「アルトリア・ペンドラゴン」の版間の差分
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**四次で切嗣がマスターとして用いた時は、士郎のような不安定さは見られずに十全に効果を発揮し、綺礼によって破壊された心臓すら即座に復元させてみせた。 | **四次で切嗣がマスターとして用いた時は、士郎のような不安定さは見られずに十全に効果を発揮し、綺礼によって破壊された心臓すら即座に復元させてみせた。 | ||
***ただし、この際の描写が「"川が下から上に流れるような、本来起こり得ない現象"とされるサーヴァントからマスターへの魔力の逆流によって『全て遠き理想郷』の効果が発現した。」とされていること。言峰が心臓を破壊したにも関わらず、「ものの数秒で心臓が復元された」点について。そして、正式マスターでもないアイリが、セイバーが鞘に魔力を込めるまでもなく触れた瞬間に瀕死の重傷で衰弱しきった状態から立ち治る等。『stay night』時とは異なる設定及び描写に疑問を投げかける声も出ている。 | ***ただし、この際の描写が「"川が下から上に流れるような、本来起こり得ない現象"とされるサーヴァントからマスターへの魔力の逆流によって『全て遠き理想郷』の効果が発現した。」とされていること。言峰が心臓を破壊したにも関わらず、「ものの数秒で心臓が復元された」点について。そして、正式マスターでもないアイリが、セイバーが鞘に魔力を込めるまでもなく触れた瞬間に瀕死の重傷で衰弱しきった状態から立ち治る等。『stay night』時とは異なる設定及び描写に疑問を投げかける声も出ている。 | ||
− | * | + | *彼女にとってイスカンダルの「王の軍勢」は威力のみならず、あり方そのものが衝撃だった。彼女が最後まで臣下たちと築けなかった絆を、真逆の王道を歩んだ彼が持っていたからである。 |
**生前の彼女の在り方をうかがわせるフレーズの一つに、「アーサー王は人の心が分からない」というものがある。彼女なりの信念を貫いた結果ではあるが、死の際に己を振り返り、彼女はそこに後悔のしこりを覚えてしまった。 | **生前の彼女の在り方をうかがわせるフレーズの一つに、「アーサー王は人の心が分からない」というものがある。彼女なりの信念を貫いた結果ではあるが、死の際に己を振り返り、彼女はそこに後悔のしこりを覚えてしまった。 | ||
**他に例えば、伝承では[[ランスロット]]と対立した際、円卓の騎士達の半数がランスロット側に付いて裏切ったとされる。ランスロットは元々アーサー王に匹敵する人気があったことに加え、幾度と無く仲間達の危機を救っていたことで人望があったとされるため。 | **他に例えば、伝承では[[ランスロット]]と対立した際、円卓の騎士達の半数がランスロット側に付いて裏切ったとされる。ランスロットは元々アーサー王に匹敵する人気があったことに加え、幾度と無く仲間達の危機を救っていたことで人望があったとされるため。 | ||
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*厳密には死者ではなく生者の為に他のサーヴァントとは多少違いがあり、前述の時代を超えた知識を獲得出来ていない事や霊体化出来ないなどの欠点がある。<br>尚、この性質の為に七つの英霊の魂を聖杯に取り込む事で「根源」への到達を可能にする儀式が容量不足になる為に行う事が出来ない―――つまり、彼女を召喚した時点で「根源」に到達する儀式は失敗してしまう(本編ではギルガメッシュが3体相当の容量の持ち主の為に可能だという)。 | *厳密には死者ではなく生者の為に他のサーヴァントとは多少違いがあり、前述の時代を超えた知識を獲得出来ていない事や霊体化出来ないなどの欠点がある。<br>尚、この性質の為に七つの英霊の魂を聖杯に取り込む事で「根源」への到達を可能にする儀式が容量不足になる為に行う事が出来ない―――つまり、彼女を召喚した時点で「根源」に到達する儀式は失敗してしまう(本編ではギルガメッシュが3体相当の容量の持ち主の為に可能だという)。 | ||
*正式な英霊ではない為、英雄の最盛期を再現するというルールは適用されず、世界と契約した時点の彼女が召喚される。その為、「全て遠き理想郷」も含めアーサー王伝説にある数々の宝具はどんなに知名度補正があっても使えず、彼女が語った「剣士」のクラスにしか該当しないというのは、恐らくそのせい。 | *正式な英霊ではない為、英雄の最盛期を再現するというルールは適用されず、世界と契約した時点の彼女が召喚される。その為、「全て遠き理想郷」も含めアーサー王伝説にある数々の宝具はどんなに知名度補正があっても使えず、彼女が語った「剣士」のクラスにしか該当しないというのは、恐らくそのせい。 | ||
− | **『Grand | + | **『Grand Order』においてはランサーとしての適性があることが判明したが、冬木の聖杯戦争に参加した時点の彼女はこれには当てはまらないと思われる。。 |
*『stay night』と『Zero』で性格が違うという意見がよくあげられる。『stay night』では騎士道にそれほど固執しておらず、敵である凛を容赦なく殺そうとするなど、どちらかといえば現実主義的な人物として描かれている。 | *『stay night』と『Zero』で性格が違うという意見がよくあげられる。『stay night』では騎士道にそれほど固執しておらず、敵である凛を容赦なく殺そうとするなど、どちらかといえば現実主義的な人物として描かれている。 | ||
**公式ファンブックでセイバーが「私、なんか性格違うような……」と発言しており、『TYPE-MOON 10周年記念オールキャラクター人気投票』においてもセイバー(Fate/stay night)とセイバー(Fate/Zero)で別枠となっているので、性格の違いは公式の模様。 | **公式ファンブックでセイバーが「私、なんか性格違うような……」と発言しており、『TYPE-MOON 10周年記念オールキャラクター人気投票』においてもセイバー(Fate/stay night)とセイバー(Fate/Zero)で別枠となっているので、性格の違いは公式の模様。 |
2016年11月30日 (水) 14:06時点における版
セイバー (stay night)
- 真名:アルトリア・ペンドラゴン
- 身長:154cm / 体重:42kg
- 出典:アーサー王伝説
- 地域:イギリス
- スリーサイズ:B73/W53/H76
- 属性:秩序・善 / カテゴリ:地
- 性別:女性
- イメージカラー:青
- 特技:器械運動、密かに賭け事全般に強い
- 好きな物:きめ細かい食事、ぬいぐるみ / 苦手な物:大雑把な食事、装飾過多
- 天敵:ギルガメッシュ、いたずら好きの老人
- CV:川澄綾子 / 設定作成:奈須きのこ
- キャラクターデザイン:武内崇
- 略歴
- 第四次聖杯戦争で、切嗣により召喚。切嗣の勝利至上の戦闘方針と、彼女の騎士としての誇りは相容れることなく、結果反目し合う。当時、彼に直接声をかけられたのは3回のみ(つまり令呪の命令)という徹底ぶり。
- 第五次聖杯戦争の折、士郎の体内にある聖剣の鞘が触媒となって召喚される。士郎に剣の誓いを立て、彼とともに聖杯戦争を戦う。
- 人物
- 常に凛とした空気を纏った、金髪の髪を後ろで結い上げ、青と銀の甲冑を着た見目麗しい少女剣士。一人称は「私」。
- 律儀で丁寧、とことん真面目。そして負けず嫌い。かわいらしいもの(例えばぬいぐるみ)を好むという少女らしい一面も。何より、丁寧でおいしい食事を好むハラペコ王でもある。
- 普段は冷静沈着であるが熱くなりやすい面も有り、勝負事となれば(どんな下らないことでも)手を抜かない。持ち前の直感とポーカーフェイスで賭け事にはことさら強い。
- 男性として振舞ってきたため、異性からの好意には疎い。当然(女性としての)性行為の経験はないが、『殿方を悦ばせること』は知っている。
- 衛宮家では唯一ライダーのみ反りが合わない相手でよく険悪なムードになるが、お互いを思いやる姿勢はあるため戦闘には発展しない。
- 宝具の力で老化が止まってしまったためそうは見えないが、ヒロイン中では一番人生経験豊富。
- 士郎、凛、切嗣と3人のマスターに仕えているが、最も全力で戦える(一番良いバックアップを受けられる)のが凛なのに対し、性格的に相性が良いのは士郎とされている。
- 能力
- 「剣士」のクラスではあるが、彼女の戦闘能力の本質は、彼女の保有する莫大な魔力に拠る。
- 「魔力放出」のスキルを持ち、本来なら普通の少女と同レベルの身体能力しかないものを、魔力によるブーストで向上させている。言うなれば魔力によるジェット噴射、会心の一撃なら丸太を容易く両断し、強力な加護を持たない並みの武器では魔力の篭もった彼女の一撃に打ち合うこともままならない。
- 戦闘時に纏う鎧も魔力で編まれたものであり、任意で着脱が可能で、第四次ではバイクを補強するのに用いられた。
- どちらも彼女の魔力を元にした能力であるため、普段は鎧に回している魔力を、鎧を除装することで「魔力放出」に追加することも可能。その瞬間出力は普段の六割増し。
- 彼女が莫大な魔力を持っているのは、出生時に魔術師・マーリンの計らいにより人の身ながら竜の因子を持って生まれてきたためで、魔術回路を用いずただ生きているだけで魔力を生成でき、魔力放出のスキルはこの因子に由来する。
- スキルとしてステータスに記述されていないが、湖の精霊の加護を受けているため、水面に立ち、その上を歩くことができる。このため、生まれてこの方泳いだことがなく、戦場でも彼女は湖面や川面を走っていたという。
- 各方面において高い能力を持つ彼女だが、マスターである士郎が魔術師として未熟であることが祟り、その能力には大きく制限がかけられている。基本ステータスのランクが低下しており、また、魔力供給のパスが通っていないため回復力に乏しい。
- また、マスターとは関係なく、未だ正しい意味での英霊とはなっていないため、霊体となっての活動ができない。また聖杯に招かれた者として現代の知識は与えられているが、英霊としての時空を超えた知識を持っていない。
ランサー (Grand Order)
- 真名:アルトリア・ペンドラゴン
- 身長:171cm / 体重:57kg?
- 出典:アーサー王伝説
- 地域:欧州
- 属性:秩序・善
- 性別:女性
- CV:川澄綾子
- キャラクターデザイン:石田あきら
- 略歴
- 人物
- 獅子の意匠の兜と白銀の甲冑を身にまとった騎士王。聖剣ではなく聖槍を主武装とした彼女の別の可能性。
- 聖剣による成長停止はなくなり、王に相応しい肉体年齢まで成長しているが、当の彼女は主人公に「その事」を指摘されて困惑している。
- 精神性もセイバークラスで召喚された時と比較すると合理的、かつ冷静になってはいるが、人間性は失われていない。むしろ大人になった分その選択には余裕があり、王としては理想的な在り方になっている。
- 人のカタチをしてはいるが、聖槍に秘められた性質によって、人の英霊ではなく神霊、強いて言えば女神に近しい存在へと変化・変質しているが、それも十年ほどの使用期間だったので精神構造・霊子構造はそこまで大きく変化していない。
- 能力
- 「ドゥン・スタリオン」に騎乗し聖槍ロンゴミニアドを用いて戦う。
アーチャー (Grand Order)
- 真名:アルトリア・ペンドラゴン
- 身長:154cm / 体重:42kg
- 出典:アーサー王伝説
- 地域:欧州
- 属性:秩序・善
- 性別:女性
- CV:川澄綾子
- キャラクターデザイン:武内崇
「弓兵」のサーヴァント。期間限定イベント『カルデアサマーメモリー』にて登場した水着姿のアルトリア・ペンドラゴン。
- 略歴
- レイシフトのトラブルで無人島に流れ着いた際、スカサハによって過ごしやすい姿に霊器を調整された姿。
- 水着姿にふさわしい武器として、『Fate/hollow ataraxia』において室内プール「わくわくざぶーん」で拾ったと称してどこからともなく水鉄砲を持ちだして戦う。
- 人物
- 基本的にいつものアルトリアだが、「せっかくのバケーション、今回くらいはハメを外すのも良いでしょう」というスタンスで海辺という事で少しだけ気を緩めている。委員長気質なのは変わらないが、普段より穏やか。
- 霊基再臨によって水着のデザインが変化するが、初期状態のデザインは『hollow ataraxia』で使用したものに準ずる。
- 水鉄砲によるサバイバルゲーム「ウォーターブリッツ」に出会い、生来の負けず嫌いの彼女は世界チャンピオン、アーチャークラス最強の座を目指す。
- また、『Fate/Grand Order』ではあまり強調されていなかった「腹ペコネタ」がやたらと見られ、食に対して非常に執着している。
- 能力
- わくわくざぶーんで拾った水鉄砲と聖剣エクスカリバーを使い戦う。
- 固有スキル「海の家の加護」を持つ。気前のいい注文、気持ちのよい食事風景、完食後の輝くような笑顔でその店が繁盛すると言われ、「フードの王様」という異名で崇められている。
- また、本来ならばキャスタークラスのスキルである「陣地作成」を高いランクで保有している。「魔力放出(水)」とも。妖精の加護により士気、幸運、命中率を高め、イライラをなくし、オマケに涼しくするサバゲーにおけるチートスキル。
- 妖精の加護で「水の上を歩けた」事によって、生前、泳ぐ必要がなかった彼女は水泳をまったく練習していなかったため、泳げない。
バリエーション / コスチューム
青セイバー
『Fate/stay night』を基準とする、通常のセイバー。他との区別のため、ファンからは「青セイバー」と呼ばれることもある。私服や甲冑姿だと若干イメージが繋がらないかもしれないが、鎧下の服は青を基調としている。
劇中で着ている平服は遠坂凛からのお下がりで、戦闘などで駄目にしても同じデザインのものを凛は持ってくる。これは、この服が元を正せば言峰綺礼が凛に贈ったものであり、選ぶのが面倒な誕生日のプレゼントに、毎年同じ服を(サイズだけ若干変えて)送り続けているというものらしい。なお、このデザインに関しては絶対に凛に「似合わないモノ」をチョイスしたらしく、毎年嫌がる凛の反応を楽しんでいたとか。
『Fate/hollow ataraxia』では、余所行き用のおしゃれ着も披露している他、2014年版アニメでは白いコートとマフラーを身に付けている。
水着はノースリーブの白ビキニ。「セイバー総選挙」の順位は2位。
セイバーオルタ
『Fate/stay night』のHFに登場する性質の反転したセイバー。『Fate/hollow ataraxia』以降はクセ毛を掴まれることがスイッチとなってこの姿に反転するという設定が追加された。
また、『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』でもクラスカードの黒化英霊として登場している。
鎧が若干ゴツくなり、当初はバイザーで顔を隠している。他に、肌の色が青白くなっており、瞳も碧から金色になっている。鎧姿ではない平服は『hollow』で追加され、黒のゴスロリ風。「セイバー総選挙」の順位は5位。
詳細は「アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕」を参照。
セイバーライオン
『フェイト/タイガーころしあむ』におけるセイバーの第3コスチュームであり、当ゲームのマスコットキャラクター。
虎聖杯によって異界から生み出された獣……だが、どうみてもライオンの着ぐるみを着たセイバーにしか見えない。しかも、某ドーナツチェーンのマスコットそっくり。性別は女だが、雄ライオンの着ぐるみを着ている。シナリオによって設定の差違はあるが、基本的にはセイバーのコンパチキャラ扱い。
詳細は「セイバーライオン」を参照。
セイバー・リリィ
『Fate/unlimited codes』に登場する隠しコスチューム。俗に「白セイバー」と呼ばれることも。
ちなみに、ゲーム内では通常セイバーのコンパチキャラのため『約束された勝利の剣』を構えているが、関連イラストに描かれる際にはほぼ必ず『勝利すべき黄金の剣』を携えている。
「オルタ」の「黒」に対して「白」主体で描かれており、通常のセイバーが「騎士王」であるのに対し、より女性的で「姫騎士」であることを意識されている。原画担当武内崇氏がリデザインした。「セイバー総選挙」の順位は1位。
詳細は「アルトリア・ペンドラゴン〔リリィ〕」を参照。
Zeroセイバー
- 真名:アルトリア・ペンドラゴン
- 身長:154cm / 体重:42kg
- スリーサイズ:B73/W53/H76
- 属性:秩序・善
- 性別:女性
- イメージカラー:青
- 特技:勝負事
- 好きな物:きめ細かい作戦、正当な行為 / 苦手な物:大雑把な作戦、卑怯な行為
- 天敵:衛宮切嗣、ギルガメッシュ
第四次聖杯戦争時(Fate/Zero)におけるセイバー。戦闘時の鎧姿は第五次と変わらないが、平服が黒のスーツで、男装をしている。
マスター代理であるアイリスフィールを貴婦人としてエスコートする他、メルセデス・ベンツ300SLやYAMAHA V-MAXカスタムを持ち前の「騎乗」スキルで駆る、現代に蘇った騎士。ちなみに、V-MAXカスタムを鎧のように魔力で補強したバージョンは、フィギュアで「セイバー・モタード・キュイラッシェ」と名付けられている。
水着はスポーティな競泳水着タイプ。「セイバー総選挙」の順位は4位。
なお、この姿でニトロプラスの格闘ゲーム『ニトロ+ロワイアル』にゲスト出演している。10年後にアサシンに大苦戦するとも知らず日本刀を軽視する発言をしたり、「螺湮城教本」とネクロノミコン原書を間違えて怒られたりと、面白いやり取りを見ることができる。あるニトロの暗殺者に対しては「私とは対極に位置する考え方」と嫌悪感を示しているが、別の暗殺者に対しては「また機会があれば手合わせ願いたい」と好意的。違いは得物が銃か剣か。単純に切嗣と似た相手が苦手なだけらしい。
- YAMAHA V-MAX
- 第四次聖杯戦争で衛宮切嗣がセイバーの騎乗能力を最大限に活かし機動力を向上させるために用意したバイク。人外の身体能力を持つサーヴァントであるセイバーの騎乗と使用を前提としたものであるため限度外の改造が施され、物理的に御し得ないモンスターバイクと化している。
- セイバーはAランクの騎乗スキルと魔力放出スキルでこのバイクを見事に乗りこなし、さらに魔力で構成する自身の鎧をバイクに纏わせることで車体を補強、宝具『風王結界』を使うことで空気抵抗も退ける離れ業を使うことで車体限界を超えた時速400Km以上のスピードを叩き出しライダーの『神威の車輪』と壮絶なカーチェイスを繰り広げた。
謎のヒロインX
2013年エイプリルフール企画『路地裏さつき』での扮装。黒い帽子に短パン、青いジャージの上着とマフラーで正体を隠している謎のヒロイン(のつもり)。本人はこれで変装しているつもりだったが、当然のことながら他の面々には正体はバレバレであった。
本来はゴールドヒロインの一員だが、赤セイバーやジャンヌ・ダルク等セイバー系ヒロインを合法的に抹殺できると聞いて、路地裏同盟+αに協力。
『Fate/Grand Order』にまさかの登場、クラスはアサシンでレア度は☆5。宝具も変化している。
詳細は「謎のヒロインX」を参照。
獅子王
「ベディヴィエールが聖剣エクスカリバーの返却を行わなかった可能性」を辿ったアルトリア。
- 略歴
- ランサーとして現界した彼女は「聖剣ではなく聖槍を主武装としたイフ」であり、カムランの丘にて自ら聖槍を返還して大地に還り、天の英霊となった。
- しかし「獅子王」と呼ばれるサーヴァントは姿こそランサー時と同じだが、ベディヴィエール卿が聖剣の返還を躊躇った結果、死する運命の時に死ぬ事ができず、アヴァロンに辿り着けないまま彷徨う亡霊となってしまった。
- 非常に長い間に聖槍を持ち続けた結果、人の英霊ではなく天の神霊「女神ロンゴミニアド」と化し、内面も「アルトリア」のそれとは大きく異なりベディヴィエールのことを忘却してしまっている。
- 彼女は魔術王が起こした人理焼却から人間を守るために『聖槍による救済』を達成すべく、第六特異点に到達して自らの力で円卓の騎士たちを召喚、聖地を占領した遠征軍を壊滅させ、聖地の上に一夜で聖都を作り上げた。
- 『聖槍による救済』とは、『世界の果て』へ突き立つ聖槍そのものである聖都へ「理想の人間」――清く正しい人間ではなく、何があっても正しい行動しかしない人間――を運び入れ、保護という名目で逃がさないように閉じ込め保管するというもの。閉じ込められた人間は生命としての活動はできずに永遠に「善良な人間の要素」として獅子王の下に管理されることとなる。
- 『世界の果て』となれば聖都は人理焼却を免れるが、それは同時に聖都の外に生き残っている世界と人間を切り捨てることを意味している。
- そしてそれらの行いを第六特異点にやってきた主人公やマシュに真っ向から否定され、「聖剣エクスカリバーの返却を行わなかった可能性」を辿ったベディヴィエールによって聖剣返還が成された事で聖槍は消滅。
- 彼女もまた、女神となったが故に得たいくばくかの情報を主人公たちに助言した後、最後まで忠臣としてあり続けたアグラヴェインを労いつつ特異点と共に消滅した。
- 人物
- 聖槍を持ち続けた事で完全に神霊化していた為、その内面は「人としてのアルトリア」のモノとは異なる。
- とはいえ、エクスカリバーの返還を行ってもなお戦い続けようとする負けず嫌いなところはアルトリアと変わっていない。
- また、相手の理念を尊重するところもある。
- 能力
- 神霊であるのか権能の力を有しており、自他ともに認める天才であるダ・ヴィンチをして「万能を上回る神域」「並のサーヴァントではどうにかできる相手ではない」と認めている。
- 特異点からカルデアまで届き、シバが数枚吹っ飛ぶほどの膨大な魔力を有している。
へたれセイバー
Fateのバッドエンド救済コーナー「タイガー道場」に登場したセイバーのイロモノ化。2頭身で、顔がポンチ絵になっている。
バッドエンドはプレイヤーの選択ミスで発生するものだが、このセイバーが登場した時は大概、「セイバーが原因でバッドエンドになった」という展開になっており、「タイガー道場」でセイバーが落ち込んでいる姿を見せている。
ペンドラゴン生徒会長
「花のみやこ!」に登場する平行世界の存在。名前はアルトリアのままで、愛称は「アル」。
CISことキャメロット・インターナショナル・スクールの高等部生徒会長。この学校は男子校なのでアルトリアも男。一人称はボク。公平で優しく人望ある生徒会長だが、服装は制服ではなくエプロンスカートに黒のハイソックス、長髪を左右三つ編みに纏めた……要するに女装。
姫月アルクとは幼馴染で、ことあるごとにモーションをかけている。こんな性格になったのも姫月のせいだったり。
西洋剣「グィネヴィア」を帯剣しているが、神造兵器などではないので普通に見えるし折れる。でもなぜか風王鉄槌は放てる。
マスターアルトリア
青いセーラー服を纏い、右手に令呪、左手に竹刀袋という扮装をしたセイバー。「セイバーがマスターであったら」という可能性を具現化したもの。
『月刊ニュータイプ』の誌上企画「My Favorite SABER Project」で2011年11月10日~1月30日に行われたアンケートにおいて、「「セイバークラス」以外でセイバーが召喚されるなら?」という設問に対し「サーヴァントではなく、マスターになってもらいたい!」という回答が1位を獲得した。それを受けて『月刊ニュータイプ』2012年6月号で竹内崇氏がピンナップで描きおろしたものが、この女子高生セイバーこと「マスターアルトリア」である。なお、このイラストは後にムック『TYPE-MOON 10th Anniversary Phantasm』にも再録されている。
その後は特に新規展開はなかったのだが、PS Vita版『Fate/hollow ataraxia』で再登場。追加ミニゲーム「カプセルさーばんと」にて、敵マスターとして登場。どうやら竹刀袋の中身は真剣だったらしい。
父ガウェイン、長男ケイ、次男ランスロット、末弟ベディヴィエールと暮らしており海外に従妹モードレッドがいる。実はかわいいモノが大好きな夢見る乙女。けれど長男にからかわれるから家族に内緒にしているらしいが、少なくとも父と次男にはばれている様子。
マスターアルトリア(帝都聖杯奇譚)
日本の帝国陸軍に所属する魔術師。
帝国陸軍のお偉いさんと外国人の妾の間に生まれた子供で、膨大な魔力量を持っていたためアーチャー召喚時に魔力タンクとして使い捨てにされる予定であった。
だが召喚されたアーチャーが調子に乗っていたマスターを圧切長谷部した後、彼女に気に入られてマスターとなった。
上記の血縁やアーチャーとの関係性の為に陸軍でもそれなりの地位にいるが、陸軍内部では陰口が絶えないとか。
はっきり言ってろくでもない境遇であるが太平洋戦争で絶望的な状況にいる無辜の民の幸せを願う高潔な精神の持ち主。
元のマスターアルトリアの設定を引き継いでいるのか、剣の達人。また、欧州に留学している「モーさん」という義理の妹がいるらしい。
刻印精霊せいばー
アスキー・メディアワークス及びLillianのゲーム『ティンクル☆くるせいだーす STARLIT BRAVE!!』にゲスト出演した時の物。エイレイ界の刻印精霊という設定で、小さな妖精のような姿をしている。
新魔法少女りんと契約し、「リトル・エクスカリバー」で彼女を助ける。
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
セイバー | 衛宮士郎 | B | C | C | B | B | C | 対魔力:A 騎乗:B |
直感:A 魔力放出:A カリスマ:B |
士郎が未熟であるため全てに制限がかかっている模様。 |
遠坂凛 | A | B | B | A | A+ | A++ | 本来のスペックに限りなく近づいているとの事。 耐久や敏捷は切嗣より低い。 | |||
衛宮切嗣 | B | A | A | A | D | A++ | 対魔力:A 騎乗:A |
切嗣の人生に引きずられ幸運が下がっている。 | ||
主人公 (Grand Order) | B | B | B | A | A+ | A++ | 対魔力:A 騎乗:B |
|||
アイリスフィール・フォン・アインツベルン | ? | ? | ? | ? | ? | ? | ? | ? | 『Fate/Accel Zero Order』における第四次聖杯戦争のもの。 | |
ランサー | 主人公 (Grand Order) | B | A | A | A | C | A++ | 対魔力:B 騎乗:A |
魔力放出:A カリスマ:B 最果ての加護:A |
|
アーチャー | 主人公 (Grand Order) | C | C | B+ | A+ | A+ | A | 対魔力:A 単独行動:A 陣地作成:A |
サマー・スプラッシュ!:A+ 海の家の加護:EX ビーチフラワー:B |
宝具
- 風王結界(インビジブル・エア)
- ランク:C
種別:対人宝具
レンジ:1〜2
最大捕捉:1人 - 彼女の剣を覆う、風で出来た第二の鞘。厳密には宝具というより魔術に該当する。
- 幾重にも重なる空気の層が屈折率を変えることで覆った物を透明化させ、不可視の剣へと変える。敵は間合いを把握できないため、白兵戦では非常に有効。
- ただし、あくまで視覚にうったえる効果であるため、幻覚耐性や「心眼(偽)」などのスキルを持つ相手には効果が薄い。
- 透明化は副次的な役割であり、その本質は彼女の余りにも有名すぎる剣を隠すためのもの。
- 風で覆う対象は剣に限らず、オートバイに纏わせて速力をアップさせたり、ビルをも覆う風の防御壁にしたりもしている(必要がなかったためか、透明化までは行われなかった)。
- また、纏わせた風を解放することで破壊力を伴った暴風として撃ち出す「風王鉄槌(ストライク・エア)」という技ともなる。ただし、一度解放すると再び風を集束させるのに多少時間を要するため、連発はできない。
- 約束された勝利の剣(エクスカリバー)
- ランク:A++
種別:対城宝具
レンジ:1〜99
最大捕捉:1000人
由来:アーサー王の聖剣エクスカリバー。 - 生前のアーサー王が、一時的に妖精「湖の乙女」から授かった聖剣。アーサー王の死に際に、ベディヴィエールの手によって湖の乙女へ返還された。
- 人ではなく星に鍛えられた神造兵装であり、人々の「こうあって欲しい」という願いが地上に蓄えられ、星の内部で結晶・精製された「最強の幻想(ラスト・ファンタズム)」。聖剣というカテゴリーの中で頂点に位置し、「空想の身でありながら最強」とも称される光の剣。
- あまりに有名であるため、普段は「風王結界」で覆って隠している。風王結界を解除した状態では通常の剣として使った際の威力も高く、風王結界をまとった状態を80〜90だとしたら、風王結界を解除した黄金バージョンのは1000ぐらい。
- 神霊レベルの魔術行使を可能とし、所有者の魔力を光に変換、集束・加速させることで運動量を増大させ、光の断層による「究極の斬撃」として放つ。攻撃判定があるのは光の斬撃の先端のみだが、その莫大な魔力の斬撃が通り過ぎた後には高熱が発生するため、結果的に光の帯のように見える。その様は『騎英の手綱』が白い彗星ならばこちらは黄金のフレア、と称される。
- 言うならば一点集中型の指向性のエネルギー兵器。その膨大なエネルギーを正しく放つには両手での振り抜きが必要とされる。威力・攻撃範囲ともに大きい為、第四次聖杯戦争時に切嗣が大型客船を緩衝材として使ったり、第五次でビルの屋上から空へ向けて放ったりと、常に周囲への配慮を必要とする。威力に比例して扱いが難しい部分もあるが、出力は多少ならば調整可能であり、抑えた場合宝具の起動まで一秒未満に短縮することも出来る。
- また、「あちら」のアーサー王が持つ「約束された勝利の剣」と同じく『心の善い者に振るってはならない』『精霊に振るってはならない』『共に戦う者は勇者でなければならない』等の誓約が複数かけられているため、それを破ると魔力放出が削られてしまう。全ての誓約が開放された状態での一撃を放ったことは一度あるかないかだという。
『Grand Order』ではこの制約のため、加入当初はランクがAに低下しており、絆クエスト「聖剣覚醒」をクリアすることでランクが本来のA++になる。 - 姉妹剣として『無毀なる湖光(アロンダイト)』『転輪する勝利の剣(エクスカリバー・ガラティーン)』が存在する。
- 全て遠き理想郷(アヴァロン)
- ランク:EX
種別:結界宝具
防御対象:1人
由来:エクスカリバーの魔法の鞘と、死後のアーサー王が眠る島アヴァロン。 - 妖精モルガン(モルガン・ル・フェ)がアーサー王から奪った聖剣の鞘。アーサー王の手から奪われた後、コーンウォールから「宝具の現物」として発掘され、現代に復活する。
- 「不老不死」の効果を有し、持ち主の老化を抑え、呪いを跳ね除け、傷を癒す。真名解放を行なうと、数百のパーツに分解して使用者の周囲に展開され、この世界では無い「妖精郷」に使用者の身を置かせることであらゆる攻撃・交信をシャットアウトして対象者を守る。それは防御というより遮断であり、この世界最強の守り。
- 魔法の域にある宝具で、五つの魔法さえ寄せ付けず、多次元からの交信は六次元まで遮断する。あらゆる宝具を持っているに等しいギルガメッシュでも、この宝具を使用中の彼女には最高出力のエアを使っても傷を一つ付けることさえ不可能。
- 奈須氏曰く、「セイバーがこれで引き篭もったら手におえない」とのこと。
- セイバーでなくとも所持者に加護を与え、傷を癒し、活力を与えるが、本来の持ち主である彼女から魔力を供給されないと効力は微弱なものとなる。基本的に、セイバーとの距離が近い程治癒力が高まる傾向が見られる。彼女が鞘の存在を認識していなくとも、鞘と同化した対象に触れると治癒力が大幅に高まる模様。
- パスが正確に繋がった後の士郎やセイバー当人が使用している時でも、立ち上がることすら出来ない瀕死の重傷の場合はそうすぐには完治しない。しかし、治癒を阻害する呪詛による傷であっても自動的に完治させる点は極めて強力である。
- 勝利すべき黄金の剣(カリバーン)
- ランク:B(条件付きでA+)
種別:対人宝具
由来:少年だったアーサーが石から抜いた選定の剣。 - 彼女が引き抜き、王となった選定の剣。これを引き抜いた時点で彼女は老化と成長が止まっている。彼女にとっては「約束された勝利の剣」よりもなじみが深いものだが、生前のある行動によって永遠に失われた。
- このためサーヴァントとしての彼女はこの宝具を所持しておらず、『Fate/stay night』では衛宮士郎の投影によって複製が登場しただけに留まる。投影品には士郎の数百倍の魔力が込められており、セイバーが使った際には一撃でバーサーカーの命を7つ奪った。
- 『Fate/Grand Order』では、セイバー・リリィが宝具としてこの剣を所持している。
- 最果てにて輝ける槍(ロンゴミニアド)
- ランク:A++
種別:対城宝具 - ランサーとしての宝具。星の聖槍にして星を繋ぎ止める嵐の錨。真実の姿は、世界の表皮を繋ぎとめる塔であるという。真名解放時にはランクと種別が変化する。
- 聖槍ロンゴミニアドは世界の表層を繋ぎとめる「光の柱」を本体とし、「世界を救う星の聖剣」と同等のプロセスを有する十三拘束の存在によって、かろうじて宝具としての体を成している。
- その十三拘束もあまりの強大な力であるが故にかけられたもので、全ての拘束を開放した時に真の力を発揮する。
- 獅子王のそれはランサー時のアルトリアのものとは桁違いであり、一集落を消滅させ大地にクレーターを穿つほどの威力を持っている。
- 数値で表すと最高級の宝具火力が1000から3000に対し、獅子王のモノは300万を超えているという規格外っぷり。
- 実際の戦闘時の通常攻撃ではビームを放つ他、宝具使用時には雲上まで高く飛翔し、聖槍を構えて敵に突撃を仕掛ける。
- 生前では魔竜ヴォーティガーンやモードレッドを討ち取る際に使用した。
- ランサーとして現界したアルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕とグレイもこの槍を使用している。
- また、ヘルメスの計算によると500人分の魂を収納することが可能。
- 陽光煌めく勝利の剣(エクスカリバー・ヴィヴィアン)
- ランク:A
種別:対人宝具 - アーチャーとしての宝具。アーチャークラスを名乗りながら結局のところ宝具はエクスカリバーである。大人げない。
- 本人は「しかしもともとエクスカリバーは湖の妖精から託されたものであり、水属性があってもなんらおかしなところはないのではないでしょうか?」などと宣っており、これにはアッくんも苦笑い。
- ビジュアル的には、海上を滑走しながら水鉄砲を乱射し、更に接近してエクスカリバーによる連続攻撃を行う。そしてトドメに水鉄砲の銃口にエクスカリバーを装填し、ゼロ距離からぶっ放すというもの。なお、射出されたエクスカリバーは空の彼方まで飛んでいき星になってしまう。王よ、ご乱心ですか。
まあ宝具演出が終わった後は何事もなかったかのように手に持ってたりするのだが
真名:アルトリア・ペンドラゴン
- アルトリア・ペンドラゴン。「アーサー王伝説」に登場する円卓の騎士の一人であり、ブリテンの伝説的君主。選定の剣を引き抜き、不老の王となった騎士王。
暗君だった先王ヴォーティガーンを誅するために概念受胎と言う魔術によって作られた存在。母はブリテンを守護する赤い竜の概念を孕み、産み落とした。その為、霊基の質が高い。
- 真名である「アルトリア」は幼名であり、王として起ってからはアーサー王と呼ばれる事になった。
史実では男性だが、この世界では男装の麗人であった。
- 選定の剣を抜いた後は各地の戦や怪物と戦い功績を挙げ、白亜の城キャメロットを奪還した。
- 騎士道が花と散った時代、聖剣を手にブリテンにつかの間の平和と最後の繁栄をもたらした。
清廉潔白、滅私奉公を貫いた王。その正しさに騎士たちはかしずき、民たちは貧窮に耐える希望を見た。
- 万人にとって善き生活、善き人生を善しとし、弱きを助け強きをくじく。
彼女の王道はひとにぎりの強者たちではなく、より多くの、力持たぬものたちを治めるためのものだった。
国よりも人を愛した彼女は、その為に人間性と、己の人生を封印したが、王の心は民には伝わることはなかった。
国は凶作が続き、軍を維持することすらままならなかった。そのために小さな村を干上がらせることで軍を維持させるが、それは円卓の騎士たちにとっては受け容れがたいものであった。何故なら、生まれ育った故郷を奪われてしまうのだから。
- ―――――王には、人の心が分からない。
- トリスタンはこう言い残して城を去り、ヴォーティガーンと較べてすら冷徹なものと兵の目に映り、民から離れていってしまう。
- 孤独の中アーサー王はブリテンを侵略するサクソン人やピクト人異民族たちを撃退したものの、神秘を失いゆくブリテンの土地は滅びへと向かう一方であった。
それを止めるための聖杯探索を経たものの、伝説にも終焉を迎える時が来た。
円卓の騎士のひとり・モードレッドの叛逆によって国は二つに割れ、騎士たちの城キャメロットはその光を失った。
- アーサー王はカムランの丘でモードレッドを討ち滅ぼすも、自らも傷を負い膝を折った。
息を引き取る直前、聖剣を湖の乙女に返還するべく、最後の腹心ベディヴィエールに預け、現世から退場した。
関連
- 円卓の騎士
- アーサー王、ベディヴィエール、ランスロット、ガウェイン、モードレッド、ケイ、ギャラハッド、パーシヴァル、トリスタン、アグラヴェイン、ガレス、ガヘリス、パロミデスの全13名。また、その他のメンバーとしてマーリンや次期十一席ボールス、顧問監督官ペリノア王がいる。
- なお、上述したメンバーの内(マーリンを除く)全員がサーヴァントとして召喚される資格を持っていることが判明している。
- アヴァロン
- アーサー王が死後において運ばれた地。三次元に存在する地球より数次元分ずれた位相に存在する。その為、「あの世」「常春の国」「この世界のどこにもない楽園」「妖精郷」とも呼ばれる。
- 竜種を始めとする殆どの幻想種が西暦移行の住処と決めた、"世界の裏側"と同一の場所とされている。
- キャメロット
- 円卓の城。妖精によって作られたモノ。円卓を礎とし、エクスカリバーをエネルギー源とすることで現世にカタチを表している。
- 第六特異点に登場した聖都は細部こそ異なれど、生前のキャメロットと同じであるが、その本質は全く異なっている。
登場作品と役柄
- Fate/stay night
- ヒロインの一人。士郎に召喚され、彼とともに聖杯戦争に挑む。
- Fate/hollow ataraxia
- ヒロインの一人。消滅したはずだが、衛宮邸でのどかに暮らしている。
- Fate/Zero
- 切嗣のサーヴァント。激戦の中で心を抉られ、絶望の淵に立たされていく。
- Fate/EXTRA
- 直接は出て来ないが、「彼の王」という呼称や真名がセリフ中に度々登場する。
- Fate/EXTRA CCC
- 前作同様度々セリフ中に登場。家臣のガウェインに天然でdisられつつも、その根底にあるのは彼女に対する真の忠誠心であり、本当に慕われていたことが伺える。
- Fate/EXTELLA
- どの陣営にも属さない「アナザー」のサーヴァント。
- Fate/Apocrypha
- 獅子劫が夢の中で見た、モードレッドの過去に登場。
- 彼女の最後の瞬間でもあり、紅く染まった「カムランの丘」で娘と死闘を繰り広げる。
- Fate/Grand Order
- セイバー、ランサー、アーチャーのサーヴァントとして参戦。レア度はすべて☆5(SSR)。イラストは武内崇氏。
- 近年はギャグ要素が色々強調されがちだが、その辺りは(普通のアルトリアとして登場する限りは)ほとんど鳴りを潜めており、終始真面目なセイバーである。
- 実際の性能面では、セイバー時は全サーヴァント中最高クラスのHPに☆5平均レベルのATKを併せ持つバランスタイプ。シンプルな攻撃強化系スキルを取り揃え、宝具の威力も十分高い。
- 「最優のサーヴァント」と呼ぶにふさわしく、おおよその場面で活躍が期待できる。
- Fateゼロカフェ~Fate/Zero Cafeに集う英霊達~
- 「ゼロカフェ」店長を立派に勤め上げている。騎士道により培われた紳士的な接客で、ご婦人のお客様に大人気。
- 一応『Zero』なので、切嗣に無視されたりギルガメッシュやキャスターに付きまとわれたりライダーにからかわれたりすることについては困っている。
- フェイト/タイガーころしあむ
- 料理の上手い衛宮邸メンバーの腕が大河レベルにがた落ちした。美味しい食事を取り戻すべく、犯人探しに騎士王が出陣。
- 他に、セイバーオルタも参戦し、マスコットキャラ「セイバーライオン」も登場。
- フェイト/タイガーころしあむ アッパー
- セイバーライオンのシナリオが実装。
- 前回の虎聖杯で生み出されたセイバーライオンだったが、「魔力が尽きかけている」とカレンに言われてしまう。消滅を免れるため、冬木市に散らばるサーヴァントから、魔力を奪おうと試みる。
- 個別シナリオはないが、セイバー、セイバーオルタも引き続き参戦。
- Fate/unlimited codes
- 「誇り高き騎士王」。PS2移植版では「闇に染まりし暴君」セイバーオルタ、「姫騎士」セイバー・リリィも参戦する。
- Fate/Labyrinth
- 愛歌のサーヴァントとして登場。
- Fate/Ace Royal
- 英霊カードの一枚として、「アルトリア」名義で登場。
- 氷室の天地 Fate/school life
- 本編には一切登場せず、単行本カバー下のおまけ漫画「空腹・眼鏡・人妻の おなじみ英霊様」で女性英霊の両名と共に出演。
- アーネンエルベの一日
- 食事のため、ふらりと来店。三大ヒロインの一角。委員長的立場としてまとめ役を務める。でも空気は読めない。
- ちゃっかりセイバーライオンがネコ共の中に混じっている。
- コハエース
- 出て来るたびいじられ、不遇な扱いを受けている。そのせいでストライキをしたり、コハエース打ち切りの噂が立った時には琥珀達の前で歓喜した。赤セイバーとはキャラ的に相入れず、熾烈な争いを繰り広げる。
- 頭に青、社長の代弁の際は社と書いてある。
- Fate/KOHA-ACE 帝都聖杯奇譚
- マスターアルトリアとして出演。帝国陸軍の幹部で、アーチャーのマスター。
- ちびちゅき!
- きのこによって弱体化した状態で召喚され、聖剣が「エクスカリハリセン」にされてしまう。風紀委員に任命され、学校の風紀を乱す輩にだけ大ダメージを与えられるようになった………はずだが、周囲の濃すぎるキャラ達に押され気味。
- 花のみやこ!
- 主役の都古と同じく本名で登場。キャメロットインターナショナルスクールの生徒会長で、姫月アルクとは幼馴染。髪型が左右に三つ編に変更されている。
- 女性にしか見えないが、性別は男性。
- TMitter2015
- ほとんど衛宮邸で食っちゃ寝状態。過去に短期間だがアイドルをしていたらしい。
- ニトロ+ロワイヤル -ヒロインズデュエル-
- ニトロプラス製作のお祭り系格闘ゲーム。虚淵氏がニトロプラス所属なために『Zero』名義でゲスト参戦。
- サポートキャラの切嗣と舞弥を呼べば手榴弾で敵ごと吹っ飛ばされ、勝ち抜いてもニトロ最強のヒロインの称号を押し付けられた挙句、「ニトロプラスに拉致られたまま帰ってこられなくなる」という理由で、はるばる出張してきたタイガー道場でアブダクトされるなど酷い扱いを受ける。
- なお、使用流派は「円卓剣法:ラウンド・オブ・カタフラクティ」と「食卓礼法:赤龍大偏食」となっている。
- ニトロプラス ブラスターズ -ヒロインズ インフィニット デュエル-
- 上記の『ロワイヤル』のアーケード版(実質的にはほぼ別物)で、Ver1.21から登場。
- 今作では他キャラクターとの掛け合いは無く、勝利メッセージも一部を除くと共通テキストとなっている。
- ティンクル☆くるせいだーす STARLIT BRAVE!!
- アスキー・メディアワークス&Lillian製作のADV。『ティンクル☆くるせいだーす GoGo!』の豪華版/豪華限定版付属の特典ゲーム。他社のアダルトゲームからのゲストキャラ「キャラクターサイド」の人物の一人として登場。原作とは異なり「エイレイ界の刻印精霊」という設定で、遠坂凛とコンビを組んでいる。
- ねんどろいどじぇねれ~しょん
- バンダイナムコゲームス製作のPSP用RPG。同作には凛、イリヤ、桜、ライダーと共に登場する。
- 作中の設定では本人ではなくねんどろいどだが、原作同様、腹ペコキャラとなっている。
- 高町なのは、ブラック★ロックシューター、博麗霊夢との4人でオリジナルの合体攻撃を繰り出すことができる。
- カプセルさーばんと
- 「さーばんと」としてセイバー、Zeroセイバー、はらぺこセイバー、キングセイバーが、敵マスターとして、マスターアルトリアが登場。
- 青セイバー
- コスト:100 / 戦闘力:D / 突破力:D / 移動力:C / 体力:C / 忍耐力:C / リキャスト:A+
- Zeroセイバー
- コスト:200 / 戦闘力:D / 突破力:B / 移動力:A / 体力:C / 忍耐力:C / リキャスト:A
- はらぺこセイバー
- コスト:200 / 戦闘力:- / 突破力:- / 移動力:A / 体力:C / 忍耐力:C / リキャスト:A
- キングセイバー
- コスト:10000 / 戦闘力:EX / 突破力:EX / 移動力:- / 体力:EX / 忍耐力:EX / リキャストE-
人間関係
Fate/stay night
- 衛宮士郎
- 第五次聖杯戦争におけるマスター。「シロウ」という独特の呼称で呼ぶ。
- ルートによっては恋人になるが、たとえ恋仲にならずとも強い信頼関係で結ばれているのは共通している。
- 遠坂凛
- マスターの同盟相手。
- ルートによっては彼女がマスターになる。彼女を気に入っているのか、関係はかなり良好。
- 間桐桜
- 士郎の後輩で同居人。
- ルートによっては彼女がマスターになる。こちらも関係は良好だが、怒った彼女には怯えることもある。
- イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
- 敵対するマスターであり、かつてのマスターの娘。
- 第四次聖杯戦争時に切嗣とアイリに娘がいたことは勿論承知していたが、第五次聖杯戦争時で再会した当初は、10年経っても容姿がまるで変わっていないことも手伝い、まさか当人だとは思い至らなかった。
- (同系統のホムンクルスで、なにがしか関係があるのだろう、程度の認識)
- 鈍すぎと言う意見もあるが、まあ後付設定なので仕方ない。
- アーチャー
- 凛のサーヴァント。
- 彼の正体に心当たりがあるような言動が見られることも。
- ランサー
- 一方的な弄られる相手の為に苦手意識がある模様。
- 士郎もセイバーがあんな怒り方をするとはと驚いていた。
- ライダー
- 桜のサーヴァント。
- 性格や体型に対するコンプレックスなど、色々反りが合わない相手で口論することもあるが、相手を気遣う程度のフレンドシップはある。
- ギルガメッシュ
- 因縁の相手。
- 四次において求婚されたがバッサリ切り捨てている。ルート次第で五次において決着を付ける。
- どこいっても訳知り顔でちょっかいかけることに加え、腐れ縁であることから、苦手意識を抱いており、かなり警戒している。
Fate/Zero
- 衛宮切嗣
- 第四次聖杯戦争におけるマスター。
- 互いに目指すところは同じだが、その手段と思想があまりにもかけ離れていることと、切嗣からの無視により信頼関係を築けない。
- アイリスフィール・フォン・アインツベルン
- 第四次聖杯戦争中は別行動をとっていた切嗣の、代理マスター。
- ライダー
- 四次聖杯戦争におけるライバル。言葉で、王道で、カーチェイスで、刃で、宝具で互いに衝突する。
- ランサー
- 四次聖杯戦争におけるライバル。最初に戦って以来好敵手として認め合い、時には共闘するものの、最悪の結末を迎えてしまう。
コハエース
- 赤セイバー
- 他作品においては仲が良いこともあるが、コハエースにおいては終始仲が悪い。
- 桜セイバー
- コハエースで登場した、セイバー系ヒロイン。
- 彼女に先輩風を吹かせようとするが、油断した所を一刀の元に切り伏せられるなど、いつもの残念騎士王路線まっしぐらである。
帝都聖杯奇譚
- アーチャー
- サーヴァント。臣下のように仕えるが、わりと振り回され気味。
ニトロ+ロワイヤル -ヒロインズデュエル
- アイン
- 『Phantom of Inferno』のヒロイン。彼女がどのような人間かと言えば、「女性版切嗣」と言えば解かりやすい。
- なので極端に相性が悪く、無口で不愛想な性格が益々切嗣と被るので、「あなたも、あの男のように卑怯な手を使うのですか?」と初対面から嫌っている。
- イグニス
- 『塵骸魔京』のヒロイン。「人類の守護者」であり、セイバーの真名など最初から見当がついている。
- セイバーは出会った当初、彼女の自ら名を明かなどの堂々とした振る舞いや桁外れの経験で培われた剣士として実力から、敬意をもって接していた。
- イグニスの方も「その理想は素晴らしい、王の名も伊達ではないな」と称賛している。ちなみにイグニスが相手を褒めるのはかなり珍しい事で、互いに好印象。
- しかし、彼女の最も得意とする戦い方が「トラバサミなどトラップを用いて相手を弱体化させる」という卑劣極まるものであると知り、態度を一変させる。
- モーラ
- 『吸血殲鬼ヴェドゴニア』のヒロイン。ヴァンパイアハンター。
- お互いに人間ではない事を看破する。セイバーからは「死徒」と呼ばれるが、彼女の正体は半人半吸血鬼のダンピィル。なので死徒ではない。
- 本来、モーラは「吸血鬼」呼ばわりされるのが嫌いなのだが、「死徒」という言葉の意味が分かっていなかったのか、反感はない。むしろセイバーの余りに清廉すぎる生き方に同情的。彼女もセイバーの騎士道精神を認めてくれる一人だが、「生きるか死ぬかの戦いには無用な物」と言われてしまう。
- ドラゴン
- 『竜†恋 (Dra+KoI)』のヒロイン。「竜の血を継いだ者」ではなく、本物の「竜」であり、その力は規格外。
- 「白き竜」であり、「赤き竜」であるセイバーとは対極に位置する存在。性格も、胸も。
- 彼女からは猪武者と呼ばれ、更に負けてしまうと「不甲斐ないなぁ、ブリテンの英雄よ。キャンベルにでも助けてもらうか、んー?」と皮肉を言われてしまう。
- 沙耶
- 『沙耶の唄』のヒロイン。セイバーを上回るハラペコキャラ。
- ジル・ドレェが呼んだタコを思い出させる苦手な相手。
- 因みに彼女を「可愛らしい少女」と認識するためには、極めて特殊な状態でなければならないのだが、他のヒロイン達と同じくセイバーも彼女を「人型」と認識している。
- 「ふしゅるー、ふしゅるー♪」
- アンリ
- 『天使ノ二挺拳銃』のヒロイン。
- モーゼルM712を振り回す、人間嫌いの「天使」。その役目も正体も聖堂教会が知ったら色々と大荒れになりそうな存在。
- 親切心からセイバーの逆鱗であるアホ毛を直そうとしたため、問答無用で斬りかかる。
- 孔瑞麗
- 『鬼哭街』のヒロイン。彼女と兄・濤羅の気配から「アサシンのサーヴァント」と目される。だが実際に戦うのは濤羅で、瑞麗は乗っかっているだけ。なので彼女をサーヴァントに当て嵌めると、どっちかと言えばライダー。
- 石馬戒厳
- 『刃鳴散らす』の登場人物。ヒロインではないが何故か登場する。
- セイバーと同じく「祖国を想い、理想に殉じた余りに人間でなくなってしまった為政者」。珍しい理解者の一人であり、互いに大義に殉じる生き方を認め合い敬意を持って接している。
- が、戒厳は間違って殺してしまった一般人を靖国神社に眠らせたり、理想国家建設の為に国民を皆殺しにして屍人にするなど、完全に理想が暴走している。更に「大義を為すため人間らしさを捨てろ」と余計な事をセイバーに吹き込んだりする。
- アンナ
- 『月光のカルネヴァーレ』のヒロイン。ポンコツメイド。
- 彼女が作った「美味さ爆発、木端微塵、幻の狼がワオーン、超ウマ9000億倍カルボナーラ」を目にして決闘を申し込む。
- 愛原奈都美
- 『 "Hello, world."』のヒロイン。一般人なのに紛れ込んでしまった可哀想な娘。若干、頭も可哀想。
- だが素人でありながら、風王結界で隠された武器が剣だと見抜くなど、侮れない一面を持つ。
- アル・アジフ
- 『斬魔大聖デモンベイン』のヒロイン。ジル・ド・レェが使っていたコピー版ルルイエ異本と同一視され、大激怒。セイバーも話を聞かずにキャスター戦のセリフそのままで襲い掛かる。
- 「いい加減にその痛ましい白昼夢(ユメ)から醒めんか小娘ッ!」と征服王のセリフをパクッて使う。
- アナザーブラッド
- 『機神飛翔デモンベイン』の登場人物。
- 「どうして宝具が手榴弾じゃないの?」「スパム漬けにしてやるぅ!」などのモンティ・パイソンネタを繰り返し、終いには「ねえ……湖の騎士殿の件ってさぁ……3人で仲良くナニしちゃえば、何の問題もなかったんじゃない?」などと言われてしまう。
生前
- サー・ベディヴィエール
- 円卓の騎士の中でも古参であり、側仕えの騎士。
- 聖剣の返還を果たし、アーサー王の最期を看取った。
- サー・ケイ
- セイバーの義兄。円卓の騎士の中でも古参の騎士。
- 「火竜も呆れて飛び去る」と謳われる程の口達者。
- サー・ランスロット
- 円卓の騎士の中でも最高の騎士。
- 王にとっては無二の親友だったが、王の立場を貫くため、彼とは敵対せざるを得なくなる。
- サー・ガウェイン
- 円卓の騎士の一員にして「忠義の騎士」として有名。
- 彼もまた聖剣エクスカリバーの姉妹剣を持つ。
- サー・トリスタン
- 円卓の騎士の一員。イゾルデとの愛で有名。
- あまりにも献身的な王についていけないと感じたのか、「王は人の心が分からない」と言い残し、円卓から去って行った。
- 相変わらず起きているのか寝ているのかわからないため、ちょっと苦手としている。
- サー・アグラヴェイン
- 円卓の騎士の一員にして秘書官。「傷知らずのアグラヴェイン」の二つ名を持つ。
- モルガンから差し向けられた刺客だが、セイバー本人は「無口だが人を見る目は誰よりも確か」と信頼を見せていた。
- マーリン
- 宮廷仕えの魔術師。良き師だったが、いたずら好きでもあり、セイバーを散々困らせた。
- セイバーが魔術師に対してある種の偏見を抱くようになった原因。
- ギネヴィア
- ブリテンの王妃。嫁いだアーサーが女と知ってもなお王を敬愛し、憧憬し、その生き方に倣おうとしながらも、それを貫き通すにはあまりにも普通すぎた女性。
- 王と王妃の関係も理想のみで成立するものと確信し、理念の尊さだけが人間を結びつけるものだと信じ込んでいたがサー・ランスロットと出逢ったことで運命が狂い始める。
- モードレッド
- 円卓の騎士の一員でありながら反乱を起こした息子(後に男性から女性に設定変更される)。
- 最後は王と相打ちとなる。
- モルガン
- アーサー王の姉にして、モードレッドの母。
- マーリンに比肩する魔術師であったが、彼女の妄執がブリテンを崩壊に導く。
- トゥルッフ・トゥルウィス
- かつてブリテンを荒し回っていた魔猪。元は王だったが、貪欲の罰で猪に変えられた。
- 民を守る為と、持ち物であった巨人の剃刀、鋏、櫛を手に入れる為に単なる害獣として駆除したが、それが原因で根深く恨まれることになった。
その他
- セイバーオルタ
- 影に飲まれたことで生まれた、もう一人の自分とも言える存在。
- セイバー (Prototype)
- もう一人の「騎士王」。番外編で共演する事が度々ある。経験値氏作のドラマCDでは……
- 沙条愛歌
- 『Fate/Labyrinth』でのマスター。
- 戦闘面でのバックアップは完璧で、士郎でも作れないような幻想種料理を振る舞われ、姫君然とした彼女とは能力的にも性質的にも相性が非常に良い。無論、この時の愛歌は一時的なパワーダウンによって落ち着いていたので、本来の彼女とセイバーの相性は……
- セイバーライオン
- 『フェイト/タイガーころしあむ アッパー』では同居人として、姉妹のように接している。
名台詞
Fate/stay night
- 「問おう。貴方が私のマスターか」
- Fateを象徴する台詞の一つ。召喚され、側にいる士郎に問いかけたもの。
- 『Zero』で切嗣に召喚されたときや『Grand Order』での召喚時でも意図的に同じ台詞が用いられている。
- 「貴方は―――シロウは、私と似ています。だから貴方の間違いも判る。このまま進めばどうなってしまうかも、同じだから判ってしまう」
「……シロウ。あの事故は貴方のせいでもないし、その責任は貴方が負うべき物でもない。―――貴方には、償うべき物などないのです」 - 士郎の過去の光景、冬木の大火災を垣間見、彼の特異な精神構造(過剰な他人優先、自分軽視)の理由を理解したセイバーが、士郎に忠告する際の台詞。
- 『似た者同士』であるということからか、セイバーは『Unlimited Blade Works』で同じようなことを言った凛と違い、過去を忘れたらいい、とは言わなかった。
- 『聖杯』を取り、自分と同じ願いを叶えることこそが士郎を救える唯一の道だと信じるが故に。
- 「判らぬか、下郎。そのような物より、私はシロウが欲しいと言ったのだ」
- 過去への執着を振り切り、過去を変えるという願いを間違いだと命懸けで正してくれた士郎の方が聖杯より大事だと明言する。
- ある意味プロポーズである。言った相手は外道神父だが。
- 「───やっと気づいた。シロウは、私の鞘だったのですね」
- 失われた自分の鞘が士郎の中にあることを知って。
- セイバー「最後に、一つだけ伝えないと」
士郎「……ああ、どんな?」
セイバー「シロウ―――貴方を、愛している」 - Fateルートにおける、士郎に対する別れの言葉。
- 「―――はい。おかえりなさい、シロウ――」
- 『Realta Nua』で追加された、セイバーEDのその後を描くエピソードから。
- 永遠にも思える永い時間を越え、奇跡のような再会を果たした士郎を、セイバーはアーサー王ではなくアルトリアとして、笑顔で迎える。
- 「………………雑でした」
- ブリテンでの料理を思い返して。
- ひたすら続く「…」、それすなわち彼女が抱いてきた怨嗟である。
- 『Fate/EXTRA CCC』にて、部下のガウェインが当時のセイバーの食事を再現したが、ただ材料をすりつぶしただけの料理とはとても言えない代物だった。
- 「大量のポテト&ビネガー&ブレッド、エールがあれば良い」とはガウェインの弁。
Fate/hollow ataraxia
- 「魔術は凛、剣術は私と言っておきながら、実に気が多い」
- 士郎がライダーの戦法を真似てみせたことをきっかけに機嫌急降下。それまでは士郎の上達ぶりにご機嫌だったのだが……。
- 彼女にとっては、最愛の弟子が他人の影響も受けていたことが許せなかった様子。
- 「この味が有れば、我々はまだ戦えた……!」
- 焼き芋を食べて。
- サツマイモをただ焼いただけ。彼女が忌避する「雑な料理」であるというのにこの美味さ。感動した腹ペコ騎士王であった。
- しかもサツマイモは荒地でも育つので『救荒作物』といわれ、しかも栄養も多いので、兵糧的な意味で言えば「まだ戦えた」かも知れない。
- 「――甘い! 先ほどのデザート、白玉あんみつチョコ饅頭なみに甘い!
そのような考えだからこそ、キャスターなどというド外道に誑かされたあげく、
アーチャーのような性根の捻れ曲がった野郎に罵倒されるのです!」 - 士郎の妄想受け答え内でのセイバー。
- なので厳密には本人が言ったのではないのだが、プレイヤーの心に強い衝撃を残した。
- 「だ……大丈夫だ、が、がぉー…………」
「がっ、がっ、がぁぉぉぉぉーーーーー!」
「がふがふっ! シロウ、貴方も飲むんだがおー!」 - 間違えてイリヤの持ってきた薬を飲んでしまい、語尾がライオンになってしまったセイバー。セイバーライオンの元ネタともいえるだろうか?ちなみに凛は「にゃー」になっていた。
- 「……ここは未来を重んじる者のみが至る梯子だ。私にも、貴様らにも踏み入れる余地はない。それを傲慢と呪うならば───」
「いざ、死力を尽くして来るがいい。この剣にかけて、貴様等の挑戦に応えよう───!」 - クライマックス。ビルへと至ろうとする無骸の前に立ち塞がって。
- テンションが上がること請け合いの名シーンだが、「未来を重んじる者」に自分をカウントしていないあたり、彼女らしく、そして悲しい。
フェイト/タイガーころしあむ
- 「平和な日常(ごはん)を取り戻すためであれば、私は無慈悲な鬼にも、冷酷な王にもなります!!」
- 自分のシナリオにて。士郎たちの味覚がおかしくなってしまった原因を解決し、美味しい料理をのんびり味わいながら過ごせる日常を取り戻すために頑張る。
- 平和な日常=美味しいごはん。
- 「…あ…うぁ…ああああああああ許せません!! 許せませんギルガメッシュ!!」
- カレンシナリオにて。カレンに一口も食べてない鍋を台無しにされた。今回ギルガメッシュ何も悪くないが、食べ物絡みだからか、普段の行いのせいだからかセイバーは聞く耳持たない。
- 「深い考え?……まさか!学生に変装して、安価な学食をたらふく食べようという考えですか!?」
- キャスターシナリオにて。穂群原学園の制服を着た(正しくは制服を着ていると他人の視覚を惑わせる魔術)キャスターを見て思いついた斬新なアイデア。ちなみに穂群原学園の学食は士郎基準ではそれほど安くないとのこと。
- 「萌えキャラになりたいです」
- フェイト/タイガーころしあむ 特典ドラマCD『虎の威を借るケモノたち』にて。
- 意外すぎる願い。今のままで十分萌えキャラで可愛いのにセイバーは気づいていない…。そして生まれたセイバーライオン!
フェイト/タイガーころしあむ アッパー
- 「何に苛立っているのかわかりませんが、今度からは他の人に当たる前に……まず、私にぶつけてください」
「……それが貴方の姉である私の務めだからです」 - セイバーライオンルート。厳しい事を言うのも妹(セイバーライオン)を想うからこその態度。セイバーは厳しくも優しい良いお姉ちゃん。
- 「んなっ!なななななっ!! な、なんという悪口雑言……もはや見逃すことなど出来にゅ!!」
- アイリルート。セイバーオルタに『hollow』であった風呂場での一件を持ち出され、動揺のあまり言葉を噛んでしまった。
- 「確かに。その美しさ、気高さ、そして優しさ。貴方は何も変わっていない、アイリスフィール。本当にあの頃のままだ」
- 同上。アイリと再会して、過去を懐かしむかのように話す。ちなみにアイリの方はセイバーと別れてからまだ半年らしく、そのことにセイバーとイリヤは驚いた。
- 「むっ?!にゃんですか貴方達は?
ただでさえシロウが留守で食事が簡素なのにまた頭数が増えて……このおひつのお米は譲りませんにゃ!」 - アヴェンジャールート。ネコミミ洗脳され我を失ってるとバゼットは思ったが、アヴェンジャーは何時も通りだと言い帰ってきた気がすると呑気だった。
- ネコミミ洗脳されても腹ペコ属性は変わらないようだ。
Fate/Zero
- 「我が眼前で騎士道を穢すか、外道ッ!」
- ランサー陣営を壊滅させた後の切嗣への叫び。
- 普段は冷静であるセイバーだが、互いに認めあった好敵手を犬死させ、その上騎士を「誇りと名誉を掲げる殺戮者」と詰った切嗣に対し、怒りを爆発させた。
- 「――衛宮切嗣。かつて貴方が何に裏切られ、何に絶望したのかは知らない。
だがその怒りは、その嘆きは、まぎれもなく正義を求めた者だけが懐くものだ。
切嗣、若き日の本当の貴方は、『正義の味方』になりたかったはずだ。
世界を救う英雄を、誰よりも信じて、求め欲していたはずだ。――違うか?」 - ランサー陣営を卑劣な手段で壊滅させた切嗣と口論(と呼べるかは判らないが)した際の台詞。切嗣にとってはトラウマをモロに抉られる言葉だった為、それまでは冷ややかに蔑視するか、徹底して無視していたセイバーに、初めて深く煮えたぎるような怒りの念を向ける。
- 「ごめんなさい……ごめんなさい……私が、私なんかが……ッ……」
「…いつの日か、必ず聖杯を……」
「王になるべきは……私では、なかった……!」 - 第四次聖杯戦争が終結し、かの死屍累々たる丘で、聖杯戦争中のランスロットの最期の懺悔を思い出し、涙を流しながら口にした後悔の言葉。
- この身を焼くほどの後悔が、彼女の願いを自己否定による救済へと変貌させた。
- なお、1段目は原作にもあるが、2段目以降はアニメ版で追加された台詞(原作でも地の文であれば、心中でほぼ同じ内容の独白はしている)。
とびたて! 超時空トラぶる花札大作戦
- 「貴様、何スロットだ?」
- 『大作戦』雁夜ルートで、彼女が素顔のランスロットを発見し、問い詰めた時の台詞。
- 他にも「好きな湖は?」「略奪愛というものについて、どう思う?」「粘着質なストーカー行為は、騎士としてありえるのか?」など容赦なく責め立てる。
- それにしてもこの騎士王、ノリノリである。
- 「もっきゅもっきゅ。どこか懐かしいワイルドな味付けですが、悪くありません」
- 王なのに料理が出来るプロトセイバー。でも味は雑らしい。
- 「ふっ、見た目通り甘い男だなペンドラゴン。
お前が伸びている間に美味しそうなランチはいただいたぞ」 - 衛宮邸で休憩していたプロトセイバーを後ろから殴りつけお弁当を奪うという、騎士道に有るまじき行動。
- それなのに、反省も良心の呵責も一切なし。そんなだから「プロトセイバーはアルトリアの上位互換」なんて言われると思うのだが……。
- 「ふ。自分を捕まえて仮にも、とは笑わせる。
私は貴方の影でもあり、貴方の未来の可能性。
剣を取れ、聖剣使い。原典がどれほどの力を持つか見せてもらおう。」 - 「仮にも騎士を名乗るなら、名を明かせ」というプロトセイバーに対して。
- 遂に自分を「影」って言っちゃった。セリフも顔も、物凄く悪役っぽい。
- この時の冬木市の住民は愛歌の影響で、皆死んだ魚のような目をするようになっており、彼女もこれのせいで変になっていたと信じたいところだが……。
- 「う……私は今まで何を……? たしか、怪しげな少女から花を渡されて……
いや、それより誰だ、この見覚えのある三騎士は?」 - プレイヤー側が負けたら出てきた台詞。
- 色々おかしかったのは愛歌が原因のようだ。
Fate/Grand Order
セイバー
- 「叩き斬る!」
「風よ、舞いあがれ!」 - 初期のモーション、モーション一新後のエクストラアタック時の台詞。二段目では『風王鉄槌』を放つ。
- 「ええ、決着をつけましょう」
「束ねるは星の息吹。輝ける命の奔流。受けるが良い! 『約束された勝利の剣 』!!」 - 宝具選択&開放。今、常勝の王は高らかに手に執る
聖剣 の真名を謳い、光の奔流をもたらす。
- 「更に段階が上がったようです」
「共に成長しましょう」
「どうでしょうか。期待に応えられると良いのですが」
「王としての姿は戻れど、私たちの誓いは変わりません。我が聖剣は貴方に預けます。さあ、行きましょう、マスター」 - 霊基再臨一回目から四回目の台詞。
- 「好きなもの? すみません、あまり思いつきません」
「嫌いなものもあまり思いつかなくて……。お恥ずかしい」 - マイルーム会話「好きなこと」及び「嫌いなこと」。王として人の心を殺して来たため、セイバー・リリィやセイバーオルタとは違い思いつかない模様。
- なお、ランサーとして召喚された時も思いつかなかったようだ。
- 「聖杯探索には思うところがありますが、それも過去のこと。悪しきものであるのなら、正すまでです」
- マイルーム会話「聖杯について」。何か含みのある台詞だが果たして……?
- 「人類を救う戦いです。私たちの責務は何より重いものです、マスター」
- マイルーム会話「絆Lv.1」。ブリテンを導いた騎士王の威風を感じる台詞。
- 「なぜ男装していたのかですか?私の時代では王権は男性のもの、そもそも少女の身では何も守れなかったのです」
「ですが…そうですね。すこしだけ夢に見る事もありました。もし王の剣を抜かなければ、私はどんな人生を送っていたのだろうか、と」 - マイルーム会話「絆Lv.2」及び「絆Lv.3」。奇しくも同じセイバーであるアルテラが聖杯にかける願いと同じ。
- 「マーリンを知っていますか? いたずら好きの大魔術師ですが…頼りになる人物です。彼が味方にいれば心強いのですが」
- マイルーム会話「絆Lv.4」。マーリンの事を信頼している事が伺える。
- 「貴方の指示は気持ちがいい。不思議と暖かな気持ちになります。私の剣が幾ばくかの力になるのなら、全霊を以て貴方の力になりましょう、マスター」
- マイルーム会話「絆Lv.5」。マスターと絆を深め、それだけ信頼の深さが分かる。
- 「英雄王とまで契約するとは、大したものです。彼は……その……色々と問題のある英霊ですが、その実力は頂点の一つでしょう。あの言動もそのうち慣れますよ。……まあ、私は慣れませんでしたが」
- マイルーム会話「会話4」。ギルガメッシュを所持していると発生する追加会話。その実力を認めてはいるものの、やはり性格的に相容れないらしい。
- 「赤い外套のアーチャー……彼と共に戦う時が来るとは、うれしくもあり、悲しくもあります。
本人がどのような人生を辿ったとしても、あの英霊は戦い続ける運命にあるのですね…」 - マイルーム会話「会話5」。エミヤを所持していると発生する追加会話。かつて敵であり、仲間でもあった彼と、彼の正体に想いを馳せる騎士王。前半の台詞を喋る時などは頬を染めている。
- アーチャーがセイバーの姿をずっと忘れなかったように、彼女もまた、彼とかつてのマスターの事は忘れていないようだ。
- 「む……これは収穫の予感がします。様子を見に行きましょう」
- マイルーム会話「イベント開催中」 。凶作続きだったブリテンの王だったからか収穫は重要らしい。
- ランサー時でもニュアンスは異なるが、これと似たような台詞を言う。
- 「な!?そ、そんな、春日山くんだりから頑張って出陣してきたのにまさかの無駄足……。
甲斐の兵糧を根こそぎ奪って、美味しいご飯をお腹いっぱい食べたかった……。
かくなる上は仕方ありません!!私のご飯のため……、いや、我が領民のため!!
貴方達の兵糧を頂くとしましょう!!いざ、毘沙門天の加護ぞある!!」 - 「ぐだぐだ本能寺」より。台詞だけならいつもの腹ペコ王だが、主人公と信長が「血も涙もない戦国経済」、「戦国はこんな感じだから困る」とフォローしている通り、戦国時代では兵糧を奪う為に戦を仕掛ける事が普通にあった。
- 「くっ……、この私が負けるとは……朝ごはんを3杯で我慢したのが敗因でしょうか……。
ところで全然関係ないのですが何となく私、黒より影薄くありま……せん……?」 - 同上。敗北後、とうとう(今作においては)自分が黒より影薄くないかとこぼしたが、彼女の懸念(?)どおり、この後すぐに黒の派生が二種類も実装されることに。
ランサー
- 「応えよう。私は貴方のサーヴァント、ランサー。最果ての槍を以て、貴方の力となる者です」
- 召喚時の台詞。実はこれ、上記の「あの台詞」と対になっている。
- 「兜が外れましたか? 全体的に軽装に……防御力は少し落ちますが、この方が私としては戦いやすい」
「やはり、兜越しではないほうがいいですね。あなたとこうして向き合うのに、あの兜は……いささか邪魔ではあります。獅子の意匠自体は気に入っているのですが……」 - 霊基再臨一回目、及びマイルーム会話「絆Lv.3」。ちなみに「絆Lv.3」を聞くには第一再臨を開放する必要がある。
- どうやら兜を外した軽装の方が戦いやすいが、兜のデザイン自体は気に入った模様。
- 「貴方の力が私を導いた。今や、聖槍は遥かに力を増しています。マスター……どこを見ていますか? ……なんです?」
「マスター、先ほどから……何か? ああ、私の姿ですか。目のやり場に困る? ……何故です?」
「いまや、聖槍は解放されています。これより先は、真の力を示すことができます。胸も開放されている? ……マスター、何を言っているのです」 - 霊基再臨三回目、及びマイルーム会話「絆Lv.4」「絆Lv.5」。ちなみに「絆Lv.4」「絆Lv.5」を聞くには第三再臨を開放する必要がある。
- やはりランサーのクラスで召喚されると別の側面と同じく巨乳になるようだが、当の本人はマスターのリアクションに困惑している。
- 「その人間は私の契約者だ。気安く手を触れるな。」
「我が契約者が我が槍を選ぶのは当然の事! わざわざ礼など口にするものか!」
「誰であれ、私の契約者に手を出すのなら容赦はしない!」 - キャラクエストにてマスターに近づくサーヴァントに対しての警告。契約者と呼ぶことで堅さを感じるが、6章の獅子王ほどではなくとも、大切な存在を他者から守るという強い意志を感じられるやりとり。
- 「私が『善い』と思うものと、アナタたちが『善い』と思うものは、きっと違う。」
「だから……分からないのです、もう。何が温かいもので、何が微笑ましいものなのか」 - 人間と自分との違いについて。聖槍を持ち続けたことで、人ではなく天に属し神の視点になったことを告げ、人間であるマスターと相互理解などできるはずがないと断言する。
- 「私がアナタたちの団らんの場にいれば、せっかくの花を踏み散らかしてしまう。」
「それは、かつて私だったものが最も嫌うこと。」
「その気持ちはもう分からずとも、そんな愚を犯すことはしたくないのです。」 - 人としての感情を忘れても、かつての自分の在り方は覚えているらしく、その心と記憶の差に悩んでいる様子。
- 「は? い、いえ、確かに女性の王ですから女王とも言えますが……」
「な、なにか善くない響きでした。痛いところを突かれて動揺している、というか……」 - 唐突に男性ではなく女性であったことを掘り返されての動揺。その照れた顔には、人としての感情が残っていることが伺える。
- 「え――――は、はい、ありがとうございます!」
「で、ではなく! 契約者からの敬意など、私には不要だと……!」 - アルトリアが好きだというマスターの
叫び に対して。これもまた動揺のあまり、一瞬素に戻って感謝を口にした。
- 「全力で落ち込みます! 私だって傷つきますから!」
- マスターに嫌いと言われたら? という仮定に対して。
- 今まで主人公から距離を取っていたことも、好意を持つ相手に嫌われたくない、ということに繋がっており、それはもはや神の視点などではなく、普通の人としての当然の感情である。
- 「…………神の心臓は、ない…………私は……まだ……」
- ロンゴミニアドの力を引き出せなかったことについて。それはアルトリアが、世界ではなくマスターを守るために戦ったため。
- そしてまた、アルトリアが聖槍の力におぼれておらず、その魂がいまだ熱を帯びていることの証明だった。
- 「また次の機会に、私の○○(主人公)。その時まで、私も笑う練習をしておきます。」
- お互い面と向かい話し合ったゆえの雪溶け。立場は違えど理解しあえることはある。笑う練習をしておく、と語るその口元には笑みが見え、主を呼ぶ言葉はただの"契約者"ではなくなっていた。
アーチャー
- 「白米。白米。いいですね。実に……イイ……。」
「ピザ。ピザ。いいですね。実に……イイ……。」
「シチュー。シチュー。いいですね。実に……イイ……。」 - 「カルデアサマーメモリー」の「開拓計画3 炊事場を作ろう」より。『土釜戸』『ピザ窯』『巨大な鍋』、全ての提案に全力で同意する、忠義心のカケラもなく陣営をフラフラしている王様(by玉藻)。
- 「はい、私は貴女がたが選ばれると信じていましたよ。それでこそ、応援した甲斐があったというものです。
勿論みんなで分けるものですが、せっかくですのでこの最初の相伴に与らせていただきましょう。
○○(お米・ピザ・シチュー)最高。」
主人公「…………」
「何か?」 - その後、どれを選ぼうが会話の締めで現れて寸分違わぬ発言をする。ここまでくるといっそ清々しい腹ペコ王。
- 「何の話ですか、マスター。親子喧嘩などしていません。」
「私は、できたばかりの橋に傷をつけた流木的な何かに、オシオキをしようとしているだけです。」 - 無人島で作った橋を傷つけたモードレッドに対して。宝具の真名開放の許可を求めるアルトリアに「親子喧嘩もほどほどに」とマスターは諌めるが、"子"どころか"人"として見ていない。
- 「ここにいずれ城が建つのだとしても、それは貴方が思う、貴方の理想の城なのでしょう、そうであるべきです。」
「けれど――それが貴方と我々にとって誇り高いものになるであろうことだけは保証しますよ、マスター。」
「だって、マスター。貴方自身が誇り高い、まっすぐな人だからです。」
「私はただ、楽しみにしておきましょう。貴方の白亜の城が、いつか建つ日を。」 - 無人島で作った小さな拠点に対して。最初は大きさはともかく『キャメロット』のようだ、と口にしたがすぐに訂正した。
- ここから作られるのは
未来 の話であり、過去 の話ではない。 - 主人公はアルトリアとは異なる"主"としてその理想を形にしていく。それが素晴らしいものであることをアルトリアは予感し、一サーヴァントとして共に築き上げていく。
- 「戦わずして――何が王か!」
- 円卓の騎士はいない。愛犬カヴァスもいない。軍もいない。しかしひと時を過ごし開拓した島は、自分達の王国であり、背にあるのは共に暮らした王国の民である。
- 伝説級の魔猪からうりぼう達を救おうと声を上げたマスターに対し、呼応するようにアルトリアが王として高らかに叫ぶ。
- 「いえ。ただ、自分にはないものを見つめているだけです。王は相棒になど憧れません。」
「ここではない、どこか、ありえたかもしれないほかの世界では、
私も相棒と言えるような者と肩を並べて戦うこともあったのかもしれませんが……」 - アンとメアリーを見ていたところ、相棒に憧れがあるのかというマスターの問いに対して。『stay night』のアルトリアとは別の存在であり、しかし意思は同じ"王"であることがわかる。
- 「……!」
「そうですね。そうでした。今の私は、王ですが、ただのサーヴァントでもある」
「マスター。貴方と、心を通じ合わせた相棒になることができれば――それは素晴らしいことでしょうね。」 - 同上イベントにて「相棒候補はここにいますよ」というマスターの応えに対して。王としてのあり方はそのままに、共に肩を並べる相棒としての道を2人で探していく。
- 「――そうです。その通りです。何故、私ではないのか。」
「彼女たちは二人で一人のサーヴァント。まさか、その数だけで以て選択した?」
「魔猪よ、思い知るがいい。その選択が致命的な過ちであったと……!!」 - 同上イベントにて、姿や能力を変えられる魔猪が選んだコピー対象は、アルトリアではなくアンとメアリーだった。
- アンとメアリーは認めているが、それはそれ。このイベント中、ずっとアンに対して射撃の腕を競い、負けず嫌いを発動していたアルトリアにとっては、これ以上ない刺激であった。
- 「聖剣を使わずとも、セイバークラスでなくとも、私が最優のサーヴァントであることは疑いない。」
「マスターも理解していただけたようで何よりです。」 - アンとメアリーに化けた魔猪を撃破しての勝利宣言。「やっぱりアルトリアがナンバー1!」と称える相棒に最高の笑顔で応じた。
ちびちゅき!
- セイバー「そっそそそそんな破廉恥なことは許しません。不純異性交遊は風紀委員であるこの私がーーーっ」
キャス狐「頭の固い生徒会の方は困りますね。では、“異性”交遊でなければいいのでは?」
セイバー「え」
赤セイバー「うむっ」
赤セイバー「体験入部とはいえ、部員は部員。後輩の面倒は先輩が見なくてはな………」
セイバー「ちょっ、まっ……」
赤セイバー「ほれ、力を抜くがよい♡」
セイバー「あっ~~~」 - 良妻賢部の活動で「夜の営みの練習」という明らかに風紀を乱す行為に「エクスカリハリセン」を抜くも、キャス狐に軽くいなされた挙句、赤セイバーに押し倒されてしまう。一応、生前には同性と同衾した経験もあるはずだが……
- ちなみに、その場には凜や式、青子、アルクェイドも同席していたが、セイバーを残してさっさと逃げ出した模様。
経験値氏関連作品
- 「赤うぜえええええ」
- 『コハエース』でお馴染みになった、オワコンオワコンうるさい暴君への叫び。
- キャラ崩壊はTYPE-MOONの定番とはいえ、ここから彼女はかつてないほどにぶっ壊れていく。
- 「なんです その言いぐさは」
「アーサー情けなくて涙出てきてますよ」 - モードレットにケチだのバカだの言われた後の台詞。
- 経験値作品でしかまず聞くことがないであろう色々と台無しな発言である。
- 「名乗りもせずに斬りかからないでください!!
騎士道とか空気とかあるでしょ!」 - 青さんの扱いが悪いことには定評のある『コハエース』より。新参セイバー、桜セイバーに先輩として胸を貸してやろうとしたら「隙あり!」と首を飛ばされ、ブロッケン伯爵状態で一言。まあ、いわゆるひとつのセルフパロディってやつである。
- 「ふぅ、エクスカリバーの最大捕捉は千人ですが、夕食のお肉のおかげで何とか7999匹まで捕捉できました」
- 「コンプはじめて物語」にて。8000匹のゴブリンをビームブッぱで一掃して。これを見たロードス勢の反応は、
- パーン「いやいや、おかしいおかしい。なんで剣からビームとか出るんだよ」
- ディードリット「時代は変わったのね……剣と魔法の世界が懐かしいわ」
- と非常にコメントしづらい状況に……。
- 「エッチィなのは良くないと思います!
うぅ、何ですかこの破廉恥な企画は! 責任者呼んできなさい!
騎士王自ら、角川ごと処断してあげます!」 - 日頃使用人が熱望していた「ちょっとエッチな福袋」を見て。娘がいて、士郎とラブラブなのに意外と初心である。
- ちなみに「エッチィなのは良くないと思います!」はセイバー役の川澄綾子氏が以前演じた某ヒロインの台詞から。
- 「面白いんですけどね、エヴァンゲリオン。
英霊的には使徒と一度やり合ってみたいものです。
見どころは、ATフィールドとアヴァロンの理論上最強防壁対決ですよ!」 - 話の流れでエヴァに触れて。ライダーさんに即座に「引きこもり対決じゃないですか」と突っ込まれる。
- ライダーさんは当然の事ながら、使徒とやり合う気は無いとの事。
- 「最新型と思いきやすでに旧型ローマ。あえて言いましょう、赤ざまあ」
- コンプティーク付録ドラマCD『コハトーーク』より。Apocryphaに登場する「赤のセイバー」が自分ではないと落胆する赤セイバーを盛大にDisる。しかし、その直後「赤のセイバー」が自分の息子ということを知り驚愕する。
- 「その通りです。みなさんようやくその理解に辿り着きましたか。数あるセイバーの中でも青セイバーは至高にして究極のサーヴァント。
いやー、そうストレートに褒められるといささか照れてしまいますが、仕方ありませんね。
いやー、つらいわー、アーサー王強すぎてつらいわー。ブリテンの歴史に燦然と輝く至高の騎士王でごめんなさいね。」 - 同上。最強のセイバーは誰かという話になり、他の面々からセイバーの強さを賞賛され有頂天になる。しかし、その直後強いのはエクスカリバーのおかげというオチが待っていた。
- 「なにがスゴイって今回のクラスカードですよ!! 強い!! 強すぎる!!
最近はセイバーってそんな強くなくね? とかいうふとどき者がふえてますがプリヤみろって話ですよ
いやーセイバーったらホント最強ですね 私全然興味ないですけど!」 - 『コハエースこれくしょん』より。『プリズマ☆イリヤ』5・6話を見ての感想。ご満悦で見え見えの自演をぶっちゃけまくる。
確かに圧倒的な強さを見せてはいるのだが、人格が吹っ飛んだ状態で、オルタモードで、おまけに敵なのだが、それでいいのだろうか。
琥珀からも「たしかに敵に回すとやっかいですね」とツッコミを入れられた。
- 「これは私も死んでる場合じゃないですね。」
- 『ぐだぐだオーダー』より。同時期に終わったufo版「Unlimited Blade Works」での死亡をネタにしたもの。死んでる場合ではないとは何事なのか…
- なおこのシーンでは墓から起き上がるネタだが、その後ろにある看板は「アーサー王ここにねてる」と何故か雑な扱いである。
その他の作品
- 「……って、何のドラマを展開してるんだーーーー!!」
- コンプティーク2012年7月号付録ドラマCD『アルトリア・ロマンス』にて。ボケしかいないのでセイバーがツッコミを入れざるを得ない。
- ロマンスと聞きてっきり恋愛物だと思っていたら男連中は男塾ごっこをしたり、ロマンスのジャンル定義について語ったりする内容。
- 「……なんでしょう、残念なキャラしかいない……」
- 同上、『アルトリア・ロマンス』より。学園もののお約束として、各々が属する部活動を明かした男性陣3人がいずれも若干どころでなく相当に残念なキャラクターと化していることへの諦念が滲んだ感想。しかしそう言ってる彼女も既にヒロインとしてだいぶ残念な状態である。
- 「あまりに無垢なエギーユ!!」
- 同上。「ならば改めて始めるとするか、このロマンス溢れる世界とやらを!」とか意気込んで仕切り直した端から先ほどまでの男塾ごっこを再開しようとするギルガメッシュに物理ツッコミが炸裂する。
- なお「あまりに無垢なエギーユ」とは『ストリートファイターIII』の使用キャラクター、レミーのガード不可技であり踏み付け系キック攻撃なのだが、喰らったギルガメッシュのリアクションからすると何かすごくいいパンチが入ったもよう。
- 「そりゃあ皇帝は死にますよ。死ぬのが彼らの仕事ですから。死なない皇帝とか聞いたコトないでしょう?」
- 2015年のエイプリルフール企画「TMitter2015」にて、銀河英雄伝説視聴中のライダーの「カイザーが死んだ」に対する返事。
- 王として生きた彼女の生涯を思うと、どことなく感慨深い一言である。
メモ
- Fateシリーズの顔。通称「セイバー」。彼女が登場しない作品でも「彼女のそっくりさん」、いわゆるセイバー顔のサーヴァントが、彼女と同じく「主役級のサーヴァント」「セイバーのクラス」「一般には男性と認知されているが、実は女性」の英霊として度々登場する。
- 今のところ、「アーサー王」が登場する『Fate/Prototype』シリーズを除けば唯一『Fate/strange Fake』のみセイバー顔のサーヴァントが登場しない。ただしこれは武内氏の「セイバーの性別を女性にし、セイバー顔にしないか」という提案を成田氏が断ったためで、武内氏は『Fake』にもセイバー顔を登場させようとしていた。
- 基本的にファンからは普通に「セイバー」と呼ばれるが、最近セイバークラスが増加の一途を辿っているため彼らとの呼び分けのために「青セイバー」「青王」「ペンギン王」等々の呼び名で呼ばれることも多い。
- 初期キャラクターイメージが「ジュースばかり飲んでいたときに、久しぶりに飲んだ綺麗な水」とは武内談。
- 前髪でひと房だけハネている毛は「クセ毛」であって「アホ毛」ではない。武内氏的には「アホ毛はツムジから生えている物」であるらしい。
- ごく一部のシーンを除いて入浴中でも就寝時にも解かない巨大なお団子髪(『マーガレット』と呼ばれる髪型に近い)。
実際にこの髪形を再現するには相当の髪の長さ・量が必要となる。解いたシーンや『Zero』の男装シーンで表現されている長さでは全然足りないのだが、どうやっているのだろうか?
また、かなり複雑な結い方なのでリボンを解いたくらいでは後ろには下りないはずである。- 原作の公式設定に「髪結の精霊キューティクル、メデュラなどの多数の精霊の加護を得ている」とあるので、精霊達がよしなにやってくれているのかもしれない。
- 彼女自身は貧乳であるが、「よく似た別人」という設定のネロやジャンヌはどういうわけかいずれもナイスバディ。もっとも赤セイバーはセイバーを知ってるガウェインが無反応だったり、ルーラーも別に似ていないと語られている為に本当に「よく似た別人」なのかも怪しい所だが。
- ちなみに、貧乳であることを気にしており、『hollow』ではそのことをからかったクー・フーリンをぶっ飛ばしては猛スピードで追い回し、『FGO matelial』では胸の違いを言ったジルを聖剣で消し飛ばした。
- しかしランサーのクラスで召喚されると打って変わってナイスバディになったりする。当初は「A:そこそこ育つ」「B:意外と育つ」「C:育たない。
現実は非情である」といった案があったが、武内氏が即答でBを選んだため巨乳になったとか。
- 彼女の持つ宝具のうち、「全て遠き理想郷」と「勝利すべき黄金の剣」はこやま氏が一からデザインしたものだが、「約束された勝利の剣」のみ武内氏のデザインをこやま氏がリファインしたものとなっている。
- 長い人生を送っているが、男性経験は第五次聖杯戦争開始時点でゼロ。ただし「女性経験」なら存在し、前述の通り息子もいる。
- 彼女だけでなく、その後の作品で登場した円卓の騎士達も総じてハイスペックなサーヴァントであることから、ファンの間では「こんな化物達が(少なくとも)12人以上いても撃退できなかった蛮族って一体…」「この面子でも村一個を犠牲にしないと勝てない(笑)」「BANZOKU」などと言われていた。しかしアーサー王伝説の蛮族とはサクソン人、すなわち後に千年以上、現代に至るまで世界中を侵略し尽くしたアングロサクソンの祖先である。
- 「アルトリア」はアーサー王のモデルになったと言われる英雄アルトリウスの名前を女性名風にもじったものと思われる。が、実際にラテン語圏に存在する名前なのかは不明(そもそもルキウス・アルトリウス・カストゥスというフルネームから分かるとおり、アルトリウスは個人名ではなく一族の名を表す「氏」である。)。
- 竜の因子の持ち主でもあり、士郎と魔力供給を行う際にも彼は彼女の内面に竜を幻視した。
- 生前は因子の影響で容易く膨大な魔力を生み出したとされる。一方で竜殺しの属性を持つ攻撃に弱いという弱点が出来ており、魔術で傷つけられた事など皆無と語る自慢の対魔力も竜殺しの魔術は有効されている。
- 伝承においてエクスカリバーの刀身は30本の松明より眩しく輝き、アーサー王はこの剣で400人とも500人ともされるサクソン人を斬ったと言われる。Fateではこの由来から、1000の軍勢を薙ぎ払う光の剣として対城宝具に設定したと思われる。
- 伝承では円卓の騎士の中でアーサー王より強い騎士は何人かいるとされているが、本作のセイバーも彼女より剣の腕前が上の騎士がいると語られてる。但し、エクスカリバーを除いた場合の話だとされ、総合的な戦闘力はまた別の模様。そして実際に闘えば何故か彼女が勝つという不思議な現象が起きるとか。
- 「全て遠き理想郷」が「約束された勝利の剣」より強力な宝具に設定されているのは、作中で語られている通り、マーリンがアーサー王に剣より鞘の方が大事だと説いた逸話に由来する。
ただしこの逸話は、敵を倒すことより自国を守ることのほうが大事であることを諭すために、剣と鞘に喩えたという説もある。- 四次で切嗣がマスターとして用いた時は、士郎のような不安定さは見られずに十全に効果を発揮し、綺礼によって破壊された心臓すら即座に復元させてみせた。
- ただし、この際の描写が「"川が下から上に流れるような、本来起こり得ない現象"とされるサーヴァントからマスターへの魔力の逆流によって『全て遠き理想郷』の効果が発現した。」とされていること。言峰が心臓を破壊したにも関わらず、「ものの数秒で心臓が復元された」点について。そして、正式マスターでもないアイリが、セイバーが鞘に魔力を込めるまでもなく触れた瞬間に瀕死の重傷で衰弱しきった状態から立ち治る等。『stay night』時とは異なる設定及び描写に疑問を投げかける声も出ている。
- 四次で切嗣がマスターとして用いた時は、士郎のような不安定さは見られずに十全に効果を発揮し、綺礼によって破壊された心臓すら即座に復元させてみせた。
- 彼女にとってイスカンダルの「王の軍勢」は威力のみならず、あり方そのものが衝撃だった。彼女が最後まで臣下たちと築けなかった絆を、真逆の王道を歩んだ彼が持っていたからである。
- 生前の彼女の在り方をうかがわせるフレーズの一つに、「アーサー王は人の心が分からない」というものがある。彼女なりの信念を貫いた結果ではあるが、死の際に己を振り返り、彼女はそこに後悔のしこりを覚えてしまった。
- 他に例えば、伝承ではランスロットと対立した際、円卓の騎士達の半数がランスロット側に付いて裏切ったとされる。ランスロットは元々アーサー王に匹敵する人気があったことに加え、幾度と無く仲間達の危機を救っていたことで人望があったとされるため。
- また円卓の全員に慕われた訳ではなく、彼女を女性と見抜いていた一部の騎士には女と見下されていたと語られている。
更にモードレッドが反乱を起こした時は冷遇されていた豪族の大半がモードレッドに乗っかる形で反乱を起こしており、他の騎士達も彼女の決断に陰口を囁いているなど除々に信頼も薄くなっていったようだ。
- 本来、セイバーの望みは「ブリテンを救うこと」であり、方法としては「聖杯の力で過去へ遡ってやり直し、別の王の可能性も探りつつ、自身の治世で別の方策を取って安寧を築くこと」であり、自身の治世を完全に否定していたわけではない。
- しかし、「聖杯問答」でのライダーとのやり取りや、バーサーカーとの出会いが重なったことで、「全ての非は自らの実力不足にある」と必要以上に意識するようになってしまう。
このため、願いは「自身の選定のやり直し(自身が選ばれたことそのものの否定)」へと変わってしまっている。 - そもそも士郎が彼女をほぼ尊崇し、彼女が自分の人生を認められた理由は「自分がしてきた選択自体に後悔は無い」という一点だった。「自分の選択全てに絶望していた」ことになった点は単に作者が違う故だろう。
- しかし、「聖杯問答」でのライダーとのやり取りや、バーサーカーとの出会いが重なったことで、「全ての非は自らの実力不足にある」と必要以上に意識するようになってしまう。
- 士郎に召喚されたときに現れた召喚陣は、第四次聖杯戦争の折に彼女自ら描いていたもの。
元がアイリのための魔法陣であり、肉体の機能が低下していたアイリに代わってセイバーが描いたことで縁が生まれた。 - サーヴァントとして聖杯から現代の知識は与えられているが、未だ正しい意味での英霊とはなっていないため、英霊としての時代を超えた知識は持っていない。
そのため、神代や紀元前といった自身が生きた時代よりも前の英霊についてはある程度知っているが、自身より以後に現れた英霊についての知識はない。
クー・フーリンやディルムッド・オディナは名乗らずとも宝具から真名を看破しえたが、佐々木小次郎やジル・ド・レェが自ら名乗りをあげた際にまるで知らなかったのはこのため。 - 厳密には死者ではなく生者の為に他のサーヴァントとは多少違いがあり、前述の時代を超えた知識を獲得出来ていない事や霊体化出来ないなどの欠点がある。
尚、この性質の為に七つの英霊の魂を聖杯に取り込む事で「根源」への到達を可能にする儀式が容量不足になる為に行う事が出来ない―――つまり、彼女を召喚した時点で「根源」に到達する儀式は失敗してしまう(本編ではギルガメッシュが3体相当の容量の持ち主の為に可能だという)。 - 正式な英霊ではない為、英雄の最盛期を再現するというルールは適用されず、世界と契約した時点の彼女が召喚される。その為、「全て遠き理想郷」も含めアーサー王伝説にある数々の宝具はどんなに知名度補正があっても使えず、彼女が語った「剣士」のクラスにしか該当しないというのは、恐らくそのせい。
- 『Grand Order』においてはランサーとしての適性があることが判明したが、冬木の聖杯戦争に参加した時点の彼女はこれには当てはまらないと思われる。。
- 『stay night』と『Zero』で性格が違うという意見がよくあげられる。『stay night』では騎士道にそれほど固執しておらず、敵である凛を容赦なく殺そうとするなど、どちらかといえば現実主義的な人物として描かれている。
- 公式ファンブックでセイバーが「私、なんか性格違うような……」と発言しており、『TYPE-MOON 10周年記念オールキャラクター人気投票』においてもセイバー(Fate/stay night)とセイバー(Fate/Zero)で別枠となっているので、性格の違いは公式の模様。
- 『TYPE-MOON 10周年記念オールキャラクター人気投票』にて四次と五次で別枠が用意されてたのは言峰綺礼とギルガメッシュだけ。セイバー、凛、桜、イリヤなどは『stay night』と『Zero』で分かれておらず、『Zero』の方で投票するには自分で書き込まないといけなかった。
- 『まほうつかいの箱』の投票企画「ALL RANKING TYPE-MOON」の第1回マイBESTキャラ投票にて600票近い投票が入り2位に入る。また、士郎とのコンビで第一回マイBESTコンビ投票でも2位に入っている。
- 公式サイトで募集された『TYPE-MOON 10周年記念オールキャラクター人気投票』では堂々の1位を獲得。
- 本来、英霊は死後「英霊の座」に行く事になるが、イギリスの人々にとってアーサー王は「いずれ蘇る未来の王」であるため、守護者にならない場合の彼女は例外的にアヴァロンへ行く。Fateルートの場合は守護者になる契約を打ち切っている為に死後はアヴァロンへ、UBWルートの場合は守護者となるかアヴァロンへ行くかは五分五分。
- 彼女のステータスが、士郎がマスターの時に低いのは、変則契約の所為でパスが繋がらず魔力供給が極端に悪い所為もある。だが、パスが通じた後にも変化が見られない。
- エクスカリバー等の宝具やランサー時に騎乗しているラムレイとドゥン・スタリオン、モードレッドが奪ったクラレントとプリドゥエン、『Grand Order』にて言及されている猟犬カヴァス等の『Fate』に登場する物の他にも、伝説上のアーサー王は数多くの武具を所持している。鎖帷子のウィガール、兜のゴスウィット、短剣カルンウェナン、剣のセクエンス、透明になるマント、愛馬であるスプマドール等々。
- 『Grand Order』にて水着姿のアーチャーとして現界した際に持つ陣地作成、セリフに「タコ(海魔)は撃つもの」「忍び寄るアサシンローラーは嫌い」など、随所にインクを塗って陣地を奪い合うアクションシューティングゲーム『スプラトゥーン』(任天堂)のパロディが見られる。
話題まとめ
- 腹ペコ王セイバー
- 現在でこそ「セイバー=食いしん坊」という図式はごく当たり前のこととして認知されているが、当初、『stay night』の時点で奈須きのこ氏に、そのような意図はなかったらしい。
- 確かに『stay night』劇中で士郎の料理に舌鼓を打って黙々と食したり、生前の食事を振り返って「…………雑でした」と述べているなど、ネタの片鱗は見て取れるが、後々に語られているほどの突飛なものではない。
- この時の彼女は士郎から魔力供給を受けられず、自力で少しでも魔力を補充しなければならなかったという事情もある。
- 彼女が「腹ペコキャラ」となっていったのは、『stay night』発売後のアンソロジーコミック展開の中で、と思われる。
- ギャグを中心とする短編や4コマ漫画では、セイバーの食事ネタは彼女のわかりやすいキャラ付けとして定着していく。
- この流れを受けたのか、後に『hollow ataraxia』では公式に腹ペコセイバーのシナリオがいくつも採用されている。焼き芋、カキ氷、大判焼きを初め、高級食材のカタログに目を輝かせるなど。
- さらにギャグ色の強い『タイガーころしあむ』に至っては、セイバーの登場シーンの大半が食事がらみですらある。
- これらに反し、『Zero』では全くそういった面を見せていない。
- これは、第四次聖杯戦争当時の彼女はマスターからの魔力供給が万全であったため、ことさらに食事は必要がなかったという事情による。
- また、彼女と行動を共にしていたアイリスフィールもホムンクルスであるため、魔力さえ万全なら食事は二の次、という存在だった。
- (それでも二人とも食べること自体は不可能ではないので、紅茶のような飲み物や、来日直後に甘味屋を冷やかす程度のことはしていた模様)。
- そもそも彼女が「食」にこだわりを見せるようになったのは、士郎の手料理を口にした後のこと。
- アーサー王時代を振り返って「…………雑でした」と述べてはいるものの、当時はそれが普通だったので、その時には不満を覚えていたわけではない。士郎に出会う以前にあたる『Zero』の頃も同様である。
- これらの事情により、『stay night』に関わっておらず、彼女が腹ペコキャラだと知らない久宇舞弥役の恒松あゆみ氏に対し、ラジオでセイバー役の川澄綾子氏がその事について語った際に驚かれるという一幕もあった。
- またこのネタは、『Zero』のキャラが出演する『タイころアッパー』の限定版同梱ドラマCDにも踏襲されており、アイリスフィールも彼女の食いしん坊ぶりに驚いている。
- 「…………雑でした」は、世界一不味いと評されしばしばジョークにもされるイギリス料理を元ネタにしたのだと思われる。が、現代とアーサー王の時代では人種も文化も全く違うことを記しておく。
- なお、この「世界一不味いイギリス料理」のネタは彼女のみならず、『hollow』でイギリスに一時留学していた凛も不満から気炎を吐いていた。
- 不味くなったのは産業革命時代に入って、「食べられればいい」という食生活にせざるをえなかった為であり、それ以前はしっかりした食事が多かったそうだ。ただ 部下の「質より量」発言を考えると、当時の食文化はともかく騎士団の食事が雑だったのは確かなようである。
- 「Fate/Zero material」に収録されている対談の中には、虚淵氏の「あれだけ食いしん坊キャラにしたくせに!」というツッコミに対して、奈須氏が「俺のせいじゃねーよ!(笑)」と返している一幕もある。
- アーサー王の最期
- アーサー王の伝承は多岐にわたるが、その最期についても結構なバリエーションが有る。
- 初期においては明確に「死んだ」と記述があったアーサー王も時代を経るに連れてアヴァロン島へと出航した後の死の描写があえて削除されるようになり、
- 「来るべき時に起つ為にアヴァロンで眠っている」という解釈のもとで擬似的な不死性をも持った存在としてブリテンの伝承において扱われる存在へとなっていく。
- グラストンベリ修道院にあったというアーサー王の墓標にはラテン語で『Hīc iacet Arthūrus, rex quondam, rexque futūrus(過去の王にして未来の王アーサー、ここに眠る)』と刻まれていたという。
- 本当かどうかはさておき、このキャッチーなフレーズは作家の心を掴んだようで「永遠の王」などの名著を生んだ。
- 転じてFateの世界では聖杯を求め、世界と契約を交わした結果、生きたまま異なる時空間に現れる存在となり、特殊な解釈であるとはいえ本当に「過去の王にして未来の王」となった。
- アーサー王がエクスカリバーを返した時点で亡くなっているFateルートの解釈は珍しい部類に入る。それはエクスカリバーを返した後のアヴァロン島への旅立ちの中で看取る9人の婦人の筆頭がここまで散々アーサーの人生を惑わせ、苦しめた姉のモルガンだからなのかもしれない。
- 邪神セイバー
- 邪神とはかなり造形が崩れたフィギュアを指す言葉を指しており、2004年に発売したあるゲームに付属されたフィギュアの出来が余りにも酷いことからファンを驚愕させた事からこの言葉が定着した。
- 2006年にて中国のアニメ雑誌『動画基地』の付属としてセイバーのフィギュアが同梱されたが、目がギョロッとしており、見目麗しい姿は何処にもないほど造形が崩れていた。…人形を愛するメルトリリスが見たらどう思うのだろうか。
- 後に2015年のエイプリルフール企画にてモードレッドがそれを見かけたときはかなり困惑していたが、ランスロットとギネヴィアの枕元に置くために購入したとか。
商品情報
セイバー
Zeroセイバー