魔眼

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概要[編集 | ソースを編集]

外界からの情報を得る為の物である眼球を、外界に働きかける事が出来るように作り変えた物。ただし、感受型の未来視や過去視も広義にとれば魔眼の一種とされる。
魔術師に付属した器官でありながら、それ自体が半ば独立した魔術回路。血筋に関係なく適応できる特殊な魔術刻印に近いもの。

魔眼は単体で魔力を生み出して術式を起動できる。故に、一般の魔術回路に対してノウブルカラーは天体運営に近いと表現される。なので、魔術師とは縁のない一般人でも、ごく稀に魔眼の使い手が現れることがある。
ただし、魔眼が生み出す魔力と術式が必ずしも釣り合うとは限らず、酷い場合は魔眼が勝手に術式を発動し、魔術師本人の魔術回路から精気(オド)を強引に搾り取りだす。
魔力の扱いに卓越していれば、逆に魔眼の魔術回路を自らの魔術回路に上乗せすることも出来る。

主に魔術師が持つ一工程の魔術行使で、視界にいるものに問答無用で魔術をかけるというもの。視界に収めていれば効果はあるが、対象が魔眼を見る(目を合わせる)と効果は飛躍的に増す。
その隠匿性と能力から魔術師の間では一流の証とされる。しかし人工的な魔眼では「魅惑」や「暗示」までが限度。

それよりも強力な魔眼の保持者は全て先天的な能力者である。こちらは魔術ではなく超能力にカテゴリーされ、術者が視るだけで能力行使できる。そして、これら先天的な能力は魔術によって再現する事は出来ない。

魔眼は脳と強く結びつくものであるため、魔眼と魔術回路の接続解除には繊細な処置をしなければならない。
無理矢理に外すこともできるが、その場合は魔眼から溢れた魔力が脳を破壊する危険性がある。

「直死の魔眼」や「泡影の魔眼」の様なあまりにも強力かつ当人が制御できないものは魔眼の影響で所有者の精神面に多大な悪影響を及ぼす。そうでなくともトリシャ・フェローズの「魔眼を持つということは、魔眼に縛られることを受け入れる事」という発言通り、多かれ少なかれ魔眼の影響で所有者の人生が左右されるのは避けられない事のようだ。

魔眼一覧[編集 | ソースを編集]

魅了の魔眼
所有者:アルクェイド・ブリュンスタッドネロ・カオス蒼崎橙子久遠寺有珠鈴鹿御前ヴラド三世
意思を込めて目を合わせた相手を魅了し、短時間ながら意のままに操ることが出来るというもの。「魅了」という名称だが、必ずしも異性に対する性的な魅惑を意味しない。暗示の一種。
久遠寺有珠の魔眼はプロイキッシャーも兼ねており、対象の行動を拘束(ようするに金縛り)することに特化している。内臓の動きは妨げられなかったので、「運動」を禁じるほどの力はないとされる。
蒼崎橙子が生まれ持った左目の投射型魔眼は完全な制御下にあり、目蓋の開閉というスイッチによって任意に効果を発揮させることが可能。改造されており、魔眼の中に魔眼を作り、合わせ鏡のように魔眼の効果を無限に増殖させている。「積重魔眼」「合わせ鏡の底なしの穴(クラインキューブ)」などと表現される。魔眼の効果や強さ自体は変わらないが、普通の魔眼が単発銃であるなら、これは無限の弾数を有したマシンガン。単発をレジストできても、怒涛のように押しよせる全ての視線を防ぐことは不可能。ただし、術者も無限に等しい魔眼の力を制御しなければならないため、「行動」を禁じることに特化している。積重の効果を使わなければ、普通の暗示も可能。なお、昔の視力はよかったが、魔術の修行を頑張りすぎて視力を落としたため、視線によって効果を発揮する魔眼の力も比例して弱くなっている。
アルクェイドとネロの魔眼はノウブルカラーでのランクは最上位の吸血種が持つという「黄金」で、サーヴァントスキルとして表現するとランクA。
鈴鹿御前の魔眼はノウブルカラーのランクは不明。サーヴァントのスキルランクはB+。マスターを魅了されたキャスターを挑発する発言ともとれるが、本人曰く「勝手に出ちゃうの コレ」。ただし、実際にはそれは平時の話であり、本気で魔眼を発動させたら一流のウィザードでない限り抵抗は難しい。
ヴラド三世は宝具「鮮血の伝承」を稼働させているか、あるいはバーサーカーとして召喚された際、その宝具の効果により魅了の魔眼を獲得する。
直死の魔眼
所有者:両儀式遠野志貴テペウ
物の死を視る眼。未来視の魔眼の究極系とも、停止の魔眼の最上級とも呼ばれるが、厳密には魔眼と淨眼のハイブリッド。
本来の意味では魔眼の範疇に含まれないが、名称に「魔眼」の名が含まれているのでここに併記する。
テペウに関しては他の所有者よりも力は微弱であり、デメリットが少ない分メリットも少ない(それでも魔眼殺しの眼鏡は掛けているが)。しかし、『Grand Order』では様々な要因により弱っていたとはいえ、ORTの命を1つ殺すことに成功した。
偽直死の魔眼
所有者:ミハイル・ロア・バルダムヨォン
生物を生かしている部分(=命)を視覚化して見ることができる魔眼。「モノの死」を視る直死の魔眼とは似て非なるもの。
線や点を切ることで生命そのものを直接削ることができる。命を削られた対象がそのまま死に至ることはないが、行動する気力を大幅に削がれ、動けなくなってしまう。その性質上、生物にしか線が見えないが、直死の魔眼と異なり、使いすぎて脳を痛めるようなことはない。
なお、この魔眼に固有の名称はなく、「偽直死の魔眼」の名前もファンからの通称。(余談ながら、本人はこの魔眼を本物の直死の魔眼だと素で勘違いしていた)
未来視の魔眼・過去視の魔眼
所有者:瀬尾晶、偽遠野志貴、瀬尾静音瓶倉光溜観布子の母トリシャ・フェローズガルヴァロッソ・スクラディオ
未来、もしくは過去を見ることができる魔眼。
普通の人間が持つ想像力の延長上である「予測」と、自分の行動から時間軸を固定する異能である「測定」の2種類に大別される。
ただしこの区分けが意味を持つのは起き得る未来の可能性を視るだけの予測、起きる未来を限定してしまう測定に結果が分かれる未来視に対してであり、過去視にとっては過去が変えられない以上予測も測定もあってないようなものだとされている。
予測の未来視にも種類があり、瀬尾晶のものは過去視が極まったすえの延長で、相手の過去を見ることで未来を予測演算する。瀬尾静音のものは周囲の状況を通常の人間以上の精度で判断し、無意識に未来を予測演算する言わば限定的な「ラプラスの悪魔」。
また氷室の天地作中においては上記の二種に加えて空間そのものを飛び越えて見る「千里眼」を含めた3種に大別されており、
実際に高ランクの千里眼スキルの所有者は未来視や過去視が可能だが、こちらの魔眼と千里眼は遠見(時間軸だけではなく空間も超越することができる能力)の有無で区別されている模様。
瀬尾静音、瀬尾晶、トリシャ・フェローズが予測の未来視、瓶倉光溜が測定の未来視、偽遠野志貴が過去視の魔眼を持つ他、観布子の母は予測でも測定でもなく過去・現在・未来を見るという聖人レベルの異能を持っている。
また「泡影の魔眼」は過去視の魔眼の1種であり、「直死の魔眼」も蒼崎青子化野菱理によれば未来視であるという。
歪曲の魔眼
所有者:浅上藤乃
対象を歪曲させる魔眼。視界内の任意の場所に回転軸を作り、捻じ切る。右目が右回転の、左目が左回転の軸を発生させる。視界に捉える事が出来るなら対象の大きさや硬さを無視して曲げられるが、概念や使用者(藤乃)自身が「曲げられない」と認識したものを曲げることはできない。
歪曲の視線を両儀式が直死の魔眼を通して視た時、「緑と赤の螺旋」として捉えられた。
原理としては『Fate/Grand Order』では「対象を注視すると紙に描かれた絵のように見えてくるので、それを摘んで捻るイメージ」と説明されており、対界宝具の区分にあるように空間そのものを捻っているものと思われる。
藤乃はある程度人為的な手が加えられている(浅神家が混血と配合している事、あるいは藤乃が子供の頃から能力を封じられていた事によって余計に能力が強まった事と思われる)ため、魔術と超能力の中間に属する。
キュベレイ(石化の魔眼)
所有者:メドゥーサゴルゴーン
目視することで、対象を石化させる。「目を合わせなければ効果はない」ということはなく、目を合わせなくとも発動する(とはいえ、目を合わせた場合は、ただ視線にさらされるよりも強く効果を受ける)。石化の進行は緩慢で、即座に全身が石化するというわけではない(全身麻痺は起こる)。
MGIがC以下の場合は無条件で石化。Bでも判定次第で石化する。Aならば判定は発生せず、石化はしない。ただし、石化をまぬがれても全ての能力を1ランク低下させる「重圧」の負荷にさらされる。あらかじめ石化の魔眼だとわかっていれば判定にボーナスがつく。不意打ちの場合はより強力に効果を発揮する。
なお、メドゥーサ自身には魔眼そのものの効果を制御することはできない。メドゥーサの意思には関係なく、見たものを(仮にそれがマスターでも)片っ端から石にしてしまう。そのため、宝具「自己封印・暗黒神殿」をぶつけることで魔眼を封印している。ただし、石化を相手に与えること自体はメドゥーサにも止められないが、込める魔力を弱めることで石化の進行を遅滞させることは可能。また、メドゥーサは解呪の手段も心得ているので、必要であれば石化を与えてしまった後に治療することはできる。
メドゥーサの魔眼はノウブルカラーでのランクは「宝石」、サーヴァントスキルランクとしてはA+。ゴルゴーンとして現界する際のスキルランクはA++になっている。
静止の魔眼
所有者:來野巽
目視することで、対象の動きを止める。その性質は上記の石化の魔眼に近く、目を合わせなくても発動可能どころか、カメラのファインダー越しでも発動するほど。ランクは不明だが、発現している右目は赤くなっている。
原作で名称が載せていないが、コミカライズでやっと「静止の魔眼」と呼ばれるようになっている。
束縛の魔眼(仮称)
所有者:バルザーン果心居士
目視することで対象を束縛する。バルザーンの魔眼については詳細不明で、上記の静止の魔眼と同一である可能性もある。
イリヤスフィール・フォン・アインツベルンの魔眼もこのタイプだと衛宮士郎が推測している。
魔力視の魔眼(仮称)
所有者:ライネス・エルメロイ・アーチゾルテ
魔力を視覚化し、精密分析を得意とする感受型の魔眼。副作用により魔力に触れると赤く染まる。その魔眼にライネスの脳と魔術回路は処理が追いついておらず、すぐ過剰反応を起こして熱を持つ。一方その過剰反応のせいで、短時間ながら極めて精密性の高い魔術を行使することができる。魔眼としてのランクは低い。
『ロード・エルメロイⅡ世の冒険』の時点では魔眼の魔力回路をライネス自身の魔力回路に上乗せすることで、時間制限付きではあるがケイネスに匹敵するレベルの魔術を行使できるほどに扱いに熟達している。
妖精眼(グラムサイト)
所有者:ノーマ・グッドフェローウィルズ・ペラム・コドリントンアルトリア・キャスターハベトロットオベロンモルガン (Grand Order)(機能を失ったがスキルとしては使用可能)、救世主トネリコ
現実の視覚とは焦点が「ずれて」おり、「世界を切り替える」ことで魔術の気配・魔力・実体を持つ前の幻想種などを把握できる視界。性質としては浄眼に近い。
現実を妖精フィルターで見る際は、時間がちょっとゆっくりになる。
汎人類史の妖精は生まれつき全員所持しているが、ブリテン異聞帯の妖精に関しては楽園の妖精やオベロンを除いて所持していない。
ノーマの妖精眼は本人曰く未熟で、上記のような見えるものの種別の把握は不可能で、魔眼の定義にある「視覚を通して対象に働きかける力」も有していない。
高位の妖精が持つものは「あらゆる嘘を見抜き、真実を映す」という異能を持つ。妖精は善意と悪意を同じくくりにしているため特に意味はないものの、善悪の違いに惑う存在が持つとろくなことにならない。嘘や本音が全て分かってしまうため、場合によっては知性体が持つ悪意・短所・性質を明確に見せつけられることになる。
炎焼の魔眼
所有者:イヴェット・L・レーマン (加工魔眼)、メルヴィン・ウェインズ(購入)
視界に入ったものを自然発火現象(スポンティニ・コンバッション)を引き起こし、燃やす魔眼。炎焼の魔眼ではよく制御に癖があるとのこと。ランクは通常のノウブルカラー。
メルヴィンが魔眼蒐集列車で千万ドルで購入した[注 1]
イヴェットのものは紅玉(ルビー)で造られた人造の加工魔眼。
掠取の魔眼
所有者:イヴェット・L・レーマン(購入)
視界に入った者の生命力を直接奪う魔眼。魔眼の性質上、宿主に牙をむく可能性がある。ランクは「黄金」に位置する。
イヴェットが魔眼蒐集列車で四千万ドルで購入した。
感情視の魔眼
所有者:イヴェット・L・レーマン (加工魔眼)
相手の感情を読み取る魔眼。
イヴェットのものは孔雀石(マラカイト)で造られた人造の加工魔眼。
強制の魔眼
所有者:フェイカー (ロード・エルメロイⅡ世の事件簿)、イヴェット・L・レーマン
相手の肉体の自由を奪い操る魔眼。ランクはノウブルカラー。
肉体操作の魔眼
所有者:ヴォルフガング・ファウストゥス
相手の肉体を操作する魔眼。強制の魔眼との違いは不明。ヴァルフガングは「支配の眼」と呼んでいる。
泡影の魔眼
所有者:カラボー・フランプトン
測定よりの過去視の魔眼。究極の過去視とも呼ばれる。あらかじめ設定しておいた過去の事象を特定のタイミングで認識し呼び起こす能力を持つ。ランクは「宝石」。
過去に配置された斬撃を呼び起こし攻撃に用いることができ、過去から浮かび上がってくる性質上、その攻撃は霊体、物質を問わず防御が不可能で、因果に干渉できる能力以外では防げない。
カラボー自身は元々制御できず、他人の記憶で自分の記憶を塗りつぶさせるだけだったが、後に通常の視力を失った代わりに魔眼が使えるようになった。
蛇の魔眼(仮称)
所有者:化野菱理ドクター・ハートレス
失せ物探しの能力を持つ魔眼。具体的な名称は不明だが、対になったものを見つけ出す。蛇に由来する魔術を扱う化野の家系で稀に発現する。格の低い魔眼であり、土俗の魔術に近い。
簒奪の魔眼
所有者:ドクター・ハートレス
他人の視界を奪う魔眼。その効果は他人の魔眼さえ通用する。本来は失せ物探し程度の魔眼だったが、霊墓アルビオンの中で死せる竜の瞳と同調したせいで変質している。
天眼
所有者:宮本武蔵
未来測定に近い性質を持った、極めて特殊な魔眼。
自己の全存在を視線に乗せて、自らが定めた目的に対して投射することで無限にあるべき未来を「たった一つ」に限定し、最適解を達成させる。
宮本武蔵の場合、「特定の場所を斬る」ことに特化している。
その性質上、「複数の可能性を同時に存在させる」現象である佐々木小次郎の魔剣・燕返しと真逆の特性であり、これと正面から拮抗し得る。
透視の魔眼
所有者:アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァの所有する使い魔「ヴィイ
全てを見透かす魔眼。あらゆる秘密を暴き、どのような結界や城塞の弱点も見抜くといわれている。その全力解放は因果律すらもねじ曲げて弱点を創出できる。
系譜として「見られたら死ぬ」というバロールの流れを汲むとされており、「直死の魔眼」とは別系統の退化を辿っている。
遷延の魔眼
所有者:オフェリア・ファムルソローネ
可能性を視る魔眼。未来視の魔眼の一種。視ないと決めたものが輝くさまを視ない。この魔眼の前で輝くことはできない。ランクは『宝石』。
オフェリア・ファムルソローネの右目に存在し、能力は可能性を視る、ある種の未来視。起こり得るありとあらゆる可能性を視ることができる。ただし、起こる可能性が低いものは視るまでに時間がかかる。
また、可能性を視る力の派生として事象阻害の能力を使える。可能性の中で一度見たものをピンで留める、要するに都合の悪い可能性の発生を先延ばしにできる。そのため敵対者の攻撃や魔術を留められる。“使用者が望んだ可能性へ確定させることができる”。だが、あまりにも遠すぎる可能性には手が届かず、ピン留めすることはできない[注 2]。また精神を固定させるなどして、歩む道を一つきりだと定めきることで、別の可能性イフの自分を発生させないなど[注 3]、確定した可能性の中で対処された場合、魔眼の効果は無効化される。
傍から見ると限定的な事象の巻き戻りを引き起こしている様に見える[注 4]。可能性を針で留めていると形容される。
この魔眼の真価は可能性を見通すことでも事象阻害能力でもなく、神霊にも等しい存在を現世に留められる程の霊的な要石としての役割を担えていることにある。
『無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング』では剪定事象を視たことで縁が結ばれ魔眼内に潜んでいたスルトにより、召喚のための触媒とされた。可能性の選択を用いて、マシュの霊基外骨骼の全箇所の出力を低下させたり、ブリュンヒルデの原初のルーンを最大稼働する「大神刻印・原型励起」の発動を一度は阻止した。
だが、二度目の「原型励起」は上記の精神を固定させる方法により対処され、スルトが封印から解放されるのを阻止するのも同様に対処された。
最終的にスルトとの契約を強制的に解除するためにこの魔眼と魔術回路の接続を解除した。
薔薇の魔眼
所有者:死徒ノエル
ロズィーアン原理血戒。地上で最も美しく最も醜悪と謳われた魔眼。
対象の精神(魂)を肉体から強制的に引き剥がして魔眼の中に閉じ込め、その精神を終わりのない悪夢に陥れる。自分の記憶を追体験させたりすることができる。本物なら死徒さえ精神ごと“夢の中で”殺せると言われているが、ノエルのは疑似原理(イデアモザイク)による付け焼き刃なのでそれほどではない。
光体の魔眼(仮称)
所有者:光体アルク
光体アルクが見た知性体の精神を「畏怖」あるいは「信仰」によって麻痺させる超広範囲の魔眼。
よほどの強い精神力がないかぎり、逃げる事も困難である。
だだし、光体は自身から300メートル以内しか意識していない。
火眼金晴
所有者:無支奇孫悟空エルゴ
光彩は黄金色で、眼球は深紅。
詳細な能力は不明だが、金縛りを起こす描写がある。
星の瞳
所有者:ティアマトラーヴァ/ティアマト
十字の瞳を持つ魔眼。星そのものの化身や星の意思を代行する者の証。
地球という一つの天体が効果範囲となる規格外の射程を誇り、ランクが落ちていても視界内にある存在なら全てに干渉出来る。
青く輝けば視界内の対象全ての回復・魔術的強化を禁じ、敵意を込めて赤く輝かせると強烈な呪いをかける。

ノウブルカラー[編集 | ソースを編集]

特例。魔術協会における、生まれ持った特殊な資質に対する呼称。
「束縛」「強制」「契約」「炎焼」「幻覚」「凶運」などに代表される、他者の運命そのものに介入する特権行為。 本来は魔眼に限ったものではないが、先天的に他者への運命干渉が可能である強力な魔眼は確実にノウブルカラーである。
『黄金』以上の魔眼には、失われた大魔術が蔵されてることも稀ではない。『宝石』や『虹』ともなれば、大魔術以上の古今あらゆる魔術ですら再現できない神秘が秘められていることも考えられる。 程度によってランクがあるが、作中の魔眼でランクが明言されているものは少ない。

  1. 虹:七色が万華鏡の如く混同した魔眼。月の王の証とされる。
  2. 宝石:宝石の如く多彩に偏光する神域の魔眼。時計塔のロードのうち何人か持っているかどうかというほどの希少性を持ち、このレベルになると実在を疑われる。
  3. 黄金:金色に光り輝く魔眼。最上位の吸血種が有するとされる。通常のノウブルカラーのさらに上位。一つ間違えれば、封印指定をうけるほど。
  4. 紅玉、蒼玉:詳細不明。

Fate/Grand Order浅上藤乃のプロフィールから「歪曲の魔眼」は「魔眼と呼称される異能の中でも最上級のもの」という情報が記されているが、この最上級という表現が『虹』のランクに該当するのかは名言されてはいない。この記述に関しては両儀式の「直死の魔眼」にも同様の記載がされている。

直死の魔眼は厳密な意味での魔眼ではない。が、ノウブルカラーは「特殊な資質」が対象であって魔眼のみに与えられているわけではないので、直死の魔眼もノウブルカラーとされている。ランクは不明だがFate/Grand Orderの空の境界イベントでのロマニ・アーキマンのセリフや、ロード・エルメロイⅡ世の事件簿でのオルガマリー・アニムスフィアのセリフ、「魔眼として」からは『虹』のランクと読み取れる。ただし、前者は視ただけで殺すという神霊クラスを想定した発言であり、後者は例として出しただけで正しいかは不明となる。

ランク 種類  所有者
朱い月のブリュンスタッド
宝石 石化 メドゥーサ
メドゥーサ〔ランサー〕
ゴルゴーン
メドゥーサ〔セイバー〕
泡影 カラボー・フランプトン
遷延 オフェリア・ファムルソローネ
黄金 魅了 アルクェイド・ブリュンスタッド
ネロ・カオス
掠取
ノウブルカラー 魅了 鈴鹿御前
炎焼(人工) イヴェット・L・レーマン
炎焼
強制 フェイカー
低ランク 蛇の魔眼 化野菱理
クロウ
妖精眼 ウィルズ・ペラム・コドリントン
魔力視 ライネス・エルメロイ・アーチゾルテ
超能力 直死の魔眼 両儀式
遠野志貴
テペウ
歪曲 浅上藤乃
淨眼 七夜黄理
遠野志貴

魔眼を使用する宝具[編集 | ソースを編集]

ランク 種類  所有者
EX 唯識・直死の魔眼 両儀式
EX 疾走・精霊眼球 アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ
EX 唯識・歪曲の魔眼 浅上藤乃
B 絡繰外法・獅子奮迅 果心居士

サーヴァントスキルとしての魔眼、視力に関するもの[編集 | ソースを編集]

ランク 種類  所有者
EX 千里眼 ソロモン
千里眼 ゲーティア
千里眼(超越) アルジュナ〔オルタ〕
天魔轟眼 宮本武蔵〔バーサーカー〕
歪曲の魔眼 浅上藤乃 (Grand Order)
A++ 魔眼 ゴルゴーン
A+ 石化の魔眼 クラスカード・ライダー(バーサーカー継承)
魔眼 メドゥーサ
A 心眼(偽) 両儀式〔アサシン〕
精霊の眼 シバの女王
千里眼 アーラシュ
直死の魔眼 両儀式〔アサシン〕
天眼 宮本武蔵
虹の魔眼 アーキタイプ:アース
妖精眼 アルトリア・キャスター
モルガン
A~C 魔眼 アルクェイド・ブリュンスタッド
B++ 千里眼(麗) フィン・マックール
B+ 千里眼 ケイローン
千里眼(射手) アルジュナ
魔眼 鈴鹿御前
B 加速・精霊眼球 アナスタシア&ヴィイ
千里眼 フィン・マックール
魔眼 果心居士
青き星の瞳 ラーヴァ/ティアマト
赤き星の瞳 ラーヴァ/ティアマト
C+ 千里眼 無銘
千里眼 アルジュナ
C 千里眼 エミヤ
千里眼(闇) 浅上藤乃 (Grand Order)
直死の魔眼 両儀式〔セイバー〕
妖精眼 ハベトロット
救世主トネリコ
D+++~D 千里眼(獣) 殺生院キアラ〔アルターエゴ〕
D 透視の魔眼 アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ
- 妖精眼 オベロン
妖精眼 アルトリア・キャスター〔バーサーカー〕
スキルとしての表記はないが、マーリンギルガメッシュ〔キャスター〕は千里眼、メドゥーサ〔セイバー〕は魔眼を所持している。

魔眼殺し[編集 | ソースを編集]

魔眼の防御手段の1つ。着用することで魔眼の効果発生を抑制するメガネ。レンズに何らかの特殊加工を施しているものである様子。
作中では主に蒼崎橙子作のものが登場し、直死の魔眼やキュベレイなど、自力では抑えられないタイプの魔眼を持つ者がよく用いる。 Fate/hollow ataraxiaで登場するメドゥーサが付けている魔眼殺しは珍しく蒼崎橙子製ではなくベルギー王立宝飾組合のケビンが製作したもの。
『Grand Order』においては、南米異聞帯でテペウが魔眼殺しの眼鏡を掛けているが、この異聞帯では魔術に関する技術は確立されていないため、彼が独自に開発したものだと思われる。

視られる力[編集 | ソースを編集]

魔眼の防御手段の1つ。万物に存在する視られる力を利用し、魔眼に本来意図しない情報を叩きつけるもの。
単純な防御効果では魔眼殺しに劣るが、魔眼の天敵と呼べるもので、叩きつける情報の応用によって相手を催眠術に賭けることも可能。相手の魔眼の力が強いほど効果を発揮し、さらに相手が自身の視る力に無自覚ならば驚くほど簡単に術中に堕とすことができる。
この力を使用するものとして、「魔眼を見返す魔眼」である目玉のアクセサリー「ナザール・ボンジュウ」や、醜いものを見せつけることで防御する卑猥な物体などが存在する。
『Grand Order』の奏章Ⅰではメドゥーサ〔セイバー〕]がドゥルガーに対し「視られている」因果を辿って石化させようと試みるが、抵抗レジストされてフィードバックが跳ね返り魔眼を損傷することとなった。ただし、ダメージを負う瞬間に「魔眼を発動したまま閉じた」ため概念的には相手の姿を視たままとなっており、メドゥーサの魔眼はドゥルガーの居場所を捉えたままシオン・エルトナム・ソカリスに託された。

メモ[編集 | ソースを編集]

  • バルトメロイ・ローレライも魔眼持ちではあるが、どのような能力の魔眼かは不明。
  • 本来見えないものを視る「淨眼」とは遺伝で備わるものだという点で共通しているが、魔眼が人体改造的な遺伝(親の特徴を継承させるもの)であるのに対し、淨眼は宿命的な遺伝(親の精神性、修練の答えとして子供に受け継がれるもの)だという点で異なる。
  • 魔眼殺しの技術を応用し、遠坂凛が魔眼殺しのコンタクトを製作している。素材は「ちょっと癖のあるエメラルド」とのこと。プールに入る前にライダーに渡してあった。ハードレンズらしい。が、現状効果は24時間が限度の様子。
    なお、この後アーチャーに指摘されるまで「使い捨て」であることに気づかなかったあたりが凛らしい。
  • 「空の境界」「魔法使いの夜」劇中で、魔眼の解説時に登場する単語「バロール」とは、ケルト神話に登場する魔神のこと。伝承によれば、その眼は見るだけで誰でも殺すことができるとされる。
  • 『魔法使いの夜』では蒼崎橙子とルゥ=ベオウルフが北欧で遭遇した「魔眼収集列車(レール・ツェッペリン)」なるものの存在が示唆されている。
  • 上作中のオークションでは、炎焼の魔眼が1千万ドル、掠取の魔眼が4千万ドルで落札され、泡影の魔眼が5億ドルまで競られた。直死の魔眼ともなればさらに数十倍の値がついてもおかしくないとされ、魔術の名門の財力の一端を窺わせる。
    • 適性価格については三田氏が魔術師周辺で動いている金などを見ながら計算しているが、直死の魔眼は試算をしたことはあっても確認はとっていない。[出 1][出 2]
    • ただし、直死の魔眼は項目の解説にある通り、「魔眼」とは似て非なる力なので、そもそも取り引き対象にならない可能性がある。

脚注[編集 | ソースを編集]

注釈[編集 | ソースを編集]

  1. 腑海林の仔の襲撃に対し、魔眼蒐集列車は炎焼の魔眼と掠取の魔眼を「魔眼大投射」で使い潰してしまったため、結果的に売買は不成立となった。
  2. レフ・ライノールの爆破工作によってコフィンの中に閉じ込められた自分に迫り来る死から逃れる可能性は、ゼロではなかったがあまりにも遠すぎたためピン留めできなかった。
  3. およそ人には心構え一つで可能性を阻む事は叶わず、ただの半神にも不可能だが、自らを燃やす狂える半神であれば或いは、というレベル。
  4. 対象を限定した上での時間操作は魔法の領域であるため、魔術の延長である魔眼でできる技術ではない。

出典[編集 | ソースを編集]

リンク[編集 | ソースを編集]