れられた話を、やや自虐的な様子で語っているため、なにかしら思うところはあるのだろう。
 +
:実際、サンジェルマン曰くセイバー霊基だから本編のような状態であり、ライダー霊基やバーサーカー霊基だとだいぶ厄介な事になっていたとか。
 +
:後の『Grand Order』では、ライダー霊基だと「怒りや敵意の激情に包まれ、勝利の為ならばあらゆる悪徳をも厭わぬ霊基となっていた可能性もある」とされている。この場合はどのようなリソースであれ戦争に注ぎ込む蹂躙の暴君となるようで、仮にアーサー王と円卓が敵となっても敬意を忘れずに、千変の暴虐で戦争を挑むだろうとされる。
  
 
;金遣いの荒さについて
 
;金遣いの荒さについて
195行目: 351行目:
 
:ヒロイック精神溢れるリチャードは、莫大な軍資金が必要となる十字軍遠征に自ら進んで参加しており、そのために王庫の金やサラディン税、軍役代納金だけでなく、城・所領・官職の売却などあらゆる金策をとって軍資金をかき集めたという。当時イングランドの支配下にあったスコットランドをウィリアム一世に1万マルクで売り渡し、「買い手がつくならロンドンでも売る」と言ってのけた話は有名である。
 
:ヒロイック精神溢れるリチャードは、莫大な軍資金が必要となる十字軍遠征に自ら進んで参加しており、そのために王庫の金やサラディン税、軍役代納金だけでなく、城・所領・官職の売却などあらゆる金策をとって軍資金をかき集めたという。当時イングランドの支配下にあったスコットランドをウィリアム一世に1万マルクで売り渡し、「買い手がつくならロンドンでも売る」と言ってのけた話は有名である。
 
:十字軍遠征が終わった後も 神聖ローマ帝国に囚われた時の身代金、フランスのフィリップ2世との小競り合いなどでイングランドは多額の負債を抱えた。
 
:十字軍遠征が終わった後も 神聖ローマ帝国に囚われた時の身代金、フランスのフィリップ2世との小競り合いなどでイングランドは多額の負債を抱えた。
:それでも騎士道精神に満ちた君主を国民は愛し、リチャードの残したツケは後に失地王と呼ばれたジョンに回されることとなる。
+
:それでも騎士道精神に満ちた君主を国民は愛し、リチャードの残したツケは後に欠地王と呼ばれたジョンに回されることとなる。
:…ちなみに伝承上の[[ロビンフッド]]はかのジョン王の圧政に抵抗したのが一番オーソドックスな伝承である。しかし上記の通り、ジョン王の財政難は彼本人のせいというよりも、上記の通りリチャードの金遣いの荒さが原因なのである意味全ての元凶とも言って良い存在であるのだが…、型月のロビンはあくまでかのジョン王の時代の者とは一言も言われて無いが両者の会話も興味深い物である。
+
:…ちなみに伝承上の[[ロビンフッド]]はかのジョン王の圧政に抵抗したのが一番オーソドックスな伝承である。しかし上記の通り、ジョン王の財政難は彼本人のせいというよりも、上記の通りリチャードの金遣いの荒さが原因なので、ある意味全ての元凶とも言って良い存在であるのだが、型月のロビンはあくまでかのジョン王の時代の者とは一言も言われて無いが両者の会話も興味深い物である。
 +
:余談だが、ジョン王は'''イギリス史上最も無能な王'''と呼ばれており、以後の歴代のイギリス王族は現在に至るまで「ジョン」の名前を受け継いでいない。<ref group = "注">マグナ・カルタの制定や内政面を充実させるなど、近年は再評価の動きも見られ、国王としては決して無能とは言い難いのだが。出生時に父ヘンリー2世から領地を与えられなかったため「欠地王」と呼ばれたが、日本では空目をされ、戦争に負けて領土を失った事から「失地王」と呼ばれたと無能のレッテルを貼られていたことにされている。</ref>
 +
 
 +
;エクスカリバーの発掘
 +
:アヴァロンとはグラストンベリーのことであるとしていたグラストンベリー修道院は、アーサー王とギネヴィア王妃の棺が下に埋まっていることを示す碑を見つけて、当時王であったヘンリーII世(リチャードI世の父)に発掘を依頼した。ヘンリーII世の王室書記官だったジェラルド・オブ・ウェールズの著書によると、吟遊詩人もアーサー王の墓のことを唄っていたので発掘依頼を受けたのだという。そしてリチャードI世の代になって2人遺体やエクスカリバーが発掘されたという。
 +
:歴史家は、1184年にグラストンベリー修道院が焼失したことで再建の寄付金を王室に求めるための宣伝活動だった説や、アーサー王が真の王として戻ってくると信じられているのをアーサー王の遺体発見により打ち消す意図が王室にあった説などを挙げている。
 +
 
 +
;エクスカリバーの贈答
 +
:リチャードI世の妹ジョーンはシリチア王グリエルモII世に嫁いでいたが、次に王位を継承したグリエルモII世の従兄弟タンクレーディは法的にはジョーンは財産相続の対象ではなかったので相続を認めず強制的に修道院に入れた。第3回十字軍で軍を率いてシチリアの都市メッシーナに滞在していたリチャードI世はこれを知って抗議、タンクレーディはジョーンを解放したが相続は認めなかったため、リチャードI世は怒ってメッシーナを占拠、タンクレーディはジョーンの財産相続を認め、自身の娘とリチャードI世の甥アーサーの婚約を結び、ジョーンとリチャードI世に賠償金を払って和解した。その後、リチャードI世はタンクレーディに友好の印としてアーサー王の剣エクスカリバー(ブリュ物語準拠でカリボルヌと呼称していたようである)を贈り、タンクレーディは返礼としてガレー船15隻をリチャードI世に贈った。
 +
:ヘンリーII世とリチャードI世に外交官として仕えたロジャー・オブ・ハウデンの著書によればこのカリボルヌの由来は、ヘンリーI世(リチャードI世の曽祖父)が持っており、その娘婿であるジョフロワV世(リチャードI世の祖父)が騎士叙勲の際に授かり、ヘンリーII世、リチャードI世へと受け継がれた剣だという。
 +
:なお、現在残っている史実においてリチャードI世とエクスカリバーが関わるエピソードはこのくらいで、'''アーサー王のファンと言うキャラ付けはFate独自のものである'''。それ自体は別に珍しくもなく問題でもないのだが、リチャードI世が日本で知名度が低い事に加え、なまじ元となるエピソードがあるためか、史実と勘違いしているFateファンも見受けられるので注意。
 +
 
 +
;『Fate/Grand Order』実装後の反応
 +
:2025年の1月1日に毎年恒例の正月実装サーヴァントとして、満を持して『Grand Order』に登場した彼。
 +
:しかし直前の年末特番でアニメ『strange Fake』の第1話が放映されており、そこではアヤカ共々警察に逮捕されたところで話が終わってしまったため、ユーザーの間では『Grand Order』における彼の召喚を「釈放」、彼を召喚するために使った聖晶石を「保釈金」と呼ぶなど、彼にとって不名誉なミームが多数生み出されてしまう事に……。
  
 
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
<references/>
+
===注釈===
 +
<references group = "注"/>
 +
 
 +
===出典===
 +
<references group = "出"/>
  
 
== リンク ==
 
== リンク ==
205行目: 379行目:
 
*[[サーヴァント]]
 
*[[サーヴァント]]
  
{{DEFAULTSORT:りちやあと}}
+
{{DEFAULTSORT:りちやあといつせい}}
  
 
[[Category:登場人物ら行]]
 
[[Category:登場人物ら行]]
 
[[category:Fate/strange Fake]]
 
[[category:Fate/strange Fake]]
 +
[[category:Fate/Grand Order]]
 +
[[category:ちびちゅき!]]
 
[[Category:セイバー]]
 
[[Category:セイバー]]
 
[[Category:サーヴァント]]
 
[[Category:サーヴァント]]
[[Category:使い魔]]
 

2025年1月9日 (木) 23:54時点における最新版

セイバー
真名 リチャードⅠ世
獅子心王リチャード(第三再臨)
異名 獅子心王
性別 男性
身長 178cm
体重 66kg
好きな物 戦場を駆けること、音楽、アーサー王伝説等の英雄譚、ロックンロール(第一・第二再臨)
英雄の凱歌(第三再臨)
苦手な物 その時の気分で変わる(第一・第二再臨)
激情を抑えられない自分の弱い魂(第三再臨)
出典 史実(第一・第二再臨)
史実?(第三再臨)
地域 欧州
属性 秩序・中庸
副属性
一人称 俺(第一・第二再臨)
私(第三再臨)
二人称[注 1](第一再臨)
アンタ/君(第一・第二再臨)
汝/我/我等(第三再臨)
三人称 ○○(呼び捨て)
声優 小野友樹
デザイン 森井しづき
レア度 ☆5
初登場作品 Fate/strange Fake
テンプレートを表示

概要[編集 | ソースを編集]

偽りの聖杯戦争には存在しないはずの「剣士」を名乗るサーヴァント

略歴
スノーフィールドのオペラハウスでアヤカの前に姿を表した謎のサーヴァント。
召喚時に目の前にいたアヤカに自分のマスターかと問いかけるが、彼女からは激しく拒絶されて困惑する。しかし、理由は不明ながら彼女と魔力供給のパスが繋がったため、マスターでなくとも一方的に保護対象とする。
アサシンは召喚時にセイバーの本来の召喚者である魔術師カーシュラをすでに殺害しており、彼女に対して振るった軽い一撃でオペラハウスを半壊させ、その罪で誤認逮捕されそうになったアヤカを庇って警察に逮捕される。警察署でアヤカ共々拘留されるが、アサシンの襲撃に乗じてアヤカと共に脱獄し、森でエルキドゥと出会う。死徒の乱入や妙な召喚など、今回の聖杯戦争が異常なことを察しており、アヤカの安全の確保のために、その原因を排除するまでは休戦することを提案。エルキドゥとの腕試しの末に実力を認められ、同盟を結成する。その後現れたアサシンとも一時休戦し、アサシンと共に移動した先の屋敷でウォッチャーのマスターのシグマとも休戦する。その後病院前でギルガメッシュと戦闘するも、アヤカのいる教会を庇い敗北、ペイルライダーによってアヤカと共に「夢の中」に引き込まれる。
人物
容姿はまだ若く、10代後半から20代前半ほどの青年。金髪に赤毛混じりの髪で、「古い西洋の貴族、ないし王族」とわかる荘厳な赤と銀の甲冑装束に身を包み、赤瞳は獣のように爛々と輝いている。
セイバーを除く六騎しか存在しないはずの偽りの聖杯戦争に姿を表した「七騎目」のサーヴァント。
偽りの聖杯戦争最後のサーヴァントにして、「真なる聖杯戦争」最初のサーヴァントとなるはずの存在で、偽りと真実を併せ持つ橋渡しとなる英雄。
感情のアクセルの踏み込みがちょっとおかしく、冷静に分析を続けた結果『今ここで爆発させる感情はこれが最適だな!』と判断して、結局喜怒哀楽を爆発させてしまう厄介な性分。なので人の上に立つカリスマ性と包容力を持ちながらも、悪童めいた稚気と悪戯心も同時に併せ持っている。あらゆる国と時代、全てのジャンルの音楽をこよなく愛し、どんな歌や曲でも聞きたがる音楽好き。
故国の祖王たるアーサー・ペンドラゴンを敬愛しており、騎士道を重んじる騎士でもある。
偉大な騎士である反面、王としては「国民や弟に迷惑をかけっぱなしだった」「敵からは悪逆非道の王と呼ばれた」と自ら評するように、政治の機微は理解しながらも騎士としての生き方をやめられず、至らなかった自分を省みてもいる。
一方で初対面の人物にも気さくで協力的な面を持ち合わせながら敵と認識した者に対しては一切容赦がない側面を併せ持っており、マスターであるアヤカ・サジョウエルメロイ教室の面々にその正体を疑われ詮索された時には、事もなげに自らのマスターに対する無礼さに言及して自然な態度で皆殺しを発言するなど伝説上にも謳われた苛烈さを秘めている(その後アヤカに対しては弁明としてあくまで脅しであると言い繕ったが、実行することも厭わない本音でもあったことも見て取れる)。
『strange Fake』では聖杯に賭ける望みが何なのかを本人ですらわかっておらず、何故召喚されたのか心当たりがないという。その為とりあえずと、「出来るだけ多くの歌と英雄譚を “座” に持ち帰る」位にしか願っていない。
『Grand Order』におけるマスターである主人公に対する態度はとにかくフレンドリーで、人当たりが極端に良い一面が強く表れている。生前は秒単位で性格が豹変するように見える程に感情の振れ幅が大きかった彼がこうなっているのは、憤怒や暴虐の側面が薄いセイバーの霊基状態というのもあるが、そもそも彼は基本的にマスターを『こちらを激怒させるような真似はしない、人類を救うという英雄ですら無謀な道に挑む、自分以上の激情を宿した苛烈で心地好い友人』だと考えており、そんな友には主君や家族以上に命を懸ける価値があると本気で思っている。
とはいえども本質そのものは変わっていないので、人当たりの良い笑顔のまま迷う事なく敵に刃を振り下ろせるし、仮にマスターがいけ好かない人間だと思ったら、令呪を使われる前に切り捨てる可能性は充分にありえる。なぜなら、彼は自分がそれで消滅するとしても恐れない(厄介な)勇猛さを備えているためである。
さらに『Grand Order』では、カルデアというアーサー王と円卓の騎士達を筆頭に、憧れの英雄達が一堂に会する聖杯の力でも辿り着けない夢の楽園のような場所にいるという為か、この性格に加え喜びと興奮を抑えきれないミーハーな部分が強くなっている。
「獅子心王」たる第三再臨の彼は、これもまたその『素の側面』の一欠片。故にオルタでもアルターエゴでもない。
獅子心王としての名や魂の在り方、煉獄の炎が結びついて見た目は獅子のそれになり、体格も大柄になっているが、プロフィールにおける身長と体重は核となっている霊基の物が記載されている。
言葉遣いもそれまでと比べて落ち着いたものとなっているが、記憶自体は再臨前から連続している模様。
能力
「約束された勝利の剣」と「全て遠き理想郷」によく似たデザインの豪奢な作りの装飾剣を持つが、それ自体は何の魔力もないただの剣で宝具ではない(後に警察に押収されて手放している)。
『永久に遠き勝利の剣』により、剣やそれに類する得物を振るうことで光の斬撃を放つことができる。光の斬撃の威力・範囲は細かな調整が利くようで、通常の斬撃に合わせて小規模な光を放つことも可能。
剣技のみならず、映画で見ただけで即興でボクシングを組み合わせた格闘を編み出すなど、高い身体能力を持つ。身体強化の魔術やスキルも合わせ、戦闘後に時間が経った後の敏捷性はアサシンや通常時のエルキドゥ、果てはギルガメッシュの宝具一斉射撃をも上回る。
互いに本気ではない腕試しであるが、エルキドゥの無数の武具相手に鎧も纏わずに素手や木の枝だけで対抗し、実力を認められている。
また、初めて弾いたギターで一流プロ並みの演奏を披露したりと、多方面に才能を発揮している。
作中言及されている限りでは、セイバーの他にライダーとバーサーカーのクラス適正を持つ。ライダークラスの場合、軍団の力を扱うことができるようだ。どちらの場合も、セイバークラスの時ほど自由奔放な性格ではないらしい。
『Grand Order』では第三再臨にて獅子頭の獣人形態となり、文字通り「獅子心王」そのものといえる炎を駆使した戦い方をする。なお、ライダーの霊基であっても『条件』が揃えば第三再臨の姿へと変貌を遂げるとされる。

ステータス[編集 | ソースを編集]

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
セイバー アヤカ・サジョウ B B EX
(B~A++)
B C A 対魔力:B
騎乗:A
獅子心:A
驥足百般:A
神速:A
スキル「神速」により敏捷値が変動する。
主人公 (Grand Order) B B EX B C A 対魔力:B
騎乗:A
獅子心(神速):A
驥足百般:A
永久に遠き勝利の剣:D~A+

宝具[編集 | ソースを編集]

獅子吼よ詠え、颯颯たる煉獄を(ユートピー・ピュルガトワール)
ランク:A
種別:対軍宝具
レンジ:99
最大捕捉:1~999体
Fate/Grand Order』においてのみ所持しているとされる宝具。
軍略家としての策謀を巡らせるだけでなく、王でありながら誰よりも速く戦場を駆ける事もあった、まさに獅子心王の無茶とも言える戦いぶりそのものが宝具と化したもの。
特に第三再臨の、煉獄の炎に包まれている状態において現れる獅子達が、果たしてイングランドの王室紋章と何か関わりがあるのかどうかは、恐らく王本人にすら解らない事であろう。あるいは彼は、紋章のように心の中に三頭の獅子を飼い慣らしていたのかもしれない。
『Grand Order』では「自身のクリティカル威力をアップ(3ターン)+敵全体に強力な攻撃[Lv]&Quick攻撃耐性をダウン(3ターン)<オーバーチャージで効果アップ>&Arts攻撃耐性をダウン(3ターン)<オーバーチャージで効果アップ>&Buster攻撃耐性をダウン<オーバーチャージで効果アップ>&やけど状態を付与(5ターン)」という効果のBuster宝具。
第一・第二再臨の宝具演出では部下と思しき騎士たちと共に敵へ吶喊し、第三再臨では複数体の炎の獅子を纏って一頭の巨大な獅子となり敵へ攻撃を行う。
永久に遠き勝利の剣(エクスカリバー)
ランク:D~A+
種別:対軍宝具
レンジ:1~99
最大捕捉:1000人
手にした物を擬似的なエクスカリバーとする宝具。
ナイフだろうが丸めた紙だろうが、それこそ落ちていた枝や煉獄の炎であろうがエクスカリバーと化し、光の斬撃を放つことができる。ただし、枝のように得物の強度が脆ければ一発撃っただけで消し炭となってしまうため、連発するためには相応の武器が必要。斬撃の威力も武器の質によって変動するが、どれほどの武器を持ったとしてもオリジナルのエクスカリバーの威力には決して届かない。たとえ、本物のエクスカリバーを手にしたとしても。
召喚直後は持っていた装飾剣から雷撃の如き光の斬撃を繰り出し、全力には程遠い一撃でありながら、一振りで州有数規模のオペラハウスを半壊させている。
生前に得たとある『神秘』と、手に持ったものを何でも「エクスカリバー」と名付けていたという、極度のアーサー王フリークであった逸話が複合された宝具。本人が言及しているが、ランスロットの宝具『騎士は徒手にて死せず』と性質が似ている。
『Grand Order』ではスキルとして使用。
円き十字に獅子を奏でよ(ラウンズ・オブ・レオンハート)
ランク:A
種別:対軍宝具
レンジ:-
最大捕捉:-
自身の霊基を触媒として、生前にセイバーと縁のあった者を従者・協力者、あるいは供回り、指導者などの形として顕現させる宝具。
召喚される際に声をかけ同意を得ることで、その者の魂を転写し同行させることができる。英霊の座に記録されている者も呼び出せるが、その場合は本来の英霊としての性能よりも弱体化する。
魔術や弓矢による援護など、同行させた者は能力・技能による支援を行いセイバーを助ける。「魔術による身体能力の強化」「セイバーの影の中から毒矢を放つ」「エルキドゥの仕掛けた森の結界を看破・踏破する」「魔術的仕掛けを見抜き、光の灯った水球を出す」など多岐多彩なものである。ただし、サーヴァントのように現界させ続けるには莫大な魔力が必要となるため、通常のマスターでは不可能。
セイバーはよく彼らと会話しており、傍から見ると独り言のように見えている。
あくまでも補助的な存在であるが、戦闘時に影として見え隠れしている頼もしき仲間達。
呼び出せる数はマスターの魔力量や召喚される土地によって変化するが、『strange Fake』においては七つの魂を従属させている。現在名前が確認されているのは「ロクスレイ」、「ウィリアム」、「ピエール・バジル」。
「カムランにて死に損ねた騎士の残影」「獅子心王本人を殺した弩兵」「アイヴァンホーを騙る何者か」「湖の乙女達、その数多の飛沫の一欠片」「獅子心王が生涯勝てなかった、当代屈指の騎兵」「ロビンフッド達の叙事詩の一節」[注 2]ともう一人によって構成されるようだが、「もう一人」の存在についてのみリチャードⅠ世は気付いていない。

真名:リチャードⅠ世[編集 | ソースを編集]

第三回十字軍で勇名を馳せた、中世ノルマンディーの君主にしてイングランド王。十二世紀の人物。
その勇猛さから『獅子心王ライオンハーテッド』の異名で知られ、敵将からも最高の騎士と讃えられた。
彷徨える王』の異名も持ち、未だ神代の残滓を残していたイングランドで『神話と歴史の境目を彷徨っていた』最後の王として、比較的新しい時代の王ながらも色濃い神秘に触れていた。
10年の在位期間で自分の国にいた期間は1年も満たなかった。
最期は敵方の射手ピエール・バジルの射った矢による傷がもとで死亡した。
『Grand Order』ではこの姿に加え、生前に数多の罪を犯してきた事に対し『神よ、どうかこの身を世界の終わりまで煉獄の炎に曝してくれ』と願った故に、獅子心王としての名と魂の在り方が煉獄の炎と結びついた事により、黒獅子の様相へと変化した外観が備わっている。
獅子心王と呼ばれる程に勇猛な彼は、ありとあらゆる外敵に剣を向ける事はおろか、時として神に背くような暴虐さえ怖れなかったとされる。この姿もまた、数多の感情を持ち合わせた豹変君主たる獅子心王の『素の側面』の一欠片なのである。

関連[編集 | ソースを編集]

第三回十字軍
君主であり将軍であるサラディンにより征服された聖地エルサレムを、ヨーロッパのキリスト教諸国が奪還することを目的とした十字軍。
彷徨える王
異名の一つ。当時のイングランドは神代こそ閉じていたものの、大陸とは違い海に閉じられて神秘の漏れ出し難い島国であったために、『神話と歴史の境目』となっていた。
彼は、精霊やルーン魔術といった神秘がまだ罷り通っていた時代に「片足を突っ込んでいた」最後の王であるからこそ、この二つ名が付けられている。
アーサー王のファン
彼は故国の祖王たるアーサー・ペンドラゴンを敬愛しており、幼少の頃から寝物語でアーサー王と円卓の騎士達の伝説を聞いて育ち、城で楽師達が奏でる音楽は決まってアーサー王を讃える歌であった。
若い頃は放蕩するフリをしてアーサー王の遺産を探索していた説もあった他、戦場や日常問わず、剣を初めに自分の手に持って闘えるモノ全てに「エクスカリバー」と名付けたほど。

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

Fateシリーズ[編集 | ソースを編集]

Fate/strange Fake
セイバーのサーヴァントとして登場。
Fate/Grand Order
2025年の正月に期間限定サーヴァントとして実装。

その他[編集 | ソースを編集]

ちびちゅき!
ハロウィンをやるという事で小等部に乱入し、小道具を大量に持ち込んでアーサー王ごっこを提案した。……精神年齢が近いとか言ってはいけない。
音楽にも一家言あるためか、合唱コンクールの司会進行もやっていた。

人間関係[編集 | ソースを編集]

Fate/strange Fake[編集 | ソースを編集]

アヤカ・サジョウ
現界した際に彼女と魔力の経路が繋がったものの、偽りの聖杯戦争への参加を拒否されたため保護という名目で行動を共にする。途中、真キャスターとの交戦を経て願いを決めたことに伴い、正式な契約を結ぶ。マスターに対しては彼女の人となりを認め大いに信頼を置いている。
アサシン
召喚直後に戦闘を行い、撃退した相手。生前「山の翁」と縁があったため一目で彼女が「山の翁」の関係者であることを見抜いた。
ランサー
街にいる魔物を打倒する為に、同盟を持ちかける。
『Grand Order』では彼が自身を知っているような素振りをしている事に反応しており、同盟関係だったと知って興味を示している。
アーチャー
下の教会に居るアヤカを守る為に戦いを挑む。彼が持っている宝物の数々には興味津々なようである。
『Grand Order』ではちょっとした因縁があるようなないような気がするらしいものの、同じカルデアのサーヴァントとして上手くやっていこうとする姿勢を見せている。
アーサー・ペンドラゴン
「我等が騎士道の偉大なる祖」と呼び、深い敬意を示している。そのフリークぷりは有名であり、宝具にまで昇華した。
『Grand Order』では、自分がカルデアの英霊として相応しいと示してから話しかけに行くつもりらしい。
なお、複数人のアーサー王を目にした際は三秒でそれを受け入れ、どんな名将をも超えるとしてカルデアを「カルデア・ザ・ネオアヴァロン」に改名しようと提案している。
第三再臨では上記のような自身の様子に対し、彼女を「我が魂に根付いた拭えぬ憧憬」とした上で大目に見てやってほしいと主人公に告げている。
マーリン
母親の作り話をずっと覚えていたようで、「出会ったら話にあったように掴んで振り回してエクスカリバーにしたい」などとフォウが喜びそうなとんでもない事を口走っていた。
『Grand Order』においてはサーヴァントとしての彼と遭遇し、足を持ってエクスカリバーにしたいと直接頼み込んでいる。
ジョン・ウィンガード
ライダーの結界内で一時的に共闘する。
実弟と同じ名前であること知りフレンドリーに接するが、リチャードの真名を把握していないジョンからは警戒された。
バズディロット・コーデリオン
真アーチャーのマスター。
一度交戦しかけるが相手もまた並々ならぬ決意を持っている事を理解し、その場での戦いは現れたオーランド・リーヴらに任せ、当代の獅子心(コーデリオン)と杯を交わせなかった事を惜しみながら去っていった。

「円き十字に獅子を奏でよ」の従者達[編集 | ソースを編集]

ロクスレイ
従属する七つの魂の一人であり、セイバーの親友。ロクスレイという名はかのロビンフッドの別名で、ロバート・ロクスレイ。アサシンに匹敵するほどの敏捷性を持つらしい。
優れた弓の射手であり、影から毒を塗った矢を放ち、セイバーのサポートを行う他、結界化された森を迷うことなく中心へ案内する特殊な能力も有する。
リチャードの口から、彼もアサシンであることが言及されている。6巻でフードで顔を隠した狩人のような外見であることが判明した。
『Fate/Grand Order』のマテリアルでの呼び名は「ロビンフッド達の叙事詩の一節」。
ピエール・バジル
従属する七つの魂の一人であり、セイバーを殺した人物。全身に包帯を巻き、弩弓を手にした凄腕の弓兵。
セイバー自身は気にしていないが、向こうは若干ばつが悪いようである。もっとも、アーサー王フリークっぷりにツッコミを入れたいようでもあるが。
全身に包帯を巻いているのは、セイバーが許したにも関わらず皮剥ぎの刑で処刑された為と思われる。
『Fate/Grand Order』のマテリアルでの呼び名は「獅子心王本人を殺した弩兵」。
ウィリアム
従属する七つの魂の一人。魔力を入れると馬を出してくれるらしい。
6巻で馬に騎乗した騎兵槍を所持する騎士であることが判明した。
推測される名前は、セイバーの部下であり最高の騎士と讃えられた「ウィリアム・マーシャル」。
生涯無敗で知られ、一度は真っ向からリチャード一世と激突して勝利したほどの強さで知られる。
『Fate/Grand Order』のマテリアルでの呼び名はおそらく「獅子心王が生涯勝てなかった、当代屈指の騎兵」。
魔術師
従属する七つの魂の一人であり、真名は不明だが(リチャードも魔術師、キャスターと呼称している)水の魔術を得意とする。
6巻では他の従者5名も実体化するなかで1人だけ球体状の水の姿で登場したが、これが本来の姿なのかは不明。
7巻では呼びかけとして「○○ュエ」としていたので、推測される名前はアーサー王伝説における湖の貴婦人の名前の一つ「ニミュエ」。後の『Grand Order』でははっきり「ニミュエ」と呼び掛けている。
『Fate/Grand Order』のマテリアルでの呼び名はおそらく「湖の乙女達、その数多の飛沫の一欠片」。
騎士
従属する七つの魂の一人。存在はギルガメッシュ戦で示唆されていたが6巻で本格的に登場。背中に複数の剣を持ち、戦闘中で『永久に遠き勝利の剣』の素材になる剣をリチャードに与え続ける。
『Grand Order』では、戦闘時にペレアス卿に剣を貸してほしいと呼び掛ける台詞が存在しており、これが彼でないかと推測される。
『Fate/Grand Order』のマテリアルでの呼び名はおそらく「カムランにて死に損ねた騎士の残影」。
アイヴァンホーを騙る何者か
詳細不明。
アイヴァンホーについては同名の小説に登場する主人公「サー・ウィルフレッド・オブ・アイヴァンホー」の事だと思われる。
『Grand Order』では「ジェ、ウィルフレッド」と途中から言い直す形で呼び掛けている。
もう一人
詳細不明。
リチャード自身はその存在について気付いていない。

Fate/Grand Order[編集 | ソースを編集]

円卓の騎士たち
生前からその話を聞いてきた、アーサー王の同胞たる騎士たち。
周囲の人々から盛られているとされていた吟遊詩人たちの伝承の内容よりも、実物はそれぞれが武勇も、人間性も、そして何かやらかす時のはっちゃけ具合をも超えているとして「本物はやはり違う!」と感嘆している。
ロビンフッド
親友とはまた別の「ロビンフッド」。
嫌そうな顔をしている彼に「君は間違いなく英雄だ」と声を掛けている。
妖精騎士ランスロット
母アリエノールの祖先と伝わる「メリュジーヌ」の名を持つサーヴァント。
彼女を汎人類史のメリュジーヌかと認識しかけたが、そうでないと知ってこれがチェンジリングかと理解を示している。
ジャック・ド・モレー〔フォーリナー〕
浅からぬ仲であるテンプル騎士団の団長であるため、交わす言葉があるかもしれないと思ったようだが、無辜の怪物たる彼女の在り様を見て困惑している。
アーサー・ペンドラゴン
異世界におけるアーサー王。
見た瞬間にアーサー王だと感覚で理解したようで、姿どころか根本から違う気もするようだが特に気にしていない。
なお、彼と汎人類史の円卓の距離感について、マスターに疑問を投げかけている。
イスカンダル
彼の身長について言及しており、サンジェルマンに聞いていた通りだと反応している。
彼とは酒を酌み交わしつつ、本人の口からその遠征の物語を聞こうとしている。
エミヤ
食堂で腕を振るう彼の姿を見て、成程と口にしている。
エミヤ〔アサシン〕
彼のことを「ロクスレイみたいな格好をしてる赤いフードの人」と呼んでいる。
また、食堂で自身が騎士道について熱く語る度に、彼が不機嫌になっている気がするとのこと。
ウィリアム・シェイクスピア
彼が自身の弟を主人公にした詩劇を書いたと耳にしたようで、是非読ませてくれと頼んでいる。
恐らくここで話題としている作品は『ジョン王』と推測される。……のだが、この作品内において主人公であるジョン王は悪人として描かれている。
自身の絆礼装「三頭の獅子、三つ影の娘達」では、激しい衝突の末に罪と美徳が惹かれ合うという展開を思いついた際、彼か清少納言に詩を吟じてもらおうとしている。
ジャンヌ・ダルク
彼女が自身の妹と同じ名を持つ事に反応しており、自分を「お兄ちゃん」と呼んでもいいと話しかけている。
マンドリカルド
憧れの英雄の一人らしく、不帯剣の誓いを成し遂げたという点に強く敬意を抱いている。
彼からサインを貰おうとしており、またその冒険譚についても聞きたがっていたが、あまりにも距離感を詰め過ぎたためか逃げられてしまった。
アントニオ・サリエリヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト織田信長〔バーサーカー〕謎のアイドルX〔オルタ〕ネロ・クラウディウスエリザベート=バートリー
音楽系のサーヴァントたち。
彼らの音楽をそれぞれ評価しており、音痴であるはずのネロとエリザベートの歌に関しても、特に気にする様子を見せるどころか「あれがデスコア・ノイジー・ベイビーメタルってやつか」と反応している。
トーマス・エジソン
第三再臨の自身と同じく、獅子の頭部を持つサーヴァント。
大統王という彼の概念について反応を示しており、獅子を身の内に抱き体現せし者、あるいは深き業を宿す者同士として親交を深めようとしている。
織田信勝
彼を見ていると弟たちを思い出すらしく、彼のような弟がいる者は果報者だと話しているが、本人からは「自分のような弟がいる事が、果報である筈がない」と言われている。
彼の発言についてはひねくれ方まで少し似ていると反応し、懐かしさを覚えている模様。
モルガン
異聞帯におけるモルガン。
知己である湖の妖精とはまったく異なる輝きだとしており、それについて考察しようとしている。
しかしそれを「無粋な詮索」としてすぐに止め、神々しい妖精の女王がいるという事実に感動するに留めている。

生前[編集 | ソースを編集]

好敵手
生前におけるライバル。吸血種の同類である魔物に戦いを邪魔された上に自身の部下を殺害されたことで、戦場で相見えるはずだった彼と「山の翁」と手を組み、魔物を討伐した。
推測される名前は、君主であり将軍、イスラム圏において最も偉大な英雄の一人とされる「サラディン」。
山の翁
上述の「好敵手」とリチャードとともに魔物を討伐した歴代ハサン・サッバーハの一人。
当時何かあったのか、「山の翁」の教団はアサシンの生きていた後代までリチャードがどれほど恐ろしい男であったのかを伝えていたらしい。
ジョン
血を分けた兄弟。ロビンフッドでもお馴染みの「ジョン」欠地王。度々リチャードの口から存在が言及されていたが、6巻にてリチャードの回想及び発言からジョンと確定した。
彼に敵国であるローマに売られかけ、セイバーを見捨てるどころか敵に金を払ってまで解放させないようにし、さらにセイバーを死んだことにして王座を簒奪しようとした。
彼自身は弟を恨むどころか、自身の金遣いの荒さで苦労させてしまった事や、貴族どころか国民にすらそっぽを向かれて失敗に終わったことに関しては哀れみと反省を抱いている。
少なくともリチャードの回想から王らしからぬ兄の行動を度々諫めるなど、(やり方はともかく)国の運営のために腐心する人物ではあった模様。
クレティアン・ド・トロワ
リチャードの時代に名を馳せた吟遊詩人。円卓の騎士達の物語を初めとする多くの騎士道物語を語り継いだ。
リチャードの姉であるマリー・ド・シャンパーニュの元に滞在していた際、何百回となくアーサー王物語を語ってくれるようにせがんでいた模様。
サンジェルマン
とあるアーサー王の遺物探索の際に出会った不審な男。
アレキサンダー三世の話から興味を惹かれ、宮廷魔術師として連れ歩くようになった。
なお、彼の印象は「グランド奇天烈木っ端貴族」と非常にアレである。
アリエノール
母。自分の才能故に悩むことを相談したり、円卓の騎士達の話を寝物語に聞いたりと生き方の指針となった。なお、怒ると笑顔のまま特大の雷を落とすようである。
彼女の教育方針については、サンジェルマンの見立てでは「厄介な性格を持つ自身(リチャード)に王の血筋と武の才が与えられてしまったため、人生の規範として数多の英雄譚を聞かせ続けたのだろう」とされている。
フィリップⅡ世
「尊厳王」の異名を持つフランス王であり、共に十字軍で戦った仲間。
正義は我にありと声高に叫び周囲を駆り立てるような存在であったらしい。
シャルルマーニュベオウルフスカサハ
母親から彼らの英雄譚も聞かされていたのか、アーサー王程ではないが彼らについても憧憬の対象である。
『Grand Order』では第三再臨で彼らについて言及しており、その眩さに感慨を抱いている。
影の国については、自分も何か一つ違っていたら追い求めたかもしれないと語っている。
モードレッド
アーサー王の伝説を終わらせた彼(彼女)であるが、伝説の一環としてやっぱり憧憬の対象である。
彼女の行動については「不可能を成し遂げた」と認識しているようで、才能や呪いといった単純なものではないとしている。
サー・ウィルフレッド・オブ・アイヴァンホー
長編小説『アイヴァンホー』にて、自身に仕えていたとされる架空の人物。
直接の関わりがあるかは不明だが、自身に従属する七つの魂の一人として「アイヴァンホーを騙る何者か」がいる。

名台詞[編集 | ソースを編集]

Fate/strange Fake[編集 | ソースを編集]

「これはこれは、少しばかり変わった状況らしい。
 歓迎の言葉ひとつないとは」
召喚された際の台詞。偽りの聖杯戦争には存在しないはずの「剣士」のサーヴァントが姿を現す。
「その出で立ちと感じた力の流れ……
 もしかして山の翁・・・に連なる者か?」
アサシンと相対しての台詞。一目見ただけでアサシンの素性に勘付いた模様。
「問おう。 汝が俺のマスターか?」
アサシンを一撃で撤退させ、側にいた金髪の少女に問う。
「現代の劇場はこうも脆いものなのか……。『座』に与えられた知識だけでは分からないもんだな……」
自身の光の剣で半壊したオペラハウスを見渡して。
どうやら建造物の強度については聖杯は教えてくれなかったらしい。というか、中世ヨーロッパの劇場は宝具の真名開放にも耐えられるのだろうか。
「聞け、民衆よ!」
「詩吟と物語を奏でし不可侵の場である歌劇場を破壊した事は、慚愧の念に堪えない。全ては俺の不覚だ。言い訳はしない」
「だが、弁明の代わりに約束しよう!我らが騎士道の偉大なる祖、アーサー・ペンドラゴンと、我が故郷に響きし偉大なる騎士達の凱歌に誓おう!この歌劇場の破壊は、俺の名誉にかけて必ず贖うと!」
警察にオペラハウス破壊の罪で手錠をつけられて連行されてる時に民衆に向けての犯行&賠償宣言。
この光景は地元TV局員の手で放送され、それを見たほぼ全ての魔術師が「ちゃんと秘匿しろ」と頭を抱えることになる。
「ただとは言わない、手品を見せる事ができる。恐らくは君達の常識の埒外にあるものが見れるぞ?」
「ああ、ハッキリ言っておくが、すごいぞ?驚くぞ?」
「手には何も持ってないな?よく見ていてくれ。今から──」
「俺が消える」
警察署内での取り調べにて。英霊が逮捕され、取り調べを受けているだけでも前代未聞だが、さらに一般人の前で堂々と霊体化する。もはや秘匿する気ゼロである。
「なら、君の命令に従う必要はないという事だな!」
「これで俺は君に干渉し放題というわけだ。身の回りの世話を焼くから覚悟しろよ?」
アヤカから、「私は貴方のマスターじゃない」と言われての返答。
なんとなく気になる内気な女子にちょっかいを出す餓鬼大将といった風情である。
「俺の事はとりあえずセイバーと呼んでくれ。恩人に名乗らぬままなのは不名誉ではあるが、いずれ機を見て真名は教えよう」
「君も教えてくれないか。どうしてあんな場所にいたのか、
 その刺青は──…」
「……すまない」
「まずは君の名前を教えてくれ」
質問をする前に、まだ一番大切なことを教えてもらっていないことに気付く。
「我が名はリチャード! ノルマンディーの君主にしてイングランドの王である!」
「ま、死んだ今となっちゃどっちも『元だが』」
「真名や立場よりも……『獅子心王ライオンハート』の通り名の方が有名かもしれないな」
正式なマスターでもない自分に真名を教えることを真剣に止めにかかるアヤカを尻目に堂々と名乗りを上げる。良くも悪くも空気を読まないサーヴァント。
「一度やってみたかったんだ。『騎士は徒手にて死せず』と言って、拾った枝一本で敵を打ち払った、湖の騎士の真似事をな」
ランサーに対して、拾った木の枝を構えて。
アーサー王フリークなだけあって、ランスロットの逸話にも詳しい。そして宝具名となった言葉も、彼の聞いた物語の中では一種の決め台詞のようである。
…もし、異聞帯側のご先祖様がランスロットを名乗っていた事を知った場合、彼は正気を保てるのか否か。

メモ[編集 | ソースを編集]

  • 警察に逮捕された挙句、その姿が全米に生中継されるという前代未聞の大暴挙をやらかした上に一般人の目の前で霊体化するなど、神秘の秘匿には非常に無頓着。フラット・エスカルドスですら、秘匿には(一応)気遣いを見せているのに、それ以上のとんでもなさである。
  • 作者のインタビューによると、打ち合わせの時には武内崇氏より「性別を女性にして、セイバー顔にしませんか」と提案されたらしい。一緒にいた奈須きのこ氏には「はっきり断ったほうがいいぞ!」と言われたとか。
  • 召喚に用いられた触媒は、「アインツベルンがエクスカリバーの鞘を発掘した際にそれが収まっていた箱」であり、鞘と同じ紋章が入っていたことからアーサー王を確実に召喚できる触媒と目されていたが、実際に召喚されたのは彼であった。
    • 経過を考えると、一度失われたエクスカリバーの鞘をリチャードが発見し、鞘に合わせて箱を作ってコーンウォールに納め、それが後世になってアインツベルンに発掘されたということになる。
  • 生前に魔物討伐のため「山の翁」と共闘したとのことだが、リチャードと同時代を生きた「山の翁」が何代目のどんなハサンであったかは現時点では不明。この魔物討伐は第三回十字軍の戦場で行われたものなので、時期的には1189年~1192年の間に在位していた「山の翁」がそれに当たる。
    • 少なくとも、1273年頃に在位していたとされた呪腕のハサン、呪腕以降の代である百貌のハサンではないことが分かる。
    • 初代である“山の翁”の活動時期が11世紀から12世紀にかけてであり、暗殺教団が1273年以降まで存続していたことを踏まえれば、比較的古い代の「山の翁」であったことが推測できる。
    • 史実上でこのポジションに相当する人物として、シリアのニザール派指導者「ラシード・ウッディーン・スィナーン」が存在する。実際は学者肌の人物であった、と伝えられる本来のハサン・サッバーハに対し、「暗殺教団」「山の老人」伝説の基となったラシードはより「Fate世界のハサン」に近い存在と言える。作中においてサラディン共々実名の言及がされていないが、それが「この時の山の翁こそが真アサシンで、真名絞り込みを防ぐ為の仕掛けなのでは?」という裏読みにも繋がっていく事になる。
  • 前述の通り生前に死徒と戦った経験のあるリチャードだが、彼が生きた12世紀(約800年前)は、ミハイル・ロア・バルダムヨォンの初代が生きていた時代と重なる。
  • 『Grand Order』の六章の前日譚ではリチャード一世の名を名乗りながら、特徴が彼に全く共通しないサーヴァントが第六特異点に現れていた。偽者ではあるが、その実力は凄まじく「偽りの十字軍」を召喚して従え、「ギフトを与えられた円卓の騎士達が総がかりでやっても2,3人は確実に犠牲が出る」と評される魔人であった。最終的にはガレスに捨て身で押さえられたところをガウェインによって倒されるという末路を辿っている。この偽者のリチャードの正体は現時点では不明。竹箒日記でその概略に触れられたものの[出 1]、『Grand Order』ゲーム本編では一切登場せず、魔術王に関わりがあるかどうかすら定かではない。
    • 後に『Grand Order』へ登場したリチャードⅠ世は、第三再臨で獅子の頭部を持つ黒騎士となるため「第六特異点に現れたリチャードはこちらの姿だったのでは」と考察されている。
  • 『Fate/Grand Order』における宝具と第三再臨の姿は、成田良悟氏曰く「小説の最終巻ネタとかではなく、正真正銘『FGOのための』宝具と獅子心王」との事[出 2]

話題まとめ[編集 | ソースを編集]

音楽大好き
現代音楽を聴いて大興奮したり、エレキギターを弾いて楽しんだりと音楽好きな一面を見せているセイバー。
史実におけるリチャード一世も音楽好きであり、お気に入りの吟遊詩人とともに詩を詠い合ったり、「囚われ人は決して(Ja nus hons pris)」という単旋律歌曲を作ったという逸話が残されている。また彼の伝説には、幽閉されたリチャードの安否と捕囚場所を知るため、捕えられた城壁の下でお気に入りの吟遊詩人が王の好きな歌を歌い、彼が歌い返すことでその場所を教えたというものがある。なにかと音楽に関するエピソードが多い英雄である。
ちなみに、作中でセイバーがエレキギターの即興演奏をした際の発言で「ヘマをやらかして捕まった時に気まぐれで作った曲のリズムを少し速くしてみた」と語っていたことから、型月世界でも幽閉時の伝説は健在な様子。
なお、「獅子心王」=ライオンハートはアメリカのプロレスラー、クリス・ジェリコが日本を主戦場にしていた頃のリングネーム[注 3]としても知られているが、このジェリコも音楽に造詣が深く、自らバンド「フォジー(Fozzy)」を結成してアルバムリリースやツアーを行う二刀流を実践している。そして、彼らの4枚目のアルバムタイトルはその名も「Chasing the Grail(=聖杯を追いかけて)」である。
悪逆非道の王?
気さくそうな性格からは想像できないが、生前は敵国から悪逆非道の王と呼ばれていたらしく、アサシンも教団が言い伝えてきた話からリチャードを「恐ろしい男」だと評している。
史実におけるリチャード一世はその勇猛さゆえイスラム諸国から恐れられており、伝承では上陸のために船を着ける前に海へと飛び込み、手にした斧で寄せ来る敵兵を片っ端から殺していった話が残されている。また、イスラエル北部のアッコンにて捕虜(女性と子ども含む)約3000人を殺したことから、アラブ地域では言うことを聞かない子供に「リチャード王が捕まえにくるぞ」という脅し文句が生まれた。
型月世界においてもこのような蛮行を働いているかどうかは定かではないが、リチャード自身の口から敵から恐れられた話を、やや自虐的な様子で語っているため、なにかしら思うところはあるのだろう。
実際、サンジェルマン曰くセイバー霊基だから本編のような状態であり、ライダー霊基やバーサーカー霊基だとだいぶ厄介な事になっていたとか。
後の『Grand Order』では、ライダー霊基だと「怒りや敵意の激情に包まれ、勝利の為ならばあらゆる悪徳をも厭わぬ霊基となっていた可能性もある」とされている。この場合はどのようなリソースであれ戦争に注ぎ込む蹂躙の暴君となるようで、仮にアーサー王と円卓が敵となっても敬意を忘れずに、千変の暴虐で戦争を挑むだろうとされる。
金遣いの荒さについて
リチャード一世が在位中のイングランドは金欠に悩んだというが、その最たる理由が第三回十字軍である。
ヒロイック精神溢れるリチャードは、莫大な軍資金が必要となる十字軍遠征に自ら進んで参加しており、そのために王庫の金やサラディン税、軍役代納金だけでなく、城・所領・官職の売却などあらゆる金策をとって軍資金をかき集めたという。当時イングランドの支配下にあったスコットランドをウィリアム一世に1万マルクで売り渡し、「買い手がつくならロンドンでも売る」と言ってのけた話は有名である。
十字軍遠征が終わった後も 神聖ローマ帝国に囚われた時の身代金、フランスのフィリップ2世との小競り合いなどでイングランドは多額の負債を抱えた。
それでも騎士道精神に満ちた君主を国民は愛し、リチャードの残したツケは後に欠地王と呼ばれたジョンに回されることとなる。
…ちなみに伝承上のロビンフッドはかのジョン王の圧政に抵抗したのが一番オーソドックスな伝承である。しかし上記の通り、ジョン王の財政難は彼本人のせいというよりも、上記の通りリチャードの金遣いの荒さが原因なので、ある意味全ての元凶とも言って良い存在であるのだが、型月のロビンはあくまでかのジョン王の時代の者とは一言も言われて無いが両者の会話も興味深い物である。
余談だが、ジョン王はイギリス史上最も無能な王と呼ばれており、以後の歴代のイギリス王族は現在に至るまで「ジョン」の名前を受け継いでいない。[注 4]
エクスカリバーの発掘
アヴァロンとはグラストンベリーのことであるとしていたグラストンベリー修道院は、アーサー王とギネヴィア王妃の棺が下に埋まっていることを示す碑を見つけて、当時王であったヘンリーII世(リチャードI世の父)に発掘を依頼した。ヘンリーII世の王室書記官だったジェラルド・オブ・ウェールズの著書によると、吟遊詩人もアーサー王の墓のことを唄っていたので発掘依頼を受けたのだという。そしてリチャードI世の代になって2人遺体やエクスカリバーが発掘されたという。
歴史家は、1184年にグラストンベリー修道院が焼失したことで再建の寄付金を王室に求めるための宣伝活動だった説や、アーサー王が真の王として戻ってくると信じられているのをアーサー王の遺体発見により打ち消す意図が王室にあった説などを挙げている。
エクスカリバーの贈答
リチャードI世の妹ジョーンはシリチア王グリエルモII世に嫁いでいたが、次に王位を継承したグリエルモII世の従兄弟タンクレーディは法的にはジョーンは財産相続の対象ではなかったので相続を認めず強制的に修道院に入れた。第3回十字軍で軍を率いてシチリアの都市メッシーナに滞在していたリチャードI世はこれを知って抗議、タンクレーディはジョーンを解放したが相続は認めなかったため、リチャードI世は怒ってメッシーナを占拠、タンクレーディはジョーンの財産相続を認め、自身の娘とリチャードI世の甥アーサーの婚約を結び、ジョーンとリチャードI世に賠償金を払って和解した。その後、リチャードI世はタンクレーディに友好の印としてアーサー王の剣エクスカリバー(ブリュ物語準拠でカリボルヌと呼称していたようである)を贈り、タンクレーディは返礼としてガレー船15隻をリチャードI世に贈った。
ヘンリーII世とリチャードI世に外交官として仕えたロジャー・オブ・ハウデンの著書によればこのカリボルヌの由来は、ヘンリーI世(リチャードI世の曽祖父)が持っており、その娘婿であるジョフロワV世(リチャードI世の祖父)が騎士叙勲の際に授かり、ヘンリーII世、リチャードI世へと受け継がれた剣だという。
なお、現在残っている史実においてリチャードI世とエクスカリバーが関わるエピソードはこのくらいで、アーサー王のファンと言うキャラ付けはFate独自のものである。それ自体は別に珍しくもなく問題でもないのだが、リチャードI世が日本で知名度が低い事に加え、なまじ元となるエピソードがあるためか、史実と勘違いしているFateファンも見受けられるので注意。
『Fate/Grand Order』実装後の反応
2025年の1月1日に毎年恒例の正月実装サーヴァントとして、満を持して『Grand Order』に登場した彼。
しかし直前の年末特番でアニメ『strange Fake』の第1話が放映されており、そこではアヤカ共々警察に逮捕されたところで話が終わってしまったため、ユーザーの間では『Grand Order』における彼の召喚を「釈放」、彼を召喚するために使った聖晶石を「保釈金」と呼ぶなど、彼にとって不名誉なミームが多数生み出されてしまう事に……。

脚注[編集 | ソースを編集]

注釈[編集 | ソースを編集]

  1. 召喚時のみ使用。
  2. このうち「弩兵」はピエール・バジル、「騎兵」はウィリアム、「ロビンフッド」はロクスレイが特徴と一致している。「飛沫の一欠片」はニミュエと予想されている魔術師、「騎士の残影」についてはペレアス卿と推測される騎士が該当すると思われる。
  3. メディア上の表記は中黒込みの「ライオン・ハート」。また、メキシコではスペイン語読みの「コラソン・デ・レオン」を名乗っている。
  4. マグナ・カルタの制定や内政面を充実させるなど、近年は再評価の動きも見られ、国王としては決して無能とは言い難いのだが。出生時に父ヘンリー2世から領地を与えられなかったため「欠地王」と呼ばれたが、日本では空目をされ、戦争に負けて領土を失った事から「失地王」と呼ばれたと無能のレッテルを貼られていたことにされている。

出典[編集 | ソースを編集]

リンク[編集 | ソースを編集]