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:亜種特異点の舞台となった新宿とアガルタは物語に関する事件という共通点がある。 | :亜種特異点の舞台となった新宿とアガルタは物語に関する事件という共通点がある。 |
2017年11月8日 (水) 18:59時点における版
特異点
ある基準の下、その基準が適用できない点。特異点は基準があって初めて認識され、「—に於ける特異点」「—に関する特異点」という呼ばれ方をする。
特異点という言葉は、数学と物理学の両方で用いられる。
特異点(singularity)
- ゲーティアが人理定礎を掻き乱すことで誕生した、正常な時間軸から切り離された現実であり、もしもの世界。人理定礎と呼ばれる座標、人類史のターニングポイントとなる出来事に存在している。
- この七つの特異点は人類のターニングポイントであり、“この戦争が終わらなかったら”“この航海が成功しなかったら”“この発明が間違っていたら”“この国が独立できなかったら”そういった現在の人類を決定づけた究極の選択点。それが崩されるということは、人類史の土台が崩れることに等しい。
- ゲーティアは歴史を狂わせる特異点として聖杯を造り、自分がデザインした魔術師たち[1]を子孫として担当の時代まで存続し続けるように人類史にちりばめ、七つの起爆点を作り出した。
- それが各年代における人理定礎崩壊の原因であり、その企みが成立した段階で、2015年に人理焼却は実行され、人類から2016年以降の未来は消滅した。
- 唯一、人理継続保障機関フィニス・カルデアとマーリンのアヴァロンの塔だけが人理焼却の影響を免れており、カルデアは人間を霊子化させて過去に送りこむレイシフトを行うことでこの特異点に介入することができる。
- レイシフトの術者は特異点にいるだけでその存在が曖昧となり、世界の観点からすれば意味不明なものとなるため、本来の術者と微妙に異なる能力をしたイフがカルデアスに映れば現実に戻れなくなる危険性がある。そのためレイシフトを行っている最中のカルデアは、術者の実在を常に証明し意味消失を防いでいる。
- 人理定礎崩壊のための起爆剤としての役割を抜きとしても、そもそも発生した時点で危険なものでもある。
- 『Fate/Grand Order』第1部では七つの特異点が発生したことで大きな時間の揺らぎが他の歴史に波及したことにより、一年を通して微小特異点が発生していたが、カルデアがそれらを逐一潰していたのはその危険性を。
- しかし、このゆらぎは七つの特異点を修復し、人理焼却が阻止されてからも尚収まってはいない。7つの特異点に匹敵するほどの特異点は発生しないだろうという予測も、『Fate/Grand Order』新章「Epic of Remnant」で発生した数カ所の亜種特異点によって覆されてしまった。
亜種特異点
- 人理焼却状態から修復状態へと移行した際に正しい歴史が抹殺した「世界を揺るがす力」が復帰したうえ、魔神柱が自我に目覚めたことで統括局ゲーティアから離反し、それぞれの意思で世界に散らばったことで発生したもの。
- 本来ならばその世界を揺るがす力の数々は抑止力あるいは別の何かによりいずれも未然に防がれているはずなのだが、隔離したはずのコンピューターウィルスが再起動の際に活性するかのようにその力も一時的に復帰してしまい、歴史の隙間から蘇った。
- 亜種特異点の舞台となった新宿とアガルタは物語に関する事件という共通点がある。
特異点での人理精算
- 聖杯を回収し人理定礎を修復すれば、その特異点で起きた出来事や事件は全てなかったこととして扱われ、カルデアの活動は誰の記憶にも残らない。
- ただし死んでしまった命などは戻らず、局所的な事象をなかったことにすることは出来ない。つまり人理焼却を解決した場合、人類史で起きた損害は特異点で起きたものとは違った形で反映され、辻褄が合うこととなる。特異点での被害は「その年」ではなく「その年代」になるので、大体の+-はとれるという目算となっている。
- それを示すかのように、元第一特異点出会ったフランスは滅び去った街こそ元通りであったが、そこに存在するのは生物ではなく霊体。世界が修復されても、住人が巻き戻ったとしても、人理は歴史の帳尻を合わせるだけに過ぎず、特異点だったところに染み付いた怨みや嘆きは残留している。
- そもそも人理定礎となる時代の転換期なのでプラスも多ければマイナスも多いため、『これはどう見ても突然死にしか処理できない』と『まあぎりぎりで寿命が早まるだけで大丈夫』、そして『その人物が欠けた事で余所の土地からやってきた人が代わりに功績を残す』といった帳尻合わせがなされることが多い。
人理焼却
- 第一部においてゲーティアが行った事業。人類から2016年以降の未来が消滅した原因。
- ソロモンが没した紀元前931年から綿密に積み上げられた、人類史最長の殺人計画であり、命だけでなく死すらも灼き尽くす偉業。世界を滅ぼすための権能を超える人の業。
- 「真っ当な滅亡」ならば死が溢れるものであり、煉獄、冥界、その他諸々あらゆる魂の行き先で溢れるが、「人理焼却による滅亡」は死ぬことなく消滅し、「死にすら置いて行かれた残骸」と化してしまう。
- 人の使う奇蹟には魔術、儀式、秘蹟、呪いがあり、さらにその上に神々が持っているとされている権能があるが、人理焼却は膨大な時間逆行で地球が誕生する瞬間に跳躍するので全て当てはまらない。
- ゲーティアが46億年前に遡って天体が生まれる瞬間のエネルギーを取り込み、自らを新しい天体として創世記をやり直して惑星から死の概念を取り除くための準備として、46億年前に遡るためのエネルギーと、天体の誕生に立ち会い制御を行う一瞬にして無限の調整を行う膨大な魔力を得ようと行ったもの。
- 特異点によって人理定礎を破壊し、人類史の強度を無にし、ゲーティアの凝視で火を放つ。炎は地表を覆い、あらゆる生命と文明を燃やし、残留霊子として抽出する。その際、特異点によって歴史の流れが分断され前後のつながりは排斥されていたため、魔力の回収は一度きりではなく現在から過去にかけて無尽蔵に行われている。
- 人理焼却を成し実行していたのは、ゲーティアの手で過去の古代メソポタミアに送られた第七の聖杯であり、それを修復するまでは他の特異点を修復しても人理焼却は成立し続け、 カルデアが2017年に到達した時点で人類史は消滅するようになっていた。
- だが第七特異点の修復が成し遂げられ、その直後ゲーティアの本拠地である終局特異点「冠位時間神殿ソロモン」と接触したカルデアのマシュ・キリエライトと主人公、そして出会ったサーヴァント達によってゲーティアは討滅され、人理焼却は却下された。
- だが事件の発生から解決までの空白の一年間は無かったことにはなっていない。外の人間にはただ『目が覚めたら一年経過しているような状態』、すなわち「一年の間は地球上のすべての知性活動が停止していた」という事実が残っている。
人理再編
1・5部 Epic of Remnantの最中、人理焼却と同列の災害かのようにクー・フーリンとBBから呟かれた謎の言葉。
各特異点
第1部
- 特異点F「炎上汚染都市 冬木」
- 副題:序章
人理定礎値:C - 西暦2004年の日本の地方都市、冬木市。
- 聖杯戦争が起こりサーヴァントが戦闘を行っていること自体は本来の歴史通りであるものの、街は炎上し人間はいなくなっている。
- ゲーティアからの言及や、参戦サーヴァントの終局特異点への召喚が行われなかった唯一の例外である。
- 第一特異点「邪竜百年戦争 オルレアン」
- 副題:救国の聖処女
人理定礎値:C+ - ジャンヌ・ダルクが火刑に処されてから日がさほど立っていない西暦1431年のフランス。
- ジル・ド・レェによって創られたジャンヌ・オルタが、竜の軍勢を率いてフランスを滅ぼしそうとしている。
- 第二特異点「永続狂気帝国 セプテム」
- 副題:薔薇の皇帝
人理定礎値:B+ - 第五代皇帝ネロ・クラウディウスによって統治されていた西暦60年の古代ローマ。
- レフ・ライノールが召喚したサーヴァント達の造った「連合ローマ帝国」が、本来のローマ帝国と戦争を行っている。
- 第三特異点「封鎖終局四海 オケアノス」
- 副題:嵐の航海者
人理定礎値:A - 幾多の海賊が財宝を求めた時代、西暦1573年の大海原。
- 人理焼却により海を四方に閉ざされ、更に様々な時代、地域の海が封じ込まれている。
- 第四特異点「死界魔霧都市 ロンドン」
- 副題:ロンディウムの騎士
人理定礎値:A- - 大英帝国が産業革命を迎え人類が著しい発展を遂げた時代、西暦1888年のロンドン。
- 全く視界が効かない程の濃霧に覆われており、人体に有害な程の濃度の魔力を含んだソレの中では、ホムンクルスや機械人形が動き回っている。
- 第五特異点「北米神話大戦 イ・プルーリバス・ウナム」
- 副題:鋼鉄の白衣
人理定礎値:A+ - 独立戦争の最中にあるはずの、西暦1783年の北アメリカ。
- ケルトの戦士たちとそれに対抗するレジスタンスが東西に分かれて相争う戦場が展開されている。
- 第六特異点「神聖円卓領域 キャメロット」
- 副題:輝けるアガートラム
人理定礎値:EX - 多くの人々の信仰が集う西暦1273年の聖都エルサレム。
- 獅子王ら円卓の騎士、オジマンディアスとエジプトの民、ハサン・サッバーハらと山の民が三つ巴の闘いを行っている。
- オジマンディアスが十字軍に投げ落とされた聖杯を奪い取って人理定礎を成立させた後、獅子王が『塔』という完全な世界を作ろうとしている影響で人類史から切り離された「世界のどこでもない」場所と化しているため、この特異点は例外中の例外を示す人理定礎値『EX』がつけられた。
- 『塔』の外の世界が消滅しかかっているため世界には「果て」ができており、エルサレム近辺の大地が空中に浮かんだような状態になってしまっている。
- 第七特異点「絶対魔獣戦線 バビロニア」
- 副題:天の鎖
人理定礎値:A++ - 神代の真っ只中である紀元前2655年のウルク。
- 人が神から袂を分かった最初の時代において「三女神同盟」が人類を滅ぼそうとし、魔獣巣食うメソポタミアで最大の悪が目覚めようとしている。
- 終局特異点「冠位時間神殿 ソロモン」
- 副題:極天の流星雨
人理定礎値:-- - 人類史には存在しない特異点であり、魔神王ゲーティアが潜んでいる「神殿」。
1・5部 Epic of Remnant
- 亜種特異点I「悪性隔絶魔境 新宿」
- 副題:新宿幻霊事件
人理定礎値:?? - 外界と隔絶し、監獄の街区となった、西暦1999年の新宿。
- 善人はそのほとんどが死に絶え、魔術使い、魔獣、動く人形、雀蜂と称される軍人もどきなど、特級の悪人だけが生き残った正真正銘の世紀末。
- 新宿区が壁に取り囲まれており、壁の外とは一切の通信が出来ず、カルデアからも新宿区以外は一切が解析不能。シバの観測によると、壁の外側はほぼ全てが人理焼却された際の特異点外周と同じ状態になってしまっている。
- ただし、第六特異点と同じくすでに歴史から切り離された特異点である為、例えこの特異点の世界が「星を破壊される」などで滅びたとしても、人理には何の影響ももたらすことはなかった。
- 人理と無関係となった事で空想の街となっており、サーヴァントは元の伝承などの影響を強く受けるようになった。これを利用し、英霊と幻霊、幻霊と幻霊を融合して生み出されたサーヴァントもこの特異点でのみ登場している。
- 亜種特異点II「伝承地底世界 アガルタ」
- 副題:アガルタの女
人理定礎値:?? - 西暦2000年の中央アジア、その地下に存在する広大な空間を舞台とした特異点。
- 地下数キロの地底世界ではあるが、地上と同様植物と光源が存在し、本来なら避けられない地熱や気圧の問題はどこにも存在しない。
- ある意味で言えば、地下空間は独立した別世界とカテゴライズしており、「アガルタ」の名称も生前のエレナが提唱したモノではなく、地下空間と呼称するのは味気ないと考えたダ・ヴィンチが名付けたモノである。
- エルドラド、イース、不夜城、レジスタンスの四つの勢力が存在し、エルドラドはペンテシレイアが、イースはダユーが、不夜城は武則天が支配し、レジスタンスはクリストファー・コロンブスが率いている。
- それぞれ、エルドラドはアマゾネス、イースは女海賊、不夜城は臣民と呼ばれる女性たちが住んでいるが、これらは造られた偽りの民であり、使い魔に近い存在である。そのため、男の子種を受けて孕むことで、分裂して女性のみが殖えるという状況となる。
- エルドラドはジャングルの黄金の神殿を本拠地としている。イースはアガルタ全域に広がる水路が流れ込む東の地底湖にある水上都市で、帆を張るだけで風とは無関係に進めるような魔術的な仕掛けが施された船を使って水路を遡り、神出鬼没の略奪を繰り返した。
- 男は元々は地上にいた人たちで、足元に穴が開いてアガルタに落とされ、女性たちに捕まり家畜やペット、奴隷のように扱われていた。
- それらの支配から逃げ出した男性たちをクリストファー・コロンブスが焚き付け、アガルタの現状に反抗するレジスタンスを結成し、桃源郷と呼ばれる場所を拠点にしている。
- 閉鎖した地底世界でサーヴァントを召喚し自然に闘争が巻き起こる形で争わせるために、クリストファー・コロンブスの持つ
歪んだ 願望を基礎設計の芯に据えている。 - そしてサーヴァント同士の闘争で渦巻く魔力に加え、消滅したサーヴァントの魂を地下特異点の閉鎖性により完全に捕らえ、座に戻ろうとする運動エネルギーを継続的に搾取し続けて得た資源を接着剤に物語を現実に混ぜ込むことが目的であった。
- 一種の聖杯戦争とも言え、歪んだ物語としてのみ存在する、誰も聖杯を求めようとはしない聖杯戦争。しかし気が付いた時には物語の具現化という聖杯が組み上がっている。
- 地中の聖杯が特異点の構造的な核になっており崩壊が進むと取り出せるようになる。物語が結実した後は、地底から出て空中に浮遊する大陸へと変化し、特異点はこの時「幻想空中都市 ラピュタ」へと変化した。
イベント
- 「歓楽監獄城 チェイテ」
- 「歌うカボチャ城の冒険」にて発生した特異点。ハロウィン仕様に飾り付けられた監獄城チェイテ。
- 変異特異点「克螺旋境界式 オガワハイム」
- 「空の境界/the Garden of Order」にて発生した特異点。ごく正常な21世紀の日本の都市部、その中に聳え立つ不気味な気配を漂わせるオガワハイム。
- 『Fate/Grand Order』における七つの特異点は、人理定礎と呼ばれる座標、人類史のターニングポイントとなる出来事に存在しているが、この座標はどんな歴史にも存在していないため特異点を人類史という巻物にできた染みに例えるなら、この特異点もどきは穴と言えるもの。
- 本来なら歴史の闇に没するべき建物を人理焼却を行う魔術王が掘り起こし、特異点にしようとしたが、それを行う尖兵の選択に失敗。サーヴァントたちを招き、閉じ込め、悪鬼に変質させる怨嗟に満ちた魔の塔となった。
- 特定のサーヴァントの属性を変化させる性質を持っており、特に恨みや辛みを持ったまま最期を迎えたサーヴァントたちに効果がある。作中ではソロモンによって初期に召喚されたメフィストフェレスの悪の心が実体化した「悪メフィスト」によってマンションへと勧誘されたサーヴァント達、弁慶やエリザベート、ブーディカ等が変質している。
- マンションの内部も変化しており、廊下は外観のそれより長く、エレベーターは“永遠に封鎖中”と注意書きがあるだけで中は空、上に上がる階段の案内はあるが一向に辿り着かない。以前にここに訪れたことがある両儀式も「今回は輪をかけておかしい」と述べていた。
- このマンションには結界の要石ともいうべき、死霊たちを招き柱にする「億を越える死のコピーペースト」の巨大ゴーストが存在する。これは尖兵へソロモンが与えたもので、他人がいる限り恨み、殺し、その犠牲者の憎しみが次の糧を生み出す完成された呪いの循環となっているため、倒しても規模を増して復活する不滅の現象。
- いずれは「地獄」と呼ばれる特異点と化すものの、人理定礎とは全く関係ないため放っておいても何ら害はない。仮に人理定礎が復元し、世界が元に戻ろうとこの建物は世界の外で死霊を集めるだけだった。すなわち、この怪異の解決は本来主人公にとって何の利益にもならないことだが、変質したサーヴァント達を放っておくことができなかった主人公は彼らを解放しながら進み、巨大ゴースト・大無間地獄堂の破壊に成功。続いて再び出現した巨大ゴースト「不浄観太極殿」を両儀式が直死の魔眼で殺し、黒幕であろうサーヴァントの影を退けたことで事件は解決した。
- 変異特異点「第四次異聞録 冬木」
- 「Fate/Accel Zero Order」にて発生した特異点。『Fate/Grand Order』世界とは異なる並行世界、西暦1994年の冬木市。
- 第四次聖杯戦争の「アインツベルンの研究が一世代早く進んだ」IFの世界。
- 「人外跋扈怪界 鬼ヶ島」
- 「天魔御伽草子 鬼ヶ島」にて発生した特異点。「鬼哭酔夢魔京 羅生門」とさほどズレがない平安時代の日本。
- 外観は御伽噺「桃太郎」に出てくる鬼ヶ島そのものであり、サーヴァントとしての鬼種ではなく、ただの鬼が生息している。
- 本来なら人理定礎とは無関係であるが、やはりこのまま放置すればいずれ影響を及ぼす程の異質さを放っている。
- 本土から連れてこられた人間は地面に穴を掘り、土や丸太を運搬する過酷な環境を送り、暮らしている所もスラム街と揶揄されるほどに必要最低限の文化レベルしか維持できていない。そんな日々を送っている人間は救われなさに絶望したのか、鬼に反抗するどころか、考えることすら止めてしまう有様となっている[2]。
- 鬼が人間を監督して働かせる強制労働所のような施設は複数あり、それらを全て解放するのは現実的とは言えないため原因を解決するには頂上部に至るしかない。だがその手前に鬼達が築き上げた三つの大門が存在し、鬼達を纏め上げる門番の大鬼を倒し、奪った鍵で扉を開けねばならない。
- また、鬼達は佐々木小次郎、玉藻の前、清姫といった恐ろしい用心棒を雇っている。
- この特異点を造り上げた丑御前を撃破したことで特異点は消滅に至り、『宮本武蔵 体験クエスト』では現世では存在しない夢幻の境界となっていることが語られた。
- 「開拓漂流日誌 ブルースカイランド」
- 「カルデアサマーメモリー ~癒やしのホワイトビーチ~」にて発生した特異点。
- 「世紀末女神伝 シャドウアイランド」
- 「カルデアヒートオデッセイ ~進化のシヴィライゼーション~」にて発生した特異点。
- 実はブルースカイランドから遥かに時が流れた同じ場所であり、その正体は人理焼却によって正常な時間軸から外れた影の国、スカイ島。
- 「廃棄少女幻想 エンド・サクリファイス」
- 「魔法少女紀行 ~プリズマ・コーズ~」にて発生した特異点。
- 「超極大魔城 ベルトチェイテ」
- 「ハロウィン・カムバック! 超極☆大かぼちゃ村 ~そして冒険へ……~」にて発生した特異点。
- 亜種特異点「深海電脳楽土 SE.RA.PH」
- 人理定礎値:CCC
- 「深海電脳楽土 SE.RA.PH」にて発生した亜種特異点。『Epic of Remnant/EXTRA』の副題及び魔神やビーストが本格的に関与している点で、メインストーリーに限りなく近い扱いがなされている。
- 海洋油田基地セラフィックスがゼパルの手で電脳化して、迷宮に再構成されたものを元にしており、正面ゲートだった場所など大部分の構造がほぼ別物と化している。
- メルトリリス曰く、月の世界における霊子虚構世界・SERIAL PHANTASM(通称SE.RA.PH)を模倣したもの。Fate/EXTRAのそれと比べると規模は小さいが、油田基地をベースにしたSE.RA.PHは元の規格より遥かに拡大されている他、時間の尺度も外の100倍になっている(現実世界の1分がここでは100分に相当する)。
- 『Grand Order』の殺生院キアラが己自身を新生快楽浄土としてSE.RA.PHの土台となったため、外見は人間の女性を模している。中央管制室があったエリアが胸部(ブレスト)、港やヘリポートがあったエリアが太股(サイ)、海底へ調査の手を伸ばすという機能のあったエリアは腕部(アーム)に、腕部の内の探査用マニピュレーターの制御やメンテナンスを行っていた区間はヘアに近い場所、地質を調査するためのアームが存在するのは先端の掌部(シィーナー)、腕部より破壊的な用途で作られたものが集まっているエリアが脚部、管制室の近くはうなじ(ネープ)等と変化している。
- 電脳化した領域だと少しずつ分解されていき、人間だと数時間、サーヴァントでも数日でデータ変換されて、このSE.RA.PHに溶かされてしまう。また、ルールも「最後の一人が勝利者」であることを除けば異なっており、トーナメント形式ではなく、「誰でもいい、何人殺してもいい、とにかく最後の一人になる」バトルロイヤル形式となっている。
- SE.RA.PHが通ったマリアナ海溝は電脳空間にあるため、その特性を利用して上に移動すればするほど『前の時間座標』に戻れる。しかし一度来訪したら光を超える速度でない限りは重力圏から逃れることは不可能。電脳化しているので光速に達するのは容易だが、霊基を構成する霊子が崩壊し、A級サーヴァントであれど霊基が使い物にならなくなり、よしんば脱出したとしても燃え尽きて消滅してしまう。唯一時間逆行に耐えられたメルトリリスですら霊基が壊れかけてしまい、ステータスの低下開始を招くことになる。
- 「盛夏爆走祭典 イシュタルカップ」
- 「デッドヒート・サマーレース!~夢と希望のイシュタルカップ2017~」で確認された特異点。
- ある支配者が管理している領域であるが、欲に駆られた小者が土地一帯を私物化して変貌させてしまった。イシュタルしかこの特異点の存在には気づいていないが、放置すれば人理に影響はなくとも、世界に悪影響を及ぼす。
- 炎天下のもと、筋肉兵士たちといつ終わるともしれない戦いでは気が滅入ると考えたイシュタルは、手ずから調整して作成した『儀式』を完成させることで特異点を崩壊させる事にした。
- なお、召喚された英霊も数騎かいるようであり、レース上のステージであるA平原はアタランテ、B火山はブーディカ、P地溝帯はペンテシレイア、A谷はアルテミスが立ちはだかっているが、これは実はイシュタルが司る金星の地形からもとっている。
- 「強襲牛車監獄 ケルティックプリズン」
- 「デスジェイル・サマーエスケイプ ~罪と絶望のメイヴ大監獄2017~」で確認された特異点。
- 本来の特異点であり、コノートに召喚されたメイヴが異邦の女神を定礎にして創り上げた大監獄。
- 「盛夏爆走祭典 イシュタルカップ」は、イシュタルがこの特異点を利用し、新たなグガランナを創造するために金星のテクスチャを貼り付けたものである。
- メイヴ監獄長を筆頭に、副監獄長としてケツァル・コアトル、看守としてカーミラとナイチンゲールが存在している。
- 地下には大罪人が収監されており、女囚さそりの他に、神代思想犯、怪人∞面相が投獄されている。
その他
- 特異点X-2
- MELTY BLOOD 路地裏ナイトメアの舞台。第六特異点にてマシュ・キリエライトは特異点Fであったはずの冬木を特異点Xと呼んだが、現時点で関連性は不明。
特異点で死亡した人物
メインシナリオ
- ピエール・コーション
- 第一特異点『邪竜百年戦争 オルレアン』においてジャンヌ・オルタに殺害される。
- その後はジャンヌ・オルタ共々煉獄行きとなり、「ほぼ週刊 サンタオルタさん」で再登場。
- 本来の没年は1442年。
- シャルル七世
- 第一特異点『邪竜百年戦争 オルレアン』においてジャンヌ・オルタに殺害されたことが語られている。
- 幕間の物語「正さねばならないもの」ではかろうじて自我は保ったものの怨霊と化してしまう。
- 本来の没年は1461年。
- シモン・マグス
- 第二特異点にて、「死なない魔術を使う宮廷魔導士」が連合ローマのサーヴァントと戦闘し、戦死したとネロから言及がある。
- ヴィクター・フランケンシュタイン
- ヴィクター・フランケンシュタインの孫。
- 第四特異点『死界魔霧都市 ロンドン』において『魔霧計画』に勧誘されたが断った為、主人公らと出会う前にメフィストフェレスに殺害されてしまう。
- マキリ・ゾォルケン
- 第四特異点『死界魔霧都市 ロンドン』において『魔霧計画』を遂行する3人の首謀者の一人『M』として行動している。
- カルデアと戦うために魔神柱バルバトスを召喚するも敗れ、ロンドンに充満した魔霧でニコラ・テスラを呼び出すも、モードレッドによって致命傷を負い死亡。
- ジョージ・ワシントン
- 第五特異点『北米神話大戦 イ・プルーリバス・ウナム』においてケルト軍に討ち取られたことがメイヴによって語られている。
- また、メイヴ曰くワシントン以外のアメリカ合衆国を担うメンバーの大部分もすでに抹殺されているとのこと。
- 本来は1799年に病死。
- シドゥリ
- 第七特異点『絶対魔獣前線 バビロニア』においてティアマトの眷属ラフムに拉致されてラフム化される。
- 自我を保ったまま主人公に助けを求めるも、彼女だと知らない主人公達に攻撃されてやむなく逃亡。その後他のラフムに用済みとして殺害されかかったキングゥを助け出し、消滅。
- しかし後述のケースにより彼女の死亡が回避されており、幕間の物語「渡る世間はオニばかり」では生存が示唆された。
イベント
- 雨生龍之介
- 『第四次異聞録 冬木』でエミヤ〔アサシン〕によって殺害されていた。
- 間桐臓硯
- 『第四次異聞録 冬木』で黒聖杯に食われる形で殺害された。
- アーノルド・ベックマン、マーブル・マッキントッシュ他海洋油田基地セラフィックスの職員達
- 『深海電脳楽土 SE.RA.PH』で孤立化したセラフィックスにおいて、内紛・処刑・電脳エネミーに殺されるなど様々な死因で全滅。
- ただし、舞台が丸ごと2030年にレイシフトした後だったことに加え、BBが一連の事件を虚数事象として処理した為に、殆どの職員は死の運命がなかったことになり、2017年現在も生存しているものと思われる。
- 殺生院キアラ、ゼパル
- 『深海電脳楽土 SE.RA.PH』のセラフィックスにおける殺生院キアラがビーストⅢ/Rに変生するにあたり、ゼパルは隷属状態に陥って切り捨てられ消滅してしまう。
- 単独顕現スキルを持ってしまっていたこともあり、BBによる虚数事象の処理は適用されなかった。
メモ
- 主人公とマシュは第七特異点においてギルガメッシュに真実を教えられるまで、「人理定礎を修復すれば、特異点で失われた人命も戻る」という偽りの情報を与えられていた。
- 第一特異点において邪竜に殺された人間は、特異点が消え去った後に“邪竜に殺された”事実が“獣に殺された”という認識になる。
- 第四特異点で時計塔は壊滅させられたものの、時計塔の上層部は既に逃走済み。そもそも時計塔の人材はロンドンに集中していないため問題は起こらない。問題はジャックによって全滅させられたスコットランドヤードだが、そちらに関しては『殉職・移転などが多い時代だった』という点が付記される。
- 第六特異点は基点となった獅子王自体が『有り得ないもの』だったので、獅子王による被害は獅子王の消滅と共になかった事となった。人理精算は『リチャード一世を名乗る謎のサーヴァントによる被害まで』となる。
- 第七特異点においても、本来はたとえティアマトを倒し特異点を解除したとしても、ウルク第一王朝は滅亡することが避けられない。それが「神によって滅ぼされたのか」から「衰退によって後に譲ったのか」と、解釈が変わるだけとなるはずだった。
- 一つだけ、その説明では人理精算が済まされない特異点もあるのだが、奈須氏曰く「それはまあ、おいおい」ということらしい。
- 第四特異点に召喚されたチャールズ・バベッジは魔神柱の配下となったことですべての数値を把握したため、“仮に、人理焼却を破却した後の未来”も既に計算のうちに入れていた。その際にゲーティアが人理焼却を行わずとも2017年より先の未来はゲーティアの下から逃亡した魔神柱によって崩壊するという計算結果を得ており、そのことをシャーロック・ホームズに伝えていた。
- 歴史から切り取られた特異点は抑止力の様な安全装置が働かなくなるため、地球で生まれた存在であっても地球を滅ぼすことが出来るようになるという。
話題まとめ
- 六章の聖杯譲渡者
- 第1部で、ゲーティアは自らの駒となる人物に聖杯を与えることで、特異点を生み出していた。
- そして第六章のエルサレムでは『十字軍において本来死ぬべきであった人物』に聖杯を渡し、その人物によって第六特異点を破壊する予定だったらしい。
- これについては竹箒日記の「六章/zero」で、『第九回遠征の時に半ばで命を落とした筈の人物』と書かれているが、この人物が一体誰なのかがファンの間で時折議論されている。
- 後期十字軍の遠征中に半ばで命を落とした人物でまず名前が挙がるのは、キリスト教の聖地奪還を目指して十字軍遠征を二度も行ったフランス王・ルイ9世だが、彼が亡くなったのは第八回十字軍の最中であったはずであり、時期が少し合わない。しかし本題の第九回十字軍では歴史に名を残す英雄で死亡した人物もいないため、今度は『命を落とした筈の人物』という記述とかみ合わなくなってしまう。
- もっとも歴史上行われた十字軍遠征の数え方には諸説存在し、第七回~第八回で終わっている場合もあれば、細かいものも含めて第十回以上の遠征があったと見なすものもある。そのため竹箒日記で言っている「第九回遠征」というものが、ルイ9世が志半ばで倒れることとなった遠征を指しているのであれば一応の辻褄は合う。ただしこれはあくまで一つの推測であり、聖杯譲渡者が明言されていない以上人物の特定はできない。