蘆屋道満
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アルターエゴ | |
---|---|
真名 | 蘆屋道満 |
読み | あしや どうまん |
外国語表記 | Ashiya Douman |
異名 |
道摩法師、播磨法師 キャスター・リンボ[注 1] |
性別 | 不明 |
身長 | 200cm |
体重 | 110kg |
好きな物 |
特になし 他者の矜持、信念、その手のものを踏み躙ること[注 2] |
苦手な物 | (天敵を除けば)特になし |
天敵 | 安倍晴明 |
出典 | 『宇治拾遺物語』、『安倍晴明物語』、『蘆屋道満大内鑑』、アステカ神話、スラヴ神話など |
地域 | 日本 |
属性 | 混沌・悪 |
副属性 | 地 |
一人称 | 拙僧/儂[注 3] |
二人称 | 貴方/貴女 |
三人称 | ○○殿 |
声優 | 森川智之 |
デザイン | 古海鐘一 |
設定作成 | 桜井光 |
レア度 | ☆5 |
初登場作品 | Fate/Grand Order |
概要
「アルターエゴ」のサーヴァント。初登場時には「魔術師」のクラスを名乗っていた。
- 略歴
- 亜種並行世界『屍山血河舞台 下総国』にて英霊剣豪の一角、「キャスター・リンボ」として登場。
- あくまでも英霊剣豪の内の一騎に過ぎないものの、英霊剣豪というモノ自体が英霊に道満の持つ“一切鏖殺”の宿業を埋め込んだものであるという発言[出 1]や、度々発生していた「赤い月の夜[注 4]」が道満の術によるものであると思しい描写、そして事件の首謀者たる妖術師との会話が具体的な企ての内容に踏み込んだものである事を鑑みるに、蘆屋道満は英霊剣豪の中でも、参謀、軍師といった立ち位置にいたものと考えられる[注 5]。
- 自称した宿業“一切嘲弄”の名の通り、あらゆる全てを嘲笑し、愚弄せんばかりの言動だったが、自らの術を主人公に解除され[注 6]、さらに武蔵の一太刀で傷を負った事に激昂。サーヴァント並みの力を持った巨大な悪霊を代役として呼び出し、“英霊剣豪七番勝負”を挑みにかかる。
- これを打ち破られ、狼狽したところを斃れた段蔵の加護を受けた風魔小太郎に斬られ、消滅したかに思われたが、その直後に武蔵に対して不意打ちを仕掛ける。だが「セイバー・エンピレオ」に斬られたことで失敗し、今度こそ消滅した。
- しかし、主人公らが妖術師の企みを打ち破り、下総国に平和が戻った後、単独で再び登場する。その場で改めて事件を起こす素振りは見せなかったが、独白のような形で意味深な言葉の数々を残した。亜種並行世界に於いては妖術師の下についていたものの、他の、サタン改め「■■■■■■■■■様」なる上位の存在に対する敬意を口にする、「カルデアへの現出は失敗した」などと口走る[注 7]など、多くの謎を残しながら物語からフェードアウトしていった。
- 第2部において「異星の神」の使徒のひとりであることが明かされ、Lostbelt No.4『創世滅亡輪廻 ユガ・クシェートラ』において主人公らの前に再び姿を現し、下総国を空想樹の樹立に関する仮説証明に利用したと語った。そして彼こそが、インド異聞帯において、神たるアルジュナを唆し、ユガの周期を早めさせた元凶であった。
- アルジュナとの決戦の最中、主人公に不意打ちを仕掛けようと試みたものの、自ら蘇生することでアルジュナの軛から解放されたアスクレピオスの妨害により失敗に終わり、そのまま消滅した。だがインド異聞帯の彼は本人ではなく、彼の式神であった。
- その後、Lostbelt No.5『星間都市山脈 オリュンポス』において、異聞帯の神々の前では道化のように振舞いながら[注 8]、破神同盟に与するエウロペの誘拐、異聞帯の真実および異星の神の真の目的に近付こうとしたカドックの抹殺等で暗躍していた。
- そして軌道大神殿に侵入した主人公らを、自らの不死性をいいことに妨害しようとするも、インド異聞帯での悪行への報復として、ペペロンチーノの「漏尽他人通」によって不死性を封じられ、最後の式神もカイニスによって消滅させられた。結果、ついに本体が目覚め、彼の本拠地である特異点『地獄界曼荼羅 平安京』において主人公らを迎え撃とうとする。
- 平安京ではその特異点における本来の蘆屋道満を言葉巧みに唆し乗っ取っており、安倍晴明からの提案と偽って「天覧聖杯戦争」を藤原道長に開催させた。
- これに伴う目論見は主人公と坂田金時により破られ天覧聖杯戦争は中止となるも、すでに四騎のサーヴァントの魂を自らの聖杯に得ていた彼は計画を修正し、亜種空想樹『地獄界曼荼羅』を現出、自らを『黄幡神・蘆屋道満』と名乗った。
- そして聖杯戦争の管理者として八将神を召喚し、残り三騎を捧げることで聖杯、延いては空想樹の完成を目指すが、召喚された「歳殺神」「豹尾神」「歳破神」「歳刑神」をカルデアと源氏武者、鬼たちの連携により次々と破られ、その魂も安倍晴明の術式により回収を阻止されてしまう。とはいえ残る三騎分の魂は自らが霊基に組み込んだ「イツパパロトル」「チェルノボーグ」をそれぞれ「大将軍」「太陰神」とし、自らの魂と合わせて既に賄っていたため空想樹の開花に成功。そして「太歳神」として召喚した伊吹童子を新たな『自分だけの「異星の神」』ビーストにしようと試みたが、そのアイデアを急遽かなぐり捨て、伊吹童子を取り込んで自らをビーストにしようと目論む。
- 結果的に伊吹童子を取り込むことは叶ったがビーストになることはできず、その原因を安倍晴明により「人類愛なき羅刹に獣の資格なし」、すなわち人類愛がない彼はビーストになることができない、と指摘されてしまった。事ここに至って彼はビーストになることにこだわるのを諦め、『羅刹王・髑髏烏帽子蘆屋道満』と名乗りを改め、この世のすべてを嬲り殺すと宣言する。
- だがその言葉を受けて戦う意思を見つけた金時が、「摂津式大具足・熊野」を召喚。加えて空想樹に取り込まれるも霊基を保っていた伊吹童子が金時に、彼女の宝具たる「神剣・草那芸之大刀」を貸与、主人公の令呪のバックアップによって空想樹を両断されてしまう。
- そして、彼の本体は源氏武者、鬼、カルデアの一斉攻撃を受け、彼は末期の言葉を述べる[注 9]。実際にはそれは時間稼ぎに過ぎず、特権領域に接続することで仙術の大秘奥を発動し彼らを道連れにしようとしていたが、それは主人公に看破されており、段蔵の宝具「妖術斬法・夕顔」によってついに絶命。カルデアとの長きにわたる恩讐に終止符が打たれた。
- 人物
- 美形ながら奇抜で、何処か歪な出で立ちをした男性。
- 長い髪は右が白く、左が黒いモノトーンになっている。また、ところどころ外ハネをした髪に鈴が括り付けられており、黒髪の方は植物「薇」のように複数のとぐろが巻かれている特徴的な髪型。
- 陰陽師らしく和服を基調としながらも、右肩から袖までが和服らしからぬ赤と白の縞模様であり、道化師、ピエロを彷彿とさせるデザインになっている。
- その性格は「外道」の一言であり、英霊剣豪を作る際に人間や英霊に宿業を埋め込む必要があり、対象者はこの時耐え難い苦痛を覚えるようだが、道満はこれに躊躇を覚えないどころか、その苦悶を楽しんでいる節さえ見受けられた。
五行に深く触れ、自然(神々)さえも時に操る超越者として振る舞い、小さきもの、儚きもの、日々をつつましく暮らす衆生すべてを嘲笑い、他人の矜持、信念を娯楽のために踏みにじり、苦しめる事を好む(この性分は対峙した宮本武蔵にひと目で見抜かれており、蛇蝎の如く嫌われている)。 - 一方、平時は冷静かつ理知的な言動であるが、主人公らと対峙した際は度々高笑いと激昂を交互に繰り返しており、情緒が不安定である様子も見て取れる。「ンンン――」と言葉を溜めるクセがある模様。ただし、強いストレスを感じていると「ン」の中に「ソ」が混じるようになり、最終的には「ン」が無くなって「ソソソソソ」とまでなってしまう。
- クラス・アルターエゴとしての現界であるため、過去に実在した蘆屋道満の人物像そのものではなく一側面……特に晴明に対する嫉妬や対抗心といった感情がカリカチュア化した存在になっているが、紫式部の語るところでは、過去の道満も相当の妖人・怪人であった模様。ただし、晴明は天覧聖杯戦争における一連の外道かつおぞましい所業の数々を「彼の仕業とは思いたくなかった」と語っている程にはまともな感性[注 10]を持ち合わせていた事が窺える。
- カルデアに召喚されたアルターエゴ・蘆屋道満は、己が「異星の神のしもべとして活動し、カルデアとたびたび敵対した事実を一切覚えていない」という素振りを見せる。生前にはありえざる多様な力を有したアルターエゴとして召喚されたのは如何なる理由か「さても見当がつかない」と宣う。
- 無論、虚偽であり彼は間違いなくカルデアと敵対したアルターエゴ・リンボ、己を暗黒の太陽として輝かさんとした道満としての記録を有して、カルデアに召喚されたのである。
- 果たしてそれは、カルデアが縁を結んでしまったが故の事故めいた偶然か、力であればその出所を問わない汎人類史の選択か────
- それとも或いは、アルターエゴ・蘆屋道満が「そのようにあれ」と望んだのか……。[注 11]
- 能力
- 強力な陰陽術の使い手であるが、彼の性格上、その秘術は悪辣を極めたものが多い。
- 五芒星でサーヴァントの動きを封じ込めるは序の口、英霊に“一切鏖殺”の宿業を埋め込んで凶暴性の塊のようになったサーヴァント「英霊剣豪」と化させたり、下総国の人間たちを不規則に化物に変生させるのが最たるもの。
- また(無の境地に至る前とは言え)武蔵の本気の斬撃を結界で軽々と受け止めている。
- 加えて「神を喰らったモノ」「黒き神を自らの太陽へと取り込んで、悪の神を自らの魔力へと置き換えて、強大なる存在によって導かれた自我の滴~」との記述があり、事実アルターエゴのクラスとして成立するにあたり、彼は自らの霊基にアステカ神話の女神「イツパパロトル」[注 12]、スラヴ神話の悪神「チェルノボーグ」、平安日本の怨霊「悪霊左府」を組み込み、ハイ・サーヴァントと化した。
- 式神の扱いにも長けており、カルデアへの侵攻のために式神をカルデアのシミュレータ内に送り込むという離れ業も見せている。
- また、無数の式神に自身を転写することで擬似的な不死性を得る「
生活続命 の法」[注 13]を用いていたものの、これは大西洋異聞帯においてペペロンチーノにより破られた。 - ゲーム中のモーションにおいては角の生えたガマガエルの姿をした式神、白鷺のような姿の式神、丑と寅が合体した姿の式神、未と申が合体したような姿の式神の四体と、チェルノボーグ神とイツパパロトル神の二体の神霊を操る。
- 仙術も修めているようで、他の仙術使いたちのものについても興味深いとし、その秘奥について語り合いたいともしているが、道満自身は積極的にこれを用いない。
バリエーション
D・O・M・A・N
2022年のエイプリルフール企画『Fate/Pixel Wars』にて登場したデジタルおんみょうサーヴァント。道満がヴァーチャル・ネクロヴァース「地獄道マトリクス」を管理するマザーコンピューターと化した姿。
見た目は頭部だけの道満である。名前はかっこいい英語名称の頭文字を並べたら「D・O・M・A・N」になる、という風にしたかったようだがそれらしい単語が思いつかず諦めた様子。
同作のラスボスを務めるも登場はゲームのステージ内のみであり、ストーリーパートには登場しなかった。
エージェント・リンボ
上記のD・O・M・A・Nが操る式神。姿はスーツ姿の道満だが顔色が暗く、歯も牙のようになっているという特徴がある。
『Fate/Pixel Wars』では最終ステージにおいて雑魚敵として登場する。
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アルターエゴ | 異星の神 | ? | ? | ? | ? | ? | ? | |||
主人公 (Grand Order) | C | D | E | EX | B | B | 陣地作成:B 道具作成:A 対魔力:A 暗黒の神核:B ハイ・サーヴァント:A 快楽主義:EX |
リディクールキャット:EX 黒き命:A 道満の呪:A++ 黒曜石の蝶:C+ |
宝具
- 狂瀾怒濤・悪霊左府(きょうらんどとう・あくりょうさふ)
- ランク:B
種別:対都市宝具
レンジ:1~80
最大捕捉:400人 - 由来:時の権力者・藤原道長を呪殺せんとして仕掛けた、都市そのものを殺すに等しい驚天動地なる大呪術の再現。
- 成し遂げられれば都はたちまち荒れ果て、人々を不幸が襲い、餓死者が往来を埋め尽くし、権力者を滅び去る。
- 宝具としての呪詛行使にあたり、アルターエゴとしての道満と融合した左大臣・藤原顕光の怨霊「悪霊左府」を一時的に召喚。これによって、術の成功確率を極めて大幅に上昇させている。
- 最後に空を覆う暗黒の太陽は道満の傲慢と悪性の具現であり、アルターエゴの要素として取り組んだ闇の神「イツパパロトル」、黒き神「チェルノボーグ」の仮想複合顕現でもある。
- 『Grand Order』では「敵全体に強力な攻撃[Lv]&呪い状態を付与(5ターン)&呪厄状態(呪いの効果量がアップする状態)を付与(5ターン)<オーバーチャージで効果アップ>&高確率で即死」という効果のQuick宝具。
真名:蘆屋道満
- 蘆屋道満。平安期の法師陰陽師。道摩法師、僧道満とも呼ばれ、平安最強の術者である安倍晴明の向こうを張った怪人。
- 人々を守る英雄ではなく、悪辣を以て人を害し、自らの死滅を以て世の平安を導くがゆえ反英雄として分類される。
- 時の権力者たる藤原道長を呪詛で害したとも語られる。
- 政府機関である陰陽寮に属する安倍晴明とは異なり、蘆屋道満は僧籍にあって、ある意味では「在野」の存在だった。
- 当初は互いに協力関係にあったようだが……いつの頃からか道満は陰陽寮および晴明の存在を敵視するようになり、事ある毎に争った。神秘を色濃く残した平安日本に於いて、術をきわめた両者の激突は凄まじいものであったろう。
- また、道満伝説を真に受ければ、道満は数度の死を迎えている。
- 『Grand Order』では、伯道上人の秘術を我が物とした蘆屋道満が「生前既に疑似的な不死を体得していた」とされており、安倍晴明が守護する「都」や「人々」の明確な敵対者である。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/Grand Order
- 亜種並行世界『屍山血河舞台 下総国』に登場。
- 第2部にて敵方のパートナーサーヴァントの一騎として登場、インド異聞帯にて再び主人公達の前に姿を現すこととなり、続く大西洋異聞帯でも暗躍する。
- 後に第2部CMにてキャスターではなくまさかのアルターエゴであることが判明。第2部5.5章『地獄界曼荼羅 平安京』にて遂に期間限定サーヴァントとして実装された。
- 後に2022年夏イベント『アークティック・サマーワールド!』開催に伴い、浴衣姿の霊衣「朝顔柄の浴衣(呪)」が実装された。
Fate関連作品
- Fate/Grand Order フロム ロストベルト
- 11話にて、アルジュナ〔オルタ〕を煽る役として少しだけ登場。
- Fate/Grand Order 英霊伝承
- 『Fate/Grand Order 英霊伝承異聞 〜蘆屋道満〜』にて、生前の姿が主役として登場。
人間関係
Fate/Grand Order
- 主人公 (Grand Order)
- 亜種並行世界以来、長い期間敵対し続けた相手。
- カルデアに来てサーヴァントになってからも、敬愛する気などまったくない[注 14]上に、人より丈夫で面白いかつ、後で色々と利用出来そうな玩具(オモチャ)位にしか思っておらず、適当なことを言って煙に巻いている。同じような思考の連中と比べると態度があからさまに露骨なので、大事が起こる前に周囲で対応出来るのがまだ幸いだろうか……
- 妖術師
- 下総国における主であり、亜種並行世界の黒幕。
- 彼に宿業を埋め込まれたと言っていたが、明らかに召喚される前からの付き合いがあり、事件が始まる前から彼の事を利用していた節がある。
- サタン
- 真の主君。サタンとは仮の名前であり、真の名前があるが、ソレは世界の呪いに等しい音節となっている。
- 仮の名前に関しては「よりにもよってサタン」「悪ふざけが過ぎた」と自ら述べている。
- 宮本武蔵
- 下総国にて相対し、宿業を埋め込もうとした相手。
- カルデアでは彼女が消滅していることに気付き、彼女が本懐を遂げて至った事を察していた。
- 加藤段蔵
- 亜種並行世界にて機能停止している所を拾いあげ、記憶を壊した上で機能修復し、都合の良い道具として行使していた。
- 後に彼女の幕間ではより大きな絶望と苦痛を与えるために記憶を修復したが、最終的に自身の破滅を招いてしまった。
- 下総国では実によき声で哭いたとしており、彼女の大切な存在である風魔小太郎と共に、噎び泣かせて命乞いをさせればどれほど心地良いだろうかとしている。
- カルデアでは彼女に睨まれ、小太郎には監視されているが、それでいて尚余裕そうに振る舞っている。
- 下総の大霊
- 亜種並行世界やインド異聞帯、大西洋異聞帯にて自身の代わりに主人公達に嗾けてきた霊。
- サーヴァント数騎に匹敵するという規格外であり、名前は明かされていないが、霊格や土地柄を考えると、金時が口にしかけた「名前を言うと祟られる人」の可能性が有力視されている。
- 柳生但馬守宗矩
- 亜種並行世界で英霊剣豪として共に戦った同士。
- 彼の幕間の物語でも式神を通して対決し、「セイバー・エンピレオ」経由で彼の太刀筋は知っていると豪語するものの、天寿を全うした「柳生但馬守宗矩」のより洗練された太刀筋に敗れることとなった。
- タマモヴィッチ・コヤンスカヤ
- 異聞帯世界にて人々を悪辣に弄ぶ者同士。怨敵に縁深い女に似た女。
- しかし彼女にとっては同類扱いされるのは心外であり、「クソ坊主」などと忌み嫌われている。
- カルデアにおいては一応、「異星の使徒としての記憶はない」という体のため彼女に対して素知らぬ振りをしている。
- また彼女に式神を放とうとすると、ドブルイニャ・ニキチッチが怒髪天となって襲い掛かってくる模様。
- グレゴリー・ラスプーチン、千子村正
- 異星の神に仕える同志。
- どんな場所でもやりたい放題を極めるため、さすがのラスプーチン(言峰綺礼)も道満は制御しきれず、彼からは半ば疎んじられている。
- 神たるアルジュナ
- インド異聞帯の絶対神。「無垢なる王」と評している[注 15]。
- 彼の「完全なる世界の創造」という理想を利用し、彼を唆して異聞帯世界が滅亡へ到達する周期を速めるなど、インド異聞帯を好き放題に荒らし回った元凶こそが道満である。
- スカンジナビア・ペペロンチーノ
- インド異聞帯を担当するクリプター。彼からは「インド異聞帯がどうあれ将来的には滅びるしかない世界と知っていながらそれを加速させた」と訝しまれた末、「アルジュナも自分も道満さえ現れなければもう少しマシな世界に出来たかもしれない」と内心で零すほどには仇敵として認識されることになる。
- その後、報復として彼が編み出した術式により生活続命の術を破られ、疑似的な不滅に終止符を打たれることとなった。
- カドック・ゼムルプス
- ロシア異聞帯を担当するクリプター。
- カルデアに敗れてからは迂余曲折を経て大西洋異聞帯に身を置いていたが、後にカドックがキリシュタリアの端末より得た情報から異星の神に関する核心に迫ったため、それを見付けると同時に彼に激痛の呪いを伴う致命傷を与えた。
- アスクレピオス
- インド異聞帯でアルジュナが召喚したサーヴァントのひとり。
- アルジュナがカルナと激戦を繰り広げている裏でカルデアのマスターを暗殺しようと動いていたところを、自力で蘇生した彼によって妨害され「インド異聞帯における悪性腫瘍かつ病巣そのもの」と断じられて徹底的に叩きのめされた。
- ゼウス、デメテル、アフロディーテ
- 大西洋異聞帯にて一応は協力関係にあった機神たち。
- 神託の場においても他者を煽り、詫びに斬首芸を披露するなど節操なく振る舞うが、彼らからは当然あからさまに警戒されており、反応も冷ややか。
- カイニス
- キリシュタリアと契約しているサーヴァント。
- 彼に「(人を散々笑いものにしてきたお前が最後に笑いものになると知っていたから)嫌いではなかった」と言い捨てられ、徹底的に痛めつけられた。
- 紫式部
- 宿敵の弟子。宿敵から何か聞いていないかとしきりに気にしている。
- また、彼女が晴明から課された修行はどれほど恐ろしかったのかと(まるで悪い印象をつけるように)言っていたが、紫式部本人から「彼はそんな感じでない」と言われたため大人しくなった。
- 清少納言
- 苦手な相手。好奇心で服を剥ぎ取ろうとするフリーダムさには、流石に頭を抱えている。
- 鬼一法眼
- 生前の顔見知りのようで、相変わらず、或いは懐かしい顔と反応している。
- また彼女がスカサハのように死後の英霊でないと見抜くも、道満自身をさしおいてと言われたため笑って誤魔化した。
- なお彼女からは、自身がカルデアに居る事に爆笑されている。
- また、奏章Ⅱでは何故か自身の生前の様子である『Fate/Grand Order 英霊伝承異聞 〜蘆屋道満〜』の第1話「以津真天」での動向を語られている。
- タマモキャット
- 怪猫扱いしているが、呪術の心得もあるためかなり警戒している模様。
- ジェロニモ
- 呪術に通じている上に、東洋のそれとは系列が違うため効かない可能性を危惧している。
- アビゲイル・ウィリアムズ
- 6周年の英霊巡遊ではカーマと3人でニューヨークに行っているようで、彼女に「いけないこと」を吹き込もうとしているようである。
- カルデアでは、おじ様から言付けされた彼女から夢について質問をされる。
- また、彼女からは「主人公の夢の何処かで匂いを嗅いだことがある気がする」と言及されていた。
- クリストファー
- 期間限定イベント『サーヴァント・サマーアドベンチャー!』にて、謎の術師「DOMAN」を名乗って副官として仕えた相手。
- ブラックすぎる環境でこき使われた事には多分に思うところがあった[注 16]ようで、クライマックスで好機と見るやあっさり裏切った。
- カーマ〔アヴェンジャー〕
- 期間限定イベント『サーヴァント・サマーアドベンチャー!』にて、上記の後に彼女に壺の中に封印されてしまった。
- その後に「マスターの心を読む方法を教える」と唆したらあっさり出してくれそうになり、「この方、ちょろすぎでは?」と
誰もが黙っていた疑問を呈していた。 - 伊吹童子
- 『地獄界曼荼羅 平安京』にて、新たな「異星の神」にする目論見で召喚した挙句、土壇場で自分がビーストになろうと思って生贄にしようとした相手。
- 相手からは若干呆れられ気味で、亜種空想樹に取り込まれた後も健在だったために内側から草薙剣を坂田金時に貸される結果となった。
- 玉藻の前
- 怨敵に縁深い女。それ以上でもそれ以下でもない…と道満はしている。
- 彼女の事は、いつまでも悍ましい程美しいと評している。
- 源頼光
- 同じ時代に生きていたためか生前を知っている相手。
- 彼女の業がサーヴァントとなっても消えていないことを哀れんでいる。
- また彼女の部下である頼光四天王に対しては、武士が現在では途絶えていることを伝えて煽っている。
- 丑御前
- 源頼光の別側面。
- そう来たかと反応する一方、頼光と比較してかこちらの方が親しみ易いともしている。
- ナーサリー・ライム
- カルデアでは彼女やジャック・ザ・リッパー、ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィやポール・バニヤンから遊び相手となることを頼まれる。
- そのため式神をこさえて解体をさせようとするが、「物騒な遊びはダメ」と言われてしまったため仕方なくおままごとに参加することになり、舅役を希望した。
- 伊吹童子〔バーサーカー〕
- 期間限定イベント『サーヴァント・サマーアドベンチャー!』の舞台裏で(半ば強制的)に聖杯を預けられ、適切な相手に渡すように依頼されていた。
- その結果、一年巡後のイベント『アークティック・サマーワールド!』までずっと抑え込まれてストレスも酷いことになっていた。
- スカサハ=スカディ〔ルーラー〕
- 期間限定イベント『アークティック・サマーワールド!』にて、伊吹童子から預かっていた聖杯を託して特異点を作らせた相手。
- 武則天〔キャスター〕
- 期間限定イベント『アークティック・サマーワールド!』にて、彼女のお化け屋敷に技術協力してパレード用の仕掛けを提供していた。
- 果心居士
- 上記の加藤段蔵の作者。
- 自身の娘とも言える段蔵を苦しめた件を何らかの手段で知ったのか、彼女からは「お前絶対許さんからな」と凄まじい敵意と怒りを向けられている。
- アレッサンドロ・ディ・カリオストロ
- 自身と同じく異星の使徒の一騎。
- 『地獄界曼荼羅 平安京』では彼を特異点へと呼び込み、霊基及び霊核を改竄して更に死ににくく増えやすい悪性情報にした。
- 期間限定イベント『盈月剣風帖』では、上記の平安京特異点で自身が行った「天覧聖杯戦争」を彼に模倣されていた。
- カルデアに召喚された後は彼に対し知らない顔と言っている(リンボの記憶があるので100%嘘である)が、一方カリオストロはそれに反応してか「冗談が上手い」と口にしている。
生前
- 安倍晴明
- ライバル。
- 亜種並行世界では主人公たちに対して名乗るとき彼の名を偽った。自身の正体を隠すと同時に、憎き宿敵への嫌がらせが目的といったところか[注 17]。
- ……多少なりとも過去作の情報を拾っているプレイヤー達はおろか、劇中相対した面々にすら全く信用してもらえていなかったが。
- 『Fate/Grand Order 英霊伝承異聞 〜蘆屋道満・以津真天〜』に登場した時点の「蘆屋道満」は彼を呪殺するべく各地を巡って怪異を徴収していた。
- 道満自身は彼を怨敵としており、また運命の男ともしている。
- 法道仙人
- 天竺から渡ってきたとされる仙人。さまざまな仙術を教わったとされている。
- 特権領域に接続する方法も教わったようで、仙人であることから山嶺法廷との関係性も疑われている。
- 以津真天
- 『Fate/Grand Order 英霊伝承異聞 〜蘆屋道満〜』の第1話に登場した怪異。
- 素体となった女の無念を晴らすのに協力した後、強大な怪異と化した彼女を呪力として徴収した。
名台詞
Fate/Grand Order
本編
- 「はははははは見える、見える、貴方の魂が見える! 妖術師殿同様、
多少は戸惑っていようが 我が前には丸裸も同じ!
フフ、思い出しますねえ。胤舜といい誰といい彼といい、こうするときには必ず苦悶の表情を浮かべたものです。
拒絶しようとして足掻く! ですが無意味無意味どうしようもないのです!」
「はははははははははははははは! 魂も意思もすべて、すべて、すべてすべてすべて!
私が新たに作り替えて差し上げる! さようなら新免武蔵、はじめまして新たなる英霊剣豪!
生きながらして英霊剣豪となるのもいと可笑し! 貴方には、そう、無間地獄あたりが―――」 - 亜種並行世界『屍山血河舞台 下総国』にて。
- 五芒星の呪詛で武蔵の動きを縛り、新たな英霊剣豪に仕立て上げようと一切鏖殺の宿業を埋め込もうとするが、主人公が発動した『イシスの雨』で脱出を許し、逆に武蔵から一太刀を受けてしまう。
- 「我が刃の忌名、キャスター・リンボ! 我が骸の真名、言うに及ばず!」
- 武蔵との戦いに挑む際の口上。
- 怒りに震えながらも、他の英霊剣豪とは異なり自身の骸の真名を名乗らない点が、彼の狡猾さ、あるいは往生際の悪さを感じさせる。
- 「妹の力―――英雄を守り、力あるモノとなさしめる女どもの祈り、願い、想い! そんなささやかなモノが!
この私に、この、辺獄を司るキャスターにィ!」
「……………………ヒトの情。か」 - 辺獄の大霊を倒され、母の加護を受けた風魔小太郎に一撃を受けて。
- 自身の快楽のために矜持や信念を踏みにじったモノは、こうして「
母 の情」の力を乗せた一閃で倒れた。……と思いきや?
- 「武蔵ィィ!!」
- 倒された、と見せて自身のプライドを傷つけた怨敵武蔵に奇襲を仕掛けんとする道満。
- 最後の最後まで執念深く、また狡猾な男である。
- キャスターでありながら、武蔵をして「完全完璧に近いくらい」と表される気配遮断による攻撃であったが……?
- 「ふふ、ふふ、ふふふふふゥフフフフフフゥゥウ! 見事な始末でありましょうや、人間の皆々様!」
- 全てが終わった後、実は生きていたと言わんばかりに姿を現して。まるで自身が人間ではないとでも言わんばかりだが……?
- 後に明らかとなった真相は自身の肉体や人格を術式に置き換えたというものであり、文字通り人間ではなくなっていた。
- 「と。まあ、何と申しますか。 つい一昨日の夕刻まではそのように想っていたのです。 ええ、ええ、本当ですよ?なのですが、まあ。やめました」
- 第2部5.5章『地獄界曼荼羅 平安京』における台詞。
- 新たな異星の神の依代にするために伊吹童子をその場に呼び寄せたものの、その場のノリで計画を変更。その際に発した白々しい言い訳。
- しかし、この選択が自らの首を絞めることに……
- なお、これに対する伊吹童子の台詞は「やめたのか」である。妙にシュールな受け答えであるため、「やめました。」「やめたのか。」というやり取りでネット上でネタにされている。
- 「余所見をォ!しましたねェエエエエエエエエ伊吹童子殿!急急如律令!喰らえい!地獄界曼荼羅ッ!」
- 同上。
- 主人公たちに気を取られた伊吹童子を亜種空想樹に取り込もうとして。
- あまりに台詞のリズムが良い上に、今まで以上にハイテンションなのでしばしばネタにされる。
- 「ンンンンンンンンンンンン! ン、ンン、ンンンンンンンンンンン~~~~~~~~!」
「まさに! 正論!」 - 同上。
- 計画完遂まであと一歩というトコロで、「一昨日くらいまではそうしようと思っていた」という旨のセリフを吐いたのち、思い付きで計画を変更。
- そして当然のごとく(リンボにとって)大変なことになってしまい、晴明に失敗を指摘された末、苦渋の表情で失敗を認めることに……まあこの後開き直るのであるが。
- 実際計画を完遂されていては勝てたかかなり怪しかったため、プレイヤーからはオリチャー[注 18]だのガバチャー[注 19]だの言われるハメに。
- 「ならば分かった!拙僧が、この儂が如何にすべきかァ!こうなれば!こうなれば最早ァ!クラス・ビーストなぞには拘らぬ!最強最悪のクラスにこそ至るべきと想ったが、笑止ィ!我が暗黒の太陽の下にて花開きたる亜種空想樹のすべて、すべてすべてすべて、拙僧が喰ろうてやるわ!」
「神の器としてではなく、只の養分として拙僧が裡より喰らい尽くし!羅刹王・髑髏烏帽子蘆屋道満となりて――まずは貴様ら!そして平安京の衆生、日の本、大陸、ひいては現世のすべてすべてすべてすべてすべてェ!この手で、すべて嬲り殺してくれようぞ!」 - 同上。
- 計画を全ておじゃんにされた腹いせとばかりに生きとし生ける者全ての皆殺しを宣言。何気に此処までストレートに皆殺し宣言をしたのはTYPE-MOON作品内でも珍しい。
- しかし、この発言で金時は自らの戦う意味を見出すことに。
- 「神なぞ、幾柱も喰らってきたのだ!」
「神なぞ、我が掌中にて踊る哀れなる力どもに過ぎず!」
「晴明! 晴明! 晴明ィイイイイイイイイイイイ!!
何処だ何処で拙僧を嗤っている、貴様、貴様がァアアア!」 - 同上。主人公一行に計画を悉く潰された挙句にまき散らされる罵詈雑言の数々。
- 新たな獣として神になる野望すらも潰え、もはや彼に許されたのは憎しみのままに喚き散らすことだけであった。
- 「情報交換と云うのは如何であろうなァ!?」
「未だ拙僧しか知りえぬ『異星の神』の秘中の秘、
アルターエゴ二騎さえ与り知らぬ様々を貴様らに、」 - 同上。窮地に追いやられ、どこまでも卑劣に自らの保身を図ろうとするが、当然金時が耳を貸すはずもなく……
戦闘
- 「顕光殿、お目覚めを! 来たれ、暗黒の帳! 太陽はここに生まれ変わる! 『狂瀾怒濤・悪霊左府』!! フフフハハハハ、ハハハハハハハハ!!」
- 宝具発動。叫声と共に禍々しい呪詛が出現し、全てを滅ぼす。
マイルーム
- 「お初お目に掛かります。拙僧、真名を蘆屋道満と申す法師にて陰陽師。クラスはアルターエゴ!
- ……はて? アルターエゴ……キャスターではなく? ……さて、奇妙な事もあったものですねぇ。
- ともあれ、以後よろしくお願い致します、マスター。」
- 召喚時の台詞。サーヴァントとして召喚された彼は、自分がキャスターではなくアルターエゴクラスで現界した事に当惑しつつも、召喚者である主人公と契約を交わす。この事から“アルターエゴ・リンボ”としての記憶を有していない“汎人類史における蘆屋道満”に見えるが……?
- 「ンフフフ、フフフフッ! 嘘はもういい……とおっしゃいましたか? フフフフフ……ンンンンッ!
- 左様、戯言にて! 拙僧は拙僧にて。アルターエゴ、蘆屋道満、キャスター……あるいはアルターエゴ・リンボとして全ての記録を有しておりまする。その節は、我が遊戯の悉くにお付き合い頂き、誠に、誠に……!!
- ……はい? あぁ、いえいえ、まさか! 是なる霊基は縁を手繰り、カルデア召喚式にて召喚された貴方のサーヴァントなれば! 既に異星の神とは“切れて”ございますよ。信じられぬとあらばいつでもこの首、掻き切って構いませぬぞ?
- フフフフフ……ですが叶うなら、喚ばれたからには地獄の底までお供させて頂きたく……我が主。」
- 絆レベル5(地獄界曼荼羅クリア後)の台詞。
大方のプレイヤーの予想通り彼はこれまで幾度と他者を嘲弄し、蹂躙の限りを尽くしたアルターエゴ・リンボとしての記憶全てを持っていた。 - “あの”リンボ本人なのか、はたまた正規の道満にリンボの記録が刻まれたのかは定かではないが、今のところサーヴァントとして主人公に尽くす事を誓っているがはたして……?
- 「玉藻の前。過去、現在、未来。人の営みを他所に、麗しくあり続けるものよ。貴方はいつまでも美しい、悍ましき程に」
- マイルーム会話「玉藻の前」。
- 自分と同じく混沌とした平安時代を欲望と悦楽のままに生き足掻いた様を、嘲笑いつつ羨んでいるようにも聞き取れる。とはいえど、向こうからすれば一緒にしないでくれますかと顔を顰められる事は間違いない。
- 「なるほど。あの女、本懐遂げて至ったか……」
- マイルーム会話「宮本武蔵」(地獄界曼荼羅クリア後)。
- かつて自分を倒し願いの成就を阻んだ者が、自らの願いを成就した様を静観し、まるで勝ち逃げされたと言わんばかりに呆れつつ羨んでいる。
- 「源頼光。よもや影となっても消えぬ業とは…」
- マイルーム会話「源頼光」。
- よりにもよってその業を利用した本人が、完全に自分のことを棚に上げて言っている。お互い同じ穴の狢とでも思っているのだろうか……
- 「おぉ。頼光四天王…ご存知ですか?武士なるもの、当世では途絶えているそうで…ンンン、残念でした…」
- マイルーム会話「渡辺綱」、「坂田金時」。
- 源氏武者どころか武士系、さらにはその時代を生きていた事があるサーヴァント達ほぼ全員を敵に回しかねない直球すぎる煽り文句という名の暴言。
- 「風魔小太郎殿。風魔忍軍の頭領。成程、その御仁が。拙僧に何か? 監視? はて?なぜその様な……身に覚えはありませぬが、お好きにされると良いでしょう」
- 「加藤段蔵殿? 何か拙僧に御用でも? 斯様に睨まれては拙僧、身動きも取れませぬ……フフフフ」
- マイルーム会話「風魔小太郎」、「加藤段蔵」。
- 自分を露骨に敵視する二人の視線とその理由に気づいているが、なんのことだか分かりませんとばかりに露骨にすっとぼけ、あからさまに喧嘩を売っている確信犯な男。
- 「清少納言殿、おやめなされ。拙僧の衣を剥ごうとするのはおやめなされ!
- 拙僧、人に化けた獣ではありませぬ。拙僧はあくまで美しき獣にて……おやめなされっ!」
- マイルーム会話「清少納言」。どういった経緯か、彼女は道満の衣服を剥ぎ取ろうとして困らせている模様。
おかげで道満の最終再臨イラストにて、なぎこさんに服をひん剥かれた後という風評被害が起こっている - 『material Ⅹ』では清少納言が衣服を剥ぎ取ろうとした理由が明かされており、「尻尾が生えているか確かめてみたかった」とのことらしい。
- 「これはこれは、藤原香子殿。紫式部殿と申し上げる方がよろしいか?
- 時に香子殿。晴明は、何か貴女に伝えては……ない? 何も? ンン……そうですか。そうですか……」
- マイルーム会話「紫式部」。宿敵の弟子である彼女が師匠から特に何も聞き及んでいないと知り、最後は含みがあるような、あるいは期待外れとも取れる複雑な反応を見せている。
- なお、後の夏イベントにて彼女は晴明から道満(リンボ)が何か問題を起こした際のためのいくつかの対処方法、対抗策を預かっていた事が判明した。
- 「大陸の知恵者殿。よもや仙術・道術を行使しておられる? 興味深い。かく言う拙僧も実は……んんっ、コホン。いえ、いずれまた——」
- マイルーム会話「諸葛孔明」、「司馬仲達」、「陳宮」、「太公望」。
- 全員が古代中国の術式を使う軍師達という事もあり、ライバルほど顕著に敵視はしてなくとも、自分だってあなた方位の事なら出来ますから…と負けず嫌いを発揮して張り合おうとする蘆屋道満が見られる。
- 「フム、なに? 拙僧と遊びたい? よろしい!まずは人間と寸分違わぬ式神をこさえて差し上げる。あなた方は存分に解体を…ンンッ!何故拙僧の髪を引っ張るのです、キャスター・ナーサリー・ライム……カルデアで物騒な遊びは駄目? 今はおままごとの時間? 仕方なし。では拙僧、舅役を希望いたしましょう……」
- マイルーム会話「ナーサリー・ライム[注 20]」。
- サーヴァントとはいえ子供相手に物騒な遊びを提供しようとするものではない。その後、窘められたからとはいえ、子供に混ざって2mの大男がおままごとに混ざっているのもこれはこれで中々にシュールである…
幕間の物語
- 「…………グワァーーーッ!? みかんの皮の汁が目にィーッ!?」
- 清少納言の幕間の物語「白い月を仰いで」より。彼女の地雷に触れかけ、目にみかんの皮の汁をダイレクトにぶち込まれる。
- 以降も姿を隠しているところを勘でみかんをぶつけられたりと、みかんにはとことん悪縁がある模様[注 21]。
イベント
- 「は。この程度の怪異、拙僧の手にかかればどうということもなし。」
「折角です。顕光殿と共に、この地区ごと暗黒の―――」
「……。……。」
「……顕光殿?」
*顕光殿は溶岩風呂にて湯治中です。
「――は?」 - 2022年度版水着イベント「アークティック・サマーワールド!」にて。
- GENJIの湯の地下に眠っていた魔獣が眼前に現れた際、サラッと施設ごと巻き込む形で鎮圧しようとする道満。しかし
普段から周回の度に寝ているところを叩き起こされ続けて過労かつ寝不足の顕光殿、まさかのストライキ出張拒否に流石の彼も困惑した。 - 結果、魔獣に喰われることとなったが、幸いにも彼一人で対処できる程度の相手であったため、その後自力で脱出しことなきを得たが、やはりギャグ要員な彼なのであった。
- 「どんな道満を想像されているかは分かりませんが、あくまで拙僧は善き道満
……」
「言うなれば、善い満にて。」 - 同・2022年水着イベントにて。頼光にプレッシャーをかけられるものらりくらりとかわす。
- (この口で言いますぞという顔)
- 同・2022年水着イベントにて。
- 何度もおまいう発言を繰り返しアスクレピオスや燕青から冷ややかな視線を浴びるも、このモノローグで見事(?)切り返した。
- 「ンン、結局拙僧も戦うのですかな!?」
- 「カルデア妖精妖精騎士杯」のクエスト『フィナーレは皆で』にて。
- モルガンが参加したスタッフを呼んでは1ターンで撤退させていくクエストなのだが、なぜか道満だけ開幕からNPがMAXで全体即死宝具をぶっ放すという無法を行ってくる。解説役のくせに…
藤丸立香はわからない
- 「拙僧 多才なれば!タッチ・タイピングもこれこの通り容易にて!」
- 33話より。一体どこで学んだのやら…。
- 後にアニメ版22話で音声化された。
- 「いざ!いざ!北欧異聞帯へ参る!
凍てつく寒さなれど快晴。非道いロシ
シャドウ・ボーダーに電力が満ちる迄
ゆるゆると山道をマシュと共に往くと
広大な大地は満べんなく白き氷に覆われ」 - 同33話より、道満が代筆した北欧異聞帯レポートだが、よく見ると3か所も「道満」の縦読みが入っている。
- こちらはアニメでも音声は付かなかった。残念。
メモ
- 初登場となった『屍山血河舞台 下総国』時点ではプレイアブル化されていないキャラクターだが、名を問われて安倍晴明を騙るなど、自身の真名や能力を主人公たちに対して徹底して秘匿している。
戦闘においても形代である大霊としてのみ戦い、彼自身の宝具なども一切不明で、名称も武蔵が彼を評した『美しき肉食獣』とだけ称された。
プレイヤーに真名が明かされたのも、『屍山血河舞台 下総国』の最後の最後、それも地の文であった。そして第2部OPでは敵方のサーヴァントと思しき面々の中に彼の姿が映し出されたが、果たして……?- 4週連続・全8種クラス別TV-CM「アルターエゴ編」にて彼の姿が映されたため、これによってキャスターではないことが確定した。
尤も、『屍山血河舞台 下総国』最終盤での地の文で「強大な存在によって導かれた自我 の雫」というモノがあるため、一応伏線は貼られていた。- なお、男性のアルターエゴは彼が初めてになる……と思われたが、プレイアブルキャラになった際の性別は不明扱いである。 「アルターエゴとなるために取り込んだ神性の1つであるイツパパロトルが、アステカ神話の女神であるため」といわれていたが、運命の三女神を自らのエッセンスに取り込んだモリアーティは男性のままであるため「自分自身の精神と肉体を術式に置き換えてしまった」弊害で性別が無くなった可能性が高い。
- 彼の宿敵とされる安倍晴明だが、彼の名は『Fate/EXTRA CCC』において玉藻の前の口から「暗黒イケモン」の一人としてちらっと触れられている。
- 「地の文のモノローグで正体が明かされる」という一種の掟破りが成されているが、後の2019年のバレンタインイベントにて紫式部が「泰山解説祭」という陰陽術を使用しており、これは「嘘偽りの無い地の解説文を本人にだけ見えない形で周囲に見せる」という悪趣味な術であり、これを半分呪いのように教えたのが安倍晴明である。このため、下総国のラストでは「こっそり見ていた安倍晴明が泰山解説祭をリンボにかけ、プレイヤーに正体を教えた」という説がまことしやかに語られている。
- なお、紫式部によると、この術関連で「ンンンン口調の怖い僧に絡まれた」と口にしており、生前にも体験した可能性が示唆されている。
- 4週連続・全8種クラス別TV-CM「アルターエゴ編」にて彼の姿が映されたため、これによってキャスターではないことが確定した。
- これまで系列作品に置いては日本の魔術は呪術、修験道の使い手がいたが、初の陰陽師のキャラクターとなる。
- 『屍山血河舞台 下総国』における道満の行動は主に以下の三つ。①英霊剣豪を作成。②妖術師の計画を自らの妖術と頭脳で補佐する。③加藤段蔵を使役する、である。
- 前二点については前述したため、割愛。三点目、加藤段蔵については、機能停止していた段蔵を道満が拾い上げ、故障していた四肢を修復した結果、手駒として使役するに至ったという。
この際段蔵は「壊れた肉体を修復して貰った」と認識していたが、事実は「機能に問題はなく、単純に魔力切れで停止していたものを拾い上げ、記憶を滅茶苦茶にした上で再起動した」というもの。
つまり、壊れていたものを修復したのではなく、問題がなかったものをわざわざ壊したという事となる。
これだけなら、生前の記憶を残しておくと手駒として扱い辛いかったからとも取れるのだが、劇中の台詞からしてそういう意図以前にまず「滅茶苦茶にぶち壊してやりかったからやった」ような部分が見受けられ、彼の性格の悪さが滲み出ている。
- 前二点については前述したため、割愛。三点目、加藤段蔵については、機能停止していた段蔵を道満が拾い上げ、故障していた四肢を修復した結果、手駒として使役するに至ったという。
- 蘆屋道満がよく使用する陰陽師の術として、ゲーム内では『五芒星の星の形の魔法陣(のようなもの)』が頻繁に出てくる。
- 陰陽道で五芒星と言えば今でいう三重県の辺りの海女さんなどに伝わる魔よけの文様「ドーマンセーマン」であり、日本古来の陰陽道に由来するものではないかと言われているもの。五芒星の模様を「セーマン」、横4・縦5の直線を使った格子の模様を「ドーマン」という。陰陽道に詳しくなくても動画サイト等で「ドーマンセーマン」という言葉だけは聞いた事がある、と言う人もいるだろう。
- ドーマンとセーマンはそれぞれ蘆屋道満、安倍晴明から取られた名前だと言われているが、セーマンに関しては安倍晴明が創作したと言われる紋章「安倍晴明判紋」と形状がほぼ一致するため、同じものだという見方もある。FGOの蘆屋道満は上述の通り星型の紋様を頻繁に使用するのだが、意識しまくりのライバル安倍晴明のオリジナル紋章を好んで使用している事になる。
- 蘆屋道満=悪者というイメージを定着させたのは、夢枕獏氏の小説を元にした映画『陰陽師』の影響が大きい。もっともこの設定は映画だけのオリジナルで、原作の小説においては場合によって敵にも味方にもなり、常に飄々として周りを引っ掻き回す愉快犯という、本作における普段の彼に近い性格と立ち位置にいる。
- なお、晴明の敵役、悪役としての道満は成立年代不明の『晴明朝臣入唐伝』や平安時代以降の『宇治拾遺物語』『峯相記』、安倍晴明の母とされる狐「葛の葉」にまつわる民間伝承においてだいたいポピュラーとなっており、浄瑠璃の演目『芦屋道満大内鑑』が珍しく善人方の道満を描いているのが例外的である。
- 近年では自由解釈の傾向が強まったためか、蘆屋道満を味方として扱う作品も存在する。
- 期間限定イベント『ハロウィン・ライジング!』ではエリザベート=バートリー〔シンデレラ〕に主人公が魔法をかける際、「ンンンン急々如律令ですぞ」と明らかに彼を意識した呪文が選択肢の中にある。
- 異星の使徒では唯一のQuick宝具持ち。その他の異星の使徒は全てArts宝具である。
話題まとめ
- サーヴァント界の嫌われ者にして人気者
- 2部CMより登場し、それから遂に満を持して実装された蘆屋道満だが、今までにしでかした数々の非道かつ鬼畜な言動、蛮行、所業の諸々もあってなのかカルデアに召喚されたサーヴァント達からは徹底的に忌み嫌われて[注 22]おり、全プレイヤーからも「どの面下げて左側向いてんだ」[注 23]、「なんでカルデアに来た」と散々かつ露骨な不評を買っている。
- 一方で、時に勝機を自ら逸してしまうほどのマイペースな言動はネタキャラの域に達している。負けたらギャグキャラはFGOのお約束ではあるが、彼の場合は「負ける前からギャグキャラ」と言われる事も。なお、自覚はないらしい。
- 実際、イベントで初登場となった『サーヴァント・サマーアドベンチャー!』ではどう見てもカルデアの道満が謎の法師「DOMAN」を名乗って平然と敵側におり、主人公たちも特に誰何することなく普通に流している。イベント終盤では雇い主を裏切って独自の目的を果たそうとするものの「どうせ裏切ると思った」と全員から思われている始末。もはや完全に「そういうキャラ」扱いである。
- こうした悪役ぶりとネタキャラ振り、さらにキャラとしての美貌と美声も兼ね備えた彼は、作中での好感度に反比例する勢いで高いプレイヤー人気を誇る。2021年のバレンタインイベントにおける、マスターがチョコを送った男性サーヴァントランキングでは、千子村正に次ぐ堂々の2位を飾っている。
- 忘れもしませぬ、あれは拙僧が構文でネタにされていた頃……
- 蘆屋道満が『Grand Order』に実装した後、ネット上で「忘れもしませぬ、あれは拙僧が〇〇だった頃……」と彼に過去語りをさせる構文が流行した。
- 大抵その過去は荒唐無稽な存在しないものであり、「まあそんな事実は無かったのですが……」と嘘であることを明らかにして締める。
- ネタとしては彼の過去を捏造し「道満ならやりかねない」などと楽しむものである。
- 名台詞欄で紹介されていないのは、この台詞が実は公式で言っていないものであるため。
- 元ネタはイラスト担当の古海鐘一氏がTwitterに投稿したイラストに書かれていた「忘れもしませぬ あれは拙僧が知育菓子の広告塔だった頃……」という文章。
- なお、後にこの構文は概念礼装のBRDにて「あれは、拙僧が帝国総督であった頃のこと……」と公式に逆輸入されてしまった。しかも、森川智之氏のボイス付きである。
- この構文以外にも、『地獄界曼荼羅 平安京』で生前の蘆屋道満が意識を取り戻した際、自害を晴明に止められた時の様子が間桐桜に似ているとして「拙僧が悪い子になったら…」という構文も流行した。
絵面がひどい
脚注
注釈
- ↑ 前者は汎人類史の「蘆屋道満」としての通称。後者は異星の神によって作られたサーヴァント「蘆屋道満」としての通称。
なお、正式なクラス判明後は彼処に合わせて『アルターエゴ・リンボ』に改めた。 - ↑ 2部5.5章「地獄界曼荼羅 平安京」クリア後に追加。
- ↑ マイルーム会話で時おり見られる。
- ↑ たとえ晴天の広がる昼間であろうと、道満が術を行使すると、唐突に赤い月が昇り辺りが暗闇に満ちる。この時、恐るべき力を秘めた「怪異」と呼ばれる異形が出現し、人々を襲うようになる。
- ↑ 妖術師の本拠地たる穢土城に踏み込んだ主人公らを単身で出迎えた際、段蔵が「妖術師の傍に控えているものとばかり」と驚いていた事からも、彼が妖術師の片腕のような存在であった事が伺える。
- ↑ 武蔵を拘束して宿業を埋め込み英霊剣豪に変貌させようとしたが、主人公が魔術礼装「アトラス院制服」のスキル「イシスの雨」を行使して解除。
- ↑ 妖術師の攻撃目標が「あらゆる平行世界」であった事に対し、道満のこの口ぶりはカルデアという個を目標としているように見受けられるため、両者の間には目的意識に齟齬がある。これは、道満にのみ見られた特徴である。
- ↑ 神々を嘲弄したことで不興を買った際には、神々の前で突如自らの首を断つという暴挙に出た。
- ↑ その際彼は、他の「異星の神」の使徒が知らない「異星の神」の秘中の秘を知っている、と主人公に取引を持ち掛けたが、その真偽は不明。
- ↑ 下衆と化した
自分 と初邂逅した際は、晴明が止めなければあまりのおぞましさに発狂し自害しかけたという。 - ↑ なお、英霊が望んだとして、召喚・現界に如何なる影響が及ぼされるかの検証は為されていない。
- ↑ 彼女を取り込んだ影響で性別が不明になったと思われがちだが、運命の三女神を取り込んだ使徒モリアーティの例を見る限りこれが直接的な原因ではない模様。ただし、カルデアのモリアーティが「運命の三女神」を取り込んだ状態で召喚されているのか現在不明なことには注意。
- ↑ ペペロンチーノ曰く、「まがい物」とのこと。
- ↑ バレンタインイベントでくれる呪符も、愛どころか呪いが全開に込められた悪意しかない代物。
- ↑ 無論嘲りの対象でしかなく、『地獄界曼荼羅 平安京』の終盤に至っては掌返しで罵倒する始末であった。
- ↑ 後々明らかになったが、この時点で一年巡越しに伊吹童子〔バーサーカー〕のオーダーも受けていて過労によるストレス全開であった。
- ↑ 『地獄界曼荼羅 平安京』の終盤で窮地に陥った際、錯乱状態で彼を罵倒していたことからもそれが窺える。
- ↑ 「オリジナルな」「攻略チャート」。ゲームのRTA(リアルタイムアタック)における用語で、事前に立てた緻密な攻略チャートが崩れた際に、プレイヤーがその場で独自に作成する立て直し用チャートの事。つまり、オリチャーが発動している=元々の予定は崩壊している、と言う事になる。
- ↑ 「ガバガバな」「攻略チャート」。ガバガバと言ってもチャートの作り込みの甘さを指す訳ではなく、ミスによって崩壊した結果、ガバガバになった状況を指す。つまりオリチャーとほぼ同じだが、ガバガバと言うだけあって、オリチャーに比べてミスを茶化し揶揄する意味合いがより大きい。
- ↑ プラスして「ジャック・ザ・リッパー」、「ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ」、「ポール・バニヤン」のうち誰か一人が加わっている事が条件。
- ↑ 生前に安倍晴明と術比べした際に、伏せたお椀の中身を当てる勝負で「みかん」と宣言して(おそらく晴明の術で中身を変えられて)負けた逸話もあるため、悪縁が実際にあるのかもしれない。
- ↑ あの酒呑童子さえも「酒が不味くなりそう」と顔を顰め、柳生但馬守宗矩に至っては「獣」と呼び嫌悪している。
- ↑ 宮本武蔵の台詞、並びに通常戦闘時自軍サーヴァントは画面向かって左、敵エネミーおよびサーヴァントは向かって右を向いている事によるもの。要はなに味方面してんのオマエである。
出典
- ↑ 妖術師と道満の会話より。