Fate/Grand Order
Fate/Grand Order
TYPE-MOON作品過去最大の開発規模で贈るスマートフォン用RPG。
七つの聖杯を巡り、大スケールのストーリーが展開され、今までの作品で登場したサーヴァントが全て登場予定の他、新たなサーヴァント・キャラクターも多数登場する。Android版は2015年7月31日より、iOS版は2015年8月12日より配信を開始した。
かつてTYPE-MOONでオンラインゲームとして『Fate/Apocrypha』が企画されていたが、そのプロジェクトは当時の様々な事情で中止となった。現在では『Fate/Apocrypha』は小説として公開され、当時作られたキャラクターたちは人気を博している。だがプロジェクトは水面下で進められていたらしく、公開されたこの作品は「Fate/Online project REBOOT」と銘打たれている。
サーヴァントのキャラクターデザインを担当する作家の数は企画発表時点で50人超、概念礼装イラストを含めたイラストレーターの総数は2016年9月現在100人を超えている。主に今までTYPE-MOON作品でキャラクターデザインを担当した作家、漫画・コミカライズ版作者、企画や同人誌でのイラスト・挿絵を担当した作家がいる他、TYPE-MOON作品と直接関わりが無くとも、開発スタッフと関係のある著名なイラストレーターも集められている。フリーのイラストレーターも数多く参加し、キャラクターデザインのバリエーションは非常に豊富なものとなっている。
2016年12月31日に長編TVアニメスペシャル『Fate/Grand Order ‐First Order‐』が放送。
2017年に『Fate/Grand Order -Epic of Remnant-』の配信、およびメインクエスト第二部の制作が決定された。
あらすじ
神代は終わり、西暦を経て人類は地上でもっとも栄えた種となった。
我らは星の行く末を定め、星に碑文を刻むもの。
人類をより長く、より確かに、より強く繁栄させる為の理――人類の航海図。
これを魔術世界では『人理』と呼ぶ。
そして2015年の現代。輝かしい成果は続き、人理継続保障機関「カルデア」により人類史は100年先までの安全を保証されていたはずだった。
しかし、近未来観測レンズ「シバ」によって人類は2017年で滅び行く事が証明されてしまった。何の前触れもなく、何が原因かも分からず。
カルデアの研究者が困惑する中、「シバ」によって西暦2004年日本のとある地方都市に今まではなかった、「観測できない領域」が観測された。
これを人類絶滅の原因と仮定したカルデアは人類絶滅を防ぐため、実験の最中だった過去への時間旅行の決行に踏み切る。
それは術者を過去に送り込み、過去の事象に介入することで時空の特異点を探し出し、解明・破壊する禁断の儀式。
- 人理定礎値 C+
第1の聖杯:“救国の聖処女” AD.1431 邪竜百年戦争 オルレアン - 人理定礎値 B+
第2の聖杯:“薔薇の皇帝” AD.0060 永続狂気帝国 セプテム - 人理定礎値 A
第3の聖杯:“嵐の航海者” AD.1573 封鎖終局四海 オケアノス - 人理定礎値 A-
第4の聖杯:“ロンディニウムの騎士” AD.1888 死界魔霧都市 ロンドン - 人理定礎値 A+
第5の聖杯:“鋼鉄の白衣” AD.1783 北米神話大戦 イ・プルーリバス・ウナム - 人理定礎値 EX
第6の聖杯:“輝けるアガートラム” AD.1273 神聖円卓領域 キャメロット - 人理定礎値 A++
第7の聖杯:“天の鎖” BC.2655 絶対魔獣戦線 バビロニア
禁断の儀式の名は、聖杯探索 ―――――― グランドオーダー。
それは同時に、人類を守るために永きに渡る人類史を遡り、運命と戦う者達への呼び名でもある。
それは、未来を取り戻す物語。 『Fate』史上最大規模の戦いが、いま、幕を開ける。
登場キャラクター
人理継続保障機関・カルデア
- 主人公
- カルデアに招集されたマスター候補の中でも、数合わせとして呼ばれた魔術経験すらない素人。一般人。
- 狂った人類史を正すため、召喚した英霊達と共に7つの聖杯探索を巡る。
- アニメ化に伴い『
藤丸立香 』というデフォルトネーム(男女共用)が付いた。 - マシュ・キリエライト
- カルデアで主人公と出会う、不思議な雰囲気の少女。
- 人間と英霊の融合体「デミ・サーヴァント」シールダーとして主人公と共に聖杯探索を行う。
- フォウ
- マシュと共に出会う謎の動物。
- 基本的に「フォーウ」としか鳴かないが、マシュとの間にはしっかりと意志疎通が成立している模様。
- オルガマリー・アニムスフィア
- カルデアの所長を務める女性。魔術の名門であり時計塔の天体科を統括するロードであるアニムスフィア家の現当主。
- ロマニ・アーキマン
- カルデア専属の医師。通称「Dr.ロマン」。サボり癖があるものの、有事の際には己の危険を顧みずに働く。
- オルガマリーの出自故の悩みを理解しており、主人公にも理解を促す。
- レフ・ライノール
- 近未来観測レンズ「シバ」を造った魔術師。カルデアを訪れた主人公と出会う。
- 人理の守護に人生の全てを捧げる好青年とのことだが…?
- レオナルド・ダ・ヴィンチ
- カルデアに常駐するサーヴァントの1騎。クラスはキャスター。
- 自称「ダ・ヴィンチちゃん」。
- 史実ではもちろん男性なのだが、彼の場合はドレイクやネロといった面々とは異なり、ちゃんとした”女性の姿である理由”が用意されている。
協力者
- ベンジャミン・ラッシュ
- 第五章に登場する人物。史実においては独立時のアメリカ側の重鎮のひとり。
- 医師としてエジソン側に参加し、ナイチンゲールと共に負傷者の治療を行う。
- シータ
- 第五章に登場するサーヴァント。ケルト軍によってアルカトラズ刑務所に捕えられていた。
- 彼女の献身的な行為によって、ラーマに掛けられていた心臓破りの呪いが解かれることになった。
- セルハン
- 第六章に登場する人物。聖都周辺で追剥まがいの活動をしていたが、主人公らに返り討ちに遭う。
- その後、ランスロットの保護区域に身を寄せており、ダ・ヴィンチや主人公らをサポートした。
- 恐らく史実において後にサルハン侯国を建立した部族長サルハンだと思われる。
- キングハサン
- 第六章に登場する人物。アズライールの霊廟を住処とする大男で、歴代の「山の翁」の監督役に近い立ち位置。
- 呪腕のハサンの要請を受けて主人公らに協力する。
- 冠位指定のサーヴァントである可能性が示唆されている。
敵対者
- ファヴニール
- 第一特異点にて主人公らと対峙したドラゴン。出展は『ニーベルンゲンの歌』にてジークフリートに倒された邪竜。
- ジャンヌオルタによって召喚され、シナリオ中では最大の脅威として立ち塞がる。
- 以降のいくつかのキャラクエストやイベントクエストにもたびたび敵として登場する。
- イアソン
- 第三特異点にて主人公らと対峙した人物。ギリシャ神話に語られるアルゴー船の船長であり、『stay night』に登場したメディアの夫。
- 敵どころか味方からも人望が全くなく、彼をよく知る者達からは口を揃えて酷評されるなど、紛うこと無き人間の屑。
- 一応サーヴァントだと思われるが、クラスは不明。
- マキリ・ゾォルケン
- 第四特異点にて主人公らと対峙した人物。『stay night』に登場した間桐臓硯その人であり、彼の若い頃の姿。
- 本編の彼とは違ってまだ理想を忘れたわけではないようだが、第四特異点破壊のために展開された「魔霧計画」の中心人物『M』として主人公らと敵対する。
- ソロモン
- 第四特異点の最終盤にて登場した、本作の黒幕と思われる人物。
- グランドキャスターのクラスを持つサーヴァント。
- ボスキャラではあるが、四章クリア後に霊基一覧のマテリアルに登録される。
- アグラヴェイン
- 第六特異点に登場した円卓の一員。
- 獅子王からギフトは与えられるのを固辞しているが、最期まで王に仕え続け、第六特異点の締めを勤めた。
- 魔神柱
- 第二章以降から現れるボスキャラ。強力な全体攻撃を使用する。
- ハーゲン
- ジークフリートの親友。彼のキャラクエストに亡霊として登場。
- キャプテン・キッド
- アン・ボニー&メアリー・リードのキャラクエストに亡霊として登場。
- ロベスピエール
- シュヴァリエ・デオンの生前の敵対者。彼のキャラクエストに亡霊として登場。
- ゲオルク・ファウスト
- メフィストフェレスの生前の主。彼のキャラクエストに亡霊として登場。
- ヴィクター・フランケンシュタイン
- フランケンシュタインの製作者。彼女のキャラクエストに「もしも生きていたら」という仮定上の存在として、彼女の後継機とともに登場。
- グレンデル
- ベオウルフの生前の宿敵。彼のキャラクエストに登場。
- トゥルッフ・トゥルウィス
- 期間限定イベント『FGO 2016 SUMMER』の最終ボス。
- アーサー王伝説にその名を残す魔猪であり、舞台となる島で聖杯を手に入れる。
- 討伐後も肉体を機械化して二千年後まで復讐心と共に生きながらえるが、再び討ち果たされ、消えて行った。
- ファースト・レディ
- 期間限定イベント『プリズマ・コーズ』の最終ボス。
- 最初の魔法少女と言われており、強力な固有結界を張り巡らして魔法少女達を駆り集めた。
- テスタメント
- 期間限定イベント『プリズマ・コーズ』の裏ボス。
- 魔法少女への妄執から誕生した。
その他
- ピエール・コーション
- 第一章冒頭に登場する人物。ジャンヌ・ダルクを火刑に処したフランスの異端尋問官。
- ヴィクター・フランケンシュタイン
- 第四章に登場する人物。ヴィクター・フランケンシュタインの孫。
- 敵陣営に勧誘されたが断った為、主人公らと出会う前にメフィストフェレスに殺害されてしまう。
- 槍の竜インヴィディア
- イベント『ネロ祭』に登場した敵。「七つの丘の一冠」というかなり危ない背景を持つ。
- ミラー
- イベント『プリズマ☆コーズ』に登場する人物。
- イベントボスであるファースト・レディのかつての親友であり、彼女に殺されてエコーとなった後も彷徨っている。
登場サーヴァント
『Fate/Grand Order登場サーヴァント一覧』に分割。
概念礼装
- いわゆる、サーヴァントに付与する装備アイテム。一部の概念礼装が歴代Fateシリーズのマスターをモチーフにしているのは、TYPE-MOON社員アザナシ氏の「マスターが描かれた礼装をサーヴァントに装備させることで、擬似的にユーザーの好きな主従関係を楽しめるようにしたい」というアイデアから。
『概念礼装一覧』
アイテム
『Fate/Grand Orderアイテム一覧』に分割。
登場エネミー
『Fate/Grand Order登場エネミー一覧』に分割。
シナリオ
『Fate/Grand Orderシナリオ一覧』に分割。
イベント
『Fate/Grand Orderイベント一覧 (2015)』『Fate/Grand Orderイベント一覧 (2016)』『Fate/Grand Orderイベント一覧 (2017)』に分割。
用語
- 人理継続保障機関・カルデア
- 魔術師の貴族であるアニムスフィア家が管理する機関。正式名称は人理継続保障機関フィニス・カルデア。
- マスター候補
- 各国から選抜あるいは発見された霊子ダイブが可能な適性者。魔術の名門から38人、才能ある一般人から10人の計48人。
- 訓練期間は一年、半年、最短の三ヶ月などあるが、数合わせのために緊急で採用した一般枠の場合、訓練期間は無い。
- シャドウサーヴァント
- サーヴァントの残留霊基。見た目は名前の通り、黒いシルエット。
- 序章に登場した聖杯の泥に汚染されたものや聖杯で英霊を短時間で無理矢理召喚しようとした場合に出現したもの、聖杯自体の変質によって外に漏れ出たものなど、出現経緯は様々。
- 意思疎通が可能なものと不可能なものがいるが、両者の違いは特にはっきりとはしていない。
- ゲーム的には通常のサーヴァントと同様にスキルを使用するが、宝具の代わりにエクストラアタックを使用する。
- セイントグラフ
- ゲーム内で使用するサーヴァントが宿るカードの総称。
開発スタッフ
- 全体構成・シナリオ・総監修&コラボイベントシナリオ・監修
- 奈須きのこ
- キャラクターデザイン&アートディレクション
- 武内崇
- シナリオ執筆
- 東出祐一郎(Fate/Apocrypha)
- 桜井光(Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ)
- 水瀬葉月(アニメ版Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ)
- 星空めてお(ファイヤーガール)
- 『Fate/Accel Zero Order』シナリオ
- 虚淵玄(Fate/Zero)
- 『魔法少女紀行 ~プリズマ・コーズ~』監修
- ひろやまひろし(Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ)
サーヴァント設定
- 奈須きのこ
- マシュ・キリエライト、アルトリア・ペンドラゴン(セイバー)、アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕(セイバー)、アルトリア・ペンドラゴン〔リリィ〕、ネロ・クラウディウス、ジル・ド・レェ(セイバー)、エミヤ、ギルガメッシュ、ロビンフッド、クー・フーリン(ランサー)、エリザベート・バートリー、メドゥーサ、メディア、ハンス・クリスチャン・アンデルセン、佐々木小次郎、呪腕のハサン、ヘラクレス、ランスロット(バーサーカー)、呂布奉先、タマモキャット、エリザベート・バートリー〔ハロウィン〕、玉藻の前(キャスター)、フランシス・ドレイク、アルトリア・ペンドラゴン〔サンタオルタ〕 他
- 奈須きのこ・桜井光
- ステンノ
- 奈須きのこ・虚淵玄
- ディルムッド・オディナ(ランサー)
- 東出祐一郎
- レオニダス一世、エドワード・ティーチ、メフィストフェレス、諸葛孔明〔エルメロイⅡ世〕、マタ・ハリ、荊軻、シャルル=アンリ・サンソン、カーミラ、アステリオス、清姫(バーサーカー)、エイリーク・ブラッドアクス、オリオン、 ヘクトール、アン・ボニー&メアリー・リード(ライダー)、メディア〔リリィ〕、アルジュナ、ベオウルフ 他
- 東出祐一郎・虚淵玄
- ジル・ド・レェ(キャスター)、スパルタクス、ヴラド三世 (Apocrypha)(バーサーカー)
- 東出祐一郎・賀東招二
- ウィリアム・シェイクスピア
- 東出祐一郎・茗荷屋甚六
- アタランテ
- 桜井光
- ガイウス・ユリウス・カエサル、アルテラ、シュヴァリエ・デオン、アーラシュ、ロムルス、ブーディカ、アレキサンダー、マリー・アントワネット(ライダー)、マルタ(ライダー)、クー・フーリン(キャスター)、ファントム・オブ・ジ・オペラ、カリギュラ、ダレイオス三世、フェルグス・マック・ロイ 他
- 桜井光・奈須きのこ
- エウリュアレ、クー・フーリン〔プロトタイプ〕、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト、スカサハ(ランサー)
- 星空めてお・東出祐一郎・桜井光
- ダビデ
- 茗荷屋甚六・東出祐一郎
- 武蔵坊弁慶
- 鋼屋ジン・桜井光
- 坂田金時(バーサーカー)
- 三輪清宗・東出祐一郎
- ゲオルギウス
イラスト
『セイントグラフ』のページに分割。
公式サポート漫画
Fate/ぐだぐだオーダー
コハエースの作者・経験値氏が手がける公式サポート漫画。ノリもコハエースを思わせる内容…というか完全にソレ。
更新は延期前は毎週水曜日だったが、サービス開始延期後からは毎週木曜日となった。
桜セイバーと魔人アーチャー曰く「サービス開始までHPですることないから、何かテキトーに上げとけって型月の社長が」という理由で開始された企画であるとのこと。
当初はサービス開始までの全10回予定であったが、延期の影響でその後も継続。
延期に伴い長期間にわたって新情報が途絶え、使えるネタがなくなるという苦しい状況に立たされてもほぼ毎週更新されていたが、7月30日を以て連載終了となった。
その後、TYPE MOONエース Fate/Grand Orderにて全話再録+書き下ろしおまけ漫画「Fate/ぐだぐだヒストリア」が掲載された。
連載終了から大分経った頃に、二人がゲームテクニックを紹介する「Fateぐだぐだお得テクニック」の連載が唐突に開始される。
ゲーム内で詳しく言及されない細かい仕様等について解説し、ユーザーからの評判もそれなりだった。第13回をもって完結している。
ちなみに、閲覧はゲーム内のお知らせページからしか行えず、ネットでは基本見られないので注意。
そして2015年11月下旬にて「Fateぐだぐだ本能寺」が開催されると同時に本作も期間限定で復活となった。
マンガで分かる!Fate/Grand Order
サービス開始に伴い、Fate/ぐだぐだオーダーに代わって連載が開始された公式サポート漫画。作者はリヨ氏。
内容は……一言では言い表せないほどカオス。詳細は項目参照。
教えてFGO!偉人と神話のぐらんどおーだー
Twitter上で漫画を配信する「ツイ4」で展開されているサポート漫画。作者は津留崎優氏。森瀬繚氏はヒストリカル・チェック担当として「五時間目」から参加。
ぐだおが英霊たちへの理解を深めるため、本人にインタビューして逸話を語ってもらうという形式の漫画……のはずだが、チュートリアルと称して呼ばれたアーラシュのように、人に説明するのは苦手なサーヴァントも多いため、マシュがこんなこともあろうかと作って来た『3分で分かる英雄講座』のフリップでマシュが解説し、当人のサーヴァントがそれを補足するという形式を取っている(マシュ自身は英霊の逸話に詳しいが、「勉強会って楽しそう」とナイスな後輩力を発揮し参加している)。
なお、3分で分かる英雄講座の絵は津留崎優氏の姉が描いたそうな。
雑誌付録ドラマCD
- Fate/Grand Order 序章
- TYPE-MOONエースFate/Grand Order付録。
- シナリオ:奈須きのこ
- THE BLUE BIRD
- 月刊コンプティーク2016年4月号付録。
- シナリオ:磨伸映一郎
- Fate/ぐだぐだオーダー「帰ってきたぐだぐだお得テクニック」
- 月刊コンプティーク2016年5月号付録。
- シナリオ:経験値
アニメ
- 『Fate/Grand Order ‐First Order‐』
- 2016年末の特別番組として放送された。内容は30分アニメ3話分、実時間は約68分。
- 製作主導はアニプレックス、アニメーション制作は新興アニメ会社のLay-duce。
- ゲームのプロモーションの意味合いが強い内容で、序盤はほとんど設定の説明。
- 「Fate Project」(TYPE-MOON×アニプレックスの企画)としての放送枠である為、それに関連したシリーズの宣伝という意味合いも兼ねている。
- シリーズを振り返る企画では2006年の『Fate/stay night』、2010年の劇場版『Fate/stay night - Unlimited Blade Works』に言及がなかったが、それが逆に賛否を呼び「DEEN版」という言語がトレンド1位を獲得する事態を巻き起こした。
- 前述の通り、今作はTYPE-MOON×アニプレックスの枠組みであるため、版権(配給)が別である「DEEN版」が登場しないのは特別な事ではない。しかし、その余波は新年にも及び続け、本作の内容はおろか、劇場版『「Fate/stay night」Heaven’s Feel』、『Fate/Apocrypha』の新情報解禁という大きな話題をもかき消されてしまう珍事となった。
- 著名人や関係者もTwitterで一定の反応を見せた。2006年のアニメの作画監督で、アニメFate/ZeroやFate/EXTELLAにも参加した西田亜沙子は「(配給関係が)ややこしいのは理解できるが一言くらい欲しかった」と思いを述べた。ちなみに、偶然にも奈須きのこがこの一件の数日前(12月26日)に劇場版UBWの話題を出していたため、ちょうど過去作を思い出しているファンが多かったのも影響していたと思われる。
メモ
- かつて奈須氏の発言から、『Fate/EXTRA CCC』で奈須きのこ本人によるFateシリーズの展開はこれで終わりかと思われることもあった。だが「竹箒日記」でのコメントでは
「もうFateは書かないと言ったな。あれは嘘だ。
ああ、石を投げないで! むしろ投げてもっと投げて!
でもしょうがないだろ、書いてるうちに興が乗っちまったんだから!
あいつはSSRが好きだったんだ……
このハサンがSSRだから、畜生……!(おにぎりを食べながら涙をこらえている)」
との事。新たなステージに進出し、Fateシリーズはこれからも続いていくのであった。 - 人類史の焼却という未曽有の大事件のためか、現界するサーヴァントは通常ならば例外・不可能・極低確率とされるケースのオンパレードである。具体的には、召喚自体が 原則不可能な神霊やそもそも英霊ですらない人間がサーヴァントとしてやってくる、晩年の精神や全盛期の姿ではなく元の人物がまだ未熟な頃の姿で召喚される、など。
- 本作では初めてアメリカ出身の英霊が登場したが、制作サイドからの「ちょっと変化球な人たちが多い」(武内氏)
「『そうならざるを得ないよね』っていう人たちが多いと思います」(奈須氏)という事前コメント通りの顔ぶれであった。
- 本作では初めてアメリカ出身の英霊が登場したが、制作サイドからの「ちょっと変化球な人たちが多い」(武内氏)
- 既存の英霊の中で、クー・フーリンやジキル/ハイドのように複数のクラス適性がある者の中には既存のものとは別のクラスで登場する者もいる。武内氏曰く、
「そんなにたくさんはいませんが、皆さんが『この人の別クラスが見たい!』という英霊については、たぶん実現されてるんじゃないかな」との事。- なお、同一キャラを二人チームに入れることはできないが(フレンドを除く)、クラスが違ったり、アルトリアでもオルタ、リリィだったりすると、別キャラ扱いとされ、同じチームに入れることができる。頑張れば青セイバー、セイバーオルタ、セイバーリリィ、サンタオルタ、ランサーオルタ、ヒロインXと、パーティーすべてをアルトリアで埋め尽くすアルトリア尽くしも可能である。
- サーヴァントは☆0~☆5(☆0は現在アンリマユ専用で、実質的には☆1が最低)までの六段階のレア度に振り分けられており、☆0~☆3はゲーム内で完結したリソースを使って回す「フレンドポイント召喚」、☆3~☆5は主に課金して入手する"聖晶石"を消費して回す「聖晶石召喚」から入手することになる。
- 基本的に高レアサーヴァントの方がステータスも高く強力。だが、低レアサーヴァントが弱いのかと言うと決してそんなことはなく、多少のステータスの不利は後述する相性次第でひっくり返せる上、強力なスキルや宝具等、高レアというだけでは代替できない独特の強みを持っている場合が多い。きちんと育成し、活躍の場を見極めれば、低レアサーヴァントでも高レアサーヴァントに匹敵、ないし凌駕するだけの活躍が望める。
- 強弱がレアリティに比例しないという性質上、敢えてレア度の低いサーヴァントのみでパーティーを組んで戦うプレイヤーも多数存在しており、理論上は☆1のサーヴァントのみでも現在までの全てのストーリー及びイベントクエストをクリアできることが実証されている。
- サーヴァントのクラスごとに強弱の相性関係が設定されており、その影響はやり取りするダメージへの倍率という形で現れる。例えば、手強いランサークラスがボスに控えているクエストには、ランサーに有利なセイバークラスのサーヴァントを擁したチームで挑むといった作戦が必要となる。
- クラスの概念自体がゲームシステムとバランスに大きく関わっているためか、エクストラクラスのサーヴァントは少数に限られる。対して、召喚できるサーヴァントとレアリティには明らかな偏りが見られ、バーサーカークラスのサーヴァントは総数がかなり多く、逆にアーチャーとセイバーの2種は少数かつ殆ど高レアリティのみ、という状況だった。
- アーチャークラスとしてサービス開始時点で実装されていたのは全3騎(次いで少ないランサーが5騎)。しかも内2騎はそれぞれ☆3(R)と☆4なので数を揃えるのが難しく、トドメに残る1騎の☆1(C)は自爆宝具持ちと、非常に始末が悪かった。現在ではアーチャー全体の数は入手が現実的な☆3を中心に増加し、またストーリーの確定入手もあるので、比較的揃えにくいクラスという位置は変わらないがサービス当初よりは落ち着いている。
- セイバークラスは数こそかなり多いもののそのすべてが☆3以上。その内で一番入手しやすい☆3は4騎(開始時点では2騎)のみ。最優のサーヴァントという設定を反映した結果だと思われるが、おかげで入手に難航するユーザーが続出した。
- 加えてサービス開始当初は、ランサー、ライダー、アサシンクラスは☆5のサーヴァントが実装されておらず、それぞれの☆5が実装された後も、ランサークラスに関しては恒常的に召喚可能なものが5章実装と同時と、他クラスと比べると異様に遅かった。
- クラスの概念自体がゲームシステムとバランスに大きく関わっているためか、エクストラクラスのサーヴァントは少数に限られる。対して、召喚できるサーヴァントとレアリティには明らかな偏りが見られ、バーサーカークラスのサーヴァントは総数がかなり多く、逆にアーチャーとセイバーの2種は少数かつ殆ど高レアリティのみ、という状況だった。
- 全部で何人くらいのサーヴァントが登場するのかという質問に対し、武内氏曰く、
「具体的な数はまだ言えませんが、サーヴァントデザインとして参加された作家さんたちをご覧になって、そこからご想像いただければと」との事。
作家一人辺りに何人描くのか(あるいは描いたのか)知る由もないので想像しろという方が無理な話なのだが…。- もっともソシャゲ自体、いつサービスが終わるかなど最初から不明なので、サービス中に本来予定された人数から更に追加するという事もあり得る以上、
全部で何人を予定しているかと言われてもそもそも無茶な点もあるので、ある程度ぼやかした上での発言ではないかと思われる。
- もっともソシャゲ自体、いつサービスが終わるかなど最初から不明なので、サービス中に本来予定された人数から更に追加するという事もあり得る以上、
- 出演表記が決定されている豪華声優陣の中に、事あるごとに出続けてTYPE-MOONでは定番となりつつある中田譲治氏がいなかったことも話題を呼んでいた。なお本人は本人でiOS版でプレイしている様子(Twitter)
- 開始当初はサーバー障害や下記のガチャの排出率に関するもの等様々な要因の問題が発生し、炎上騒動が巻き起こってしまった。この事は多くのニュースサイトでも取り上げられたが、改善されたこともあってか現在は落ち着いている。
- 『stay night』等に登場する人間のキャラは、(一部を除き)本編にこそ出演はしないものの、概念礼装(サーヴァントに装備させるアイテム)のイラストという形で参戦している。
- そしてこの礼装がプレイヤーたちの悩みのタネとなっている。本作は前述のとおりいわゆるガチャとしてフレンドポイント召喚と聖晶石召喚の二種が用意されているのだが、聖晶石召喚の排出率は概念礼装の方がサーヴァントよりも圧倒的に多く設定されている。具体的に述べるとサービス最初期の段階で数値にして約3:1であり、サービス初期は、所謂十連ガチャをすると十個全部礼装といった現象もよく見られたほどであり、「キャラクターを売りにしているゲームなのにキャラが全く出ないとは何事だ」という批判が殺到した。現在は確定で何かしらのサーヴァント1騎が排出される設定が加えられ、なおかつレア度☆3のみ排出比率が礼装、サーヴァント共に30%へ変更された(あくまで☆3だけの話なので、高レアサーヴァントの入手には一切影響はないのだが)。
- もっとも、攻略的観点に限って言えば概念礼装が一概に「ハズレ」というわけではなく、物によっては高レアサーヴァント1騎よりよっぽど戦力の向上に貢献する場合もある。ただしこれは(レアリティは問わず)サーヴァントの頭数がある程度揃った上での話でもあるので、サービス初期に強く問題視されたのも宜なるかな。
- 一応、確率面での救済措置が全くないわけではなく、一定期間ごとに10連召喚+確定で☆5サーヴァントが入手できる聖晶石召喚が開催されている。ただし有料の聖晶石でなければ使用できない制限があり、かつ開催ごとに一人一度きりである。
- そしてこの礼装がプレイヤーたちの悩みのタネとなっている。本作は前述のとおりいわゆるガチャとしてフレンドポイント召喚と聖晶石召喚の二種が用意されているのだが、聖晶石召喚の排出率は概念礼装の方がサーヴァントよりも圧倒的に多く設定されている。具体的に述べるとサービス最初期の段階で数値にして約3:1であり、サービス初期は、所謂十連ガチャをすると十個全部礼装といった現象もよく見られたほどであり、「キャラクターを売りにしているゲームなのにキャラが全く出ないとは何事だ」という批判が殺到した。現在は確定で何かしらのサーヴァント1騎が排出される設定が加えられ、なおかつレア度☆3のみ排出比率が礼装、サーヴァント共に30%へ変更された(あくまで☆3だけの話なので、高レアサーヴァントの入手には一切影響はないのだが)。
- 2016年7月末に1周年を記念して、聖晶石4個で一回召喚できるところを、3個で一回召喚可能に変更された。従来の価格設定が異常に高かったというわけでもないため、異例の措置として話題になったが、もちろん割引されたくらいでは出ない時は出ないのは言うまでもない。
- 6章実装と同時に☆5の同じサーヴァントを6騎以上召喚した場合に入手でき、10個集めることで特定の(全てではない)☆5サーヴァントと交換できる「無記名霊基」が導入された(実際に実装されたのは10月である)。5騎までならば宝具強化のために無駄にならないが、6騎以上が無駄になるという意見を受けての救済のためのシステムだが、対象が「1騎出すだけでも容易ではない☆5サーヴァント」だけという前提ゆえに並大抵ではない課金があって初めて利用できる代物となっているため、他のゲームで時折見られる「サーヴァントを選んで手に入れられるシステム」を期待したプレイヤーからは批判が集まった。
- 類似システムとして、☆4以上のサーヴァントを売却することで入手できる「レアプリズム」もその後に実装されている。こちらで交換できるのは入手手段の限られた概念礼装などで、メリット自体がやや控えめ。
- 本作のゲームシステム上では「クラススキル=自動的に効果を発揮するパッシブスキル」「保有スキル=戦闘中に選択して使うアクティブスキル」として扱われているため、ゲーム中では「神性」スキルがクラススキル扱いとされていたり、「単独行動」を持つライダーや「騎乗」を持つランサーなどといった別クラスのクラス別スキルを保有しているサーヴァントについては、それらのスキルがクラススキル枠にまとめられている(どちらもムック本では神性スキル、別クラススキルとしてクラススキル、保有スキルとは別枠で扱われている)。
- 逆にルーラーのクラススキル「真名看破」と「神明裁決」は保有スキル枠に移動している。
- また既存のサーヴァントについては、強化クエストをクリアすることで原作にない保有スキルが追加されるほか、イベント専用のスキルや宝具の描写が登場する事がある。
- ちなみにスキルの仕様について、プレイヤー側のサーヴァントはスキル使用後一定ターン経過しなければ再度スキルが使用できるようにならないが、敵側は原則的にランダムに使用するので、同じスキルを連発する場合もある。一応バランスを取っているようだが、回避系、防御系のスキルを持つサーヴァントは運が悪いと対策なしではまるで攻撃を通せなくなることも。
- サービス開始より実装されているほとんどのサーヴァントの攻撃動作は所謂汎用モーションである。特に顕著なのがキャスターや武器を持たないサーヴァントで、いずれも(とても魔術の類を扱えるとは思えないサーヴァントであっても)共通の光弾を飛ばして攻撃を行う。
- 後発のサーヴァントの攻撃動作がそれぞれほぼ固有のものになったことでより目立つ問題点とされた。そのためアルトリアやギルガメッシュ(彼は元から固有ではあったが)を皮切りに、初期のサーヴァントのグラフィック・動作のリニューアルが実施されている。
- アニメ版のシナリオ制作を開始したのは四章が配信された頃で、ゲームのシナリオをベースに主人公とマシュの物語を軸に、まだ公開してないゲーム設定も盛り込んでゲーム七章公開を踏まえた作品になっている。
話題まとめ
- 他作品とのコラボ
- ソーシャルゲームではよく他作品とのコラボ企画を行う事があるのだが、ファンの中には当初「『Fate』シリーズの設定が独特な為、無理ではないだろうか」とコラボを敬遠する意見も多かった。
しかし『TYPE-MOONエースVOL.10』のインタビュー記事によると意外にも今作品もコラボには意慾的な様子で
武内氏曰く「他作品との折り合いさえつけば、いつか必ずやりたいとは思っています。」と発言しており、
また奈須氏も「コラボはスマホゲームの華ですからね。どんな作品との共演が実現するのか、個人的にも楽しみです。」と発言しており、「『Fate』と相性が良さそうな漫画やアニメはたくさんある」と意外にも肯定的な模様。 - 一方で、もはや日常茶飯事というくらい行ってきた「TYPE-MOON内他作品とのコラボ」などについては第一弾として2016年2月下旬に『劇場版 空の境界』とのコラボが行われた。
- 名目上はスペシャルイベントだが、実質第二弾のコラボイベントとして同年4月末より『Fate/Zero』とのコラボが行われた。イベント本編のシナリオは原作者の虚淵玄氏の書き下ろしとなっている。
- 第三弾のコラボイベントは2016年9月中旬に行われた『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』。同時期に放映されていた『ドライ!!』のアニメと連動する形となっている。
- 流出情報
- 利用規約の禁止事項にも触れられているものの、それでもサービス開始から早くも一部情報が解析されてしまい、今後登場するであろうサーヴァントの情報の流出、一部分ながらも今後のストーリーのネタバレなどが発生している。
- ネタバレが嫌な方はその手のサイトに近づかなければ特に問題こそないのだが、画像検索の場合まだ登場前のサーヴァント画像が見えてしまう事態が高確率で発生するため、ネタバレ拒否勢は使用の際、十分気を付ける様に。
スペック・公開情報
- 対応OS・ハード
- iOS 6 以降。iPhone、iPad対応。iPhone 5、iPhone 6 および iPhone 6 Plus に最適化済み
- Android 4.1以降、RAM 2GB以上搭載のスマートフォン及びタブレット端末(Intel CPUは非対応)
※一部機種に関しては推奨バージョン以上でも動作しない可能性あり
- ジャンル:FateRPG(フェイトRPG)
- リリース:Android版:2015年7月31日、iOS版:2015年8月13日
- 開発:DELiGHTWORKS(ディライトワークス)
- 製作:TYPE-MOON / FGO PROJECT
- 権利表記:(C)TYPE-MOON / FGO PROJECT
- 短縮権利表記:(C)TM / FGOP
- 料金:基本無料(アプリ内課金あり)
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