魔術師
概要
魔術師とは、「根源」へ至ることを渇望し、そのための手段として魔術を用いる者。
根源への興味がなく、他の目的のために魔術を扱う者は、単なる「魔術使い」である。
魔術師とは根源への挑戦者であり、あり得ない事に挑むことが魔術という学問の本質である。
しかし、根源への到達は一代程度の研究では不可能である。代を重ねて研究を子に継がせ続け、より強い魔力を持つ子孫を作り、子孫もそれを繰り返す。その道のりに果てはない。仮に辿り着ける資質を持った子孫が現れても、最後には抑止力が待っている。
魔術師が最初に習うことは、「オマエがこれから学ぶことは、全てが無駄なのだ」ということだという。
魔術の研究は己一人のものではない。先祖が成した成果を魔術師は背負っている。ゆえに、まっとうな魔術師にとって、子に「魔術師になんてなる必要はない」と言ったり、自らその血統を絶えさせるようなことをする者は、度し難い異端なのである。
なお、何代も続く古い家門を持ち、研究のための資金を維持し続けられる、という境遇の由緒正しい魔術師は、表の社会では貴族・富豪である場合が多い。
人間性に関しては一般的な価値観からかけ離れており、一般人の命には関心を持たず、目的のためなら、実験材料にすることも厭わない。
このように魔術師は特有の危うさを持っており、一言で言うのならば道徳が欠けている。
例外もいるが、一般人から見た魔術師は総じて人でなしであり、ある人物は「汚職に勤しむ悪徳政治家と大差ない」と評している。
属性
属性とは、魔術師個人が持つ、その魔術師がどのような特性の魔術と相性が良いか・どのような特性を持ちやすいかを定める要素。
西洋魔術の世界では一般的に、五大元素(地、水、火、風、空)に二つの架空元素(虚、無)を加えた七つの種類を属性としている。
通常は一人の魔術師に一つの属性だが、なかには二つを兼ね備えた二重属性、さらには五大元素全てを兼ね備えた「アベレージ・ワン」の魔術師も存在する。
- 五大元素
- 【火】最も多いとされる属性で、「ノーマル」と呼ばれる。
- 【地】
- 【水】
- 【風】希少な属性で、「ノーブル」と呼ばれる。
- 【空】上記の四大に新たに加わった、天体を構成する第五の元素。エーテル。
- 【アベレージ・ワン】上記の五大元素全てを併せ持つ。
- 架空元素
- 【虚】魔術において、「ありえるが、物質界にないもの」。虚数とも呼ばれる。
- 【無】魔術において、「ありえないが、物質化するもの」。物理学や数学で用いられる「無」とは意味が異なる。
- その他
- 【剣】衛宮士郎が体内に「全て遠き理想郷」を埋め込んでいたことで変化した。
特性
属性に意味を付加し、魔術として汎用性を広げるもの。
簡単に言えば、「強化」「投影」「転換」といった各種魔術は、この特性にあたる。
例えば「強化」であれば、その元となる属性によって「火を用いた強化」「水を用いた強化」「風を用いた強化」といった風に、本来は分かれている。
ただし、高度な魔術は特性の方が表に出て、属性は傍目には分かりにくくなる(分かりにくくなるだけであって、属性が失われるわけではない)。
属性が魔術師個人に帰属するのに対し、特性はその魔術師の家系に帰属する。
代々の研究成果、刻印に遺された神秘により、家系ごとに専門の特性や苦手な特性が存在する。
属性リスト
名前 | 該当者 | 備考 |
【火】 | 遠坂凛 | アベレージ・ワンのうちの一つ |
衛宮切嗣 | 二重属性のうちの一つ | |
遠坂時臣 | ||
ハイネ・イスタリ | 二重属性のうちの一つ | |
【地】 | 遠坂凛 | アベレージ・ワンのうちの一つ |
衛宮切嗣 | 二重属性のうちの一つ | |
ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト | ||
グレイ | ||
【水】 | 遠坂凛 | アベレージ・ワンのうちの一つ |
ケイネス・エルメロイ・アーチボルト | 二重属性のうちの一つ | |
ハイネ・イスタリ | 二重属性のうちの一つ | |
【風】 | 遠坂凛 | アベレージ・ワンのうちの一つ |
ケイネス・エルメロイ・アーチボルト | 二重属性のうちの一つ | |
バルトメロイ・ローレライ | ||
蒼崎青子 | ||
【空】 | 遠坂凛 | アベレージ・ワンのうちの一つ |
フラット・エスカルドス | ||
【アベレージ・ワン】 | 遠坂凛 | |
ヴァン・ホーエンハイム・パラケルスス | ||
【虚】 | 間桐桜 | |
フラウロス | ライノール・グシオン | |
トリシャ・フェローズ | ||
【無】 |
魔術師リスト
(真性の魔術師ではない、単に魔術が使えるだけのもの、かつては魔術師であったモノも含む)
あ行
名前 |
アイリスフィール〔天の衣〕 |
アイリスフィール・フォン・アインツベルン |
アインナッシュ |
アヴィケブロン |
アヴィ・ディケイル |
蒼崎青子 |
蒼崎橙子 |
芥ヒナコ |
悪霊ガザミィ |
蘆屋道満 |
化野菱理 |
アトラム・ガリアスタ |
アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ |
アブサラム・ウェイトリー |
荒耶宗蓮 |
アンジェリカ・エインズワース |
イスロー・セブナン |
伊勢三玄莉 |
イノライ・バリュエレータ・アトロホルム |
イリヤスフィール・フォン・アインツベルン |
ヴァン=フェム |
ヴァン・ホーエンハイム・パラケルスス |
ヴィクター・フランケンシュタイン |
ウェイバー・ベルベット |
ヴェラ・レヴィット |
ヴェルナー・シザームンド |
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト |
ヴォルフガング・ファウストゥス |
エステラ・バリュエレータ・イゼルマ |
エミヤ |
衛宮切嗣 |
衛宮士郎 |
衛宮士郎 (美遊世界) |
衛宮矩賢 |
エリザベート=バートリー〔ハロウィン〕 |
エルザ・西条 |
エレナ・ブラヴァツキー |
黄路美沙夜 |
オーガスタス・ヘンリク・アスプルンド |
オーランド・リーヴ |
オッド・ボルザーク |
オフェリア・ファムルソローネ |
オルガマリー・アニムスフィア |
オルグ・ラム |
オルロック・シザームンド |
か行
名前 |
カーシュラ |
カウレス・フォルヴェッジ・ユグドミレニア |
カドック・ゼムルプス |
キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ |
キリシュタリア・ヴォーダイム |
キャビィク・ペンテル |
キルケー |
銀狼の合成獣 |
クー・フーリン |
クー・フーリン〔オルタ〕 |
クー・フーリン〔キャスター〕 |
クー・フーリン (Prototype) |
久遠寺有珠 |
グラニド・アッシュボーン |
グランスルグ・ブラックモア |
繰丘椿 |
クロエ・フォン・アインツベルン |
玄霧皐月 |
クラスト・レニー・ウェグナー |
グンヒルド |
ケイネス・エルメロイ・アーチボルト |
ゲオルク・ファウスト |
ゲリュオン・アッシュボーン |
コーバック・アルカトラス |
黒桐鮮花 |
言峰綺礼 |
ゴルド・ムジーク・ユグドミレニア |
ゴルドルフ・ムジーク |
コルネリウス・アルバ |
さ行
た行
名前 |
ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア |
タタリ/ワラキアの夜 |
ダリウス・エインズワース |
ディアドラ・バリュエレータ・イゼルマ |
ティーネ・チェルク |
デイビット・ゼム・ヴォイド |
デムライト・ペンテル |
遠坂時臣 |
遠坂永人 |
遠坂凛 |
時任次郎坊清玄 |
ドクター・ハートレス |
トラフィム・オーテンロッゼ |
ドリス・ルセンドラ |
な行
名前 |
ナイジェル・セイワード |
ナジカ・ペンテル |
ナタリア・カミンスキー |
ニトクリス |
ネロ・カオス |
ノーマ・グッドフェロー |
は行
名前 |
ハイネ・イスタリ |
バレイア・サイクルフィ |
バイロン・バリュエレータ・イゼルマ |
バズディロット・コーデリオン |
バゼット・フラガ・マクレミッツ |
バルトメロイ・ローレライ |
ハルリ・ボルザーク |
久宇舞弥 |
ファースト・レディ |
ファルデウス・ディオランド |
フィーンド・ヴォル・センベルン |
フィオレ・フォルヴェッジ・ユグドミレニア |
フェイカー (ロード・エルメロイⅡ世の事件簿) |
フェズグラム・ヴォル・センベルン |
フォルテ |
フラウロス |
フラット・エスカルドス |
ブラム・ヌァザレ・ソフィアリ |
フランソワ・プレラーティ |
フランチェスカ・プレラーティ |
フリューガー |
ブリュンヒルデ |
ベリル・ガット |
ま行
名前 |
マーリン |
マーリン (Grand Order) |
マーリン (フラグメンツ) |
マイオ・ブリシサン・クライネルス |
間桐雁夜 |
間桐桜 |
間桐少佐 |
間桐臓硯 |
間桐鶴野 |
マリスビリー・アニムスフィア |
ミザリア・クロウラム |
ミック・グラジリエ |
ミハイル・ロア・バルダムヨォン |
ミラー |
メイ・リデル・アーシェロット |
メディア |
メディア・リリィ |
メドゥーサ |
モルガン |
や行
名前 |
ユーブスタクハイト・フォン・アインツベルン |
ユスティーツァ・リズライヒ・フォン・アインツベルン |
ら行
名前 |
ライネス・エルメロイ・アーチゾルテ |
ラヴィニア・ウェイトリー |
ラディア・ペンテル |
ランガル |
ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト |
玲瓏館美沙夜 |
レオナルド・ダ・ヴィンチ |
レフ・ライノール |
レン |
ローランド・ベルジンスキー |
ロザリンド・イスタリ |
ロシェ・フレイン・ユグドミレニア |
ロッコ・ベルフェバン |
ロットウェル・ベルジンスキー |
ロマニ・アーキマン |