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;オリュンポス十二神
 
;オリュンポス十二神
:ギリシャ神話に存在する神々の集団。
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:ギリシャ神話に存在する神々の集団。またの名を「オリュンポス星間艦隊」。
:サーヴァントとして[[オリオン|アルテミス]]が登場する。
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:その正体は別宇宙にて存在した超高度知的生命体が創り出した「星の海を渡る船団」。彼らを生み出した知性体は既に絶滅しており、船団の旗艦であるカオスがその機能の97%を消費して[[ゼウス]]らを地球の存在するこの宇宙へと送り出した。
:彼らの原型となった十二柱は異星の存在であったらしい。また、その原型であった神々が[[アルテラ|セファール]]に蹂躙されたことでオリュンポス十二神にとってアルテラはトラウマになっているという。
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:彼らの本来の目的は「絶滅した母星の再生」であり、彼らを受け入れる土壌を見つけるために『着陸条件』に見合った惑星を何万年とかけて探し続けた。そしてその条件の78%をクリアしている地球を奇跡的に見つけ、不時着したという。
 +
:その後人々は彼らに名前を与え、神として崇拝し始め、彼らもその信仰を最初は戸惑いつつも歓んで受け入れ、今に伝わるオリュンポスの神話に至る。幻の大陸アトランティスも彼らによって作られた機械大陸であるという。そしてティタノマキアを経てカオスに代わってゼウスがオリュンポス神達の旗艦(主神)となる。
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:汎人類史においては後に遊星の尖兵として飛来した[[セファール]]によってアトランティスごと機械としての真体は全て滅ぼされる(故にオリュンポス十二神にとってアルテラはトラウマになっているという)。だが異聞帯においてはゼウスが他のオリュンポス神の権能を全て取り込み合神したことで[[セファール]]を撃退したため未だに神代が存続し続けている。
 +
:上記の成り立ちであるが故に彼らの権能は「星間航行に必要な機能」・「惑星環境の改造機能」としての側面を持つ。(例:豊穣の神・デメテルは「星間航行物資生産艦」、美の女神・アフロディーテは「知性体教導用大型端末」)
 +
:彼らの母星は汎人類史よりも遥かに高度な文明であったらしく、恒星から発せられるエネルギーを全て活用する理論上の人工物である、ダイソン球(カオス)すらも実現させている。
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:サーヴァントとしては[[オリオン|アルテミス]]、[[パリス]]に羊の姿で付随する[[アポロン]]が登場する。
 
:【関連項目】ギリシャ神話
 
:【関連項目】ギリシャ神話
  

2020年5月10日 (日) 15:44時点における版

この記事ではTYPE-MOON作品の小辞典について、読みが「あ行」の用語を説明する。

用語

アーサー王伝説
イングランドに伝わる騎士道物語。イギリスで最も著名な伝説の一つであるため、西洋圏・英語圏では高い知名度を誇る。
アルトリア・ペンドラゴンベディヴィエールケイランスロットガウェインモードレッドアーサー・ペンドラゴントリスタンマーリンアグラヴェイントゥルッフ・トゥルウィスモルガンらが登場する。
日本での知名度はかなり低く、物語の全貌を知る者は極めて少ない。アーサー王以外の登場人物の一般認知度はほぼ無名である。ただし、アーサー王が剣を抜いて即位したという点だけは誰もが知るほどの知名度となっている。
【関連項目】サーヴァント、聖杯戦争、円卓の騎士
アーチャー
サーヴァントのクラスの一つ。「弓兵」を意味する。
真名を隠す必要のあるサーヴァントは、慣例的に生前の名前ではなく聖杯戦争におけるクラス名で互いを呼び合う。
【関連項目】聖杯戦争、サーヴァント、クラス
アーツ(Arts)
通常攻撃のうち、青いカードによって出る攻撃。NPゲージの増加効果がもっとも高く、威力もそこそこあるが、クリティカルスターは全く発生しない。
アーツチェイン
3枚のカードをすべて「アーツ」でそろえることで、その攻撃に参加したサーヴァント全てのNPゲージが20%たまるチェイン。
アーネンエルベ
境界線上の喫茶店。作品の枠から外れた特異店(特異点)でもある。キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグが製作に関わっている。通称「魔法使いの匣」。
Fate側の入り口は冬木市の新都にある。作品によっては大量の半獣人らしき何かだけで店員が構成されていたり、某慢心王が金塊を代金代わりにして来店したりする。
【関連項目】三咲町、冬木市、魔法、魔法使いの匣
アイギス・エクリプス
ギリシャ異聞帯において、機神アルテミスを撃ち落とすためアキレウスの鎧を材料に鍛治神ヘファイストスが造り出した神造兵装。対狙撃型星間戦闘機専用複合長弓。
アインツベルン
冬木の聖杯戦争を確立させた御三家の一つ。『Fate/stay night』『Fate/Zero』の中心に存在する一族。
『Fate/Apocrypha』では第三次聖杯戦争によって大聖杯が強奪されたことにめげる精神を持っていないらしく、奇跡の再現が行えないかと腐心している。
アヴェンジャー
サーヴァントのクラスの一つ。「復讐者」を意味する。基本の七つのクラスに該当しないエクストラクラス。
「ルーラー」のクラスとは対極に位置する存在。
【関連項目】聖杯戦争、サーヴァント、クラス、エクストラクラス
アガートラム
輝ける銀の腕。ケルト神話におけるダーナの戦神ヌァザが争乱のさなかに失った右腕の代替である神腕。医療と鍛冶と工芸の神ディアン・ケヒトによって生み出された神造兵装。
『Fate/Grand Order』に登場するベディヴィエールはこのアガートラムと同名の宝具を持つが、あくまでもレプリカである。
【関連項目】神造兵装
赤枝騎士団
アイルランドにおけるケルト神話の最古期「アルスターサイクル」にその名を残す騎士団。クー・フーリンフェルグス・マック・ロイ(一時期)らが所属していた。また、バゼット・フラガ・マクレミッツが末裔を名乗っている。
騎士団とはついているが構成員も荒くれ者が多く、精神的にはいわゆる「騎士道」とはかなり異なっており非常に野性的。
「不忠さえしなければ何をやっても許された」「独断で隣国に喧嘩を売ることもしょっちゅうで、敵より味方のほうが油断ならない」「敵が全員死ぬか自分が倒れるかするまで戦いをやめないような連中ばかり」など、ほとんど武闘派ヤクザの集団である。
【関連項目】ケルト神話
悪性情報
人類、ひいては知的生命体にとって害にしかならないものとカテゴライズされたデータ。知性活動から生まれた負の情報活動。『人間が善き行いをする時、持っていては都合の悪いもの』もまた悪性情報に含まれる。
人間の悪性に飲まれると、存在意義を見失ったあげく、意味消失してしまう。魔力を込めることで物質化が可能でタタリが使用している。現実にも呪いがあるように、量子虚構世界であるSE.RA.PHにも呪いは存在するが、物質世界であれば一過性のものとして流されるのに対し、情報が基になるSE.RA.PHにおいてこれらの悪性情報は領域を侵食する穢れとして扱われる。悪質なアジテート、純粋に利益を求めるために重ねられた嘘と核となる対象が空洞のまま広がっていくデマゴギー、と情報的にただマイナスなだけである筈のものが、プラスである真相を汚染し、コミュニティ全体をマイナスのものにしてしまう癌。
月の裏側には人類が言葉による文明を築き上げた時から記録され続けた悪性情報が投棄されている。はじめはただの「使われないデータ」にすぎなかったが、何千万、何億万という悪性情報を溜め込むに至り、ついには現実を犯す泥となってしまった。月の表側には人間社会の正しい歴史が記録され、裏側には捨てられた忌まわしい犯罪の歴史が記録された。これら等価値か、あるいは表以上の悪性情報は表以上の霊子熱量を持つ。
『Fate/EXTRA CCC』ではこの莫大なエネルギーを飲み干してムーンセルを支配するに至ったAIがいたが、最終段階でその目的を諦め、月の裏側に沈んだ。
【関連項目】タタリ/ワラキアの夜、月の裏側、ヘブンズホール
アクティブスキル
Fate/EXTELLA LINK』からの新システム。サーヴァントがレベルアップすると7つまで習得する、戦闘用の個別スキル。
Fate/EXTELLA』前作からの参戦サーヴァントは、前作におけるコンボ派生技がこちらに再編されていることが多い。
スキルスロットは4つあり、任意で装備させることが可能。任意のタイミングで自由に使用できるがクールタイムがあり、一定時間経過するまでは再使用不可となる。
スキルには攻撃(水色)・行動制限(紫)・カウンター(黄色)・回復(緑)・自己強化(オレンジ)の5種類があり、さらに攻撃には近距離・周囲・放出・突進・遠距離という細かい内訳がある。攻撃スキルはクラスに応じた種別のスキルが強化される特性があり、セイバーとアサシンは近距離、バーサーカーとルーラーは周囲、キャスターは放出、ランサーとライダーは突進、アーチャーは遠距離が対象となっている。
悪魔
第六架空要素。人間の願いに取り憑き、その願いを歪んだ方法で成就せんとする存在。
悪魔の概念は人類にとっても最大の障害として扱われ、神が全知全能であるのなら、悪魔は人知無能の存在。手の届く範囲にありながら決して理解できない淵。
『Fate/stay night』においては悪魔は偽物しか存在せず、『Fate/EXTRA』でも真性悪魔を生み出した現象は2030年現在においてもひとつの成功例もない。
悪魔は人間の体を用いて受肉しようと働くが、苗床になる人間の精神が耐えられず、周囲に間を撒き散らして自壊するのが通例。
悪魔に憑かれると他の要素に異常が起き、最後には肉体も変化して異形の怪物と化す。高位の悪魔ほど「症状」が表に出づらく検知が困難で、露見するのは大惨事が約束された後になりやすい。
アグレッサー
攻性プログラムの中でも、より強い力と権限が与えられた上位種。セクター防衛及びセクター争奪の要。
拠点を守っているアグレッサーを一定数撃破されるとその拠点は陥落し占拠されてしまう。
また、「侵略者」を意味するその名称の通り、時として敵セクターに攻性プログラムの軍勢を率いて侵攻し、陥落させようとしてくることもある。
該当する勢力のシャドウサーヴァントや複製サーヴァント、オリジナルサーヴァントなどにもアグレッサーとしての権限が付与されていることもある。
浅上女学院
月姫』に登場する、遠野秋葉たちの通う全寮制のお嬢様学校。50年の歴史を持つ。最近校舎を新しくし、寮も改築中。学校では生徒会が権力を握り、寮では自治会が発言権を持つ。校門には「この門をくぐるもの、一切の青春を捨てよ」という悪戯書きが残されている。礼園女学院をモデルに作られたらしい。ちなみに、寮生は麻雀かバカラのどちらかの派閥につくという訳のわからない伝統がある。秋葉は麻雀派。
スピンオフ作品『花のみやこ!』では、少子化による経営難で近隣の学校を統廃合した「浅上学園」となっている。
【関連項目】礼園女学院
アサシン
聖杯戦争におけるサーヴァントのクラスの一つ。「暗殺者」を意味する。
クラス名は真名を隠す時に使うが、冬木の聖杯戦争ではアサシンはクラス名の語源繋がりで先ずハサン・サッバーハが召喚される。
【関連項目】聖杯戦争、サーヴァント、クラス
亜種聖杯戦争
Apocryphaの世界において、十数年前から乱発されている極小の聖杯戦争。召喚される英霊数は冬木のものには届かず、わずか二騎で行われるものから相当の規模である五騎までと様々。大雑把に百の聖杯が作成された場合、九十五が途中で頓挫、残り五つのうち四つが不完全で暴発、最後の一つが冬木とは比較にならないほど劣化した儀式として成立するらしい。
アステカ神話
中南米に伝わる神話大系。他の神話大系と違い、アステカ神話の神性は地球で生まれたものではなく宇宙から降ってきたもの。
白亜紀の地球に激突した小惑星に付着していた"何か"が植物に寄生して生き延び、やがて現地生物を神に変化させる微生物となり文明を築いたのだという。
ケツァル・コアトルジャガーマンが登場する。
アゾット剣
剣の形をしているが、本質は魔術儀礼用の杖。見習いを卒業した魔術師が師から送られるものとして有名。
作品中に登場したものは、遠坂家伝来の宝石細工の品。魔力を溜め込む事ができる。遠坂時臣から言峰綺礼へ、その後遠坂凛の後見人となった言峰綺礼から遠坂凛へと受け継がれた。最終的にはゲームの各ルートによって使用方法が異なる。
この剣は、言峰綺礼遠坂時臣の命を奪った剣でもある。それを知らせず遠坂凛へと譲り渡すことに、言峰綺礼は歪んだ愉悦を感じた。しかし、セイバールートの最後、言峰綺礼遠坂凛から譲り受けた衛宮士郎により、この剣で命を絶たれることとなる。
あたまのわるい結界
フェイト/タイガーころしあむ』の事態の原因。大河が虎聖杯にかけた願いが元で発生した。サーヴァントの命令権である令呪が消滅する程の威力がある。
アダム・カドモン
ドゥ・スタリオンⅡに備え付けられた霊基強化装置。ヘブライ語で人形、人間を意味する。
これに必要量のアルトリウムを注入すると、霊基情報を元に同じ霊基を作り上げて宝具レベルを上げる事が出来る。ただしアルトリア系しか増やせない。
四枝の浅瀬
アトゴウラ。
四隅にARGZ(アルジズ)、NUSZ(ナウシズ)、ANSZ(アンサズ)、INGZ(イングワズ)を刻んだ決闘の陣。
その陣を布いた戦士に敗走は許されず、その陣を見た戦士に退却は許されない、赤枝の騎士に伝わる一騎打ちの大禁戒。
そは、クー・フーリンがその最期に、倒れて果てることをよしとせず、己の身体を柱に縛りつけ、絶命するまで戦い続けた故事とその地である川瀬に因む。
【関連項目】ケルト神話
アトラス院
魔術協会における三大部門の一角。別名「巨人の穴倉」。西暦以前から存在する、エジプトを根拠とする錬金術師の集団。
カルデアにレイシフトの中枢を担う召喚・喚起システムの理論を実現させるための疑似霊子演算器を提供した。
【関連項目】魔術協会、魔術
アニムスフィア家
魔術師の名門。天体科を牛耳る魔術師の貴族。十二のロードの一つ。カルデアを管理している。
アフリカ・ベルト
エジプト共和国とビアフラ連邦を結んだ地域。
西欧財閥とレジスタンスの抗争の空白地帯であり、クローン売買シンジケートの総本山がある。
現代の奴隷売買というべき規模で行われているクローン製造・売買の中心組織。ビアフラ連邦はシンジケートの傀儡政権と言われており、エジプト共和国は『商品』であるクローンの集荷センターになっている。
クローンはエジプト共和国に集められ、アフリカ・ベルトを南西に下ってビアフラ連邦から輸出される。
クローンはアフリカ大陸内のみならず秘密裏にヨーロッパ、アジア、北米を中心と擂る先進諸国に輸出され続けており、その輸出ルートは2000年代の兵器のそれ並みに複雑化し、何十という国を経由して取引の身元を隠蔽しているため捜査当局はクローンの製造・売買ネットワークの根絶に至っておらず、取引の証拠を押さえる事すら出来ていない。
商品は先進諸国に輸出されてもいるが、ほとんどはアフリカ大陸内に供給されており、その有力な購入組織にアトラス院がある。アトラス院にクローンを供給するための製造工場はアフリカ大陸にある。
アマゾネス・ドットコム
サーヴァントユニヴァースの通販会社。アマゾネスCEOが営む。
注文さえすれば特異点だろうとカルデアだろうとどこだろうとお届けする。
なお、CEOが自ら配達を行ったり社員のアマゾネスは無給無休の環境だったりと非常にブラックである。
アムネジア・シンドローム
二十一世紀に確認された感染症。
脳神経を犯すウイルス。感染者は自己と他人の境界が曖昧になり、最終的には記憶の認識さえ不可能になり生命活動を止めてしまう。
感染経路は口内からの粘膜感染、要するに汚染された水を飲むだけで感染する。多くの感染者を出したが、感染ルートは現在も解明されていない。一説によると集団的無意識を同じくするものたちに感染していくという。
日本ではバイオテロに使用されたため、人工的に造りだされたウィルスの可能性が大だが、感染原因もルートも正確な事は分かっていないため真相は現在まで謎のままである。
1970年、トワイス・H・ピースマンによって治療法が発見されるも彼の死によって一時研究は頓挫。2030年、ワクチンが開発された。
なおアムネジアとは健忘の意。主人公の本体が感染しているのもこれ。
アラヤ
抑止力の一つ。人類の持つ破滅回避の祈り。人類の存続は、必ずしも星の存続を意味しない。
【関連項目】抑止力、ガイア
アリーナ
SE.RA.PHが用意したダンジョン。
「情報の海」ということから、現実の海をモチーフに作られていて、それぞれ二階層で構成されている。一の月想海第一層から七の月想海第二層まで、深海から海面に向けて構成されており、七の月想海第二層は海上に出ている。なお日没はシステムに制御されているので、通常、探索中に陽が沈むことはない。
入り口は誰でも共通で、一階の奥の扉だが、転送されるアリーナは対戦者同士のみが共通のものでそれ以外は個別。
不適格なマスターを排除するためムーンセルが産み出したエネミーが徘徊しており、これを倒すことで経験値や霊子虚構世界で流通している通貨が入手できる。
アリーナそのものへのハッキングは規制されているが、アリーナにトラップを仕掛ける程度ならば規制されない。
データバグは一旦アリーナに転送され、消去待ち状態になり、アリーナ内に残された物は二日ほどで消去される。
アリスィア
「真体」とも。オリュンポス十二神の星間航行船としての本来の姿のこと。汎人類史においてはセファールによって機神としての真体は全て機能停止し、人間体の端末のみが生き残った。異聞帯においてはゼウスら一部の真体は未だに健在である。
アリストテレス
鋼の大地』において、人類と亜麗百種の大戦末期に現れ地上生物を無差別に破壊して回る謎の生命体。名前の由来は古代ギリシャの哲学者だが、正体不明の生命体が何故そう名付けられたのか、経緯は不明。
【関連項目】アルテミット・ワン
アリマゴ島
アリマゴは蟹を意味する。現実のフィリピンにアリマンゴ(大きな蟹)という語がある。
衛宮切嗣は父と共に1年近くここで過ごした。その終わりに封印指定の魔術師を巡って聖堂教会と魔術協会の暗闘が繰り広げられた。
『MELTY BLOOD Actress Again』で蒼崎青子にここでの封印指定の探索の仕事が来ている。
【関連項目】封印指定、魔術協会、聖堂教会
アルズベリ
イギリスの片田舎。本来何も無い寒村が、十年をかけてV&Vインダストリィにより一大工業プラントに作り変えられた。
……たとえそれが死徒の牧場であったとしても、人間の手による正しい資金と労働によって作られたものなら、聖堂教会はおろか魔術協会、魔法使いですら、神秘の側の者には手は出せない。手出しできるようになるのは、その正しさが失われる時。地獄が開くと分かっていながら、開くまでは放置せざるを得ない土地。
(もしあれば)『月姫2』の舞台となる一大決戦場。死徒、魔術協会、聖堂教会の三つ巴に加えてさらに、真祖の白い姫と殺人貴、復讐騎が集い、魔法使いまでもが介入する。
挑むは第六、朱い月の定めた儀式。千年の悲願はここに。
【関連項目】死徒、真祖、魔術協会、聖堂教会、魔法
アルターエゴ
BBの感情から作られた上級AI。
アルテミット・ワン
究極の一。「アルティメット・ワン」と表記されることもある。
天体それぞれが持つ常識における系統樹の最優・最強として頂点に立つただ一つの生命種。転じて、星そのもの。「タイプ・○○(天体名)」と呼称される(例:タイプ・ムーン)。
最高種・最強種というが、相対的な評価だけで成るものではないらしく、地球における究極の一「タイプ・アース」は星の意思が作ろうとしても上手くいかなかった。
鋼の大地』において、他天体から正体不明の生命体として地球に飛来する。(その他の作品においても、名称のみ登場する場合もある)
【関連項目】アリストテレス
アルトリウム
宇宙に遍在するエネルギー粒子。超高密度のエネルギー結晶。キラキラ光る。たいていの無茶は何とかできるらしい超粒子。
サーヴァント界では全銀河周知の常識の、新たに発見された万能エネルギー粒子。宇宙船の航行にも欠かせない。
アルミより軽く、ダイヤより頑丈で、黄金より輝く素敵な金属。主にアヴァロン星で採掘されており、『約束されたヒロインの証』とも呼ばれている。
アングルボダ
ロンドンの特異点にあった大聖杯。
アンサモン
英霊などを召喚するのでは無く、逆に召喚されること。カルデアでは特異点へのレイシフトに使われている。
【関連項目】レイシフト
アンジェリカケージ
七つの海の底に君臨する熾天の檻。月の中枢に位置し、外部からの知的生命体がムーンセルにアクセスする為の到達点とされる。
アンチセル
遊星の尖兵。ヴェルバーが惑星に送り込む尖兵。遊星の指令を第一として活動する収穫者。
ムーンセルが地球文明から高度な情報生命体であるサーヴァントとデザインしたように、ヴォイドセルの手により文明を効率よく破壊するための有機生命体であるアンチセルをデザインした。
これが捕食対象の惑星に降り立ち、それぞれの手段で文明を破壊する。だがアンチセルたちは方法こそ異なるものの、知性体から霊子を吸収して成長するため、全生命体が消滅すれば栄養源がなくなり、やがて自壊する。
アンブロシア
「不死」を意味する、ギリシャ異聞帯において星間航行物資生産艦としてのデメテルが生み出し続けている不老不死を実現する食物。これを与えられているオリュンポスの民達は一万年を超える時を生き続けている。

イアソンエース
イアソンワールド・ジャパンの人形。二十歳以下の女性を見ると勝負を挑んでくる。
イアソンキラー
イアソンワールド・ジャパンの人形。恋人、ないし友人と二人連れの人間を見ると暴走する。
イアソンハンター
イアソンワールド・ジャパンの人形。一般兵士レベル10。リア充を見ると問答無用で襲って来る設定になっている。
イシュタルQPS
クォンタムパワーシステム。『デッドヒート・サマーレース!』と『デスジェイル・サマーエスケイプ』に登場するイシュタルがGR(グガランナ・リビルド)計画の為に作り上げた強制徴収装置。イシュタル神殿の真の姿。人々から信仰を集める神殿を、ただの魔力集積機構に作り替えたもの。
グガランナの生体パーツをつけたマシンを「金星のテクスチャを貼付けたコノート」の上を走らせてる事で魔力とタイヤ痕を刻み込み、それがある種の魔法陣として役目果たし、イシュタルQPSにレースで使われた魔力資源の全てを集積させる。
それと同時に組み込まれた生体パーツはテクスチャと魔力で駆動するタイヤとの霊的摩擦力から生じた魔力をその中に秘密裏に溜め込み、グガランナの各部位としての励起準備を完了させる。
幼体を核に、この装置によって魔力が溢れたグガランナの生体パーツを合体させることでグガランナ・マークⅡを新しく作り出したが、最終的にケツァルコアトルによってグガランナ・マークⅡ諸共粉砕されてしまった。
後に『冥界のメリークリスマス』にてカルデアのマスターが最下層にある冥府の門を突破するためにイシュタルにコレを提示したことがあの事件の遠因となったことが示唆される。
『冥界のメリークリスマス』でアルテラ・ザ・サン〔タ〕は「何かの終末装置」「世界を滅ぼす系の宝具に見える」と、イシュタルは「まさに神をも恐れぬ所業」「これを考えたヤツは悪魔に違いない」とコメントしている。
イタリア風悪魔さん
2030年に地上で開発・販売されたRPG。通称・でぃあぼろさん。
ハック&スラッシュの金字塔とも言えるシリーズの最新作。発表から発売までに十年の月日が流れたという。
高難易度でありながら普遍的なゲーム内容、単純作業でありながら奥の深いコレクション性、キャラを育て始めたらなぜか止められない魔力に満ちた悪魔のようなゲーム。その中毒性から多くの自宅警備員を生み出した。
地上すべてを観測しているムーンセルにも当然コピーされており、カルナジナコ=カリギリの命令でこれを探すクエストに出た。
【関連項目】Fate/EXTRA CCC
イチイ
ケルト、北欧における聖なる樹木の一種。
ロビンフッドの弓はシャーウッドの森の木から作られている。
伝説によるとアーチャーは「この矢が当たったところに埋葬してほしい」と残したという。
偽りの聖杯戦争
Fate/stay night』本編から数年後に開催された聖杯戦争。第3次聖杯戦争に参加した魔術師の一族とアメリカ政府によって計画されたもの。本来は100年単位を予定した長期的な計画だったが、冬木の大聖杯を盗み培養することで70年強と早期の開催に成功した。ただし模倣は不完全で霊脈との繋がりも冬木に比べて弱いため、サーヴァントはセイバー抜きの6柱しか存在しない。またこの6柱には現界に時間制限がつけられている。
id_es
イデス。アルターエゴたちが生まれながらに持つ特殊能力。
違法改造の結果、既存のスキルが変質・強化したもの。通常のサーヴァントには発現しないものが多い。身体能力ではなく精神の在り方が発露したもの。
リップの被虐体質、メルトの加虐体質、幼児退行、緊縛嗜好、同族嫌悪、などのイデスがある。
【関連項目】Fate/EXTRA CCC、スキル
犬空間
虚数空間の底、悪性情報の底に作られた意識の底。
ムーンセルの監視すら届かないエデンの東。地面はベルベットに覆われているものの、それ以外には何もない虚無の寝所(ベッド)。
入り口・出口の概念もなく、果ての概念もないので脱出の手段はない。ここに落ちたものは数珠つなぎになった時間流の中、永遠に彷徨い続け、眠り続ける。
BBはさらに特殊ルール『よつんばいでなくてはならない』を追加し、主人公を陥落させにきた。
【関連項目】虚数空間、Fate/EXTRA CCC
イブン・グハジの粉末
霊体を物質化する粉。
イマジナリーアース・ソーシャルプラン・ワールド
略して、イアソンワールド・ジャパン。『Fate/Grand Order』のメディアの幕間の物語で登場した、直径五十センチの大地模型ジオラマの形をした箱庭。
分かりやすく言うなら、固有結界の亜種のような物。中は異空間になっており、人形たちが生きている。世界の管理者として権限を与えていた人形の王がメディアの指示書を無視し、勝手にうごき始めたのが原因で幕間の物語の事件になった。
増築したり付け加えるのは簡単に出来るが、取り除くのはその何倍もの技術とセンスが必要になり、1体でも下手に間引こうとするとその何倍もの被害が発生するので、基本的には内部で解決するしか無い。
内部には多種多様なアトラクションがあるが、基本的に『顔が良いだけの男は酷い目にあう』ように設定してある。
来客用の素体が存在し、そこに意識だけをシフトして中に入る。その素体が死んだ場合でも元の肉体に戻れるが多少の痛みは連動するため、死ぬようなダメージを受けて戻された場合死ぬほど痛い目に遭うらしい。
意味消失
本来の(能力)数値とは異なるイフの存在へとブレてしまう現象。
虚数空間や特異点といった、あやふやな世界で起こる。
【関連項目】Fate/EXTRA CCC、Fate/Grand Order
使い切り魔術書(インスタントスクロール)
魔術の使えないものでも魔術を使用できる魔術書。使い切りなので、一度しか使えない。
Fate/Grand Order』ではレオナルド・ダ・ヴィンチが用意したものをアルトリア・ペンドラゴン幕間の物語「聖剣覚醒」で、アルトリアが使用して、かつてアルトリアが斬り伏せて封印した双子の悪魔とその悪魔を従えていた竜種を召喚した。
夢幻召喚(インストール)
クラスカードに宿っている英霊自体の能力を、術者自身の体を媒介に具現化し、術者を英霊と化さしめる。ただし、莫大な魔力が必要。
転身すると、衣装が魔法少女verから各英霊verに変化する。
英霊化した際の、魔力、土地、知名度の影響力は、魔力が○、土地が×、知名度が△。
使用者の魔力や相性によって強さや衣装が変化する。
インストールスキル
Fate/EXTELLA』で使用されるスロットにセットすることで、サーヴァントにスキルを付加し強化することができる全58種のスキル。
インド神話
インドに伝わる神話大系。北欧神話、ギリシャ神話に並ぶ世界三大神話の一つ。ヒンドゥー教や仏教など、宗教と結びつきが強い。
話のスケールが壮大で、インフレしたかのごとくありえない数字が乱舞するのが特徴的。
カルナアルジュナラーマシータらが登場する他、パッションリップに組み込まれたパールヴァティーとドゥルガー、メルトリリスに組み込まれたサラスヴァティー、ヴァイオレットに組み込まれたアプサラスはこの神話の女神である。
二大叙事詩としてアルジュナを主人公としカルナを最大のライバルとする『マハーバーラタ』、ラーマを主人公とする『ラーマーヤナ』が存在する。
【関連項目】聖杯戦争、サーヴァント
∞黒餡子
インフィニティ黒餡子。謎のヒロインX〔オルタ〕が所持する謎のアイテム。
六つの原始力「欲求ソウル糖分パワー売り場スペース原価リアリティ製作タイム需要マインド」が練り込まれたもので、持つ者に無限の力を与え「指先一つで宇宙の半分が菓子工場になったりする」らしいが、Xオルタはよく分かっていない。

ヴァルハラ
北欧神話での死後の世界。大神の宮殿。戦士の館。選ばれた勇士の魂が集う場所。
勇者、勇士、英傑、英雄、そういった戦士たちの魂が辿り着く場所。大神オーディンの遣いである戦乙女に選ばれた勇士の魂だけが赴く事が出来る伝説の領域。生者が行けるような場所ではない。
『無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング』の集落では、愛された証として子供たちが半年かけて育てた特別な花の花束を持って、定めの日に巨人に殺されればヴァルハラに行けるとされている。
ヴィーナス・スタチュー
Fate/EXTRA CCC』で各階層の最後に立ちふさがる少女像。センチネル化した少女の本体にして、迷宮の核。
本来なら物理干渉では破壊できない"世界の果て"。その内部はBBですら立ち入れない禁猟乙女領域。サクラ迷宮をすり抜けたところで最後にこの壁がある以上、主人公たちが何をしようが無駄なあがきにすぎないとBBは想定していた。
しかし心の専門家であるキアラの秘術によって『内部に飛び降りる』などという離れ技が実行され、無敵のセンチネルシステムは攻略可能な防壁に格落ちしてしまった。
ちなみに壁に埋め込まれた肥大化アバターはBBからのメモリ増築の結果。迷宮を自在に変革するためにはあれだけの改造が必要。
スタチューの中でセンチネルを倒し、心の淀みを振り払い、BBの支配から解放(接続を解除)されれば元の大きさの戻れる仕組み。
サーヴァントたちの心象世界にあるレリーフはこれとは違うもので、あれこそ深層にある"魂のカタチ"と思ってもらえばよい。
ゲーム内では"レリーフ"と呼ばれている。壁に囚われた少女、というコンセプトでデザインされた。開発初期での名称はショコラヴェールだった。
【関連項目】Fate/EXTRA CCC
ウィザード
Fate/EXTRA』の世界における最新の魔術師。魔術理論を基にした演算処理、霊子変換を身につけた霊子ハッカー。
【関連項目】疑似霊子、疑似霊子コンピューター、霊子構造
黒魔術
『Fate/strange Fake』と『Fate/Prototype』ではウィッチクラフトとルビが振られているが、『Fate/Apocrypha』では別々に名を挙げられている。
生贄を捧げることで、特定の対象に対する災厄の招来及び呪殺、悪魔召喚、儀式による精神集中を目的とした魔術
その特性上、何の躊躇いもなく生贄を解体するために、生贄の懇願に惑わされない「冷酷さ」と、必要に応じた苦痛を与え殺戮の快楽を抑制するための「理性」が必要とされる。また「呪術」に非常に近い性質を持つ。
使用者は沙条綾香玲瓏館美沙夜セレニケ・アイスコル・ユグドミレニア周瀬律架など。また、メイ・リデル・アーシェロットも近代黒魔術という系統を扱う。
ヴィラン連合
サーヴァントユニヴァースのヴィラン集団の一つ。ダークラウンドとは別に存在していた有力組織。
とはいえ「連合」の名前通り一枚岩ではないようで、キャプテン☆ニコラ触手元帥サニティ・ジルのように組織内でも対立していることもある。
ヴェッテルン湖
スウェーデン南部にある1900平方メートルを超える、氷河期後に形成された大型の湖。
異聞帯では山間部になっており、存在しない。
ウェンディゴ
人間を素体にした人型の怪物。アルゴンキンの民に伝わる人食いの精霊憑き。こうなったものを戻す術はない。
『オール・ザ・ステイツメン! ~マンガで分かる合衆国開拓史~』でエネミーとして登場した。『オール・ザ・ステイツメン! ~マンガで分かる合衆国開拓史~』のウェンディゴはポール・バニヤンの中から生まれたもの。
ヴォイドセル
霊子収集体と呼ばれるもの。ムーンセルと同格のものだが同質のものではない。星船にあったコア箱のヴォイドセルである。
アルキメデスは星舟に接触した際、自らこのヴォイドセルに汚染され、その後エリザベートにも移植してしまった。
ヴォーティガーン
「卑王」の異名を持つブリテン王の一人。戦乱の最中にあるブリテンに、大陸から流入してきたサクソン人を招き入れて統一を目指し、さらなる混乱を生み出した。
白き竜の血を飲み、ブリテン島の意思と同化して魔竜と化し、ブリテンを守護するために人間を滅ぼそうとした。
「約束すべき勝利の剣」と「転輪すべき勝利の剣」といった聖剣の光を喰らい、ただの一撃でガウェインを地に伏せ、二人の騎士を除く遊軍を全滅に追い込んだ。
アーサー王が単独で数時間粘り、復帰したガウェインとアーサーが同時に放った聖剣で動きを封じられ、聖槍ロンゴミニアドで仕留められてしまう。
【関連項目】ブリテン島、アーサー王伝説、竜種
ヴォーパルの剣
理性のない怪物に有効な概念武装。ナーサリー・ライムが召喚した怪物ジャバウォックを倒すため、ラニ=Ⅷに頼んでマラカイトから錬成してもらう。
所有して近づくだけで効力を発揮し、無銘が驚くほど即効性が高い。但しラニの技量では使い捨てになる。
遠坂凛はヴォーパルの剣を概念武装と呼び、ラニは特定対象に作用する魔術礼装と説明している。
月霊髄液
ヴォールメン・ハイドラグラム。ケイネス・エルメロイ・アーチボルトの切り札である魔術礼装。ケイネスが持つ数多の礼装の中でも最強の一品。
水と風、ふたつの属性に共通する流体操作術式をベースに、ケイネスの魔力を充填して意のままに操る水銀。簡易ゴーレムの一種であり、使用中は礼装というよりも使い魔に近い。
本来の用途は超高性能な演算機械だが、自在に形態を変化させ、水銀をその性質と質量を生かした武器兼防具として自由自在に扱うことができる。攻撃・防御・索敵の三つの要素を兼ね備えた万能武器。ただし、総合力では高い性能を持つが、各要素にはいずれも機能の制限とそれに伴う弱点が存在する。
「攻撃」の場合、圧力をかけ、主に鞭や刃状に変化して高速で稼働することで、ダイヤモンドを切り裂く刃になり、もあらゆる物体を破壊し切り刻む。ただし、水銀を圧力によって操っている特性上、強度があるのは基部のみで末端には力がない。攻撃の威力は鞭や刃状の攻撃部位の強度ではなく、スピードと遠心力に依存している。また、攻撃パターンも魔術師であるケイネスが作成したこともあり、接近戦の心得が実戦レベルである人物なら軌道を容易に読むことができる。
「防御」においては、自律防御モードによって主に害を及ぼさんとする事象全てに反応して、クレイモア地雷やマシンガン掃射、即座にビルの倒壊から守るほどの超剛性の防護膜を最適な形で展開する。しかし、薄く延びた液体に瞬間変形を遂げるだけの圧力をかけることは流体力学上不可能なため、瞬間的に圧力を超えるだけの威力がある攻撃を撃ち込まれれば突破されてしまう。
「索敵」においては、滴を周囲に散らせて広範囲の空気振動と熱源の感知によって高い知覚力を獲得している。ただしそれを誤魔化す――例えば、心拍音と呼吸音、体温を「通常の人間が行うものではない」ものに変化させる――などされると、反応出来なくなってしまう。
総じて、行動パターンが見切られると対処されやすく、複雑な形状をとると消費魔力が一気に上昇する。一旦液圧をかけるのが難しい形態に変形してしまうと次の動作は反応速度・パワーともに著しく劣化するという弱点を持つ。
使用しない時には陶磁の大瓶に入れて運んでいる。ケイネスは小脇に抱えて運んでいたが、重量軽減魔術のおかげ。10リットルの水銀の質量は約140キログラムに及ぶ。ケイネスの死後はライネス・エルメロイ・アーチゾルテによって使用人兼ボディガードとして改良された。
ウォッチャー
聖杯戦争におけるサーヴァントのクラスの一つ。「番人」を意味する。基本の七つのクラスに該当しないエクストラクラス。
【関連項目】聖杯戦争、サーヴァント、クラス、エクストラクラス
運命力
生存のために使われている当然のような幸運。
どのような生命も"危険に遭遇しない"という幸運を使って生きているため、
運命力の低下した者は、歩いていると運転ミスした車がぶつかってくる、等の間の悪い事故に遭遇する。

エアバスケ同好会
人理継続保障機関フィニス・カルデアのサークルの一つ。
永遠の国
エジプト神話における死後の世界。
一般的な宗教における「死んだ後に行く世界」とは異なり、現世とそう変わらない生活を送ることができるとされている。
歴代のファラオ達は死後は現世の肉体を返上し、魂のみが永遠の国に行き復活を待つため、通常は「英霊の座」には登録されない。
このため、サーヴァントとして登場するファラオ達はファラオとしての責務以外に現世に執着する理由があることが多い。
英雄史大戦
学生達の間でブームとなっているオンラインカードアーケードゲーム。元ネタはセガの「三国志大戦」。
プレイヤーは任意で5枚のICカードを選び、自軍を編成。テーブル型読み取り筐体の上に乗せ操作する。敵プレイヤーのカードを殲滅しても勝ちだが、基本的には相手陣地を落城させることが目的。戦闘不能になったカードも、自軍陣地に回収することで回復が可能。
古今東西の英雄や偉人などがカードとなっている。英雄史大戦と銘打ってはいるが、英雄や偉人に限らず政治家、学者、文化人、果ては妖怪など、有名であればなんでも良い様子。
各カードはウォリア(近距離で戦う)、アーチャー(遠距離で戦う)、ライダー(乗り物で戦う)の三クラスに分類され、三すくみの関係になっている(ウォリア>ライダー>アーチャー>ウォリア)。
カードは1~10の数値で『武力』と『防御力』、そして『特殊能力』が設定されている。特殊能力は基本的にそれぞれの逸話に基づいたものだが、「地震学者の能力が『地震を起こす』」など往々にして逸話を極端に拡大解釈した変な能力になっている事もある。
特殊能力を発動させるためには「士気」を消費する必要があり、対戦中に攻撃を行うなどすると徐々に溜まっていく。デッキのカード構成で、同一地域の英雄が複数いる場合は士気の初期値にボーナスが受けられる。このため、個々の能力は強くとも、出身地がバラバラのカード構成にした場合、士気の面で不利になる。
純粋なカードシミュレーションゲームではなく、カードを筐体上で操作するアクションゲームとしての側面もあり、カード同士の接触やカードの位置を利用して有利な判定を得るテクニックも存在する。
その戦いはさながら卓上の聖杯戦争。他のFateシリーズでサーヴァントとして召喚された英雄のカードも登場している。ただし、キャラクターデザインや特殊能力はサーヴァントに似せていたり(メデューサ玉藻の前)、全くの別物(アーサー王)だったり、とカードによって様々。
スターターパック(構築済みデッキ)は少なくとも三種類あり、中国は古代武将が強く、欧州はバランスよく初心者向け、地中海(ギリシャ神話)は特殊能力が多い玄人向けの模様。500円で販売。
後にバージョンアップ版『英雄史大戦Ver.2 グランドオーダー』としてリニューアルされる。リニューアルの目玉はコスト制の導入。これまでは5対5の固定数対戦であったが、個々のカードにコストが設定され、強い英雄ほどコストが高く少数しか入れられず、逆に弱い英雄は大量に組むことが可能。なお同一カードはデッキに1枚しか組み込めない。
またバージョンアップに際し『「僕の考えた最強偉人」大募集』というプレイヤー参加型の企画が開始される。なおこれは物語内にとどまらず、現実でも掲載誌において平成26年9月22日~12月1日まで実際に募集されていた。
英霊
過去・現在・未来を問わず、あらゆる時間の中で存在した英雄たちの霊。
神話や伝説の中でなした功績が信仰を生み、その信仰をもって人間霊である彼らを精霊の領域にまで押し上げた人間サイドの守護者。英霊を英霊たらしめるものは信仰――人々の想念であるが故にその真偽は関係なく、確かな知名度と信仰心さえ集まっていれば物語の中の人物であろうがかまわない。
『世界』の外にある『英霊の座』に留められ、輪廻・因果を超えた不変のものとなっている。
【関連項目】サーヴァント、抑止力
英霊剣豪
“一切鏖殺”の宿業を埋め込まれて英霊本来の霊基を歪められ、変生して凶暴性の塊のようになったサーヴァント。
【関連項目】英霊、サーヴァント
エインズワース家
『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ドライ!!』にて登場する魔術師の家系。錬金術から派生した魔術系統である置換の魔術を得意とする。
置換の魔術を用いて、クラスカード(正式名称サーヴァントカード)を作成し、聖杯戦争を開催していた。
その目的は、地球のマナが尽きたことにより、世界のルールが置き換わり、全ての生物に対して猛毒な未知の粒子が発生した。なので地球に残った最後のマナを使い、聖杯に人類が新世界でも生きられる生物に置き換えよと願う事。
城の上空に現れた「ピトス」と呼ばれる泥の様な物が溢れ出る、巨大な黒い箱など謎も多い。
Aチーム
カルデアから選抜されたA級マスター。天才ぞろいの魔術師集団であるが、局員であるマシュもこのチームに含まれていた。
マリスビリー・アニムスフィアはマシュ以外の七人をマスター候補と呼ばず、クリプターと呼んでいた。
メンバーとして、リーダーであるキリシュタリア・ヴォーダイムオフェリア・ファムルソローネカドック・ゼムルプススカンジナビア・ペペロンチーノ芥ヒナコベリル・ガットデイビット・ゼム・ヴォイドとなっている。
しかしカルデアが準備してきたAチーム含め、47人のマスターたちはレフの妨害工作により瀕死の重傷を負い、コフィンで凍結保存されてしまった。
2017年12月31日、ゴルドルフを始めとする新たなカルデアのスタッフによって解凍され救出されるはずであったが、コフィンの中にいるAチームの面々はいかなる原理か、既にどこか別の次元へと跳んだ後であった。
エーテライト
  1. 正式名称エーテル・ライト。アトラス院のエルトナム家に伝わる秘伝。元々は医療用に開発された、第五架空元素(エーテル)で構築した擬似神経繊維。他者の神経へ介入(ハッキング)し、脳髄からは情報を、魂からは思考法則を読み取ることができる。ただし自身の自我が成長すると他者の知識や理念を拒絶してしまうため、完璧に使いこなすには完全な中立を保つ必要がある。鞭のように振るい、鋭い切れ味を持つ鋼線としての使用も可能。
  2. 第五真説要素。ラニ=Ⅷの炉心や黒い銃身に使用されており、第五架空要素を自壊させる。
【関連項目】エーテル、アトラス院、魔術協会、概念武装、魔術礼装
エーテル
第五架空要素。西暦以後の人工的に作られたマナ。四大の要素に溶け合い、形を成す為に必要な媒介。これ単体にはカタチはないが、これがなくては魔術は成立しない要素。
また第五架空要素が証明されたのは西暦20年頃でありエーテルが証明されたことにより新世界が始まり、本来神代の終焉とともに消滅するはずだった魔術、神秘はカタチをかえて続けられることになったという。
【関連項目】魔術、エーテル塊、真エーテル
エーテル塊
本来、エーテルは地水火風のいずれかになるものだが、不出来な術者によっては四大のいずれにもならず、成りそこないとして物質化する事がある。これをエーテル塊という。
エーテル塊にはいかなる使い道もない。ある意味無を作るようなもの。
そう言うと「魔法」のようだが、エーテル塊はそも第一魔法の――――
【関連項目】エーテル、魔術、魔法
AUOキャストオフ
Fate/EXTRA CCC』の第五章でギルガメッシュが晒す至高の美。要するに全裸。
シナリオ制作時につい興が乗ってキャストオフさせてしまい、スタッフさんには「ここはギルの水着で代用。カメラをアップでうまく肌の部分だけ映す事で誤魔化す」と注釈を入れたところ「え? ギルのヌードでしょ? ありますよ?」とあたかも我の方が空気読めてないライターのように返答された。
後に、ギルの裸ばかりか女主人公の水着、体操服、はてはタイツまで『労働時間外で、自発的に』作っていたスタッフのモデル班の国光さんが発見され、めでたく採用になったらしい。
おかげで二週目以降の主人公はどう見ても変態だとか。
エクストラクラス
聖杯戦争におけるサーヴァントのクラスで、基本の七つに該当しない特殊なクラスである「アヴェンジャー (復讐者)」「セイヴァー (救世主)」「ルーラー (裁定者)」などの総称。
【関連項目】聖杯戦争、サーヴァント、クラス
EXTRA世界
Fate/EXTRA』の世界。西暦2030年の地球。『Fate/stay night』の世界とは違う、1970年代から異なる歴史を歩んだイフ。
大規模な魔術を成すためのエネルギーとなる大源マナが枯渇し、魔術は本格的に地球上から失われた。
古い魔術師たちは表舞台から消え去り、神秘の時代は完全に終わりを迎えた。以後“魔術師”を名乗るのは、霊子ハッカーと呼ばれる新時代の人類となる。
エゴ
センチネルにされた少女たちの人格が分裂して現れたもの。基本的には“写し身”にすぎない。ラテン語で自我を意味する。『Fate/EXTRA CCC』では『欲身』と書かれる。
そのフロアからにじみ出た意識体なので、シールド同様、基本的には攻撃を受け付けない。
SGを抜かれると消滅し、本体のいるレリーフ内部に戻っていく。
そのフロアの心なので、フロアを探索すればエゴを発見する事は難しくない。問題はその後、欲望そのものといえるエゴとどう対話し、これを解決するか。
SBN社
Fate世界において、オンライン対戦カードゲーム『英雄史大戦』や、人気ゲーム機「DC3」や「SSP」などを販売しているゲーム会社。
作中の時間軸を考えると、モチーフとなっているのは「ゲームハード事業から撤退しなかったセガ」であると思われる。セガには1997年にバンダイと合併するという話があったが頓挫しており、この世界ではそれが叶ってSBN(セガ・バンダイ・ナムコ)となったのであろうか。
Fate/Grand Order』の特異点の一つを描いた『氷室行進曲 冬木Game Over』でも存在しており、こちらではDC3の後継機としてフォトニック結晶を使用したAR機能付き量子デバイス兼眼鏡型携帯ゲーム端末「DC7」というとんでもないものを販売しており、これを追いかける形で量子デバイスやAR機器が広く使われるようになったとされている。
st.オルレアン
ジャンヌ・ダルク〔アーチャー〕マリー・アントワネット〔キャスター〕のサークル[注 1]。サバフェスの優勝候補にして、前回サバフェスでの壁サークル。
ジャンヌはサバフェスの超大手で、開始一時間どころか前日搬入の時点で完売と言われるサバフェスの超勝ち組。それを聞いたジャンヌ・ダルク〔オルタ〕 (バーサーカー)は黙っておらず、因縁の相手であるジャンヌに打ち勝つとサークル参加を決めた。
作風は狙っているのか天然なのか、清純な絵柄でそれはもうどぎつい展開を繰り出してくる。ヒロインがついに主人公に告白する時、まさかの大量のスマホを大砲にぶちこんで撃つなど、戦場ラブコメの作法を無視した展開にちょっとオルレアン世紀末すぎるとエドワード・ティーチが心胆サムシングするほど。
また、これを読んだ刑部姫はこのサークルの同人誌を初めて見た途端言葉にならない叫びをあげ、「同人であるが、アマチュアなのにベテランみたいな同人パワーを感じる」「画力もセンスもすごく、それでありながら青臭さがある」「世界の美しさというものをありのままに書いている」と評価しており、それを越えるには人外の努力を要する[出 1]
エドワード・ティーチBB]にお願いして一冊キープしている。
NFFサービス
2017年6月頃にロシアでニュースになった民間の警備サービス。つまりPMCの傭兵。何でもありの専門家集団。
「グローバルでキッチュな営業コンサルタント」を売り文句にしている。カルデアの新スタッフの学者はNFFサービスのスタッフ。
また、NFFは「ナイン・フォックス・ファウンデーション」の略称である。
NPC
Fate/EXTRA』シリーズでは、聖杯戦争の運用および本戦前期間のための数合わせとして、ムーンセルがかつて地上に居た人間をモデルにして作成した仮想生命。
Fate/Grand Order』では人理継続保障機関フィニス・カルデアの戦闘シミュレーションで出現する敵性体を指す言葉。
衛宮邸
冬木市にある衛宮士郎の自宅。純和風建築でかなり広大な面積をもつ元武家屋敷。
もともと曰くつきの物件で買い手が付かず放置されていたところを第四次聖杯戦争時に衛宮切嗣が予備の拠点として確保(その際にトラブルが起きたらしく、これが縁となって切嗣は藤村組との交友を得た)。
終戦後、切嗣と士郎による修復と改装を経て今の状態になった。本邸の他、離れや道場、土蔵まで備える。大邸宅といっても過言ではない。
士郎以外に数多くの女性が住み着いたり入り浸ったりしているが、まだ部屋には余裕があるらしい。
エリザ粒子
チェイテに色濃く残ったエリザベートの英霊としての残滓。2015年からチェイテで聖杯によって合体・分裂・挙句にキャスターやセイバーに霊基を変質させるなど、やりたい放題した結果、エリザベートの魔力が漏出したもの。
これによってチェイテの守護神像の素体が組みあがり、メカエリチャンはサーヴァントとしての霊基を確立させた。
粒子と名付けてはいるが、魔力の一種。攻撃的な『負のエリザ粒子』と『正のエリザ粒子』は逆位相なので、原理的には反発させれば互いに打ち消し合わせることができる。
エルフ耳
イラストレーターの出淵裕氏が、小説『ロードス島戦記』の挿絵においてエルフ族を描写する際に編み出した、細長く先端が尖った耳朶が顔の横~斜め後方に張り出した形状の外耳。
メディアのデザインに使用された他、「神代~古代に生き魔道に携わる女性」繋がりかセミラミスにも採用されている。
エルメロイ教室
魔術協会時計塔の現代魔術科に所属する教室の一つ。
元々はケイネス・エルメロイ・アーチボルトが運営していた小教室の一つだったが、彼の死後半年ほどして、ウェイバー・ベルベットが多額の借金をした上で買い取った。
当初は元アーチボルト家の持ち物とはいえ三級教師が運営する教室としてほとんど注目されず、三年後にロード・エルメロイを継いだ跡もロードの体裁を整える為の形だけの教室と周囲からは目されていたが、十年もしないうちにその認識は改められた。
異様に分かりやすく実践的な授業、権力争いに敗れた講師たちを登壇させたそれまでの時計塔になかった多角的な教育体制により新世代の魔術師に人気を博した。
在学生ですら位階持ちが何人もおり、『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』でスヴィン・グラシュエートが十代の若さで『典位』を取得したのを皮切りに、『Fate/strange Fake』では若手が数年の間に立て続けに『色位』や『典位』を取得した事で話題になっていた。
OBは全員十年以内に『典位』以上を取得、そのうち数名は時計塔の歴史上でも数えるほどしかいない「王冠」の位階に至るのではないかとされているため、Ⅱ世が教え子たちを集めれば時計塔の勢力図が変わるとまで言われている。
円卓の騎士
アーサー王伝説に登場する、アーサー王と対等であることを意味する円卓の席に座ることを許された騎士達。
【関連項目】サーヴァント、聖杯戦争、アーサー王伝説

欧州死徒戦線
『帝都聖杯奇譚』最終回で発表された外伝。
1945年の欧州を舞台に、徴兵されてインド戦線に向かった遠野志貴とそれについていったアルクェイドが巻き込まれた事件。
一足先に欧州に渡った翡翠とそれを追った琥珀・秋葉・沖田・ちびノブも合流し、事件に関わっていく。
なお、恒例の偽予告であり、本編発表の予定は今の所ない。
オウムおじさん
ルルハワ名物。観光客のデジカメを借りて、オウムと一緒に記念撮影させて、「世界に三羽といない希少種なので、一緒に移るだけで巨額のマネーが発生する」などの理由を付けて金銭を要求する詐欺。
エドワード・ティーチが冗談でやった時は、一羽あたり10ギル$、三羽で30ギル$、それが五人で150ギル$。ちなみに150ギル$はコーク付きのバーガーが食べられる程度の金額。
元ネタは現実のハワイにも存在する同様の手法の詐欺。
オーバーチャージ
NPゲージを200%以上、あるいは300%以上溜めて宝具を使う事で、通常よりも高い効果を発揮すること。オーバーチャージに対応している部分の宝具効果が上昇する(威力は上昇しない。ただし、対応する効果が威力に影響するものであれば結果的に上昇する)。
オーバーチャージの方法は大きく分けて2つあり、1つは単純に複数ゲージ分のNPを溜める事。ただし宝具レベル1だと上限が100%でそもそも溜める事ができず、宝具レベル2~4は上限200%。宝具レベルが最大の5になった時のみ300%まで溜める事ができる。この上限が関係するのはNPゲージを溜める事のみで、下記の宝具チェインやその他スキル・概念礼装などの効果によるオーバーチャージ上乗せは影響されない。
もう1つは別のサーヴァントの宝具の直後に宝具を連続して使う「宝具チェイン」を行う事。宝具チェインを行うとチェインの2番目のサーヴァントの宝具は+100%され、3人でチェインした3番目は+200%される。
400%以上のチャージを行うにはこの2種類の方法を併用する必要がある。例外として、宝具を使用するときに規定量だけオーバーチャージした状態で宝具を使えるようにする概念礼装およびスキルも存在する。
あくまで一部の効果が上乗せされるだけであるため、基本的には200%で1回宝具を使うより100%ごとに2回使った方が有利であり、宝具チェインも「宝具カードを絡めた各種チェイン」の機会を減らすことと引き換えなので、オーバーチャージが有効な性質を持つ宝具でのみ狙うべき要素となっている。
小川マンション
荒耶宗蓮が結界「奉納殿六十四層」を築いたマンション。荒耶宗蓮による太極の体現。矛盾する螺旋。太極図の伽藍。固有結界を持たない荒耶宗蓮が人工的に作り上げた、彼の心情風景の具現。
内部の模様や塗装、エレベーターの捻じれ等魔術的以外にも入念な細工が施されており、入居者の精神をすり減らす仕組みとなっている。
崩壊寸前の30世帯の家族を集め、家庭崩壊を後押しし全員死ぬように仕向ける。その後、荒耶が大別した64通りの死に方を人形に再現させ続ける。まわりくどい構造をした十階建てのマンションで、設計の半分は蒼崎橙子が行っており(依頼されただけで荒耶が関わっていることは知らなかった)、人形制作にはコルネリウス・アルバも関わっている。
この中での荒耶はどこからどこへでも空間を越えての移動ができる。他にも空間を圧縮したり、擬似的に無限の空間を造り、そこに式を閉じ込めたりもした。
太極とは、古代中国で生まれた思想、陰陽説を表す図。
万物の状態を概念的に捉えたもので、能動的・活動的であるものを陽(白)、その逆になるものを陰(黒)と分けている。昼と夜、明と暗、雄と雌と相反するものを象徴しながら、影響しあい流れあう世界の縮図とも言える。
また、陽の中には一点の陰、陰の中には一点の陽があるが、これは陰陽の区別は絶対的なものでなく、明の中にも暗がある、という事を示している。
太極は始まりの一であるが、この二つに分かれた陰陽を両儀という。
なお本来、大陸(中国)の思想魔術と、西洋魔術は相容れないものである。荒耶はその経歴により、両方に造詣があるようだ。
Fate/Grand Order』ではコラボイベント「空の境界/the Garden of Order」にて「オガワハイム」という名称で変異特異点として登場。
【関連項目】固有結界、奉納殿六十四層
オジさんが本気で朗読する童話の会
人理継続保障機関フィニス・カルデアのサークルの一つ。
オシリスの砂塵
パッションリップ戦に備えてラニ=Ⅷが開発してくれる万能礼装。
リップのキューブ圧縮による即死を防ぐばかりか、あらゆる状態異常をシャットアウトする驚異の砂嵐。
なぜオシリスなのかは格闘ゲーム『MELTY BLOOD Actress Again』のラスボスを参照のこと。
緑アーチャーの毒はおろか、カルナの隕石さえ防ぐ。
癒しの香木とは何だったのか。もうラニさんひとりでいいんじゃないかな。
小源
オド。精気とも。生命が自らの体内で生成する魔力を指す。21世紀の魔術師はこのオドだけで神秘学を実践している。
【関連項目】魔力、マナ
乙女コースター
心の最中に落ちていく路。肉体ではなく精神を攻略する『心の戦い』。由緒正しいCCCの伝統。
開発当初から乙女コースターと呼ばれていたが、ゲーム中では流石に“コースター”とのみ表記された。
映像、BGM等の演出力のおかげで、初突入時の「なんかおかしなの始まったーー!?」感は異常。ほんと、このゲームどこまでいくんだ、と思ってもらえれば開発陣の苦労も報われるとか。
コースターの速度や散っていくオブジェクトはヒロイン毎に違い、それぞれの特色を現わしている。たとえばリップは花、ラニは星占いの星、はゴージャスな宝石。
EXTRAにおけるエレベーターを彷彿とさせるギミックだが、こちらは相手との会話はなし。一方的に乙女ポエムを聞き、ぐんにょりするターンである。
ちなみに、コースターで流れるボスヒロインのモノローグは彼女たちの『日々の痛み』が再生されているだけなので、決戦場にいるヒロインたちはあんなポエムを主人公 (EXTRA)に聞かれているなんて露も知らないのであった。
人より遥かに強い力を持ち、人より遥かに強い欲にて動く生物。
殺戮猟兵
オプリチニキ。
天声同化
オラクル。一人一人に直接赦しを与えることで属性変化や精神改宗を行う霊基汚染。
カール大帝が本来所持する「カリスマ」が異星鍵(モノリス)によって強力な同化能力へと変化したもの。これによりカール大帝はあらゆるものを自身に隷属・同一化させてしまう。性質も厄介であり、カール大帝に何かしら同情を示した瞬間に同化が始まるため、拒むことは困難。
ただし効き方にはばらつきがあるのか、エリザベートは半ばで同化が止まり、アストルフォなども一旦同化されたものの、その後同化が解けている。
なお「洗脳」とは似て非なるものであり、同化された者の価値観自体は変質しない。しかしながらそこに「相手を同化させようとする」言動が現れるため、同化されていない者からすれば「おかしくなっている」ということは分かるようである。
これによりカール大帝は『Fate/EXTELLA LINK』で主人公のかつての仲間達をも敵として使役してくる。
オリュンポス十二神
ギリシャ神話に存在する神々の集団。またの名を「オリュンポス星間艦隊」。
その正体は別宇宙にて存在した超高度知的生命体が創り出した「星の海を渡る船団」。彼らを生み出した知性体は既に絶滅しており、船団の旗艦であるカオスがその機能の97%を消費してゼウスらを地球の存在するこの宇宙へと送り出した。
彼らの本来の目的は「絶滅した母星の再生」であり、彼らを受け入れる土壌を見つけるために『着陸条件』に見合った惑星を何万年とかけて探し続けた。そしてその条件の78%をクリアしている地球を奇跡的に見つけ、不時着したという。
その後人々は彼らに名前を与え、神として崇拝し始め、彼らもその信仰を最初は戸惑いつつも歓んで受け入れ、今に伝わるオリュンポスの神話に至る。幻の大陸アトランティスも彼らによって作られた機械大陸であるという。そしてティタノマキアを経てカオスに代わってゼウスがオリュンポス神達の旗艦(主神)となる。
汎人類史においては後に遊星の尖兵として飛来したセファールによってアトランティスごと機械としての真体は全て滅ぼされる(故にオリュンポス十二神にとってアルテラはトラウマになっているという)。だが異聞帯においてはゼウスが他のオリュンポス神の権能を全て取り込み合神したことでセファールを撃退したため未だに神代が存続し続けている。
上記の成り立ちであるが故に彼らの権能は「星間航行に必要な機能」・「惑星環境の改造機能」としての側面を持つ。(例:豊穣の神・デメテルは「星間航行物資生産艦」、美の女神・アフロディーテは「知性体教導用大型端末」)
彼らの母星は汎人類史よりも遥かに高度な文明であったらしく、恒星から発せられるエネルギーを全て活用する理論上の人工物である、ダイソン球(カオス)すらも実現させている。
サーヴァントとしてはアルテミスパリスに羊の姿で付随するアポロンが登場する。
【関連項目】ギリシャ神話
オルタ・チョーク
謎のヒロインX〔オルタ〕が使う念動力。どこかで見たような多彩な技の一つ。
オルタニウム結晶
謎のヒロインX〔オルタ〕が宿す結晶。魔力転換炉オルトリアクターはこれを触媒触媒として、カロリーを魔力へ変換する。
K6-X4にも頭脳に微少なオルタニウム結晶が埋め込まれており、謎のヒロインX〔オルタ〕と同調している。
霊基外骨骼
オルテナウス。ダ・ヴィンチが改良した。バイザーが付いている。アーマードとも呼ばれる。オルテナウス計画に使う予定だった。
内部加圧、燃焼機関、ソフトウェアなどが組み込まれており、ソフトウェアは遠距離のシャドウ・ボーダーから更新する事が出来る。
魔力探知の機能も付いており、ソフトウェアによって動いている。駆動音と排気音を静音の護符を起動する事で緩和する静音モードがあり、戦闘する際は静音モードを解除する。自動調律機能があり、戦闘前に整備したて一歩手前の調子にしたり、戦闘中に出力が低下した際に回復してくれる。連続で戦闘を行う場合には、連続戦闘対応モードに自動調律され、排気を行う。アマルガムゴートによって機能を拡大し、出力を一時上昇させる事が可能。出力は数値で表示される。ボーダー観測機器と同期させることができる。
耐火設計も仕込まれており、自然界に存在する超高熱ならばそこそこ耐えることができる。だが溶岩の中に浸かるような想定外で、魔力を帯びた氷雪の中心地でなければスルトの超高熱によって吹き飛んでいたとされる。対閃光防御も付いている。
盾は格納スペースがあり、カルデア式簡易キャンプや寝袋などの野営道具、レーションなどの糧食や携帯食料、飲料水、皿などの一式を入れて常備している。フォウを収納スペースに入れることもある。背中に加速用のブースターが付いており、これを用いて加速する。下部にはバンカーボルトが付いており、攻撃や全力防御時の姿勢固定に使う。
ただし、元の霊基ではないためギャラハッド由来の技術スキルは使う事が出来ない。それらの欠けた部分は霊基外骨骼で補う。
第2部ではギャラハッドが抜けた事で霊基の出力が半分以下になったマシュを補うために使用した。
ゲームではマシュ・キリエライトの霊衣として実装された。他のサーヴァントの文字通りの「着せ替え」に過ぎない霊衣とは異なり、ストーリー進行に応じて自動的に追加される上、メインストーリー第2章の該当部分以降はマシュの霊衣はこれで固定される。また外見だけでなくスキル・宝具の性能もオルテナウス仕様へと変化する[注 2]
なおメインストーリーと関係のない期間限定イベントや幕間の物語、フリークエスト等はマシュの霊衣を変更する事で以前のマシュの仕様に戻す事ができる[注 3]
オルテナウス計画
カルデアデミ・サーヴァントに関する初期の計画。
デミ・サーヴァントはおそらく英霊に拒絶される。健康なサーヴァントとして活動するのは困難だと予想されるため、それを補うものが必要だと考えた。
オルト・ライトニング
謎のヒロインX〔オルタ〕が腕先から魔力を放出する絶技。どこかで見たような多彩な技の一つ。
オルトリアクター
謎のヒロインX〔オルタ〕の魔力転換炉。体内に秘めるオルタニウム結晶を触媒として、カロリーを魔力へ変換する。
「和三盆の成分バランスが最大効率です。あとお茶もほしいです」と謎のヒロインX〔オルタ〕は強調する。
オレルス・ボード
霊基外骨骼追加オプション。北欧異聞帯の雪原地帯を高速移動するためのアイテム。ウイングの付いたスキー板の形状をしている。
魔力を利用したジェット噴射を可能とする高速スキー板。斜面も登れる。だが高速移動中は観察力が落ちる。噴射モードでブースターを緊急起動して離脱する事ができ、この際は風圧が酷いので目を閉じるかバイザーを装着する必要がある。ブースター第二加速を維持できれば、230キロメートルを数時間で移動できる。
転倒防止の護符とジャイロセンサーが付いているため、転ばないようになっている。折り畳んで収納する事が出来る。魔力消費の効率も良い。
レオナルド・ダ・ヴィンチが通信手段の確保が出来ないか調整している間に用意した。主人公にはボード単品が用意されたが、本気の高速移動をする場合は、折り畳んでマシュにしがみ付く方がいい程度のもの。
女の話
Fate/EXTRA CCC』の各章開始時に朗読される詩。
その章の主題であるボスを暗示してはいるが、その実、全てを通して見ると『ある人物』を語るものになっている。ただし『幕間』の語りはBBによるものなのでこのかぎりではなく、通常ルート七章のものはBBだけにむけられたもの。

脚注

注釈

  1. イメージ映像ではジャンヌ・ダルクと(シルエットであるが)マリー・アントワネットが写し出されている。
  2. スキルレベルなどは変化前のものを引き継ぐ
  3. 2019年正月イベント『雀のお宿の活動日誌~閻魔亭繁盛記~』が初の例外で、明確にメインストーリー第2部第3章以降の出来事とされており、イベント内でもマシュはオルテナウス固定となる。

出典

  1. 『サーヴァント・サマー・フェスティバル!』「青空の下、泥のように描く」

関連項目