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小辞典(Glossary)とは
TYPE-MOON作品について、用語と説明を簡単にまとめた小辞典を作成してみましょう。用語の分量が増えてきたら分離します。また説明の分量が増えてきたら、別ページを制作してリンクするようにします。
用語
あ行
- アーサー王伝説
- イングランドに伝わる騎士道物語。イギリスで最も著名な伝説の一つであるため、西洋圏・英語圏では高い知名度を誇る。
アルトリア・ペンドラゴン、ベディヴィエール、ケイ、ランスロット、ガウェイン、モードレッド、アーサー・ペンドラゴン、トリスタン、マーリン、アグラヴェイン、トゥルッフ・トゥルウィス、モルガンらが登場する。
日本での知名度はかなり低く、物語の全貌を知る者は極めて少ない。アーサー王以外の登場人物の一般認知度はほぼ無名である。ただし、アーサー王が剣を抜いて即位したという点だけは誰もが知るほどの知名度となっている。 - 【関連項目】サーヴァント、聖杯戦争、円卓の騎士
- アーチャー
- 聖杯戦争におけるサーヴァントのクラスの一つ。「弓兵」を意味する。
真名を隠す必要のあるサーヴァントは、慣例的に生前の名前ではなく聖杯戦争におけるクラス名で互いを呼び合う。 - 【関連項目】聖杯戦争、サーヴァント、クラス
- アーネンエルベ
- 喫茶店。作品の枠から外れた特異店(特異点)でもある。キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグが製作に関わっている。
- 【関連項目】三咲町、冬木市
- アインツベルン
- 冬木の聖杯戦争を確立させた御三家の一つ。『Fate/stay night』『Fate/Zero』の中心に存在する一族。
『Fate/Apocrypha』では第三次聖杯戦争によって大聖杯が強奪されたことにめげる精神を持っていないらしく、奇跡の再現が行えないかと腐心している。
- アガートラム
- 輝ける銀の腕。ケルト神話におけるダーナの戦神ヌァザが争乱のさなかに失った右腕の代替である神腕。医療と鍛冶と工芸の神ディアン・ケヒトによって生み出された神造兵装。
- 『Grand Order』に登場するベディヴィエールはこのアガートラムと同名の宝具を持つが、あくまでもレプリカである。
- 【関連項目】神造兵装
- 赤枝騎士団
- アイルランドにおけるケルト神話の最古期「アルスターサイクル」にその名を残す騎士団。クー・フーリン、フェルグス・マック・ロイ(一時期)らが所属していた。また、バゼット・フラガ・マクレミッツが末裔を名乗っている。
騎士団とはついているが構成員も荒くれ者が多く、精神的にはいわゆる「騎士道」とはかなり異なっており非常に野性的。
「不忠さえしなければ何をやっても許された」「独断で隣国に喧嘩を売ることもしょっちゅうで、敵より味方のほうが油断ならない」「敵が全員死ぬか自分が倒れるかするまで戦いをやめないような連中ばかり」など、ほとんど武闘派ヤクザの集団である。 - 【関連項目】ケルト神話
- 悪魔
- 第六架空要素。人間の願いに取り憑き、その願いを歪んだ方法で成就せんとする存在。悪魔に憑かれると他の要素に異常が起き、最後には肉体も変化して異形の怪物と化す。高位の悪魔ほど「症状」が表に出づらく検知が困難で、露見するのは大惨事が約束された後になりやすい。
- 浅上女学院
- 『月姫』に登場する、遠野秋葉たちの通う全寮制のお嬢様学校。50年の歴史を持つ。最近校舎を新しくし、寮も改築中。学校では生徒会が権力を握り、寮では自治会が発言権を持つ。校門には「この門をくぐるもの、一切の青春を捨てよ」という悪戯書きが残されている。礼園女学院をモデルに作られたらしい。ちなみに、寮生は麻雀かバカラのどちらかの派閥につくという訳のわからない伝統がある。秋葉は麻雀派。
スピンオフ作品『花のみやこ!』では、少子化による経営難で近隣の学校を統廃合した「浅上学園」となっている。 - 【関連項目】礼園女学院
- アサシン
- 聖杯戦争におけるサーヴァントのクラスの一つ。「暗殺者」を意味する。
真名を隠す必要のあるサーヴァントは、慣例的に生前の名前ではなく聖杯戦争におけるクラス名で互いを呼び合う。 - 【関連項目】聖杯戦争、サーヴァント、クラス
- 亜種聖杯戦争
- Apocryphaの世界において、十数年前から乱発されている極小の聖杯戦争。召喚される英霊数は冬木のものには届かず、わずか二騎で行われるものから相当の規模である五騎までと様々。大雑把に百の聖杯が作成された場合、九十五が途中で頓挫、残り五つのうち四つが不完全で暴発、最後の一つが冬木とは比較にならないほど劣化した儀式として成立するらしい。
- アステカ神話
- 中南米に伝わる神話大系。
他の神話大系と違い、アステカ神話の神性は地球で生まれたものではなく宇宙から降ってきたもの。白亜紀の地球に激突した小惑星に付着していた"何か"が植物に寄生して生き延び、やがて現地生物を神に変化させる微生物となり文明を築いたのだという。
ケツァル・コアトル、ジャガーマンが登場する。
- 四枝の浅瀬
- アトゴウラ。
四隅にARGZ(アルジズ)、NUSZ(ナウシズ)、ANSZ(アンサズ)、INGZ(イングワズ)を刻んだ決闘の陣。
その陣を布いた戦士に敗走は許されず、その陣を見た戦士に退却は許されない、赤枝の騎士に伝わる一騎打ちの大禁戒。
そは、光の御子クー・フーリンがその最期に、倒れて果てることをよしとせず、己の身体を柱に縛りつけ、絶命するまで戦い続けた故事とその地である川瀬に因む。 - 【関連項目】ケルト神話
- アトラス院
- 魔術協会における三大部門の一角。別名「巨人の穴倉」。西暦以前から存在する、エジプトを根拠とする錬金術師の集団。
カルデアにレイシフトの中枢を担う召喚・喚起システムの理論を実現させるための疑似霊子演算器を提供した。 - 【関連項目】魔術協会、魔術
- アラヤ
- 抑止力の一つ。人類の持つ破滅回避の祈り。人類の存続は、必ずしも星の存続を意味しない。
- 【関連項目】抑止力、ガイア
- アリストテレス
- 『鋼の大地』において、人類と亜麗百種の大戦末期に現れ地上生物を無差別に破壊して回る謎の生命体。
名前の由来は古代ギリシャの哲学者だが、正体不明の生命体が何故そう名付けられたのか、経緯は不明。 - 【関連項目】アルテミット・ワン
- アリマゴ島
- 衛宮切嗣が父と共に少年時の一時期を過ごし、それまでの人生と決別する事件の起こった島。
封印指定の魔術師を巡り、聖堂教会と魔術協会の暗闘が繰り広げられた。蒼崎青子も関わっているとかいないとか。 - 【関連項目】封印指定、魔術協会、聖堂教会
- アルズベリ
- イギリスの片田舎。本来何も無い寒村が、十年をかけてV&Vインダストリィにより一大工業プラントに作り変えられた。
……たとえそれが死徒の牧場であったとしても、人間の手による正しい資金と労働によって作られたものなら、聖堂教会はおろか魔術協会、魔法使いですら、神秘の側の者には手は出せない。手出しできるようになるのは、その正しさが失われる時。地獄が開くと分かっていながら、開くまでは放置せざるを得ない土地。
(もしあれば)『月姫2』の舞台となる一大決戦場。死徒、魔術協会、聖堂教会の三つ巴に加えてさらに、真祖の白い姫と殺人貴、復讐騎が集い、魔法使いまでもが介入する。
挑むは第六、朱い月の定めた儀式。千年の悲願はここに。 - 【関連項目】死徒、真祖、魔術協会、聖堂教会、魔法
- アルテミット・ワン
- 究極の一。「アルティメット・ワン」と表記されることもある。
天体それぞれが持つ常識における系統樹の最優・最強として頂点に立つただ一つの生命種。転じて、星そのもの。「タイプ・○○(天体名)」と呼称される(例:タイプ・ムーン)。
最高種・最強種というが、相対的な評価だけで成るものではないらしく、地球における究極の一「タイプ・アース」は星の意思が作ろうとしても上手くいかなかった。
『鋼の大地』において、他天体から正体不明の生命体として地球に飛来する。(その他の作品においても、名称のみ登場する場合もある) - 【関連項目】アリストテレス
- アンサモン
- 英霊などを召喚するのでは無く、逆に召喚されること。カルデアでは特異点へのレイシフトに使われている。
- 【関連項目】レイシフト
- 意味消失
- 本来の(能力)数値とは異なるイフの存在へとブレてしまう現象。
- 虚数空間や特異点といった、あやふやな世界で起こる。
- 【関連項目】Fate/EXTRA CCC、Fate/Grand Order
- インド神話
- インドに伝わる神話大系。北欧神話、ギリシャ神話に並ぶ世界三大神話の一つ。ヒンドゥー教や仏教など、宗教と結びつきが強い。
話のスケールが壮大で、インフレしたかのごとくありえない数字が乱舞するのが特徴的。
インドに伝わる神話大系。
カルナ、アルジュナ、ラーマ、シータらが登場する他、パッションリップに組み込まれたパールヴァティーとドゥルガー、メルトリリスに組み込まれたサラスヴァティー、ヴァイオレットに組み込まれたアプサラスはこの神話の女神である。
二大叙事詩としてアルジュナを主人公としカルナを最大のライバルとする『マハーバーラタ』、ラーマを主人公とする『ラーマーヤナ』が存在する。
冬木の聖杯では東洋のサーヴァントは召喚できないため長らく出番が無かったが、『Fate/Extra CCC』や『Fate/Apocrypha』でサーヴァントや神霊が登場し始めている。 - 【関連項目】聖杯戦争、サーヴァント
- ウィザード
- 『Fate/EXTRA』の世界における最新の魔術師。魔術理論を基にした演算処理、霊子変換を身につけた霊子ハッカー。
- 【関連項目】疑似霊子、疑似霊子コンピューター、霊子構造
- ヴォーティガーン
- 「卑王」の異名を持つブリテン王の一人。戦乱の最中にあるブリテンに、大陸から流入してきたサクソン人を招き入れて統一を目指し、さらなる混乱を生み出した。
- 白き竜の血を飲み、ブリテン島の意思と同化して魔竜と化し、ブリテンを守護するために人間を滅ぼそうとした。
- 「約束すべき勝利の剣」と「転輪すべき勝利の剣」といった聖剣の光を喰らい、ただの一撃でガウェインを地に伏せ、二人の騎士を除く遊軍を全滅に追い込んだ。
- アーサー王が単独で数時間粘り、復帰したガウェインとアーサーが同時に放った聖剣で動きを封じられ、聖槍ロンゴミニアドで仕留められてしまう。
- 【関連項目】ブリテン島、アーサー王伝説
- 運命力
- 生存のために使われている当然のような幸運。
- どのような生命も"危険に遭遇しない"という幸運を使って生きているため、
- 運命力の低下した者は、歩いていると運転ミスした車がぶつかってくる、等の間の悪い事故に遭遇する。
- 永遠の国
- エジプト神話における死後の世界。
- 一般的な宗教における「死んだ後に行く世界」とは異なり、現世とそう変わらない生活を送ることができるとされている。
- 歴代のファラオ達は死後は現世の肉体を返上し、魂のみが永遠の国に行き復活を待つため、通常は「英霊の座」には登録されない。
- このため、サーヴァントとして登場するファラオ達はファラオとしての責務以外に現世に執着する理由があることが多い。
- エーテライト
- 正式名称エーテル・ライト
- アトラス院のエルトナム家に伝わる秘伝。元々は医療用に開発された、第五架空元素(エーテル)で構築した擬似神経繊維。
- 第五真説要素。ラニ=VIIIの炉心や黒い銃身に使用されており、第五架空要素を自壊させる。
- 【関連項目】エーテル、アトラス院、魔術協会、概念武装、魔術礼装
- エーテル
- 第五架空要素。西暦以後の人工的に作られたマナ。四大の要素に溶け合い、形を成す為に必要な媒介。これ単体にはカタチはないが、これがなくては魔術は成立しない要素。
- 【関連項目】魔術、エーテル塊、真エーテル
- エーテル塊
- 本来、エーテルは地水火風のいずれかになるものだが、不出来な術者によっては四大のいずれにもならず、成りそこないとして物質化する事がある。これをエーテル塊という。
エーテル塊にはいかなる使い道もない。ある意味無を作るようなもの。
そう言うと「魔法」のようだが、エーテル塊はそも第一魔法の―――― - 【関連項目】エーテル、魔術、魔法
- 英霊
- 過去・現在・未来を問わず、あらゆる時間の中で存在した英雄たちの霊。
神話や伝説の中でなした功績が信仰を生み、その信仰をもって人間霊である彼らを精霊の領域にまで押し上げた人間サイドの守護者。英霊を英霊たらしめるものは信仰――人々の想念であるが故にその真偽は関係なく、確かな知名度と信仰心さえ集まっていれば物語の中の人物であろうがかまわない。
『世界』の外にある『英霊の座』に留められ、輪廻・因果を超えた不変のものとなっている。 - 【関連項目】サーヴァント、抑止力
- エインズワース家
- Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ドライ!!にて登場する魔術師の家系。錬金術から派生した魔術系統である置換の魔術を得意とする。
- 置換の魔術を用いて、クラスカード(正式名称サーヴァントカード)を作成し、聖杯戦争を開催していた。
- その目的は、地球のマナが尽きたことにより、世界のルールが置き換わり、全ての生物に対して猛毒な未知の粒子が発生した。なので地球に残った最後のマナを使い、聖杯に人類が新世界でも生きられる生物に置き換えよと願う事。
- 城の上空に現れた「ピトス」と呼ばれる泥の様な物が溢れ出る、巨大な黒い箱など謎も多い。
- エクストラクラス
- 聖杯戦争におけるサーヴァントのクラスで、基本の七つに該当しない特殊なクラスである「アヴェンジャー (復讐者)」「セイヴァー (救世主)」「ルーラー (裁定者)」などの総称。
- 【関連項目】聖杯戦争、サーヴァント、クラス
- エルフ耳
- 円卓の騎士
- アーサー王伝説に登場する、アーサー王と対等であることを意味する円卓の席に座ることを許された騎士。原典では人数に関しては諸説あるが、TYPE-MOON作品では円卓は13席とされている(アーサー王含む)。
『Fate/Apocrypha』では分かたれた円卓の欠片が英霊召喚の触媒として存在する。アーサー王とギャラハッドを除く十一人から、召喚を求めたマスターに最も近い適性の者が選ばれる。別名Sレア確定チケット。
アーサー王に加えて、ベディヴィエール、ランスロット、ガウェイン、モードレッド、トリスタン、アグラヴェイン、第三席ケイ、ギャラハッド、ガレス、第二席パーシヴァル、第六席ガヘリス、第九席パロミデスの全13名。また、『Garden of Avalon』ではケイがマーリンを円卓と呼んでおり、顧問監督官ペリノア王、次期十一席ボールス、マーリンも円卓に含まれる模様。 - 【関連項目】サーヴァント、聖杯戦争、アーサー王伝説
- 小川マンション
- 荒耶宗蓮が結界を築くマンション。矛盾する螺旋。太極図の伽藍。固有結界を持たない荒耶が人工的に作り上げた、彼の心情風景の具現。結界名「奉納殿六十四層」。
- 【関連項目】固有結界
- 小源
- オド。魔力の呼び名の一つ。生命が自らの体内で生成する魔力を指す。二十一世紀の魔術師はこのオドだけで神秘学を実践している。
- 【関連項目】魔力、マナ
- 織物
- テクスチャー。惑星に存在する"世界"を表現する際の言葉。惑星の地表に張り付いた"外観"。現在の物理法則を持つ人間が住む世界は、惑星の地表に薄く広がる織物のようなもので、その織物の下に人間が住む以前の世界……即ち、幻想種たちが闊歩していた時代の織物が存在し、一番下に惑星の地表が在る。
- つまり一番上にある今の織物をベロリと捲りあげ、無くしてしまうと、世界の法則は以前のモノに戻ってしまうことになる。
故に剥がれないように、聖槍ロンゴミニアドで縫いつけてある。 - 【関連項目】世界の裏側
- オリュンポス十二神
- ギリシャ神話に存在する神々の集団。
サーヴァントとしてアルテミスが登場する。
彼らの原型となった十二柱は異星の存在であったらしい。また、その原型であった神々がセファールに蹂躙されたことでオリュンポス十二神にとってアルテラはトラウマになっているという。 - 【関連項目】ギリシャ神話
か行
- ガールズワーク Girls'Work
- 2008年4月に『魔法使いの夜』やリメイク版『月姫』とともに発表されたTYPE-MOON制作の全年齢ADVゲームタイトル。シナリオは星空めてお及び茗荷屋甚とされていた。
- 2010年12月、ゲームではなくアニメにすることが発表された。シナリオ星空めてお、キャラデザ武梨えり、制作ufotable、とされている。それ以降、ほとんど音沙汰がないが、たまにガールズワークも動いている旨の公式発言があり進行中ではある。
- ガイア
- 抑止力の一つ。星自身が思う生命延長の祈り。星の存続は、必ずしも人類の存続を意味しない。
- 【関連項目】抑止力、アラヤ
- 概念武装
- 儀式や積み重ねた歴史、語り継がれる伝承などにより付与された概念(すなわち魂魄の重み)に依って特定の能力を発揮する強力な武装のこと。
- 【関連項目】宝具、魔術礼装
- 概念礼装
- Fate/Grand Orderでサーヴァントと同じようにガチャから召喚するカード。サーヴァントに装備させて使う。いわゆる装備アイテム。
一部の概念礼装が歴代Fateシリーズのマスターをモチーフにしているのは、TYPE-MOON社員アザナシ氏の「マスターが描かれた礼装をサーヴァントに装備させることで、擬似的にユーザーの好きな主従関係を楽しめるようにしたい」というアイデアから。
- 「 」
- 強いて読み方をつけるのであれば、から。受け取り方は人それぞれ。
簡単に、最も近いと思われる概念を上げたとすれば、「根源」ということになるが、「根源」は「根源」という名前がついたことでその性質をおのずと限定されるため、「 」とはやはり違うものである。 - 【関連項目】根源
- 伽藍の堂
- 蒼崎橙子が営む建築デザイン事務所兼人形工房とは名ばかりの、よろず請け負い会社。一応表の看板通り、「物を作る」ことがメインではあるが、結局、橙子にとって面白ければ何でも安請け合いしている。
外見はただの廃ビル。実態もただの廃ビル。建築途中で放棄されたビルを買い取って事務所と言い張っている。一階はただの廃墟。二階と三階は橙子の仕事場で、四階が事務所。黒桐幹也と両儀式が出入りしているのは四階だけ。
地下にはガレージがあり、スピード狂の橙子が集めた四輪が四台、二輪が二台、なんかレシプロ機っぽいのが一機ある。
結界が張られ、関係のない人間が訪れることは(通常ならば)ないが、掘り出し物のウイジャ盤を取り寄せたりしているなど、郵便物は届くらしい。あと、電気や水道の料金メーターもちゃんと確認できるとか。
経営状態は「杜撰」の一言につき、収支のことなど考えになく、入金があると「ああ、そんな仕事も請け負ったことがあったっけ」と思い出すような感じ。製作した人形を売ることは基本的にないようだが、無一文になって「あー、ビール飲みてぇー」という気分になったら二束三文で売り払ってしまうとか。社員への給料未払いがあったり、「福利厚生? 何それ?」というレベル。
- 観測宇宙
- 時間の概念の在り方が「認識される時間」である世界、もしくは視点のこと。
「認識される」とは、過去・現在・未来の三様が同時に知覚されていないことを意味する。
例えば人間の知覚では、過去は常に現在に更新されその現在からいずれくる未来を観測しているので、三様は同時に知覚されていない。
観測宇宙の利点は、現在から先は見通せないかわりに当事者は未来を変化させられる揺らぎを持っていること。これにより明日という現在を変革できる。 - 【関連項目】記録宇宙
- 起源
- あらゆる存在が持つ、原初の始まりの際に与えられた方向付け、または絶対命令。あらかじめ定められた物事の本質。
無生・有生を問わず全ての物事は、抗えない宿命としてそれぞれ何らかの方向性を与えられて存在している。個々の人間もまた、知ろうが知るまいがこの方向性に従って人格を形成し、存在意義を持つ。
ただし衛宮士郎の様に、何らかの要因で起源そのものが変わってしまう事もある。
- 疑似霊子
- 肉体を通してしか発露できなかった意識を、電脳空間のアバターとして写し出した"意識の出力先"のこと。
魔術理論・疑似霊子とも言い、その過程で魂の位置を測定している。 - 【関連項目】ウィザード、疑似霊子コンピューター、霊子構造
- 疑似霊子演算器
- レイシフトの中枢を担う召喚・喚起システムの理論を実現させるためにアトラス院がカルデアに提供したもの。
- 疑似霊子コンピューター
- 高次元にある魂を主軸にした、並行世界にある"もの"を動員して並行並列演算を行うスーパーコンピューター。
機械の魂を定義し、魔術理論・疑似霊子で作り出した霊子を使用している。 - 【関連項目】ウィザード、疑似霊子、霊子構造
- キャスター
- 聖杯戦争におけるサーヴァントのクラスの一つ。「魔術師」を意味する。
真名を隠す必要のあるサーヴァントは、慣例的に生前の名前ではなく聖杯戦争におけるクラス名で互いを呼び合う。 - 【関連項目】聖杯戦争、サーヴァント、クラス
- 吸血種
- 血を糧とするモノ。吸血鬼(特に死徒)と混同されがちだが、必ずしもその限りではない。
例えば第五次聖杯戦争におけるライダーが、死徒ではない吸血種に該当する。 - 【関連項目】真祖、死徒
- ギリシャ神話
- ギリシャに伝わる神話大系。北欧神話、インド神話と並ぶ世界三大神話の一つ。星座の由来となった逸話が多いため、世界で最も有名な神話体系といえる。
ヘラクレス、メディア、メドゥーサ、ステンノ、エウリュアレ、ケイローン、アタランテ、アキレウス、アルケイデス、ヒッポリュテ、ペルセウス、アステリオス、オリオン、ヘクトール、メディア〔リリィ〕、メドゥーサ〔ランサー〕、ゴルゴーン、イアソンら、様々な英霊が登場する。
ヘラクレスはこの神話大系の頂点に立つ英雄である。また、ギリシャ神話の二大英雄と言った場合にはヘラクレスとペルセウスを指す。
最強クラスのサーヴァント達が集った第五次聖杯戦争では、7騎のうち3騎もがギリシャ神話の英霊に由来するサーヴァントである。 - 【関連項目】オリュンポス十二神、サーヴァント、聖杯戦争
- 記録宇宙
- 時間の概念の在り方が「記録される時間」である世界、もしくは視点のこと。
「記録される」とは、過去・現在・未来の三様が同時に知覚されていることを意味する。
例えば何次元か上の知覚を持つ高次元の存在にとって、三次元世界は巻物に書かれた世界のようなものであるため、巻物の中にいる自分の過去と現在と未来を、いつでも記録として同時に知覚できる。
ムーンセルの中枢は過去と現在と未来が同時に存在し、あらゆる可能性を演算する並行世界シミュレーターであるため、記録宇宙の存在である。 - 【関連項目】観測宇宙
- 近未来観測レンズ・シバ
- 1999年に完成したカルデアの発明の一つ。カルデアスを観測するための専用望遠鏡。
- 【関連項目】人理継続保障機関カルデア
- クラス
- 聖杯戦争におけるサーヴァントに割り当てられる「役割」。英霊を完全な形で召喚するのは聖杯の補助があっても容易ではなく、「役割に即した英霊の一面」というものに限定することでその負荷を抑えている。
基本的に「セイバー(剣士)」「アーチャー(弓兵)」「ランサー(槍兵)」「ライダー(騎乗兵)」「キャスター(魔術師)」「バーサーカー(狂戦士)」「アサシン(暗殺者)」の七つのクラスが存在する。が、例外もある。 - 【関連項目】聖杯戦争、サーヴァント
- クラスカード
- 自身を触媒に英霊のスキル・宝具・能力を行使するカード状の魔術礼装。
- 【関連項目】エインズワース家
- 冠位指定
- グランドオーダー。西暦以前から続く古い魔術士の家系が興るときに神から授かった責務。魔術刻印とともに受け継がれ、一族が途絶えるまでその使命に殉じさせる呪いじみた絶対遵守の始まりの命令。
- グランドクラス
- 人理を護るその時代最高峰の七騎としてクラスの頂点に立つ「冠位」のサーヴァント。
- 【関連項目】聖杯戦争、サーヴァント、クラス
- 紅赤朱
- くれないせきしゅ。遠野とその分家における「先祖還り」とその能力。または完全に先祖還りを果たした人。
遠野秋葉の檻髪と式神行使、軋間紅摩の灼熱など、個々で能力の詳細は異なる。 - 【関連項目】混血、反転
- 玄木坂の赤ずきん
- 『Fate/hollow ataraxia』のオープニングで語られる、実話を元にした怪談。
美綴綾子と氷室鐘が住む蝉菜マンションにおいて、氷室の部屋の真下で夫婦が心中し、3歳になる娘が行方不明になった事件を元に、その部屋の隣に住む「A氏」を語り部にした怪談となっている。
hollowでは単なる怪談という扱いであったが、『Fate/strange Fake』において本筋と密接な関係があると語られ、PVにも「玄木坂の魔術工房の残滓」等という不穏な言葉が現れている。 - 【関連項目】冬木市、Fate/strange Fake
- ケルト神話
- 古代ヨーロッパの神話体系。
クー・フーリンは西洋圏では高い知名度を誇るが、この神話の日本での知名度が低かったため冬木の聖杯戦争では力を存分には発揮できなかった。
クー・フーリン、ディルムッド・オディナ、クー・フーリン (Prototype)、スカサハ、フェルグス・マック・ロイ、フィン・マックール、女王メイヴらが登場する。 - 【関連項目】サーヴァント、聖杯戦争、赤枝騎士団、フィオナ騎士団
- 権能
- 魔術(コードキャスト)やスキル、宝具とは異なる、事象の変動や時空流操作、国造りといった、世界創造を可能とする特殊能力。
神代と呼ばれた紀元前約6000年以上前には在り、文明レベルが向上した西暦以降にはその任を解かれて消え去った。
スキルが「ある現象を可能とする原理」ならば、権能は「ある現象をただ起こせる権利」に相当する。
神霊クラスなら保有して然るべき能力だが、物理法則で安定した今の時代では、この権威を振るえば自身の崩壊という代償を支払う必要がある。 - 【関連項目】神代、魔術、スキル、宝具
- 古代メソポタミア神話
- 古代メソポタミアから伝わる神話大系。
ギルガメッシュ、子ギル、エルキドゥ、ギルガメッシュ (Prototype)、イシュタル、ティアマト、キングゥ、エレシュキガルらが登場する他、『Grand Order』第七章ではこの神話時代のメソポタミアが物語の舞台となる。
この神話の神々は紀元前1万2000年にセファールが襲来した際、彼女に見逃されたことがあり、その代償を何らかの形で返却することを誓っていた。 - 【関連項目】サーヴァント、聖杯戦争
- 霊子筐体
- コフィン。レイシフトする際に用いる用具。コフィン無しの状態でレイシフトした場合、意味消失と言う現象が発生する。シフトの成功率が95%を下回ると電源が落ちるというブレーカーが付いている。
また、コフィンの内部にいる人間を凍結保存する機能も付いている。
- 固有結界
- リアリティ・マーブルとも。
魔術の一種で、術者の心象風景で現実世界を塗りつぶし、内部の世界そのものを変えてしまう結界のこと。空想具現化の亜種にあたり、似て否なるもの。 - 【関連項目】空想具現化、魔術
- 混血
- かつて、ヒトならざるものと交わって力を得た人間たちの末裔。
- 【関連項目】紅赤朱、反転
- 根源
- または「根源の渦」とも呼ばれる。
ゼロ。全ての原因。あらゆる現象が流れ出したもと。
有り体に言うと「真理」「究極の知識」ということになる。全ての原因であるがゆえに、全ての結果を導き出せるもの。この一端の機能を指してアカシックレコードと呼んだりもする。
魔術師が生涯はおろか子孫にも受け継がせて追い求める究極にして唯一の研究テーマ。魔術師にとってあらゆる魔術は結局のところここへ至るための手段にすぎない。
辿り着いた前例はあるが、到達した瞬間にその魔術師はあちら側に行って世界から消失し、この世界には帰ってこないため、誰かから学ぶことはできず、自分の力で辿り着かねばならない。根源に直接的に接続している者は現状では3名のみ、両儀式と沙条愛歌はそういう生き物として生まれ落ち、エレナ・ブラヴァツキーは後天的に異星文明によって接続させられた。 - 【関連項目】魔術、魔法
さ行
- サーヴァント
- 聖杯戦争に則して召喚される特殊な使い魔。過去・現在・未来に存在する英霊が聖杯の助けによりマスターに召喚された存在。
- 【関連項目】英霊、聖杯戦争、クラス、マスター、使い魔、デミ・サーヴァント、シャドウサーヴァント、疑似サーヴァント
- サーヴァントカード
- クラスカードの正式名称。
- 【関連項目】エインズワース家、クラスカード
- 事象記録電脳魔・ラプラス
- 1950年に完成した全知の悪魔の名を冠する、カルデアの発明の一つ。レイシフトの転移に於いて、マスターを保護する役割を持つ。
- 【関連項目】人理継続保障機関カルデア
- 死徒
- 真祖、もしくは他の死徒に血を吸われて吸血鬼となった者。
- 【関連項目】死徒二十七祖、真祖、吸血種
- 死徒二十七祖
- 死徒の中でも最も古い、もしくは最も能力の高い者。
現在複数の欠員はあるものの、今後その数は補填される。 - 【関連項目】死徒、真祖、吸血種
- シャドウサーヴァント
- サーヴァントの残留霊基。英霊の霊基を模した偽物、影のようなもの。サーヴァントのなり損ない。英雄にあと一歩及ばなかった霊体。あるいは、英霊であるものの、召喚者の実力不足、召喚陣の不着尾などが理由で影となった者たち。サーヴァントにもっとも近い生命体の言える。
見た目は名前の通り、黒いシルエット。 - 序章に登場した聖杯の泥に汚染されたものや聖杯で英霊を短時間で無理矢理召喚しようとした場合に出現したもの、聖杯自体の変質によって外に漏れ出たものなど、出現経緯は様々。
意思疎通が可能なものと不可能なものがいるが、両者の違いは特にはっきりとはしていない。
ゲーム的には通常のサーヴァントと同様にスキルを使用するが、宝具の代わりにエクストラアタックを使用する。 - 【関連項目】英霊、サーヴァント
- ジャプニカ暗殺帳
- 一家に一殺。あいんつべるん発行、よいこのめっさつしりーず。横罫22行、大きく「ふくしゅう」と印字されている。
何の能力も無いノートだが、呪詛じみた不平不満が書き連ねられ特定の方向性を持つに至ったもの。ある意味アンリマユ。
主に間桐桜が書いているが、セイバーや遠坂凛、イリヤも共同で書いている。
- 守護英霊召喚システム・フェイト
- 2004年に完成したカルデアの発明の一つ。冬木の聖杯戦争での英霊召喚を元に作られた。英霊とマスター双方の合意があって初めて召喚出来る。
- 【関連項目】人理継続保障機関カルデア、英霊、サーヴァント、冬木
- 守護精霊
- 第七聖典やアルゴンコイン等に憑いている精霊。
精霊を大別すると、自然霊、動物霊、そして守護精霊に分けられる。前二者は星寄りの存在であり、本来は人間の味方となる存在ではない。それらに人間の魂を融合させることで人間寄りの意識を持たせ、人工的に造られるのが守護精霊である。 - 【関連項目】概念武装
- 呪層界
- 負の念によって反転してしまった、特定の人間を呪い殺すための世界。元の世界に帰るには怨念の元を倒す必要がある。
- 召喚サークル
- 特異点でサーヴァントを召喚するための物。マシュ・キリエライトの宝具である盾を触媒に、レイポイントに設置する。
カルデアの召喚実験場の物と同じ。
- 真エーテル
- 第五真説要素。西暦以前の地球に存在したマナ。惑星を生む力。天体を成すもの。神を成立させる根源となるもの。
- 真祖
- 生まれながらの吸血鬼。人間に対して直接的な自衛手段を持たない星が、人間を律するために生み出した「自然との調停者」「星の触覚」。
- 【関連項目】死徒、吸血種
- 神造兵装
- 神造兵器とも呼ばれる、人によって造られたモノでない兵装のカテゴリの一つ。
神造の定義は「人の望みによって作られながら、人の意思に影響されず生まれるもの」。
神造という名の通りに神によって造られた「蒼天囲みし小世界」「アガートラム」なども存在するが、、星の内部で結晶・精製された「約束された勝利の剣」も含まれており、また定義上たとえ神が造ったとしても、人の望みで作られていないもの、人の意志に影響されて生まれたものは該当しないと思われる。
公式に神造兵装と明記されているものには、現在「約束された勝利の剣」「乖離剣エア」「無毀なる湖光」「人よ、神を繋ぎとめよう」「蒼天囲みし小世界」「最果てに輝ける槍」「破壊神の手翳」「アガートラム」「天の牡牛」がある他、「軍神の剣」は神造兵装のプロトタイプであるとされている。また、神造兵装である、とは明言されていないがギルガメッシュの唯一の友であるエルキドゥ自身も「神造」であり「ウルク最強の兵器」とされる。 - 【関連項目】宝具
- 神代
- 西暦以前、まだ神秘が世界にそのまま存在していた時代。一言で言うなら「神話の時代」。
時代ごとに分類されているようで、1万4000年前のセファール来訪時は第二神代の黎明期であったとされている。
現在とは比較にならないほど大気にマナ(真エーテル)が充満しており、仮に五世紀の人間が神代の大気で呼吸をすれば、体が内側から弾け飛んで死んでしまうという。
神代における人の『個』としての力や、根源より直接魔力を得て行使されていたという魔術、それを操る神代の魔術師達の力量は、現代のそれとは比較にならないほどの差がある。
紀元前931年の魔術王ソロモンの死後、加速度的に世界から神秘が失われて行き、西暦の始まりと同時に神代の終わりを迎えた。ブリテンなど、大陸から離れた一部の島国は五世紀時点でも未だ神代の名残が残っていたが、それもアーサー王伝説の終焉と共に世界から完全に消滅した。
- 神代回帰
- 精霊に近い生命体等が、どの程度の魔法以前の神秘を再現出来るかの指標。評価方法は魔術師の魔術回路に近い。
その神秘の純度を示す質、出力を示す量、その神秘の年代や種別を示す編成が物差しとなる。 - 【関連項目】魔術回路
- 人理継続保障機関フィニス・カルデア
- 人類の未来を語る資料館。時計塔の天体科を牛耳る魔術師の貴族である、アニムスフィア家が管理する機関。
- 人理定礎
- 人類史を固定する多くの出来事。フランスやローマといった“これが無かった事になると土台が崩れる”座標。
- 神霊
- 神。太陽、月、といった天体や嵐、地震といった自然現象を信仰の対象とした「元からあったものが神になったもの」と、初めは人間よりだったが、様々な要因で人間から逸脱し、信仰の対象になった「神として生まれ変わったもの」の2種類が存在する。
- 「人の時代」の訪れともに姿を消していったもの。この消失は「衰退」、「決別」、「契機」の三段階に分かれている。
- 「衰退」は1万4千年前の第二神代黎明期に起きたセファールによる大規模な災害で、そこから先史神話文明は衰退した。
- 「決別」は紀元前2600年頃に起きた神々が消える決別の時。メソポタミアの神々はギルガメッシュを天の楔とすることでこの決別を回避しようとしたがギルガメッシュの反抗によって失敗した。
- 「契機」は紀元前七世紀ごろと観測されている。
- 紀元前2600年の時代ですら神々はすでに役目を終え、名残のみを残して世界から姿を消しており、ここではない高次にて虚ろな神霊として世界を見守っているというのが現在の定説となっている。
- スキル
- サーヴァントの有する技能。生前に為した事柄や、本人の特徴をあらわす。
同名のスキルであっても、程度の差でランクが存在している。 - 【関連項目】サーヴァント
- スノーフィールド
- 『Fate/strange Fake』の中心となる都市。
- 【関連項目】聖杯戦争
- 西欧財閥
- 『Fate/EXTRA』の世界における地上の最大組織にして実質的な支配者。聖堂教会を取り込み、レジスタンスとは敵対している。
- 【関連項目】聖堂教会、レジスタンス
- 聖骸布
- 聖人の遺骸を包むのに用いられた布のこと。中には、信仰を集めることで、概念武装として機能するものもある。
作品中ではマルティーンの聖骸布、マグダラの聖骸布などが登場している。
サーヴァントが持つスキル『聖人』の効果の中にはこの聖骸布を作成する、というものもある。 - 【関連項目】概念武装
- 精神
- 第三要素。第一要素(肉体)と第二要素(魂)を繋ぎ、個として成立させるために必要な要素。魂と肉体を切り離すのに高度な魔術が必要なのは、精神を無視できないがゆえ。魂と並んで、サーヴァントなど人間霊の食料に成り得る。
- 聖槍ロンゴミニアド
- 世界の
織物 が剥がれないように、世界を刺して、惑星 に固定する星の錨であり、最果てにて輝く槍、霊長を守る柱、輝く塔など多くの呼び名を持つ神造兵装。
- 生存力
- 自分たちが住む地盤を住みやすい環境に整える本能。どれほどのエネルギーを持とうが“ただそこにある”だけの古代の神々には欠けているモノ。対して人間の生存力は、ひとりひとりでは小さいが、とにかく数が多く、平均値が高いため並外れている。
- 聖堂騎士
- 聖堂教会所属の騎士のこと。神なき地に遠征することはいかなる理由だろうと許されず、聖地の守護にのみ動く。代行者とは異なり、常に数で圧倒する戦術を執る。
- 【関連項目】聖堂教会
- 聖堂教会
- 「普遍的な」意味を持つ一大宗教。その裏側に存在する組織。
教義に反したモノを熱狂的に排斥する者たちによって設立された、「異端狩り」に特化した巨大な部門。 - 【関連項目】埋葬機関、代行者、聖堂騎士
- セイバー
- 聖杯戦争におけるサーヴァントのクラスの一つ。「剣士」を意味する。
真名を隠す必要のあるサーヴァントは、慣例的に生前の名前ではなく聖杯戦争におけるクラス名で互いを呼び合う。 - 【関連項目】聖杯戦争、サーヴァント、クラス
- 聖杯
- 原義を言うならば、最後の晩餐でキリストが使い、その血を受けた杯のこと。
聖杯戦争で奪い合う聖杯は「万能の願望機」と呼ばれる魔術礼装。 - 【関連項目】聖杯戦争、魔術礼装
- 聖杯戦争
- 万物の願いをかなえる「聖杯」を奪い合う争い。
『Fate/stay night』では、数十年に一度、冬木市を舞台に行われる。聖杯を求める七人のマスターと、彼らと契約した七騎のサーヴァントがその覇権を競う。最後に残った一組にのみ、聖杯を手にし、願いを叶える権利が与えられる。
他にも『Fate』の名を冠する数多の作品にて、様々な形の聖杯戦争が開催されている。 - 【関連項目】聖杯、サーヴァント、冬木市
- 聖杯大戦
- 『Fate/Apocrypha』の世界における聖杯戦争。冬木の聖杯戦争よりも規模が拡大し、赤と黒の陣営それぞれに別れ、計14騎が激突する。
- 【関連項目】聖杯、サーヴァント
- 聖杯の泥
- 聖杯をその力ごと汚染し、70年経過しようとも新たな聖杯を汚染する力を保ち続ける『人の悪性』。
- 【関連項目】聖杯
- 誓約
- ゲッシュ。「禁忌」を表すアイルランド語で、ゲッシュ(geis)の他にギャサ(geasa)とも言う。
ケルト神話の英雄に課せられる「○○してはならない」という形式の制約であり、義務にして誓いである。生まれつき定められているものもあれば、自ら誓いを立てたり、他人から与えられる場合もあり、一人につき一つから複数まで課される。
ゲッシュを厳守すれば神の恩寵を受けられるが、ひとたび破れば破滅がその身に降りかかると言われ、実際、ケルトの英雄の死因の大半は「ゲッシュに対する違反(それにより降りかかる事故や不運)」が占めている。 - 【関連項目】ケルト神話
- セイントグラフ
- 『Grand Order』にてゲーム内で使用されるサーヴァントが宿るカードの総称。
- 世界の裏側
- 神代の終わりに、幻想種たちが去っていった場所。
- かつて惑星の地表に張り付いた〝織物〟の一つ。現在の物理法則が支配する世界は、この上に重ねられた別の〝織物〟と言えるもの。
- この裏側の〝織物〟が剥がれてしまうと、今の世界が崩壊し世界が神代に逆戻りしかねない。それを防ぐ為に裏側を世界に縫い付け、繋ぎとめているのが聖槍ロンゴミニアドである。
- その本来の姿は槍ではなく、世界の裏側の最果てにて輝く塔であり、槍はその影の現れに過ぎない。
- 物質的なくびきから解脱できない者、霊体になっても生きられない者は世界の裏側に移動できない。
- 【関連項目】幻想種、神代、聖槍ロンゴミニアド
- 千里眼
- 最高位の魔術師の証である「此処に居ながら彼方を見据える」眼。古来より、神々から土地を任され、人々の生活を守る祈祷師に必要とされるもの。
- 「識る」事が魔術の基本にして最奥であるというのなら、彼ら千里眼の魔術師たちは生まれながらにして真理に到達している。どれほど重厚な魔術回路を持ち、強大な魔術式を操れようと、この千里眼を持たない魔術師は最高位の座に呼ばれることはない。
- いくつか種類があり、マーリンは世界を見通す眼を、ギルガメッシュは未来を見通す眼を、ソロモンは過去と未来を見通す眼を所有している。
- 彼ら千里眼持ちたちには独特の連帯感があり、直接面識がせなくても互いを意識しあっているため、初対面であってもタメ口だったり馴れ馴れしかったりするという。
た行
- 代行者
- 聖堂教会の異端審問員であり、教義に存在しない「異端」を力ずくで排除するモノたち。法王を支える百二十の枢機卿たちによって立案された、武装した戦闘信徒。
一般的に連想される「エクソシスト(悪魔祓い師)」ではなく「エクスキューター(悪魔殺し)」であり、目的は悪魔を消し去ること。悪魔を追い払う(同時に犠牲者の魂を救う)わけではない。 - 【関連項目】聖堂教会、埋葬機関
- 大帝都
- 三咲町の焼肉屋さん(正確には、隣町にある)。品質よりも安さで勝負する、学生にはありがたいお店。
人間の限界に挑戦する食べ放題がスペシャルメニューとして存在し、上位メンバーの名が店には貼り出されている。一月単位で変動するそれらだが、一位と二位の「あおざきあおこ」「あおざきとうこ」の記録は化け物じみているので、向こう数年は変わらないだろう、と噂されているとかなんとか。 - 【関連項目】三咲町
- 退魔四家
- 浅神、七夜、巫浄、両儀の四家。混血の天敵とされるが、両儀以外は断絶または没落している。
作中にも用語辞典にも無い名称なのだがファンの間ではそれなりに使われており、記念本一問一答にて奈須きのこも使用した。
- 第二要素
- 「魂」を参照。
- 第三要素
- 「精神」を参照。
- 第五元素、第五仮説要素、第五架空要素
- 「エーテル」を参照。
- 第五真説要素
- 真エーテル。第五架空要素を自壊させる。
- 第六架空要素
- 「悪魔」を参照。
- 台湾製の不味い煙草
- シリーズの要所に登場する小道具。蒼崎橙子の知り合いの煙草職人がダンボール1箱分だけ製作したもので、橙子が愛飲している。作中で繰り返し不味いと言われながら、愛用者が幾人も存在する。
- 魂
- 第二要素。物質界において唯一永劫不滅でありながら、肉体という枷に引きずられ、単体でこの世に留めることはできない。
記憶、魔術回路などは本来、肉体ではなく魂に存在する。魔術において必要な要素とされていながらも、魔術的には扱いが難しい物とされ、魔術による干渉はあくまで「内容を調べるモノ」、「器に移し替えるモノ」に限られ、魂本体には加工や消費といった利用価値は無いとされる。真に利用法を確立した人物は第三魔法の体現者である一人しかいない。(ミハイル・ロア・バルダムヨォンやタタリ/ワラキアの夜が行っているのは、魂の「情報化」であってコピーの類)。
また、人間霊であるサーヴァントにとっては精神と並んで魔力の供給源となる「食事」ともなる。 - 【関連項目】魔法、魔術、サーヴァント
- 地球環境モデル・カルデアス
- 1990年に完成したカルデアの発明の一つ。惑星には魂があるとの定義に基き、その魂を複写する事により作り出された小型の擬似天体。
- 【関連項目】人理継続保障機関カルデア
- 超能力
- 「魔術」という神秘に根ざしたある種の技術ではなく、「混血」のようにヒト以外の魔の力を取り入れた結果でもなく、ヒトがヒトのまま持つ特異能力。俗に言う超常現象を引き起こす回線。
魔術と違い、先天的な資質が不可欠とされ、基本的には「一代限りの突然変異」。ただし、近親婚を繰り返すなどして血脈の中に超能力を留めておこうとする一族等の例外はある。また、別の資質だったものが、後天的に変化して、別の超能力を持つに至る場合もある。
高度なものになると、魔術では再現できない。直死の魔眼などがこれに相当する。これを「魔」に対抗するための人類という種の祈りの結晶――つまりアラヤの抑止力と捕らえる考え方もあるが、真偽は定かではない。
一見すると魔術でできないこと=魔法=超能力のように思えてしまうが、魔術と魔法の差は「結果をもたらせるか否か」であるので、例えば直死の魔眼がもたらすのは「死」であり、どれほど特殊な過程を経ようと結果は結果であるため、魔法の域には至らない。 - 【関連項目】直死の魔眼、抑止力
- 直死の魔眼
- 対象の「死」を視覚情報として捉えることが出来る目。死の情報は黒い「線」と「点」で示される。
- 【関連項目】超能力、魔眼
- 使い魔
- 魔術師が使役する従者。
- 【関連項目】魔術、サーヴァント、マスター
- デミ・サーヴァント
- 人間と英霊の融合体。融合した者は身体能力、魔術回路、全てが向上する。
- 伝承防御
- 限定的な概念防御。ある決まりに添った攻撃でなければ通らない。
- 【関連項目】久遠寺有珠、ロビンフッド
- テンプル騎士団
- 聖地巡礼する信徒たちを守るために、聖職者によって結成された騎士団。
- その任務の一つに教徒や騎士の財産を管理運営するという役割もあり、信徒と十字軍が増えることに比例して、管理する財産も膨れ上がり、最終的には貸し付けも行う銀行業務へと発展し、一国の財産を預かるまでに至った。
- 巨額の負債を抱えたフランス王国は借金の帳消しと財産没収のために彼らを逮捕、拷問にかけ、借金の帳消しには成功したものの、財宝の大部分は危険を察知していた彼らに秘匿され手に入れることができなかった。
- 一説では聖杯を所有したとも、黒魔術に関わったとも言われている。
- 『Grand Order』の幕間の物語「テンプル騎士団の財宝を追え!」ではアンとメアリーが闇に消えたテンプル騎士団の財宝を捜し求めている。
- 『Prototype』におけるバーサーカーのマスター、サンクレイドはこの組織の一員。
- 投影六拍
- 無限の剣製による投影の理屈。創造理念(どのようないとで)、基本骨子(なにをめざし)、構成材質(なにをつかい)、製作技術(なにをみがき)、成長経験(なにをおもい)、蓄積年月(なにをかさねたか)。これを追想(トレース)することで、より高度な複製を可能とする。
- 【関連項目】衛宮士郎、エミヤ、無銘、クロエ・フォン・アインツベルン
- 特異点
- 魔術王ソロモンが人理定礎を掻き乱すことで誕生した「間違った歴史」。
- 時計塔
- 魔術協会における三大部門の一角。倫敦は大英博物館を拠点とする、現在の魔術協会の総本部。
作中で用いられる魔術協会という呼称は、特に注釈がない限りほぼこの時計塔のことを指す。 - 【関連項目】魔術協会、魔術
- 遠坂家
- 冬木の管理者の家。キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグに宿賃代わりに少し筋を見てもらい、宝石剣の設計図を宿題として残された。
武術で根源に至ろうとしたが、マキリとアインツベルンに勧誘され聖杯戦争を行う場所を提供した。
な行
- 肉体
- 第一要素。物質界に形あるモノとして存在する。しかしこれだけでは動物も人間も機械と相違ない。
- 日本
- 極東にある島国。権能によって出来た国。
- ネコ二十七キャット
- 死徒二十七祖とは別に太古から活動している謎のクリーチャーアライアンス。グレートキャッツビレッジのネコ精霊たちの頂点に立つネコたち。
『AATM』の時点で空席は24あったが、わるい由紀香、きれいな蒔寺、ヘンな氷室が加入した。一番下っ端のネコアルク・バブルスはリストラ予定。
FESパンフレットでは番外も含めて23匹。
01.はじまりのネコアルク 02.cosmo murder 03.偽乳疑惑の猫又妹 04.(欠番) 05.(欠番)
06.きれいな蒔寺 07.ヘンな氷室 08.わるい由紀香 09.(欠番) 10.虎竜(こたつ)で眠るSSF
11.(欠番) 12.最強のカリヤーン 13.エクスペリエンス・コハッキー 14.貞淑なステンノー 15.爛漫なエウリュアレ
16.エイイチロー版サジョーアーヤカ 17.(欠番) 18.正体不明系魔法少女プリンセスフォーチュン
19.鉄拳ヴァイオレスト・リーズちゃん 20.白レン 21.縞レン 22.三毛レン 23.ぶちレン 24.パンダ師匠
25.NG秋葉 26.製パン合体巨神キッツィーちゃん 27.華麗なるコマドリー EX.働かざるネコカオス
- ノウブルカラー
- 特例。魔術協会における、生まれ持った特殊な資質に対する呼称。魔術回路の働きが天体運営に近い(通常は地殻流動に近い)。
主に「魔眼」持ちに与えられており、志貴の直死やライダーの石化のように、先天的に他者への運命干渉が可能である強力な魔眼は確実にノウブルカラー。「主に」とされるように、「先天的な資質」が該当するのであって、魔眼だけが対象ではない。厳密な意味では魔眼のカテゴリから外れる直死の魔眼でも、ノウブルカラーである。 - 【関連項目】魔術協会、魔眼、直死の魔眼
は行
- バーサーカー
- 聖杯戦争におけるサーヴァントのクラスの一つ。「狂戦士」を意味する。
- 真名を隠す必要のあるサーヴァントは、慣例的に生前の名前ではなく聖杯戦争におけるクラス名で互いを呼び合う。
- 【関連項目】聖杯戦争、サーヴァント、クラス
- パララララ機関
- かつて存在した、神論と魔術論の融合を旗印とした魔術機関。
- 当然のごとく聖堂教会にとっては存在自体が異端かつ冒涜なため壊滅させられたが、残党の一部が逃げ散った模様。
- 残党と思しき人物が「マスター」と呼びかけていることから、創設者は彼ではないかと言われているが、真偽は不明。
- 【関連項目】聖堂教会、魔術
- 反英雄
- 悪を行い人々から呪われる存在ながら、それが結果的に人々の救いとなって奉られた英雄。
- 【関連項目】英霊
- 反転
- 混血の者がその血ゆえに人外のものとしての欲に飲まれた状態。
- 転じて、間桐桜に対する黒桜のような、欲望が現出したもう一方の人格を指すことも。こちらの意味の場合は、対象となる人物によっては他に「黒化」とも言われる。
- 【関連項目】混血、紅赤朱
- ピクト人
- スコットランドに在住していた先住民族。ローマ帝国やその後のブリテンとは対立関係にあった。
- 【関連項目】円卓の騎士、ブリテン島
- ヒュドラ
- Fateシリーズで度々名前が出てくる幻想種。ギリシャ神話に登場する多頭の蛇の怪物。
- 伝承通り猛毒を持ち、その殺傷力はサーヴァントにとっても脅威となるほど。幻想種としては強力な部類らしく、ヘラクレスの十二の難行の中でもヒュドラ殺しは別格の功績として扱われている。
- 近年のファンタジー界隈では竜の一種とされることもあるが、TYPE-MOON世界での扱いは不明。ギルガメッシュの王の財宝内には食用(毒あり)がある。
- 【関連項目】ギリシャ神話
- ファヴニール
- 邪竜。伝承では元々は人間だった存在。「悪竜現象」によって人から竜に変じた存在。ジークフリートとシグルドによって退治された。
- 『Fate/Apocrypha』では聖杯大戦の終盤において起動した大聖杯を世界の裏側に持ち去るためにジークもファヴニールと化した。
- 『Fate/Grand Order』では百年戦争時代のフランスにて竜の魔女ジャンヌ・オルタによって竜の群れやサーヴァント共々召喚された。
- 数多く語られながらも本編に出てくることのなかった竜種の中で、初めて作品登場を果たした記念すべき竜種。
- 【関連項目】竜種
- フィオナ騎士団
- フィアナ騎士団とも。アルスター神話の時代であるクー・フーリンの赤枝の騎士団から約300年後ほど後の時代に活躍した、エリン(アイルランド)の守護を行う騎士団。
- 「エリンの守護」には外敵から国を守るという意味以外にも、時として現世に顕現する神霊から人間を守る、という意味もあった模様。
- 騎士団長はフィン・マックールであり、ディルムッド・オディナが随一の戦士として活躍していた。
- 【関連項目】ケルト神話
- 封印指定
- 学問的に習得不可能レベルの魔術を身につけた魔術師に対し、魔術協会がサンプルとして保護する、と伝える令状。
魔術師としては栄誉であるが、軟禁生活を強いられるため、たいてい逃亡する。 - 【関連項目】魔術協会
- 冬木市
- 『Fate』シリーズの中心的舞台となる地方都市。西日本の日本海側に存在し、古くから魔術師達が住み着く特異な霊地。
- 【関連項目】聖杯戦争
- ブリテン島
- 現在のイギリスの領土のほとんどを占める島。アーサー王物語やケルト神話の主要な舞台となる。
- 『Fate』シリーズの世界では神秘上の特異点として存在しており、聖槍ロンゴミニアドによって「世界の裏側」と「人間の世界」が交わらないように結びつけられた臍として機能している。
- このため、西暦以後になっても失われたとされた神代の神秘が存在していた。
- 【関連項目】アーサー王物語、ヴォーティガーン、ケルト神話
- 並行世界
- 別の可能性を描いた世界。平行世界とも。
- 宝具
- 英雄(英霊)を象徴する、奇跡を成す兵器。物質化した奇跡とも称される。武器が代表的だが、防具や無形の秘術も含む。
- 聖杯戦争においては、サーヴァントがもつ最終武装であり、切り札。同時に、宝具を使うことはサーヴァントの正体の露見を意味する。
- 【関連項目】英霊、サーヴァント
- 彷徨海
- 魔術協会における三大部門の一角。別名「移動石柩」。北欧を根城とする原協会で、その名の通り海上を彷徨い移動する山脈の形をしているという。
- 【関連項目】魔術協会、魔術
- 北欧神話
- 北欧に伝わる神話大系。ギリシャ神話、インド神話に並ぶ世界三大神話の一つ。ゲルマン神話と同一視されることもある。
- 戦いを尊ぶ精神と強固な運命論的価値観が特徴であり、『ニーベルングの指輪』など多くのフィクションの元ネタにもなっている。
- Fateシリーズの作品からブリュンヒルデやシグルドが登場する他、雷神トールや魔術神オーディン、その持ち物であるグングニルやミョルニル、ルーンについて触れられている。
- 【関連項目】サーヴァント、ルーン
- 星
- TYPE-MOON世界では、基本的に地球のこと。また、地球の意思のこと。
- 惑星というのはその地表で活動する生命によって物理法則を変えていく特性を持つ。
- 【関連項目】抑止力、ガイア、アラヤ
- ホムンクルス
- 人造人間。錬金術において、人の精と幾つかの要素を以って育てられる、子宮を用いない生命の誕生法によって生まれる者達。
- 【関連項目】魔術
ま行
- 空想具現化
- マーブル・ファンタズム。読んで字の如く、自らの空想を具現化し、世界を変化させる能力。精霊種が持つ自然への干渉能力。
ただし、変化させることのできるのは自身(精霊)と自然物のみという制限があり、自然から離れてしまった、例えば人工物を変化させることはできない。
精霊の住むとされる異界(別世界ではない)であるところの隠れ里や常春の国といったものは、精霊の描いた空想が具現化したものであるとされる。アルクェイド・ブリュンスタッドの居城「千年城ブリュンスタッド」も同様。 - 【関連項目】固有結界
- 埋葬機関
- 聖堂教会の最高位異端審問機関。悪魔祓いよりも「悪魔殺し」を行う代行者たちの、その中でもさらにトップエリートが所属する組織。その名に違わぬ超武闘派集団で、七人の代行者と一人の予備役から構成される。
状況次第では教会の意向に背くことも出来るほどの強権が与えられており、例えそれが大司教であっても悪魔憑きならば即座に串刺しにするほど。ゆえに、異端を狩る機関でありながら「教会における異端」と囁かれる。 - 【関連項目】聖堂教会、代行者
- 魔眼
- 主に魔術師が持つ一工程の魔術行使で、視界にいるものに問答無用で魔術をかけるというもの。
- 【関連項目】直死の魔眼、ノウブルカラー、魔術
- 魔術
- 魔力を用いて人為的に神秘・奇跡を再現する術の総称。「魔法」とはその定義が異なる。
- 【関連項目】魔法、魔術協会、魔術回路、魔術刻印、魔力
- 魔術回路
- 魔術師が体内に持つ、魔術を扱うための擬似神経。
- 【関連項目】魔術
- 魔術協会
- 魔術師たちによって構成された、魔術師を管理する団体。
- 【関連項目】時計塔、アトラス院、彷徨海、魔術、封印指定
- 魔術刻印
- 魔術師の家系が持つ遺産。生涯を以って鍛え上げ、固定化(安定化)した神秘を刻印にし、子孫に遺したもの。
- 【関連項目】魔術
- 魔術礼装
- 単に礼装とも呼ばれる。魔術の行使をサポートする特殊武装。一般には「魔法使いの杖」として認知されているもの。当然、杖の形に限定されているわけではない。
- 【関連項目】概念武装、宝具
- 魔人化
- 自らの業によって人間ではなくなってしまい、結果的に悪魔のカテゴリーに含まれること。悪魔、魔人化と銘打ってはいるが、この認識宇宙における「人」ではなくなった結果、異なる文明圏や異なる惑星に住まう高次元生命体と変わらない在り方を持つ。もしくは二十世紀に流行した、とある創作神話における邪神の在り方に近い。
- 魔神柱
- 『Fate/Grand Order』に登場する、本編第二章以降、各章の終盤にて登場人物が変貌する、或いは召喚することで現れる異形の存在。
- 個体ごとに名前を持っており、ソロモン王が召喚したとされる魔神の集団「ソロモン七十二柱」の魔神と同じ名を冠している。レフの言葉によると彼らが『王』と呼ぶ存在から賜ることで変身能力を得られるらしく、これをレフは「我らの王の寵愛」と称している。
- 伝承の魔神とかけ離れた姿をしているのはソロモンの計画のために受肉・新生した結果であり、人理焼却のためにあらゆる特異点へと投錨され、主人の計画を遂行する。
- マスター
- 主人。使い魔との契約者。
- 聖杯戦争の参加者。聖杯の助けでサーヴァントを召喚し、従える。
- 【関連項目】聖杯戦争、サーヴァント、令呪
- 間桐家
- 元々は日本の魔術師ではなく、西洋の出身。
英霊を使い魔にするサーヴァントシステムや令呪を考案している。
本来の家名はゾォルケン。
- マナ
- 魔力の呼び名の一つ。大源。自然界に満ちている星の息吹たる魔力、つまり地球そのものが持つ魔力を指す。
西暦以前のマナは第五真説要素(真エーテル)によるものだったが、西暦以後のマナは人工的に作られた第五架空要素(エーテル)へと変化している。 - 【関連項目】魔力、オド
- 魔法
- 「魔術」とは異なる神秘。魔術師達が目指す最終到達地点である「根源の渦」から引き出された力の発現。その時代の文明の力では、いかに資金や時間を注ぎ込もうとも絶対に実現不可能な「結果」をもたらすものを指して魔法と呼ぶ(対して魔術は、一見ありえない奇跡に見えても「結果」という一点においては、別の方法で代用ができる)。
人類が未熟な時代には数多くの魔法があったが、それらは文明の発達にともなって、殆どが魔術へと格下げされた。 - 【関連項目】魔術、根源
- 魔力
- 魔術を発動させるための要素のこと。加工された生命力であるが、魔力が生命力に還元されることや生存に魔力を必要とする存在もおり、生命力と同一視されることもある。
自然に満ちる星の息吹である大源の魔力「マナ」と、生物の生命力より精製される小源の魔力「オド」があるが、魔力である点においてそのほぼ性質に差はなく、基本的には単純にマナのほうがオドよりその絶対量が優れていることとして扱われる。
「ほぼ」とあるように全く性質に差がないわけではなく、例としてサーヴァントによっては宝具の使用等の際にはマナを自然界から取り込むことも出来るが、自身の動力源としての魔力はマスターの提供するオドに頼らざる得ない。 - 【関連項目】マナ、オド、魔術
- メシアン
- 三咲町のカレー屋さん。シエルのお気に入りの店。
- 【関連項目】三咲町
や行
- 山育ち
- TYPE-MOONにおける強キャラ設定の一つ。人里離れたコミュニティで育ったことで常人を超えたレベルのスキルを身につけていたり、基本性能が人間から逸脱していたりする。
- 【関連項目】葛木宗一郎、静希草十郎、坂田金時、殺生院キアラ
- ユグドミレニア
- 『Fate/Apocrypha』の世界において、魔術協会から離反した魔術師の一族。「千界樹」とも。
- 【関連項目】魔術協会、聖杯戦争、聖杯大戦
- 抑止力
- カウンターガーディアン。集合無意識によって作られた、世界の安全装置。人類の持つ破滅回避の祈りである「アラヤ」と、星自身が思う生命延長の祈りである「ガイア」の二つがある。
- 【関連項目】ガイア、アラヤ
ら行
- ライダー
- 聖杯戦争におけるサーヴァントのクラスの一つ。「騎乗兵」を意味する。
真名を隠す必要のあるサーヴァントは、慣例的に生前の名前ではなく聖杯戦争におけるクラス名で互いを呼び合う。 - 【関連項目】聖杯戦争、サーヴァント、クラス
- ランサー
- 聖杯戦争におけるサーヴァントのクラスの一つ。「槍兵」を意味する。
真名を隠す必要のあるサーヴァントは、慣例的に生前の名前ではなく聖杯戦争におけるクラス名で互いを呼び合う。 - 【関連項目】聖杯戦争、サーヴァント、クラス
- 竜種
- 竜、もしくは竜を模した魔獣のこと。
- 【関連項目】幻想種
- 龍
- 主に東洋におけるドラゴンを指す。
西洋の竜が"魔"とされるのに対し、中華における龍は神的存在とされている。
竜は最強の幻想種だが、龍は無敵であり、戦う必要すらない存在である。
- 霊子
- りょうし。魂、モノの本質、クオリアをデータ化したもの。第三の宇宙を構成する要素。端的に言えば霊魂とでも言うべき概念だが、元素を結合させている『存在の雛形』と言い換えることも出来る。形而上の概念をデータとして形にしたものであり、エネルギーを持った情報、生命を得たデータと考えていい。
魂の霊子化は研究途上の技術であり、単一の魂を霊子化するにはクラウド化された演算サービスを用いても凄まじい処理能力とメモリ領域を要求される。しかしそれらのステップを簡略化して意思の力だけで自らの魂を霊子化する技術も存在するとされる。魂の霊子化には特別な才能が必要となる。
- 霊子演算装置・トリスメギストス
- 2015年に完成したカルデアの発明の一つ。未来観測やレイシフトを管制するコンピューター。
- 【関連項目】人理継続保障機関カルデア
- 霊子構造
- 存在の意味である魂を元に定義される『モノの本質』のこと。ソウルクオリアとも。
モノのカタチやサイズ、時間の流れ、固定価値が一定ではない電脳空間で、ウィザードが自分の姿を保っていられるのは高次元にあるとされる魂由来のコレと強く繋がってるため。 - 【関連項目】ウィザード、疑似霊子、疑似霊子コンピューター
- 霊子虚構世界
- 第三虚構世界。Serial Phantasm略してSE.RA.PHとも。
細菌から人間に至るまで、何兆、何京もの生命の記憶が保存されている。
ムーンセル・オートマトンの表層世界。いわば電脳世界だが、スーパーコンピュータや有機ネットワークなどのものとはそれこそ桁が違う。通常の電脳世界では英霊の再現をしようとすれば一体でも即座にリソースを使い果たしてシステムダウンするのだが、それが霊子虚構世界では100体以上が存在している。そのうえ極めて精巧なNPCの作りこみや世界そのもののモデリングなども一般的な電脳世界の比ではない。
これにアクセスできるのは魔術師(ウィザード)だけ。ムーンセル・オートマトンは自らに接触できる人々(=霊子ハッカー)に対してこれへのアクセスを許可した。これに入場する際にはあらゆる記憶が削除され、修正された記憶が返却される。
入場時に記憶を消され月海原学園の一生徒として日常を送るが、その中で四日間のタイムリミットまでに自我を呼び起こし自分を取り戻した者だけがマスターとして聖杯戦争本戦に参加する。この予選通過者には本来の記憶が返却される。予選を通過できなかった者は精神の死を迎える。
腕が確かな霊子ハッカーならば侵入はたやすいが、脱出できるのは聖杯戦争に勝ち抜いたただ一人だけ。聖杯戦争のルール上、敗北すると霊子化した魂ごとデリートされる。
ほぼ全員が似たような容姿なのはアクセスに使用したアバターが似たようなものだからで、遠坂凛や間桐慎二がそれらと一線を画す容姿をしているのはカスタムアバターを使用しているため。カスタムアバターを使用できるのは特に腕のよい魔術師に限られる。
中にはいわゆる3D酔いをするマスターもいる。
- 霊子体
- 霊子によって再現された肉体のこと。
現実の肉体を再現するためには肉体と魂そのものの霊子が不可欠であり、通常の人間には極めて難易度が高くコストがかかりすぎる作業になるため、霊子を用いた仮想空間サービスの多くは予め用意されたアバターを操ることで意識体験を提供する。
しかし優れた霊子ハッカーは自らの肉体を霊子体として構成することが出来る。
霊子体による仮想世界での意識体験は現実世界と区別がつかないほどリアルなものになる。
- 霊子ダイブ
- 霊子ハッカーが電脳世界に入ること。理論的には霊子ダイブは夢と同じカテゴリ、よって霊子ダイブをしている状態では夢を見ることはない。
霊子ダイブの適正を持つ者は稀有であり、魔術の名門から38人、才能がある一般人から10人の合計48人が2015年にカルデアに集められている。霊子ダイブは慣れていないと脳にくるらしく、主人公 (Grand Order)もカルデアに入館した際、シミュレートで霊子ダイブしてゲートから開放されたあと、表層意識が覚醒しないまま、一種の夢遊状態になっていた。
- 霊子防御
- サーヴァント戦で銃が有効ではない理由。これをどう破るかが重要であるため銃では目晦ましにしかならない。
ただし近代兵器を己の起源として愛用する英霊であれば話は違ってくる。それと近代兵器を宝具化できる者。
- 霊子ハッカー
- エルトナムの錬金術師が称する、エーテライトを介して人の記憶を読む霊子ハッカーとFate/EXTRAに登場する、神秘を失った世界の新しい魔術師の二種類の意味を持つ。後者は、自らの魂を霊子化して電脳世界に直接干渉が出来るハッカーの事で、霊子ハッカーと呼ばれる。
- ルーラー
- 聖杯戦争におけるサーヴァントのクラスの一つ。「裁定者」を意味する。基本の七つのクラスに該当しないエクストラクラスで、そもそも聖杯戦争を勝ち抜く必要もない中立の審判という非常に特殊なサーヴァント。
- 【関連項目】聖杯戦争、サーヴァント、クラス、エクストラクラス
- ルーン
- 北欧に起源を持つ魔術系統。歴史は長いが、20世紀の魔術協会ではほとんど廃れていた。
劇中に登場する使い手は、ランサー、バゼット・フラガ・マクレミッツ、蒼崎橙子など。 - 【関連項目】魔術、魔術協会
- 礼園女学院
- 『空の境界』に登場する、黒桐鮮花たちの通う全寮制のお嬢様学校。ミッション系で、もともとはイギリスにある神学校の姉妹校。学長はマザー・リーズバイフェ。この学校をモデルに、浅上女学院が作られたらしい。
- 【関連項目】浅上女学院
- レイシフト
- 擬似霊子転移。人間を擬似霊子化(魂のデータ化)させて異なる時間軸、異なる位相に送り込み、これを証明する空間航法。タイムトラベルと並行世界のミックス。
- 令呪
- 聖杯戦争において、サーヴァントとの契約者に与えられる、最大3回の絶対命令権限。
- 【関連項目】聖杯戦争、マスター、サーヴァント
- レイポイント
- 霊脈のターミナル。魔力が収束する場所。Fate/Grand Orderでは、マシュの宝具てある盾を触媒に召喚サークルを設置し、特異点でのベースキャンプとして使用された。
- レジスタンス
- 『Fate/EXTRA』の世界において、西欧財閥に敵対する勢力の総称。「解放戦線」とも呼ばれる。一部には滅んだ魔術協会の関係者も参加している。
- 【関連項目】西欧財閥、魔術協会
- 路地裏同盟
- 定住地を持たず、路地裏に隠れ住むキャラクターたちの集まり。現状女性のみ、メンバーは4名。
英数字
- 7
- TYPE-MOON作品において良く使用される数字。二桁の場合でも、一の位が7というケースはよくある。
- シエルの切り札は第七聖典。
- 埋葬機関の代行者は7人。(それプラス予備役1人)
- 聖杯戦争で選ばれるのは7人のマスター。召喚されるのは七騎のサーヴァント。
- 遠野志貴の出自は七夜一族で、短刀の銘は「七ツ夜」
- アトラス院は七大兵器を展示。
- アトラス院が発行した契約書は7枚。
- ヴァン=フェムは七大ゴーレム『魔城』を創像。
- アルクェイドは吸血衝動の抑制に7割の力を割いている。
- バーサーカーが『勝利すべき黄金の剣』で殺された回数は7回。
- アーチャーが防御用に使う盾は『織天覆う七つの円環』
- 「空の境界」は原作、映画版共に七章+αで構成される。
- 大聖杯となったユスティーツァ・リズライヒは、アインツベルンの7代目当主。
- 焼却された人類史を修復するために7つの聖杯探索を巡る。
- 朔月家で代々生まれる「神稚児」は無差別に周囲の願いを叶える力を持つが、7歳で普通の人間になる。
- アルクェイドは志貴に17回切断され、17塊の肉片に分割された。
- ロアが転生したのは17回。初代ロア+17回で、18代目に四季が選ばれた。
- マシュの手作りチョコ「カルデアスタンダード」は試行錯誤は17回、特異点での材料探しは27回を経て完成した。
- 死徒の祖は27体。
- 衛宮士郎の魔術回路の数は27個。
- アーチャーがランサーに短剣を弾かれた数は27回。
- 衛宮切嗣の礼装「起源弾」は、第四次聖杯戦争開催前までに37発を消費。