グレゴリー・ラスプーチン

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アルターエゴ
真名 グレゴリー・ラスプーチン
言峰神父(第二再臨)
言峰綺礼(第三再臨)
外国語表記 Grigori Rasputin
異名 怪僧ラスプーチン
ゲー・ラスプーチン
性別 男性
身長 193cm
体重 82kg
好きな物 香辛料(第一、第二再臨)
迷える隣人の悩み相談と解決(第三再臨)
苦手な物 思い当たらない[注 1](第一、第二再臨)
学ぶ事で発生する不平等(第三再臨)
依代 言峰綺礼
出典 史実、ゾロアスター教、オーストラリアの伝承、Fate/stay night
地域 ロシア、日本[注 2]
属性 秩序・悪
副属性
一人称
二人称
三人称 ○○殿/○○氏
声優 中田譲治
デザイン 武内崇
レア度 ☆5
初登場作品 Fate/Grand Order
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概要

アルターエゴ」の疑似サーヴァント

略歴
『Fate/Grand Order』第2部にて、カルデアの敵である異星側のサーヴァントとして登場。
『FGO』世界での言峰は西暦2004年の日本で死亡しており、遺体もその際に焼失している為、2017年末の時点で聖堂協会に所属していない[出 1]
『序/2017年』では聖堂教会からの査問官と偽ってゴルドルフ・ムジークタマモヴィッチ・コヤンスカヤと共にカルデアに侵入し、異聞帯のサーヴァントであるアナスタシア率いる殺戮猟兵を用いてカルデアを襲撃させた。
カルデアから脱出する直前、ダ・ヴィンチの心臓を背後から貫いて消滅させた後、管制室にあるカルデアスのアナスタシアによる物理凍結を見届けた。
Lostbelt No.1『永久凍土帝国 アナスタシア』ではマカリー枢機卿を騙ることでイヴァン雷帝の眠りを維持する等、アナスタシアに協力。彼女が雷帝を下した後は正体を明かすと共に姿を消す。
Lostbelt No.2『無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング』では北欧に向かうシャドウ・ボーダーを追撃し、捕らわれていたカドックを仮死状態にすることでカルデアを欺き奪還する。
その後Lostbelt No.5『神代巨神海洋_アトランティス』では同じ異星の使徒である千子村正共々汎人類史勢力との戦いに身を投じていたが、続くLostbelt No.5『星間都市山脈 オリュンポス』でカルデアがキリシュタリアに勝利した後はアナスタシアの願いに従ってアルターエゴ・リンボに重症を負わされたカドックの身柄をシャドウ・ボーダーに引き渡した。また異星の神が降臨して他の使徒と共に用済みになるはずだったが、より強力な依代を準備する必要が出てきたために南米異聞帯へ赴いてORTを新たな依代にしようとしていた。
当の南米異聞帯が舞台のLostbelt No.7『黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン』でも登場するが、U-オルガマリーが弱体化し記憶も失っていたため、仕方なくカルデアと同行。U-オルガマリーがカルデアから離れた際は彼女に着いて行き、また彼女がカルデアに助太刀する際にも付き添っていた。異聞帯消滅後はカルデアの者と対話し、異星の使徒についてなどの情報を彼に話した。
人物
深い藍色の法衣を着た神父…『FGO』世界における言峰綺礼その人を依り代にしたサーヴァント。
ゲーム開始時点の時系列で既に依り代は死亡していたのだが、その死体については行方不明になっているらしく、さらにラスプーチン自体が言峰の亡骸を依代として現界していることが示唆されている。
性格面は依り代に近く、「外側も内側も神の従僕ではない」「エゴの塊」といった悲観的な考えと言葉遣いを多様するものの、一見すればウイットに富んだ人当たりのいい人物。長身な事も相まって威圧感はあるが、誰であっても分け隔てなく会話をする人格者。
Lostbelt No.1『永久凍土帝国 アナスタシア』でアナスタシアを皇帝にした後はラスプーチンは退去。以降はラスプーチン他神霊の能力を使役する言峰本人と言って差し支えない存在となった。
一方ラスプーチンの方は自らの在り方、持って生まれた自らの悪性に悩み、苦しむ人物であったこと、アナスタシアをツァーリにする為に死体を依り代にした疑似サーヴァントになることを受け入れた事が伺える。
カルデアに召喚された際もラスプーチンは退去した状態なようで、人格は依り代がメインと語っている。
『異星の神』に仕える7騎のサーヴァントの1人で、赦しがなければ次の異聞帯に行く事が出来ない、中間管理職のような存在。
本人も悪であるものの、南米異聞帯でU-オルガマリーが記憶喪失になった際はさすがの彼も笑い飛ばすしかなかった。
また、妙にギャグ適性が高く、自身を『暗黒司祭』と名乗ったり、南米異聞帯ではノリノリでサッカという競技の監督を務めている。カルデアに来てからは数々のトンチキイベントに対しても順応して楽しんでいる模様。
他の誰がマスターであっても契約した以上は人生成就のために微力ながら助力し、それは例え相手がどれほど悪の道をひた走ろうとスタンスは変わらず、善なり悪なりそれに相応しいと思う道を示してくれる。
能力
ダ・ヴィンチに気付かれずに背後に接近して素手の一突きで心臓を貫く、時速90キロで移動するなど、サーヴァント相応の能力を持つ。
また近代兵器の扱いも心得ており、コヤンスカヤに提供された近代技術と魔術理論の複合装甲に通用するロケットランチャーを、追跡しながらシャドウ・ボーダーに命中させていた。
二丁のマシンガンを懐から取り出すこともあり、黒鍵も武器として使用する。
この他、依代である言峰が身に付けていた八極拳も使いこなす。
霊基第三では瞬間移動を行う他、高速移動を行って体当たりをしたり、赤い棘や赤黒い魔力の奔流と思われるものを放つ。また敵を掴み、出現させた黒い球体を一点に収縮させて爆散する技も見せる。
こちらでも八極拳は用いるが、遠距離から拳で衝撃波を放つなど凄まじい技ばかりとなっている。
アルターエゴのクラスとして成立する際に「グレゴリー・ラスプーチン」の他、悪神アンリマユの腹心である三つ首の邪竜「アジ・ダハーカ」、死しても現世に蘇るという不死の月精「バールー」が混濁しており、またアルターエゴクラスのために依り代の肉体名がセイントグラフの真名として登録されている。
南米異聞帯では、銃弾で頭と心臓を打ち抜かれて魔術刻印でギリギリ生きていた状態のジングル・アベル・ムニエルを、問題なく会話できるまでに治癒するというバールー由来と思しき能力を見せた。
またマイルームでは「10人までなら治療できる」との台詞があり、一度に複数人の治療も行える模様。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
アルターエゴ 異星の神 ? ? ? ? ? ?
主人公 (Grand Order) B C B D D A 代行者:B
洗礼秘蹟:A
対毒(機密):B
信仰の加護(独):A+
悪心祝祭:A
死なずのバールー:EX

宝具

零れ氾く暗黒心臓(ザジガーニエ・アンリマユ)
ランク:A
種別:対界宝具
レンジ:測定不可能
最大捕捉:断定不能
由来:英霊、神性、依代。三者三様の『世界を破滅させた』概念そのもの。
怪僧ラスプーチン、悪竜アジ・ダハーカ、嘲笑者バールー。出自も霊基も異なるがいずれもそれぞれの世界観を呑み込んだという共通事象を、何処かの編纂事象において『聖杯によって世界を焼いた』経歴を持つ言峰神父が三つ首の蛇、あるいは竜を触媒にし、世界に混乱をまき散らす最強の複合神性にして最悪の悪性宝具。
同時に『悪の心をにして世界を燃やす』概念そのものでもあり、人間が存在しなければまず成立しない宝具。あふれ出した呪いは質量すら持ち、触れた者の悪心、そして悪しき行いを重ねた肉体を燃やす炎となる。
『Grand Order』では「自身のArtsカード性能をアップ(1ターン)<オーバーチャージで効果アップ>+敵全体に強力な〔悪〕特攻攻撃[Lv]&やけど状態を付与(3ターン)&延焼状態を付与(3ターン)&呪い状態を付与(3ターン)&呪厄状態を付与(3ターン)&〔善〕特性の敵全体に確率で即死効果」という効果のArts宝具。
善悪どちらの属性にも特攻を持つ極めて特異な効果となっている。

真名:グレゴリー・ラスプーチン

グリゴリー・エフィモヴィチ・ラスプーチン。ロマノフ朝ロシア末期の聖職者兼祈祷師。
シベリアの寒村で生まれ、貧困から読み書きも満足に出来ず素行不良な子供に育ったが、突如として「巡礼に出る」と言い残し村を出奔する。
帰郷した際は打って変わって信仰熱心な修行僧に変貌しており、その後は巡礼として国中の大修道院へ足を運び、教えを説く姿が上流貴族の目に留まる事となった。
また、万病を祈祷によって治療する『奇跡』を起こした霊能力者としても重宝される様になり、当時は不治の病とされた皇太子アレクセイの血友病を祈祷治療によって回復させ、時の皇帝ニコライ二世と皇后アレクサンドラ夫妻からの信頼を勝ち得る。
その事から「ロマノフ王朝の守り手」「神の人」と称され讃えられるが、そのあまりにも神秘を通り越してオカルトじみた様から『怪僧』とも呼ばれ、反感を持つ輩によって聖職には不道徳とされた度重なる不純異性交遊を主とした、数々のスキャンダルな噂が飛び交う事となるも、彼を信頼する皇帝一家の権限によってそれらは尽く握りつぶされ、終いには政治にまで影響を与える程の権力を掌する。
しかし、ニコライ二世が平和主義だったラスプーチンの請願を無視してドイツに宣戦布告。それを区切りに第一次世界大戦へ突入すると事態は急変。度重なる敗戦とそれに伴う戦争の長期化および戦況の悪化によって国民の間で皇室への不平不満が爆発し、ラスプーチンもまたその一端として暗殺され、結果的に帝国の崩壊の遠因となった。

真名:言峰綺礼

冬木教会で神父として務めていた男。
『FGO』世界においては2004年に死亡するも、遺体については消失し・回収不能と報告されるのみで、同作における足跡は判然としていない。
とある世界では、魔術協会及び聖堂教会の二大組織から派遣された監督役を担っていた。若かりし頃に父・言峰璃正が監督役を務める第四次聖杯戦争にマスターとして参戦・生還する。次の第五次聖杯戦争では監督役を引き継ぐ。
彼の心は常に満たされていなかった。ある時、自分の心を満たすものが善ではなく、悪であると気づく。
十代の頃は自らの性質を理解し、苦悩した。
二十代の頃はその事実を否定し、克服するため、多くの苦行、試練の中に身を置いた。
そして現在。一つの指針のもと、彼は自らの人生の使い途を定めた。
表向きは熱心な宗教家であり、穏やかな神父。裏向きは苛烈な求道者であり、冷徹な思想家。多くの瑕、多くの挫折、多くの結末を経て、その男は自らの在り方に辿り着いた。
“悪として定められた者が生まれる意味”“どのような命であれ、誕生するものを祝福する”
真の悪を成すために生まれる生命があるのなら。その生命は死の間際、自らの行いを『善し』と叫ぶのか『悪し』と嘆くのか。その答えを、知るために。

登場作品と役柄

Fateシリーズ

Fate/Grand Order
『第二部/序』で登場し、以降は「Cosmos in the Lostbelt」における敵側キャラクターとして度々シナリオに登場。
ストーリー上は敵対関係状態であったが、2023年の正月に期間限定の新規サーヴァントとして実装される。

Fate関連作品

Fate/Grand Order フロム ロストベルト
30話で登場。

人間関係

Fate/Grand Order

言峰綺礼
ベースとなった依代………というよりは同一人物に近い。
ロシア異聞帯ではラスプーチンが霊基から退去したことにより、完全に言峰綺礼となった。
異星の神
直属の上司。
U-オルガマリー
異星の使徒のリーダー。主に身の回りの世話などを担当しており、彼女を「お嬢様」と呼ぶ。
イヴァン雷帝
マカリー神父であると騙していた相手。マカリー神父の振りをすることで彼を眠らせていた。
タマモヴィッチ・コヤンスカヤ
異星の神に仕える同志。殺戮猟兵を率いて、共にカルデアを襲撃した。
自身がカルデアに召喚された後は、ビーストの件を経たとはいえ二人に分裂していた事には流石に耳を疑っている。
カドック・ゼムルプス
イヴァン雷帝の相手をする傍ら、彼の拗れた行き先に皮肉たっぷりにアドバイスしていたが、終盤では重傷を負った彼の身柄をカルデアに預けた。
アルターエゴ・リンボ
異星の神に仕える同志。インドの異聞帯に滞在していることが示唆されていたが、後に大西洋異聞帯で合流。
依り代的には性格的に相性最悪の相手であり、露骨に嫌っている。
カルデアに召喚された彼に関しては少しだけ毒が抜けたと評しており、ライバルが来ない事を祈っていると皮肉を言っている。カルデアにいることに関しては「御坊の事だから何食わぬ顔でこちらにいると思っていた」として予め察していた。
千子村正
異星の神から召喚されたアルターエゴの1人。大西洋異聞帯では彼と共同で汎人類史のサーヴァントを何騎も撃破していた。
依り代同士の縁から蟠りを持たれているものの、互いに性格が真面目なためか関係性は悪くない。
一方、自身がカルデアに召喚された際は異星の使徒でないセイバー霊基の彼から「エセ神父」呼ばわりされている。
自身はカルデアに召喚された彼を見て「転職が早すぎるのでは」と言いかけたが、彼がセイバー霊基だという事を知って態度を改め、別クラス(アルターエゴ)の彼と依り代に縁があったと語っている。
レオナルド・ダ・ヴィンチ
『序/2017年』にて殺害したサーヴァント。
彼女が今際に残した『仕事』については敬意を払っている。
シャーロック・ホームズ
異星の使徒の一人。
北欧異聞帯では、その自覚がない彼とやり取りをしている。
ジングル・アベル・ムニエル
カルデアの職員の一人。
南米異聞帯にて、カルデアから信頼を得るために瀕死の状態だった彼を治療した。
依代となる言峰綺礼の関係者
Fate/stay night』に連なる時空を筆頭に、作品を跨いで多数の関わりが確認されているが、霊基再臨毎に相手が異なっている。
第一再臨
ギルガメッシュ
第四次聖杯戦争において後半から契約したサーヴァントかつ依代を唆した張本人。
マイルームでも当然の如く言及しており、別霊基の姿を引き合いに出しつつ『いつまでも変わらぬ老舗の味』と評している辺り、やはりというべきかきっちり当時の事は覚えているようだ。
そこはキャスターの彼も同様らしく、南米異聞帯で通信越しに顔を合わせた際は「絶対土壇場で裏切るから今のうちに何とかしておけ」と主人公に釘を指している。
クー・フーリン
第五次聖杯戦争において本来のマスターを騙し討ちした末に契約したサーヴァント。
彼の刺々しい方の別側面を「別人のような知性と落ち着きよう」と語っており、そのような霊基になった原因を「今まで、辛いストレスでもあったのかな?」としている。
カレン・C・オルテンシア
第五次聖杯戦争後において依代同士が親子関係にある事が示唆されている人物。お互いマイルームで言及しているが、当然ながら関係性は最悪の模様。
苦手なものにも彼女の言動を挙げる等その奔放ぶりには頭を痛めているようだが、一方で神の愛を謳い上げるその姿を前にして、かつて『聖歌隊になるのが夢だった』という人物[注 3]の事を思い返すなど、どこか感慨深げな様子を見せる。
自身のバレンタインシナリオでは主人公に彼女について尋ねられ、「天使を騙る悪魔」と称し早々に話題を変えている。
第二再臨
イシュタルエレシュキガル
第五次聖杯戦争において依代が妹弟子かつ後見人であった。
片や奔放な能動の女神、片や冥府を司る受動の女神でありながら、彼女の影響を受けて善属性となっているため興味を抱いている。
また「最新の暗黒司祭」としては、依代の「ここ一番でしくじる」特性を利用して悪の道に堕とそうとも考えている様子。
マナナン・マク・リール〔バゼット〕
第五次聖杯戦争において騙し討ちにした人物を依代とするサーヴァント。
何も知らないバゼットは『相変わらず穏やかで理解力に満ちた笑顔』と評しているが、一方で自身が彼女を「筋金入りの自己評価の低さ、自家中毒の常習犯」と評した際は、右ストレートをボディに打ち込もうとした。いいぞもっとやれ
しかしラスプーチンはそれについて窘めつつ、彼女が面と向かって抗議できるようになったことを喜ばしいと言及している。
BB
とある月の世界の聖杯戦争においてタッグを組んでいたAI。ちゃっかりとだが『stay night』で知り合いだった同じ顔の少女の名前を引き合いに出している。
また彼女が虚数空間のスペシャリストで悪性情報を呑み干した聖杯だと語ると、「何らかの奇跡でもう一度縁が重なるかもしれない」と発言している。
第三再臨
アンリマユ
生前の依代が求めた「答えの果て」といえる存在。
同じくゾロアスター教に準ずる神性を取り込んでいる為、第三再臨の姿には類似点が多い。
その一方、かつてトラぶる花札道中記であった「娘さんをボクに下さい」というセリフに対し、今後まともな教育と矯正の自信があるなら好きなだけ手を取るがいいと言う、実に18年越しの返答を告げた。
ドゥルガー
愛ゆえに狂い世界を踏み潰す彼女の依代を、パールヴァティーの別側面という事を引き合いに出して最適解と評している。

その他

ヴリトラ
面識はあまりないとしつつも、「他者が苦痛を浮かべている所を見るのが好き」という共通点を持っている為趣味が合うと語っているが、ヴリトラはそれを乗り越えて成長する様を悦びとしているので、そもそもの根幹が全く異なる。
と言うよりもまずラスプーチン…強いては依代が今までやらかしたこと自体、下手すると彼女の地雷源になる可能性が高い。
殺生院キアラ
信仰の自由は認めつつも規律戒律は必要だと苦言を呈するが、「人間は自分一人」という彼女の思想を知ると「規格外の怪物」と称している。
天草四郎時貞
別時空において「シロウ・コトミネ」の名で義兄弟関係だった人物。聖杯関係者である事を認識された上で明確に『敵』と断じられており、強く警戒されている。
エミヤ〔アサシン〕
第四次聖杯戦争における一番の因縁相手かつ天敵の別時空の姿。その為か現時点で互いに言及はない。
アイリスフィール〔天の衣〕
第四次聖杯戦争において利用した相手の別時空の姿。
FGOマテリアルで反応を見せており、案の定「え?とりあえずまず死んでくださる?」 と直球かつ恨みつらみ混じりであった。
李書文〔アサシン〕
八極拳の使い手同士という共通点があるが、現時点で互いに言及はない。
宇津見エリセ〔アヴェンジャー〕
『アークティック・サマーワールド!』にて、彼女のフードコートを訪れていたことが示唆されている。
後に彼女が自身の麻婆豆腐を食べたところ彼女からしても刺激が強すぎたらしく、寝込んでしまったとか。
ワンジナ
自身に組み込まれた「死なずのバールー」同様、オーストラリアに縁がある存在。
そのためか「弟分として甘えるのも悪くない」と普段からすると信じられないような事を言っている。

生前

アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ
生前仕えたロマノフ家の皇女。何かと気にかけていたらしい。
Lostbelt No.1『永久凍土帝国 アナスタシア』では彼女がツァーリとなったことに満足し、綺礼に肉体を譲り渡して自身は消滅。その後彼女の頼みでマスターのカドックを救出、カルデアに託す事になる。
カルデアでは召喚された彼女がロシア異聞帯の存在でないことについて考察しており、またどのような境遇であれ綺羅星のような方だったと語っている。

名台詞

Fate/Grand Order

本編

「お初にお目にかかる。私は言峰綺礼。」
聖堂教会せいどうきょうかいから査問団顧問さもんだんこもんとして派遣された神父だ。査問が終わるまでの数日、ここに滞在する。」
「よろしく、人理継続を果たしたカルデアの諸君。短い間だが、どうか苦楽を共にせん事を。」
『序/2017年』における初登場時。
「神父で結構だ。特に理由のある名前ではない。」
この台詞により「ただの言峰綺礼でないのでは?」と感じる人も多かった模様。
「子供に現実を教えるのも大人の仕事だ。」
イベントにおいて全体の立絵が公開された時に採用された台詞。
「―――喜べ少年。
 君にようやく、戦う機会が訪れた。」
Lostbelt No.1『永久凍土帝国 アナスタシア』第1節にて。
内容的にはこれといって重要なセリフではない。おそらくstay nightの言峰のセリフのセルフオマージュだろう。
「……フッ。してやったりという顔だが、それは違う。私はラスプーチンではない。」
「たった今、その役割は終わったのだよ。カドック・ゼムルプス。」
第22節「獣国の皇女」にて、カドックから正体を明かされたことに対して。
この時アナスタシアは彼をマカリー枢機卿と信じていたために驚いていた。
「ラスプーチンの望みは既にして果たされた。故に、彼は自由になった。・・・・・・・・
「彼は聖職者であるが、同時にロマノフ王朝の守り手でもある。だからこそ、彼は彼女・・を帝位に就けるために、疑似サーヴァントになる事も受け入れた。」
「そしてイヴァン雷帝が倒れた今、アナスタシア以外に皇帝ツァーリはいない。」
「分かるかね? もう彼がこの世にとどまる理由がない、という事だ。」
自身がラスプーチンの疑似サーヴァントであると認めるものの、すでにそうではないと語る。
「さて、どうだろう。ラスプーチンとしての望みはもうないが……第二の生というものに関心がない訳でもない。」
「私は自由に、私の仕事を全うするさ。この異聞帯ロストベルトと私の関係は終わったからね。」
ラスプーチンとしての望みはなくなるも、第二の生に関心はあるため自身の仕事を全うすると誓う。
「神父の仕事は決まっているだろう。生まれ落ちる・・・・・・新たな生命の祝福だよ・・・・・・・・・・。」
カドックに仕事の内容を聞かれた際の返答。
この台詞は汎人類史においてアンリマユ生誕を見届ける彼の台詞に関するセルフオマージュなのだろうか。
「……勿論。しかとうけたまわりましたとも。それでは最後の皇帝ツァーリ、おさらばです。」
去り際にアナスタシアから一つ「お願い」を聞いて。アナスタシアに再会する気はないことから、カドックに関することと思われる。
「貴方はかつて、人理焼却を『神話級の殺人事件』と呼称した。であれば、この侵略も同じようにラべリングするがいい。」
「これは『誰が、どのようにして行った犯罪』なのか。それが貴方の中で組みあがった時、もう一度お会いしよう。」
「いったい誰に咎があったのか。それを貴方自身の口から聞き出す為に。」
Lostbelt No.2『無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング』プロローグ「intro2‐1」にて、ホームズから「その遺体はどこから手に入れたものなのか。死体が無い者にいかにして憑依したのか」を問われた際に返した言葉。
ただホームズがかつてゲーティアの起こした人理焼却を『神話級の殺人事件』と形容したのは、カルデアに知られないようにアトラス院で語っている時。
そのためカルデアの記録にも残っておらず、いつどこで知ったのかは不明である。
「…気持ちは分かるが、そうはならない。
 そうはならなかったんだよ、○○(マスター名)。」
Lostbelt No.7『黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン』第5節「チチェン・イツァーの生活(Ⅰ)」にて、主人公に祭祀場の画像を見せて「Fesロック会場」と答えられた際のリアクション。
元ネタは『BLACK LAGOON』という漫画の有名な台詞で、元となった台詞を言われる相手の「ロック」と、主人公の反応である「Fesロック」をかけたのだと思われる。
ちなみに『BLACK LAGOON』の作者である広江礼威氏は、同章に登場するククルカンのイラストを担当している。

戦闘

「食べるかね?」
スキル8。
湯気の立っている麻婆豆腐を懐から取り出して食べるが、あろうことかそれをこちらにも勧めてくる。
つい「食うか!」と反応してしまったマスターも多いのではなかろうか。

メモ

  • 『FGO material Ⅲ』では天の衣から辛辣なコメントを投げかけられたことから、寄り代が彼女因縁のある人物ではないかと考察されたが、後に第2部では予想通りの答えであったことが明らかとなった。
    • なお、依り代となった『FGO』での言峰は作中の年代においては既に死亡していたが、Lostbelt No.1『永久凍土帝国 アナスタシア』ではラスプーチンが綺礼に肉体を譲り渡して消滅した。
  • よく「怪僧」などとあだ名されるラスプーチンだが、何の僧かと言うとキリスト教である。
    • ただし貧困ゆえにほぼ独学であったためどの宗派にも属しておらず、一時期は「鞭身派」[注 4]と呼ばれるカルト分派に熱心に参加していたとも言われるが、宗教的な立場としては「自称」キリスト教徒の「自称」祈祷僧に過ぎない。
      • 比較的近代かつロシア史に大きな影響を与えた人物にしては経歴・人物像に曖昧な部分や謎が多いが、これには「胡散臭すぎるので当時研究対象にされず調査が遅れた」という冗談のようで手痛い理由や、「政敵が多すぎて過剰な悪評や真偽不明の風評だらけで検証が難しい」等といった理由がある。
    • 「生まれつきひねくれ者、幸福の意味を知りながら、幸福に価値を見出だせない。隣人の幸せを祝いながら、隣人の不幸から目を離せない。その矛盾、その苦しみを否定し続ける人生だった。自身の存在意義や人生の意味に悩んだ人物である」という言峰との共通点も、彼が宗教の道に入ったきっかけとして実際に唱えられている学説の1つである。
      • 結婚歴があり妻を愛せなかった(娘も居る)という点も共通だが、きちんと妻と向き合った言峰と違い、ラスプーチンのほうは信仰に目覚めた後に家出同然で出奔している。…愛のあり方について悩んだという点では同じだろうか。
  • よく言われる事として、彼は帝政ロシアの終わりを「早めた」人物であり、終わらせた人物ではない。
    • 当時の帝政ロシアは国内外の様々な情勢から既に限界であり、ラスプーチンが現れなかったところでどのみち崩壊していたとされる。説によってはむしろ「ラスプーチンがいなければもっと速くに崩壊していた」と言うものすらある。
  • ちなみに、ラスプーチンをロシア皇帝夫妻に紹介したのはナポレオンの末裔(正確にはジョセフィーヌの連れ子の子孫)である。
  • 注釈にも記載しているが、カレン宛のマイルームボイスで口にした「聖歌隊になるのが夢だった」のはカレン本人ではなく、言峰の妻だったクラウディアである事が竹箒日記にて正式に明かされている。
    • 何気なく語られたのであろう在りし日の夢を死して疑似サーヴァントになってもなお忘れていない辺り、彼女に対する思い入れは良くも悪くも他の人間とは一線を画すようだ。
  • 依代・言峰の嗜好に反して、ラスプーチン本人は甘党。直接の死因となった暗殺事件以前にも未遂となった事件があり、それ以来悩まされる事になった胃酸過多を抑える為に砂糖を飲むようになったのが切っ掛けとの事。
  • ラスプーチンには「青酸カリによる毒殺を試みても死ななかった」という逸話があり、それが「対毒(機密)」スキルの由来と思われる。
    • さらに青酸カリで死ななかったためにワインで泥酔させられた後に心臓を拳銃で数発撃たれ、動かなくなったところを川に投げ込まれると徹底して殺しにかかっているが、発見された死体の肺に水が入っていたため「最終的な死因は溺死」という恐ろしい結果となっていた。
    • なお、依代の言峰綺礼も最早毒物とも言えるべき辛さの麻婆豆腐を食すためか、プロフィールにて「毒物への強い耐性を持つ」と言及されている。
  • 彼の霊基の中にはアジ・ダハーカが含まれているが、『Fate/unlimited codes』における言峰綺礼の超必殺技に「黒蛇現照(アジダハカ)」という名称のものがある。
    • 尤もこの他に「この世全ての悪(アンリマユ)」という名称の技もあるので、上記の技名は単にゾロアスター教における悪の存在で揃えただけとも捉えられるが、何にせよ因果なものである。
  • 2部2章『ゲッテルデメルング』ではシャドウ・ボーダーを追いかけながらランチャーを命中させているが、プレイアブルとして実装された際のExtra Attackでも画面奥から高速で走り、ランチャーを放つモーションがある。

話題まとめ

時節ネタ

  • まさかの元旦実装であり、当日中に召喚されると律儀にも新年のご挨拶をしながらやって来てくれる。
    • ちなみに偶然だが、実装日となる元旦は男性主人公や巌窟王等の声優でお馴染みの「回す方のノッブ」こと島崎信長氏が結婚発表をした日でもある。なのでプレイヤーの中には「神父が結婚祝いに来たけど全然嬉しくない」という声もあったとかなかったとか。
      • 更にプレイアブル実装前だが、『黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン』のとある節で主人公達と遭遇する場面での挨拶が、シナリオ配信開始である12月25日限定で「メリークリスマス諸君。」となっていた。

脚注

注釈

  1. かつては幸福を自ら手放すような輩に憤る事もあったが、今はさほどでは無いとの事。また、それとは別に「頭が痛くなるもの」としてとある神霊の依代になったシスターの言動を挙げている。
  2. 依代の出身地。
  3. 流れ的に依代であるカレン自身の事を指しているように思えるが、原作でこの2人は全く面識がない事が明言されており将来の夢を知る術があったとは考えにくい事や、夢『だった』と過去形の台詞である事などから、娘ではなく妻のクラウディアを指しているようにも思われる(後に11月29日の竹箒日記にて、クラウディアが語った言葉であった事が正式に明かされた)。
  4. 元々は文字通り肉体を鞭などで打ち、肉体を蔑む事で神の許しを請うたり、集団トランス状態になる事で神と交信する等を目的とした宗派だったが、そういった儀式がエスカレートした結果なのか、ラスプーチンの頃には何故か最終的に乱交を始める派閥と化していた。

出典

  1. Lostbelt No.1『永久凍土帝国 アナスタシア』第2節「ヤガ」より。

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